まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
さてさて。エピローグは一気に時代がとんでますv
理由はおいおいと~。
本来なら裏設定にしよう、とおもってた子供達を出すことにv(こらまて
ちなみに、前回までリナの一人称でしたが、これはリナの一人称ではありませんv念のためv
誰の視点でしょう(笑
何はともあれ、いくのですv
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~時空の旅人~エピローグ~
「そういえば、そんなこといってたっけ?」
「もう。きちんと母さんたちの話…相変わらずきいてないの?」
思わずあきれた口調になってしまう。
時間軸が自分達が生まれたのと、結婚したとき。
はたまた、様々な戦いがあったことからしても採算があわない。
ゆえに、以前両親、というか母に聞いたことがある。
父親ゆずりのそれぞれ金色の髪。
瞳の色もまた父親に似てそれぞれが紺碧の瞳。
だがしかし、髪質はそれぞれ母親に似たのか少しクセ気がはいっている柔らかな髪質。
「人の話しをきちんと聞かないのはどうやら父親譲りね」
思わず溜息。
「母さん!私は違うからねっ!」
そんな母親の台詞に思わず抗議する。
同じ双子とはいえ男女。
ゆえにか性格もかなり違っている。
「うん。お姉ちゃんはどちらかというとルナお姉さんによくにてるよね」
栗色の髪の男の子がそんな姉にむかって話しかける。
リナとガウリイが結婚して十数年の月日が流れている。
その間、魔族とのいざこざもあったりもしたが、あの当時よりも人間もまた発展を遂げている。
唯一、一番変わったこと。
といえば魔族が千年前にかけたという魔族の結界が解けていることに人間が気付き、
外の世界、即ち世界中と交流が始まっている点につきる。
十数年、という歳月は、リナとガウリイに数名の子供をもたらしている。
とはいえ、初めの双子の男女に続いて二歳年下の男の子に、まだ生まれてまもない女の子が一人。
子供になかなか恵まれない夫婦もいる中で、ここまで子沢山になったのは恵まれているのであろうが。
そもそも、養育費のたしにといまだに子供ができたにも関わらずリナの盗賊イジメは終わっていない。
また、父親であるガウリイはゼフィーリア王宮に就職して職を安定させている。
もう少し子供たちが大きくなったら子供をつれて旅にまた出てみたいのも山々であるが、
だからといってここ、ゼフィーリアからでたら魔族がやってこない。
とも限らない。
この地にいるかぎり、滅多に魔族などは入り込んではこないので安全ではあるにしろ。
「まあ、ルイが人の話しを覚えてない、というのはガウリイ譲りだから仕方ないとして。
それで?本気なわけ?」
リナが心配そうに問いかけるのも無理はない。
リナが姉に『世界をみてきなさい』と言われて旅に出たのは十歳のとき。
その十歳に来年、初めに生まれた子供たちはなる。
だからこそ、両親に旅にでる相談をしている子供たち。
とはいえ、まだ小さな子供達にそんな危険なまねはさせたくないのもまた親心。
「ルイも私もとりあえず、簡単な剣術や魔術は使えるようになったし。
いろんな世界をみてみたいし。…だめ?母さん?」
言い出したら、性格的にルナによく似ているこの長女はとことん食い下がる。
そのあたりは自分もそうなので苦笑するしかないリナ。
「まあ、あたしはかまわないけど。ガウリイを説得できるの?」
「ダメっていったらルナお姉さんゆずりの催眠術で!」
「……ミア~……」
いや、アレには絶対にそんなもの通用しないような気がするわよ?
ミア……
そんなことを心で思いながらも思わず苦笑するしかないリナ。
「まあ、反対してもムダだろうし。だけどいくのは二人だけよ?
ルイとミアはたしかに十歳になるけど、まだラキは八歳にもなってないしね」
「え~?僕はダメなの?お母さん?」
ものすごく残念そうに次男でもあるラキがいってくる。
よく男の子は母親に似る、というがこのラキはその典型的な例であろう。
外見上はほとんど母親であるリナによく似ている。
まだ小さいから余計に女の子の服とかでもきせたらまず見分けはつかない。
逆に次女になる一番下の娘については、逆に隔世遺伝、とでもいうべきか。
真っ黒の髪にブラウン色の瞳。
どちらかといえば、髪質は祖父であるリナの父と、瞳の色のみがリナに似ている。
「ラキはあと二年待ちなさいね」
「ぶ~……」
にこやかにそういうリナの瞳は笑っているようで笑っていない。
こういうときの母親に逆らったら怖い、というのはよく子供だからこそわかっている。
だからこそ、口をとがらせてしぶった声をだすしかない。
「まあ、とりあえず二人とも精神修行はきちんとしてるみたいだし。
あの剣も使いこなせるようにはなってるしね」
あの剣、というのが先ほど話題にでてた品。
かつて、リナとガウリイがとある世界とおもわしき場所より持って戻った品であり、
この世界にはそのようなものはいまだかつて現存が確認されていなかったもの。
かつての神魔戦争より以前はあったらしいが、そんな文献など残っているはずもなく。
唯一近い品、といえば伝説にあった【光の剣】くらいであろうか。
人の精神力を形と成して刃とする。
最も、光の剣に関しては、あれは異世界の魔族。
しかも、その世界の魔王の腹心、という真実があるにしろ。
その世界においては、【サイ・ブレード】と呼ばれていた品。
それは今や世界中に広まり、簡単便利な剣として重宝されている。
最も、使い方によっては危険なのでそれなりの注意事項はあるにしろ。
子供とはいえきちんとやってはいけないこと、使い方などを指導すれば問題ない。
それがリナ達の感覚。
最も、ここ、ゼフィーリアにおいて危険なことなどなきに等しいのであるが。
一般の人々は、まさか異世界よりもってきた品が元になっている、などとは想像もしていない。
ゼフィーリアより発売された品なので、そういうこともありえる、それで納得しているこの現状。
結界の外で発展していた文明と、結界内部で発展していた文明。
それぞれに独特の文明の差があり、それらを交互に交流して、
今新しい文化というか文明が生まれようとしている。
その功労者というか結界を壊したのはとある魔道士である。
とまことしやかにささやかれているが、事実を知るものはあまりいない。
それらの情報の後始末にもゼフィーリア女王などはかなり忙しかったようであるが。
そのあたりのことはリナ達にとっては知る由もないこと。
「なら、いいの!?」
「とりあえず、ガウリイが戻ってきてからきちんと許可もらいなさいよ?」
「やった!さすが母さん!というかミアの説得勝ち?」
ミアが目を丸くして輝かせていうと同時に、軽く手を叩いて喜んでいるルイ。
そんな二人の様子に苦笑するしかないリナ。
月日がたつのって早いわよねぇ。
ふとそんなことを思ってしまう。
自分も二人のように旅にでるのがとても楽しみであった。
姉のお仕置きがこれでなくなるっ!
というのが一番にあったが……
「ふぎゃぁぁ~~~!!」
「って、いけない。そろそろミルクの時間だわ。じゃあ、二人とも、そういうことでいいわね?」
「「は~い」」
子供達と会話をしている最中、赤ん坊が泣き始める。
それはいつもの光景といえばそれまでではあるが、いつもと違うのは、
二人の子供達が旅に出たい、と自分達からいってきた。
ということ。
確実に子供達は成長している。
そんな子供達の成長が何やらくすぐったくかんじつつも、笑みを浮かべるリナ。
だが、リナはなぜ二人が旅に出たい…といってきたのか、その真実をまだ知らない……
それは、おそらくリナには二人から説明することはないであろう、その事実を……
「う~ん。いい天気」
ゆっくりとノビをする。
家族に見送られて、ゼフィーリア国境を越えた。
「それで?ミアちゃん?どこにいくつもりなんですの?」
そんなミアにと話しかけてくる水色の髪の女の子。
とはいえこちらのほうは彼女たちより見た目は年齢は上。
さすがにまだ世界間の交流がはじまって十数年。
それゆえにいまだ多少混乱になっている地域も多々とある。
子供たち二人でそんな中、旅をさせるのも危険だ。
という意向もあり、保護者としてついてくることになっている世間上においては永遠の女王の側近の一人。
だがしかし、真実は水竜王に使えている直属の部下であることは一部の存在にしか知られていない。
「とりあえず、あの時代にいこうかな~とかおもってるんだけど……」
そんなミアの台詞に苦笑するしかない水色の髪の少女―アリシア。
アリシアがミアたちに同行しているのにはもうひとつ訳がある。
リナはいまだに気づいてはいないが、この事実だけはルナも隠し通そうと秘密を守り通している真実。
「ミア。あの時代、ってどこ?」
「ルイ~~……あんたもいってみたい。っていってたじゃない……」
そんな双子の弟の台詞に思わずため息をつくミア。
このあたりは、どうやらこの弟は父親の性格を受け継いでいるのかあまり深く考えない節がある。
だからこそのため息。
「まあ、いいけど……。じゃあ、降魔戦争時代、にいくわけね……」
そんな姉弟をみながら苦笑まじりにつぶやくアリシア。
彼女にはそのような能力はない。
それはこの双子が産まれたときより備わっていた能力。
主や、そして
彼女達はおそらく、出生というか母親の胎内に宿った時期の関係だろう。
とは憶測を立てているようであるが。
その真意は当然、誰にもわかるはずもない。
もっとも、子供たちは判っているのかもしれないが、そのことに関しては子供たちもまた誰にも話してはいない。
「あ。なるほど。確かに。あの時代って楽しそうだもんね」
かつて、まだ世界が結界などに覆われる以前の世界。
千年と少しの間に、魔族の結界内部の国々と、そして結界より外の国々。
それらの文化や知識、そしてさまざまな事柄に応じて変化は多大。
ゆえにこそ、その結界が取り除かれた…というか、意味を成さなくなっている今現在において、
人々は、戸惑いながら、それでいて今の状況に慣れるべく日々いそしんでいる。
ならば、それ以前の世界はどうだったのか?
それに関しての文献などはまったくといっていいほどに残ってはいない。
当時、主たる国々もすべてが疲弊し、残った国などはなきに等しい状態。
だからこそ、いってみたい。
というのがミア達の意見。
興味があることは、とことん追求する。
このあたりの性格は母親であるリナ譲りらしい。
ミアの意見に、ようやく思い出してぽんっと手をうつルイ。
「それじゃ、いってみよ~!!」
「うん!」
にこやかにミアが言い放つと同時に、ミアとルイが手を合わせ聞きなれない何かをつぶやき始める。
そして、その言葉と同時に淡い光が二人を包み込んでゆく。
これこそが、二人が協力して行うことができる、時空移動。
彼らはかつての、降魔戦争時代。
それが勃発しかかる時期にと翔んでゆく。
リナとガウリイがかつて、異世界。
しかも今彼女達がいる本来の時間軸からも遠い未来に迷い込んだ。
その事実は、今やこの世界そのものの文化をかえてゆき、
さらにはその異空間の時間軸の影響をうけた子供たちが誕生した。
この二人の子供がこれからの時間軸と異空間にどのような影響を及ぼすかは…それは誰にもわからない。
後に、人々はこう呼ぶ。
かの一族のことを【時空の旅人】と―――
――おわり♪
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おまけ♪ ~ロスト・ユニバース編その後~
「というか。あいつら、いったい何だったんだ?」
いきなり消えたのには驚いた。
それをとりあえず、そのこともあってか敵対していた人物もまた後日改めて…といってどこかにいった。
わだかまりはかなり残っている。
だからこそ、いやいやながらも回線をつないだ。
『さあ?それは私にもわからないからねぇ』
押し付けてきた当人がそれでは話が進まない。
キャナルが何か知っているような感じではあるが、あの二人の話題は触れられたくないらしく、
その話を振ろうとすれば、いきなり機体に不都合が生じる始末。
「あ、あのなぁ!レイル!お前がつれてきたんだろうがっ!!」
文句のひとつも言いたくなるのは人の本質。
そもそも、言葉が通じないばかりか見たこともない術のようなものを使っていた。
ああいうのは、はっきりいって御伽噺、もしくは伝説。
はたまたファンタジー系の物語等、でしかみたことはない。
『そうはいうけどね。ケイン?私のほうもわからないことばかりなんだよ?』
彼らに押し付けた…もとい、彼らなら何かわかるかもしれない。
というので上司などをおどし…もとい、説得してソードブレイカーにと連れて行った。
しかも、その彼らがいきなり出現したときと同様、消えた…という。
もしかして、裏の組織に関係があるのでは?
と疑っている上の存在もいるにはいるが。
だが、そんな簡単なものではない、というのは一目瞭然。
何しろ、彼らは失われた…というか、今では伝説としか伝わっていない【魔術】を使って見せていた。
その技術がもし自分たち、もしくは他のものに伝わりでもしたらそれこと一大事。
そう、
レイルとて、あれが伝説ではない。
というのは過去の経験上、よくわかっている。
自分なりに追求し、調べた結果、この世界の仕組みもある程度は把握しているつもりではある。
だからこそ、ケインに…いや、【キャナル=ヴォルフィード】にあの二人の身柄を託したのだから。
あのときのことは、生涯、忘れることはないであろう。
また、他人に話しても信じてもらえるはずもない。
そもそも、あのとき証言した彼の言葉は子供のたわごと、として片付けられたのもまた事実。
「お前でもわからないって…お前がつれてきたんだろ!?」
思わず声を張り上げてしまう。
そんな彼の言葉をさえぎるかのように、
『レイル警部~。コーヒーが入りました。…って、んきゃぁぁ!!』
ばしゃ。
……ざ~……
立体パネル画像通信のその先で、一人の女性が通信していた相手にとコーヒーをもってきて、
そのまま何もない場所にてこけて、コーヒーをぶちまける。
その映像を最後に、パネルにはノイズが走り、通信がいきなり途切れていたりする。
「…あ~あ。またやってるし」
そんな光景をみて思わずつぶやくミリー。
その光景はもはや見慣れているのであまり動じることはない。
「とにかく。過ぎたことは仕方ないんだし。ケイン。今はあの問題をどうにかしないと……」
「ちっ。わかってるよ。ミリー」
アンドリューの事件はひとまず解決はした。
だがしかし、模造品ともいえる擬似ロストシップが他にもある。
というのが判明した。
それだけではなく、闇を撒くものの一件もある。
確かに、ミリーのいうとおり。
ケインたちにとっては、いきなりきて、いきなり消えた男女のことよりもしなければいけないことは山積。
フォウニはそのまま、死んだのかすらも消息不明。
普通に考えれば機体にその精神を同化させたことにより消滅した。
とも考えられるが、だがしかし、その直後にゴルンノヴァが姿を現した。
だからこそ不安はぬぐえない。
「よっしゃ!いくかっ!」
いまだに静かなままの闇を撒くものの同行も気にかかる。
だがしかし、一番重要なのは働かないとどうにもならない。
ということ。
ともあれ、気分を切り替えて、再び星の海にと旅立つ彼ら達。
だがしかし、彼らは知らない……
しばらくして、今度はあの二人の子供とかかわる羽目になる…ということを……
――おわり♪―
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あとがきもどき:
薫:
L:ちょっと!!あたしがまったくでてないじゃないのよっ!!
薫:・・・うぐっ!
でも、エル様は二人が迷い込んだ先とかで観賞してたのしんでおられたじゃないですかぁ(涙
L:それはそれ。でも、あたしが出てないのと活躍してないのとは話は別っ!
薫:・・・・あ、あのぉ?その手にもたれてるさまざまな古代の中世の魔女狩り時の拷問道具は……
L:んふふ♡何だとおもう♡
薫:…いやぁぁ!!!!!!!!
L:さってと。何かとろどろとした液体状になったこいつはほっといて。
いい加減にあたしが活躍する話を進行させるようにしばらく復活させては続けるとしますかね♪
それでは、みなさま、ご機嫌用~♪
2007年11月日()某日
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