まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
さてさて。今回一気に話が進みますv
とある惑星にたどり着いたリナ達を待ち受けるものは?
※リナ視点ではレイルたちの会話はわからないですが。
反転すれば会話の内容がわかるようになっております。あしからず……
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何となくだけど、キャナルさんとかいう人は、どうやら金髪大魔王の知り合いらしい。
というか関係者とみた……だって通り名でかなりダメージうけてる模様……
本当にもしかしてこのキャナル=ヴォルフィードさんって、
あの漆黒の竜神、ヴォルフィードなんだろうか??
~時空の旅人~第4話~
「ケイン~。この子、もしかしてあんたに性格にてない?」
「確かに。悪人に人権はない。とかいいきるあたりはケインもいいますしね~。」
「おい!おまえらっ!
…って、どなったらい…息が…つうか、キャナル!いい加減に機能回復しろぉぉ~~!!」
そんな三人の会話が聞こえてきてるけど。
「まあ。叫んでいるケインはほっとくとして。たしかに。
今リナさんがいいました、闇を撒くものという存在は存在してますよ。
最も、未だに実情がわかっていませんけど。ナイトメアの裏をひいているもの。ということしか。
うちでも未だに不明ですしね~」
レイルさんがそんなことを説明してくる。
「……名前が一緒…というわけでもないみたいだし……
そもそも、某魔王の名前でキャナルさんがダメージうけたみたいだし。
おそらく、
姿がきえた。
というのがたぶんそういうことなのだろう。
まあ、あたし達がいる部屋は何か装置というか機械のような感じが濃厚だし。
…もしかしたら、何かの装置を媒体にしているのかもしんない。
ということは、自力で実体化する力が伴っていない、もしくは枯渇している。
ということなんだろう。
……きっと。
基本的に、魔族も神族も精神生命体…らし~し。
一応は……
「あの?さっきからきになっているのですけど。
もしかして、リナさんやあのキャナルさんがいってるその二つの名前…
もしかして、古よりの神話にある魔王と竜神の名前ですよね?」
レイルさんはどうやら何か知っているらしい。
「あたしもよくは知らないけど。姉ちゃんとかからの聞きかじりだし。
そもそも、世界は光と闇。この二つに分かれてて、互いに拮抗した勢力たもってるらし~し。
もっとも、あたし達がいた場所では。
魔王は七つの欠片に竜神の手により分断されて、人の心に封印されてるけど」
そのうちの二つをも滅ぼした…というのは別に説明することではないだろう。
「…ま、魔王って…そんな物語みたいな話…まさかあなた、本気で信じてるわけ?」
ミリィさんと名乗った女性があたしにきいてくるし。
「あ~…数年前までなら確かに、あたしもしんじなかったけどねぇ~……」
「つうか。その魔王と二度もたたかってるしな~。リナもオレも」
「ガウリイっ!余計なことはいわないでいいのっ!」
「「……まじですか?」」
なぜかミリィさんとレイルさんの言葉がまったく同時に重なり問いかけてくる。
「…聞かないで。お願い」
というか、思い出したくないし。
「よくわからんが。だけど、魔王とかいうやつを倒した。って人の力でどうにかなるものなのか?」
「あ…あはははは。闇を撒くものの腹心でもあり、武器でもあるゴルンノヴァをこのガウリイがもっててね~。
それが精神力を増幅する力をもってたもんで。
不完全版の金色の魔王の力を上乗せして攻撃しかけたのよ。
ま、もっとも、不成功だった場合は世界そのものがなくなってたけどね~」
当時はあれの正体しんなかったからつかったわけだが。
「?武器?」
「えっと。魔族…まあ、闇に属する魔王の一族をあたしたちの世界ではそういってるんだけど。
彼等は基本的に精神生命体だから、実体化するのにあたり、どんな姿にもなれるのよ。
そう、例えば、剣のようなものにも…そして、人の姿や…そしてこんな乗り物、といった形にすら」
首をかしげるミリィさんにひとまず説明をしておく。
ま、詳しく説明してたらそれこそ時間がいくらあってもたりないだろうしな~。
――す、すいません…これ以上は……ケイン。強制的に目的地に移動します……
そんな会話の最中。
さらに苦しそうなキャナルさんの台詞が聞こえると同時。
グッンッ!
『うわっ!?』
何やら前方の窓からみえていた景色が一瞬変化する。
何かとんでもない浮遊感のようなものが感じられるけど。
それはどうやらこの場にいる全員が同じ思いらしい……
そして、次の瞬間には。
「……きれ~」
素直な感想がもれるあたし。
窓の外には何やらものすごく綺麗なまるっこい何かがみえている。
「…な!?」
「おや。惑星E-17。ですか。さすがキャナルさん。しかし今のは…フェイズドライブにしては……」
何やら絶句しているケインさんと、しみじみといつているレイルさん。
「惑星E-17。って、ものすっごいド田舎じゃないのよっ!」
ミリィさんが何やら叫んでるけど。
そんな会話をしている最中も、ぐんぐんとあたし達がのっているソレはその円い綺麗な物体にと近づいてゆく。
って、ぶつかるっ!
……とかじゃぁなくて…これってまさか……
……人類が…いや、生きとし生けるものが住んでいる…アレの空間の中に浮いている…大地の姿。
そのまま、吸い込まれるように、というか無理やり進んでゆくかのように。
ぐんぐんとその中にとはいってゆく。
それと同時に周囲に見えてくるのは…雲らしきものと…そして、
眼下に見えてくるのは…紛れもない、海や大地……
……やっぱ、これって……
つまりは…信じたくないけど、アレの内部の近くに今まで…あたしたちいた…ってことなのかな?
…たらり……
「う~ん。いい天気」
「だな~」
のんびりと果てしない草原を歩いているあたしとガウリイ。
何かレイルさんは乗り物の点検がてら先にいくとか何とかで。
ミリィさんとケインさんとかいう人はひとまず先にと乗り物から降りた。
あたし達はというとしばしのんびりと乗り物の中を探索してから外にでたのだが。
いかんせん。
どうやらほとんどの機能らしきものが停止しているらしくほとんどが手動。
まあ、あたしとしてはそれが当たり前ではあるが。
何やらミリィさんたちはぶつくさもんくをいっていた。
元々がいったいどういったものなのかはまったくもって不明だが。
とりあえず、ガウリイがいうにはあたし達がのっていたそれはどうやら意志をもっているらしく、
曰く、何か人でない中に乗り込んでいる…みたいな感覚であるらしい。
これはあたしの想像であるが。
あの金髪大魔王の名前をいったとたんに何やらダメージらしきものをうけていた。
というのを考慮しておそらくは、あたしたちがのっていたのは神族側に俗するもの。
しかも、名前からしておそらく信じたくないけど漆黒の竜神・ヴォルフィード当人とみた。
神族にしろ魔族にしろあれの名前でダメージうけるのはすでにわかっていることだし。
まあ、中にはきちんと理解しておらずにアレに気づかずに攻撃しかけて滅んだどうでもいいやつもいるにはいるが。
そんなこんなで、何かケインさん達は用事があるとかというので。
先に降りてどこかにいった。
あたしはここがいったいどこなのかわからないがゆえに、
乗り物から降りたあと、
この場所は見渡すかぎりの草原が広がっており。
視界にみえたのはケインさん達とあとは何か鉄の塊のようなものをもっている人らしきもの。
あと何か動いている乗り物らしきものがひとつ。
それくらいしか目にはいらなかった。
つうか、建物自体がまったくもって近くには見当たらない。
ほんとうにのどかな場所らしい。
まあ、あれからちょっぴしかなり時間がたっているのはともかくとして。
……おもわず気持ちがよくて寝転んだらその…ガウリイが……ごにょごにょ…
と、ともあれガウリイとともにケインさんやレイルさんが向かったほうにと移動してゆく。
ここの空気はとても気持ちがいい。
見渡すかぎりの草原だ。
というのも何とも気持ちがいいものだ。
何しろ最近、こういったのんびりとした場所を歩いていなかったからなぁ~。
そんな何とものんびりとした会話をしつつ歩いてゆくことしばし。
と。
ぞくっ。
体中を悪寒が突き抜ける。
「リナ!?」
「わかってるっ!」
嫌な雰囲気はあたしたちがむかっている先のほうから。
この嫌な感じは……嫌でも覚えているというか忘れられないこの感じは……
「ガウリイ!飛んでくわよっ!」
「おんぶでいくか?それともだっこでいくか?」
「だぁぁ!そういう問題じゃないでしょぅがっ!」
にこやかに何とも緊張感がない感じでいってくるガウリイの台詞に思わずどなる。
「でも。オレは飛べないし」
ぐっ……
た、たしかに正論だけど…さ。
「……おんぶでいい……」
だっこだと何となくさっきのこともあり恥ずかしいし。
とりあえずそんな会話をしつつも、ガウリイにおぶさり。
そして。
「
呪文を唱えて方向を定めて光速移動で空中を飛んで移動を開始する。
…あの人たち、無事だといいけど……
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あとがきもどき:
薫:さてさて。次回、ようやく闇を撒くもの登場ですv
これからようやく話的にはもりあがる(?)かな?
ともあれ、次回に続きますv
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