まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

さてさて。前回のラストででてきたのは…何とミリーナ!?
いったい何がおこってるのでしょうかv
って、みなさんにはわかりますよねv
何はともあれ、いっきますv

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暗き水晶の果てにあるべきは、 真実なる姿
紅の宝玉 一つは二つとあいならん 
全ては真実なるゆえに

ジェム協奏曲(ラプソディー)~第二部
~闇のクリスタル編~(第2話)~

「あれぇ??また下っ端だった??って、あらvvトパジェじゃないのよ」
明るい声と。
「もう……シーメイったら……そんなに急いで移動しないでよね」
…………え!!!!!!!!????????

忘れたくても絶対に忘れられない声が直後に聞こえてきたのは……気のせいではないらしい。
ガウリイも、声のした方向を目をまるくして見開いて見つめている。
……あたしも、夢ではないかと思った。

現れたのは、橙色の髪にウェーブがかかり、伸ばしている女性。
ご丁寧に瞳の色まで橙色。
対して、もう一人は……
あたしとガウリイがよく見知っている顔だった……

長い銀の髪をポニーテールにして、スタイルもいいその姿。
空色の瞳に……
……うそ。
だって…確かに…確かに……あのときに!!

『ミリーナ!?』
「あら、天竜王バールウィンに、火竜王ヴラバザードじゃないの。久しぶり♡」
――――――――――――え??
あたしと、ガウリイ、そして、トパジェの声が……一致した。

何…一体…どういうことなの!?
い…いま、トパジェ……ミリーナのこと……天竜王って呼んだ!?

「って……え!?リ……リナさんにガウリイさん!?」
ミリーナ……よね?
彼女が間違えのないその声であたしとガウリイを呼ぶ。
「ミリーナ!!?あんた……どうして!?」
ガウリイが驚いている。
あたしもそれに関してはガウリイと同意見。
「なんで!!!!確かに、確かに……ミリーナ、あんたはセレンティアでっ!!」
声がつまる。
かすれたものとなる。
助けられなかったくやしさ。
失った大きさに耐えられず、魔王と意識を同化したルーク……
ぐるぐるとあたしの頭や思考の中が混ぜかえる。
「ミリーナ??」
もう一人の女性がミリーナに話しかける。
「ああ、ゴメン。シーメイ」
「リナ……って、もしかして、あのリナ=インバース!?」
シーメイと呼ばれた女性が声を張り上げる。
「ちょっと、ちょっと、誰か説明してぇぇ~!!!!!」
あたしが様々な思いを振り払うかのように叫ぶと。
「あ、ごめんなさいね。……とりあえず、こいつ達……どうにかしないと」
ミリーナがあたしにかるくウィンクする。
……生きてたわけない。
あたしはこの目で確認したのだから。
だが、今。
現実に、ミリーナはあたしの目の前にいる。
「まったく……こら!あんた達!何、無謀なことやってるのよ!……首ね♡」
にっこり。
????
ミリーナが倒れ付している数匹の竜達に向かって言う。
「うぅん……ってぇ!?ままままままさか!?」
目をさましたその竜達が、なぜか後ずさり始めている。
「ふふふ♡私が休暇中をいいことに、何をしてるのかしら♡神官長♡」
ミリーナの顔はにこにこと笑っているが、目は笑っていない。
「ミリーナ、首にするだけじゃいけないじゃない。当然♡拷問コースもつけないと♡」
にこにこといっているミリーナの横にいる橙色の髪の女性。
「それは、当然、つけるわよ♡私の名前を汚したんだし♡」
にっこりというミリーナ。
『ミミミミミミミリクチュアナ様!?』
ミリーナが声をかけていた竜達が一斉に冷や汗流し始める。
「ま、とりあえず、今は。……後で、しっかりとそれはやるとして」
くるり。
あたしとガウリイの方に向き直るミリーナ。
「ちょっと……どうなってるのよ……」
あたしがいうと。
「そうですわね。とりあえず、近くの村で食事でもしながら話しません?」
ミリーナがいってくる。
当然、あたしは、その話にすぐに飛びついた。


「ふぅ。まず、あの時はごめんなさいね。ちょうど時期的に、蘇生するわけにはいかなかったから」
ミリーナのおごりというので。
あたしとガウリイ。
それに、トパジェとシャイア。
それと、ミリーナの連れのシーメイ。
それぞれが注文を頼んで、ミリーナが話しを切り出した。
「なぁ……ミリーナ……あんた…その…雰囲気…変わってないか??
  その……人間の雰囲気じゃあないんだが……」
ガウリイがミリーナをじっとみつついう。
― ずき。

なんで、ガウリイがミリーナを眺めているだけで、胸が痛むのよ!!
「そうなのよねぇ。ちょうどあの時に、
  ミリーナの眷属までもが私の方の馬鹿どもとつるんでしまってねぇ……」
シーメイがいう。
「……それはそうと。全然状況が理解できないんですが?」
あたしの代わりに言ったのは、シャイアであった。
「ああ。ごめんなさいね。シャイアさん……でしたわね。
  私は、以前は休暇中で人間に転生していたときに、
  このリナさんとガウリイさんとは面識がありまして」
……は???
ミリーナの台詞に、思わずコップを落としそうになるあたし。
「自己紹介がまだでしたわね。リナさんにガウリイさんも。
  改めて、自己紹介させていただきます。
   私は、ミリーナ。ミリクチュアナ=バールウィン」
「バ……バールウィン……て(汗)」
あたしが聞き返すと。
「ええ。赤の竜神フレアドラゴンスィーフィード様の直属の部下。
  天竜王・バールウィンで一般には名前は知られていますわ」
ぶぶぅぅ!!!!
思わず、水を噴出すあたし。
ちょいまって!!!
それって!!!!??
「ちょっと……それって…つまり……その……ミリーナは……竜王なわけぇぇぇえ!?」
あたしががたりと椅子を立ち上がりいうと。
「ええ。そうです」
……だから、そんなに表情をあまり変えずに肯定しなくても……
「私は完全に初対面ね。ごめんなさいねえ。
  馬鹿最長老たちが、貴女たちに失礼なことばかりして。私は、ファン=シーメイ。
  この前の、ダークスターの一件で、ようやく、二千年ぶりの休暇を終えて仕事に復帰した――
  ファシュメイ=ヴラバザードよ」
シーメイと名乗った女性がいう。
「ヴ……ヴラバザードって……あの大量虐殺を命じた!?」
「あら。それは違うわよ。リナさん。
  シーメイは、そのときにはすでに、休暇中で記憶も力も封じてたんだから」
こくこくこく。
ミリーナが表情ひとつ変えずに、出されている紅茶を軽く飲みながらあたしにいってくる。
「そうなのよねぇ。あいつらったら、あたしの側近のパイリン幽閉して。あれやったのよ!!
  しかも!!私の名前を使ってぇぇ~!」
ごうっ!!!
焼けるような熱気がシーメイから発せられる。
「……シーメイ。こんな所で熱くなったら食堂が燃えるだけでなく、料理も完全に墨以下になるわよ」
「はっ!!!!それもそうね」
ミリーナの突っ込みに、シーメイから発せられていた熱気が収まる。
「どうにか、パイリンが彼ら……エンシェントドラゴンの魂は保護してたから。
  ようやく、全員復活できたんだけどねぇ。まったく……何を考えてるのやら……」
ぶつぶついいつつ、多胡さんウィンナーを口に運ぶシーメイ。
「そうよね。私も休暇に入った後だったから……止められなくてごめんなさいね。シーメイ」
ミリーナのその台詞に。
「ミリーナのせいじゃないわよ。ルシキも何やってたんだか……」
ぶつぶついうシーメイ。
「仕事に終われてたんでしょ。私とシーメイがいなくなって。
  アクアも、あの戦いの余波で、完全に力が振るえないから」
それを冷静にミリーナがたしなめる。
「ち……ちょっとまってよ!!って事は何!?
  ……あ…あんた達……竜王なのに、人間になって休暇とってたわけ!?」
がたがたがったぁぁん。
あ……
今のあたしの言葉で。
他の客が机から転げ落ちてるけど。
この際、どうでもいいか。
「なぁんだ、ミリーナは神様の方だったのかぁ。いや、魔族の気配じゃないなぁと思ったんだが」
ガウリイ……気配でわかるか!?
「さすがはスティルバイト様ですわ♪」
……??
「……誰のこと?それ?」
シーメイの言葉に、あたしは首をかしげる。
そんな名前のやつはここにはいないが……
「あ、そういえば、まだ、覚醒してらっしゃらないのよ。シーメイ。ルナ様から聞いてるから」
しれっというミリーナ。
「あ、そうなの。スィーフィード様から」
……ちょいまてぃぃぃぃ!!!!
「まてまてまてぃ!!!!なんで、そこに姉ちゃんの名前が出てくるのよぉぉ!!」
「??何いってるんです?リナお姉ちゃん?ルナさんがスィーフィード様だからじゃないんですか?」
ミルクをのみつついうシァイア。
「…………はい??」
目が点になるあたし。
「あら、聞いていらっなかったのですか?
   今、確かに。スィーフィード様は、とある事情で人間に転生しておられますが。
   ルナ=インバース様は……
  私たちの上司の赤の竜神フレアドラゴンルナ=スィーフィード様ですわvv」
にっこりと笑っていうシーメイ。
「リナさんなら、当然知っていると私は思ってたけど……ルナ様の妹だし」
ミリーナが今度は、紅茶をのみながらいう。
…………うそ。

ばたん!!!!

「リナ!?」
かすかに、ガウリイの叫びが聞こえたような気がした。
あまりに、いろいろなことがありすぎて。
ミリーナが実は、天竜王で……
シーメイという女性が火竜王で……
それに……あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!
姉ちゃんがスィーフィード本人んんん!!!!!!!!!!!
誰かぁぁぁぁ!!!!!嘘といってよぉぉぉぉぉ~~!!!!!
あたしは、そのまま気絶した……


「……どうするの?」
「・・決まってるじゃない♡」
……あれ??これ・・あたしよね?
あたし、誰に向かって言っているんだろ。
それに、ここ・・・何処??
「そう。まあ、Sの世界にいくのはいいけど……あたしも面白そうだし、そのうち行こうかしら♡」
「何言ってるのよ?エルはよく降臨してるじゃない♡」
……あたし、誰と話してるわけ??
それに、……声…だけ??
あたし、自分の姿も見えないし……
「まあ、当然、暇つぶしなんだから。
  力もある程度セーブして、記憶も封じて、それで、人間に転生してみようかと♪」
・・・だから、あたし、何いってるの??
「貴女らしいわねぇ♡ユニット♡」
「まあ、それで、別の自我が芽生えたら、それはそれで楽しいし♪」
「……それもそうね♡」
……だから何!!??
まぶしいぼとの光の中。
何、何、この記憶?。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・え??
・・・・・・・・
…………き……記憶???


ナ…リナ……リナ……リナ!!!!!!!

がばっ!!!!!!
目を覚ますと。
あたしは、ベットの上に寝かされていた。
ええと……
今のは……夢??
あたしのとこ・・・・相手・・・・
あれ??何って呼んでたっけ??
なんかすつごぉぉく重要な用な気がするんだけど・・・・。
あたしの目の前には、なさけない顔したガウリイの姿。
「ちょ…やだ!!ガウリイ!!なんて顔してるのよ!!」
あたしが起き上がると。
「ほっ。よかったぁぁぁぁぁ~。リナがいなくなったらどうしようかと……」
だきっ!!
「だ……だぁぁ!!何たわけたことすんのよぉぉ!!風魔咆裂弾ボムディウィン!」
いきなり抱きついてくるガウリイを、とりあえず風の呪文で吹っ飛ばす。
「まあまあ、夫婦漫才はそれくらいにして。
  ……しかし、あせったぞ??心臓が停止してたからな?」
「ちょ…!!誰゛か夫婦って…え??心臓が…停止…してた?」
シーメイの台詞に、あたしは思わず聞きかえす。
「そう。でも、息はしてるのよねぇ……。それに……ちょぉぉと聞くけど…それ…何??(汗)」
なぜか恐る恐るミリーナが指差してくる場所には。
あたしが子供のころから見につけている石のペンダント。
「ああ。これ?あたしが子供のころから、見につけている石よ?これがどうかした?」
ま、確かに、見たことない石ではあるが。
何しろ、漆黒の石にも関らず、
見る角度や、見ているだけで、くるくると石の模様がめまぐるしく変わるのである。
あたしが物心ついたときから持っているこの石。
あたしの母ちゃんと父ちゃんは、お守りだといってたっっけ?
「それって……もしかして……」
ミリーナが何か言いかける。
「偶然だって。ミリーナ。似たようなものは一杯あるわよ。……多分」
「あ……あはははは(汗)そうよね。……多分」
なぜか、顔を見合わせ、笑っているミリーナとシーメイ。
「……あ、そっか。あたし、気を失ったんだっけ??
  ゴメンだけど、状況をくわしぃぃく話してくれない?でないと、あたし、あばれちゃう♡」
ベットに腰掛けて。
あたしは、とりあえず、トバジェ・シーメイ・ミリーナの目を見据える。
『ふぅ……ま、仕方ない……か』
観念したのか、今、起こっていることを説明し始めるミリーナ達であった。


                                            -続くー

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あとがき:
 姫:ふふふふふ♪ようやく、私がすこぉし出てきてる♡
エル:あたしもね♡まあ、記憶のかなたの話だけど・・・・。
かお:・・・・多分、次回か、次で、覚醒かと・・・・(汗)
    あくまで多分、どうなるかは、分かりません!!(まて!!)
エル:でも、ユニットが覚醒しないと、あたしの出番がないじゃないのよ!!
かお:それなんですよぉ・・・・・・・・。
    ゼロスの番外では、次の話がすでに覚醒してる話なもので・・・・・。
     こっちを早く打ち込まないと・・・・・・。
  姫:別に、先に番外の方で、ネタ晴らしになってもいいとおもうけど♡
かお:・・・いや、私が、自分がちょっと・・・・(汗)
エル:しかも、あんた、購入した、ドラゴンジュニアの話・・読んで。
    勝手に続き・・考えて、即席で造ったでしょ??
かお:あ・・・・あはははは(汗)
    とりあえず、打ち込みます!!!!
    あ、でも、エル様がでてくるので♡
エル:まあ、当然ね♡
 姫:私は??
かお:Sが封印されてから!!!(まて!!!)
    まあ、とりあえず、本日は、これで・・・・・・。
    なぁんか、本気で、あれ・・打ち込もうっと♪題は何にしようかなぁ♪♪
 姫:そうやって、どんどん小説をためていくのね・・・・・・。
エル:懲りないわよね・・・・・・。
かお:うぐっ!!!!!!そ・・・それでは・・・・・がっふぅぅう!!!!!
エル&姫:何か吐血したこいつは、ホッテオイテ♡それじゃあ、またね♡

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