まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

さてさて。今回、ようやくリナ達はわかりませんけど(笑)
ロストユニバースの世界。すなわち!
ソードブレイカーに移動ですvさて、何がおこるかなv

※リナ視点ではレイルたちの会話はわからないですが。
  反転すれば会話の内容がわかるようになっております。あしからず……

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どこかわけのわからない場所に飛ばされたらしいあたしとガウリイ。
そこで唯一、言葉が通じるレイルさんという男性とともに、どこかに移動することに。
って…ここっていったい?
何か果てしなくいやな予感がしてるのは…気のせいでありますように……

 ~時空の旅人~第2話~

「……?あれ?」
「オレに聞くなよ。リナ。」
とりあえず、どうやらレイルさんの会話を総合すると。
あたし達は何か話が通じる人がいる別の場所にと移動しているらしい。
先ほど、画面の中にでてきたあの女の子のことだろう。
きっと。
どれほど離れている場所にいるのかは知らないけど。
何やら『ふぇいずどらいぶ』とか、『ふぇいずあうと』とか。
聞きなれない説明をされて、右も左もわからない真っ暗な空間を進んでいっているあたし達。
そしてどれくらいの時間を移動していったのかわかんないけど。
あたし達の目の前にと現れているのは白い何やらかわった形の乗り物らしきもの。
『あれに乗り移りますので。すこし揺れますよ。ドッキングしてから移動するようになります。』
レイルさんが何やらいってくるけど。
いや…だから、その『どっきんぐ』って…何?
どうも会話をしていて、内容がまったくわからない言葉が多々とでてきている。
文化や情勢などの違いや、またはあたし達のところとは進化の過程が違うのかもしんない。
とりあえず、揺れるという言葉は理解できるので、そのまま椅子にと座っておく。
そうこうしていると。
何やらまたまた正面の窓全体に映し出される映像が。
『・・・・・。』「…何やらお早いおつきだな。」
『・・・・。・・・・・。』「そういわないでくださいよ。こちらにも事情が……」
『・・・・・・・。・・・・・・・。』「…とにかく。ドッキング開始します。」
何かそれぞれ会話してるようだけど。
まったくもって理解不能。
何やらの会話と同時。
ゆっくりとあたし達がのっている乗り物が外にとある白い乗り物の近くにとよっていき、
そこから何やら棒のようなものが延びてくると同時に、この乗り物の一部にとつながれる。
『・・・・・』「ドッキング。完了しました。」
『・・・・・・・・・・』「今からこの二人つれてそちらに移動しますね。」
『・・・・・』「わかりました。」
何やら、一言、二言会話らしきやり取りをした後に、
『それでは。移動します。ついてきてください。』
完全に停止したのをうけて、あたしたちのほうに向かっていってくる。
「…は。はぁ」
どう反応していいものか。
ひとまず従うしか方法がないのも事実であるがゆえ。
先導されるままにと乗り物の中を進んでゆく。
何やら狭い空間をしばらく進んでゆくと、何かちょっぴり変わった雰囲気をもつどこかの空間にと移動する。
先ほどまでいた場所とは広さもまったく異なっている。
まあ、左右における壁の圧迫感はこれも、あれもどれもこれも同じだけど。
きょろきょろと周囲を見渡しつつも、廊下らしき道を進んでゆく。
そして。
『あ。これにのってくださいね』
いや…のるって?
そんなことを思いながらも、促されるままに筒のようなものの中にと入る。
と。
グッン……
『うわっ!?』
何やらその筒のようなものの中にと入ると同時。
上にむかって浮遊感が襲ってくる。
どうやら何もしないまま、あたしたちは上にと浮んでいっているらしい。
……浮遊レビテーションのようなもの?
そして。
それが収まると同時。
シュッ。
目の前の何やら透明の壁のようなものが左右にと開く。
そこには何やら先ほどまでいた場所と同じようでいて、それでいてかなり広い空間が。
そして、そこには。
「あ!あの窓にでてた人たち!?」
映像でみていた人たちがその場にと現実にいたりする。
「…なあ?リナ?あの女の子…人じゃないぞ?」
ガウリイが、そのうちの、みつあみをしている女の子を指差してぽそりとあたしに言ってくるけど。
いや、人じゃないって……
竜族か何か?
ぴくっ。
そんなあたし達の会話がわかったのか、あからさまに指摘されたその女の子が反応してるし。
『・・・?・・・?・・・・・?』「で?レイル?依頼っていうのは何なんだよ?」
それとは別に、ぷっきらぼうに、マント姿の男性がレイルさんに何やらいってるけど。
『・・・・・・・。・・・・・・・。』「その二人。とても変わった格好をしてるのね。」
何やら金髪の女の子があたしとガウリイをしみじみみつつ何かいいながら、
『・・・・・・。』「何かファンタジー世界の住人みたいな格好よね」
横にいる二人にと話しかけていたりする。
『・・・・・。』「え?ああ。実はですね。この二人をしばらく預かっていてほしいんですよ。」
『・・・・・・・!?』「…何ぃ!?何だ!?それ!?うちはそういう依頼はうけてないぞ!?」
レイルさんが何やらいうと同時に、つっかかっているその男。
「ケインはそういうが。キャナルちゃんのほうはどうかな?」
そんな男性の言葉をうけてか、にこやかにみつあみの少女にむかっていっているレイルさん。
『・・・・。・・・・・・・。』「……その依頼。うけます。」
ため息とともに、何やらいう彼女に対し、
「「・・・・!?」」「「キャナル!?」」
二人して驚愕した声をだしている姿が目にはいる。
ん~と。
会話はわかんないけど、何となくわかったような気がしなくもないかも……
そして、その女性は改めてあたしのほうにと向き直り、
『改めまして。ようこそ。ソードブレイカーへ。
  えっと…リナさんとガウリイさん…ですよね?やっぱり……。私はキャナルといいます』
戸惑いながらもあたしたちに対していってくるキャナルとなのったその少女。
……何でこの人たち、あたし達をしってるんだろ?
とりあえず。
「あの?さっき映像に映ってたひとですよね?」
ひとまず確認を込めてといかける。
そんなあたしの問いかけに。
『…そちらも。やっぱりあのリナさんとガウリイさん…なんですよね?…間違いなく……』
どこか諦めきったような、それでいて戸惑ったような声であたしにと聞いてくるキャナルと名乗ったその少女。
ガウリイが人じゃないみたい。
と断言したからには人間じゃあなあんだろうけど。
「そうですけど。というか、だから何であたしやガウリイを知ってるの?」
疑問に思っていたことをずばりと問いかける。
そんなあたしの言葉をうけ、多少戸惑いながら。
そして。
『……やはり。ですか。まさかとは思いましたけどね……ふぅ』
いいつつも、ため息ひとつ。
そして。
『とりあえず。翻訳システム、ブリッジ内部に展開します』

よくわからないことをキャナルとなのった女の子が言うと同時。
何やら目の前にある窓に文字らしきものがつらつらと浮かび上がっては消えてゆく。
そして。
『翻訳システム。ブリッジ内。正常。…他の皆さんにも言葉つうじるようにしました』
何やらいってくるけど。
「…ブリッジ?…何それ?」
あたしのしごくもっともつぶやきに。
「お。言葉がわかる。さすがキャナル。」
「つまり。この人たちの言語はキャナルのデータにあるってことよね」
口々に何やらいっているマントの男性と金髪の女性。
…って、言葉わかるしっ!?
「…言葉がわかるようになってる……」
呆然とづふやくあたしに対し。
「どうやらそのようですねぇ。さすが。そちらに依頼もってきて正解でしたね。ははははは」
にこやかに、何やら笑いながらいっているレイルさんの姿が。
「というか!レイル!まだ依頼も何も!詳しく俺たちはきいてないぞ!?
  というか!こいつらいったい何なんだ!?」
ぴしっ!
いってあたしとガウリイに指をつきつけていってくるマントの男性。
ぷちっ。
「ちょっと!初対面のこぉぉんなかわいい女の子つかまえて!こいつって何よ!こいつって!」
「そんなどこかの剣と魔法の世界のような格好してるやつなんかこいつでじゅうぶんだっ!」
…ほほぉう。
そういうこというか。
こいつは。
「…ほほぉう。空と大地を渡りしものよ、優しきながれ、たゆとう水よ!氷の矢フリーズアロー!!」
「…うわっ!?」
こっきん。
うっし!
すばやく呪文をとなえ、マント男にむけて解き放つ。
あわててよけようとしてたようだけど、そうは問屋がおろすかっ!
対象にむけて追尾するようにアレンジしてあるがゆえに、まともに男性を凍りつかせる。
「…リナぁ。いきなりやりすぎじゃないのか?」
ガウリイがそんなあたしに何やらいってきてるけど。
「あら?乙女に無礼なことをいった罰よ。ほんとうはレアに焼き上げたかったけど。
  何かこんな狭い空間で火の術をつかうのはこっちにもとばっちりがきそうだしね」
そう説明しているそんなあたし達をみて、なぜかしばし固まりつつ。
「…いやあの…今の…何?」
なぜか驚いたようにいってくる金髪の女性であるけど。
「…何って。ただの氷の矢フリーズアローだけど?」
何当たり前なこと聞いてきてるんだろ。
この人。
もしかして魔道士とかってあまりみたことない人なのかな?
でもあたしの格好みたらそれなりに予想はつくとおもうけど。
さらっというあたしの台詞に、なぜか額に手をあてながら、
「…すいません。リナさん。この世界には、そのような魔法はすでに存在していないんですよ。
  というか、使い手ははっきりいって残っていません」
キャナルと名乗った人が何やらいってくる。
「……は?」
おもわず間の抜けた声をだすあたしに対し、
「…うわ~。ケインのやつ。完全に凍ってるわ。すご」
いいつつも、コンコンとマント男を凍らせた氷をたたいている金髪の女性。
ほ~
マントの男性はケインっていうんだ。


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あとがきもどき:
薫:さてさて。ようやく登場、ミリー&ケインv
  キャナル…にはまあ、諦めてもらいましょうv
  あ。ちなみに。作者設定ではキャナルはあの世界の神族が作り出した存在であり。
  竜神本人ではないのをいっておきますねvこれは竜神本人ですが。あしからずv
  何はともあれ、次回につづきますv

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