まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
こんにちわ♪
しばらくブリの続きの打ち込み♡
タルト争奪戦い、その後。
TRYに入る前のプチエピソード♪
んではでは♪
設定は、ドラマCD。破壊神はつらいよ。その後々の話です♪
この前の話が、駄文を打ち込んでいるこの私(宇宙のごみ箱)なるところに、載せている、タルト争奪戦いです♪
参考まで♪、らんさん達のページにも押し付けてあります♪
ちなみに。冒頭ででてきた。デュランとダイアナ。
さて、彼らはだぁれだ(爆!)
ふふふふふ♪(分かるってば!!)
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キュリアン・タウンを無事に出発したあたし達。
なぜか、そのまま、ゼロスもおともについてきているし。
蒼い髪の女性……こちらも、どうやら、ゼロスと同じく中間管理職らしく。
一緒に旅しているトパジェも加わって。
なぜ、あたしの回りには、こうどんどん人がふえてゆくのだろ~か??
とりあえず。
あたしの旅は。
アメリア、シルフィール、ガウリイ、ゼルガディス、ゼロス、トバジェ。
といった、七人旅。
さてさて、今度は何がおこるっていうのよ!!
姉ちゃんとレイス兄ちゃんが何処にいったのかも気になるところだよなぁ……
ほんと~に……
破滅への開幕式~第1話~
白い砂浜!!
限りなく広がる蒼い海!!
「んっふふふふふふ……」
「り……リナぁぁん、こわいですぅ……」
リナの言葉に、アメリアが思わず泣き声になっている。
「まあまあ。何をそんなに舞い上がっているのですか?りなさん?」
ニコニコ顔のゼロスが、意味もなく笑いながらリナに問いかけている。
リナ達一向は、今、沿岸諸国連合を進んでいた。
一応、シルフィールをセイルーンに送り届けるために。
何でも、力の揺らぎが変化したのを捉えたから。
その報告をするとかしないとか。
「だって!!泳ぐには、十分すぎる季節じゃない!!」
そう!
これを活用しないで何とする!
リナの頭の中では。
おもいっきり、海で遊ぶことがしっかりとプランされている。
季節は、もう少しで初夏を迎えるというところ。
何分、今まで、いろいろとごたごたしていてこういう娯楽はなかったし。
少しくらい遊んでもいいじゃないのよ。
「そういえば……この近くのイルマートに不思議な入り江がある。とかきいたことがあります!!
私、一度見てみたいです!!」
アメリアがふと、ここは、イルマートの近くだということを思い出す。
「ぶぶぅぅぅぅぅ!!!!」
リナが思わず、飲んでいたジュースを噴出した。
『リナ(さん)?』
「まったく、しょうがないなぁ。リナは。」
ふきふきふき。
ガウリイが、リナの顔にかかったジュースをハンカチでふき取っている。
「だぁぁあ!!!子ども扱いするな!!!」
あわてて、ガウリイの手をのけているリナ。
「リナさん……顔…真っ赤です……」
即座につっこんでいるシルフィール。
「ウルサァァァァァァイ!!//」
「シルフィール……あんた、だんだん性格…歪んできてない?」
リナがじと目でシルフィールをみやる。
だって、リナさんをからかうと、面白いのを発見しましたし♪
そんなことを思っているシルフィールだが。
それは、微塵も表には出さない。
「あ……そうそう。そういえば、確か、二年くらい前…でしたっけ?
ここに、不可思議な入り江が誕生したって、かなりの有名ですよね」
話しをはぐらかすシルフィール。
う゛!!
だらだらだら……
リナはそのまま、固まってしまった。
「昔、俺も一度、見たことあるがな……」
「おや、ゼルガディスさん、あれ……見たんですか?」
ゼルガディスが小さくつぶやくのに。
ゼロスがすこしひきつりながら応えているのは。
気のせいではないようである。
「ま……あ…な」
賢者の石の手がかりをもとめて、イルマートに潜入していたことのあるゼルガディス。
そこで目にしたとある入り江。
「私達も、あそこ……どうにもできませんしねぇ。主が愚痴をいってますもの。
海は自分の領域なのに、手が出せない区域があってくやしいって」
ニコニコといっているのは、蒼い髪に蒼い瞳の、一般でいえば、かなり美人の女性。
リナ達と一緒にいると、主が退屈しないから。
という理由で、リナの旅に加わっていたりすることを、リナ達は知らない。
「まあ、海神官トバジェさん達でもですか?」
シルフィール。
魔族にさんづけはいらないとおもうのだけど?
とりあえず、心で突っ込んでいるリナ。
「ま……まあとにかく、関係ないし。今は、それよりこれからどうするかよ。」
リナが何とか話題を変えようとするのが目に見えてわかる。
「リナ、どうした?何か悪いものでもくったのか?」
ガウリイが顔色の悪いリナを心配して、リナを気遣っている。
「べべべべつにぃ。ただ、イルマートにはいかないのに、何でその話がでるかなぁ…なんて……」
声が完全に裏返ってるリナ。
「ええ!!!リナさん!!せっかく、近くなんですから、見にいきましよぅよぉぉ!!」
アメリアがリナに懇願している。
ぜぇぇぇぇぇたいにいやぁぁぁぁ!!!
リナが心で絶叫を上げる。
「いや……僕的には、見ないほうがいいと思いますが?(汗)」
「……そうね。私もいきたくないわね。」
さんきゅ!!
ゼロス!!トパジェ!
リナが、二人(?)に声援を送っている。
「ええ!!何でですか!!お二人には、知的好奇心というのがないのですか!?」
アメリア、それは無理だというものでは。
全員がつっこむ。
『いや……僕たち(私達)魔族ですし……』
どうやって、返事をしたらいいか、分からなくなって、あいまいに、答えているゼロスとトパジェ。
「そういえば、私も聞いたことがあります。イルマートにある、不思議な入り江のことは。
何でも、生物も一切よりつかない、死の入り江が一画ある時期から、いきなり出現したとか」
「ああ、いい天気よねぇ」
「そうだなぁ」
シルフィールの言葉をあえて聞かない振りをするリナ。
そんなリナに応えているガウリイ。
そんなリナをじと目でみているゼロスとトパジェ。
「しかし……リナさん……あれはもうやめてくださいね……」
「そうそう。あんな入り江を何個も作り出されては……こちらがたまったものじゃありませんわ」
「……ぐっ!!な……なぁぁぁぁんのことかなぁ?」
リナの目は泳いでいる。
「あれ……リナさんの仕業でしょ?」
「……というか、リナ=インバース。あのとき、我が海王様、白め向いて倒れたわよ。
海のことは、海王様には、わが身のことのように感じられるんだから」
「……だから、あたし…しぃらないもぉぉん♡あ、蝶々が飛んでる♡」
リナが話しをはぐらかす。
交互にリナに言っているゼロスとトバジェに。
「ゼロスさん?どういうことですか?」
あ゛あ゛!!
きかないで!アメリア!!
リナがあわてているが。
「あれ?なあ?何か前の方に、誰か倒れてるみたいだぞ?」
ガウリイがいきなり別なことを言い出す。
ありがとう!
ガウリイ!
そんなガウリイの言葉に感謝の心をこめてガウリイを見やるリナ。
そしてまた。
「何ですって!!!?」
どびゅん!
その言葉を聞いて、ガウリイが言った方向に駆け出しているアメリア。
「サンキュ、ガウリイ、おかげでたすかったわ」
リナがかるくウィンク一つ。
そして。
「でも、あんたにしては、なかなか思い切った嘘よねぇ」
リナがガウリイをみていうと。
「??だって、本当に誰かが砂浜に倒れてるぞ?」
「……へ?」
てっきり、あたしを助けるために、ガウリイが嘘ついてくれたんだ、とばかり思ったのに。
リナの目が点になる。
「……どこに?」
「ほら、あそこ」
ガウリイが指差すが、リナ達からは全然見えない。
「う……ううん……」
かすかに視界に入る白い砂浜。
そして、かけよってくる人の気配。
……たす…けて……
がく。
そのまま砂地に埋もれるように、少女は気を失った。
蒼い髪に蒼い瞳。
だが、固く閉じられたその瞳からは、その色は分からない。
「大丈夫ですか!!!」
かすかに。
記憶の墨で、誰かに抱きかかえられるような気が少女はしていた。
「リナさぁぁぁぁん!!大変ですぅぅぅ!!!!女の子が行き倒れていますぅぅぅぅぅぅ!!!!!」
アメリアがガウリイの言葉を聞いて。
しばらく、二キロは走ったであろうか。
長く続く、白い砂浜の一角に人影を発見した。
みれば、蒼い髪をした、まだ子供。
抱き上げるが……
すでに、意識がなくなりかけている。
「なっ!?」
だだっ!!
ゼルガディスが駆け出す。
「……ほんと~にいたのね……人間が……」
リナがあっけにとられつつ、ガウリイを見ている。
「な、だからいったろ?誰かが砂浜に倒れてるって」
のほほんというガウリイに。
「そういうことを今はいっている問題じゃありませんわ!」
シルフィールもアメリアの声がした方向に駆け出している。
「それもそ~ね。」
ラッキー♪
話がうやむやにすんだ♪
リナはひそかに、その行き倒れているという人間に、心から感謝した。
アメリア達がいっていたその【入り江】とは。
実はリナが作ったもの。
ちょっと、
生物が一切よりつかない、死の入り江と化したのは。
リナが、ガウリイ達と出会う前のこと。
アメリアの声のした方向に。
リナ達は、あわててかけつけていった。
「……見たことない服装だな」
まず、ゼルガディスが、一言目に放った台詞がそれである。
砂浜に倒れている少女の服装は。
何の継ぎ目もなく、何の織り返しの後もなく一枚で、
みごとなまでに服になっているレースのような、それでいてどこかの踊り子のような服装。
……あれ?
リナは少しばかり、その服装に心当たりがあったりするのだが。
「みたところ、十代より下の女の子のようですが……」
シルフィールが脈拍を測る。
「大丈夫です。命には別状はありません」
そこまでいって、ちらり。
と、リナを見る。
「あ…あの、リナさん?」
「え??あ、ああ、とりあえず、近くの村にでも、この子……運びましょう」
『どおえええええええええ!!?』
「何よ!!あんたらのその反応は!!」
リナの言葉に、大げさに驚く、アメリア、ゼルガディス、ゼロス、トパジェ。
そして…シルフィール。
「だって、リナさんが損得抜きで人助けするなんて!!」
力説しているアメリア。
「こりゃ、台風でもくるかもな」
冷静に言っているゼルガディス。
「リナさんが、人のために動くなんて!?お金がらみでなくて!?」
ゼロスまでもが目を見開いて驚いている。
「あのリナ=インバースが、行き倒れの人間を助けるなんて!!」
トパジェもまた、ゼロスに続いていっている。
……ぷち。
「あ……あんたらねぇぇぇぇぇえ!!まとめてふっとべぃ!!
『あっれぃぃぃぃぃい~~……』
ちゅどぉぉぉぉぉん……
リナの放った、
全員、空の藻屑とかして吹っ飛ばされてゆく。
「ぜぃぜいぜい……いったい、何だっていうのよ!!」
あたしだって、人助けくらいするに決まってるじなゃない!
リナが誰もいないのに力説していたりするが。
それは信じられないことではある。
「ひどいですぅ……リナさん……」
「まったくだ……」
「やれやれ」
「下級でしたら、滅んでますわ」
「リナさん、
とりあえず近くの村に部屋を取り、少女を寝かせるリナ達一行。
アメリア、ゼルガディス、ゼロス、トバジェ、シルフィールが抗議する。
「どやかましい!!だいたい、あたしが倒れてる女性をほっといて、
そのまま、とんずらこくような人間に見えるっていうの!?」
リナの言葉に。
『見えます(えますね)(える)』
きっぱりと言い切る、アメリア、ゼルガディス、シルフィール。
「ほ…ほほぉぉぉぉう……」
リナが目を据わらせるのと同時に。
「ん…んん……」
砂浜で気絶していた少女が目を覚ました。
「
目を覚ますと。
知らない雰囲気。
知らない天井。
……何…が?
少女は一瞬戸惑う。
「あ、気づかれましたよ、リナさん達」
シルフィールがベットで横になっている少女が、気づついたのに気づく。
「
『???』
アメリア達は、首をかしげる。
「何、言っているのでしょうか?」
「分かりませんね……」
ふと、少女が、リナの方を見る。
雰囲気がよく似ている。
がばっ!!!
「
リナにしがみつく。
「ちょっ!?何、何!?」
リナがあわてる。
「何だ、リナの知り合いか?」
「ちっがぁぁぁぅ!!」
リナがまじまじとその子をみると。
……あれ?
リナはとあることに気づく。
「……ひょっとして……この子……」
「リナ?」
考え込むリナの様子に、ガウリイが聞き返す。
「……ひょっとして・……この子……
ねえ、あんた…もしかして……
『な゛!?』
ゼロス、トパジェ、ゼルガディスの声が重なり。
こくこく。
うなづいている少女。
「何ですって!?」
シルフィールがリナの言葉に、まじまじと少女を見つめる。
「……確か、それって……」
アメリアがいいかける。
「たしか、伝説の中の歌を操る民族のことだな。
歌一つで、一瞬に荒野へと変貌できるとかいわれていた。
人々から迫害され絶滅した、とされている一族?!」
リナの言葉に、全員が驚愕する。
ぱっ。
ぱらぱらぱら。
ゼルガディスが、懐から、小さなノートを取り出す。
「ゼルガディスさん?」
アメリアが不思議そうにいうと。
「以前、レゾに勉強教えてもらってたとき、サーチェ・リュームの一族の言語の勉強も……」
ぱらぱらばら。
「あった!!」
ゼルガディスが、変換言語の一覧をノートの中から抜粋しだす。
「ちょっとまってよ!!あんた達、結界の外で、生活してたはずでしょ!?
旅しながら!それがどうして、こんな所にいるのよ!!」
リナが叫ぶ。
『リナさん、どうしてそんなことを知っているんですか?』
シルフィール、アメリアがつっこむ。
「え?ゼフィーリアの人達なら、誰でも知ってるわよ?」
リナの言葉に、思わず唖然とするアメリア達。
「ちょっとまってくださぃぃ!!彼女達の一族って!!」
ゼロスがなぜか驚愕する。
「……とりあえず…と。
リナが彼女達の言語で話しかける。
「リナさん!?言葉、通じるんですか!?」
シルフィールが驚いている。
「だぁかぁらぁ、姉ちゃんから、しこまれてるのよ……」
リナの顔色が変わる。
『……一体、リナさんのお姉さんって……(汗)』
というか、そんな知識まで、妹に教えている姉って。
いったい、どんな人物なんだろうか?
全員が疑問に思うが。
ぱぁぁ!
少女の顔が輝き。
『ルナ様じゃないんですか?実は…一族が、襲撃されて、……封印がとかれました』
ぶぶぅぅぅぅう!!!!
その言葉に。
ゼロス、トバジェ、リナが噴出した。
「なぁぁぁぁですってぇぇぇえ!?あの場所に出入りが可能にぃぃい!?」
狼狽しているトバジェ。
「な゛な゛な゛な゛な゛な!?」
ゼロスは口をぱくぱくさせている。
『???』
「封印?」
言葉が分からない、アメリアとシルフィールは首をかしげ。
ゼルガディスは、言語表をなぞりながら言葉の意味を模索している。
『それで、母が、私を逃がしてくれたのですが……古代竜、エンシェントドラゴンの人が襲ってきて……』
少女の言葉に。
「でええええ!?ひょっとして……頭に角がある!?」
ゼロスが聞き返している。
こくん。
うなづいている少女。
どうやら直接に、脳に言葉をゼロスは叩き込んでいるがために少女にも話が通じているようである。
あ゛あ゛あ゛!
ひょっとしなくても……ヴァルガーヴさん!?
ゼロスは頭を抱える。
魔竜王ガーヴが滅んで、その後、彼を取り込もうといろいろと画策しているのだが、
全て返り討ちにあっている。
という事実をゼロスとトパジェは知っている。
「こ…これは……」
トバジェがうなる。
「……どうやら、事態は……深刻になっているようですね……」
ゼロスも腕を組む。
あの場所は。
異世界とのつながりが大きいために、神族、魔族ともに、禁断の地と定めている場所。
そこの封印を任されていたのが、歌う民の一族。
ついでいえば、あの場所のおくから、とある場所にもいけたりするのは。
上層部の者達しか知らない、トップシークレット。
『私……母にいわれて、ゼフィーリアに……』
がっしゃぁぁん!!
その言葉に、リナが盛大にずっこける。
そして。
がしっ。
少女の肩をつかみ。
「ゼゼゼゼゼフィーリアにいって、どうするのかなぁ?(汗)」
肩をつかみつつ問いかけるリナの声は、はっきりいって震えている。
「あれ?まってください。とすると、この子。結界の外から来たってことですよね?」
アメリアがふと気づく。
「そうなるけど」
トパジェのしれっとしたものいいに。
「どうやって来たんでしょうか?」
シルフィールがふと、疑問をもらす。
「ああ、それは冥王が滅んで、魔族の神封じの結界がなくなってるからよ」
リナがさらり。
と、とんでもない事実をいう。
「あ!!そういえば!!
「確か…滅びの砂漠の結界を張っていたのが…あの、
アメリアとシルフィールが同時にいう。
「……なるほど、つまりは、あれが滅んだがために。
結界の中と外との行き来が可能になっている。そういうことか!!」
ゼルガディスの目が輝く。
「あ…あの、僕。獣王様に報告に戻りますので……」
「私も…海王様に報告にいかなきゃ……」
顔色を真っ青にして、ゼロスとトパジェがそれだけいい。
その場から掻き消えてゆく。
郡狼の島。
「
主に謁見を申し出て。
というか、いきなり、主の前に出現するゼロス。
玉座には、スリットが大きく入った服を着こなし、
パイプのタバコを手に、金色のウェーブのかかった、目つきが鋭い、太陽のごとくの髪の女性。
「ああ、ちょうどいい。ゼロス。お前にちょっと任務があってな」
凛とした声に。
「……もしかして、ヴァルガーヴさんのことですか?」
「そうだ。さすがに、話がはやいな」
魔海。
「ダルフィンさまぁぁぁぁ!!!!!」
あわてているトバジェ。
「あら、トバジェ、どうしたの?」
のんびりとしている青い髪に黒い瞳の長い髪の女性。
ゆるやかな、青いドレスを優雅に着こなしている。
「眠れる竜の大陸の封印が解かれたそうですぅぅ!!」
ぶぶぅぅ!!
その言葉に。
トパジェの上司である海王は、おもわず飲んでいた紅茶を噴出した。
「うぅん、これは、由々しきもんだいよね……」
リナが頭を抱える。
「とりあえず……あたし、この子をゼフィーリアに連れてくわ」
リナがいうと。
「まってください!!リナさん!!一応、この子、私の国で保護させてください!!」
アメリアがいう。
「アメリア?」
ゼルガディスが聞き返す。
「だって、この子、結界の外から来たんでしょ?
今、神託によってもたらされた情報から、結界がなくなっているのでは。
という考えのもとに、外の国に、使節を派遣する動きが、セイルーンの中に案があるんです。
他の国々への、説得の鍵にもなりますし」
アメリアがいうと。
それもそ~ね。
あたしだって、姉ちゃんに、会いたくないし……
リナの中で、利害が一致した。
「じぁあ、アメリア。この子、責任もって、セイルーンで保護して、ゼフィーリアに連絡つけてくれる?
リナがいうと。
「リナさん?どうして、ゼフィーリアに連絡する必要が?」
シルフィールがリナに問いただす。
「え?あ…ああ、彼女達の一族。ちょっとゼフィーリアにも関りがあるから」
まさか真実をいうわけにもいかないしね。
リナがそんなことを思いつつ言葉を濁しアメリアに言っていたりする。
きょん。
そんなリナ達を不思議そうにみている少女。
「……あなた、名前は?」
リナの問いかけに。
「……レーン!!」
少女はにっこりと微笑んだ。
少女の体力の回復を待って。
「じゃ、いきましょ~か。目的地!!セイルーン!」
リナの言葉に。
「ゼルガディスさん!!通訳、お願いしますね♡」
「な゛!?なぜ俺が!?」
アメリアにせがまれて、ゼルガディスが狼狽する。
「リナに頼めばい~だろうが!!」
「あぁら、ゼルちゃん、あたしにぜぇぇぇんぶ、押し付ける気?」
リナの怪しいまでの笑みに。
「う…わ……わかった……」
あっさりと、敗北するゼルガディス。
ガウリイは、そんなことは関係なく。
ほのぼのとレーンと会話をしていたりする。
ガウリイ曰く。
『え??だって、なんとなくわかるだろ??』
であるそうなのだが。
彼女の言葉は。
かくして。
ゼロスとトパジェはいなくなったものの。
代わりに、伝説の一族の末裔レーンが加わり。
リナ達一行はセイルーンへと進路を向ける。
……はぁ。
なぁぁぁぁんか、すごぉぉぉぉく、いやな予感がするんだよなぁ……
リナのため息とはうらはらに。
今、肝心のその場所に……建造物が作り出されていた……
「さすがに、早いな」
静かなものいいに。
「まあな。いそがねば……我らには時間がない……」
「では、我らは残りの武器を探しにいこう」
「じゃあ俺は、ここいらにあるはずの武器でも探しているさ」
「……ゴルンノヴァはどうする?」
「あれは、持ち主が分かってるし。いつでも奪えるさ」
「……好きにしろ。ヴァルガーヴ……」
揺らいだ空間の光の中で。
幾重にも、円柱の柱が。
今。
建造されつつあった……
-続くー
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あとがき:
薫:はい♪これは、ほんとーに、むちゃくちゃに短いです♪
何しろ、シルフィールたちが、レーンの歌の力を知るのと。
セイルーンにたどり着き、レーンを保護して。
言語を教えたゼルガディスが、セイルーンから出てしばらくして。
その直後に、光の柱。ははははは(汗)
それで、あの、港町での、全員合流♪
ははははははははは♪
レーンの元になった話・・・分かります?
はい♪私は、大好きです♪木蓮♡
ではでは♪また♪
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