まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
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― 神託……?
― そう。神託。神と魔、そして、この星全体に下されたわ。
― どんな?
― それがね。
『暗き水晶の果てにあるべきは、真実なる姿
紅の宝玉 一つは二つとあいならん 全ては真実なるゆえに』
っていうのよ。……どう思う??ライト……
― ……どう考えても、リナちゃんがらみじゃない…それ……闇の水晶の事だけじゃなさそうね……
― ……やっぱり…そうよねぇ……リナって…一体……(汗)
― 何言ってるのよ。ルナの妹でしょ?
― そうだけど。あの子は産まれたときから尋常じゃなかったのよ?
魔力は異様ともいえるほどに高いし。手には不思議な石を持っていたし……
……どこかで……あの石……見たことが……
― 石??
― そう。石。不思議な光沢の石。まるで銀河が回っているような吸い込まれそうなほどに漆黒の石。
― ……私…心当たりあるけど??
― え??
― ……いってもいいの?
― 何、何?
― ……ユニット様の『宇宙の石』。
― ……あ゛……あ゛あ゛ぁぁ!!!!!??????
完全に、思考外のことを言われて。
「そ……そういえばぁ!?」
パニックになっているルナであった……
ジェムストーリー・番外編
~重要機密指令~ ~第5話~
「さぁてと♪そうそう♪ゼロスちゃん、面白いことがあるのよ♪」
「……面白いこと??」
フィリアが、倒れふしている……もとい、気絶しているのを無視してライスがいう。
ゼロスはむちゃくちゃに嫌な予感が突き抜ける。
何しろ、このライス。
いや、
赤瞳の魔王と同じ地位にいる異世界の魔王。
今は、休暇で、この世界に人間やってたりするが……
……何しろ、彼……この休暇中の魔王のいう面白いことは、絶対にやっかいごとなのだから。
どっがぁぁぁぁぁんんんん!!!!!!
ゼロスが聞き返すと、遠くの方からおおきな爆発音が聞こえてきたのだった。
音の場所では。
「何考えてるのよ!!!あんた達は!!!!」
橙色の髪にウェーブがかかり、伸ばしている女性が、湯気を立たせながらいう。
ご丁寧に、瞳の色まで橙色。
その周りは、すでに、水蒸気と化している。
髪が湯気といつ所に舞い上がり、ゆらりと、まるで蜃気楼のような闘気が女性の周りに出現する。
「……シーメイ、今度は、私も協力するわ」
長い銀の髪をポニーテールにして、スタイルもいい。
空色の瞳をしている女性が冷静にいう。
こちらは、周りに風が渦まいている。
「五月蝿い!!力こそ正義なんだ!!!そんな崇高の意思も分からないで何が竜王だ!!」
わめき散らす人影数名。
いや、十数名。
「あんた達ねぇぇ!!!あれは、あたしのなの!!!」
栗色の髪をした女性が言い返す。
「リナぁ……違うだろうが……」
栗色の女性をかばうようにしてたっていた男性が突っ込む。
「てぇぇぇぃぃぃ!!!!」
ぱっこぉぉぉぉんんんん!!!!
どこからか、懐から取り出したなぜかスリッパでその男性を叩く女性。
「ガウリイ!!あたしのったら、あたしのなの!!」
「……リナさん……今は、それどころでは……」
紅の瞳の女性の言葉に、冷静に分析を入れている銀の髪の女性。
「テルビウム!!あんた達、それが何か理解してるの!!!」
かなり怒気を含んでいるその言葉に。
「理解しているからこそ!!これさえあれば、世界は我が手に!!
魔王も竜王も恐れることはない!!金色の魔王ですら!!」
……全っ然理解してないぃぃぃぃ!!!!!!
全員の思考が一致する。
「それが、あたし達……そして、あんた達に扱えるわけがないでしょ!!!
下手したらこの世界そのものが消滅するわよ!!
その
剣を抜いている橙色をしているその女性の言葉に。
「五月蝿い!火竜王ヴラバザード!!まず、貴様から片付けてやる!!」
つっかかってくる数名。
「全ての源たる赤き炎よ!!」
ごうぅぅぅう!!!!
橙色の髪の女性がいうと。
彼女の周りから、橙色の炎が出現する。
その色は、その炎の温度がはげしく高いのを物語っている。
彼女の名前は。
ファン=シーメイ。
正式役職名。
この世界の
竜王直属の部下。
つまりは、この世界でいう神様の一人。
「風よ!!空気よ!!我が意思に従え!!」
銀の髪の女性がいう。
同時に、すざましい竜巻が巻き起こる。
風の刃が襲い掛かる者達を切り裂いてゆく。
彼女の名前をミリーナ。
この間まで、トレジャーハンターしていた人間。
だが、彼女は……この事態に覚醒せざるを余技なくされた。
だからこそ、一回死ぬ……という形で。
そうすることしか、肉体を変化させることが難しかったのだ。
人であったときに、彼女は、栗色の髪の女性と金髪の男性……
リナ=インバースと、ガウリイ=ガブリエフとは面識があった。
そして……命を落とすときも。
ミリーナの正式役職名。
シーメイと同じく、この世界を任されている竜神の直属の配下である。
彼女達は、今、馬鹿なことをしでかそうとしているもの達を阻止しようとしているのだ。
古代文明。
魔法王国・ウォータートパージャの二の舞にならぬように。
「やるわね!!
栗色の髪の女性、リナが黒い刃を手に出現させる。
「させるか!!」
敵対している中年の男。
彼が手にするは……六方晶系の黒い水晶。
大きさは、ほんの手のひらサイズ。
だが。
ぶわっ!!
水晶から、闇があふれるばかりにあふれ出す。
「……いけない!!あれを開放する気よ!!!」
「あれって何なのよぉぉぉ!!!!」
「……虚無を抱擁しているクリスタルです」
リナの言葉に、答えているこの場には不似合いな少女。
二つに分かれている帽子の端には、丸い金色のリングをはめて。
肩には、小さな竜の姿。
胸の前のピンクのおおきなリボンが特徴的。
彼女の名前をシャイア。
シャイア=ウー。
……
その唯一の生き残りである。
「……やばっ!!!」
リナは、すかさず、懐から小さな水晶を取り出す。
……お願い!!発動して!!!
リナが手にしているは、砕けた闇の水晶の欠片。
普通なら、人間が、この水晶を扱えるわけがない。
―― そう、普通なら……
―― しゅうう……
「――何!?」
リナの思いに呼応して、砕けた欠片が、発動しようとしている水晶力を押さえ込む。
「やった!!!!」
「リナ!!!!」
「―― え??」
「油断したな!!リナ=インバース!!!」
「しまっ……!!!」
リナの背後で、もう一人。
水晶を持っていたやつがいたのだ。
「死ねぇぇぇ!!貴様は、我らにとっても邪魔だ!!」
「くぅ!!!……って……きゃぁぁ!!!……」
「リナ!!!!」
リナの身体を闇の錐が貫く。
ほんの一瞬の出来事。
「リナぁぁぁぁ!!!!」
ガウリイがわめく。
リナの身体は……静かに、瞬時に霧散する。
さすがに、混沌の力が含まれている水晶の力。
リナにはかなうはずもない。
……だが。
ふわり。
リナの身体は元通りに再生する。
ただ何点かを除いて。
リナの指にはめ込まれていた指輪がなくなっている。
それと、リナがしていたイヤリングとブレスレットが。
「な……馬鹿な!!なぜ、貴様!!!再生した!!!!」
リナを水晶を使って殺した存在……エルビウム。
その他、テルビウム……
つまり火竜王に首にされ、なおかつ世界征服なんて馬鹿なことを考えている彼らは。
彼らは人間ではない。
人以外の生命。
竜。
どこの世界にも、どうしようのない馬鹿はいるのである。
リナの意識は。
闇と同時に、そして、それを封じていた力とともに。
瞬くまに、溶け込むように掻き消えた。
どがぁぁぁぁぁぁんんんん!!!!!!
強大な力が炸裂する。
ごう……
吹き抜ける瘴気の渦。
リナであったものから発せられるそれは……
「っ!!まさか!!貴様は!!!!」
彼らがうなる。
「リナ!!!?」
ガウリイはリナの変化に気づく。
今、自分の前にいるのは……リナではないということに。
『やれやれ……不可思議な力がなくなったな……』
リナが口を開く。
「ルビーアイ!?あんた!?」
シーメイが叫ぶ。
「な゛!?なんであんたがここに!?」
こちらも驚いているミリーナ。
『どうも何も……我は、ずっと、この中にいたぞ……このリナ=インバースの中にな。
なぜか、不可思議な力で我が意思は完全に鎮められていたが……あれは一体??』
リナが首をかしげる。
「――――リナぁぁぁぁ!!!!!」
ガウリイの悲鳴に近い声がこだまする。
「……スティルバイトか……」
リナがいう。
かつてリナであったそれが。
一方。
「こ…この瘴気は!!!!!」
ゼロスは、爆音と同時に、世界に瞬く間に広がった瘴気に気づく。
「……どうやら、ブラが復活したようねぇ。
……しかも、リナちゃんの気配まで消えてるし…って…まさか!?」
ライスは、とある可能性を思いつく。
リナの髪で感知したあれ。
アレは確かに魔王のもの。
だが、特殊な力で、完全に力をそがれていた。
ルナの…竜神の封印とは別に。
「……そぉいえば、リナさんの気配がまったくといっていいほど…って…まさか!?」
ゼロスも可能性に気がつく。
……復活した魔王の器は……リナ=インバースだということに。
完全に状況が理解できていない馬鹿たち……テルビウム一派。
「ちょっと!!リナさんはどうしたのよ!!」
シーメイの言葉に。
『我が知るか!!完全に気配はないぞ!!我の中にも!!我が吸収したのでもない!!
我を完全に封じていた不可思議な力とともに、混沌の力とともに、一瞬、掻き消えたわ!!』
魔王がいう。
リナのその姿で。
魔王にも、何がなんだか理解できてない。
ただ、分かるのは・・。
なぜ、あの混沌の力をうけて、自分が無事なのかということ。
よくよく考えれば、このリナ=インバースが。
あの御方の呪文を唱えたときにも。
自分は、特殊な封印にて、完全に封じられていたのだ。
だからこそ、被害を免れた。
このものが、あの御方に身体を乗っ取られて、精神が混沌へといっていても・・・。
「リナ!!目を覚ませ!!リナぁぁ!!ブラ!!貴様!!リナにもしものことがあったらっ!!」
この状況でガウリイが叫ぶ。
『お……おちつけぃぃぃぃぃい!!スティルバイトぉぉぉぉ!!(汗)』
魔王が叫ぶ。
突然の出来事と、リナを器にシャブラニグドゥが復活したというショックで。
完全に記憶を取り戻しているガウリイ=ガブリエフ。
……リナがからむと、ここまで常識が通じない彼である……
エッシェンシティでは。
「あら♪ようやく、スティルバイトが覚醒したわ♪」
ライスがその気配を感じ取り、とってもうれしそうである。
「え゛……(汗)
……
「う……ううん……」
さすがに、汗流しているゼロスの横で。
フィリアが瘴気に耐えられなくなったのか、意識を取り戻そうとしている。
「何いってるの?ガウリイ=ガブリエフがスティルバイトに決まってるじゃない♡」
「……え゛(汗)」
びしぃぃぃぃぃぃんんんん……
さすがに、このライスの一言は。
完全に、ゼロスを石化させていた。
ライスと対をなす竜神。
竜王・・並み居る魔王や神々の中で、格段に剣の腕は勝っている。
それに続くが、
余談だが、スティルバイトとルナは、よく剣の手試合をしていたりする。
それで、儲けているのがライス。
彼らの手試合は、魔でも神でも、そして、混沌の力をもつ一族の中でも。
……むちゃくちゃに有名なのである。
結構、楽しみにしている人物の中に……
実は、金色の母と、もう一名……
「……ガウリイ!?」
リナは呼ばれて意識を取り戻す。
……ここは??
あたりは、一面のまぶしいほどの淡い金色の光の渦……
「……気がついたのね♪」
目の前には、自分とまったく同じ姿の人物。
「……あ…彼方は……」
「私は、彼方。あなたは私。……くすっ」
笑っているその人物。
「ついでだったから♪人間としての肉体のままここにつれてきてるから♪
さて♡どうする?リナ=インバース♡」
くすくすと笑うリナと同じ姿の女性。
リナの手には、しっかりと薬指に輝く指輪が。
だが、もう一人のリナにはそれは見当たらない。
「……ガウリイ達は!?」
「……視る?」
ふわり。
もう一人のリナがふと横を指差す。
そこに映るは……
「……ガウリイぃぃ!!!!」
リナの叫びは……
不思議とガウリイに届いていた。
「……リナ!?……リナぁぁぁぁ!!!」
『……?スティルバイト?』
「まあ、とりあえず、リナさんの一件はあとで!
まさか、シャブラニグドゥ!!この一件!!邪魔するんじゃないでしょぅね!!」
シーメイが叫ぶ。
『馬鹿いうな!!我とて、あれの脅威は十二分に分っている!!
あ…あの御方と…ゆ…ユニット様の……(汗)』
「……確かに…ね」
ミリーナの額からは一筋の汗。
「……何がとうなっているの??」
ただ一人、理解できないシャイアが、ただ呆然と言っているのあった。
「ぜぇろす♪面白いことっていうのはね♪
なんと、リナちゃんが『宇宙の石』もって生まれてたそうなのよねぇ♡」
どんがらがっしゃぁぁぁぁぁぁんんんん!!!!!!
ライスの爆弾発言に。
「まままままままじですかぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
とんでもないゼロスの悲鳴がこだまする。
「ね♪リナちゃんの正体…知りたいでしょ♪」
「まままままさかぁぁぁあ!!!!?」
「ありえないことじゃないでしょ?ユニット様だし♡
ってことで、ブラとあたしと、そして、ルナからの命令♡リナちゃんの正体…見極めてね♡」
「あ゛……あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」
ってことは……
……リナさんを器にしている魔王様・・あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!
完全に頭を抱えるしかないゼロスであった。
「う・・・ううん・・・・。はっ!!!この気配は!!!?」
ゼロスが頭を抱えている最中。
フィリアも正気を取り戻していた。
-続くー
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あとがき:
かお:ふふふふふふふふふ♪
エル:うふふふふふふふふふ♪
姫:ふふふふふふふふふふふふふふふ♪
エル:・・・・でも、これって・・・・・。
姫:分かる人には、すでにばれてるわね♡
かお:・・・・いい加減にすみれちゃんの主人公・・。
打ち込まないとなぁ・・・・。←まだやってない人・・(汗)
姫:で♡次回はどうするの?♡
かお:次回は、ゼロスとフィリアが、リナのこといって・・・・。んでもって、・・・・・・。
エル:・・・・ユニット・・。あんたも、Sくらい、消滅させればいいのに♡
姫:いいのよ♪Sは荷物もち♡
エル:・・それもいいわね♡
かお:・・・・S・・・魔王ながらに哀れなり・・・・(汗)
エル:でも、リナ・・・ふふ♡
姫:ふふふ♡楽しみね♡
エル:まあ、スティルバイトのことだから・・・。根性で、リナ、探し当てるでしょうね♡
姫:まあ、彼だし・・・♪
しっかし・・・あいつがリナを選ぶとは♪やっぱり、暇つぶしはやっておくべきよね♪
エル:そうね♡あたしとユニットの力を使える存在が誕生するわけだし♡
姫:まあ、リナは、もともとあたしだから♡つまりは、あたしの一部だし♡
エル:まっね♪あたしも、今度やってみよっと♪
姫:・・・エルはよくやってるじゃない・・・。娘として創りだしてるし・・・。
自分の一部を切り離して、自我、持たせるの・・・♡
エル:それはそれ♡これはこれ♡
かお:・・・・・(汗)
まあ、本編(?)の方で、リナ視点・・いくので(汗)
姫:といっても、あれは、間違いなく、リナと私の視点になるわね♡
かお:・・・ですね(汗)
まあ、まだ打ち込んでないですが・・・(かなりまて!!!!)
というわけで・・・・。先に、これ・・読んだ人・・ごめんなさいですぅぅぅぅう!!!!
多分、確実に、今後の展開!!!ばれます!!絶対に!!!!(滝汗)
エル:あんたの打ち込みが遅いから・・。
かお:しくしくしく・・・・・。反省はしているのです・・・。
でも、なぁんか別の小説に取りかかりたくなる病・・
・・・・・どうにかなりません?(まて!)
エル&姫:・・・・・。こいつは・・・・
姫:ま、いいわvvともかく♡
はやく、私とエルの活躍♡打ち込んでね♪
エル:そうそうv
エル&姫:それじゃ、またね♪
かお:あ゛あ゛!!かってに閉めてるぅぅぅ!!!!!
―どごめぎゃ・・・・。
エル&姫:何か音がしたけど、気にしないでね♡じゃね♪
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