まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
どうやらどこか違う世界に移動しているリナとガウリイ。
さてさて…これからいったいどうなるかな?
って読み手にはどこの世界かまるわかりv
ともあれ、いっきますv
※リナ視点ではレイルたちの会話はわからないですが。
反転すれば会話の内容がわかるようになっております。あしからず……
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いきなり初対面で失礼なことをいってきたケインとかいう男性。
見た目は女子っぽいけど、まあそういう人もいるし。
だけど!かよわき乙女に対してもうちょい言い方ってものがあるじゃないっ!?
ま、きちんとそれなりに誠意ある説得をして氷りつかせておいたけど。
さてさて。
ここはいったいどこなんだろ?
~時空の旅人~第3話~
ほ~
マントの男性はケインっていうんだ。
いやあの…今、存在していないとか、使い手はのこってないとか。
さらに問題すべきなのは……
「…あ、あのぉ?今。この世界とかいわなかった?」
普通、そういう言い方はしないはず。
恐る恐る問いかけるあたしの台詞に。
「ええ。リナさん達がいたのは、
ここは、
多少戸惑いを浮かべたようなことをいってきているキャナル…さん。
「…ヴォルフィード?」
そんなキャナルさんの台詞に、何か金髪の女性が首をかしげているけど。
?
「…って!ちょいまてぃっ!それってたしか!
あたし達がいた世界とはまったくの異世界のっ!」
ヴッ…ン……
フッ。
……あれ?
ふわっ。
あたしが叫ぶと同時。
何やら全ての明かりが一瞬のうちにと掻き消え。
さらには、体がふわりと浮き上がる。
…えっと。
何か息苦しいような気がするの…き…気のせい?
真っ暗な中をふわふわと浮びながらもどうにか、
「
風の術を使いこなし、どうにか体制を整え、そして。
「
光量を多少抑えながらも、明かりとなる球を空中にと解き放つ。
パウッ。
あたしの放った光の球により、あたりがほのかに照らし出される。
…どうやら、何でか全ての明かりが消えているらしい。
「おいっ!どうしたんだ!?」
「ちょっと!何か息苦しいわよっ!?生命維持装置まで停止しかかってんじゃないでしょうねっ!」
レイルさん達が何やら叫んでるけど。
…生命維持装置…って……
魔道装置の中にもそういうのってあるにはあるけど……
でも何で今ここでその台詞が?
しばらくして、
「……い、いきなりあの御方の名前をいわないでくださいぃ~……
き…機能が…というか、いきなりのことでダメージが……」
何やら弱々しいキャナルさんとかいう人の声がどこからともなく聞こえてくる。
「…ちょっとまていっ!何で…って。…もしかして、あんた。あれの正体しってるわけ?」
「あ…あの御方を、『あれ』っていわないでくださいっ!
……すいません。…生命維持装置を維持するだけで精一杯です……」
ぷっ。
あたしの言葉とともに、何やら何かが途切れる音がし。
そして。
さらに少しはともっていた壁際の明かりまでもが綺麗さっぱりと掻き消える。
「…何で、あれの名前を出しただけで、この乗り物らしきものの明かりまで消えるわけ?」
しみじみとつぶやく至極当然のあたしの言葉に。
「たぶん。この乗り物というか、全体から感じるんだけど。
リナの姉ちゃんとおんなじ雰囲気もってるからじゃないのか?同じ系統なんじゃないのか?」
さらっと何やらいってくるガウリイだし。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
って。
ちょいまていっっ!!
「ちょっとまってよっ!ガウリイ!それって…っ!」
姉ちゃんと同じ系統。
それ即ち……
「何で
そんなあたしの叫びをきいてか、
「?何?その
金髪の女の人があたしにと聞いてくる。
いや…それを知らないって。
やっぱし、今あのキャナルさんとかがいったのって…事実なわけ?
たらり。
思わず額から冷や汗が流れ落ちるのは…気のせいではないとおもう。
うん。
「え。えっと。至高神、
といわれている人のこと。まあ、あたしの姉ちゃんがその人だったりするんですけど……」
そのおかげで、姉ちゃんに物心つくまえから特訓などをされて、幾度死ぬかとおもったことか。
いやまあ、それはいいとして。
「至高神…って。…それに、さっきのあれといい。あなた。もしかして。もしかしなくても。
物語などにでてくる魔法がつかえるの!?」
「……いやあの。物語…って。あたしの周りの人は多少の知識かじれば誰でもつかえますけど」
その能力や潜在能力の質によって威力はことなるが。
そんなあたしの説明に。
「すっごぉい!レイル警部!たまには面白い依頼もってくるじゃないですかっ!」
「…ミリィさん。何ですか?そのタマには。というのは」
きゃいきゃいとはしゃいだように、レイルさんにといっているその女の人。
どうやらこの女の人はミリィ、という名前らしい。
「まあ。キャナルがどうして機能停止状態になってるのかわかんないけど」
…いやあの。
だからどうして、ここであのキャナルさんの名前が?
「とりあえず。自己紹介をしておくわね。私はミレニアム=フェリア=ノクターン。
ミリィってよんで。で、さっきあなたが氷付けにしたのがケイン=ブルーリバー。
でもって。あなたと会話が初めに通じてた彼女は立体映像で。
この船の制御システムそのものよ。ちなみに名前はキャナル=ヴォルフィード。
このソードブレイカーの管理システムそのものよ」
……いやあの……
「……はい?」
ミリィ、となのったその人の言葉に思わず私の目は点。
というか…制御システム…って。
…というか。
「って!?ヴ…ヴォルフィードぉぉぉ!?」
さらっといわれたその言葉にあたしは思わず固まってしまう。
そ…それって、
思わず叫ぶあたしの台詞に、
「そうだけど。それが何か?」
きょとんとして問いかけてくるミリィと名乗ったその女性。
そしてまた。
「というか。キャナルのやつ、一応なんでか機能停止したわりに、
言語翻訳システムのみは残してるらしいが…それより生命維持装置を完全に機能させてくれ……」
ケインと呼ばれたマントの男性がそんなことをいっていたりする。
まあ、そのあたりのことは詳しくわかんないし、というか聞くのも怖いので聞かないことにして…と。
「…もしかして、もしかしなくても…この乗り物って…竜神?なわけ?」
そんなあたしの恐る恐るの問いかけに、
「?キャナルはキャナルだけど。まあ、確かに失われた古代文明の遺産。
ロストシップとは呼ばれてるようだけど」
「おいっ!ミリィ!何おしえてるんだよっ!」
「あら?いいじゃない。別に。この人魔法が使える。ということは。
古代文明に関わってる種族かもしれないわよ?
そうしたら、キャナルの…ロストシップの秘密もわかるじゃない?」
何やらふわふわと体制も整えることをせずに部屋の中を浮遊しつつも言い合っている、
ミリィと名乗った女性と、ケインと名乗った男性。
こ…古代文明…って。
「…ロ、ろすとしっぷ?」
聞きなれない言葉に思わず問いかける。
「…あの。しつも~ん。もしこれが本当に竜神…もとい、ヴォルフィードだとして。
まさか…魔王…
至極当たり前ともいえるあたしの問いかけに、なぜか二人してはっとした表情に切り替わり、
そして何やら警戒しつつ。
「…あんた。ナイトメアの関係者か?」
ケインと呼ばれた男性が何やら聞いてくる。
「…ナイト…メア?ロードオブナイトメアのこと?」
――いやぁぁぁぁぁぁぁあ!ですからっ!そのお言葉はぁぁ!
あ。
何かまたまたどこからかキャナルさんの声が響いてきてる……
えっとぉ…何かさらに息苦しくなったようなきがするのは…気のせいかな?
…とりあえず、念のために、浮遊の術を使いながらも風の結界をかけておこう。
どうやらみたところこの部屋は密閉空間ともいえるし。
もしかしたら人数がいることで息苦しく感じてるのかもしんないし。
「ロ~?いや。俺たちがいっているのは。秘密結社、ナイトメアのことなんだが」
「何それ?そんなのがあるの?
今まで壊滅させた盗賊団の中にそうなのった盗賊団もいくつかいたような気もするけど……」
「まあ。よくわからんが。いても不思議じゃないかもしれないな。何しろお前の趣味、盗賊イジメだし……」
「うっさいっ!ガウリイ!悪人に人権はないからいいのよっ!」
『・・・・・・・・・・・・・・』
?
あたしとガウリイのやり取りを聞いてかなぜかレイルさん、ミリィさん、そしてケイン…さんとよぼう。
一応。
三人の表情がどこか戸惑ったような、それでいて何といっていいものかといったような表情にとなる。
ま、あたしは間違ったことはいってないし。
うん。
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あとがきもどき:
薫:さて、一番気の毒なのは誰なんでしょう(笑
ようやく次回でケインの故郷、惑星に突入ですv
ともあれ、のんびりといっきますvv
それでは、また次回にて~♪
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