まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
ようやく2話目~。
この話、初めのほうはゼロスがとことん哀れかも。
ま、ゼロスだし、いっか(かなりまて
何はともあれ、いっきますv
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ジェムストーリー・番外編
~最重要機密指令~ ~第2話~
……何か違和感が……
そんなことを思いつつ、ふと目を覚ますと。
「うどわぁぁぁぁぁ~~~!!!!!!女性になってますぅぅ~~~!!!」
ゼロスの驚愕の叫びがライスの家に響き渡る。
し……しかも力まで…なくなっているような……
ゼロスが汗を流していると。
「ああ、起きたのね♡ゼロスちゃん♡仕方ないから、ブラの依頼は受けてあげる♡
その代わり、ゼロスちゃんはあたしに協力しなさいよね♪」
いたって気楽な声がゼロスの耳に届く。
「ク……クリソ様ぁぁぁぁぁぁ~~~(涙)」
ゼロスは目を覚まし、自分が置かれている状況を……理解した。
……ないのである。
いや……あるには…あるのだが……
「ああ、ゼロスちゃんの本体のこと??ちょっと実験に使うから、半分にしてるから♪」
……半分……これが半分!?
ゼロスはもはや汗だくである。
精神世界においての、ゼロスの本体……
錐の三角の本体が。
……米粒サイズと成り果てていたりする。
まあ、そんなに本体がなくなっても流石はゼロスというところか。
人間形態を維持したままというのは。
伊達に魔王腹心以外では並ぶものがいない実力をもっていることはある。
「もっちろん♪いやとは言わないわよねぇ♡ブラの依頼が依頼だし♪
それに、ゼラス達の依頼もあたし受けたげる♡っていうんだし♡」
ライスの台詞に。
ただただ、ゼロスは涙ながらにうなづくしかなかったりするのだが。
今、ゼロスは誰かに襲われでもしたらひとたまりもないであろう。
しかも、ライスはちゃっかりと力を削いだだけでなく、
人間形態のゼロスの力まで……女性のか弱き力に設定してたりするのだから。
「じゃあ、さっそくお願いね♪ゼロスちゃんの名前は今からゼリスちゃん♡
ということで、ラベジュリン・シティからあるものをもってきて♡」
「でぇぇぇぇぇぇ!!!????」
かなり驚くゼロス。
「あら♪空間移動はできるんだから、問題はないでしょ♪」
確かに。
今のゼロスでもそれは出来る。
できるが……
ラベジュリン・シティ。
質のよい石はごろごろと埋蔵されているのだが、あそこの区域は火竜王の区域。
しかも、火竜王の神殿に仕えていた黄金竜は前の事件で、いなくなり。
のこった配下の存在などがかなり暴走してたりする区域。
以前のゼロスなら何の問題もないのだが。
いたって、今はかなり力がない状態。
そんな場所へと出かけていって万が一ということにでもなれば、
おもいっきり、笑い飛ばされるのは必死である。
……ゼロスは知らないが、あそこはかなりごろつきの溜まり場でも有名なのだが。
「じぁあ、いる石をいうわね♡」
ライスは確信犯である。
あそこにゼロスがいけばどうなるか……
「うう……分かりました……」
ゼロスは逆らえるはずもなく。
ライスに頼まれた、『材料』となる『石』をとりに、ラベジュリン・シティへと向かった。
どごがしゃ!!!!!
空間より出でて、おもいっきり着地に失敗しているゼロス。
まるでとこぞの正義おたくのお姫様のごとくに。
「あぅ~……なれてないから勝手がわかりませぇん……(涙)」
今、どうにか、ゼロスが実体を保っているのは、
またまた魔王より拝領している、『タリスマン』のおかげである。
ダークスターの一件の報告で、またとりあえず、拝領したようなのだが。
リナに見つかったら、また奪われこと間違いなし。
「お嬢さん♡一人でど~こにいくのかなぁ~♪」
そんなゼロスの行く手に、道を閉ざしているごろつき達。
半ば舌なめずりしてるやつもいるけど。
「ちょっと野暮用で……」
ゼロスは今の状況からあまり関らないほうがいいと判断し。
その場を切りぬけようとするが。
がしぃ!!
後ろからいきなり羽交い絞めにされてたりする。
振りほどこうにも、力がなくなっているゼロスにはそれは不可能。
しかし、力がないとはいいつつも、ゼロスも一応は魔族である。
う゛ぉぉんんんん……
ゼロスが何やらつぶやくのと同時に。
辺りが結界に包まれて。
どがずっ!!!!!
無数の爪楊枝サイズの錐がごろつき達を刺し貫く。
しかし、ダメージは…少ない。
「こ……この!!!下でに出れば面妖な技を!!」
はっきりいって余りダメージ受けてないごろつき達をみて。
(い…いったい……僕の力はどの程度までなくなっているんでしょうか……涙)
ただただ心から……涙を流すゼロスであった。
「ふぅ……しかたありません……」
ゼロスは前と同様に増幅の呪文を唱え。
「ブラスト・ポム!!!!!」
きゅるわぁぁぁぁぁぁぁぁんんんん!!!!!
ゼロスの放った呪文によって、かつての威力はないにしろ、ごろつきどもは骨も残さずに解け消える。
「ふぅ。さて……材料を集めなくては……って……げっ!!!!!」
いって。
ゼロスは。
ここにいたって、今自分が精霊魔法を唱えたダメージで。
……自らの体が・・・・・具現化さしている実態が……
……五センチサイズになっているのに気がついた。
今のゼロスにとっては、『魔法』を唱えるだけで…大ダメージなのだ。
うう……しくしくしくしく……
まるでありの掘った穴のように、地面を掘り進み石を採掘するゼロス。
自分の力を使って石を浮かせてまた運ぶ。
しかし、余りにおおっぴらにここの場所では力を使えば竜王に気づかれる。
それゆえに、また精霊魔法をつかい……
……エンドレス……
……ゼロスがようやく、ライスがいった品を集め終わったときには……
すでにゼロスの人間形態の姿は……一ミリサイズと成り果てていた……
「あら♡お帰り♡ゼロス♪今度はこれやってねぇ♡」
「うう……クリソジャスパー様ぁぁぁ~~(涙)」
ただただ、涙をだくだくと流すゼロス……
そんなゼロスにお構いなしに、ライスが次にやってね♡
といって差し出したのは……
赤い
それが何なのか……知りたくもないゼロスにとっては事実である。
「さぁぁて♡ブラの欠片でどんなジュエリーができるかしらね♪」
「あぅあぅあぅ……」
かなり精神ダメージを受けながら、自分達の王をカスタマイズするしかないゼロス。
やがて、
「あら……失敗しちゃた♡ま、いいか♡どうせブラの欠片だし♪」
あっさりといっていたりするライス。
かつての魔王だったその球は……今は見る影もなく、ただの石の塊と化していた。
「じぁあ、今度はゼリスちゃん、あたしの店の手伝いね♡あ、材料集めはゼリスちゃんに一任するから♪」
「しくしくしく……はぃ……」
かくして、ゼロスは。
ライスの命令にて、ライスの店で働くことになった。
無論、ゼロスの力はそのままだったりするのは……当然のことなのだが。
「……動きがあったようだな……」
「ですわね。しかし……あれを手に入れてどうする気なのでしょうね♡」
いたって明るい口調のダルフィン。
「……そもそも、ダル。おまえが『あれ』の管理をしていなかったからではないのか??
人間の手に渡った理由は??」
あきれた口調のゼラス。
今、彼らはダルフィンの宮殿―
「あら。わたくしは大切に海の遺跡に保管しておりましたわ♡それを人間が盗掘していっただけで♡」
……反省してないな……こいつ……
などと心で思っているゼラスなのだが。
いっても無駄だと悟りきってもいるのだ。
「はぅ……、まあ仕方ない。結果は結果だ……
だが、回収隊をだそうにも…ゼロスは今は魔王様の命令で、ライス殿のもとで任務遂行中だぞ?」
「なら、わたくしの配下の物を回収に回しますわ。……トパジェ!!♡」
海王の台詞とともに。
海王によく似ている風貌の女性が出現する。
「はい?お呼びでしょうか?
彼女は海王ダルフィンの直属の部下。
海神官トパジェ。
「彼方に任務をさずけますわvv」
「光栄です!!」
「あ、そうそう。行く前に、頼まれてはくれないか??
……一応、ゼロスにも、エッシェン・シティへよって伝えておいてくれ」
「はい。
そのまま瞬時に解け消えるトパジェ。
「はぁ……何かまたややこしいことに…ならなければよいのだが」
危惧しているゼラスの心配は……後々、現実となったりするのだが。
「あら♡面白そうじゃありませんか♡ゼラス♡」
「……ダルっ!!!!」
あきれたゼラスの叫びがパレスの中にこだました。
「っっとぇぇぇぇぇ!!!???ガウリイさぁぁんんんん!!!????」
「何だ、ゼロスじゃないか~」
どんがらがっしゃぁぁんんんん!!!!!!
盛大にずっこけているチャイナ服を着ているゼロス。
「ガガガガガウリィさん!?……ガウリイさんが名前……きちんと言えるなんて……」
何かぶつぶついっているゼロス。
なんともほのぼのとした風景である。
「おまえ……オレをどういう目で見てるんだ?」
ガウリイのつっこみに。
「それは秘密です♡」
ぴっと人差し指をたてていうゼロス。
ライスの店でせっせとパシリにされて働いているゼロスの元に。
ゼロスのよく知っている人物がやってきたのだ。
ゼロスは知らないが……
ガウリイがリナに指輪をプレゼントするために体を売った(?)のである。
「あら♪ガウリイ、そういえば、このゼロスと知り合いなんだってねぇ♡
今、ゼロスもガウリイと同じ理由で働いてもらっているのよぉ~♡」
楽しそうにいうライス。
ライスの言葉に。
「しかたないじゃないですかぁぁ!!(涙)上司命令ですし……しくしく……
しかも、魔王様直々の命令ですし・・・・。しかも、しかもですよ!!?
獣王様と海王様なんて、『一つ頼むのも三個頼むのも一緒でしょv私達のも頼んできてv』
ですよぉ!!うう……僕まだ休暇中だったのにぃ~(涙)」
何か泣いているゼロス。
「・・・・??誰だ??その獣……なんとかって??」
ガウリイがのほほ~んという。
「ガウリイさん!?本気で言っているんですかぁ!?
サイラーグでお二方様にはこの前、お会いしたでしょう!?」
目を見開いて驚いているゼロス。
紫の目が驚愕の表情に満ちている。
「おお!!あの受付係り!!」
ガウリイの台詞に。
どかしゃ!!
その言葉でまたひっくり返っているゼロス。
「しっかし、あいかわらず使いっパシリだなぁ~。あれ??どうした??」
何かのの字をかいて、人魂オプション引き連れていじけているゼロス。
「どうせ、どうせ、僕は使いっぱしりですよ~。
上からの命令には断れませんし……それに……ううう……(涙)」
ゼロスにとっては、断れない理由だから涙しているゼロス。
「ま…まあ、人生、そのうちにいいこともあるさ♡お互い頑張ろうぜ」
何やら全然違うことをいってるガウリイなのだが。
「……ガウリイさん……僕…魔族なんですが……」
冷や汗流しているゼロス。
「ほらほら♪ゼリスちゃんも、ララちゃんも、化粧の準備v準備v」
にっこりと話の間に入るライス。
ライスの言葉に、無言で言いなりになっているゼロスだったりするのだが。
「ところで。お前何やってんだ??こんなところで??
まさか、またリナを利用しようとしているんじゃないだろうな?」
すごんで聞いてくるガウリイ。
だが、ゼロスにとってはそれどころではない。
ライスが何やらたくらみ顔となっているのだ。
「まあ……今回は…リナさんとは…別件です……うう……」
「ならいいが。それはそうと。なんで、ゼロス、この前までオレ達の周りをうろうろとしてたんだ??」
さらっと何気にガウリイがゼロスに問いかける。
で……でぇぇ!!??
が…ガウリイさんって……すごい本能ですね……(汗)
ガウリイは精神世界から旅にくっついて来ていたゼロスを本能で感じていたらしいのだ。
今さらながら、ガウリイの本能に驚愕するゼロス。
……まあ、当然なのだが……
何しろガウリイこそが、ライスの『半身』とも呼べる存在なのだから。
「さぁて♡無駄話してないで、お仕事♡お仕事♡」
ライスのせかしに、しぶしぶながら、ガウリイとゼロスは同じ店で働くことなった。
しかも、しっかりと二人とも、ライスによって化粧をほどこされて・……
―続く―
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あとがき:
かお:さて、ここからは、ライスの番外編とガウリイの番外編とダブってます。
あちらを読んでいれば、視点が違う観点から見えてきます(そうか??)
エル:しっかし・・・・・・・・。あの水晶を人間悪用するだけでなくて・・・ねぇ♡
姫:別にいいじゃない♪シァイア=ウーも大変よね♡
かお:・・・・・・二章をばらさないでくださいってば・・・(涙)
と・・・とにかく、次に一応、トパジェが報告にくるとこ・・・までいけるかなぁ~~~(涙)
エル:まあ、ガウリイがリナのとこにあわてていったときだしね♪
姫:しかし・・・・・。あの程度であんなになるなんて・・・・・・。
さすがは、わた・・・・・・♪
かお:だぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!
と、とにかく、ガウリイから奪ったリナの髪で、ライスが何かしてます(笑)
まあ、これ打ち込んでいるときはライスの番外偏の打ち込みはそこまでいってませんが……
(おいおい)
何をしでかしているのか(爆!)
そのゼロスの視点からお楽しみくださいな♪
エル:まあ、いいわ・・・・・・・。
それより、あんたは、とっとと長編とあたしの漫遊記!!!!!
姫:私の方もまだ、一行も打ち込んでない・・・・・・。
かお:ひ・・・ひぇぇぇぇぇ~~~~~!!!!!!!
そ・・・それでは、またあいましょう!!!!!(逃げろっ!!!!!)
エル&姫:ふっ・・・・・・。無駄なことを・・・・♡
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
エル:では、また皆様、あいましょうね♪
姫:じゃあね♪
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