まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

これの編集…幾度やればまともになるんだろ(汗
何はともあれ、いっきますv

#####################################

If  〜もしも…〜やっかいごとは向こうから?

「しっかし…あんたもやるな」
その小柄な体で、しかも、世間一般、美少女の定番。
金髪碧眼。
その瞳ですこし上目遣いに見られ話しかけられた日には、
まず男性に限らず女性でも誰でもおちる。
自分は自分で小柄な体を利用して、多少旅を楽にはしているが……
「結構便利だし。勝手にオマケとかくれるしな」
…そのかわいい顔で男言葉はやめたほうがいいような気もするが…
まあ表では猫をかぶって女性らしくしていたりする彼女なのであるが……
「それはそうと?リナン?本気でオレについてくる気なのか?」
ずずっ。
部屋に持ち込んでいる紅茶をのみつつ聞いてくるそんな彼女…ララの言葉に。
「ゴルンノヴァがいる。とわかった以上。ほっとけないしな…
  姉ちゃんにもみつけたら、元の世界に戻るように説得するか。
  またはどうにかするように…といわれてるし」
まさか、それが光の剣だとは思わなかったが…
などと思いつつもリナン、と呼ばれた栗色の髪に紅い瞳の…ぱっと見た目は女の子。
…なのであるが、実際は男の子。
その声もあまり低くなく、普通であることからよく女の子に間違われている彼。
結構気にはしているのであるが、それを利用して食事代や宿代を安くあげてたり……と、
かなりのちゃっかりもの。
「でもオレ、こんなのでもないと生活できないぞ?一応オレ剣士で、これ剣だし」
『……マスター…こんなのって……』
しくしくしく……
何やらガウリイの横においてある剣からそんな声と泣き声がもれていたりもするが。
そして。
『…それはそうと、彼らどうするんです?またきますよ?』

二人が出会い…そして宿と夕食を。
ということで、夕食を食べているときに襲ってきたとある輩。
もっとも、リナンがその手に光の球を出現させると、すぐさまにその場はそれらは退いたのであるが…
「…お〜かた、あの例の石が目当てだろ〜し」
いともあっさり言い放ち。
「だなぁ〜。もうすぐ扉の外にきてるしな。」
「…というのは早くいぇぇぇぇぇ!」
何ともあっさりと言い放つララ、と呼んでいる女性に対して思わず叫ぶリナン。
…と。
トントントン。
その言葉を肯定するかのようにと、部屋の扉がノックされる。

今日の昼間。
彼ら二人…いや、三人?か?
ちょっとした状況説明を顔、それから宿をとるためにとここにやってきているリナンとララ。

その扉がノックされる少し前から即座に剣をつかんでいるララに。
いつでも反撃ができるようにと体制を整えているリナン。
「ダレだ?」
扉の外から感じる気配は一つ。
だがしかし、空気の流れ具合なのどによる気配からいえば、二人いるのは明白。
そんなリナンの問いかけに。
「…取引がしたい。あなたたちが昨夜手に入れたものについて…」
どこか落ち着いたちょっとしたトーンの高さの声が扉の外より聞こえてくる。
「こんな夜に?あからさまに怪しい、とものがたっているんじゃないか?」
声の感じからして相手の性別はわかるものの、一応警戒するのに越したことはない。
「確かに。私は怪しいでしょうけど…ご心配なく。
  今のところはそちらに危害を加えるつもりはありませんから……
  ただ、とある品物をそちらの品物で売ってほしいのです」
扉の向こうよりしてくるそんな声に。
ちらり。
とララの方をみるリナン。
そんなリナンに。
こくり。
とうなづき。
「もし何かいたしましたら即座に攻撃いたしますわよ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
いきなり口調を変えているララに思わず無言になるリナン。
「わかりました。」
扉の外より聞こえてくる声。
「なら、どうぞ?」

そんなララの言葉に伴い…ゆっくりと部屋の扉が開かれてゆく……

ギィ……
扉より入ってくるのは、真っ白いローブにその顔まで白い布を覆った一人と。
…そして、なぜか全身に包帯を巻きつけている人物。
先刻、一階の食堂にてリナンたちにいきなり喧嘩をふっかけてきた人物が一人…
「あら?そちらのミイラさんお知り合いでしたの?」
にこやかに笑いつつもその手はしっかりと剣の柄にと手をかけて、そんなことをいっているララ。
「ミイラとは何だ!元はといえば…!」
その美貌に思わずみとれ、火に巻かれたのはほかならぬ彼の失敗であろうに…
「ゾルフ!失礼いたしました。
  このモノはゾルフと申しまして。どうも先走るクセがあるのでお許しください」
いいつつも、扉から少し入った位置にて立ち止まるその白尽くめの人物。
そういいつつ、はらり、とその顔と頭を覆っていた布を取り去ってゆく。
「――ほぅ」
「――へぇ」
思わずそんな声がララとリナンの口からもれ出たりもするが。
白い肌に…そしてなぜか肌と岩とが入り混じり、
だがそれでもその整った顔立ちと色の白さは疑いようがない。
「…美人なのに合成獣キメラ?」
思わずつぶやくリナンの言葉に。
「それが…曽祖父にこのような姿にさせられてしまいまして…
  ……見てのとおり、私はブロウデーモンとロックゴーレムの合成獣キメラです。
  あからさまに怪しい姿だとは自分でも自覚していますが、
  今はあなた方に危害を加えるつもりはありませんので」
淡々と言い放つそんな合成物の女性の言葉に。
「それで?用件とは?」
いつでも剣を抜ける体制で問いかけるララの言葉に。
「たいしたことではありませんわ。
  …ただ、先日、そちらの金髪の女性の方が盗賊の本拠から奪った品物。
  それをすべて売ってほしいのです。もちろん、そちらの言い値でかまいませんわ」
淡々というそんな女性の言葉に。
「名前も名乗らずにいきなり、『品物をうってくれ』はないんじゃないですか?」
至極当然なリナンの言葉に多少苦笑し。
「それもそうですわね。私はルルティス=ゼス=グレイワーズと申します。
  こちらは私の部下にあたりますゾルフと申します」
そんなルル、と名乗った女性の言葉に。
「「…ルル?」」
思わず同時に言葉を発するララとリナン。
「ええ、その呼び方でかまいませんわ。」
そんな二人に答えるルル。
「私はリナンです。で、こっちがララ。」
猫をかぶりつつもファーストネームだけ説明するリナン。
「で?品物を売ってほしい…ということですが?」
腰に手をあて、問いかけるリナンの言葉に。
「ええ、実話。私どもはそれをずっと探しておりまして…
  そしてあの盗賊団がもっている。というのを突き止めまして。折をみて奪う予定のところで…」
「…ララがでてきた…っと…」
つぶやくリナンに。
「そのとおりですわ」
答えるルル。
ということは、ララがあれをやらなかったらターゲットは自分だったわけか…
などと、そんなことを思いつつ。
「それで、わざわざ交渉にこうして品物を売ってもらいにきた…っと。」
いともあっさりと納得するそんなリナンの言葉に多少驚きつつ。
「…普通、自分でいうのも何ですが、
  こんなあからさまに怪しい合成物人間のいうことを真に受けます?
  普通なら、商談どころか部屋にも入れないと思いますが……」
多少びっくりしたがゆえに、目を見開いていってくるそんなルルの言葉に。
普通なら、この姿をみて大概はみんな恐れるのが当たり前。
そう自分でわかってるいるからこそ、
自分の姿に驚いてないリナンとララにとかなり驚いているこのルルであるのだが。
「…別に怪しくないとおもいますが?」
「怪しくないですけど?」
…他人。
そまり第三者の前ではかなり猫をかぶっているこの二人。
リナンとララ。
そんな二人の言葉に驚きを隠せないルル。
このような反応をする人間など…珍しいことこの上えないがゆえに。
…最も、その容姿と力を認め、なぜか自ら自分の配下になった男性が二名ほどいたりするのだが……
「で?どうするんですの?あの石を使って元の体に戻りたいのですの?
  でも見たところ、アレ程度の魔力増幅では元の体に戻るのは不可能そうですが……」
「ば…バカ!ララ!」
さらり。
と言い放つララに対し、思わず叫び。
「あのねぇ!ララ!こういう交渉ごとでは!
  相手の品物がわからないフリをして、数億倍の値段を吹っかけるのが常識だろう!?」
思わずララの服をつかんで叫ぶリナンに。
「…え?そうなの?」
きょとんとした声を上げるララ。
そして…
『…いや、数億倍…って…』
思わずリナンの言葉に突っ込みを入れているルルとゾルフ。
そして、あからさまに動揺しつつ。
「あ?あの?こちらは品物をいってません…が?」
戸惑いの声を上げるルルに対し。
はぁ…
ため息を一つつき。
「…ララが暴露したし…でも、あれで間違いはないのでしょう?
  他には人斬りの呪がかかっている短剣に、古代の国の金貨。
  後はオリハルコン製の女神像に、その中にと入っているとある石。
  女神像だけだと一億くらいだけど、石を含めてだったら…100ケイくらいかな?」
…ケイ、とは兆の単位の次の値…
さらっと何やらすごいことをいっているリナン。
「「…………………………」」
しばらくそんなリナンの言葉に無言になり。
「…ケイ…って、あのな!!」
ふと我にと戻り何やら言いかけるゾルフに。
「…品物がバレているんでしたら仕方がありませんね。ゾルフ、あなたは黙りなさい。
  そこまでは出すことは無理ですが、百万くらいではどうでしょうか?」
片手でゾルフを静止しつつ、いってくるそんなルルの言葉に。
「却下だな」
あっさりと否定しているリナン。
「ルルティス殿!こんな男とも女ともわからないやつのいうことなんか聞くことはありません!」
…ぶちっ。
「誰が男女だってぇぇぇぇぇぇぇぇぇ〜?!」
「…あ゛」
『…あ』
ララと…そして、ルル達の知らない声が重なる。
明かりライティング火炎球ファイアー・ボールとの区別もできない三流以下の魔道士にいわれる筋合いはない!」
言い放ち、何やらつぶき始めるリナンに対し。
「何!?あれは明かりライティングだったのか!?」
いまさらながら、先刻食堂にてリナンがその手にともした光球がライティングであることを知っているゾルフ。
そんな中。
「…ゴル…結界できるか?…あれって…」
ぼそり、と何やらつぶやくララに。
『…ですね。了解』

ヴッン…
「…!?こ…これ…は!?」
部屋の雰囲気が変わったことに気づいて驚きの声を上げているルル。
その間にも。
「…我と汝がちからもて、等しく滅びを与えんことを…」
何やらつぶやいているリナンの詠唱が終わりを迎えていたりする。
そして、そんなリナンのつぶやいている力ある言葉の意味を悟り、目を見開き。
「…そ…それは!?」
即座にその場から飛びのいてゆく。
それと同時に。
竜破斬ドラグイスレイブ!!!」
ドッゴォォォォォォォン!!!!!
辺り一体にリナンの放った術の衝撃音が響き渡り…
「…な゛!?」
よけ損ねたゾルフがどこかにそのまま巻き込まれて飛ばされていっていたりするのだが…
まあ、これをよけるのは普通に考えたらまず無理な術ではあるのだが……

「リナン〜。部屋でそれはやめたほうがいいと思いますわね。
  今はゴルが結界を張りましたから問題はないですが」
ルルの目があることからまだ猫をかぶった口調でいってくるそんなララに対し。
「ふっ!人を男女呼ばわりするあいつがわるいに決まってる!…とりあえず礼はいっとく」
そんなララにといっているリナン。

術が炸裂したのにもかかわらず、だがしかし、その次の瞬間には元通りの……
…何事もなかったかのような先ほどまでいた部屋がそこにあるのみ。

「…え…えっと…とりあえず、売る気はない…ということでいいのかしら?」
今のは夢か幻か。
確実にいえるのは、
そこに何やら完全にほぼ墨と化しているゾルフが転がっている…ということのみ。
「そういうこと」
「…ま、いっか」
あっさりと言い切るリナンに、それで済ませているララ。
「…仕方ありませんわね。とりあえず今日のところは約束ですので引き上げさせてもらいます。
  ですが、明日の朝…
  あなた方がこの宿から出たその瞬間から、こちらも本気でいかせていただきます」
いいつつも、ゾルフをその肩にと抱えつつ、部屋を後にしてゆくルルの姿が……

やがて、部屋を出てゆく彼らを見送ってしばらく後。
「…なあ?別に売ってもよかったんじゃないか?」
すでにリナンの前では猫をかぶることをやめているララの言葉に。
「何いってるんだ?ララ、品物は私にくれるっていったじゃないか。ということは、アレは私のもの。
  ンナ何か裏が完全にあります、とあからさまにいっているようなモノに渡したら。
  それこと姉ちゃんのお仕置きうけるし!!」
いいつつもこぶしを握り締めるリナン。
「…オレ、あげるなんていってないと思うんだが……」
『…そういえば、このリナン殿の姉って…あの赤の竜神騎士スィーフィード・ナイトとかいってましたね……』

しばし、ルルたちがいなくなった部屋の中でそんな二人と一つの会話がしばし繰り広げられてゆく…

賢者の石。
それは一説によれば強力無比な魔力増幅器。
それを利用して。それぞれの思惑が交錯し
…彼らはそのままとある一つの事件にと巻き込まれてゆくことになろうとは…
今、このときのリナンもララも知るはずもないこと…
…といっても、すでに厄介ごとにはあからさまに巻き込まれていたりするのであるが…
…それはそれ……


                             −続く?−

HOME   TOP    BACK   NEXT

###############################

あとがき:

  薫:・・・しっかし、原作を読み直さなくても、全部台詞とかが暗記できてる私って・・・
  姫:気に入ったのは幾度も読み直して暗記してるからでしょ?
    まったく・・・・いらないことは覚えてるのよね。
  薫:・・・・・しくしく・・・・・・・
    とりあえず、ついにでてきました、ゼルの女性バージョン!(まて!)
    ルルさんです!ちなみに、女装したゼル、あれを思い浮かべてくださいなv
    ついでにいえば、あれよりかなり美人さんですvvはいvv
  姫:それはそーと、確かこれ、私やエルはでてくるのかしらv
  薫:・・・ぎくっ!
    いや、これ…反応みて、二巻、三巻分…と打ち込みするかきめてこーかと・・・
    つまり、意見がなければ一巻分だけで終わりですv
    なので出てきません!(どきっぱり!!
  姫:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そういうこというんだvv
  薫:・・・あ、あの?その手になされているのはひょっとして・・・・・・・・(滝汗・・・
  姫:ちょうど、この倒木もどき、おなかすかせているみたいなのよねvv
  薫:・・・それって!?もしかして・・・・うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ!?


  姫:さって、何やら何から食べられている薫さんはほっといて。
    それでは次回、アメリアさんの男性バージョンの人物が登場ですv
    それでは、まったね♪

  2004年12月18日某日

HOME   TOP    BACK   NEXT