まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

しくしくしく・・・・・・。
うわぁぁぁん!!!(涙)
じ・・・・・・・17KB・・・・打ち込んでたのにぃぃぃ!!!!!
あと少しで保存だったのにぃぃぃぃ!!!!!フリーズしたよぉぉぉ!(絶叫!)
うわぁぁぁぁぁん(滝涙)しくしくしくしく・・・・。
返して・・・私の一時間半・・・・しくしくしく・・・・・(くすん)
・・・・うう・・・また始めから打ち込みなおしだ・・・・しくしくしくしく・・・・。
・・・・・・今日(2003年の6月19日以内)は無理だな・・しくしくしくしく・・・・・・。

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白銀の旅立ち    ~終幕~

「……あの?」
未だに退いてくれそうにない上にいるチェルシーに恐る恐るいっているメフィス。
いきなり抱きつかれたのにも驚くが。
だがそれ以上に……気になるのは…どうみても、この目の前の人は女性ではないのか?
というその一点。
「あ、申し送れましたわ♡わたくし、チェルシーともうします♡」
そういいつつ、にっこりと微笑み、
いまだに上にかぶさったままでそんなことを言っているチェルシー。
「は…はあ。あの?チェルシーさん?のいてくれませんか?」
そういいつつ、この体勢…いくら女性同士でもかなり恥ずかしいのですけど……
などとおもいつつ、チェルシーに話しかけているメフィス。
「あら?ごめんなさい♡」
そういいつつ、ゆっくりとメフィスの上からようやく退くチェルシーに。
ふぅ。
ひとまず息をつく。
「ところで?メフィスさんと申されましたね?何か御用はこれからおありですの?
  よければこれも何かの縁ですし♡一緒にお茶でもなさいませんこと♡」
にこやかにそんなことを言って来るメフィスのその言葉に。
「……そうですね。」
どうせ別に用事はあるはずもなく。
誰かと一緒にいたほうが…見つかる可能性も低くなる。
「あらv私いい場所をしってますのよ♡」
チェルシーに促されるまま、ついてゆくメフィス。
……もう少し人を疑う。
とかいうことを…したほうがいいのではなかろうか?
だが、メフィスにとっては、どうみてもチェルシーは女性で。
……まったく危険という二文字は…頭には…ないのであった。


「いやぁ、まさかゴルンノヴァさんまで相手の身代わりされているとは♡
  はっはっはっ、世の中狭いものです♡」
にこやかにそんなことをいっているゼロスに。
「いや、それはこちらの台詞ですよ。ゼロスさん♡
  どうして獣神官たる貴方がこんな所で花婿の代理など?」
さらっとにこやかに爆弾発言しているゴルンノヴァ。
ちなみに、いまだにゼロスはタキシードにと身をつつみ。
ゴルンノヴァはゴルンノヴァで未だにヴェディングドレス姿ではある。
「ああ、これですか?いゃぁ、身代わりやって、この結婚式を壊してくださいと依頼をうけまして♡」
にこやかにそんなことをいうゼロスのその言葉に。
「いや、でもゼロスさんがそれだけでこんなことをするはずないですし♡」
周りでは。
花婿と花嫁が違っていることに気付いた大臣達が大騒ぎし。
そしてまた。
事情を知らずに入り込んできた他国の刺客達が、
いろいろと結婚式をぶち壊そうと何やら始めていたりするが。
そんなことには一行にお構いなしにそんなことをのんびりと話しているこの二人。
「いやぁ、今回のこれ引き受けたら写本の数点のありかを教えていただけるとかでv
  それにこれって面白そうじゃないですか♡」
その言葉に少し頭を抱えつつ。
「……ゼロスさん……まだ写本の処理なんてやってるんですか……
  ……一体何年かかるおつもりで……(汗)」
確か自分が知っているだけで……
水竜王が生存していたその時から…やっていたのではないか?
などと思っているゴルンノヴァ。
まあ、確かにそうなのではあるが。
正式にそれが役目となったのは、やはり水竜王が滅んでからなのであるが。
「いやぁ。一気にやったら面白くないじゃないですかv
  それにこれ終ったら……面倒な仕事回されそうですし♡」
それでなくても、今、結界が壊れて。
獣王様達……魔族全体、神族とのにらみ合いですしねぇ。
などとゼロスは思っているのであるが。

そんなのんびりとした会話をゼロスとゴルンノヴァがしている一方で。
「うん!?王子と王女はどこだ!?」
一応、患者として互いの国に入り込んでいたので。
目の前のタキシード姿の男性とウェディングドレス姿の女性。
……これはまあ、セリナたちにいわれて、
ゴルンノヴァが女性形態になっているからであるが。
結婚式をぶち壊し。
できれば互いの国の跡継ぎを傷つけ、二つの国に内戦を起こさせよう。
というのが結婚式会場に乗り込んできた彼らの思惑。
だがしかし。
会場に乱入したところ。
なぜか会場内部は騒然となっており。
しかもどうみても、そこにいる新婦と新郎は、王女と王子ではなく。
混乱する襲撃者達。
「……なるほど。ヤッパリ何処にでもいるんだ。」
そんな襲撃者を冷めた目で見ているセリナ。
何しろ、叔母であるルナが赤の竜神の騎士を名乗っているのが。
気に入らないとかいってほぼ毎日のようにやってくる挑戦者や。
デモンスレイヤーの称号をもつリナ達。
……つまりはセリナの両親を倒して名前を挙げようとする輩。
そんな人間達を生まれてこのかたずっと見ていれば。
何となくその辺りのことは分かってくる。
「確かに身代わりたてておけば、こんな馬鹿たちを一網打尽にできるよね。」
わざと大臣達に聞こえるようにそんなことをいっていたりするユーリ。
本当は違う理由で結婚式を壊して欲しい。
そう頼まれたのであるが。
一応こういっておけば。
自分達に追求の手が入ってくることはまずないであろう。
というユーリの判断。
確かに。
襲撃者を予想して、身代わりを立てた。
ということにすれば、互いの国の面子も立つというもの。
そんなユーリの言葉にはっとなり。
『そうか!我が(王子)(王女)はこのために身代わりを!さすが、わが国の後継者!』
などと勝手に納得していたりする大臣達の姿が。
「とりあえず、こいつら叩きのめして、誰に頼まれたのか、聞き出すのが先決じゃない?」
にこやかに、子供とも思えない台詞を言っているそんなユーリのその台詞に。
護衛に当たっていた兵士達がはっとなり、一斉に襲撃者たちを取り囲む。

「とりあえず、互いの目的も果たした…ということで?折角ですから楽しみませんか?この混乱♡」
「そうですねv」
などと意気投合しているゼロスとゴルンノヴァ。
一方では。
「平和な国を互いに戦争させようとするなんて!それっていけないことなんだよ!」
などといいつつ。
無意識に力を振りましていたりするセリナ。
その防御に必死になっていたりするユーリ。
さすがに生まれたときからセリナの側で、この力に慣れているせいか。
……ユーリは自力でセリナの力を防御する方法を見出していたりする。
この辺り、さすがガウリイの血を引いていることはあるといえるであろう。

結婚式が行われる予定であった教会は。
やがて。
爆音と轟音がしばし、鳴り響いてゆく会場と成り果ててゆく……



「……まあ、貴方も家の都合で性別を変えて?」
「そういう貴方こそ……」
そんな騒ぎが起こっているそんな最中。
意気投合していたりするこの二人。
何しろ、メフィスとしては、今まで隠れてファッションなどを楽しんでいたこともあり。
その辺りを指導してくれるチェルシーはとてもありがたく。
また、そのころころと変わる表情に心を惹かれているチェルシー。
「どうせだったら、このまま二人で駆け落ちでもしませんこと♡」
「……であっていきなりそれですか?
  ……でも、チェルシーさんとだったら、一緒に旅にでてもいいかも。気があうし♡」
どこかこの人といると落ち着くし。
そんなことを思っていたりするメフィス。
「あらvなら話ははやいですわね♡とりあえず家に荷物を取りに戻りますから……
  ……二日後に待ち合わせ。というのはどうですの?」
「そうですね。こっちもいろいろとすることありますし。じゃ、二日後に。」
二人してショッピングなどを楽しみ。
最後にお茶を一緒にしつつ、そんな会話をしていたりするメフィスとチェルシー。


とりあえず。
互いに結婚式がどうなったのかは、気にはなるところで。
別れた後で互いに結婚式状となっている教会にと足を向けてゆくこの二人。

別れて二日後に再会しましょう。
そういって二人で国をでて旅にでようと話がまとまり。
そういったその矢先。
はたと。
なぜか同じ教会前で鉢合わせ。
先ほどまでの姿とは、メフィスの姿は異なり、一応は正装というか、男性が正装として着込む服装。
白いその服装がメフィスの容姿をさらにと引き立てていたりする。
逆にチェルシーはというと。
こちらもまた、一応は王女としての格好。
つまりは、移動用にそれほどスカートは広がってはないが。
ゆったりとしたドレスにと身をつつみ。
そんな二人が別れて数時間もしないうちに、同じ教会の前でばったりと出会っていたりする。
「……へ?何かこの教会に用事があるんですか?チェルシーさん?」
「……そういうメフィスさんの方こそ?」
互いに互いの顔を知らない。
互いに目を丸くして、お互いを見詰め合っていたりするこの二人。
やがて。
すでに会場の内部では、襲撃者から今回の一件に関っていた王国の名前が挙がり。
正式に互いの国を挙げて、抗議声明を発表するための準備にと数名の関係者などは追われ。
そしてまた。
なぜかずたぼろになっている教会内部を治している人々の姿が見てとれる。
呆気にとられつつ、そんな会話をしていると。

「ああああ!メフィス王子ぃい!?」
「ああああ!チェルシー王女ぉぉぉ!?」
教会の前で唖然と佇んでいる二人をみつけて同時に叫んでいる、互いの国の大臣達の姿が。

『はい?』
互いの国の大臣のその言葉に、反応し、同時に返事をする二人。
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。』
しばし沈黙。
「ええええええええええ!?メフィスさんが、ガーデン帝國の!?」
「そういうチェルシーさんがミルーナ帝国の!?」
互いに初めて…政略結婚ではあるものの。
国が定めた相手を……今この場で知るメフィスとチェルシー。
しばらく。
二人同時に見つめあい。
そして。
『……ぷっ。……なぁんだぁぁぁぁ!あはははははは!!!』
二人して。
どこか吹っ切れたように笑い出す二人の姿が。
しばらく日が落ちきるまで教会の前で見受けられていたりする。
……まさか、二つの国とも……王子と王女とされているのが。
同じような立場……だったとは。
それが互いにおかしくてたまらない。

そんな二人をみつめつつ。
「……なあ?王子と王女は一体?」
「……さあ?」
面識がないはずなのに、二人なかよくおなかを抱えて笑っている様子を。
ただただ呆気にとられて眺める互いの国の大臣達。

数日後。
ひとまず互いの国の危機を救ったという感謝をされて。
互いの国からお礼金を受け取っているセリナとユーリ。
ちなみに。
ゴルンノヴァはあの花嫁姿に惚れたとかいう、人間の男性などから。
しばらく言い寄られ、逃げ回っていたり……という事実もあったりするが。
なぜか結婚式会場でセリナたちと偶然に一緒になってしまったので。
何となくセリナたちと一緒にいたりするゼロス。
そんなこんなで。
セリナ、ユーリ、ゴルンノヴァ、ゼロス。
この四人は今、ミルーナ王城に呼ばれていたりする。


「いやぁ、他国のたくらみを阻止することができたのは貴方たちの活躍のおかげです。
  一重に貴方たちが身代わりを買って出てくださったから。」
にこやかにいっているのは。
いかにも人のよさそうなミルーナ帝国国王、その当人。
「それに…おほほ♡チェルシーも相手が気に入ったようですし♡
   まさか、あちらも……とはおもいませんでしたけど、好都合ですわ♡」
そういいつつ、ごそごそと、何やら懐から取り出していたりする王妃。
「……あ…あのぉ?それは……?」
何となく聞くのは怖いが。
好奇心の方がまさり、
チェルシーと同じ紫色の髪をしている王妃に聞いているユーリ。
その言葉ににっこりと笑い。
今この場には人払いをしているがゆえに、彼ら達……
国王、王妃、そして……セリナ達しか存在しない。
「ああこれですの?古より伝わる矯正性転換媚薬ですわ♡
  せっかく作りましたのに……無駄になりましたわね♡
  これ、私の一族の血が入っている人には使えないもので♡」
にこやかにさらっといっていたりする王妃。
つまりは。
チェルシーが男だというのは変えられない事実なのだから。
……相手の男性を無理やりに女性に代えて…しかも媚薬。
つまり、相手を無理やりに虜にしてしまおうとたくらんでいたらしいこの王妃。
「いやぁ、この媚薬、私の国に伝わる由緒正しい代物だから。効果は抜群v
  これで王妃もゲットしたようなものだしな♡」
「まあ、あなたったら♡」
……子供が子供なら、親も親。
そんな言葉がふとユーリ、ゼロス、ゴルンノヴァ。
この三人の頭にと浮かぶが。
「?????ねえ?ユーリ?ゴルお兄ちゃん?ゼロスお兄ちゃん?どういう意味?ねえ?」
一人。
意味がわからずに首をかしげ、三人の服のすそを引っ張っているセリナ。
「セリナお姉ちゃんは分からなくてもいいよ。」
「セリナちゃん……知らなくてもいいことが世の中にはあるんだよ……」
「……下手なことをセリナちゃんに教えたら……
  それこそルナさんやガウリイさんの何らかの制裁がまってます……」
そんなセリナの言葉に。
同時に言っていたりするユーリ、ゴルンノヴァ、ゼロスのこの三人。
「と…ところで?結局二つの国の婚姻はどうなるんですか?」
一応魔族としては気になるところ。
何しろ、一応大国ではあるミルーナとガーデン。
もしこの二つが手を結び、彼らの脅威になりえるようならば。
何らかの手打たねばならないところ。
まあ、今のところそういった命令はないので、何もしないでいる気のゼロスではあるが。
そんなゼロスのその質問に。
「それでしたら、とりあえず一年後に二人は正式に結婚♡ということで話がつきましたのよv」
「うむ、それまで二人は婚前旅行として二人きりで旅行を♡ということで話がついてな♡」
というか。
実はチェルシーがかなりメフィスを気に入ったので。
ガーデン帝国のその面たる人々に少しばかり術をかけて洗脳しておいてから了解させた……
というのが真実なのだが。
チェルシーの母親たる王妃は、そういった類のことも受け継いでいる一族。
『・・・・・・・・・・・・・・・。』
伊達に長いこと生きてはいない。
その言葉と国王達から感じる感情で、何をしたのか理解したゼロスとゴルンノヴァ。
二人無言で見詰め合う。
……何かこの王妃の性格……ダルフィン様に似ているような気が……
などと一人内心思っているゼロスなのであるが。
実は…その通りだったりする。
世の中には似た人間が三人いる…とはよくいうが。
実は…同じような正確の存在は、結構多々といるという事実がある。

セリナにとってはよくわからない結末ではあったが。
とりあえず。
ゼロスとしては約束どおり写本の位置……まあ、それに書かれていたのは。
『正しい女性のエスコートの仕方』だの。
『まずい料理を相手においしいといわせるためのコツ』だの。
『目を休ませる運動の全て』などなど……
あまりはっきりいって役にたたないような内容の代物ばかりであったのは。
それはそれ。

「とりあえず、当面の生活費は貰った十万の金貨でどうにかなりそうだよ♡」
そういうゴルンノヴァの目の前で。
「あああああ!ユーリ!それ私の!」
「お姉ちゃんこそ!それ僕の!」
「・・・・・・・・・・(汗)」
さすがに二人ともリナとガウリイの血を引いている…といったところか。
ふと。
城からでて、次なる行き先を決めようと城下にある食堂に入った彼ら。
そこで。
完全に話しどころでなく食事バトルに入ってゆく二人をみつつ。
「……あの二人が一緒に旅してたときと一緒だよね…これ、はっきりいって……」
一人つぶやきつつ、溜息ついているゴルンノヴァの姿が。

その小さな体の何処にはいるものか。
そこにいた客や店の主人や従業員。
そんな全員をあきれさせつつ……食事バトルを繰り広げてゆくセリナとユーリ。

まだまだ彼らの旅はこれから続いてゆく。


                         -続く・・(のか?)-

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あとがきもどき:
薫:しくしくしくしく・・・・・・・。
  本当だったら・・・・23時には打ち込み終わるはずだったのにぃ・・・。
  しくしくしく・・・・・・。只今0時30分・・・・しくしくしく・・・・・・。
  ・・・・・なぜに猫が側にいなかったら・・フリーズとか、ネットオチするんだ?(汗)
  星野さんやちやさん曰く。『猫がパソを守ってる』といってるんですけど(実話)
  ・・・・本気でそーなのか?(汗)
  今日はふたりとも・・・・私の膝の上でもパソの上でもなく・・・・。
  タンスの上で爆睡してたし(今は横でガラスの向こうの虫とにらめっこ中)
  ・・・・世の中、不思議なことがよくあります・・・・。
  しくしく・・・・うわぁぁぁぁぁん!
  私の必死の一時間半んんんん!!!(涙)
  そんな絶叫をあげつつの、十二時すぎたので。
  只今2003年の6月20日・・・・某日・・・・くすん(涙)

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