まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

こんにちわ♪今回は、エピローグ♪
魔王と、水竜王が互いに相打ちとなってからのお話です♪ではでは♪


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時空の果てに~エピローグ

空を……光が多い尽くす。
「お兄ちゃぁぁぁぁんんん!!!!!!!!!」
「アクア様ぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
草原の真ん中で、レルフィスと、アクルの叫びが……
ただただ、静かに……爆風に乗って響き渡った。

「おや……ちっ。いらないことを……」
ぽこぽこと竜をつぶし終えて、地面で遊んでいたゼロス。
魔王の気配が物質世界において遮断されたことに気づく。
傍らでは、ゼロスにその身を貫かれ、
皮一枚でつながっているエルフや人間達が、うなり声を上げている。
ひろがるどすぐろい染み。
原型も止めていない真っ黒い隅や、一ミリにもならない肉の破片。
まあ、この程度でするでいるのは……
ミルガズィアのギャグを聞いて、しばらくフリーズ状態になり、
しかも、かなりの精神ダメージを受けて、力をそがれたためである。
手っ取り早く、少しでも力の回復を図るには。
人や存在の出す『恐怖』という、もっとも純粋なる負の感情。
さすがに、獣王が一人しか創りださなかった存在だけあり、物質干渉力までは削がれていない。
他の輩は、情けないにも、死んだり、滅んで我の元に還りゆいていたりするが……
人の姿をしたものが、にこにこと笑いながら、あっさりと殺してゆく。
人間達などにとっては、恐怖以外の何者でもない。
恐怖に怯え、それでも…何もできずに、ゼロスに殺されてゆく存在達。
面倒事を……
まあ、輪廻担当部門に任せるが。
彼らの始末は。
まあ、たかだか、数万人。
些細な数の存在が戻ってきているようだが。
「ううん……これは……」
すぅ……
ぐしゃ。
つかんでいたエルフの頭を握りつぶし、ゼロスはその場からかき消える。
後に残るは、微々たる数の数千単位のエルフや人間、そしてドワーフ、その他の生命たちのうめき声。

『……魔王様!?』
結界を張っていた彼ら四人も、その気配は感じ取った。
すぐさま、カタートに集合する。

「……こ…これは!?」 
彼らが見たのは、氷づけとなっている魔王の姿。
たかだか、あの程度で力と肉体を封じられるなんて……こいつは……
「すいません……油断しました」
部下に謝るな!!S!!
「これ……解けないんですか?」
そっと手を当てる覇王ダイナストグラウシェラー。
「できるものなら、そうしてます。……ま、まあ、力を大半残してこれから出ることは可能ですが」
ぽりぽりと頭をかきつつ、言っている赤瞳の魔王ルビーアイシャブラニグドゥ。
前から思っていたが……
大層な名前で呼ぶ必要は、部下達全てに言えるが。
その必要はないと思うのだが……
まあ、どうでもいいが。
我にとっては、たかだか部下だし。
「まあ……こういう状況です。今、もし、他の竜王に攻められると……ちょっと分が悪いです。
  ……結界の強化……すいませんが、頼みましたよ?子供達?」
にこにこといっているS。
ちょっとは反省しなさい!!
「解りました」
かしこずく四人。
「あ……それと、フィブ?実は、水竜王がガーヴに変なちょっかいかけまして。
  どうやら、ガーヴを自分の欠片を架け橋として、輪廻の中に組み入れたようなんですよ。
  ……すいませんが……折を見て、探してください」
「……相変わらず…どじですねぇ……ガーヴは……」
あきれている黒髪の少年。
冥王ヘルマスターフィブリゾ。
この世界の輪廻転生を視る能力を兼ね備えていたりする。
だが……我の本質を……完全に理解してなかったのだよな……
……こいつは。
どういう教育をしているんだか……Sも……
この時代から、約千年後。
こいつは、こともあろうに、我に攻撃してくるし……
まあ、滅ぼしただけでは生ぬるいので、我の宮殿で下っ端の雑用や掃除などをさせているが。
なぜかそのたびに、消滅しかけているのは、根性ないことで……

きぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃんんんんんんんんんんん……
ぎん!!!!!!


Sの力を借りて、完全に、結界の中の世界は……この惑星のほかの場所から隔離された。
この中では竜王の力は及ばない。
魔族による神封じの結界。
これは……後々。
リナ=インバースによって崩れることとなるまで、くずれることのない世界を遮断する結界。
まあ、なぜあの程度で、介入できないのかが常々不思議だが。
あの程度ならば、小石の一つでもあればどうとでもなるであろうに……


「アクル殿!!レルフィス殿!!無事であったか……う……」
「きゃぁ!!ミルガズィアさん!!しっかりしてください!!!」
草原の一箇所に、落ちて動いていた黄金竜。
他は全て、生きたえているというのに、彼だけは無事である。
レルフィスが神聖呪文による回復を唱える。
― が。
回復しない。
水竜王の力を使ったものならば、多少は、使えるこの地域。
だが、レルフィスが使ったものは、天竜王の力の神聖呪文。


「……これは……また…派手に……」
つつぅぅ……と汗流している一人の女性。
今まで、我の宮殿に留め置きし存在。
「派手に氷付けになったわねぇ……シャブラニグドゥ?」
淡々と言い放つ、その女性。
「……スィーフィードか……まあ…な」
「まったく……この私がエル様に呼ばれている間に……こんなことになってるとは……」
状況を見ている女性。
深紅なまでの紅い髪に真紅の瞳。
見方によっては栗色にも見えなくもないが。
「……仕方ないであろう?これも、エル様からの命令だったのだから」
「……まあ、それはそれとして。…何かあったの?時空の歪みの波動が感じられるんだけど?」
女性がきく。
「……未来から二人の人間がやってきててな。
  貴様も知っているだろう?例のミプロスの時間率を変えた人間だ」
「……ああ。……って!!ってことは何!?あの御方がその人間…ここに呼んだってこと!?」
なかなか察しのいいルナ。
Sと対をなす、赤の竜神フレアドラゴンスィーフィード。
「……まあ、深く追求はしないけど。
  ……これは…とりあえず。このぼろぼろになった土地の再建……ね。はぁ……」
何をため息をつく必要があるのか。
「まったく……今だに、力回復しきってないのにねぇ。
  ……拠点となるべき土地は……と。あ、あそこは無事ね」
いいつつも、氷付けのSの前から立ちさってゆく。
……さて、私がいなかった理由……なんて説明するか……
ルナはそんなことを思いつつ。
ルナの別名。
赤の竜神の騎士スィーフィードナイト
竜神本人であるのに、それを隠して人間の形態をとっているルナ。
ルナとリナをここであわせたら楽しくないので、あえて、ルナを我のもとに呼び出していたのだ。
ルナが力の回復を図っている拠点。
― ゼフィーリア ―。
それゆえにこそ、ばらばらになってゆく中。
水竜王の意識体もまた…その地に誕生することができたのは…当然といえば当然のこと。


「拠点……か。こちらは……と。ゼラス」
氷の中から、部下を呼ぶ。
「はっ!!」
出現する一人の女性。
「例のレグニア湖のヘキサグラム。命あるものどもに気づかれないようにしろ。
  ……もっとも、気づいたところで、何もできまいが」
「……御意に」
すぅ……
かき消えてゆくゼラス。
「恐怖は……拡大するから……な」
にやりと笑うレイ=マグナス。
レルフィスが一時。
レイ=マグナスの元から離れていた時期があった。
水竜王の元で、用事があったために。
そのとき、彼は……精神を乗っ取っていた。
そして、創り出した六つの搭。
それに立ち会った人々には、単なる魔族への対策です。
と答えていた彼。
確かに、対策である。
魔の力を強めるために、広範囲な六星紡ヘキサグラムを作り出したのだ。
自然の流れを利用して、力を増大させるのが目的の。
それに……恐怖は拡大するがゆえに。
本来ならば、そこに拠点をおくはずであった。
だが……欠片が二つか三つ同化してから。
というので、触れていないその場所。
一つの復活では、竜神の4/1の力を持っている竜王にちょっかいをかけられたら、
情けないにも、対処できないと判断したが為に。

人間達が、その存在を知らぬまま。
その場所に国を作ったのは……
彼にとっては、もっとも好都合でもあった。



「魔道士協会は……起動に乗りましたね」
何しろ、あれから数年。
魔族による脅威は……ひたすらに続いていた。
以前ほど活発でないものの。
だが……
確実に、神聖呪文の枯渇と、そして魔の力の増大は、存在する者たちにとっては不安を感じていた。
それゆえに……国々は。
レルフィスとアクルの呼びかけに応じた。
脅威から自分でも身を守るべく指導する機関の作成に。
何しろ、ここ。
新たに作られた町。
サイラーグ・シティ。
魔道都市サイラーグとまで、今や呼ばれている。
知識が・・知識なのだ。
ここにあるは、アクアの知識の宝庫というか、書庫。
それゆえに、精神世界の応用、活用の仕方。
多々と、子供でも簡単に扱える魔法の開発。
今や、結界の中に駐在する主だった国々には、魔道士協会支部なるものが設立されていた。
あくまで、基本を教える機関。
場合によっては、呪文の閲覧。
少しでも、魔に対抗する力を強めるために。

中には、こんな状況を逆手にとり。
犯罪を犯すものも出現する。
その結果。
エルフを虐待したり……と。
今や、他の種族との……連係がかなりうすくなっていた。
一部のこころない人々のために。
寿命が長い彼ら。
魔族の脅威を感じた人間達は。
何を考えたのか、呪文の長いエルフや、竜族まで、魔と同様にみなすものも出現する。
そして、行われる大量虐殺。
それほどまでに・・・世界は、混乱を極めていたのが。
この魔道士協会という存在によって。
なんとか、沈静してきたのが、十数年前。

あれから……
すでに、五十年の年月が経過していた。

「……いくか?外の世界に?」
日に日に高くなる魔族の襲撃。
それも、仲間に引き入れるべく。
レルフィスを捕らえるべく。
アクルがそんな妻であるレルフィスを気遣って話しかける。
百年。
その年月は、安定した、協会の運営と。
力ある魔道士の存在に貢献していた。
すでに、ここサイラーグは、彼らの子孫でもある子供達の手によって、滞りなく発展していっている。
小さな町や村にも、魔道士協会は、この結界の中の土地には普及し始めた。
もしこの状態でレルフィスが捕まり。
そして、取り込まれてしまったら?
もはや……打つ手はないであろう。
レルフィスも、アクルも、そして、ミルガズィアもそれは悟っていた。
彼らは知っているのだ。
レルフィスの中にも……魔王の欠片がいるということを。
赤の竜神騎士スィーフィードナイトの手により、封印が強化されているので、
かろうじて保っているのだということも。
「私は……ここから離れられない。峰で、皆をまとめていかなければならない」
ミルガズィアがいう。
のこったのは、歳端のいかない、子供竜と数匹の仲間。
結界のために戻れなくなった他の竜王に使えていた竜達とともに。
ミルガズィアは、次元の狭間に存在する水竜王の知識の欠片を守るため。
カタートの一角に。
竜達の峰ドラゴンズ・ピークなるものを形成していた。
この百年。
ここ、サイラーグのみは変わらず、どうにか他の存在との交流が続いていたのは。
並ならぬレルフィスとアクルの努力の賜物である。
「……結界から出れるの?」
レルフィスがいう。
「この、アクア様から拝借している。神剣バニッシャーがあるからな。
  俺の中のアクア様の力と、レルフィスの力があれば……出れるはずだ。
  ……といっても。……俺達以外では……あの瘴気の渦の中は……」
アクルが言葉をきる。
レルフィスは、内に魔王を宿しているため。
極端に、肉体の時間の流れが遅いのだ。
アクルもまた。
その身に、水竜王の力を代理で受け取り、そしてまた。
エルフの血が入っている存在がゆえに。
これもまた、時の流れが、そこらにいる人間達とは異なっている。
「……いきましょ。……これ以上…ここにいたら……私……捕まったら…アウトだし」
レルフィスがその答えを出したのは。
彼女を狙って、本気で、魔族が動き始めたから。
「……決まり……だな」

彼らは、魔海より、外に出ることを選ぶ。
アクアの力の源は。
水。
その保護を受けるために。


「……アクア様?」
「……何?」
欠片となっているアクアに語りかけるのが精一杯。
腹心の張った、さらなる結界により、姿を見せることもままならないアクア。
アクルとレルフィスは。
時空の歪みの原点でもある、その島に立ち寄り。
手紙を託す。
いつの日か。

一時でも、彼らと共に、戦った。
大切な仲間に、その後のことを教えるために――

だが…彼等もまた知らない事実。
それは…アクアの…水竜王の意識体そのものが…人として転生し、
新たに形成されているとある国の女王として存在している…ということを……


                          -おわり♪ー

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あとがき:
 姫:レイナード王国ね♪
エル:そーね。あのヘキサグラムね♡。
 薫:スレイヤーズロイヤル2(PSゲーム)参照まで・・(汗)
    くぅぅぅう!!!!おわったよぉぉぉ!!!!
    さて・・・次は・・どれを中心に打ち込むか・・(まて!)
  姫:そりゃ、当然、ジェムか干渉ね♡
エル:それとか、あたしの本編とかね♪
  薫:あ・・あぅ・・・・。・・・ま、これで一つ、同時進行は減った・・と。
エル:・・・・あんた、勝手に送ろうとしているあの話しは?
 薫:あれは・・・・そんなに長くなるはずないから(多分)そのうちに・・・・。
   (たかこさんの紫炎の話♪←まてぃ!!)
 姫:まあ・・どうでもいいけど。そろそろ、本気で集中して、打ち込んでよね?♡
 薫:・・はぁ・・(汗)
   いやぁ・・・・部屋がアツインです(まてやこら!)
   冬は冬で寒いし・・・・夏は夏で、サウナだし・・・私の部屋(汗)
   エアコン・クーラーなんて高度なものは、持ってないし(実話)
   だから・・ついつい・・・。部屋から逃げる傾向が・・・(事実だからしゃれにならんぞ!!?)
エル:ほぉぉぉぉぅぅ・・・・・・。
 薫:あ゛あ゛あ゛!!!ど・・・努力はしますのですぅぅぅぅぅ!!!!
エル:ふっ。ちなみに。この時空。
    後のエピソードとして。こいつがとんでもない話を打ち込んでたりします。
 姫:黒ガウリイでもいーという人だけ、どうぞ♡こいつのページのどれかです♡ちなみに。
    注意事項に当てはまった人は・・遠慮くださいとのことです♡
エル:ま、どうでもいいけど。
    それより・・・。いい加減に、他の続き・・打ち込ませないと・・・。
  姫:そうよねぇ・・・・。
エル&姫:それでは、また、いつか♡どこかで♡長いお付き合い、ありがとね♡
    それでは♪あたし(私)達からのお祝いとして♪
    この物質消去装置をどこかに設置します♪
    ではでは♪

かお:(お祝いじゃないぃぃぃぃ!!!!)・・・ぼしゅ・・・・。

全てが闇に還りゆく・・・・・・。


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