まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

こんにちわ。
なぜか気分がのってるというかほかのを打ち込みする気力がわかない・・・というか。
ともかく連続して打ち込んでいる私です。
ちなみにコレ、メッセでミーさんのサイトに押し付けることが決定しました(こらこらこら)
なので正確にリンクを張るのはあちらがアップされてから・・・になりますね。
まあ何はともあれ、いってみましょうv

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前回までの話:
ジョージの作った危険試作品物体。
それらを屋敷ごと消滅させジョージの店でケーキの食べ放題に夢中になっているリナ達。
そしてどうしてあの場所に兵士さんたちが訓練をあそこでしてたのかを聞いたところ。
どうやら人すらも近寄らないといういわくつきのとある山に盗賊団が住みつき、その対策らしい。
それを聞いたジョージがリナにとある依頼をし。
そして、そこに封印している……という物体のことをつげ??


           汝それはストロベリー   〜中編〜


ちちち。
きゃははは。
太陽の光に混じり子供たちの無邪気な声が響き渡る。
「……ああ。知らないって……幸せ……」
あたしのぽつりとしたそのつぶやきに。
「……リナ殿……それをいうのではない……」
ほとんど顔面蒼白の隊長さんがそんなことを言っていたりする。
とりあえずは、何でも上の存在には魔の山の調査に行くために、
たまたま町にいた魔道士の協力を仰ぐとかいって許可をとったらしいが。
ちなみにあたしの名前を出したとたんにすんなりと許可が下りたらしい。
「しかし……リナ殿があのリナ=インバースだとは……ドラゴ……」
どがっ!
あたしの足蹴りが、まともに隊長さんの足元にとヒットする。
「それ以上いったらけりますよ?」
「も……もうけってるじゃないですか!」
何か抗議の声を上げてきているけどとりあえず無視。
「それはともかく。とにかくあたし達の目的はあくまでも。
  盗賊団とかではなくあの危険極まりない植物。だということを頭において置いてくださいよ?」
あたしのその言葉に。
「わかっている……わかっているさ……
  しかし……どこをどういう風に品種改良したら……あんなイモや肉食のイチゴが……」
ぶつぶつつぶやいている隊長さん。
いや……その気持ちはあたしにもよくわかるけどねぇ。
いや本当に心から切実にひしひしと。
しかも、たちがわるいことに自己防衛機能……それはかなり強化しているらしく。
……まあ簡単にいうならばちょっとやそっとのことでは動じない。
というあたりであるらしい。
……ちなみにあれは666の実験を向上させつつ作ったらしい……何ともはた迷惑な……
まあ何はともあれ。
もし封印がとかれているのであれば、それはそれでかなりやばい。
はっきりいって洒落にならない状況になったりするのは明白。
……人食いイチゴが出た町……って…
……だぁぁぁぁれも信じないだろうがなぁ……ふぅ。
とりあえずあたしたちの目的は、
山に住み着いたという盗賊より早くそれを見つけ出してとっとと始末すること。
ちなみに、さすが元は植物だけあってやはり火には弱いらしい。
……まあ、葉っぱで雨などといったものから果実を防御する能力もつけたらしいが。
……ほんと〜にど〜してそこまでの実力もっていながらケーキ職人に……
……とと。
まあ今はそんなことをいっていてもしょうがない。
うん。
「隊長!こちらは準備できました!」
「ご苦労!それでは!気を引き締めていけ!」
『はい!』
ちなみにあたしがいるから、という理由で、
今回同行するのはやはり数日前にスイートポテトの一件にとかかわった兵士さんたちのみ。
……まあ誰にもいえるわけはないよなぁ。
……人を食べるかもしれない肉食のイチゴ。
それを退治しにいく……なんて話は……
そんなことを他人にいったら、はっきりいって、まず頭がおかしいと思われるのがおちである。
ちなみに隊長さんたちの部下さんたちはといえば。
……やはりというか当然だというか。
あのスイートポテトを経験しているので……
顔を真っ青にしつつ、今回の探索にと協力することになっていたりするのだが。
……まあ気持ちはわかる……
あたしだって何もみなかった、聞かなかったことにして逃げたいのが本音だし。
そ〜いうわけにもいかないしねぇ。
……はぁ……

まあ何はともあれ。
とりあえず彼ら隊長さん以下兵士さんたちは、お役所仕事のけじめというか、
きちんとそのあたりのことをして。
ジョージから封印した、というその正確な場所を聞きだし。
そして今日。
あたし達は町の人たちが魔の山と呼んでよりつかずに嫌煙している場所にと出発することに。


「ええと、山のふもとに小さな村があります。
  そしてその山からもう少し奥に行ったところから魔の山の領域です。」
もはや町の子供たちの声は聞こえなくなり、
人通りもすくなくなった草が生い茂っている道ともよべない一応は街道を行くあたし達。
「まあ問題は盗賊がどこにいるかよね?
  まあ盗賊なんてどこにアジトをつくるのかは大抵決まってるけど。」
あたしのその言葉に。
「おお!さすがはリナ殿!盗賊殺しロバーズキラーとして一万の盗賊を壊滅したとう噂は伊達ではありませんな!」
ずげっ!
あまりの隊長さんのその言葉に思わずその場にずっこけるあたし。
「ちょいまてぃ!誰が一万も壊滅したっていうのよ!」
こらこらまてまて!数がとんでもなく一桁多いぞ!?
「え?ですがリナ殿が壊滅された盗賊などはすでに一万を軽く超え。
  さらには、すでに十万に届きゆく勢いだとか。ちまたでは有名すぎる噂ですぞ?」
「……誰がんな噂流してんのよ……」
というかこんなか弱い可憐な美少女を捕まえておいて……まったく。
そ〜いううわさを流したやつはぜひとも捕まえて、慰謝料を請求する必要があるわよね。
絶対に。
いや絶対にみつけて慰謝料をとりあえず十億くらい請求するとしよう。うん。
「あ、隊長。村が見えてきましたよ?」
「あ、本当だ。」
一人の兵士のその言葉にふと見ると、道なき道の先に見えてくる家の数々が。
「よかった。とりあえず村……で……」
……ふとあたしは……違和感に気づいた。
……村が……はっきりいって緑なのである。
「ちょいまって!」
村に進もうとするみんなをあわてて押しどめる。
「?どうかしたのですか?リナさん?」
そういってあたしの方を向いてくるジョージ。
「……いや……わからない?……村に異様に……緑が多いのよ。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あたしの指摘に村の方向をみつつ全員の視線が……村の屋根にと止まる。

……季節はもうはっきりいって秋も近い。
にもかかわらずに……青々と茂っている緑の葉。
それが……なぜか屋根にいっぱいびっしりと覆い茂っており……

「……え…えっと……あ…あはは……」
何かとてつもなぁぁくいやぁぁぁな予感がするんだけど……
『・・・・・・・・・』
それをみて隊長さんが率いる兵士の皆さんもいやな汗流して固まっていたりする。
ま……ましゃか……(汗)
「と…とりあえず……進みましょ……」
あたしのそのかすれる声とともに、
あたし達はゆっくりと警戒しつつ、村の近くにとさらに歩み寄ってゆく。

「あ……あれは!?」
やがてその緑のものが何か見えるくらい……といってもまだ距離はあるが。
少し村に近づくとジョージが何やら叫んでくる。
「あれは!僕が村人に頼まれてつくった村おこし作品の『村全体を緑で包もう計画!』の薔薇の苗!」
村を覆い尽くすそれをみてそんなことをいっているジョージ。
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・
……っておいこら…………まてぃ!
『ちょっとまてぃぃぃい!』 
ジョージのその言葉に同時に突っ込みをいれている隊長さんやあたし達。
「?あの?何か?」
そんなあたし達をきょとんと見てくるジョージ。
「いや!何かじゃないでしょうが!何でんなもん作ったのよ!」
「いえね。村の創立記念日にケーキを注文されてきたときにちょっと……」
「ちょっとじゃないぃぃぃい!」
……あ゛……何かものすっごぉぉぉぉくあたし今……疲れた……
多分隊長さんたち部隊も同じなんだろうなぁ。
全員脱力したようになってるし……
……多分全員……あたし達が探しに来た、肉食イチゴの餌食に村が襲われたのでは……
という思いが去来したのは、まず100%の確立で間違いがないであろう。
絶対に。
「……ま……まあとりあえず大丈夫のようだし……」
「……だな……」
なぜかものすごぉぉぉぉくいまだにその問題の肉食イチゴを目の前にするよりも疲れつつ。
あたし達は魔の山のふもとにある村にと入ってゆく。
な……何かもう……かなり疲れたんですけど……


「変わったことですかな?」
そういってとりあえず村人に話を聞いてみる。
どうやら本気でこの村は、村興しのためにジョージに頼んで村全体を覆いつくせる薔薇を頼んで注文したらしい。
ちなみに春先になると村全体に薔薇が咲き乱れるとか何とか……
……も…どうにでも好きにして……
「あ、それだったら。近頃空を変わったものがよく山に向かって飛んでますよ?」
そんなことをいっている村人A。
「変わったもの?」
隊長さんのといかけに。
「ええ。とても変わったものです。でもメロンが空を飛ぶなんて初めてみましたよ。私は。」
・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・
『・・・・・・・・・・・・・・は?』
思わず目を点にして聞き返すと。
「いや、ですからメロンです。でもまあ、それの正体確かめにいった村人たち全員が。
  記憶を失って戻ってきたり、又は行方不明になっていたりするんですよねぇ。
  困ったことに。ははははは。」
……おいこらまて。
あっさりとそんなことをいっている村人の言葉に思わず頭を抱えるあたし。
「……いやあの……行方不明……って……」
頭を抑えつつ問いかけるあたしのその言葉に。
「いやでもこのあたりでは神隠しは有名ですし。
  一説にはこの先にある魔の山に封印されたという魔の仕業ではないのか?
  という声すらありますからねぇ。真意は定かではありませんけど。」
……何でも話しに聞くところ……この地においては、
……神隠しというか行方不明者は、一年でかるく二桁を超えるらしい。
……頼むからもっと本腰いれて治安に力をいれろ!領主!
「そ……そういえばこの地に封印されたっていうもの。あたし何か知らないんだけど?」
そ〜いや何が封印されてるとか、何もきいてなかったな。あたし。
そんなあたしの至極当然な疑問に答えるかのごとくに。
「うん?リナ殿は知らなかったのか?
  嘘か真実かは知らぬが。何でも純魔族をある場所に封じ込めたらしいぞ?」
さらっといってくる隊長さん。
……ってぃ!?
「じ……純魔族ぅぅぅぅぅぅ!!!!!!?」
……あたしが思わず叫んだのは……いうまでもない。

純魔族。
それは雑魚に等しい(注意:あたしにとっては)
レッサーデーモンや、ブラスデーモンなどに比べたら力の差は、はっきりいって蟻と像。
いやそれ以上。
ちなみに自慢ではないが……あたしはその純魔族に知り合いがいたりする。
……ま……・まああれはかなりの変わり者ではあったが……
彼以後一、二回……実際に純魔族と対決したことはあったけど。
……そのときはね〜ちゃんがいたからなぁ。
……ね〜ちゃん…そのあたりにおちてた木の棒で……魔族をどつきたおしてたからなぁ……
ふとほほえましいかつての出来事を思い出したりもしたものの。
とりあえずそれは口には出さずに。
確認のためにともう一度聞き返しておくあたし。

とにもかくにも純魔族。
それが本当ならはっきりいって洒落にならない。

……な……何か果てしなくいやな予感がするよぉ……
切実に……

とりあえず村で一通りの情報収集を得て。
装備も完全に整え山にと向かうあたし達。
……な……何かもう。
人食いイチゴだの純魔族だの……
人外魔境もいいところに踏み込んでいるような気がするのは。
……あたしの気のせいだろ〜か?


「え……えっと……とりあえず。盗賊がアジトを作りそうな場所は……この辺りね。」
いって地図の一点を指し示す。
そこには山の岩肌に無数の洞窟があるらしく。
そしてまた、それが中で迷路のように入り組んだ形になっているらしい。
悪人というものは大概そ〜いった場所をよくアジトに使うらしいし。
ちなみに、ジョージが例の危険物を封印したのもその洞窟の一つだとか。
「……えっと。……ちょっと聞くけど?ジョージ?
  それの封印が解けたからって……?すぐに移動とか……はしないわよね?」
あたしの指摘に。
「ええ。それはないです。一応あのイチゴの繁殖期は春に設定してありますから。
  春ならば交配を求めてメス株もオス株も移動しまくりますけど。」
……移動するんかい……
もはやもう突っ込む気力もないあたし。
とゆ〜か雄とか雌……って。
何でもジョージの意見だと……それは一対の夫婦のような存在らしい。
……も、好きにして……とゆ〜かかんがえたくなひ……
「と……とにかく、われわれの最重要任務は、肉食であるというその物体?を処理すること。
  つまりは殺すことにほかならない。ここで話していてもはじまらん、いくぞ。」

あたしが指し示した場所に向かい移動するあたし達。
……なぁぁぁぁんか今回の一件……いやぁぁぁぁな予感がするのは……
あたしの気のせいではないとおもうなぁ……絶対に……

何はともあれおそらく各自様々な不安を抱えつつ。
とりあえずは問題の岩肌に洞窟がいっぱいあるというその場所にたどり着くあたし達。


『・・・・・・・・・・・・・・・・』
そこであたし達が見たものは……

えっと……その……・これって夢よね。
うんそう。
絶対にそうに決まってる。
そこにはなぜか盗賊さんたちを苗床にして……根付いている緑の草……と思う。
多分。
……と、とにかくなぜか鋭利な刃物の形を二つに重ねているそれらは、
軽く小さな子猫程度のおおきさはあるであろうか。
……とにかくそんな葉っぱが……地面いっぱいに広がっていたりする。
「こ……これは!?どうして!?繁殖期でもないのに増えてます!?
  はっ!やっぱり失敗作だからですか!?」
『かなりまてぃぃぃぃぃ!!!!』
安易に近づこうとして……思いっきり草というか何というか。
……しいていうなればそれははさみ。
はさみの……その幅が多いなようなもの。
それと……グローブ。
その二つの形をしている葉っぱが……地面にびっしりと……
それにつかまってしまい一人の兵士その三などは……
……はいていた靴が草に包まれ……溶けていたりする。
……いやもう……何といっていいものか……
……とゆ〜かあたし……現実逃避したくなってきたなぁ……
「うん?おかしいですね?このイチゴたちは、まだできて数日もたってませんよ?」
いとも簡単にそんな葉っぱ?をもって観察しているジョージ。
とりあえずは人間の力でそれらはまだ何とかできる大きさなので、
葉っぱにつかまっても力を入れれば何とかなる。
……油断をしてたらたとえば手袋とかが溶けたりするけど……
ちなみにジョージからもらったよくわからない液体をあたし達は手足に塗っていたりする。
よくわからないけど、イチゴの苦手な物質を塗っているから溶かされる心配はないらしい。
……ほんと…も、好きにして…って感じだし……はぁ……

冷静なジョージの観察によるとどうやらこれらは最近増やされた苗たちであるらしい。
ちなみに元は、やはりひとつの苗から分断されているらしく。
しかも驚愕することに……何でも何かの手が入っているとしか見えない。
とまでいっていたりする。
よくそこまでわかるよなぁ……
つうか、考えたくもないし、わかりたくもないけど。
「た……隊長……これ本当に僕たちだけで何とかなるんですかぁ?」
泣き言をいっている兵士その三。
いや気持ちはわかるけどねぇ。
「とりあえず。こんな趣味悪いものとっとと片付けましょう。」
ぴしっとその緑の大地を指差して言い切るあたしのその言葉に。
『賛成!』
全員の声が一致する。
「んじゃ、そ〜いうわけで。」
そういいかけるあたしに。
「あ、そうそう。リナさん、これ渡しておきます。」
そういってジョージが手渡してくるのはちょっとしたアクセサリーのような小さな玉。

「ジョージ?これ何?」
それを受け取り首をかしげると。
「いえね。品種改良の途中でちょっと実験的に作ったものなんですけど。
  それで数回ほど魔力を増幅することができます。」
………………はい?
さらりというジョージの言葉に思わずあたしの目が点になる。
「……え……えと……あの?ジョージさん?」
目を点にしつつ問いかけるあたしの言葉に。
「あ。でも数回つかったらそれ壊れますから。
  植物や野菜、そして果物などの魔力を増幅できないかなぁ?と思って実験した結果。
  偶然にもそんなものができてしまいまして。」
……いや、偶然にできたって……
…………ジョージ……あんたほんと〜はかなりの実力の持ち主なんじゃ……
あたしの額から思わず流れおちる冷や汗さん。
「結局、少しの魔力しかあげられなかったんですよねぇ。植物たちには。」
さらっというジョージのその言葉に。
「?ジョージ殿?なぜ?植物などにはそんな魔力などという力はないであろうに?」
どこか視点がずれている隊長さん。
「ええ!?何をいっているんですか!?
  この世の中に生きている生き物すべてには微弱ながら力をもっているんですよ!?
  その力を強めて自己防衛本能を高めようとしただけです!
  ……ま…まあこの実験ナンバー777はそれに一応成功したんですけど。
  これがまた火炎球ファイアーボール程度の火力なら自力で防ぐまでに魔法防御が上がってまして。
  で果実もまた魔力が少し高まりすぎて味が変わってしまったので。
  しかたなく、新たに違う方法で品種改良を手がけることにしたんですけど。」
にこやかにそんなことをいっているジョージ。
……こらまて。
……いや……もう……何といっていいのか……
「え……えっと……とりあえず深くつっこみはしないけど……
  と……とにかくこれつかったら魔力……アップするわけね?」
「ええ。それ、一応ダミーではありますけど。
  一応あの賢者の石と比較できる程度には魔力アップできるはずです。
  いくらこの子たちがまだ苗状態の小さい葉っぱたちだからといっても、
  このこ達は、普通の火力では退治できませんから。」
……にこやかにそ〜いうことをいわないでほしいものである。
「……了解。」
もはやもう突っ込みする気力すらないあたし。
とりあえずほうっておいたらこれがすべて足が生え……うろうろしだすのは明白らしい。
そんな説明をどこか頭の遠くで聞きつつ。
あたしはとりあえずそれを使いつつ術を唱え始める。
どこまで魔力が増幅するのかはわかんないけど。
ならば、もしかしたらあれができるかもしんないし。
あたしの思いと思惑に答えるかのごとくに。
とりあえず実験的なあたしの術が完成する。
暴爆呪ブラストボム!!!!」

キュドドドドドォォォォン!!!!!!

あたしの言葉に従って、光の光球が空から大地に降り注ぐ。
「おっしゃぁぁぁぁ!」
『・・・・・・な゛!?』
はっきりいってこの威力にはあたしも驚いたが。
と…とりあえずこれは魔力を増幅する……というのは本当らしい。
う〜ん、ラッキー♪
いいものもらったv
生まれでた魔力の火の玉があっという間にそこにあった緑の葉っぱを燃やし尽くす。
というかその後の大地には、ちょっぴし煮沸している大地のみ。
まあ盗賊たちは悪人だから別にどうなったのかは気にしないでおくとして。

「キュルルルルル!!!!!」

あたしたちがそれをとりあえず……まあ威力とか結果とか、そのあたりのことはおいといて。
退治できたことに歓声をあげていると、
岩の壁に無数にある洞窟の一つから、何か悲鳴みたいな泣き声があたしたちの耳にと届いてくる。

と。

『うどわぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!?』

兵士達の驚きの声と共に出てきたのは。
……はっきりいって人の頭程度にある…
…赤い物体……としかいいようがない物体をいくつもつけて……
……そして……なぜか…………歩いてるし……
……四本足……とおもう、多分。
器用にも蔦を絡ませて足に見立てて歩いている、……緑の物体もどき。
そしてその横には。
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
おもわずそれのよこに目をむけて……あたしたちの目は一瞬点となる。
そこにはなぜかふよふよと空中に漂うかごとくの……緑の物体……というか。
『・・・・・・・・・・メロン?』
その歩いている物体の横にふよふよと漂っているのは……どこをどう見てもメロンにしか見えない物体。
……だけならいいのだが。
……それに目がついて口がついているのは……ど〜いうわけか。
……とゆ〜か……この気配というか……圧迫感は……
「だぁれ?この私の果樹園を燃やしたのは?」
その……メロンとしかいいようのない物体が口を開く。
思わず頭を抱えつつ。
「……え…えっと?少し確認しても……いい?あんた……魔族…ね?」
ざわり。
あたしのその問いかけに、ざわめいている隊長さん達。
「あら。よくわかったわね。
  ええ。私はブリティーナ。ここで眠ってたら馬鹿な人間が起こしてくれて。
  あ、この子はかわいいから私のペットにしたの。それにこの子に実るイチゴおいしいし。」
にっこりと……その……メロンもどきの目が笑っていたりするし。
なぜあたしがそれを魔族だと判断したのかは……いたって簡単。
……んな瘴気を微弱ながらに感じるやつが普通の存在であるわけがない。
「あ、やっぱりわかりますか?いゃぁ。ナンバー777の果実は結構味はよかったんですけど。
  何しろ肉食性になってしまいましたから、そのために少しばかりたんぱく質が増えすぎまして。」
こらこらこらこら。
「何をなごやかに同意しているかぁぁぁあ!」
すばこぉぉぉぉん!
なごやかにそのメロン魔族と会話をしているジョージの頭をとりあえず懐から取り出したスリッパではたいておく。
ジョージをとりあえずはたいておいて。
「……え……えっと?……ペット?」
「ええ。私の幼馴染のラギアソーンが魔王竜デイモスドラゴンをペットにしてて。
  うらやましいから趣味と実益を兼ねていろいろと物質世界の食べ物をペットにしてたんだけど。
  これは気に入ったわ。これが勝手に人間とか生き物の負のエネルギー作ってくれるし。」
……いや……あの……ラギアソーン……ってこいつ今いわなかったか?
その言葉に。
「え……えっと……とりあえず。ともかく今はそれの所有権は、あんた……
  というかブリティーナに移ってる……というわけよね?
  というか、あたしたち……それを退治しにきたんだけど……」
とりあえず脂汗を流しつつ問いかけるあたしのその言葉に。
「ええ!?それはだめ!どうしても……というのなら。容赦はしないわよ?」
ざわっ。
その言葉とともに……周りの空気が一瞬にして変化する。
動けないほどの圧力というかプレッシャー。
プリティすぎるというか、どうみてもメロンにしか見えない容姿をしていてもさすがは魔族。
というべきなのか。
それと同時に。
「私の本当の姿……見せてあげる。」
いうが早いが、メロンの姿が一瞬にして変化し……

やがてそこにちょっとした家程度の大きさの……赤い物体が。

『・・・・・・・・・・・・・イチゴ?』
あまりのその強力な瘴気の渦をどうにか防ぎつつ、あたしたちが防御していると。
メロンの姿がゆらぎ……そこにあるのは。
……ど~みても巨大な……イチゴもどきとしか言いようがない物体がひとつ。

あたしたちの目の前にいるのは。
ふよふよと空中に漂う赤い物体。ついでにいうとぶつぶつつき。
当然それには口があり……かわいらしい笑みの形で固まったままの口がついていたりする。
ちなみに目はとってもかわいらしい点。
……どこか【にこにこマーク】を連想させるような……
…そんな顔……とおもう。
たぶん。
それがイチゴに張り付いていたりする。
え……えっと……

……あたしたちの緊張が一瞬緩んだのは……仕方ないと思う。
絶対に……

だぁぁ!
しかし……何でこーなるのよぉぉぉぉ!


                         −続くー


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あとがきもどき:
薫:はいvついに出ました、イチゴ魔族!(爆!)
  ブリティーナ、リナの知り合い(?)のラギアソーンの同僚です(笑)
   さあ、リナたちは魔族相手に勝てるのか!?
?:しくしくしく・・・・。どうして私が・・・・。
薫:・・・・あ・・・・あの?どうかなさったんですか?
(そこでないている黒い髪の男性に気づいて声をかけている薫)
?:どうもこうも・・・。あ、キュリアン・タウン・・知ってます?
薫:えっと・・・それでしたら・・・。
?:親切に説明ありがとうございます。とにかく早くおつかいをすまさないと・・・・。
薫:・・・・ってでぇぇぇぇ!?消えた!?
  ・・え・・・・えっと今の人は・・・何だったんだろう??
(目の前で掻き消えるその男性)
  と・・・・とりあえず。魔族VSリナ達一行!
  解決編は次回でまて!(笑)


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