まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ
こんにちわ♪2の本編開始なのです♪
この話、十五巻の直後から、始まります♪ではでは♪
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混沌の娘2 ~第1話~
「すまねえな……」
言って、ルークが滅び去った。
その日、ガウリイに説明しているとなぜか涙が出てきた。
あたしの意思ではない。
その日の夜……
「……ミリーナ~。やっぱあんたのせいだったのね~。あの涙……」
あたしは、ミリーナに向かって言う。
ここは、あたしの深層意識の中である。
ルークは、ミリーナが混沌へ……お母様の元へ帰ったと思ってたよ~だけど、
実は、ミリーナはあたしが気に入ってたので、
ほとぼりが冷めたころ生き返らせよ~と思って、あたしが留めてたりする。
人間としてのあたしは自分で封印してる為、そのことを覚えていない。
「だって……ルークは……私のせいで……」
泣き崩れるミリーナ。
「言っても仕方ないでしょ。行くわよ、ミリーナ。」
あたしは言って、ミリーナ連れて移動しようとする。
「行くって……どこへ?リナス様?」
ミリーナには、あたしの正体。
つまりはお母様の娘であることを教えてある。
さすがにあのとき……
ミリーナを捕まえたとき、
あたしが普通の人間でないということに、ミリーナに気がつかれてしまったのだ。
ミリーナは、実はディルス王室に仕える賢者の家柄で、
ちょっとした家庭の事情で旅をしていたのだ。
だから、お母様……『金色の魔王』についての知識を知っていた。
……ま、かなり間違ってる知識だったけど……
ついでにその勘違いを訂正して……で、今に至っているのだ。
「ルークのとこに決まってるでしょ♪」
言って、ミリーナと共にルークがいる場所へと向かっていった。
ちなみに、あたしの身体は眠っている状態にしてある。
もし、ミルガズィアさん達がみても泣き崩れて眠ってるとしか映らないだろう。
そして、精神体だけでミリーナと共にルークのいる場所へと移動するあたし達。
……ルークは、混沌の中で必死にミリーナの姿を探していた。
まあ、Sと記憶が同化してるんで消滅はしてないらしい。
「ルーク!!」
ミリーナが叫んで、ルークの方へと走って(?)いく。
……飛んでいく……といった方がいいかな?
「ミリーナ!?お前今までどこに!?」
ルークが言う。
「やっほ~♪ルーク♪」
あたしは、ルークに挨拶する。
「なっ?!リナっ?!なんでお前がここに!?」
『リナ=インバース!?』
ルークとSの声が同時に発せられる。
……ここでくらいルークから離れろよな……S……
「リナ……まさか、死んだのか!?お前まで!?」
何やらあたしをみて言うルーク。
「あ~。違う、違う。」
言って、パタパタ手を振るあたし。
『では、なぜここに?ここは……』
Sが言いかける。
「混沌の海の中だとい~たいんでしょ?そんなことわかってるわよ♪」
あたしはあっさり言う。
「ルーク……ひっく……ごめんなさい……ひっく……
……私のせいで…私…今まで…リナ……さ…の…所に……いたから……ひっく。」
ミリーナが泣きながらルークに謝っている。
「さてと♪ミリーナ♪ルークもみつけたから行くわよ♪」
あたしは言う。
「?リナ?」
『リナ=インバース?!なぜこの空間で無事でいられる!?』
ルークとSの声が重なる。
「なぜって、……なにいってんの?S?」
『なぜその呼び名を?!』
驚くS。
そ~いやこの呼び方って、ごく限られた人(?)しか使ってないっけ?
「ま、い~じゃないの♪さっさといくわよ♪」
あたしは無理やりに、ルークとミリーナを連れてある場所へと移動する。
「な゛っ!!??」
『ここわ゛!!?』
その場所につくとなぜか絶句するルークとS。
ルークは、Sと同化してるせいか、ここがどこだか知ってるよ~だ。
「ほらほら♪いくわよ♪」
あたしは言って、宮殿の中へと入っていく。
『おい!!?許可も得ずに!!?』
なにやらSがわめいている。
わめくSを無視し、あたしはかまわず先に進んでいく。
と。
「おかえりなさいませ。」
メイド達が、あたしをみて頭をさげてゆく。
『お゛い゛??』
ルークとSの声が同時に重なる。
「リリリナス様?もしかしてここって……!?」
とミリーナ。
ごほごほごほごほごごほほっっ!!!
ルークがSがむせ返る。
『いいいいま、ミリーナ……何って言った?!』
かなり混乱しているルーク。
「おかえりなさいませ。リナスレイヤー様。」
「ミメット!!ただ今♪お母様は?」
あたしは、挨拶してきたメイド頭のミメットに聞く。
「エル様なら、いつもの場所においでになりますよ。」
答えてくるミメット。
『ちちちちちょっとまて~~!!!』
みごとに声をハモらして、叫ぶルークとS。
「……あ゛~……鬱陶しいっ!!あんた達、分かれなさい!!」
あたしは、あまりに鬱陶しかったので、ルークの中からSを引っ張り出す。
よし。
これで、鬱陶しさは解決……と♪
あたしは、ルークとSを分断させた。
ルークはルークに。
SはSに。
「リリリナ?!いいいま、お前のこと……なんて、呼んだ?あのメイド?!」
かなりなぜか混乱しているルーク。
「本名をよんで、何かおかしい?」
あたしのさらっとした一言に、
『なななななに~~!!!』
みごとに狼狽するルークとS。
「あらあら♪にぎやかだと思った♪お帰り、リナス♡」
明るい声がきこえてくる。
ぴしっ!!
Sがその声をきいて、凍り付いている。
「あ♪ただ今♪お母様♪」
そう、そこに現れたのは、あたしの実の母親(?)。
「あ、お母様♪お土産♪ふがいないSの分身のやつ♪」
あたしは、Sを指差し言う。
それを聞いて、ざっと血の気を引かせるS。
「たしかに、ふがいないわよね~。人間にあっさり精神乗っ取られて、同化するなんて……」
とお母様。
『ちちちちちょっと、まって下さい!!エエエル様!?
なんで、リナ=インバースが、リナスレイヤー様なんですか!!?』
みごとに、ルークとSの声が一致する。
「何でって……本人だからにきまってるじゃないの。」
あっけない一言。
「ふっ!!決まってるじゃない!!ゼロスおっかけて、人間になってるだけよ!!」
あたしは高らかに言う。
「あ゛~……つまり、そ~いうことなのよ。まったく、あんな下っ端のどこがいいんだか……」
「全部♡に決まってるわ♪お母様♪」
「はいはい。来いって命令をだせば、早いことなのに。無駄が好きというか、何と言うか……」
お母様は、あきれつつも楽しんでいる。
「ええええと……?ど~いうことなんですか?リナス様?」
ミリーナが聞いてくる。
「このSの部下に獣王ゼラス=メタリオムがいるのよ。
ゼロスって彼女の部下なの♪あたしの大のお気に入り♪」
あたしの説明に、
「・・・・・・」
無言になる彼ら。
「で、なんで人間に?」
ごもっともな意見のルーク。
「だって、千年ばかりアプローチしても、なんの反応も見せないのよ。彼。」
あたしが言うと、
(そりゃ~……恐れ多すぎて……何にもできないでしょ~よ……)
(…そういえば、うっすらと聞いたことが……リナスレイヤー様がなぜかよく降臨してたって……)
(魔族は、上の者には逆らえれないらしいですし…ね……)
ルーク、S、ミリーナが心の中で突っ込んでいる。
「だったら、隔たりのない人間なら。彼、反応するかもしれないでしょ♪
その為に、Sの分身には協力してもらったし(滅ぼした)。
お母様の呪文が使えることをアピールしたし。そのおかげで、彼、近づいてきたし♪
でも、あたしを利用としたフィブリゾのヤツは、お仕置きしたけど。」
一度滅ぼして、ただ今、混沌の海の掃除をやらしてたりする。
あたしの言葉に完全に無言になる皆。
「あ・と・は♪ルーク、ミリーナ♪あんた達が復活してくれるといいんだけど♪」
あたしの言葉に、
『なぜ?』
不思議がるルークとミリーナ。
「さすがに、あんた達が復活したら、ま、あんた達の為にもなるし。
あたしのためにもなるから♪絶対、いずれは、彼がやってくるでしょう?あたしの所に♪」
「ま、リナスはあたしに似て、狙った獲物(!?)は絶対に逃がさないからね~。」
とお母様。
(……気の毒かも……そのゼロスって魔族……)
ルークが心の中で突っ込んでるけど。
「どういう意味かしらねぇ。ルーク。ま、いいわ。ってことで♪お母様お願いね♪」
あたしはお母様に頼む。
「はいはい♪ま、頑張んなさいな♪リナス♪」
言って、お母様は、ルークとミリーナを復活させてあの世界へと戻してゆく。
そして、
「あ、このSは、しっかりお仕置きして、遊ぶから♪」
Sはお母様の所に引き渡し。
あたしは、一人で身体のある宿に戻る。
ルーク達を復活させたんで、自分にかけてた封印もついでに解いておいた。
ま、それでも、あたしのことを見破れるのはお母様だけなのだが。
そして……
ミルガズィアさん達に、魔王の一件を説明し終わり……
ミルガズィアさん達は、また旅だっていった。
おそらく、運がよければ(?)復活したルークに出会うことがあるだろう。
ま、その時は、そのときである。
「さて。と、どうする?オレ達は?」
ガウリイが聞いてくる。
「……って!あたしにばっかり、まかせてないで、あんたも考えなさい!ガウリイ!!」
まったく・・このくらげは・・・・。
「そ~だな~。じゃ、お前の実家なんてどうだ?」
ぎくっ!!
まさか、いや、いくらなんでもありえない。
あたしが封印といてるのに気づくなんて?!
いくら、このガウリイが野生の勘の持ち主だしだとはいえ!!?
「……えっ・・・?」
あたしは、その言葉しか言えなかった。
まさか、ほんと~に気づいたとか……(汗)
「ガウリイ……自分が何言ってるか分かってる……?」
あたしは、とりあえずさぐりを入れる。
「ああ、そのつもりだ。ほら、前に故郷のゼフィーリアは葡萄の名産地だって言ってただろ?
今は、ちょ~ど、その時期だし。」
とガウリイ。
「そっちかああぁぁぁぁ!!!」
すかさず、スリッパ攻撃を加えるあたし。
まったく!!
驚かすんじゃ~ないっての!!!
「何だよ?葡萄は嫌いか?たまにはいいもんだぜ?里帰りも。」
とガウリイ。
はうううぅぅ。
ま、いいか。
ど~せ、ゼロスが来るかど~かも分からないんだし。
たまには、スィーフィード……ルナ姉ちゃんの顔を見に帰るのも。
「オッケー♪じゃ、次は、あたしの実家(人間の)ゼフィーリア王都、ゼフィールシティね!!」
「おうっ!!」
そして、あたしとガウリイは再び出発する。
早く彼……こないかなー♪
-続くー
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あとがき:
はい!!も~、お分かりですね♪
これ、大分、本編十五巻とダブってる箇所がちらほらとあります。
(もしかして、著作権にからんだらどーしよ・・・・汗)
あの直後からの、お話なんです♪
うううう・・・ゼロリナっていってるのに、ゼロスが一回もでてこな~い・・・。しくしく・・・。
多分・・次回には・・登場の・・予定です。多分・・・。
う゛~ん・・問題はそのあと・・・ラブラブシーンがあるんだが
・・・削除される可能性が高いかも・・(汗)←書き殴り投稿ときの話(笑)
直接的な描写は一切、ないんですがね。
とゆ~か、表現、書き換えて打ち込んでるんですけどね・・・。
というか、これ・・・はじめに出会ったのが、ガウリイでなくてゼロスだったから。
リナスがゼロスを気に入ってしまった・・・というだけの違いなんですけどね。
つまり、『初めて気に入ったものはてこでも手にいれたい。』
という心情ですね(ある意味子供みたいなもの?汗)
はっ!殺気が!?
もし、はじめにガウリイに出会ってたら・・・間違いなく、このリナスちゃん。
ガウリイをゲットするためにいろいろと試行錯誤をするのです(笑)
では、頑張って、打ち込みますのです♪(長編も、早くに打ち込みましょう♪)
それでは♪
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