まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ
今回、ようやくリナとガウリイの登場ですvv
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~スレイヤー・パニック ~決死の懇願?~
「…つ……疲れた……」
「……リナ・・・お前の義姉さん…手加減ないな……」
ぐったりと同じベットにと横たわる二人の男女。
「…つ~か、ガウリイ、あんたよく姉ちゃんの【稽古の相手】…務まるわね…
あたしは姉ちゃんに言われて、バイトと。あと術の獲得に忙しいけど……」
この二人がここ、ゼフィーリアの首都、ゼフィール・シティに戻ってはや数ヶ月。
栗色の髪の女性…リナの姉である女性…ルナにといわれ。
彼女の姉であるルナの代わりにレストランにてウェイトレスのアルバイト。
金髪の男性…ガウリイ、と呼ばれた男性のほうは、
ほぼ毎日のようにルナの剣の相手をさせられていたりする。
なぜ、この二人が同じ部屋にて寝起きをしているかといえば…この二人。
ここ、彼女、リナの実家に二人して戻り、いきなりガウリイがリナの両親と姉にと向かい、
爆弾発言をしたからに他ならない…
まあ、その条件を涙を呑んだこらえた…彼、ガウリイの苦難は押してしるべし・・・
何しろ、『結婚まで一つの部屋で寝起きして、一線を越えなかったら許可する(byリナ父談)』
…だったりするのである。
まあ何はともあれ、この二人…リナとガウリイはいつものようにと日々の特訓などにと疲れ果て…
ただ今グロッキー状態。
彼らがぐったりとしているそんな中……
一階にある一室においては…
「私に言われてもね。ま、本人にいってみなさい」
何ともあっさりとした返事。
その前に、その辺りの木の棒やなぜか隠し持っていたハリセンなどでさんざんにどつかれていたりする。
まあ、殺されたり滅ぼされたりしなかったのは、
ひとえに彼らが他の魔族よりも力が上であるからに他ならない。
…とはいえ、かなりのダメージを受けているのは明らかで、その服もぼろぼろ……
というか、【服】というイメージを保つことすらできなくなっていたりするこの現実る
「は…はあ、できたら貴女のほうからそれとなくいってくださいませんか?
…僕がいったらそれこそ、【品物】だけぶんどられて聞かなかったことにされる可能性が……」
さすがに一時、一緒に旅をしていただけのことはあり、よくリナの性格を把握している。
「…ま、まあいいわ。とりあえず行動を起こすのだけは手伝ってあげる。あと分離だったかしら?」
そんな彼女…ルナのその言葉に。
「…お願いします…
なぜかふかぶかと頭を下げているおかっぱ頭の男性が一人見受けられていたりするのであった……
次の日。
ガタタ!
朝食をとろうと降りてきたリナはそこに…いるはずのないモノを見て、思わず床にとつっぷして。
だが次の瞬間、がばりと起き上がり、そして――
力まかせにそこに座っているおかっぱ頭の男性を真後ろから首を締め上げていたりする。
「このスットコ神官~!!何しにきたぁ~!!」
などと叫びつつ。
「…リ…リナさん…くるしいで……す……」
「うそこけ!あんたがんな訳あるかぁぁ~!!」
などとさらにその力をこめてゆくリナ。
そんなやり取りを見ながら。
「お~。久しぶりだなぁ。…えと……誰だっけ?」
どぐわがしゃぁぁぁぁん!!
のほほんというガウリイのその言葉に、
ゼロスを締め上げたままゼロスが座っていた椅子ごとひっくり返っているリナ。
だがすぐに起き上がり。
「あ…あんたねぇ~!ゼロスでしょうが!ゼロス!諸悪の根源!災いの元!
まさかこいつの所業!忘れたわけじゃないでしょうね!!」
がくがくと、ガウリイの服をつかんで前後にと揺さぶっているリナ。
「…い…今のはかなり聞きました…そ…それはそうと。お久しぶりです♡リナさん♡ガウリイさん♡」
よたよたと立ち上がり、椅子をおひし、座りなおしつついってくるそんなゼロスの言葉に。
「…で?何のよう?」
警戒をあらわに含めて問いかけるリナ。
いまだにガウリイをつかんだままだったりするのではあるが…
「実はリナさんとガウリイさんにお願……」
「却下!!」
ゼロスがいい終わる前にすぐさまにと却下の声を下しているリナ。
「…しくしく…話だけでも……」
「あんたの【お願い】はロクでもないことに決まってるから話もきく必要はなし!」
きっぱりはっきりと言い切るリナに。
「…あ、話を聞いてくださるのでしたら。これ、リナさん。
以前の
「…で?話って?」
そんなゼロスのその台詞に、ころりと態度を変えて、椅子にと座っているリナ。
「まあまあ、リナったらさすがね♡」
「さすが俺の娘だな。うん♡」
…リナとルナの両親にあたる二人がそんな会話をしていたりするのだが…
この親にしてこの子あり、…とはこういうことをいうのかも知れない…
そんなリナの言葉をうけ。
…先に品物を渡すことを条件に、ようやく話を聞いてもらえることになったゼロスの姿が……
インバース家の一室にて見受けられてゆくのであった……
品物でつる…という、ゼロスの上司の作戦は…功を相したようである……
-終わり(?)-
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あとがきもどき:
リナちゃん、リナちゃん(笑)
リナちゃん、品物につられて話を聞いていたりしますv
ガウリイの生殺し生活はいつ終わりが見えるのかは…押して知るべし(まて!笑)
さて…ようやく、本筋かな?次回から?
んではでは……
2004年12月1日某日
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