まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ
さてさて、にちわv
ふう・・・・とりあえずこれをやりつつ記念企画ページを作るか・・・。
あ・・・あはは・・・・。
九万ヒット記念にうちこみしよーとした小説・・・打ち込みしないままに。
もう五千・・・超えたし・・・次は十万だし・・あ・・・あははは(汗)
・・・・すいません、すべて私の打ち込み気力が低下したせいです・・・。
・・・・・・・何ですかねぇ?
うーん・・・・疲れてるのかなぁ????(素朴な疑問・・・)
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白銀の旅立ち ~発動~
ちゅどぉぉぉぉんんんんん!
森に響き渡る爆発の音。
「う~ん、大量、大量v」
にこにことそんなことを岩の上に立ちながらいっている栗色の髪の少女。
そのふわふわの髪が爆風でふわりとなびく。
「はい、とっとと隠しているものすべて出してね?♡」
にっこりと笑いつつ……そこにいる男たちに剣を突きつけている金色の髪の少年。
毎日のようにこうして盗賊や夜盗といった悪人のアジトを壊滅しているこの二人。
さすがにこうも毎日のように平均五件以上は壊滅していれば。
世の中にそういった悪党がいなくなってもいいような気がするが。
そうは世の中はうまくいかず。
逆にそれらがいなくなったらすぐに違う組織が立ち上がったり・・などと。
それゆえに子供たち…セリナたちの活動にさしたる影響は出ないこの現状。
「あ、セリナちゃん、この人たちどうする?
うっちゃっとく?それとも身包みはいでから近くの役所にでも突き出す?」
そういいつつ、そのあたりにていまだに抵抗してくる男たちを軽く凪ぎ。
それだけで周りに吹き飛んでいる男たちの姿がそこにはあるが。
そんな漆黒の髪をしている青年のその言葉に。
「とりあえずこの人達、手配されてない人達だし?このまま放っておいてもいいんじゃない?」
にっこりとそんなことをいっている金髪碧眼の少年。
「そう?じゃ、このままでいっか♡」
そうにっこりと微笑み。
あたりに転がっている人間たちをそのままにしているその青年。
「そうそう、悪人に人権なんてないんだし。母さんもそういってるし?いいんじゃない?」
そういってにっこりと微笑み。
「それはそ~と、セリナお姉ちゃん、そろそろ戻らない?何か雪が降ってきたよ?」
ふと空から冷たいものが降ってきているのに気づき。
そらを見上げつつ姉である栗色の髪の少女、
セリナに向かって話しかけている金髪の少年ユーリ。
その言葉にふと空を仰ぎ。
「あ、本当だ。雪がふってきたし。じゃ、戻ろうか?寒いのいやだし。」
なぜかセリナは…あまり雪というか寒いのがすきではない。
いや、寒いから嫌い……というのとは異なり。
何というか……その凍えるような感じが嫌いなのだ。
それは、セリナは覚えてないが。
かつて…前世において、たった一人で…とある容器の中でずっと時を過ごしていた。
そのときの影響なのであるが。
「そだね。」
そういいつつ、そこにあったお宝すべてを袋につめ。
といってもこの袋を作り出しているのはゴルンノヴァ。
彼が作り出している異次元に納めるようにしているので。
はっきりいってかなりの量をその袋には再現なく収めることが可能。
セリナの言葉にあっさりとうなづき。
最後の一人をとりあえず軽く剣でたたいて気絶させておいて。
めぼしい金目の物をすべて奪い取り。
雪がちらつきはじめたそこから離れるセリナ達。
「う~ん……しかし、これ、本当、何なんだろ?」
雪がちらつく景色にかざすとよりその中身が鮮明に映し出されるような気がする。
そんなことを思いつつ、
懐に入れていたちょっと前にみつけたクリスタルのような球を空にかざしつつ見ているセリナ。
「でも、何かそれ、セリナお姉ちゃんに……何となく似てるよね?」
力を発揮するときに輝くセリナの銀色の瞳。
そして…まだ数回しか見たことはないが、
セリナが本気になったときにはその栗色の髪すらも銀色にと染まる。
そんな力を全快にしたセリナと何となく同じような……
何といっていいのか、とにかくそれは似た感じを受ける。
オーブの中に入っている鍵らしき銀色の物体。
それすらもまるでセリナが手にもっているとあるべき場所に収まっている。
というような感覚を受ける。
そういいつつ、セリナが空にかざしているそれをみて言っているユーリ。
「う~ん……本当、どこかでそれに近いようなもの…みたことあるんだけどねぇ?」
確かに何となく漠然とだが、記憶の片隅に・・似たような何かをみたとがある。
そんなことを思っているゴルンノヴァ。
だがそれがいったい何なのかが思い出せない。
「う~ん?もしかして、セリファレスに関係あるんじゃ?」
などといっているユーリ。
セリファナス。それはセリナのその本質としての、力の総称。
それは以前の彼女の名前……
それが彼女の魂たるその本質として、すべてなる母より与えられている力の総称
ユーリは二、三度、夢の中…といっても実際は現実なのだが。
そのすべてなるかの御方に出会ったことがあり。
それゆえにセリナのその正体を知っている数少ない存在でもある。
「そ~かな?セリファレスに?」
何の気なしに、セリナが空にそれをかざしつつ。
つぶやくと同時に。
かっ!!!
セリナの手にしているオーブが銀色にと輝く。
『……え!?』
「こ…これは、異空間転移!?……うわぁぁ!?」
ばちくりと目を見開くセリナにユーリ。
そして……その感覚に覚えのあるゴルンノヴァのその言葉と同時に。
オーブからあふれた光が、セリナたちを包み込んでゆく。
な……・何なの!?いったいぃ!?
さすがのセリナたちもそれにおどろきつつ。
何もできないままに……その力の渦にと飲み込まれ。
やがて。
キン!
元、セリナたちがいたその場所には。
小さなまるで金属が落ちたかのような音のみを残し。
そこから完全にと掻き消えているセリナ達の姿がそこにはみうけられているのであった。
「――とまれ。」
全身を白いマントとローブで覆っているそれが口を開く。
ちょっと前に今までいた小屋を出たその直後。
その下から見えているのは…銀色の肌。
「いかがしました?」
そんな彼の様子に声を出しているのは同じく全員を布で覆っている同行しているもう一人。
いや、この場にいる全員がおそらくは防寒のためなのであろう。
空からは絶えず白い物体が降り注ぎ、
足元もそのひざまではかるく埋まるかのごとくに、その白い物体・・雪は降り積もっている。
「戻るぞ!」
「――は!?」
そんな彼のその言葉に目を丸くしている問いかけた人物。
いや、見えているその顔にはあからさまに人あらざる姿がそこにはあるが。
そして……特質すべきはその背中にある……羽らしき物体。
「戻って、人間たちの後を追い、護る。」
そう一方的に言い放ちそのままくるりときびすを返し。
元来た方向・・つまりさきほど出てきた小屋の方にと向きを変える。
「お…おまちください!ゾムド様!そこまでしてやることはありません!
それにわれわれの方こそ、これ以上遠出をすれば帰れなくなる恐れがあります!」
そういってくるその言葉に。
「まだ大丈夫だろう!もし襲撃者がベツァーだとしたら……
……それはわれわれでカタをつけるべきことではないか!?」
そういいつつ、もと来た道を戻りだす銀色の肌をしているその存在。
「しかし!」
いまだにわめく彼の言葉を制し。
「それに今のうちに、人間たちに恩を売る。
……いや、少しでも借りを返しておくのも、長い目でみれば悪くないだろう!
まさかおじけづいたわけではあるまい!ついてきてくれ!」
そこまでいわれていやです。といえるはずもなく。
そのまましぶしぶとその言葉に従い元きた道を戻ってゆく人あらざるものたちの一行。
「あ……あの?私は?」
おろおろとしている一人のどうやらあまり力がないのであろう、その彼に。
「戻りたければ一人で戻ってもかまわん。」
あっさりとそう言い切りそのまま道を戻ってゆく。
もしも、彼の想像通りに襲撃者が彼がおもっている人物だったとすれば……
まちがいなく彼はあの人間たちを狙う。
すくなくとも……そこに、あの人間・・・エリがいる限り。
そのままきびすを返し、さきほどまでいた小屋にと戻ってゆく。
「――あれは!?」
しばらく歩き、さきほどまでいた元詰め所、会談の場所の近くまで戻ってきたときに。
一人の人物が指差したのは…建物の横手。
つもった白い雪の上にある…黒い三つの物体。
「――な゛!?」
それをみて声を漏らしているのは先ほどまでしぶっていたその人物。
……話が違うではないか!
そう心でおもい、思わず声に出そうになるが何とか押しとどめる。
さきほど様子をみに出て行った兵士は四人。
だがそこにころがっているのは三つの死体。
ならば考えられるのは……
そんなことを思っていると。
ゴゥゥゥン!
間違えようのない爆音ににた音がそのあたりに響き渡る。
「いくぞ!」
さきほどゾムドと呼ばれた彼は…その音がした方向にと進んでゆく。
「だぁぁぁぁ!あんたはまたでてきたのかぁぁ!」
思わず叫んでいるおかっぱの黒い髪の少女。
まあ、それも当然であろう。
何しろ、目の前にいる、この白い竜人は彼女に付きまとっているのだからして。
さすがに本気の彼にかなうはずもなく……というか。
人間と竜人の魔力は桁外れに異なる。
そんな攻防をしばらく繰り広げ。
「ならば全員死ぬがいい!」
ルォン!
そこにいる白い竜人が……一声吠える。
バチィ!
そこにいる三人に向かって降り注ぐはずであろう雷がその直前で掻き消える。
「間に合ったか。」
ふと声がしてそちらを振り向くと……そこには四人の竜人の姿が。
「もうやめろ!ベツァー!なぜこんなことをする?!何のために!?これ以上は…やめろ!」
そうそこにいる白い竜人にむかっているゾムドと呼ばれた人物。
しばしそちらをみていたが意にかいさないように。
目の前にいる人間たちにと向き直るそれ。
「ラーディ!」
その叫びとともに、そこにいる人間たち……女性を一人含め、残りの二人は男性。
そんな彼らの元に再び襲いかかろうとした魔力の電撃は。
ラーディーと呼ばれたその人物の力によってかき消されてゆく。
「無駄だ!ベツァー!」
そう彼をみつつ言い放つゾムドに対して。
「……そう…ですな……確かに、私のやってきたことは無駄だったのかもしれませんな……
考えてみれば……やり方も間違っていた……」
一瞬その場にいる誰もがその言葉の意味を理解するよりも早く。
「こちらから先に……片付ければよかったですな……」
その言葉とともに。
ウォン!
白い竜人……ギオラムが吠え。
虚空に生まれた魔力の光は……そこにいた、銀色の肌をもつゾムドの胸を…貫いていた。
「――!?」
そんな彼の姿をめにしてラーディーと呼ばれたその人物が息を呑む。
積もった雪を巻き上げて・・・銀色の竜人の体は大地にと倒れる。
「ゾムド!?」
あわててそんな彼を抱き起こす。
一撃は・・かすかに心臓をわずかにはそれている。
だが……彼らには、怪我を直すような術はあまり用いられてはいない。
というよりしられてない…というほうが正しいか。
「ラーディ……ベツァーを…とめてくれ……」
細い息をはきつついうゾムドのその言葉に。
「――けど!ゾムド!」
本格的に治療をしないと・・・かなりの重症なのは…真っ赤に染まる雪からも理解ができる。
抱き上げたその手にもべっとりとしたものがこびりつく。
みれば白い竜人の視線は再び人間たち・・エリたちの方にとむいている。
「……わかりました……わかりましたから……まっていてくださいね……」
大切な…友人……いや、それ以上……かもしれない。
ラーディーは彼のことを嫌いではない。
むしろ好きといっても過言ではない。
身分を気にかけずにこんな自分にずっとかまってくれた彼。
学生時代からの……大切な友人。
その彼の願い……ならば。
それを聞き届けるのみ。
そう彼の耳元でささやきそこにいた文官にと預け…人間たちのほうにと歩いてゆく。
こんなはずではなかったはずである。
それは竜人としての誇りを護るため。
……だが、現実に…ベツァーは
それは……王族殺しの片棒を担いだ……ということに他ならない。
彼……バイルドはそのばにしばし呆然とたたずんでゆく。
ウォン!
白い竜人…ベツァーが吠える。
が、やはりそこにいる人間たちの前で無産するそれ。
「邪魔立てをするな!」
「――ゾムド゛か…いいました。あなたをとめてくれ…と。その願い…聞き届けてみます!」
きっと決意を秘めたその視線デベツァーと呼ばれたそれを見据えるラーディと呼ばれた人物。
「とめられるものならとめてみろ!」
ルォォォォン!
再び…彼がそうわめき力をためようとしたその刹那。
ヒュルルルルル・・・・・・・・・・・・
どばしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!
何かが落ちてくる音と
……そして。
「いたぁぁぁぁぃ!あ、雪だ。」
そういいつつ、雪の中からぼこりと出てくる栗色の髪の少女に。
「……う~ん……ここ……どこ?ゴルお兄ちゃん?」
そういいつつ、同じく雪の中から出てくる金髪碧眼の少年。
「……いや…えっと…ここって……って……ええええぇぇ!?」
まわり…つまり精神世界面を通じてここがどこか把握しようとし。
思わず絶叫を上げている漆黒の髪をした…年のころならば、
二十歳より少し前……十七か十八程度の青年。
「ちっ。邪魔な人間が増えたか。だが、関係ないわ!」
ちょうど彼らが落ちてきたのは…対峙していたそのど真ん中。
そのまま、人間は殺す、という信念のもと。
魔力を解き放つベツァー。
バシュ。
「……え?」
一瞬、ラーディは何がおこったのか理解できなかった。
なぜなら……今、彼は……いや、彼女は何もしていない。
にもかかわらずに……
ベツァーが放った術は……発動前にかき消されていた。
「う~ん?誰だかしらないけど?母さんもいってたしv売られたけんかは百倍で返せってね♡」
そういって、にっこりと微笑むセリナ。
いくら状況がわからない……といって、自分に向けられた殺気を許すなど。
セリナはそんなに弱くない……というかそんなことは思ってもいない。
ふと、その鼻に届く血のにおい。
「あれ?う~ん?ゴルお兄ちゃん?状況はよくわからないけど。
どうやらこっちの人が悪人で、ほかの人はいい人みたいだから。
そこに倒れている人の回復、お願いね♡」
そういってにっこりと微笑んでいる栗色の髪の少女……セリナ。
「はいはい……とゆ~か、どうして!?ここの世界は確か!?」
どう考えても……かなり離れた位置にあるはずの…世界のはずである。
この精神世界の仕組みは。
とりあえず。
「……えっと、おやおや、かなりの大怪我ですね。……っと。」
そういいつつ、そこに倒れている一人にむかって歩いてゆくゴルンノヴァ。
彼……ゾムドを抱えていた文官にとってはどうしていいかわからずに。
ただただおろおろするばかり。
そして。
「……ま、確かに、セリナちゃんは…目の前で人が死ぬの…嫌がるしね。」
そうぼつりといってその胸から少し外れているぽっかりと開いた傷口に手をかざす。
それと同時に。
その銀色の体を淡い光が包み込み……それはやがて見る間にと傷口がふさがってゆく。
『……な゛!?』
それをみて思わず絶句している文官とそして…バイルドという名の竜人。
そんなに能率的な回復術など…彼らは知らない。
というか人間風情にそんなことができるなど…ありえるはずもない。
そんなことをおもいつつ、ただただどんどん見る間にふさがってゆく傷口をみつつ。
絶句している竜人二人。
「……え…えっと?ちょっと聞くけど?……誰?」
とりあえずもう何があってもあまり驚かなくなっている黒髪の女性が、セリナにと話しかける。
何といってもそもそも自分がここにいるものまるでお話のような出来事のようなもの。
まさかよく読んでいた小説のような出来事が自らの身に起こり。
それ幸いと異世界旅行を楽しんでいる彼女にとっては……別にあまり驚くようなことではないらしい。
少しは驚いているようではあるが。
「え?……えっと。私はセリナ。セリナ=ガブリエフ。えと?お姉ちゃんは?」
話しかけられたのでにっこりと微笑み問いかけるセリナ。
「あたし?あたしは村瀬エリ。セリナ……ガブリエフ?」
……何かよく読んでいる小説の人物と…同じ苗字よね……
などと思っているエリだが。
セリナ達は知らないが……エリのいる世界では。
セリナ達の両親の話が……とある小説家の手によって小説となり。
一部では大ブームを巻き起こしたのは……数年前のこと。
いまだに根強いファンもいるらしいが。
「ムラセ……エリ?かわった名前だね?」
そんな会話をしているセリナとエリに向かい。
……何なんだ?この娘?
得たいの知れない娘が……もう一人。
術の発動より前に……その力を封じるなど。
普通できることではない。
そんなことをおもいつつセリナを見据えているベツァー。
「で?この人、悪人?悪人?♡悪人なら人権ないからどんなことしてもかまわないのよね♡」
にこやかにかわいい顔してさらっといっているセリナのその言葉に。
「う…ま、まあ悪人には…違いないですけど……」
どう対応していいものか。
というより。
……いったいこの人たちはどうやってここに着たのか。
そもそも空から落ちてきたようだけど。
人間は確か空を飛ぶ能力など…持っていないはずである。
そんなことをおもっているラーディー。
「……な゛?」
おもわず意識が戻る……どこにも怪我はなく、あわてて跳ね起きる。
『……何!?』
確かに致命傷の傷を負わせた……負わせたのに。
目の端で・・復活しているゾムドの姿をとらえ。
狼狽している白い竜人ベツァー。
「……な……?私は……たしか……」
目を丸くしているゾムドに。
「えっと?すいません?どうやらお見受けしたところ。
この地の
今、この状況、どうなってるのか教えていただけませんか?
いや、私たちどうやら異世界から飛ばされてきたようですので。」
さらっと何気に質問しているゴルンノヴァ。
「……は?あの??異世界????」
その言葉に目を丸くするゾムド。
まあそれが当然の反応ではあろうが。
「よっし!悪人さん、悪人さんvえっと?どうやらここの世界。
私たちの世界より精神世界の仕組みが少し違うから……っと。
とりあえず一番手っ取り早い方法でv」
そういいつつ、セリナのその手から白銀色の光の球が出現し。
次にはそれを目の前にと投げ出すセリナ。
と。
ズドドドドド!
あたりに白銀色の光の槍が、無数にベツァーめがけて降り注ぐ。
「……な゛!?」
さすがにこんな術はみたこともなく。
叫んでいるベツァー。
「あ?セリナお姉ちゃん……ま、いっか。ええと……あ、怪我してる?大丈夫?」
そういいつつ、そこにいた三人の人物のうち一人の老人に手をかざしているユーリ。
「……えっと?……ひょっとしてあんたたちも異世界からの来訪者?」
そうきくエリのその言葉に。
「どうやらそ~みたいだね。……いったいどうして?」
首をかしげつつ老人……ロッドヴェルの怪我を治すユーリ。
その回復呪文に思わず目を丸くしているロッドヴェル将軍。
さもあらん、この世界には……こういった回復術など……存在していないのだから。
というより正確には知られていないのだからして。
「……それで?あんたは?」
少し警戒しつつ問いかける金色の髪に碧い瞳の男性・・・
色合いてきにはユーリとほぼ同じなのだがまったくその雰囲気からか異なるそんな青年のその言葉に。
「あ?僕?僕は、ユリウス。ユリウス=ガブリエフ。」
そういってにっこりとほほえむユーリ。
そんなユーリをしばらくみつつ。
「……少しきくけど?えっと?ユーリ…君とかいったわよね?
あんた……ガウリイ=ガブリエフって……しってる?」
どうもこの少年からは……あの小説の……
そして漫画のあの人物と同じようなイメージを受けるのは。
気のせいであろうか?
などとおもいつつ問いかけるエリのその言葉に。
「え?父さん知ってるの?じゃ、母さんも?」
きょとんとして問いかけるユーリ。
「……か……母さん?」
ふと・・・小説の主人公が脳裏に浮かぶが。
「……まさか……リナ=インバース?」
まさかそんな漫画みたい……否、小説みたいなこと。
などとおもいつつ、だがしかし否定しきれずに問いかけるエリのその言葉に。
「そうだけど?知ってるの?お父さんと、お母さん?」
ずべし!
その言葉に……エリはそのまま雪の中にと倒れ付す。
だ……だぁぁあ!?
何がいったいどうなってるのよぉぉ~!?
村瀬エリ。
だが彼女は……この世界に召還という形で…
まったく平和な世界より召還され、この世界で息抜きをしているそんな彼女にとっても。
……よもや彼女が読んだことがある小説の人物・・・おそらく間違いはないのであろう。
……そんな人物が目の前にいるとなると……さすがに許容範囲を超える。
……世の中って……不思議よね……
そんなことをおもいつつ、彼女は雪としばらくキスをしてゆくのであった。
「きゃぁきゃあv面白いv結構手ごたえあるしv」
うきうきとしていいつつも、ことごとくベツァーの繰り出す術を霧散させたり。
かわしているセリナと対峙し。
こちらはムキになりかけているベツァー。
「ほざけ!人間風情がぁぁぁあ!」
などとわめきつつ……しばらく。
セリナとベツァーの戦いは……繰り広げられてゆくのであった。
-続く・・(のか?)-
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あとがきもどき:
薫:・・・・・はーい。異世界旅行の始まり(笑)
ちなみに。知らない人はいないと思いますが・・・・。
神坂一先生作品。
角川スニーカー文庫。『日帰りクエスト』
その世界にセリナ達、飛ばされました(笑)
・・・・・けっこうというかかなりこの話好きな人v
・・・・・・アニメ化になったら面白いのになぁ♡
・・・・・OAVでもいいからさ・・・くすん。
・・・・多分次回かまた次くらいで、オーブの正体・・・わかるかと。
エリの世界では神坂先生の作品が公開されているv
という設定にしてみたりして(笑)
んではではvまた次回でv
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