まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ
こんにちは♪さて、第二部(笑)開始です。
このたびは、形式をかえてます♪
さて、この話は、おもいっきり、闇とリナのその後の話です。ではでは・・・。
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闇とリナのエピソード:1
****ルーク&ミリーナの家*******
「ちいっ!やつら、とうとう動き出しやがった!!」
ルークが空を見つつ叫ぶ。
「だれが?」
ベビーベッドに小さなかわいい女の赤ちゃんを寝かしつけつつ言うミリーナ。
ルークとミリーナ。
二人の子供である。
「神々のやつらだ!ここしばらく睨み合いだけだったのによ!!」
「神々が?……この子、ヘル。大丈夫かしら・・・。」
不安げにミリーナは、すやすやと眠っている娘『ヘル』を見て言う。
「ちっ!!大丈夫…じゃ、ね~だろうな。一応フィブリゾのヤツと同等の力をもってるんだ。
俺たちの子は。神々がほっとくハズはねえ!!」
ルーク、かなりあせっている。
「しゃあない!ミリーーナ!何があってもその子供守ってくれ!
それかリナの所にヘルと一緒にいってくれ!あいつになら神々も手出しできないはずだ!!」
ルークは叫ぶ。
「え…?それより一緒にいたほうがよくない?ルーク。」
ミリーナの言葉に。
「不本意だが、俺はこれからカタートのヤツの所へ行く!
世界を滅ぼす気はねーが、カタートのヤツだけじゃ、どうにもできないからな!」
ルークの言葉に、
「なら、私もこの子と共に行くわ。ルーク。」
「ミリーナ。お前……」
「これでも、私、魔竜王ガーヴの血をひいているのよ?
少しでも、あなたの役にたてるかもしれないわ。」
言いつつ準備を始めるミリーナ。
「そんなコトしたら、お前本当に魔族になっちまうぞ!」
「あら、ルークだってそうじゃない。魔王の魂と同化してるんだから。」
さらっと言うミリーナ。
「それに。そうしたら、俺たち上司と部下ってことになるんだぞ!俺はいやだぞ!そんなの!」
「あら♪上司と部下が夫婦でもい~じゃないの。人間達の中にもいるわよ、そんなやつらは。」
ミリーナの決意は固い。
「……分かった。すまねえな……ミリーナ。」
「いいのよ。ルーク。……さっ、行きましょう。」
家の戸締りをして、二人は空間を渡った。
****カタート山脈*****
「とうとう、動いたか・・神々め!」
カタートのレイ=マグナス=シャブラニグドゥ。
「まさか、こんな中でしかけてくるとは・・リナさんの一件、知らないんでしょうか?」
とダルフィン。
「知らないでしょうね。もし、知ってたら、こんなコト起こさないわよ……」
とゼラス=メタリオム。
「しかし、こちらに分はない。フィブリゾやガーヴもいない今、どうやって立ち向かうか……」
とグラウシェラー。
「ゼラス!ゼロスを呼び戻せ!!」
と北の魔王。
「その方が危険です!!
ゼロスがいるので、リナ殿の動きや、あの御方の動きもわかるのですから!」
ゼラスは叫ぶ。
「たしかに…な。さて、どうしたものか……」
とグラウシエラー。
彼がつぶやいた直後、とーとつに声が響いた。
「及ばずながら、力になってやるぜ、レイ=マグナス=シャブラニグドゥさんよ!」
言って現れる二人の人間。
「お……お前は……!!」
その姿をみて驚きの声を発している覇王。
「よう、ひさしぶりだな。覇王さんよ。それと、海王、獣王……北の魔王さんよ……」
ルークは言う。
「も……もしかして、赤瞳の魔王様!?」
ゼラスとダルフィンの声がダブル。
「おうよ。やっぱ復活しても、同化してたままでな……
ってのはいいが、世界を滅ぼす気は、俺にはねえ。
ねえが、今神々のやつらと戦いを起こすわけにはいかねえからな!」
「……どういうことだ?ルークよ……」
と未だに氷付けになっている北のレイ=マグナスがルークに問いかける。
「それは、この子の為です。」
ミリーナは抱いている子供を見て言う。
「私とルークの血を引くこの子。冥王フィブリゾと同等の力があります。
この子を神々に殺させる訳にはいきません。」
「そういうこった。」
ルークは子供をなでつつ言う。
『?!!どういうことだ(ですの)!!?』
北の魔王・獣王・海王・覇王の声が重なった。
「私。……私の父親は…魔竜王ガーヴです。こういえば分かりますか?」
ミリーナの言葉に。
「そういう…ことか。」
全員はこの一言で理解した。
「そういうこった。ともかく、俺はこの子を守る為にもあんたらに協力するぜ!」
「ならば、この氷の封印。さっそく解いてくれないか?」
北の魔王の言葉に。
「ちっ、しかたねえ……か!!」
ルークは力を解放する。
パキキキキイイイイィィィィンンンン!!!
氷が割れる。
約千年、レイ=マグナスを閉じ込めていた氷が。
……と、
「大変です!!」
いきなり現れるゼロス。
「大変です!獣王様!!っと皆様も……ってあああっ~!魔王様!?」
あわててひざまづくゼロス。
「ちょっとゼロス。どうしたのよ!何でリナ殿の所にいないのよ!!」
わめくゼラス。
「はっ!!そうでした!大変なんです!!実はその…神々が動いたからって……
リナさん。ユーリ君とエリーちゃんをたきつけて、兄弟喧嘩をしろっていってます!
しかも!!力を使っての!!!」
ぴしいいぃぃぃぃぃぃん!!
そんなゼロスの報告に、ゼラスとダルフィンは凍りつく。
『ちょ……ちょっとぉ!!それって大事じゃないのよ!!!』
二人の声がほぼ同時にダブル。
「…どういうことだ?」
ただ一人理解してないヤツもいるけど……
「神々どころじゃないじゃないのよ!それってっ!!」
わめくダルフィン。
「……だから、どういうことだ?」
「うるさいわね~!グラウシェラー!!神々よりも、もっと大変なのよ!!その方が!!」
わめくゼラス。
「たしかに…やばいな……」
ルークとミリーナも冷や汗かきつつ言う。
「どういうことなんですか?ルーク=シャブラニグドゥ様。」
グラウシェラーが聞いてくる。
「あんたには、封印とけた時点で伝わっただろう?俺の知ってること……」
ルークはレイ=マグナスに向かって言う。
「確かに……その方があぶない!!
下手したら、あの二人だけで我らの目的を達してしまうかもしれん!!」
うろたえるレイ=マグナス。
「……そ…それが……、ちょうどそのとき、あの御方もお見えになられてまして(汗)
『それくらいでどうにかなるようなら、全員おしおきだ。』と……」
ゼロス冷や汗かきつつ言う。
びしびしびしびしびしびし!!!!!!
全ての者が固まり。
『それって、とんでもなくヤバイじゃないかぁ~!!!』
見事に全員の声が一致した。
と、
「それ、本当!?ゼロス!!?」
後ろから声がする。
そこには女性が一人。
「スィーフィードか……」
レイ=マグナスがその姿をみてつぶやく。
そう。
そこにいたのは、ルナ=インバースこと、赤の竜神スィーフィード本人。
「リナとエル様のコトがあるから、一応相談に来たんだけど……
そうも言ってられないわね!シヤブラニグドゥ!一時休戦!文句ないわね!!」
ルナの言葉に。
「しかし、神々はどうする!?」
「くっ…!しかたない!私が正体バラスわよ!復活してるって!!!
そうすれば、彼らも従ってくれるでしょう!!!」
ルナはこぶしを握り締めつつ叫ぶ。
……まだ力が完全でないのにねぇ。
「ちっ!不本意だがそれしかないな!」
レイ=マグナスは言う。
「……だから、どういうことだ?」
未だに理解してない覇王。
……誰もおしえてなかったのかしら♡
「グラウシェラーさんよぉ。……落ち着いて聞けよ?リナの二人の子供達は俺ら、
……もとい、世界を統括している神魔の王と同等の力をもってるそうだぜ?
リナやエル様から直々にきいたからな。」
ルークの冷や汗を流しつつの説明に、こくこくと首を縦に振る一同。
「それっておおごとじゃあ!!」
今さらわめくグラウシェラー。
『だからそういってるだろ~がぁ~~!!!』
一同の声がカタート山脈いっぱいにひろがったのであった。
-続くー
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あとがき:
こんにちは♪このたびは一編づつ、話をくぎっています。
ちなみに、前回から、二、三年後の出来事です。
一応、区切り話、それぞれのとまどいをあらわしています。
いやー、もう、はっきりいって、オールキャラです。この話。
竜王残り三人は出てくるわ。エル様は当たり前。
オリジナルキャラの二人の子供にフィリアとヴァル等(笑)
ということで、2に続きます。
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