まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
今回、フィリア登場ですv
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暗き水晶の果てにあるべきは、真実なる姿
紅の宝玉 一つは二つとあいならん 全ては真実なるゆえに
世界中に、神託が・・・・下されていた。
ジェムストーリー・番外編
~重要機密指令~ ~第4話~
「生ごみ、こんな所で何をしているんですの!?」
いきなりといえばいきなり聞こえてきた声に。
ひきっ……
な……生ごみ……
ゼロスの表情がまともに凍りつく。
「いいましたね!!生ごみというほうが生ごみなんですぅぅぅう!!!!」
涙を浮かべて抗議するゼロス。
「まったく・・魔族のくせに、私よりもスタイルがいい女性の姿になってるなんて趣味ですか?
まあ、ゴキブリには似合いますけど♪」
「ふ…フィリアさん!!!!」
ゼロスと対峙しているのは金色の髪の女性。
見た目は女性なのだが、実際は黄金竜である。
かつては、火竜王の神殿の巫女をやっていたフィリア=ウル=コプト。
たくましくも、自分の店を開いていたりする。
あんな骨董品やモーニングスターを扱う店にも関らず、
人気がでていたりするのが世の中の不思議である。
「うう……僕だって…僕だってぇ……好きでこんな格好をしているんじゃぁ……」
いじけるゼロス。
「それはともかく」
勝った、という満足そうな表情してフィリアは話を切り替える。
「なんで、生ごみがこんな所にいるんですの?
まさか、ライスさんにゴキブリの仲間になるように言いにきてるんじゃあないでしょぅねぇ??」
「だ…だからぁぁぁ!!!!生ごみはやめてくださぃぃぃぃ!!!!」
ライスが、ようやく、シャブラニグドゥから頼まれていた品物を完成させ。
自らが持っていくとかいうので、ゼロスはお留守番。
用事が終わったのならば、逃げれば……もとい、戻ればいいと思うのだが。
「ゼッロスちゃん♪私が出かけている間にいなくなってたら、人体実験の材料にしちゃうから♪」
ライスの一言によって、ゼロスはそのままライスの店に留まっているのである。
そんな中に、店というか、ライスの実家に尋ねてきた女性が一名。
さんざん、ゼロスを指差して笑ってから、ゼロスをからかっているフィリア。
ひくひく。
こめかみをかくつかせながら。
「そういうフィリアさんは、何の用ですか??お店をホッテオイテ」
棒読みでフィリアにいうゼロス。
今ゼロスは、フィリアにレーザーブレスでもくらうものなら、おそらく、いや絶対に死ぬのは確実である。
今だに力が回復してないのだから。
まあ、もしそんなことになったらライスの怒が恐ろしい。
というのが本音だろうが。
「ふ。彼方には関係ないことですわ。生ごみ。
お店の方は、新たに、従業員が二人、増えたから、問題ないですわ」
その従業員というのが、実は、古代竜エンシェントドラゴンのヴァルの両親なのだが。
「わたしは、火竜王様と、天竜王様に頼まれて、
いくら彼方でも、ライスさんには勝てませんわよ。生ごみ」
「だ…だからぁぁ!!!生ごみはやめてくださぃぃぃ!!!!それにライス様に勝てるもなにも。
あの御人を怒らしでもしたら、どんな目にあうかくらい、僕は十分に把握してます!!!」
そのゼロスの抗議に。
フィリアは少しまゆをひそめる。
「……なんで、生ごみがライスさんを様づけでよぶのですの?」
当然の疑問である。
何せ、一応、まがりなりにもこのゼロス。
腹心以外では並ぶものがいないほどの高位魔族なのだから。
「魔族が様付けでよぶなんて。魔王以外にはないでしょう?
いくら、ライスさんが、ネオ・スィーフィード・ナイトだからって」
フィリアは疑問をぶつける。
「ま、まあ、魔王といえば魔王ですけど…って!!それより何のようですか?でっかいトカゲさん♡」
ひきっ。
ゼロスは負けじとフィリアにいう。
「何いってるのです?ライスさんは、神ですよ!!神の意思を宿している人!!
生ごみなんかのロートル魔王と一緒にしないでくださいな!!」
……というか、クリソジャスパー様は、別の世界の魔王なんですけど……
ゼロスは、もう少しでばらしそうになるが。
まあ、そんなことをいっても無駄なこと。
自分の死期を早めるだけである。
「まあ、一応忠告しておきますよ。フィリアさん。
ライス様を怒らしたら、赤瞳の魔王様ですら手がつけられませんから。
― で、本当に何しに来たのですか?」
「……??まるで、ライスさんが、ロートル魔王と知り合いのような言い方を……
まあ、生ごみのたわごとはほっておいて。神託が下ったのですわ。
それで、わざわざ店に天竜王様と火竜王様が自ら見えられまして」
そこまでいって、完全に自分の世界にはいっていくフィリア。
「ああ、さすがに神々しいですわvv天竜王様に火竜王様vv女性の鏡ですわvv」
うっとりとしていたりする。
「……ええと。そういえば、確か。
天竜王さんは、休暇が終わったとかライス様がいってましたっけ??火竜王さんの休暇も」
ゼロスがふと思い出す。
「それにですわね。さすがは火竜王様なのですわ♡
絶滅していた古代竜を全て復活なさっていたのですの♡」
ぶぶぶぅ!!!!
ごほごほごほ!!!!
ゼロスは盛大にむせこむ。
「ふ…復活……っ…て(汗)」
なんとか声をだしているが。
「どうやら昔の虐殺は、火竜王様の指示ではなかったらしいのです」
自分の信じる道が見えてきて、フィリアの表情はあかるい。
確かに。
あの大量虐殺は、火竜王が休暇中で、人間になっていたので、
それをいいことにヴラバザードの直属の部下の補佐官を捕らえて、
幽閉して、頑固なものどもが、勝手に火竜王の名前をだし……虐殺をはじめたのだ。
補佐官のパイリンは、とっても心が優しすぎて争いをこのまない。
そんな彼女を幽閉しただけでなく、意を反する者達もすべて幽閉し。
結果として、古代竜の大量虐殺と成り果てたのである。
幽閉されているとはいえ、仮にも補佐官ならば簡単に抜け出せるのでは?
と思うだろうが、権力を我が物にしようとした連中は。
ご丁寧に、中からその結界を破ろうとしたら、広範囲にわたって爆発が起きるようにしていたのだ。
― しかも、その結界を大きな国のど真ん中の位置に置いたものだから。
被害を恐れて、パイリンは身動きがとれなかったのである。
幽閉されていて、どうにか干渉できたのは、混沌に帰りゆこうとする古代竜の魂を保管するのみ。
彼女は命をかけて、古代竜達の魂をこの前まで守っていたのだ。
火竜王ファシュメイ=ヴラハザードが戻ってくるまでは…と。
「まあ、生ごみには関係ないでしょぅ?で、本当に、ライスさんをどうしたのです?」
「ど…どうするも、何も・・僕には、何もできませんよ……まだ僕は死にたくありませんし……」
「まあ、当然、生ごみがライスさんに勝てるわけがありませんわよね♡」
勝ち誇った笑をこぼすフィリア。
……いっそのこと、ライス様の正体…教えてあげましょうか(汗)
ゼロスはそんなことを思いつつ。
「そういう、フィリアさんは、ライス様に何の用です?」
「ふ。生ごみに教える必要はないですわ。
……といいたいこところですけど、女性の姿で笑わせてもらったので、特別ですわ。
何でも、すこし訳ありの品を馬鹿たちが狙っているとかで。
その報告にライスさんにしておいて。と直々に頼まれましたので。火竜王様と天竜王様に」
うっとりとしているフィリア。
「ああ、例の、闇の水晶の件ですか……
ってことは、火竜王さんと天竜王さんが、回収というか始末してくださっているんですね」
ゼロスがうなづく。
「ちょっと!!なんで生ごみがそんなことを知っているんですか!!!」
「だからぁぁ!!生ごみというのは止めてくださぃぃぃい!!!!!」
「仲良しねぇ」
「仲のいい友達だねぇ」
道行く人が二人をみてそんなことを言っている。
『違います!!!!誰が(とかげ)(生ごみ)なんかと!!!!』
きっちりと声をハモラセテ反論するゼロスとフィリア。
そだ♪
ゼロスは、ちょっと悪戯を思いつく。
「あっれぇぇ♡フィリアさんともあろう人が、あれが何か知らないんですか?」
にこにことフィリアにいうゼロス。
「ふ…ふっ!!知っていますわよ!!!闇の水晶のことは!!」
……何、何、一体??
知らないのに強がりをいうフィリア。
「そうですよねぇ♡金色の母様が創り出したあの水晶を知らないはずがないですよねぇ♡ははははは♡」
「……え゛?」
びっしぃぃんんんん……
フィリアは、そのゼロスの言葉に、完全に凍りついた。
「ふっ。今までのお返しです♡フィリアさん♪」
動けないフィリアの頬にキスするゼロス。
「……!!!!!!!!!!!!」
「ご馳走さまです♡」
「きぃぃぃい!!!!!ゼロスぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!」
るおおおお!!!!!
どっがぁぁぁんんんん……
メタモルフォーゼして黄金竜となり、あたりかまわず暴れ始めるフィリア。
「あ~あ。やっぱり黄金竜というのは、躾がなっていませんねぇv」
とかいいつつも、ゼロスは、ライスのことがよっぽど恐怖なのか、
フィリアが暴れ始めた直後、この町全体に結界を張っていたりする。
結界の中なら、どんなにフィリアが暴れても関係ないので。
「ふふ♪フィリアさんの負の感情は結構おいしいですよね♪」
高みの見物を決め込むゼロスであった。
「ゼェロォスゥ!!!!!出てきなさぃぃぃぃい!!!!!」
あたりかまわず、レーザーブレス吹きまくるフィリアの姿。
しばし、フィリアをからかいつつも高みの見物をゼロスがしていると。
「何やってるの?」
ぎっくぅ……
ゼロスは汗を大量にかく。
「……フィリア!!!!いい加減になさい!!!!!」
どっがぁぁぁんんん!!!!!
どこからか、大きなたらいが落ちてきて、フィリアの頭上を直撃する。
「まったく……あたしがいない間に何やっているんだか……」
ぶつぶついいながら、あっさりと、ゼロスの張った結界といているのはいうまでもなく……
「ララララライス様、お帰りなさいませ」
ゼロスは声が震えている。
現れたのはライス。
すこし、目につくのは、なぜかこびりついた赤いもの……
「さってと♡火竜王巫女頭、フィリア=ウル=コプト。で、このあたしに何の用かしら♡」
「う…ううぅん……」
目を覚ましたフィリアの目に飛び込んできたのは、黄色の髪の女性。
「は!!あなたは!!お久しぶりです!!ライスさん!!」
フィリアがふかく頭を下げる。
ダークスターの一件のとき。
ルナの方に行く前に、このライスにであってたりするフィリア。
「まあまあ、大まかはブラから聞いたわよ。
ルナはエンシェントドラゴンの方の結界に全力をつくす。とかいってるけどね」
闇の水晶。
そのとてつもない、その本体は。
知られてはいないが、古代竜エンシェントドラゴンの神殿の奥深くに保管されているのだ。
……??
そのことを知らないフィリアは首をかしげるのみ。
何しろ、フィリアは、ルナがスィーフィード本人ということも知らないのである。
「あ……あの??どうして、ルナさんの名前がでてくるんですか?」
よせばいいのに疑問を問いかけるフィリア。
「あっれぇ?もしかして、知らなかったのですか??
フィリアさん、
ここぞとばかりに、フィリアから食事を楽しんでいるゼロス。
「……え゛…ううぅん……」
ばたっ!!!!!!
フィリアは、その場に卒倒した。
「……どうせなら、このライス様が別の世界の魔王というので気絶してくださいよね。フィリアさん」
それだけのこと、フィリアが気絶してしまい。
食事ができなく少し残念がっているゼロスである。
「さぁてと♪そうそう♪ゼロスちゃん、面白いことがあるのよ♪」
「……面白いこと??」
どっがぁぁぁぁぁんんんん!!!!!!
ゼロスが聞き返すと同時、遠くの方からおおきな爆発音が聞こえてきたのだった。
-続くー
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あとがき:
かお:うう・・・・。まじで、この次からは、早く本編(笑)の方を打ち込まないとネタ晴らしだぁ(滝汗)
ま、そういうわけで、こっちは打ち込みが遅れます(こらこら!!!)
姫:・・・・・♡ようやく、私の出番ね♡
かお:・・・・しくしくしく・・・・・・・・・。ま、そういうことです・・・・・(滝汗)
エル:といっても、まだ先よ?ユニット♡
姫:みたいね♪でも、ま、面白く自我が成立してるし♪
エル:それもそうね♪じゃあ、どっちの世界にいれる?
姫:あら♪決まってるじゃない♪エル♪
エル:それもそうね♪
かお:・・・・・・・・・強制的に、後書きを終わられていただきます(汗)
何か、完全に設定をばらされそうな気配なので・・・・(涙)
ではでは・・・・・・・・・・。
エル様とすみれちゃん・・・・。
まだ、今後の相談をしていたりする・・・・・・・・・。
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