まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

多分。予定ではこのお話10話以内になるよてい。
問題は…それですむかどうか…ですけどね。
さて、リナ達が移動した先は?ふふふふv

※リナ視点ではレイルたちの会話はわからないですが。
  反転すれば会話の内容がわかるようになっております。あしからず……

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ガウリイと共に里帰りしたあたしこと、リナ=インバース。
なぜかそこで会いたくない中間管理職にであうわ。
さらにはなぜか姉ちゃんが挨拶にいくまえにやってくるは。
しかも、なぜだか永遠の女王までやってきて…そんな会話の最中。
何かいきなり感じた浮遊感。
いったい全体…これって何!?

 ~時空の旅人~第1話~

……まぶしい。
何やら白い光が視界にと入ってくる。
ざわざわざわ。
何やら回りが騒がしい。
ゆっくりと目をあければ、目の前になにか見慣れない人型の何かたちと。
そしてその後ろのほうに見慣れない服を着ている人間?たちの姿が。
「……ここ。どこ?」
「さあ?」
きょろきょろと周りを見渡せば、何かまっすぐにのびている道…らしきもの。
らしきというのは他でもない。
はっきりいってみたことがない。
あたしとガウリイがたっている大地らしき場所も何か金属っぽいような気がするし。
さらにいうならば、両脇の壁…らしきばしょもまた金属っぽい。
……こんな建物みたいなのってあったっけ?
あたしとガウリイを壁を囲むようにして取り囲んでいるのは、
なにやら全身よくわかんないもので武装しているらしき人…たち。
…えっとぉ。
「……ガウリイ。これら人間?」
「全員人間みたいだけど。…何だ?こいつら?」
ガウリイが人間というのなら間違いないであろう。
しかし……
と、とりあえず。
「…あ。あの。すいません。…ここ。どこですか?」
「・・・・・・!?」『何だ!?この二人!?』
「・・・・!!」『何でこの中にフェイズアウトしてでてきた!?』
「・・・・。」『何か一昔前のファンタジーものの服のようだけど。』
・・・・・・・・・・・・・・・・
だああっ!
彼等が何を話しているのかまったくもってわかんないぃぃ!
自慢ではないが、あたしもそこそこ姉ちゃんの特訓とか。
あと面白半分に様々な言語を習得している。
例えば、竜語とか、コブリン語とか。
だけど、目の前の人?らしき人々が何をいってるのかさっぱりもってわかんない。
ひとまず、一歩前に進み出ようとすると。
ざっ!!
何やら何かをそれぞれ手にしてあたし達を取り囲んでくる顔を何かで覆っている人たちの姿。
みれば、何やら殺気立っている、というか怯えているというか……
「…リナ。気をつけろ。あれ…何か嫌なよかんがする。…飛び道具のような気が……」
ふむ。
ガウリイがそう直感でおもうのなら間違いないだろう。
あれがもし飛び道具であるならば……先手必勝あるのみっ!
氷の矢フリーズアロー!!!」
ばしゅっしゅっ!
おっし!
順調!
ひとまず狙いを定めて、そいつらが持っている長い棒のような何かに重点をおき、
氷の矢フリーズアローをお見舞いしておく。
自慢ではないが、あたしのこの術は、体調などがいいときは、
はっきりいって矢というより、雨に近い。
それは火の術においてもいえるけど。
「・・!?!??」『何だ!?今のは!?』
「・・・!!!」『っ!武器が凍りついたぞ!?』
あ…何かよけいに混乱してる?
何やら凍りついた長い棒をそれぞれ目の当たりにして何か叫んでるし。
どよどよと何やら周囲にいる人々らしき人から感じる動揺の気配。
「と…とにかく!ここから逃げるわよっ!ガウリイ!」
あいてが敵なのか味方なのかわかんない以上。
逃げるのが先決である。
空を飛んでにげたくても…やっぱりここは何かの建物の中らしく。
空なんてものは見当たらず、
何やら明かりライティングらしき明かりが天井付近からちらほらと周りを照らし出している。
それゆえに、空を飛んで逃げることは不可能。
…って。
ふと逃げようとして、なぜかあたしの手首などになくしたはずの魔血玉デモンブラッドらしきものが目にはいる。
…えっとぉ?
…い、今はとにかく、この場から脱出するのみっ!
そのまま何やらうろたえる人々を押しのけるようにして走り出すあたしとガウリイ。
何やら後ろのほうで、しばし呆然としつつも。
「・・・・!!」『逃がすな!おえっ!』
「・・・!?」『今の…もしかして、伝説の魔法みたいなんじゃぁ!?』
何やら追いかけてくる人もどきたちの気配が。
…でええいっ!
こんな狭いところで大技はできないし。
……と。
まてよ?
トッン。
そのまま軽く床にと手をつき。
そして。
地霊咆雷陣アークブラス!!」
バチバチバチイッ!
……ふっ。
あたしが放った広範囲に雷を及ぼす術がもくろくどおり、
壁や床をつたっておってたちにむかって炸裂する。
まあ、これは別に直撃したからって死ぬようなことはないし。
足止めにはもってこい。
……何か天井からもれてた明かりまできえたけど。
「ガウリイ!今のうちよ!」
「…リナぁ。やりすぎなんじゃぁ……」
みれば、累々と床らしき場所に人々がそのまま倒れていってるけど。
今はそんなことをいっている場合じゃない。
昏いといっても何でか薄明かりがともっており、
それを頼りに出口の見えない廊下らしき場所を走ってゆく。
ぴたっ。
走ってゆくことしばし。
どうやら窓らしきものをみつけて、思わず足をとめるあたしとガウリイ。
「……なあ?リナ?…さっきまで夜だっけ?」
「……違うわよ」
窓の外から見えている景色はどうみても夜空そのもの。
…つ~か。大地すらみえないのは…なに?
下のほうを窓からみてみても、それらしきものはみあたらない。
窓なら開けることも可能だろうけど。
とってらしきものもみつかんない。
……このまま割って外にでる。
という方法もなくはないけど。
ぞくっ。
何やらものすごく嫌な予感が突き抜ける。
直感的だけど、そんなことをしたら確実に死ぬ。
という思いが頭をよぎる。
…何でかわかんないけど。
「…と!とにかく!どこからかここからでれるはずよっ!」
走れども、走れども、扉らしきものはまったくみあたんない。
つうか!
誰か言葉通じるひとはいないの!?
……仕方ない。
あまり精神力使うからやりたくなかったけど……
走りながらも意識を集中し、
『ちょっと!誰かこたえてっ!』
広範囲にわたって精神的にと語りかける。
魔法をかじっているものや、魔力を多少もっているのもにはおそらく通じるはずである。
……あいてがこの問いかけに答える方法を知っているかはともかくとして。
『ここ。どこなの~!?』
思わず、精神的にも、実際にも叫んでしまう。
「何かここって、気密空間のような気がするなぁ~……」
ガウリイが走りながらそんなことをいってるけど。
いやあの…気密空間…って……
何やら追っ手?らしき人々がたまぁに目の前とか後ろのほうからきたりするけど。
ひとまず軽く呪文でなぎ払いつつも走ってゆく。
まあ、ここまでじゃまっけのない廊下らしきばしょであるからして。
風魔咆裂弾ボムディウィン!!」
ごっ!
あたしの放った風の術がいともたやすく追ってさんたちらしき人たちを吹き飛ばしてゆく。
しばらく何やらまったく代わり映えのないような長いろうかを走ってゆくことしばし。
何やら目の前のほうから歩いてくる一つの気配。
思わず身構えるあたしとガウリイ。
その人物を取り巻くようにして後ろのほうに何やら数名の人々の姿も垣間見えるが。
でもやっぱりみんな見たこともないような変わった服を着込んでいたりする。
しいていえば、男性も女性もそれぞれに統一されている服であることから、
・・・・・もしかしたら、何かの制服か何かなのかもしんない。
ゆっくりとあたし達のほうにと向かってあるいてくるのは。
何やら見た目、二十歳そこそこくらいの若い男性。
そのおかっぱの黒い髪がどこぞのごきぶりを連想させるけど。
思わず身構えるあたしとガウリイにと向かい。
『こんにちわ。はじめまして。あなたがたは誰ですか?』
・・・って!?
「って!?話つうじるの!?」
思わず叫んでしまうあたしであるが。
今まで誰の言葉もわかんなかったのに。
この目の前の男の人の言葉は理解ができた。
もっとも、たどたどしい言葉遣いではあったようだけど。
と、とにかく!
「話がつうじるなら早いわ!というか、ここどこ!?あんたたちまったくみたことないし!
  というか、何がどうなってるのよ!?」
早口でまくしたてるあたしの言葉にただ困ったようにと首をかしげ、
何やらさらさらと懐から取り出して何かを筆記し。
それをあたし達の目の前にとおいて一歩下がる。
「……?何これ?」
……紙…なんだろうなぁ。
でも、何かものすごく純度のたかい紙のような気がするんですけど。
それが何やら何枚もかさねられてるメモ帳のようなもの。
そこに書かれているのは、あたし達…というか、あたしだからこそわかる文字。
…えっとぉ。これって古代文字じゃぁ……
ともあれ!言葉がかけて、話がある程度通じる!ということは理解ができた!
そのまま、持っていた荷物袋から筆記用具を取り出し、その紙らしきものに記入していき、
書き終わって一歩後ろにと下がる。
何やらそんなあたしたちを取り巻くようにして不安そうに眺めている人々の姿がみえるけど。
…不安なのはあたしたちだっておなじことよっ!!

しばし、そんな文字のやり取りをしたのち。
何やらその男の人が年上らしき人たちと何か話し込み。
そして。
『とりあえず。こちらでは何ですから。私の部屋へどうぞ。あ、私はレイルといいます』
たどたどしい言葉であたしとガウリイにといってくる。
う~ん。
まあ、わるいひとではなさそうだし。
何よりも、言葉が多少なりとも通じるというのはありがたい。
あたし達が今置かれている現状を把握するのにはうってつけ。
「で。どうすんだ?リナ?」
考え込むあたしにガウリイが聞いてくるけど。
「ま。いってみるしかないっしょ。…この人の言葉しかあたしたち、わかんないんだし」
そう。
他の人々が話している言葉はまったくもって意味不明。
聞いたことすらもない言葉で話し込んでいる人々ばかり。
この人は唯一…とおもう。
あたし達と言葉が通じるのは。
そのまま、あたし達は顔を見合わせて無言でうなづき、
手招きでどこかに案内してこようとするそんな男性の後ろにとついてゆくことに。

…つ~か!
本当に、何がどうなったっていうのよっ!!


えっとぉ……
……何これ?
周りには見慣れない何かのりもの…だよなぁ?
だとおもう。
何かよくわかんない何かが所かしこにとおかれている。
しかも……
「……え、えっと……」
「……なあ?リナ?これって…何だ?」
ガウリイもどうやら同じ意見らしく、唖然と周りをみわたしている。
「…あたしにきかないでよ……」
何か透明な道らしきものを歩いているあたし達。
…これ、いったいどういう材質でできてるんだろう?
上下左右とも全て透明。
…ガラス…とはまた違うようだし。
しかも…足元うごいてるし…えっとぉ。
これってミルガズィアさんがやったようなのと同じしくみ…なのかなぁ?
そんなことを思いつつも、何やら眼下のどこかの部屋に累々と並んでいる、
何かよくわからない物体のようなもの。
それの一つにむかってどうやらあたしたちは進んでいるらしい。
そのまま、何やら光の道らしきものを進んでいき、
その中にと入ってゆくあたしたち。

中はこれまたみたことのない物質というか何というか。
そのまま、レイルさんに促されるままにと先に先にと進んでゆく。
『あ。そこにすわってくださいね』
「…は。はぁ」
何やらみたこともないよくわからない装置らしきものが左右にぴっしりと埋め込まれている。
そんな何か…多分乗り物。
に乗り込んで、椅子に座るようにと促され、わからないままにと腰をかけるあたしとガウリイ。
いわれるままに座ると同時。
ぴしっ。
「うわっ!?」
「な…何だ!?これ!?」
何やら腰のあたりに紐のようなものが左右からでてきてびっしりと体を拘束してくる。
同時に叫ぶあたしとガウリイに対し、
『あ。危険ですから。それ外さないでくださいね』
何やらレイルさんがにこやかにいってきて、そして。
『・・・・』「こちらレイル。出航いたします。管制、許可ねがいます。」
『・・・・・・』「こちら管制。聞き及んでおります。レイル警部。よい航海を。」
『・・・・・』「ありがとう。誘導ねがいます。」
『・・・・』「二番ハッチよりどうぞ。」
何やら今度は先ほどのとはまた違い、目の前の窓一杯に映し出される映像が。
……やっぱりヴィジョン系統…だよなぁ?
これって……
何が危険なのかわかんないけど、とりあえずいわれるままに大人しくしておく。
ガウリイは何やら動きが自由に取れないので顔をしかめてるけど。
パッ。
パパパ!
そんなことを思っていると、何やら回りがぱっと明るくなり、
まるで点滅光のようにと光の道が作り出される。
……明かりライティング…とかではどうもないようだなぁ…これって……
それとどうじ。
ぐっん……
「うぇ!?」
「うわっ!?」
何やら座っている足場から。
つまりはこの乗り物から動いてゆく感覚が。
そのまま、何やら光にそってあたし達がのっているそれごと動いてゆく。
それと同時。
ぐんぐんスピードが増していき、何か真っ暗な空間にと躍り出てゆくあたし達がのった何か。
「…って!?」
落ちるんじゃぁ!?
などとおもうけど、そのままどうやら浮遊しているらしい。
…これ、どうやら空も飛べる何かの術か何かが使われているらしい。
でも魔力波動とか何も感じないんだよなぁ……
シュ。
何やら建物の中から飛び出すと同時に、強い圧力みたいなものを感じたけど、
そこからでれば何やらとても軽くなる。
それとともに、あたしとガウリイの腰のあたりを覆っていた布が音をたてて外れてゆく。
……さわらずにできるって…そ~いう仕組みなんだ……
何がどうなったのかわからずに、しばし呆然としつつも。
何はともあれ。
気になることは確認するっきゃないっ!
そうおもいつつ、席をたち、窓の近くにとよってゆく。
「……うげっ!?」
前方や、横にとある窓らしきものには窓をあける取っ手みたいなものは見当たらず。
どうやら完全に密閉されているようではあるが。
だがしかし、それより何よりもあたしを驚愕させたのは……
「……なあ?リナ?…どこもかしこも真っ暗なんだけど……」
上をみても、下をみても、前方をみてもどこもかしこも真っ暗で。
大地らしきものはまったくもって見当たらない。
いくら夜とはいえ明かりの一つくらい見えてもいいであろうに。
……いやあのぉ…この空間って……
唐突にとあたしの脳裏に浮んでくるのは…かつての異界黙示録にと触れたときのこと。
あのときに頭に浮んだ景色というのが……
……たらぁ……
何やら果てしない嫌ぁぁな予感が頭をよぎる。
…き…気のせいよね?きっと……

「…何だここ?外の景色が何というか……」
ガウリイもどうやら何か感じたらしく呻いているようだし。
食い入るようにして窓の外を眺めているあたしたちに対し、
『?どうかしましたか?外には何もないでしょぅ?』
レイルさんが振り向きざまに言ってくる。
「…いや。何もない…どころか。ほんっとうに何もないんですけど……夜空?」
『?夜空…って。宇宙空間は確かに夜空に近いでしょうけど……』
・・・・・・・・・・・・・・・・
何やら意味のわからないことをいってくる。
というか…今、宇宙空間とかいわなかったっけ…このひと?
それって…よく、姉ちゃんとかヴィーナス姉ちゃんとかが会話の中でいってた言葉なんですけど……
聞きたいのは山々だけど……
……詳しく聞くのものすっごく怖いからやめとこ……
「…まあ。それはともかく。あたしたちどこにむかってるの?というかこれ自動?」
かってに浮遊がかかって、しかも移動するなんて。
……ものすごい技術だなぁ……
こ~いう術、組み立てたら後々楽かも……
何でかしらないけど、失ったはずの魔血玉デモンブラッドもあることだし。

何でこれがあるのか自分でもわかんないけど。
……たぶん、ここに移動してきたときのあの光に何か関係があるのかもしんない。
『…自動…って。あの?機械って知ってます?宇宙船の意味とか?』
「…何それ?ガウリイ、しってる?」
「オレが知るはずないだろ?」
「ま。それもそうね。」
聞きなれない台詞をいってくるレイルさんの言葉に、思わずガウリイにと問いかける。
ま、ダメもとであたしも聞いたんだけどさ。
『・・・・・・・・・・・』
あ、何かレイルさん黙り込んだ。
そして。
『え。えっと。とりあえず。このあたり、というか両脇。とくにこちらのほうにあるモノには、
  絶対にさわらないでくださいね。でないと…下手したら死にます』
「「……げっ!?」」
しばし黙り込んだ後、何やらいってくるレイルさんの言葉に、
まったく同時に思わず声をだすあたしとガウリイ。
…へ…下手したら死ぬ…って……
…冗談…ともとれなくもないけど、やけに真剣にいってきてるので…どうも冗談ではないらしい…
「……ガウリイ。あの前にあるやつ、さわらないようにしようね」
「わ…わかった」
あたしの言葉に、ガウリイも何やら額に多少めずらしく汗を流しつつもこたえてくる。
どうやら、ガウリイもレイルさんがいった言葉が冗談…とは捉えなかったらしい。
『あ。すいません。とりあえず。大人しくまたすわっててもらえますか?』
そんなレイルさんの言葉に。
あたし達はただ無言で言われるままに大人しく座りなおすことに。
……まさか……まさかね……
あたしの脳裏に浮んでいるのは…やっぱり……
まさか、アレの内部みたいなあの場所とは…いわないわよねぇ!?

                                    ――Go To Next

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あとがきもどき:
薫:さてさて?リナとガウリイが移動した先はどこでしょう?
   って、読み手にはみなさんわかりますよねv(にやりv
   ともあれ、次回、いっきますv

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