まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
ついに登場vエル様ですvv
ふふふふふvやっぱりエル様はださないとねv(公言してるし♪
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エッシェン・シティ。
ここから、全てが始まった。
ガウリイが、リナに指輪をプレゼントすべく。
宝石デザイナー、ジェム=ライス=ストーンを尋ね。
見事に、リナの左手の薬指に、指輪をプレゼント♡
ついでだからというので、それは、魔力増幅器となっているが。
あと、好意によって、リナには、それとおそろいの、イヤリング、ネックレス、ブレスレットもプレゼントされ。
リナ専用に、ガウリイから、ライスが奪い取ったリナの力の媒体とすべく品物。
リナの髪の毛。
その中に・・・彼は、不可思議な力を発見する。
ちょうど、そのとき、金色の王に献上すべく、魔王からも依頼があって。
実は、このライス。
ここの世界とは違う、魔王。
神と魔王とで、ここに、休暇に人間に転生してきているのである。
ライスが、依頼の品を届けてから、巻き起こった、ちょっとした騒動。
虚無の力が含まれた水晶つかって、元、火竜王配下が、馬鹿を始めたのである
当然、休暇中だった、火竜王のシーメイと、天竜王のミリーナは事態解決に乗り出した。
そして、リナの身体が、その、闇の水晶に貫かれたとき。
真実が明らかとなった……
普通の人(?)として、ここの存在として、誕生するために。
リナは、ただ今、混沌に還り行いている。
自らの力で、ガウリイを見つけ出すために。
ガウリイもまた。
リナがリナでなくなったときに。
自分が、実は、とある世界の、龍神。
というのを思い出し。
ただ今、リナを求めて、混沌に戻って、捜している最中。
さて・・・・・。
リナとして、今、この星にいるのは!?
そして、リナの元にやってきたこの絶世の美女は!?
ジェムストーリー・番外編
~重要機密指令~ ~第7話~
さきほどまでのプレッシャーが嘘のような、まばゆいばかりの……絶世の美女。
「あ……あの?貴女は……一体??」
フィリアが聞く。
世の中には知らないほうがいいということもあるというのに。
くすり。
リナとエルは顔を見合わせる。
「あたしは……全ての闇の母♡混沌の海 全ての混沌を産みだせし 創りだせし存在♡」
エルがいう。
「ちなみに、私も似たようなものよ♪ここの…エルの抱擁する世界じゃないけど♪」
『?????』
まだ、意味がわかってないフィリア。
くす。
『すなわち……貴方達は…あたし(エル)をこう呼ぶけどね♪
【
エルとリナの声が重なる。
ずだぁぁぁぁんん!!
盛大に、こけてるテルビウム達。
まさか、いきなり無謀にも最終目標としていた存在が、やってくるとは思ってなかったらしいが。
……完全に理解してない馬鹿には……つける薬はないのである。
『―――えっ……』
すぅぅぅぅ……ばたっ!!!!!
その言葉に、フィリアと……シャイアは……気絶した……
「あらあら。気絶するなんて根性がないわねぇ」
「そうよねぇ。エル」
ニコニコといっているリナとエル。
「ふ……ふはは!ちょうどいい!!今、ここで貴様を殺して我らが天下にしてやる!」
『ち……ちょっと!?』
その場にいた、ルナ、ライス、レイスが叫ぶ。
完全に血を引かしているのが、覇王、海王、獣王。
水竜王に、地竜王。
そして、ミリーナ……天竜王と、シーメイ…火竜王。
テルビウムの言葉をさえぎるが。
すでに遅し。
「へぇ。理解してない愚かな存在には、それなりのお仕置きが必要ね♡」
にっこり。
極上の笑みが浮かんでいる。
「あ♪エル♪私もやる♪この身体……っていうか、この姿で暴れてみたかったのよね♪」
「い~わよvv」
『ひょどげやぁぁぁぁぁぁ!?』
とんでもない会話をしている、二人に。
頭を抱えて、絶叫している魔王一派と神族一派。
「結界はれぃぃい!」
「無駄なのでは!?」
「滅びたいのかっ!?」
「いや……滅んだら、ぜったいにお仕置きがまってるぞっ!!」
「んきゃぁぁぁあ!?防御用意ぃぃぃい!!この星にも、結界はってぇぇぇぇぇ!!」
大混乱。
確かに。
彼らの力では。
防ぐことなどは……皆無。
そんな、赤瞳の魔王、赤の竜神、黄碧玉の魔王、海王、獣王、覇王、
天竜王、地竜王、火竜王、水竜王、の狼狽振りとは裏腹に。
すでに姿が消えかけているのは……獣神官と海神官……
『ふふふふふふふふふ♪じゃあ、ちょっと、肩慣らし♪♪』
ふい。
エルとリナが。
ふっ。
と、空にむかって手を伸ばす。
ふわり。
エルのその手の中に出現したのは。
銀と金の縁取りがされている、大鎌と。
始めは、小さかったのだが、
あっという間に、身長よりも長くなった、
鈍く不可思議な色に輝きながら、淡くピンク色に見た目が見えるロッドを手にしているリナ。
ロッドの先には。
無数の銀河が詰まっているかのような、オーブ……水晶が輝いているが。
彼女達二人の愛用の品……というか、彼女達の一部でもあるそれは。
彼女達がよく媒介に使っている武器でもある。
『えいvv』
エルが鎌を振り下ろすと。
どどぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!
突如として出現した黒い固まりが、その場、全てを消滅させてゆく。
空には、黒い稲妻が無数に走り。
黒い太陽と月までもが出現している。
その正体は混沌の固まり……なのだが。
エルと同時に、次にリナがロッドを振りかざす。
と。
黒い固まりにまとわりつくように、虹色……というか、
まるで言い表せない不思議の色の光が、無数にその場を埋め尽くし。
しいていうなれば、オーロラの光がさらに強くなった感じの光である。
光が触れた後には、何もなくなっていってたりする……
それも、ほんの一振りで。
まあ、何も力を加えてないのにも関らずに、この威力である。
「……な゛!?」
さすがに、力を目の当たりにしたテルビウムは引いているが。
というか面白いので、この場にいる存在には、それが当たらないようにしているのだ。
リナとエルは。
つまり。
いきながら、この風景をまともに視ている状態なのだ。
普通の神経ならば、完全に神経はやられてしまうほどの惨状だというのに。
文字通り、何もなくなっていっているのである。
触れると同時に。
「ん~、ちょっと、暴れたりないわvvエル、この星、結界はるから♪
もう少し、遊びましょ♪」
「そうね。久しぶりだし♪もし消滅したら、それ理由に、お仕置きすればいいし♪」
ずざぁ!?
『エエエエエエエエエエエル様ぁぁぁぁ(涙)』
エルの言葉に。
涙ながらの訴えが巻き起こるが。
当然、聞き入られるはずもなかった……
そのまま、十日以上。
その場は、闇と、光に多い尽くされていた……
星のあちこちでは、原因不明の稲妻発生と。
空に突如として出現した、黒い太陽と、月に。
大騒動が巻き起こっていたのは。
混乱している魔王と竜神には。
当然。
知る由もなかった。
「何が起っているんだ?」
空を見上げると、金の光が収まったかとおもうと。
しばらくして、突如として、空に、黒い太陽と月が出現し。
空は、晴れている……というのにも関らず。
空全体に黒い稲妻が走り。
その稲妻が地面に触れると。
その場は、まるで、その闇に吸い込まれるかのごとくに何もなくなっている。
「叔父様、いってみますか?」
今まで、鎧の完全モードで暴れていたのだが。
金色の光とともに、全てが消滅してしまったので。
通常に戻っているエルフの女性がいう。
「ああ、原因は……知る必要があるだろう。」
そういって。
ちょっとした美形の、中年男性。
黄金竜のミルガズィアと、エルフのメンフィスは。
力の波動を頼りに。
その中心に向かって行き先を変更して歩いていた。
「……この気配は!?」
彼には、この気配は覚えがあった。
忘れようにも忘れられない。
かつてのサイラーグにて。
仲間の姿でありながら、仲間でなくなった彼女。
彼女を取り戻すべく、自らその闇の球体に飛び込んでいった彼。
「……まさか、あの二人に……また何かあったのか!?」
顔を覆っていた布を下げて、空を見上げる男性。
全身白尽くめのその姿。
曽祖父によって、
ゼルガディス。ゼルガディス=グレイワーズ。
ここ最近、起っていたデーモン大量発生。
だが。
ある時期を境に、それはぴったりと止まり。
まあ、以前より、デーモンの力が増えていたりはしたのだが。
その原因を探っていた彼は。
「……いってみるか。
何か、予感に引かれるように。
その場にと向かっていた。
「父さん!!」
「おお!アメリア!!」
ばたん!!
同時に、二人は、城の外にと飛び出していた。
外といっても、テラスだが。
「何かしら?あれ?」
先に出ていた、黒く長い髪の女性がいう。
「あれは……私…覚えがあります……」
それをみて。
顔色が悪くなる黒い髪を肩まで伸ばしている女性。
以前の幼い少女の顔つきから、女性へと変わり行いているその容姿。
髪も、肩の少し後ろの辺りまで伸びている。
好奇心旺盛なまでのその瞳は変わらないが。
対して、長い髪の女性は。
彼女を知っている人がみたら。
まず、あっけにとられるであろう。
黒を主体とした……ワンピースに身をつつみ。
しっかりとしたデザインの宝石を身に着けて。
まあ、その下には…母の形見の服を着ているようだが。
見た目。
完全に、どこかのお嬢様かお姫様。
いつもの、あの怪しいまでの大道芸人のような格好の彼女と同一人物だとは誰も思わないであろう。
まあ、実際に、この二人は王女なのだが……
「アメリア、覚えがあるの?」
「はい。姉さん、アレは……私がリナさん達と一緒に旅してたときの……
……冥王をリナさんが滅ぼしたときに……」
「そういえば、リナが冥王を滅ぼしたんだったわよね。まったく。この私を差し置いて。
でも、さすがに、この私の生涯最大のライバルよね!お~ほっほっほっほっほっほ!!!」
リナはライバルと認めてないが。
金魚の糞として認識しているが。
空に浮かぶ、黒い太陽と月。
それは、紛れもなく、それから感じるのは。
あのときに出現した、サイラーグの上空にあった黒い固まりと同じ気配。
「父さん!何か起こっているな気がします!!正義のために調査にいってもいいですか!?」
「おう!!気をつけるのじゃぞ!アメリア!!がはは!!」
むさくるしいひげを生やしている五十にようやく手が届いた男性が、がはがはと笑っている。
一見すると、とってもそうは見えないが……
この三人。
れっきとした親娘であったりするのである。
「お父様、私も、アメリアと一緒にいきますわ。見届ける義務があるとおもいますので」
ぞぞ。
彼女の素を知っている存在は、間違いなく鳥肌がたつ。
「おお、そうか!グレイシア!アメリア!!気をつけるのじゃぞ!!」
がっはっはっ。
一応、一目があるので敬語を使っているグレイシア。
公私の区別は。
彼女は、分かりすぎるほどにはっきりとしていた。
今はちょうど会議の最中だったがために。
いつもは、こんな口調ではないのだが……
会議の途中で。
三人は、テラスに気配を感じて飛び出たのである。
他の人間達も。
空を見上げて、何やらわ~わ~と言っている。
城下の方でも。
晴れ渡る空に走っている黒い稲妻に…パニックが起こっていた……
アメリアが、デーモンの討伐をしているときに。
偶然に、フィルが、グレイシアと再会したのである。
フィル曰く。
国民の安全を守るのが、王族の務め。
といって、臣下が止めるのも聞かずに。
アメリア同様に。
デーモン達の駆逐などに当たっていたのだ。
当然、国務をこなしながら。
グレイシア。
セイルーン王国、第一王子、フィリオネル=エル=ディ=セイルーンの長女であり、
アメリア=ウィル=テスラ=セイルーンの姉でもある。
グレイシア=ウル=ナーガ=セイルーン。
……別名、
「……リナさん!?ガウリイ様!?」
彼女にも、その気配は覚えがあった。
もしかして、あの二人に何かあったのでは!?
いてもたってもいられずに……
彼女……シルフィールもまた。
その力が発生していると思しき場所に向かうことにした。
ちょうど。
行きかけたときに、アメリアとであったので。
アメリア、シルフィール、グレイシア。
この三人で、旅に出たのだが……
「う…ううん……」
ふと、フィリアが目を覚ますと。
周りでは大騒動が巻き起こっていた。
「……一体?」
「ああ!フィリアさん!!気絶してる場合じゃないです!死にたいのですか!?」
ゼロスがフィリアに何やら言っている。
「何を!?」
言いかけると。
まず、フィリアの視界に移ったのは。
周りが所々、闇に覆われているということ。
見たことない光にも覆われているということ。
そのどちらが地面にふれても。
一瞬のうちに、その場には何もなくなっていたりして……
……何が起こっているのか理解できなかった。
……当然だろうが。
「え…え!?火竜王様!?天竜王様!?ルナさん…じゃなかった。スィーフィード様!?一体!?」
先ほど、爆弾発言で、ルナの正体を知らされていたフィリアが彼女達に聞く。
「フィリア!そんなことより!!結界張りなさい!!!!」
「エル様とユニット様……無駄でしょうけど。
できるだけその力の余波を防がないと……私達の世界……後がないわよ!!」
シーメイがいい。
ルナがいう。
いつの間にか、ミリーナの横には。
ミリーナとペアを組んで、防御に当たっていたりするが。
「ルーク!そっちをお願い!」
「おう!まかせとけ!!ミリーナ!!」
こういうときは、結構、いいコンビである。
この二人は。
やがて。
気が済んだのか。
ふと。
辺りが静けさを取り戻していた。
「ぜ~は~……ルナ、被害状況……わかるか?」
だくだく血をながしつつ黒い髪の男性……赤瞳の魔王が赤の竜神でもあるルナに聞いている。
「はぁ……はぁ……どうにか……」
息を切らせて、力なく、へばっているルナ。
周りでは、力つきて倒れ付している存在や。
死んだらお仕置きは確実決定なので、かろうじて根性で生きている存在達の姿。
「ならば、我はこちらを調べる……」
「じゃあ…私は……こっちを……」
二人して、力をあわせて力の余波をこの星以外に飛ばしたので。
どうにか、この星には、あまり被害がでてはないが。
空間を捻じ曲げて、エルとリナの力の余波を。
どうにか、この星から飛ばしたのである。
それは、あまり、エル達が、力を入れてなかったからできたこと。
ふと、自分達が、管理を任されている、この星以外の、この世界の中を視てみると。
今の、力の余韻で、銀河が、数個、消滅し。
近くの星……つまり、この太陽系の外回りの星が、二つ、消滅していたりする。
『あ゛ううううぅぅぅぅぅ……(汗)』
その被害の様子に。
二人は、完全に、お仕置きを覚悟するより、ほかにはなかった……
魔王と竜神とはいえ、エルの前では、みな同じこと……
「さて・・と。ま、こんなものでしょう♪」
リナがにっこりという。
「まあ、あんまり、暴れたりないけどね♡」
エルの言葉に。
「だって、本気というか、力、少しでも加えたら、
この四界の世界なんて。あっという間に消滅じゃない?エル♡」
「そこはそれ♡そんな程度で消滅したら…スペシャルお仕置き決定だし♪」
その言葉に。
さらに顔色が悪くなっているその場にいる全ての存在達。
「さて……と」
「まあ、これは、しばらく、私がもってるわvv」
リナが戻ってくるまでね♡
そういう含みを込めて、リナがいう。
その手には黒い水晶。
「あぅぁぅぁぅ……ユニット様ぁぁぁ~……どうして、リナ(さん)がユニット様だったんですか?」
泣き出しそうに言っているのは。
ルナとゼロス。
よくまああの最中に、獣神官程度が無事だったものである。
「??何をそんなに恐れているんですか?リナ…さん?貴女…一体?リナさん…ですよね?」
フィリアが、さすがにゼロスだけでなく。
全てが、リナに対して怯えているのを感じ取り、リナにきいていたりする。
空は。
いつのまにか、
澄み渡るほどに、晴れ渡っていた。
静寂とともに。
上空にかかっていた黒い太陽と月も出現時と同じく、一瞬のうちに消え去っている。
「あ。そっか。フィリアは、当然知らないのよね。私のこと。リナ=インバースは知ってても」
「まあ、ユニット自体が、あんまり知られてないからねぇ」
「あら、エルだってじゃないvvエルのこと普通の存在はほとんど知らないじゃない♡」
というか。
どうして、金色の王……と、リナさん。
和やかに話をしているのでしょうか!?
フィリアの思考回路が混乱する。
金色の王とは、全ての母。
万物の母。
そう、フィリア達は聞かされている。
ちょっぴり、あってて、かなり違うが。
ある意味……その通りではあるには、あるのだが……
理解の仕様が違っている。
全ての混沌の源たる存在たりえる認識と。
「ま、ついでだから説明しとくわ。フィリアが知ってるリナは今、俗にいう混沌にいってるから♡」
『……え゛!?』
その言葉に。
絶句している数名の存在。
まあ、それは、どうでもいいから、無視しつつ。
にこにこと、リナは続けていう。
「というか、あの、リナの自我、私が、自分の意識と力、閉じてたときに生じた自我なのよね♡
まあ、面白そうだしvvそのまま、リナとして、この世界におくか否か?というテストね♡」
そのリナの言葉に。
「……リナ…さん?どういう意味ですか?」
フィリアが首をかしげている。
さすがに、エルには聞けるはずもなく。
知っている姿でもあるリナに話をしているフィリア。
中身が違う。
とは、分かるはずもなく。
「そうね♪簡単に言ったら、私。
こことは違う混沌の、つまり別次元の世界のエルと同じ存在なのよ♪
暇だったから、人間やるのに意識閉じてたところ、
その閉じた意識から誕生したのが、リナの意識ってわけ♡」
・・・・・ごがしゃぁぁぁ!!!
その言葉に。
フィリアと、エル、そしてリナ以外の存在は。
見事なまでに泡を吹いて気絶して。
中には、目を白くして。
気絶しつつ、倒れていたりするのだが……
全然気にしてない様子のエルとリナ。
「……はい?」
フィリアは。
理解不能のようである。
まあ、エルの本質を知らないから。
すぐには、理解不能だろうが。
つまりは。
このリナの姿をしていた……ユニットは。
エルと同じく、エルの抱擁する混沌とは別の混沌の海の。
全ての混沌を統べる存在だったりする……という事実には…程遠い……
なおも詳しく聞こうとするフィリアを制したのはルナとシーメイ。
「フィリア、出来たら、あの一族の、手助け♡してもらえません?♡」
シーメイに、にっこりと。
笑いかけられて。
フィリアは、即座に。
了解していた。
あの一族。
そういわれて、すぐにフィリアは思い当たることがあったがために。
ヴァルの一族。
古代竜、エンシェント一族。
今、彼らは、ようやく、火竜王と天竜王、そして、ミリーナに手伝いがしたい♡
という、時の精霊王の手助けにより、完全に復活を遂げかけているのである。
まあ、身体の一部……骨がない存在は、肉体から造らないといけない。
という問題もあったが。
この二年で、それはどうにかなっている。
二年前、闇を撒く者の一件から火竜王は覚醒し。
そして半年前。
セレンティアにて、人として命を落としたミリーナは。
その後、天竜王として覚醒をとげ。
まあ、それを知らなかったルークが、人としての魂に封じられていた魔王と同化してしまった。
という事件もあったりはしたのだが。
それでも、リナとガウリイによって滅んだ彼は、混沌に戻行いた時点でミリーナにあきれ返られて。
そして、自らの本性を取り戻し、再び任務に就いたのが、
リナ達がミルガズィアと別れたときと、同時期。
トレジャハンター、ルーク&ミリーナ。
本性は、ミリーナ……
ルーク……
ルークが、一方的にミリーナに告白しているのは昔からのこと。
ふぅ。
エル様のことを完全に理解されると後々がやっかいだからね。
ちょっと、汗ながしているルナの姿がそこにはあったりするが。
みれば、何やら話しているエルとリナ。
他の存在は、未だに凍り付いている。
まああの最中に、流石にテルビウムは、混沌に戻りゆいて、それでも、また押しもどされ気が触れて。
すでに廃竜と化しているが。
知識もないのに無謀なことをたくらむからである。
同情の余地なしとはこのこと。
「さて……と」
びくぅぅぅぅぅ!!
エルが一言いうと一斉に、神族、魔族が硬直した。
「今、ユニットとも話したんだけどv
リナとスティルバイトが戻ってくるまで♪あたし、ここに当分滞在するからね♡」
「ちなみに、私も一緒だけどね♪」
・・・・・・・・・・・
『どぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?』
『何よ?その驚きようは♡』
にっこり。
そういう二人の手には……
棘月ハンマーと、どこから取り出したのか、チェーンソー……
結局。
断られるはずもなく。
ぽんっ。
「ゼロス、頼んだぞ!!」
軽くゼロスの肩にと手をおきいっているゼラス。
「えええええ!?」
「そうそう、ゼロス。私は、仕事があるからな」
「トパジェ、貴女もついでだから、エル様のお供お願いね♡」
「そんなぁぁぁぁぁぁあ!?」
獣王ゼラス=メタリオムの薄情な台詞に。
海王ダルフィンも、部下に押し付けている。
まあ……気持ちは分かるが……
獣神官ゼロスと、海神官トパジェは。
すでに、この一件に関ったときから、貧乏くじ…もとい、幸運のくじを引いている。
なくなく承諾せざるを得なかった。
「我は……」
覇王が言いかけると。
「あ、部下S、そして、ルナ♡あんた達は、荷物持ち♪
しばらく付き合いなさいねvvでも、仕事が遅れるのは却下♪」
すぅぅ……
血の毛が引いてゆく、ルナとレイス。
「あ、あの?エル様?私は?」
恐る恐るライスが言っているが。
「ライスは、今は休暇中でしょ?まあ、好きにしなさいな♪
でも、何もしなかったら・・分かってるわよね♡」
「……は…はぁ……(汗)」
だくだく汗ながしている、黄色の髪の男性。
見た目は、はっきりいって女性だが。
「では、グラウ。我の仕事は……そちに任せたぞ」
ぽん。
覇王の肩にぽんと手をおき、きっぱりと言い切る魔王。
「でぇぇぇぇぇ!?ルビーアイ様ぁぁぁぁぁ!?」
狼狽する銀の髪の男性の言葉を無視して。
「あら、それはいいですわね。グラウ、頑張ってくださいな」
「ダルぅぅぅぅ!!」
涙をだくだくながして抗議しているグラウシェラー。
その様子をみて。
フィリアが。
……魔族って、こんなものなんでしょうか?
疑問視を投げかけていたりするが。
「まあまあ、グラウ。貴様の仕事は、ノーストたちにでもやらせればいいだろうに」
やはり覇王の部下も巻き込むようである。
「……確か…魔王様の仕事……かなりたまっていたんじゃぁ??」
ぶつぶついっているグラウ。
確かに。
提出期限などとっくに過ぎている書類も大分ある。
神族側の方はというと。
「アクア、どうせだったら、このまま欠片集めて自力で復活しなさいな。」
橙色の髪の女性……シーメイの言葉に。
「そうねぇ。その方がいいかも……」
流れるような、青い髪の女性がいう。
「とりあえず我の方は、この件の報告書。上層部に提出するために作らないといけないし……」
茶色い髪の男性がそれに応えている。
「とりあえず、私とシーメイは、古代竜の神殿やその他の地域。
それらがまだ復活途中だから。それを優先に……」
銀の髪の女性の言葉。
この世界の竜神・・ルナの腹心。
火竜王、水竜王、地竜王、天竜王達。
水竜王はかつての、降魔戦争によって実体化がままならない程度に力が分断されていて。
世界各地にその力の欠片が散らばっているのが現状である。
まあ、存在達……というか一説には、滅んだ。
と、赤の竜神同様に信じられてはいるのだが……
結局。
話し合いの結果。
しばらく、神族と、魔族の停戦が、暗黙の了解のうちにその場でなされ。
まあ、さすがに彼らの心にこの件は押し止めるつもりらしく。
これ以上、配下の存在はそのことを知らされないから好き勝手をやるようだが。
結局。
エルとリナに付き合うことが決定したのは。
面白そうだから♪
という理由で、古代竜の神殿周りをすることにした、エルとリナと。
そして、そのお供に、ルナとレイ、そして、ミリーナとシーメイ。
そして・・・・気の毒・・幸運な、獣神官ゼロスと海神官トパジェ……
ルークはごねてミリーナの側にいる。
と、言っていたが。
「ルーク♪かなぁぁぁぁり、お仕事vv溜まってるわよね♡」
ミリーナの冷たいまでの図星に、なくなく仕事に戻っていっていたりする。
フィリアは、お店が心配だから。
と、とりあえず許可をとって、硬直しながらも竜王達に連れられてお店に戻っていった。
「じゃ、いきますか♪」
「出発開始♪」
リナとエルの声が同時に発せられる。
『は……はぃ……』
見事に、六人の声が一致した。
「あ!!!ゼルガディスさぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」
ぶんぶん。
元気よく、手をふる存在が一つ。
「……な゛!?アメリア!?それに…シルフィールに……確かリナの知り合い…だったよな?」
まあ、この格好の人間は。
一度みたら、ぜったいに忘れられないであろう。
旅をするのだったら。
と。
袋の中には、ちゃんと圧縮された服も持っているのだが。
動きやすいから。
という理由で。
長く黒い髪の女性は、とげとげのショルターガード。
そして……
しかし、このような格好をしているのに、全然、違和感がないから。
さすがとしか言いようがないが。
道を進んでいると。
偶然に再会した、かつての仲間。
「お久しぶりです。ゼルガディスさん」
「ああ、シルフィール、久しぶりだな。アメリア…その……」
……綺麗になったな。
小さくつぶやいたゼルガディスの言葉は。
ナーガにしか聞こえなかった。
「ふぅぅぅぅぅん」
アメリアとゼルガディスを交互にみて、笑っているグレイシアこと、ナーガ。
「ね~さん?どうしたんですか?」
どごめぎゃ!!
アメリアの一言で。
ゼルガディスは、そのまま、前につんのめるように倒れていた。
こここここここここれが、グレイシア王女ぉぉぉぉ!?
などとゼルガディスはかなり狼狽していたりするのだが。
……まあ、当然の反応だろうが……
「じゃあ、ゼルガディスも、リナ達の所に向かってるのね」
ふぁさ。
髪をかきあげていうナーガの言葉に。
「まあ……な」
「じゃあ!ゼルガディスさん!!一緒に行きましょう!!」
「こちらから強い気配がしますから。方向的には間違いがないはずです」
アメリアとシルフィールは、巫女としての能力で。
直感的に、ルナ達の存在を感じ取っているのである。
エルとリナは。
完全に気配を遮断しているがために。
知られるはずもないが……
数日後。
彼らが、合流するのは。
まだ、このときは、誰も知る由もなかった。
エルとリナは分かってて、楽しみにしているのだが……
『……ガウリイ…どこ?』
『……リナ、どこだ?』
混沌の海で。
リナとガウリイ。
二人は、互いに、互いの魂を、追い求める……
~続く~
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あとがき:
姫:あと、次回で、ゼルガディスたちとの合流でしょ?
ガウリイがいないのを聞かれて。そして、過去への送り出し・・・と。
エル:まあ、魔法王国・古代文明、ウォータートパージャに送り込むからねぇ。アメリア達を。
姫:そして、しばらくして、リナとガウリイが戻ってくる・・と♪
薫:・・・・も・・いーです(涙)
ちなみに。ゼル、アメリア、ナーガ、シルフィールの四人旅は。
今はまだ、打ち込む予定はありません♪(まて!!)
とりあえず、溜まってる長編落ち着いたら、そのうちに・・・(滝汗)
姫:あの王国って、自由自在に、他の存在との、合成などをやってたのよね♪
薫:・・・まあ、かいつまんでいうと、そこで、ゼルが元の人間に戻る。とゆー話で。
そして、過去で、水晶の事件に巻き込まれ。
ルークの手助けで、元の時代に戻るのですが・・・・・。(汗)
ま、今は関係ないし♪(だからまて!)
エル:さて・・・と♪
姫:そうよね♪
薫:・・・ぎく!?
エル&姫:遅れたからには・・・・わかってるわよね?♡
薫:い・・・いゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!そ・・・それでは!!!!!!
エル:あっ!!逃げるな!!
姫:逃がさないvv
薫:逃げられないのは、わかってても・・・逃げますぅぅぅぅ!!!!
ドッゴォォォォォォォォォォン・・・・・・・・。
シィィィィィィィィィィィィン・・・・・・。
エル:・・まったく、いつも無駄なことをするわねぇ・・・・。
姫:本当にね♡
エル&姫:それじゃ、まったね♪
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