まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

とりあえず、『闇とリナと』の番外編です♪
主に、ルークとミリーナのその後です。では♪

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とりあえずのあらすじ: 
リナの結婚式のとき、復活した(笑)ルークとミリーナ。
ふたりは、また一緒にトレジャーハンターをやっている。
そして・・・。

闇とリナと・番外編   ~ルーク&ミリーナ~

「ミリーナ。俺と結婚してくれないか?」
唐突にルークが言う。
あれからルークとミリーナは、再びトレジャーハンターを続けている。
「な、なにいってるのよ。ルークいきなり……」
ミリーナかなりうろたえている。
「もう二度と、お前を失いたくないんだよ。……ミリーナ。」
ひたりとミリーナを見つめて言うルーク。
「で…でも……」
「……俺が魔王と同化してるってコトか゜いやってなら、俺も考える。どうにかする。
  だが、これは魔王ではなく俺の意思だ。」
言うルーク。
あのとき、あの御方が直々に復活させた二人。
理由は、ただ単にリナ達への結婚式のプレゼント♪ということらしかったが……
だが、ルークはそれ以上にミリーナと再び逢えたことがうれしかった。
旅を一緒に始めてから、再度自分が魔王と意識を同化してるままだと気づいても。
それでもミリーナと共にいたかった。
そして、なぜミリーナが赤髪をやけに嫌っているのかもルークには分かっていた。
「で…でもそんなコトが問題じゃないのよ。ルークは何者でもなくルークですもの。」
とミリーナ。
「私が言いたいのは……私が人間ではなく、半魔族だってことよ……」
ミリーナは言う。
これだけは、ミリーナはルークに知られたくなかったのだ。
「……知ってるさ。」
ルークは言う。
「え!?ルーク……いつから……」
ミリーナはとまどっている。
「俺が魔王と同化したとき・・・全てな。気づいたよ。
  なんでミリーナがあんなに赤い髪を嫌っていたのか、
  そして、お前から受けていた魔の気配がどいつのものだったのか。全てな。」
ルークの言葉に無言になるミリーナ。
「お前をそんなに悩ませることになったのも、元はといえばカタートのもう一人のヤツのせいだ。
  俺にも責任はある。だがな、ミリーナ。
  俺はそんなことよりも、お前とずっと一緒にいたいんだよ。」
ルークは言う。
「……いいの?ルーク……だって、あなたにとって、私は部下みたいなものなのよ?」
ミリーナは言う。
「ガーヴのヤツとお前は別人だ。……たとえお前があいつの実の娘でも……な。」

魔竜王ガーヴ。
降魔戦争によって水竜王に人間として転生させられてしまったやつ。
そのせいか、赤瞳の魔王の腹心でありながら、反旗をひるがえしたやつ。
しかも、人材確保の為か知らないが、
……部下を創るのがメンドーだったからかもしれないが……
その被害にあったのがミリーナの母親。
怪我をしてたガーヴを介抱し、正体を知らずに結婚。
そしてミリーナが産まれた。
だが、ガーヴは魔竜王として活動を始め、
その結果、ミリーナの母親は命を落とした。
……ミリーナ一人を残して。
ミリーナは一人で生きてきた。
ルークも一人で生きてきた。
闇の世界、この世界の裏側で。
そして、二人は出会い、一緒に旅するようになった。
ミリーナはルークのことが好きだった。
そして、ルークも。
だが、ミリーナは、自分がガーヴの娘だと知られるのを恐れていた。
半魔族だということを知られるのを恐れていた。
ゆえに、セレンティアで毒を受けたときも、人であろうとした。
魔の気を使えば、助かるはずだった。
だが、ミリーナは人としての自分にこだわり、命を落とした。
ルークはミリーナを失った悲しみから逃れられず……
その魂に封印されてたシャブラニグドゥのヤツと意識を同化した。
ミリーナには分かっていた。
復活したとき。
いや、一緒に旅を始めてから、ルークの中に魔王の気配があることが。
そして、それが、自分のせいでそうなってしまったということも……

「ミリーナ。お前が人でいたいという気持ちは分かる。
  だから俺も人として、ずっとお前が死ぬまでそばにいさせてくれねえか?」
と言うルーク。
ミリーナは悩んだ。
……いいのだろうか?
ルークはまがりなりにも魔王である。
「いいの……本当に?ルーク……いいえ。ルーク=シャブラニグドゥ……」
それがミリーナの出した答えだった。



とある宿の一室。あたしはまた、いつもの通りリナの所へ遊びにきている。
「……で、ルークとミリーナ、結婚したわよ♪」
あたしの言葉にリナは、
「……エル。わざわざ言いにこなくっても……伝えるコトできるでしょうが。」
ユーリとエリーを寝かしつけつつ言う。
ガウリイはあたしが来たので別の部屋をとって休んでいる。
「いいじゃないの♪でも、これで魔族、少しは戦力高まるかしら♪」
あたしの言葉に。
「ま。そうなるわね。
  あのミリーナとルークの子供なら、まずフィブリゾ辺りと同じ位の強さでしょうから。」
さらり、と子供を寝かしつけながら言っているリナ。
実は、ミリーナの母親、かつて滅んだ有名な国の神官の末裔なのよね。
「しっかし、Sって情けないわねぇ。ああも、簡単に人間に意識のっとられるんだから……」
至極当然なあたしの言葉に。
「ま。それが、スィーフィードが選んだ魂ってことなんでしょうよ。」
さらり、といっているリナ。
まあ、それはそうなんだけど……
「そりゃ、そうだけど……魔族の威厳ってものが……ねぇ~。」
「ま、ともかく。それじゃ。
  次はルークとミリーナのトコ行って、お祝いの言葉でもいいましょーかね♪」
リナは言う。
「あ、ならあたしもついてくわリナ。……暇だし……」



次の日。
「……と、いうわけで、エルも一緒にルーク達んとこ行くからよろしくね♪」
あたしの言葉に、
「リナさ~ん、僕の身にもなって下さいよぉ。それでなくても畏れ多くて多くて……」
とゼロス。
しょっちゅうエルは来てるのに、未だになれていないらしい。
……ま、無理ないか(笑)
『いいじゃないのよ♪あんたがいたら面白いし♪』
あたしとエルの声がハモる。
「じゃ、行くか?リナ?」
ガウリイが言う。
そして、あたし達はルーク達のトコへと向かう。
……Sの気配たどれば、どこにいるかなどすぐわかるのだ。


                      -番外編終わりー

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あとがき:
さて、ルーク&ミリーナ反対派の人。ごめんなさい!!
この番外編で書きたかったの実は、ミリーナがなぜ半魔族なのかということです。
(何かで作者がいってたし・・・。)←未だにどれだったか不明……
(逆に半魔族ではない…ともいってたような気も(こらこら…汗)
おちにリナ&エル様をもってきましたけど。
多分、おーかた、あってるよーな気が個人的にはしています。
と、いうのも、
『本編10巻のP160のミリーナの台詞・本編12巻のP101の台詞』
からです。
皆さんは、どう思われますか?
では、番外編までお付き合いくださりありがとうございました♪
つぎからは、第二部(?)です♪では♪


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