まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

さってと。
ま、リナ視点なのでいろいろと省いてる場所があるのはお約束v
原作、漫画、アニメ。
様々な要素を織り交ぜながらのオリジナル設定v
というわけで、何がおこっているのかは各自想像してみてくださいv
たぶんすぐに理解できますv
さてさて。今回のラスト、ようやく登場v
ゴルンノヴァ、元・光の剣v
ガウリイの野生の勘に拍手v(汗
ともあれ、いっきますv

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 ~時空の旅人~第9話~

ピピ……
「ケイン。レイル警部から通信がはいってます」
何やら窓の外が通常空間。
即ち真っ暗な空間に戻ったと同時何やら音が鳴り響く。
「レイルから?つないでくれ」
ケインさんがそういうと同時。
ヴッン…
窓であった場所がスクリーンとなり映像が映し出される。
『やあ。ケイン。今どこだ?ちょっとついでにやってほしい依頼があるんだけど……』
にこやかに画面の向こうからそんなことをいってきているレイルさん。
「おまえなぁ。それでなくてもこいつらの依頼、今お前たちから今俺たちはうけてるだろうがっ!」
そんなレイルさんに向かって叫んでいるケインさん。
『あはは。まあそのリナさんたちのことはそちらに任せますよ。
  キャナルさんならどうにかしてくれそうですし』
にこやかに画面の向こうでレイルさんは笑ってるし……
『実は証拠がなくてこちらは動けないんですけど。
  営利誘拐された女の子を助け出してほしいんです。今彼女がいるとおもわれるのは…
  太陽系の火星なんですよ』
うや?
今、同じ単語がでてきたような?
今あたしたちがむかっているのもたいようけいとかいう場所のはずだけど?
「?今あたしたちがむかってるのもそのたいようけいとかいう場所のはずだけど…?」
ぽそっというあたしの声が向こうにも聞こえたのか、
『おお。それは偶然。ついでにお願いしますよ』
「って!おいこらっ!リナ!いらんことをいうなっ!」
後ろに振り向きながらもケインさんがあたしに対してどなってくるけど。
「それで?レイルさん?わざわざ私達に依頼をしてくる。というのは何か意味があるのでは?
  今送られてきた資料をみても営利誘拐に該当する事件とかはここ最近おこってないですが?」
どうやら今の一瞬でキャナルさんは何かして調べたらしい。
ま、これでもこのキャナルさん、この世界の竜神らし~し。
人の概念からはわからないことも多々とできるだろうからあまり追求しないけど。
『す。するどいですね。そうですね。銀河最大の組織に関係してる…とだけいいましょう』
にこにこと、笑みを崩さずにそんなことをいってきているレイルさん。
「ちっ。ナイトメア…か。それで俺たちに…か?レイル?
  何かおまえ、いっつもナイトメア関連の依頼を俺たちにまわしてないか?
  こいつらにしても、何か常識外な依頼だし」
「おいこら、まていっ!」
そんなケインさんの台詞に思わず抗議の声をあげる。
『いやですねぇ。それだけあなたがたを信頼してるんですよ。
  でもそのぶん、そちらの罪を見逃しているとおもうのですけど?』
「ちっ。わあったよ。…まったく……いつもいつも人を利用しやがって……
  とにかく!その一件においては別料金できちんと依頼料はもらうからなっ!」
『助かります。それでは……』
そういいかけるレイルさんの後ろから、
『レイル警部。コーヒーが入りました…って、んきゃぁぁ!』
バシャ…
ブツッ……
あ、切れた。
何か背後から女の子が近づいてきたかとおもうと画面に何やら液体をぶちまけて。
それで映像が途切れてるし。
「ち。しゃあねえな。…キャナル。ひとまず火星にいくぞ」
「了解しました。ついでにあのキノコ売り払いましょう」
かせい…って、なんなんだろ?
ま、聞いてもたぶんわかんないだろうしな。
…何!?
…ひとまず部屋にいくつかのパックを隠しておこう……
「で?時間まだかかるわけ?」
「そうですね。ここから火星にいくにはあと数時間。ってところでしょうか?」
あたしの問いかけに答えてくるキャナルさん。
「なら、あたし。ちょこっと休んでくるわ」
「あ、リナ。オレも♡」
「あんたはこんでいいっ!あ・た・し・はっ!ゆっくりと眠りたいのっ!」
「え~?でもオレはリナと……」
「あのねぇぇっ!」
こほんっ。
「あの?お二人さん?のろけるのは部屋でやってください」
「の…のろけてないぃぃっ!」
ガウリイと言い合いをしていると、ミリィさんが咳き込んでそんなことをいってくる。
うう。
「さ。リナ。いこうなv」
「ガウリイっ!あんた、目が怪しいわよっ!」
ずるずるずる……
あうっ……
抗議の声をあげるものの、結局そのままガウリイにひこずられるようにと部屋にもどってゆく。
とりあえず、途中しっかりと乾燥キノコを保管している倉庫に立ち寄り、
四個ほど持ち出して部屋にと隠しておくことに。
ここに隠してれば…いくら何でもこれまで売り払われたりしないわよね?
あたしの目標。
それは、これをあっちにもってかえってこれを栽培して売りさばく!
ちょうど実家にもどったことでもあるし。
かくいうあたしの実家はちょっとした雑貨やであるから売りさばくのには問題ないし。

結局…あたしはやっぱりきちんと体を休めることはできなかったりするけども……
ガウリイの馬鹿ぁぁぁぁぁぁ!
くすん……



ほえ?
「…軍?」
「そ。宇宙軍ユニバーサル・フォース
何でもちらほらと見かける特徴ある服をきている人々。
この世界にも軍隊っていうのはあるんだ。
あたしが彼等は何かときいたところそのような返事がミリィさんから返ってくる。
「ちなみに。リナさんたちが思っているような国単位のものではなくて。
  宇宙規模の軍隊ですけどね。つまり様々な国々が連携して一つの組織になっています」
などとキャナルさんが追加説明してくる。
「ほ~」
それはある意味便利かもしんない。
あたしたちの世界では国々が好き勝手に軍隊もってて統一性はないもんね。
「とりあえず。ケインたちは女の子の保護を。
  私ははやいところ、あの乾燥キノコを売りさばきますので。リナさん達はどうします?」
…やばい。
隠していたはずのあれまでやはりというか見つけられて売りさばかれようとしているし。
こうなればっ!
「あ。あたしも売りさばくのに協力するわ!ね。ガウリイ♡
  それに不慣れなあたしがケインさんたちといっしょにいっても足手まといだろうし。
  呪文ぶちかましまくってもいいなら別だけど」
「それは遠慮しとく。とりあえず、いくぞ。ミリィ」
「リナさん。嘘も方便。新鮮なキノコを乾燥してるとかいって少しでも高く売りさばいてねっ!」
「わかってるわよっ!」

とりあえず、あたしはキャナルさんとともに、乾燥キノコを売り払い資金を稼ぐとともに、
ケインさんとミリィさんは誘拐されている。
という女の子を助け出しに別行動をすることに……

そして、数時間後。
とりあえず誘拐されてたという女の子はケインさんとミリィさんが無事にと助け出し。
何やら追いかけてくる追っ手を振り切るためにと強制出航。
何やら先ほどきいた軍が何か規制を敷いてきていたようらしいが。
そのあたりのことはよくわかんない。
というか、聞いたことがないような単語が次々と……
そもそも。
あたしはキャナルさんが近くにいないと言葉まったく今のところもわかんないし。
どうやら言葉が通じるのはキャナルさんの翻訳システム機能のたまものらしい。
そのまま無理やりに止まっていた港を出航し、追っ手を振り切る。
何で追われるのかがよくわかんないけど。
たぶん、どこの世界にも悪党と通じている輩はいるわけで。
きっとその悪党とつうじているやつが軍をつかってこちらの足止めをしようとしているのだろう。
というのは用意に想像がつく。
そんなあたしの考えを肯定するかのごとく……
「進路方向、前方に数機の機体あり。どうやら海賊船のようです」
キャナルさんがそんなことをいってくる。
いああの…まったく前方に何かある。
といわれても、みえないんですけど?
そしてまた。
「右、右舷から宇宙軍の戦艦、きますっ!」
ヴッ……
見れば、何やら白い機体がいくつも垣間見えている。
「ちょっと!まさかあんな数でこっちを包囲しようってわけじゃぁないでしょうね!?」
ミリィさんが何やら叫んでるけど。
「いや。たぶん。あの海賊をおってる軍じゃないのか?」
「おお!?ガウリイが珍しくまともなことをいってるっ!!」
「あ、あんた。まともなこといえたんだな~」
「何か悪いことの前触れじゃなければいいけど……」
「うぉぃ……」
珍しくまともな意見をいうガウリイの台詞に思わず驚愕の声をあげるあたしであるが。
どうやらそれは短いつきあいのケインさんやミリィさんも同意見らしい。
あたしも二人の意見には激しく同感である。
と。
「キャナル!サイバリアだ!」
「何か攻撃がくるぞ!?」
ケインさんの声と、ガウリイの声がほぼ同時。

「了解っ!」
キャナルさんの声と同時…がくっ…
何やら急旋回するような感覚と、そして……

ズガ…ズガガァァン!!

音が聞こえる…わけはないけど、しっかりとその火花というか爆発の光景は目に入ってくる。
みれば…右舷にと出現していた数機の白い機体が…光とともに壊滅してるし。
いったい?
「…キャナル……どうだ?」
「いえ。あれは違います。あれはただの遺失宇宙船ロストシップです」
ふとみれば、何やら海賊船の中に見慣れない黒い船体が。
しかも、こちらの相手の位置を示すレーザーとかいうやつにはその機体の姿はうつっていない。
どうやら相手の検索を皆無にする何かが施されているらしい。
探査錯乱ブロテクトのようなものだろう。
ふみ。
どうやら白い船体をやったのはあの黒いやつらしい。
……ぷちっ。
いくら何でも不意打ちとは卑怯きわまりないじゃないのよっ!
ぶつぶつぶつ……
「って!?きゃぁっ!リナさん!ちょっと…まっ!」
あたしがつぶやきだしたその言葉の意味をキャナルさんが理解してか何やら止めてくるが。
あんな卑怯なやつらには思い知らせることが必要不可欠!
「我と汝の力もて、等しく滅びをあたえんことを!竜破斬ドラグスレイブっ!!!!!!!!」
あたしの言葉と同時。
光りの筋がそのままくらい空間を渡っていき、そして。
ズガ…ずががぁぁんっ!!!
「おっしゃっ!」
「…おまえ、容赦ないなぁ~……」
目の前にいた悪党さんたちの乗り物という乗り物全てをことごとく壊滅させてゆく。
それをみてケインさんが何やらあきれたような声をだしてきてるけど。
「ふっ。悪人には人権ないからいいのよっ!」
きっぱりはっきりと答えておく。
「……あ゛。でも運よく遺失宇宙船ロストシップはのがれてます…
  後ろですっ!」
キャナルさんがそう言うと同時。


ぞくっ……
一瞬感じなれた…いや、感じ慣れたくはないけども。
とにかく見知った感覚が体全体を突き抜ける。
「キャナル!サイバリア展開っ!」
「了解っ!」
ヴッ……
ケインさんの叫びと同時。
あたしたちが乗っている機体。
すなわち、今ヴォルフィードが器としているこのソードブレイカー全体に、
結界のようなものが全体にと張り巡らされる。
それと同時。
ずがっんっ!
ずしっとくるような衝撃が。
それと同時。
あたし達の背後に位置していた数々の悪党さんたちの乗り物が。
光の筋に貫かれたと思うとどうじ、次々と爆発を引き起こし瓦礫とかしてゆく。
「ちょ!?…あれ、何なのよ!?」
ミリィさんが何やら叫んでるけど。
…この場にいても感じるこの感覚は…あり?
でもどっかでこの感じ覚えがあるような?
……はて?
「…ナイトメアの遺失宇宙船ロストシップ…」
キャナルさんが何やらそちらをみながらつぶやいている。
それと同時。
『久しいな。ヴォルフィードよ』
強制的に目の前の黒い機体のようなものから声がつながれてくる。
ヴッン…
画面に一杯に広がる声の主であろう『うちゅうせん』らしきもの。
この混沌の海ともいうべき空間を移動する乗り物のことをそう呼ぶらしいし。
「こちらとしては会いたくなかったけどね。ゴ…」
キャナルさんがそれにむかって言うのと同時。
「あっれ~?何かひさしぶりなやつだぞ?リナ?お~い?元気だったか~?」
ぶんぶんとそれにむかって何やら手を振りながらも何かいってるガウリイ。

「ガウリイ?あんた、何いってるの?」
ぴくっ。
あ、画面の向こうの相手というか機体が震えてる。
『ま…まさ…まさまさま!?』
しかも、声まで何か震えてるようだけど。
…はて?
それと同時。
『ちょっとまていっ!まさか、まさかそのお前の中にのっているそのふたり!?
  あのリナ=インバースとガウリイ=ガブリエフじゃないだろうなっ!?』
あ。
何か叫んできてる。
つうか、こっちこそまてっ!
「ちょいまていっ!何で姿をみただけでわかるわけっ!あんた誰よっ!」
思わず相手にむかって叫び返すあたしに対し、
「?リナ?何いってんだ?あれ、だって光の剣だったやつだろ?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「……はい?」
さらっというガウリイの台詞に思わず目が点。
「…そ~いえば。ガウリイ=ガブリエフさんは。ゴルンノヴァを光の剣として使ってましたっけね……」
どこか遠い目をしながらもつぶやくようにいっているキャナルさん。
「…いやあの…えっとぉ?」
どう反応していいものか。
「ゴ…ゴルンノヴァ?…たしか、それってフィブリゾのやつがあれのことをそう呼んでたような……」
たしか。
ガウリイが冥王に攫われてたとき、フィブリゾがそんなことをいってたような気がする。
『かなりまてっ!というかやっぱりかっ!おいっ!ヴォルフィード!
  何でその二人がここにいるんだっ!それに時代も世界も異なってるぞ!?
  赤眼の魔王ルビーアイ・シャブラニグドゥ様の世界ならわかるとしてもっ!』
何やらそんなことをいってくるし。
そんなやりとりをみながら、なぜかあきれたようにケインさんはあたしのほうにと視線をむけてきて、
「…あんたら。いったい何やったんだ?
  …ナイトメアの遺失宇宙船ロストシップにまで名前しられてるなんて……」
そんなことをいってくるけど。
「しらないわよっ!そんなのっ!」
すかさずそんなケインさんにと言い返す。
『こら!ヴォルフィード!答えろっ!』
「それは私のほうが知りたいわよっ!というか。
  今はこの二人をあっちに送り届けようと月にむかってるのよっ!邪魔するわけ!?」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・我も手伝う・・・・・・・・・』
「「「おいっ!!」」」
相手から伝わってきた台詞に思わず同時に突っ込みをいれている、あたしとケインとミリィさん。
そして、なぜかミリィさんまであたしをじと目でみながら。
「…リナさんたちって…ナイトメア側のロストシップにも恐れられてるのね……」
そんなことをいってくるし。
そんなミリィさんの声が相手にも聞こえたのか、
『その人間は唯一といっていいほどに。あの御方の術をつかいこなすからな。
  …なぜこの場にいるのかは不明だが……以前など。
  そこにいるそのガウリイ=ガブリエフとかいう男に我が剣の形態をして使われていたとき。
  そのリナ=インバースにあの御方の術をかけられて死にかけたことも我はあるからな……』
「そ~いえば。あったらしいわね~」
相手の台詞に、しみじみと答えているキャナルさんだし……
「いやあの……しつも~ん。あの~?もしもし?
  もしかして…あんた、ほんっとぉぉに、まさかあの、光の剣こと、ゴルンノヴァなわけ?」
怖いけども…だけども確認の必要はある。
そんなあたしの質問に対し、
「リナ?見ればわかるだろ?気配がそうだし?」
「あんたはだまってなさいっ!あんたの野生の勘は人間技とはかけはなれてるんだからっ!」
さらっといってくるガウリイにひとまず釘をさしておく。
『我とてまたあの御方の術をかけられたくはないからな。
  確かに、我はそちらの世界では光の剣。とよばれていたがな……
  しかし…そうか。それで闇を撒くものダークスター様が弱体化されてもどってこられたか……』
何やらつぶやくようにいってるし。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
というか、どうやらやっぱり、『元・光の剣』らしい……
……異世界の魔王の腹心…ってほんとだったんだ……
…だああ!
何でこう、あたしの周りには次々に変なことや、厄介なことばっかりおこるのよぉぉ!
こぉぉんなか弱い美少女にとって、これって酷じゃないのよっ!!
くすん……


                                    ――Go To Next……

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あとがきもどき:
薫:ちなみに、アニスちゃん、原作ではでてきませんでしたけど、好きですv
   なので、アニスの要素をちらっとだしたりv
   でも、この話での活躍はアニスちゃん…少ししかありませんけどね(こらこら
   ガウリイ…見ただけで判断できるというのは…さすがに人間離れしまくってます(笑
   ともあれ。次回、月へvですv
   さて、次回にでてくる再登場の存在は誰でしょう(まてこら
   何はともあれ、ではまた、次回にてv
   ではではv

2007年3月27日(火)某日

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