まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

こんにちは♪
ということで、混沌の娘ゼロリナバージョン第四話なのです。
今回は、リナの故郷、ゼフィーリアです。
では。

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混沌の娘2  ~第4話~

次の日、あたしは、いつものように、振舞っていた。
「ああ~!ガウリイ!おのれ~!あたしのたこさんウィンナ~!!」
「リナこそ!!オレのポテトフライかえせ~!!」
いつものように、ガウリイと食事争奪戦を繰り広げてるあたし。
「……あいかわらずですね~♪お二人とも♪」
ゼロスは、にこにことそんな、あたし達を見ている。
・・・お腹がすいてるのは、ゼロスのせいでもあんのよ?
ま、まあいいけどね。
「ゼロスも食べる♪はい、ア~ン♡」
あたしは、ゼロスに差し出す。
「ア~ン♡・・・って!リナさん!?」
ゼロスが一瞬、あたしにつられて口をあけてから、あわてて気づく。
あ、かわい~♪
ゼロス、真っ赤になってる~♪
芸の細かいやつ♪
そこまで表情をつくるのね♡
だって、魔族だし、ゼロス。
「……ゼロスが照れてるとこなんて……初めてみたな~。」
とガウリイ。
「そういえば、リナさん。どこに向かってるんですか?」
「ガウリイさんも。」
ガウリイをとってつけたよ~に言うゼロス。
「ゼフィーリアよ。」
あたしは、答える。
「ゼフィーリアって、今、葡萄がおいしいんだせ~。」
言うガウリイ。
「……確か、リナさんの実家があるとこですよね~。そんなトコにガウリイさんを?!」
あっ。
ゼロス、やきもち焼いてる~。
何かうれしい♪
「僕もいきます!!」
憮然として言ってくるゼロス。
「そりゃ~、い~けど。ゼロス。絶対、あたしから離れないでよ?
  下手したら姉ちゃんに滅ぼされかねないから。あんた。」
とあたし。
「?ど~いうことです?リナさん?」
ゼロスがあたしの言葉に首をかしげる。
「……あたしの姉ちゃん……ルナ=インバースってゆ~んだけど……
  赤の竜神の騎士スィーフィードナイトだったりするのよね~♪これが♪」
ぶぴっ!!
あたしの言葉にゼロスがお茶を噴出す。
「ス、ススィー、スィーフィー!!??」
何やら叫ぶゼロス。
……知らなかったらしい……
一応、姉ちゃん、赤の竜神スィーフィード本人なんだが……言わないでおこっと……
「だから!絶対、そばから離れないのよ!!姉ちゃん、何するかわかんないから。」
あの姉ちゃんだもんなぁ・・・
「……それは……確かに(汗)。何よりの一番の難問ですね……」
あたしのことばに、何やらつぶやいているゼロス。
ま、あたしがゼロスを滅ぼさせたりはしないけど。
それに、あたしには、もし、姉ちゃんが何か言ってきたら、切り札になる話もあるし。
姉ちゃんが、あたしが二歳のころ話してくれたのが。
あたしは、それ……知ってたけど、
ま、姉ちゃんが話してたことを切り札にした方が何かと便利である。
「さて……と。じゃ、いきますか!!」
そして、あたし達三人は、ゼフィールシティへと向かう。

ま、途中で毎晩、盗賊いぢめをして、
で、なぜか追いかけてきたゼロスと♡
そして、ついでにゼロスにある者を頼んだり。
オリハルコンを採ってきてほしいと頼んだら、ゼロスはたくさんとってきてくれたしね♡
見返りは……えへ♪
姉ちゃんに献上する為の品である。
う~ん。
ま、こんなものかな?
約金貨一万枚ぐらいはたまったよ~だ。
盗賊団の壊滅……えっと……百件以上はしたかな?
とりあえず、これで姉ちゃんのご機嫌をとって……と。



「さて、よ~やく見えてきたわよ♪ゼフィールシティ!!」
あたしは、言って駆け出してゆく。
「……リナやつ……最近、どんどん綺麗になってるが……」
何やらガウリイがつぶやいている。
ふふ♪それは、当たり前♪
本来のあたしはお母様に似て、自分でいうのもなんだけど、かなりの美人なのである。
ま、今は人間の身体だけど♪
「そうですね。閉じ込めて誰にも見せたくないですね。
  他の人間が、リナさんに目を向けると困りますし♡」
そんなガウリイの言葉ににこやかに同意しているゼロス。
「・・・・・・・・・。ま…まさかとは思うが……ゼロス……お前リナを…?!」
ガウリイが目を見開いてゼロスをにらんでいたりする。
今頃きがついたよ~だ。
「ええ♪いただきました♪」
あっさりとした、ゼロスの返事。
「……っなっ!!??」
ガウリイが剣に手をかける。
「おや?やりますか?容赦はしませんよ?」
ゼロスはあいかわらず、にこにこ顔で言う。
「……くそっ!!」
ガウリイは、言ってはき捨てる。
「いったでしょ?ガウリイさんにはリナさんを渡さないって♪
  それに、リナさんも僕のこと好きだったよ~ですから♪
  僕はてっきりリナさんは、ガウリイさんが好きなんだと思ってたんですけどね♪」
ゼロスが何やらいってるけど。
「……ちっ!!仕方ない…のか?!」
ガウリイがつぶやく。
「でも、オレもあきらめないからな!!」
とガウリイ。
「ご自由に♡」
「あ、リナさん、まってくださいよ~!!」
ガウリイにそう言って、あたしの方へ向かってくるゼロス。
「くそっ……両想いだったのか……!!」
ガウリイはなぜかかなり悔しそうである。
だから年季が違うって。
あたしは、ゼロスをずっと好きだったんだから♪
「ほら~!!ガウリイも、はやく~!!」
あたしは、ガウリイに向かって言う。
「ああ~!!」
ガウリイは、そういい、あたしの方へとやってくる。
(……ま、いいか。リナが幸せなら……)
と、ガウリイの心のつぶやきがきこえてくるけど。
それに、余談だが、ガウリイの運命の人はシルフィール…なんだけどな~……
あたしが人間に転生してるせいで、すこし運命変わっちゃったし……
元に戻しとかないと。
だから、絶対、ガウリイとシルフィールは、結婚させる!!



ゼフィールシティについたあたし達。
「おや?リナちゃんじゃないか?いつ戻ってきたんだい?」
あたしの家のお抱えの商人が言ってくる。
「今さっきよ♪ひさしぶり~♪ルイスおじちゃん♪」
「綺麗になって。すっかり女の子らしくなったな~。」
とルイス。
「で、どっちがリナちゃんの彼氏?」
ゼロスとガウリイを見て言うルイス。
「こっち♡で、こっちは旅の相棒のガウリイ♪」
あたしは、ゼロスに腕組みしてからルイスに言う。
あ、ガウリイ、多少不機嫌そうだ。
あたしが即答したのに、ちょっと不機嫌になったらしい。
「ど~も~♡ゼロスとい~ます。」
とゼロス。
「な・何だか、変わった神官さん……ですね~。」
とルイス。
ま、変わってるといえば、変わってるが。
魔族だし……
「そういえば、今。セイルーンから、何でも王族の使いとかいって、巫女さんがきてますよ。
  インバース家におられますよ。その女性。」
ルイスが言ってくる。
「……巫女?アメリア……とかか?」
とガウリイ。
「アメリアさんだったら、ゼフィーリア王宮でお世話になるでしょうよ。ガウリイさん。」
とゼロス。
最もな意見である。
ちょ~ど家にいるのか。
だったら、好都合である。
どうにかして、ここにいる間に二人をくっつけて結婚させてしまおう。
ま、それが、無理でも、婚約までは、こぎつけて……と。
そう。
今、きているのは、シルフィール。
シルフィールの魔力波動が感じられる。
「そうなの♪じゃ、あたし達は、先に姉ちゃんに挨拶にいくから♪」
あたしが、言って行こうとすると、
「ルナさんなら今日はもう家にもどってるよ。リナちゃん。」
親切にも教えてくれるルイス。
「ありがと♪おじちゃん♪じゃ、いきましょーか♪」
そして、あたしは家へと向かう。



「ただいま~♪」
あたしは元気に玄関から入ってゆく。
「ほえ~。リナって…い~とこのお嬢様だったんだな~。」
ガウリイが、あたしの家を見てから言う。
そ~だろ~か?
もしかして、そ~かも……
あたしの家の敷地は、以前みたハルシフォム邸の約、三倍ってところである。
これでも、狭いと思うけどな~……あたしは……
本来の宮殿に慣れすぎてるのかもしんない……

「あっガウリイ様!!おひさしぶりです!!」
すぐさまシルフィールが出で来る。
「あら。リナさんも。おじゃましています。」
とシルフィールがとってつけたように言ってくる。
いかにもシルフィールらしい。
「お帰りなさいませ。リナお嬢様。」
メイド達が言ってくる。
ちなみに、あたしの家は商人ということは知っているだろうが、王室お抱えの商人でもある。
ゆえに、王室ともつながりが深い。
アメリア達があたしを知らなかったのは、たまたま姉ちゃんの方が有名だったからである。
「あら、リナ。おかえりなさい。」
言って、問題の姉ちゃんが出てくる。
「おじゃまします。」
「あ、ええと、おじゃまします。」
ゼロスとガウリイが言う。
姉ちゃん、暫く、こちらをじっと見て。
「……リナ。あんた達、ちょっとこっちきなさい。」
いって、リビングルームへとあたし達を誘う姉ちゃん。

あたし達が、ソファーに座り、メイドが紅茶を運んできてから、しばらくして。
「……リナ。なんで獣神官ゼロスとなんかいっしょにいるわけ?」
姉ちゃんがおもむろに言う。
「それにそっちの男性は?どうも、シルフィールの知り合いみたいだけど?」
と姉ちゃん。
「あ、ガウリイ=ガブリエフと言います。
  シルフィールとは、以前、ちょっとした事件で関わりがありまして……」
とガウリイ。
「……ガブリエフ?あの、光の剣……烈光の剣ゴルンノヴァを伝えてた一族の?」
と姉ちゃん。
「よく知ってますね~。」
ガウリイが感心する。
「ま、ね。あれ、あたしとは一種の敵同士みたいなもんだったから。」
と姉ちゃん。
「で、リナ?説明してくんない?」
姉ちゃんは言う。
「えっと、ガウリイは、あたしの旅のパートナー。で、ゼロスは、あたしの好きな人♪」
あたしが言った言葉に、
ぶうぅぅ!!
紅茶を噴出す姉ちゃん。
「あああんた!??何かんがえてんの?!!ゼロスは魔族なのよ?!!」
思ったとおりの反応である。
「魔族だろ~と、なんだろ~と、好きなものは好きなの!!」
「僕もリナさん好きですよ♡」
「ゼロス♡」
いちゃいちゃv
「ごほん!!そこっ!!いちゃつかない!!」
姉ちゃんが言う。
「い~じゃない。前、姉ちゃんが話してくれたのも、魔族との話だったじゃない?」
あたしが言うと、
「何のこと?」
思い出せていない、姉ちゃん。
「えっと。スィーフィードと、シャブラニグドゥの……」
あたしが言いかけると、姉ちゃんは顔を真っ青にし。
「何でリナ覚えてるの!?あれはあんたが二歳のころに、しかも一度しか話してないのに!!?」
などと叫んでくるけど。
「あれよりは、いいと思うけど?それとも、この話…公表しよっか♪」
あたしは、完全に姉ちゃんを手玉にとっている。
「リナさん……?」
不思議がるゼロス。
「スィーフィードが、実は混沌の海に帰ったのではなく、子供のために人間になって……」
あたしが言いかけると。
「わわわわかったわよ!!二人のことは、反対しないから!!」
姉ちゃん、顔面蒼白状態である。
実は、姉ちゃん……じゃなかった。
赤の竜神スィーフィードは伝説では、魔王を七つに分断して混沌の海に沈んだとされてるが。
違うのだ。
当時。
赤の竜神スィーフィード赤眼の魔王シャブラニグドゥはなぜか、恋人同士だったりしたのだ。
互いに部下には、秘密にして、付き合っていたらしい。
ま、お母様は、面白いから、と言う理由で、黙認していたのだが・・・。
で、神魔戦争。
あれと同時に魔王は封印された。
竜神が滅ぼすのをためらった為であるのだが。
その真実を知るのは、あたしとお母様だけだったりする。
で、彼女の方はというと。
混沌へ帰るふりして人間になっていたりしたのだ。
なぜかと言うと。
彼女は身ごもっていたのだ。
魔王と自分の子供を。
さすがに、その子供のことをどちらの存在にも気づかれないようにと悩んだ結果。
選んだのが人間と言うわけである。
人間ならば、光にも闇にもどちらにも属するにいたる存在である為に。
子供を人間として、この世に送り出したのだ。
ま…まあ、かなり魔力の高い存在になったけど。
その人間。
ちなみに、このインバース家の血筋は、その時の直系の子孫でもある。
ついでに言うと、あのレゾや、北の魔王レイ=マグナスもその血筋なのだが。
「まままさか、あんな小さい時に、しかも一度しか、話していない、話を覚えてるとはね~……」
と姉ちゃん、ぶつぶついっている。
あの時、お母様はかなり楽しんでたけど。
面白いことになってるっ♪
って。
あたしも一緒に楽しんでたけど……
「やった♪これでゼロスとの仲は公認ね♪」
あたしは喜ぶ。
「……仕方ないじゃない……」
姉ちゃんが、小さく言葉を漏らす。
「?リナさん?一体?」
「リナ?」
不思議がるゼロスとガウリイ。
『それは秘密です♪』
あたしと姉ちゃんの声が重なった。


                                       -続くー

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あとがき:
   うーん・・これ、批判が集中したりして・・・(汗)
   しかも、短編のつもりで、話、作ってたのに、
   いざ、打ち込んでみると、長編に近い・・・。(汗)
エル:ま、あんたの文章力がないからよ。はっきりいって。
リナ:そーそー。
かお:・・・自覚はしてるのです。(いじけて、のの字をかきはじめるカオ。)
リナ:あ、こいつ、いじけた。
エル:ほっといて、進めましょう♪さて、次回は、結婚式?(婚約パティー?)
    さてさて、誰のなのでしょーか♪
エル&リナ:それでは、次回で!!(まだ、いじけてるかお・・・)


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