まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

こんにちわ♪ようやく、第3話♪
多分、次で、番外編と話がつながります♪ではでは♪

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暗き水晶の果てにあるべきは、真実なる姿
紅の宝玉 一つは二つとあいならん
全ては真実なるゆえに

あたしは、知らなかったのだ。
この神託が……
あたしのことを指しているということを……
……気まぐれでできた自我のあたしって一体……(涙)

ジェム協奏曲(ラプソディー)~第二部~
~闇のクリスタル編~(第3話)~

シーメイの台詞に、あたしは思わず聞きかえす。
「そう。でも、息はしてるのよねぇ……それに…ちょぉぉと聞くけど…それ…何??(汗)」
なぜか恐る恐るミリーナが指差してくる場所には。
あたしが子供のころから見につけている石のペンダント。
「ああ。これ?あたしが子供のころから、見につけている石よ?これがどうかした?」
ま、確かに、見たことない石ではあるが。
何しろ、漆黒の石にも関らず、
見る角度や見ているだけで、くるくると石の模様がめまぐるしく変わるのである。
あたしが物心ついたときから持っているこの石。
あたしの母ちゃんと父ちゃんは、お守りだといってたっっけ?
「それって……もしかして……」
ミリーナが何か言いかける。
「偶然だって。ミリーナ。似たようなものは一杯あるわよ。……多分」
「あ……あはははは(汗)そうよね。……多分……」
なぜか、顔を見合わせ、笑っているミリーナとシーメイ。
「……あ、そっか。あたし、気を失ったんだっけ??
  ゴメンだけど、状況をくわしぃぃく話してくれない?でないと、あたし、あばれちゃう♡」
ベットに腰掛けて。
あたしはとりあえず、トバジェ・シーメイ・ミリーナの目を見据える。
『ふぅ……ま、仕方ない……か』
観念したのか、今、起こっていることを説明し始めるミリーナ達であった。

「まず……リナさん。貴女は、闇の水晶について、何処までしってますか?」
なぜか丁寧にいってくるミリーナ。
「どこまでっ……て。シャイアから聞いた程度には。
  魔力を増幅する水晶っていうことと。闇の力が込められているというのを」
食事をしつつ、会話をしているあたし達。
おなかがすいては、戦はできぬ。
ということで、シーメイたちのおごりで、あたしとガウリイは、おなか一杯に食べている。
がちゃがちゃがちゃ。
積み上げられてゆく、お皿さん。
あ……ガウリイに負けちゃう!!
よぉし!!あと、十皿ついか!!!
いつのまにか、あたしとガウリイの食事の量を競う戦いに、あたしとガウリイはなっていたりするけども。
そこはそれ。
「……(汗)……す…すごいな……」
なぜか汗流しているシーメイ。
「ふぅ……相変わらずですねぇ……。リナさんも、ガウリイさんも……」
ミリーナがくすりと笑う。
まるで・・あのときの出来事が嘘のように。
「そういや…ミリーナ。ミリーナがいるってことは……ルークはどうしたんだ?」
……!
あたしはガウリイの言葉にはっとなる。
「ルークですか?」
ミリーナがなぜか汗をかいている。
「……名前……呼んだら……またきそう…彼……」
などとミリーナが小さくつぶやいていたりするが。
「……生きてるの!?」
あたしは思わず、食事の手を止める。
「ティウスは今。仕事に追われているさ。
  ……何しろ、ミリーナを追いかけて、勝手に休暇を取ってたからなぁ……」
「シーメイ!!!」
……?
シーメイの台詞に、あのミリーナが顔を真っ赤にしているけど……
「……ティウス?」
あたしがきくと。
「ああ。この世界の時間を司る時の精霊王ティムオリジンルクレアティウス=セグンティナル。
   ミリーナに、昔からラブコールを送っている存在だ。ミリーナの彼氏な♡
   人の時は……ルークと名乗ってたがな。あだ名を」
さらりといっているシーメイ。
……って!!!!??
「あ…あれは!!そんなんじゃありません!!」
顔を真っ赤にしているミリーナ。
……説得力ないってば……
「まあ、あいつは、今、時空の調整に追われているぞ?
   何しろ、勝手にエスケープしているときに時間率を荒らされてるから。馬鹿な魔族に」
なぜか、オレンジジュースを飲みながらいうシーメイ。
「時の…精霊王って……じゃあ……じゃあ!!」
ってことは…何!?
ルークは精霊だったってこと!?
それも、いわゆる大精霊。
「なんでそんなやつが魔王だったんだ?」
「おおおおお!!ガウリイがまともなこといってるぅぅぅぅ!!」
あたしの食事の手がとまる。
「あ……あのなぁ……」
ガウリイがあたしをにらむ。
当然の反応だと思うけど?
「監視する王がいなかったから。無理やりに時空移動しようとした魔王が迷子になって、
  転生していたルークの中に入った結果だな。………例のレザリアムの件のときに」
シーメイが説明する。
……あ……納得。
確かに。
あの装置を使って、魔族達は・・魔王を召喚しようとしていた。
過去から。
だけど・・それは、あたしとナーガ、そして、ラークとミネアによって防がれた。
だが……
追い返された魔王の精神は。
元の時代に戻ることなく。
説明によれば、ルークの中へとはいりこんでしまったらしい。
なぜか、ガウリイまでもがうなづいている。
……このくらげに今の説明でわかったのだろうか??
うう……
なんであたし……こんなやつ…好きになっちゃったんだろ……
言葉にはしないけど!!!!////
「まあ、ルークの件は、そのくらい……だな。闇の水晶に話しをもどそう。……あれは…だな」
なぜか言いよどむシーメイ。
「私からいますわ。あれは…実は……
  ……創った存在が……あの御方なんですの……金色の御方で……」
どんがらがっしゃぁぁぁぁんん!!!!
がぢゃがちゃがっしゃん!!!!

あたしは、その言葉を聞くなり全てのお皿を落としていた。
あたし自身も机に突っ伏してしまったけど。
「まてまてまてぃい!!!するとなに!!!ひょっとして…あれって……創ったのは!!!!」
『そう。金色の母様だ(です)。』
きっちりと、シーメイとミリーナの言葉が重なる。
う…うわぁぁぁぁ!!!
こ…こりは……まじで確実にどうにかしておかないと……
……姉ちゃんに怒られるのは…決定だな(涙)
ガウリイは…理解してるのだろうか?
ただ、きょとんとしているが。
……理解してないんだろうなぁ……
きっと……

あたしは知る由もなかったけど。
このとき、ガウリイは。
……どこかで聞いたような???
などと思っていたらしい……

「状況説明するわ。私の配下元部下達がね。
  あれを利用して、世界征服なんて考えてるのよ。力こそ正義とかいって……」
ぶつぶついっているシーメイ。
「何しろ、彼らって……シーメイの側近のバイリンを幽閉して。
  彼らに刃向かうものも、一緒に廃して。
  そして、古代竜を殺せ。と命令だしたくらいだからねぇ……ふぅ……」
ため息ついているミリーナ。
「知らないにしても…あきれる以外にはないけどね……
   古代竜エンシェントドラゴンの一族の役割は……封印と守り。
  ……あれの大本を管理するために、ルナ様と、魔王が創り出した存在だというのに……」
ため息つきながら、ミリーナがいう。
え…エンシェントドラゴンって!?
「あ…あの大量虐殺の!?」
あたしが言っているのに。
「そう。私……あの時、休暇で…人間になってたから……」
「私は、その少し前に休暇とってたのよ。……だから止められなかった」
「アクアは……ここの結界から……出られないからねぇ……」
……????
なぜか、二人してしみじみ話しているミリーナとシーメイ。
……意味がわからないんですけど……
「まあ、とりあえず。彼らをまとめているのが。テルビウムというやつなんだが。
  まあ、こちこちの頑固頭で。この私にも、逆らうは、エル様のことは理解してないわ……」
「私の方からも、言いくるめられて彼に手を貸すものが出てくるわ……」
……エル…様って……
……ひょっとして・・・あれのことか??
……あれ?
夢で……何か……
……忘れた。

かくかくしかじか。
大まかの説明をあたしはシーメイとミリーナからうける。
「ふぅ……。以前のときの惑星のときには……なりたくないし……」
顔を真っ青にしているミリーナ。
「あれで……一つの銀河……消滅したからねぇ。あっさりと……」
同じく、顔面蒼白のシーメイ。
「古代文明ウォータトバージヤなんて……あれが原因で滅びたし……この惑星でも……」
……?????
なぜか…ガウリイが寝ずに、真剣な表情で、ミリーナとシーメイの説明をきいていた。
……天変地異が起る前触れか!?
って……もう起ってるぅぅぅぅ!!!!!
「何考えてんのよぉぉぉぉ!!そのテルビウムってやつはぁぁぁぁぁ~~!!」
あたしの叫びが。
宿に。
そして、その町を突き抜けて響き渡った……

……ま゛じでどうにかしないと……
うう……
あたしの命はないぃぃぃぃ~!!!!
……シャイア……無視しとけばよかった……
しくしくしく……

とりあえず、あたしはミリーナとシーメイとシャイアを伴って。
一応、ゼフィーリアに向かうことにした。
何でも、姉ちゃんに報告があるとかなんとかで……
うう……この状況であたし・・帰りたくないよぉぉぉ~!!!!!!!!
こ……殺される!!!
姉ちゃんに絶対にぃぃぃぃい~~!!!!!


                                ー続くー

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おまけ♪


「はぁ……退屈だなぁ……」
「そうねぇ……一つの世界……寿命が終わったわねぇ……」
儲けられている世界の宮殿で。
金の髪の男性と、黄色の髪の女性……なのだろう。
……たぶん。
二人がのんびりとお茶をのみながら話していた。
「休暇……願い届け……聞き遂げられるかしら?」
「……エル様に品物・・手渡したのか?ライト?」
金髪の男性がいう。
「まっね。そろそろ……返事があるはずよ」
「休暇……か。人間にでも……なるかなぁ……暇だし……」
「それもいいわねvvじゃあ・・ルナとブラのところにでもしない♡」
黄色の髪の人物の言葉に。
「ブラの世界……か。それもいいかもな。
  人になっても、もしかして、ルナと剣の手合わせができるかもしれないし」
「スティルバイト♪そのときは、また儲けさしてね♡」
「……あのなぁ……(汗)」
自分をえさに…儲けているのは知っていたが……
金髪の男性……穹碧玉の竜神キルティッシュカウチェリイ=スティルバイトは。
自らの半身でもある、相対する魔王・黄碧玉クリソジャスパーガレナ=ベルデライトの言葉に。
ただただ、あきれるばかりだった。

「ま、いいじゃないvv何かいいこと…あるかもしれないし♡
  ひょっとしたら……永遠を誓える相手が見つかるかも…よ?」
「そんなやつ……いるわけないだろ?そ~いう、ライト、お前はどうなんだ?」
スティルバイトがきく。
「あたしは、いいの♡まだ♡一人に縛られるのって…好きじゃないの♡」
「はぁ……。どこかに…本気になる存在…いないかなぁ……」
「スティルバイトなら、引く手数多でしょうに♡」
「いや…そういうのでなくて……こう……。
  ……全てを投げ出しても……守りたい存在が……」
「……夢ね」
「……だな」

二人の休暇願いが許可されたのは。
しばらくしてからのことだった。


スティルバイトはそこで出会う。
――― 全てを投げ出しても……守りたいと思える存在に。
初めて。

……大本の存在が……かなり問題あるとおもうが(汗)
まあ……自我は…分かれているから……
その自我を……どうするのかは。
全ては……彼女の意思によって決まる ――。



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あとがき:
かお:ちなみに、この話でも、スティルバイト♪
    しかぁぁぁし!!希望のスティルバイトとは別人です!!!!ええ!!!!
    あっちは、神魔の王ですので♡
    ちなみに。裏設定からすると。
    エル様が面白がって、この世界に・・あのスティルバイトの魂・・。
    コピーして、創り出してます(爆!)
    ええ。
    あいつをいびるとリチェウスィが悲しむから、この世界で鬱憤晴らすべく(爆!)
    ではでは・・次回で♡

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