まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ
うーん。あははv
なぜか巻き込まれるのは……セリナだけではないのよv
うん(こらまて!)
んではではvいくのですv
?:いきなりセリナちゃんにプロポーズした一人の女性(?)
さあ、一体これからどうなるんでしょうねぇ♡
薫:・・・・あ・・・あのぉ?(汗)ゼロスさん・・何やって・・・・。
ゼロス:ナレーションですv
薫:・・・・・・・そ・・・そーですか・・・(汗)
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白銀の旅立ち ~チェルシー~
「私、チェルシーと申します♡あなた、私と駆け落ちしてくださいませんこと?♡」
そんなセリナに。
にっこりと微笑む…チェルシーと名乗る女性の姿が。
未だに数名の人々が気絶しているオープンカフェテラスの上にて見受けられ。
「冗談じゃないよ!どうしてセリナお姉ちゃんが!?」
「…あの?とゆ~か…あなた…ロリコン……でなく…とゆうか。女性でしょ?(汗)」
セリナを抱きしめつついっているユーリに。
唖然といっているゴルンノヴァ。
そんなゴルンノヴァのその言葉に。
「……え?何いってるの?ゴルお兄ちゃん?この人…男性だよ?」
「そ~だね。確かにでも変わった幻影纏ってるよねぇ。
それ、他人が見たら絶対に女性にしかみえないよ……」
さらっといっているセリナに。
その人物が纏っている…術の特性を見抜いていっているユーリ。
「???え?でも……」
だがそうはいうか。
ゴルンノヴァの目には。
そこにいるのは……気配も何もかも。
そう、オーラですら…完全にそれは人間の女性のそれに他ならない。
「まあ♡このわたしの幻影を見抜くなんて♡すごいですわ♡
これ、絶対に見破られないはずですもの♡」
にこやかにそういっている、紫色の髪に紫の瞳をしているその人物。
「と…とりあえず。いつまでもここにいても何だし。移動しない?」
ふと気付くと。
回りの人間達の視線が自分達に向いているのに気付き。
ここで話すのは得策ではない。
そう判断したゴルンノヴァが。
そんな意見を出してきていたりするが。
「まあ、確かにそうですわね♡それでは、どこか人のいない場所にいきませんこと?
かけおち云々はともかくとして♡
私、実は…依頼を受けてくださる人を捜している最中でしたの♡」
そういってにっこりと微笑むチェルシーと名乗るその人物。
まあ、かなり本気なんですけど……ね。
でもあともう少しこの子は育ったほうがv
……まだ幼いですし♡
などと思いつつセリナを見ているチェルシーだが。
「……とりあえず自己紹介をいたしますわ。私、チェルシー=ラナ=ルーン=ミルーナ。
ミルーナ帝国第一王位継承者、第一王女ですわ♡」
そういってにっこりと微笑む。
ミルーナ帝国。
それは、滅びの砂漠のすぐ近くにあり。
そして……滅びの砂漠をも領土に加えている…ちょっとした大きな帝国。
かつて結界で覆われていたときには。
外にどんな国があるのかなどとは誰も知らなかったが。
交流がはじまり。
今ではかなり正確な世界地図なるものが、出回り始めている、今日この頃。
そして。
そのミルーナ帝国と同じくらい大きな国でガーデン帝国というものがある。
そういえば。
最近噂では。
ガーデン王家とそして、ミルーナ王家で縁談が持ち上がっているとか何とか。
この辺りではその噂で今は持ちきりである。
その……ミルーナ帝国の・・・王家の長女の名前が…確か……
チェルシー=ラナ=ルーン=ミルーナ。
つまりは。
おそらくは目の前にいるこの人物なのであろうが……
「……で、何でえと…チェルシー王子…王女?さんは、
セリナお姉ちゃんに駆け落ちしてなんていったの?」
とりあえず本題に入っているユーリ。
その言葉に。
「あらvそれは結構本気ですわ♡わたくし、これまで、
これといった女性たちに駆け落ちしてくださるようにお願いしたのですが……
何分了解してくださった方々は。夜を一晩過ごしたら、話が違うとか…いわれまして……
なかなかわたくしと一緒になってくれる方が……」
まあ、それはそうではあろうが。
「…というか。そもそも、あなた…本当に男性なんですか?(汗)」
先ほどのさらりといったセリナとユーリの台詞で。
間違いはなく男性なのであろう。
とはわかってはいるが……
その気配は…女性そのもので……
そんなゴルンノヴァのその質問に。
「ああ?これですの?
これ、わたくしの母がわたくしが生まれたときから、かけてる幻影なんですわよ♡
何でも神魔融合呪文にとある闇の力をも組み合わせているらしく。
滅多なことでは……そう、一族に伝わっている話からすれば。
魔王や竜神ですら見破られないそうですわ♡」
さらりとにこやかにそんなことを説明しているチェルシー。
そういってにっこりと微笑み。
「何でもわたくしの母が、父と結婚するときに。
男子が生まれたらこの結婚は不幸になり国が滅ぶ♡といわれたらしく♡
私が生まれたときに。この術をかけて。
生まれてこのかた、わたくしを女として育てたのですわ♡」
にこやかにそうきっぱりと爆弾発言していたりするチェルシー。
その言葉に。
思わず手にしていたコップを落としかけているゴルンノヴァ。
「……普通…そこまでいわれたら……やめない?結婚……(汗)」
しごく当然のことを言っているユーリ。
「あらv母は父をそれは愛してましたのよ♡」
ですからわたくしは別にそれは何ともおもわないのですけど……
そう付け加えるチェルシーだが。
「だけども!結婚となれば話は別です!
どうしてこのわたくしが男性と結婚しなくてはいけないのですの!?
私の好みはかわいいおんなのかた♡
そう、セリナちゃん……とかいいましたよね?あなたのようなかわいらしい♡」
確かに。
幻影を纏っているので。
しかも触った感じも女性の体そのもの。
だが…しかし。
このチェルシーの本質…というか、そのものは男性なのだ。
強いていうなれば。
男性の体の上に魔力の膜を張りめぐらせ、外見上を女性に見せかけているに他ならない。
だがしかし
その幻影はそう何処にでも転がっている品物ではなく。
はっきりいって触った感じも…そして、その気配とかオーラですら。
完全に女性の形にと錯覚というかそう完全に誰もが思いこむ。
それほどまでに…高度な幻影。
「?そういえば依頼とかいってたけど?それなあに?」
顎を掴まれて。
引き寄せられているのにまったく、意味がわかってないセリナに。
そんなセリナをあわてて、チェルシーから引き離しているユーリ。
セリナの質問に。
「ああ、そうでしたわね♡実は…かけおちが無理ですのなら♡
わたくし…つまり、ミルーナ王家とガーデン王家の縁談をぶちこわしてほしいのですの♡」
にこやかに。
そうにっこりと微笑むチェルシーの姿。
「絶対!いやです!」
気付いたら……いつのまにか…回りが決めていたこと。
冗談ではない。
どうして……
どうして…自分が女性と結婚なんてしなくてはいけないの!?
心で悲鳴を上げるものの……
どうしようもできない。
「そうはいいますけど?メフィス殿下?これはかなり意義のある縁談なのですよ?」
結界が解かれ。
そして。
先ほど大量発生したデーモンなどの被害。
そしてまた。
互いに協力体制を敷いていた二つの国。
ミルーナとガーデン。
この二つの国。
ここにいたり。
その絆をさらに深めようと。
ミルーナの第一王女と、そしてガーデンの第一皇太子との縁談が。
当人たちの了解もないままに、外交の場で決められていたりする。
透き通るような白い肌に、金色の髪。
そして青空のような青い瞳。
その整った顔立ちは、王女であればかなりの美少女であろう。
というのが城内や国内部でのもっばらの噂。
ここ、ガーデン帝国、その首都。
ガーデン・シティに位置する、ガーデン王宮。
王宮の一室で。
そんな騒動が持ち上がっていたりする。
まったく。
どうしてこんなことに……
まあ、それは避けられない…とは思ってはいたが。
だが…しかし。
「……まあ、仕方ないといえばそうなのかもしれませんけど……」
ぶつぶつ文句をいいつつ。
人払いをして、服を着替えだす。
ここ、ガーデン帝國、第一皇子。
メフィス=ドナ=レーン=ガーデン。
だが、彼には……生まれたときから一つの秘密がある。
それは、仕方がなかったといっても過言ではなかった。
何しろ彼の母親は、かなり身分違いもいいところで。
何でもとある村の魔法医をしていたとか何とか。
だがしかし。
そんな母に父が一目ぼれして、周囲を無理やりに説得し。
結婚にまで持ち込んだのだから。
だが、回り…特に重臣とかはそれが面白くなく。
出した条件が。
世継ぎを産むこと。
それが出来なければ…そのまま結婚を認めない。
というものであった。
母と離れたくなかった…父は……
そして……母もまた。
彼…メフィスをこのようにしたのは、仕方がないことだ・・だとは思っている。
……いるが……
「……結婚なんてしたら・・ばれるじゃないのよ……」
さらしを撒いていた布を取る。
メフィス=ドナ=レーン=ガーデン。
……実は、この皇子は…女性であるという事実は、……彼の両親…しか…知らない……
「……どうにかして破談にしないと……」
そう思いつつ。
服を着替えて、そっと城を抜け出すメフィス。
まあ、それは彼にとっては日常的なことなので。
さしたる問題はないのであるが……
「う~ん、ここにあると聞いたんですけどねぇ♡」
にこやかに地図を片手に。
「あ、すいません♡水のおかわりお願いします♡」
そういってからになったコップを指し示す黒い神官服を着込んでいる男性が一人。
「あんた!いい加減に水ばかり頼まないで注文くらいしてよね……」
そういって店の人が嫌そうな顔をするが。
運ばれてきた水をのみつつ。
「う~ん、調査ではここには降魔戦争どきに、
水竜王さんの知識が書かれている写本が…数点流出しているはずなんですがねぇ……」
ぽりぽりと。
地図を片手ににらめっこしている黒い神官…ゼロスの姿が。
ここ、ガーデン帝國首都、ガーデン・シティにて見受けられているのであった。
ぱたぱたぱた。
「ま、のんびりと捜しますか。」
ぱたぱたぱたぱた!
「……はい?」
うららかな町並みの中。
不釣合いにも歩いている黒い服を着込んでいる男性。
何か足音がする。
そう思い、振り向くと同時に。
ドン!!!!
ゼロスにいきなりぶつかってくる一人の女性。
そのまま。
二人はもつれ込むように、その場にて倒れ付しているのであった。
「あ!すいません!」
みれば、金の髪に青い瞳の。
どこか剣士のような格好をしている少女である。
気がつけば。
少女…メフィスは思いっきりゼロスとぶつかり。
押し倒す格好にと成り果てていた。
「あ…あの…いい加減にのいてください…とゆ~か……
もしもし?あの…その首の剣は…いったひ……」
なぜか押し倒された格好で、しかもいきなり。
首筋に剣を突き当てられていれば。
戸惑いの言葉もでるであろうが。
「黒い神官というのはあなたですね?実は依頼を受けて欲しいのですが♡」
しかも、回りからみれば、メフィスがゼロスに剣を突き立てているのは。
はっきりいって死角になっていて道をゆく人達は・・・気付いてすらもいない。
「……人にぶつかっておいていきなりそれですか(汗)」
疲れたように溜息を吐き出して。
ま、面白そうですし♡
と気を取り直すゼロス。
それを見てとり。
「依頼、受けてもらえますか?♡」
「……お願いですから…頚動脈に当てるのは…やめてくださいね♡」
メフィスの剣のきっさきは。
人間でいうところの頚動脈、それをきっちりと捉えているのである。
……まあ、ゼロスにはそんなものはないのではあるが……
『縁談を壊して欲しい!?』
異なる地で。
同じような叫びが上がるのは。
数分後のこと。
-続く・・(のか?)-
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あとがきもどき:
薫:・・・・うーん。雄馬さんにはばればれでしたねぇ。チェルシーが男性・・・というのは(笑)
あ、でも。メフィスは・・・・分かるかなぁ?(こらまて!)
って、ばればれですな(笑)暴露してるし(笑)
・・・・ちなみに、何度もいいますげと・・。
セリナたち。・・・かつてのリナと同じく・・・
スぺシャルののりの事件に巻き込まれるのです。はい(笑)
・・・・さってと。
誰の視点で次をいくか(こらまて・・・爆!)
ではではv
2003年6月13&14日。某日
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