まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

こんにちわ♪
はい!!リナとゼロスのラブラブです!!では、いっきま~す!!!

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混沌の娘2  ~第3話~

「リナさん、会いたかったですよ♡」
その日の夜、ゼロスがあたしの部屋にやってきた。
「あっそ。」
つれなく返事をするあたし。
内心はどきどきものである。
「リナさん。そう、つれなくしないでくださいよ。」
言いつつあたしに顔を近づけるゼロス。
あたしは顔を真っ赤にして、
「獣王の命令でしょ。あたしんとこに来たのはっ!!」
言ってあわてて顔をそらす。
「確かにそうですよ。」
いともあっさり認めるゼロス。
……くすん。
やっぱり、こいつ、お役所仕事なのね……
ま、わかってたけど……
「でも、リナさんとこに来るのを希望したのは僕ですから♡」
ゼロスが続けて言う。
「リナさんが他の人に目を向けるなんて……許せませんしね~。」
え!??それって……
あたしがゼロスの方を振り向くと、ゼロスがいきなりあたしに口付けしてくる。
「-リナさん。愛してますー。」
ゼロスの声が耳元でささやかれる。
本当!?本当に!?
「それ……本気でいってるの?ゼロス。」
あたしは、ゼロスに聞く。
「ええ。それとも。魔族の僕がこんなこと言うなんておかしいですか?」
……おかしくはない。
全ての生きる存在に、お母様は感情を与えているのだから。
「……でも、なんでいきなり?」
あたしは内心の動揺を押し殺して言う。
そう。
いきなりだ。
今までゼロスの口から、こう、はっきりと聞いたことはない。
「……ガウリイさんに言われたんですよ。リナさんを泣かすやつにはリナさんを渡せないって。
  僕もリナさんをガウリイさんに渡す気はありませんのでね~。」
言って、あたしを抱きしめるゼロス。
ゼロスの冷たい体温が、あたしに伝わってくる。
ガウリイが!?
そんなこといったんかい!?
「例え……リナさんがガウリイさんのことを好きでも、僕はリナさんをあきらめませんから。」
何かとことん勘違いしてるぜロス。
あたしが、好きなのは…【ゼロス】ただ一人なのに。
初めてあったときからずっと。
「くす♪……ゼロス、勘違いしてるわよ。あたしが好きなのは……あなたよ、ゼロス。」
ゼロスの瞳をまっすぐに見つめていうあたし。
……作戦、成功したってことかな?
ゼロスに初めて会ってから、千十四年余り。
初めて、ゼロスの口からその言葉を聞いた。
「――リナさん!?本当ですか!?」
驚くゼロス。
そして……
「ちょっ、ちょっと!?ゼロス!?」
あたしをベットに押し倒すゼロス。
「ちょっ!!ちょっと!!他の人に気がつかれたらど~すんの!?」
あたしはあわてる。
ガウリイは、何しろ隣の部屋だし。
「……大丈夫ですよ。この部屋、結界張りましたから。リナさん……愛しています……」
再度あたしにそう言い、ゼロスがあたしにのっかかってくる。
……結界張ってるんなら……いっか。
そのまま、あたしはゼロスに身を任せる。
ゼロスなら怖くないから……これは…あたしが望んだこと……


一時後。
あたしが、ゼロスの胸に顔をうずめているとゼロスが言ってきた。
「リナさんには、謝っておかなくてはいけないことがあるんです。」
謝る?
なにを?
「リナさんに実は僕、ある人の面影……見てたんですよ。初めて会ったときから。
  おかしいですよね。全然違う人なのに。リナさんがその人に見えるなんて・・・」
……え?
もしかして……それって?
「もしかしたら僕がリナさんを好きなのは、ただその人の面影を追ってるだけかもしれません。
  そんな僕でも……許してくれますか?リナさん。」
ゼロスがあたしを見下ろしながらいってくる。
「あたしにそんなに似てるの?その人?」
ゼロスに聞く。
あたし以外にゼロスの心にいる人がいる!?
そんなの許せない。
「いえ。全然。存在自体も違いますし。」
……ん?
もしかしてもしかすると……
「何でですかね~。全然違うのに。
  リナさんと初めて会ったとき、その人の面影を見たんですよ。
  ここ十数年、会ってなかったからなんですかね~。
  それれまでは、よく降臨されて来てたんですけど。その人。」
ゼロスがあたしの髪をなでながら言う。
もしもし?
それって……もしかして……あたしのこと?
ふと、あたしの目から涙が零れ落ちる。
「あああ!すいません!やっぱり……悲しいですよね。そんな愛され方!!」
謝ってくるゼロス。
「違うの……。うれしいのよ。ありがと、ゼロス。話してくれて。」
あたしは言う。
そう、うれしいのだ。
心から。
ゼロスもあたしのことを想ってくれてたとゆ~ことが、分かったから。
それに、この姿にも関わらず、あたしの本来の面影を見たということにも。
この姿で、あたしのこと分かるのって・・・お母様だけだし。
他の人は全然気が付かないのが当たり前。
普通なら、分かるはずも、面影すらも見出せるものではない。
そう…普通なら。
あたしの片想いじゃなかったのね。
大好き……ゼロス……
「正直に打ち明けてくれて、ありがと。ゼロス……好きよ。」
「リナさん・・・。」
そのまま、再びあたし達はシーツの海にと沈んでゆく。

<間>

「ねえ、ゼロス。お願いがあるんだけど?!」
ゼロスの隣でよこになりながら、言うあたし。
「何です?」
ゼロスが不思議そうな顔をする。
「ガウリイのことなんだけど……」
あたしが、言いかけると、
「リナさん…他の人のことを考えるなんて……」
「ちょっ!ちょっと!やめなさいって!違うってば!」
またもや、のしかかってくるゼロスを制して、
「ガウリイとシルフィールを結婚させるの手伝ってほしいのよ。」
あたしの言葉に、
「ガウリイさんの結婚を!?ですか?!」
驚くゼロス。
「そっ。いいでしょ?」
あたしが言うと、
「面白そうですね♪いいですよ♪」
ゼロスはあっさり了解する。
― ねえ、ゼロス。
あたしの面影をリナの中にみたのなら、気づいて。
あたしが本当は誰なのかー。
ゼロスが気づくまで、あたしの口からは絶対に言わないんだから。
言ってしまったら、きっとゼロスはまた、【立場が違いすぎる。】と言うのは、目に見えているから。
― だから、お願い。
あなたの方から気づいて。
そして、受け入れて
― あたしを。
「……リナさん。僕と契約しませんか?そうすれば、いつまでも一緒にいられます。」
ゼロスの言葉をききながら、あたしは、そんなことを考える。
「契約は……しないわ。ゼロス。でも、いつでも、あたしはゼロスと一緒よ。」
あたしはゼロスに言う。
そう。
契約はしない。
そうしたら、またゼロスは、あたしとの間に距離を置くから。
そんなことしたら、あっさり、あたしの正体が分かってしまうから。
「……リナさん?」
ゼロスが悲しそうな顔をする。
「魔族になりたくない!とか、そ~いうんじゃないの。ただ……ね。でも、契約はしない。」
あたしの言葉に、
「リナさん……僕を置いて先に死ぬんですか?そんなの……嫌ですよ。僕。」
あ、ゼロスがいじける。
かわい~♪
あたしは、ただくすくす笑っている。
「ゼロスが気が付いたら……理由はわかるわよ♡」
あたしの悪戯に満ちた言葉に、
「リナさんの意地悪!!」
「あん!!もう!ゼロス♡そこは……あっ……」

― そして、長いような、短い夜が明けてゆくー。


                                        -続くー

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あとがき:
うーん・・・ラブラブすぎたかなー(汗)
表現も、かなり、きわどいし・・・・(汗)
いや、この話、リナがやけに積極的なんですよ。
何せ、ゼロス追っかけて、人間に降臨(?転生)してるぐらいですので。
ゼロス、リナちゃんの正体に気づいていません。
けど、リナちゃんに惹かれてたんですね~。
やっぱ、立場上、言えなかったんでしょ~ね。リナスには。
いくら何でも、存在が違いすぎるからね~。うんうん。
今回は、二人が気持ちを確かめあったと・・・。(といっても、リナスだけが分かっている)
さて、この話、暫く、も~ちょい、続きます。
奇特な人は、も~少し、お付き合いくださいのです。では♪

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