まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

こんにちわ♪さてさて、混沌の娘2第七話なのです♪
今回は、リナちゃん、ちょっぴり、暴れます♪(?)ではでは。

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混沌の娘2  ~第7話~

その情報の場所は、よりによって、とある神殿だった。
「こ…これは、困りましたね~。」
ゼロスが言う。
この神殿には結界がはってあるよ~だ。
ま、ゼロスにとっては、なんでもない結界なのだが。
中にいる存在が、少し問題だった。
ど~やら竜達がいるらしい。
しかも、ゼロスのことを知っている千年以上生きている竜である。
しかし波動からして、ここに写本があるのは、十中八九間違いがない。
「別に困ることなんてないんじゃない?ゼロス?」
あたしは言う。
ゼロスにとって彼らなど、簡単に消滅させられる存在なのだから。
「でも、下手にちょっかいかけて、リナさんにもしものことがあってもね♡」
「あら♪もう♡ゼロスったら♪」
ん~♡♪
神殿の目の前で、どうどうといちゃついてるあたし達。
「じゃ♪あたしが中にはいるから、ゼロスは姿かくして一緒について入るってのは?」
あたしの意見に、
「リナさん?大丈夫ですか?」
「大丈夫だって♪心配症なんだから、ゼロスは♪」
あたしのさっぱりした口調に、
「分かりました。でも、なにかありそうだったら、すぐに僕行動起こしますからね。」
がしっとあたしの肩をつかんで、真剣にいってきているゼロス。
「さて、では、始めましょうか♪」
そして、あたしとゼロスは行動を開始する。

「ごめんくださいな♪」
あたしは、神殿の中にはいってゆく。
「何のようだ?人間が!!」
出迎える無愛想な竜。
も~ちょっと、あいそよくしてもい~と思うが……
「この神殿、見学させてほしいんですけど♪」
あたしが言うと、
「人間に見せるものでは、ない!!帰った、帰った!!」
ぶっきらぼうに答える竜。
「ふ~ん。そ~いうことゆ~んだったら、あたし暴れちゃうぞ♪」
あたしが言うと、
「別に、人間が暴れたからってどうにもならんわ!!」
と即座に言ってくる。
「あっそう♪んじゃ♪とりあえず♪『悪夢の王の一欠よ凍れる黒き虚ろの刃よ……
  【神滅斬ラグナブレード♪】それじゃ♪あばれてもいいのね♪」
あたしは言って虚無の刃を手にする。
「?なんだ、それは?」
しらないらしい。
「あ、これ♪これ、金色の魔王ロードオブナイトメアの力を借りた虚無の刃よ♪
   あんた達、リナ=インバースの名前くらい、聞いたことあるでしょ♪」
ぴしっ!!
その場にいた竜達全員が凍りつく。
「さ~て♪あばれても、いいっていったから~♪ど・れ・を・壊そっかな~♪」
あたしは、神殿の中の品定めにはいっている。
「リリリリナインバースって……あの!?冥王を滅ぼした?」
「金色の母の力……だと!?」
あきらかに、うろたえている。
「えええと、どういったご用件なのでしょうか?」
いきなり口調をかえて、あたしに語りかけてくる竜達。
……根性がないったら……
「神殿の中を見学したいのよ♪」
あたしが言うと、
『そんなことでしたら!!いつでも、どうぞ!!』
みごとに全員の声が一致する。
「あら、暴れそこなっちゃった……」
あたしのつぶやきに、完全に石化してる彼ら。
(リナさんが暴れるのも見てみたいですね~♪)
とゼロスが、あたしにのみ聞こえるように言ってくる。
「それでは、案内させていただきますのです!!」
中でも、一番位の高い竜があたしを案内してくれるよ~だ。
やがて、ご丁寧にも写本の場所までも案内してくれる。
(ふむ。間違いありませんね。では、リナさん。
  僕はここに残りますので。引きとめておいてくださいね♪)
ゼロスが言う。
(オッケー♪)
あたしも、ゼロスにのみ聞こえるように言う。
そして、彼らと一緒に雑談をはじめる。
もちろん、管理場所からは、かなり離れてる場所で。
「しかし…リナ殿も無茶をしますな。
  もし本当に暴れて、竜王の怒りを買ったなら、どうなさるおつもりだったのですか?」
最長老が聞いてくる。
「別に。怒りを買ったってどうってことないじゃないの。
  ま、不都合だったら記憶操作でもすればい~し。」
あたしのあっさりした、口調に不信の色を浮かべる長老。
「それは、いったい?」
「それか。始めから、ここ、なかったことにするって方法もあるけど、
  そんなことしたら、さすがに彼に気づかれるからね~。」
あたしは、紅茶を飲みつつ答える。
「気づかれる?」
と長老。
「そ。あたしの正体に。」
あたしのそっけない一言。
「それに、彼って?」
長老が言いかけたその時、
どううううん!!!
爆発音が響く。
ど~やら、ゼロスは成功したらしい。
「さてと、ゼロスの仕事もすんだっと♪」
あたしが、言って、立ち上がると、
「ゼゼゼロス?あの、獣神官ゼロス!?なぜ、そんなヤツが!?」
あきらかに動揺している長老と、その配下の竜達。
「だから、お仕事♪写本の処分のね♪」
あたしの言葉に、
「なぜ、そんなことを!?」
あたしに、突っかかってくる竜。
「あら♪あたし、魔族にはなってないけどゼロスと結婚したから♪」
あたしのあっけない一言に、凍りつく彼ら。
「な゛?!だったら、リナ殿を人質にしてでも!?」
などといいつつ、あたしに向かってくるむぼ~な竜が数名。
「無駄だってば♪い~こと、おしえて、あ・げ・る♪ゼロスもまだ、気づいてないこと♪
  あたしの正体―♪あたしの本名♪『リナスレイヤー』よ♪」
ぴしいぃぃぃぃ!!!
長老が凍りつく。
わかってない、やつもいるのだが。
「リリリリナス様!?そういえば、獣神官の追っかけしてたとか…あ…あわわわ?!!」
完全に錯乱してる。
そんなに有名だったのかな?
あたしがゼロス追いかけてたの?
(ま、そこでいう毎週。もしくは毎月必ずゼロスのもとに降臨してればね~)
お母様の突っ込みが聞こえてきた。
「誰?」
わかつてない奴らも若干数名。
「あたしは、お母様の一人娘♪あたしのお母様……あんた達はこう呼んでるけどね♪
   『金色の魔王ロードオブナイトメア』♪ってね♪」
あたしの面白そうに言う口調に完全に凍りつく竜達。
「ま、まだゼロスは、気がついてないんだけど。絶対!!彼に気づかせるんだから!!」
あたしの力説にも、彼らは無言のままである。
「とゆ~わけで♪あんた達、このことしゃべったりしたら、魂ごと消滅させるかんね♪」
あたしは彼らに釘をさしておく。

やがて、
「リナさん、終わりましたよ♪いきましょっか♪」
ゼロスがやってくる。
「お疲れさま♪ゼロス♪」
ぷちゅ♪
「?皆さん。何、固まってるんでしょーか?」
ゼロスが、そこにいる竜たちが固まってるのに、気が付く。
「気にしない♪気にしない♪ね♪ゼロス♡」
「それもそうですね♡リナさん♡では、いきますか♪」
ゼロスと一緒に神殿をでるあたし。
(しゃべったら、即消滅だかんね!!)
再度、彼らに忠告しておくあたし。
なぜか彼らは、と~ぶんの間、約一ヶ月以上は、再起不能に陥ったらしい。



そんなこんなで、月日がながれてゆく。
「リナさん。リナさんは、どんどん綺麗になっていきますね~。」
ゼロスがベットの中であたしに言う。
「そりゃ、ゼロスに恋してるもの♪」
「リナさん♪」
あれから十年はたっている。
あたしは年をとらずに、姿だけ本来に近づけていっている。
ガウリイは、シルフィールとの間に三人の子供ができている。
ゼルは、ちょっと、失敗しちゃって、
あたしの正体に気づかれちゃったので、口止めとして人間にもどしてある。
ちなみに、記憶もちょこっといじくってあるが。
で、アメリアとゼルも結婚して、子供が産まれている。
……あたしも、そろそろゼロスとの間に、子供……つくろっかな?
「ね~、ゼロス、子供……欲しくない?」
あたしが言うと、
「リナさんが、欲しいのなら、よろこんで協力しますよ♪」
「あん♡」
……そ~言う、意味じゃなかったんだけどな……
まっいっか♪
そろそろ本気で考えよっと……子供のこと……
その前にゼロス。
あたしの正体に気づいてくれたらい~んだけどな~。
そろそろ、さすがに不思議がってるよ~だけど。
あたしが、降臨してこないことや、あたしの性格からして。
しかも、あたし、姿、だんだん、本来の姿に少しづつだが戻してあるし。
でも、彼から、言ってこない限り、絶対、自分では言わないんだから!!



ベットで、眠ってるあたしをみながら、
「リナさんが、あの人…リナスなら、どんなにかうれしいんですけどね……」
ゼロスがつぶやいている。
あれ?
ゼロスが初めて、あたしを呼び捨てにしてる?
うれしい♪
「それは、僕の願望なんですかね……リナさんが、リナス…彼女だなんて……」
ゼロスは、寝ているあたしに口付けしてくる。
「でも、どうしても、リナさんに彼女の面影がだぶるのはなぜでしょう?
  ……まさかね。あの人がリナさんのわけ……でも、そうだったらどんなにうれしいか……」
ゼロスは言って、あたしを抱きしめている。
そろそろ本気で気が付いて!!ゼロス!!


                            ー続くー

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あとがき:
さてさて、よーやく、ゼロス、リナちゃんの正体に気づきつつあります。
頑張れ!!リナス!!もーひと押しだ!!
ここまで、きてたら、さすがに、もう、
存在が違いすぎるなんて、たわごと(?)はゼロスも言わないはずなのだ!!
と、ゆーわけで、短いですが、あとがきなのです。

・・・時間が・・・・。仕事・・・・いかなきゃ・・・・。それでは!!

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