まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

どうも、第九話です。
さて、そろそろ第一部もおわり♪
いやー、打ち込むのに時間がかかりますねー。(笑)
リナの正体・・ばらしたけど、暴動おきないだろーか?
ま、いいか。
では、第9話です。

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前回までのあらすじ:
まったく関係ないけど。
さて、第一話で出て来た覇王のことは覚えているでしょ~か!?
たぶん覚えてないだろーなー。
欠片もそのことにふれなかったから。
一応今回はそいつがでてきます。それでは、第9話です。

闇とリナと  ~やっちゃった♪てへ♪~

「さすがに派手ですね~♪おいしいものもいっぱいでてるし♡」
ゼロスが言う。
ここはセイルーン。
あれから約半年が過ぎている。
実は、今ここセイルーンでは王族の結婚式があってお祭り騒ぎになっているのだ。
かく言うあたし達も、その招待を受けてやってきているのである。
……ま~本当に派手の一言である。
パレードはあるわ、道に軒並み屋台は出ているわ。
これが約十日間以上続くらしい。
もう人々はお祭り状態。
ま、フィルさんが派手好きなわけじゃないんだろ~が、これはやっぱりアメリアの希望か!?
……ゼルも気の毒に……
「リナさん!ガウリイさん!いらっしゃい!!」
このたびの主役もとい花嫁が声をかけてくる。
「リナさん。ガウリイさん。ようこそ!……って、あれ?ゼロスさんもいるんですか?」
とってつけたように言うアメリア。
「そんなぁ(泣)いじわる言わないで下さいよぉ、アメリアさ~ん……」
いじけるゼロス。
「まさか、アメリアとゼルガディスがくっつくとはな~。」
とガウリイ。
ゼルは、フィルさん達とセイルーンに来てから(?)、
毎日のようにフィルさんとアメリアに説得されたらしい。
……それっていわゆる脅迫と思えるんだが……
「あら。リナ元気そうね。」
声のしたほうをふり向くと、ナーガがフィルさんと共にいる。
しかし、こ~ゆ~格好してたら、本当王女にみえるんだがな~。
ナーガのやつ……
一応ナーガは正装している。
黒いドレスにしっかりとしたデザインの宝石。
額には輝くティアラ。
一見しただけではあのナーガと同一人物とは誰も夢にも思うまい。
「おお!リナ殿!ガウリイ殿!楽しんでおられるか!」
とフィルさん。
「ところで、リナ。あんた達まだ赤ちゃんできないの?」
ナーガが言う。
はて?
今まで自分で生んだコトがなかったからわからないが、そういやなんとなく違和感が……
―……気づいてなかったの?リナ。あたしは気づいてたわよ♡
エルの声が脳裏に直接聞こえてきた。
「そういえば。……なんかちょっと違和感あるわね。」
首をかしげつついうあたしの台詞に、
「そりゃいかん!」
いってフィルさんは、あたしを魔法医の所へと連れてゆく。


「おめでとうございます♪御懐妊です♪」
魔法医は言う。
「え゛……リナさんに……子供?!」
ゼロスがあたしとガウリイを見比べつつ言う。
「うわ~!おめでとうございます!リナさん!!」
アメリアがいい。
「だが、その子供大丈夫なのか?」
とゼルガディス。
……どういう意味よ!?
まったく……
「何がです?」
そんなゼルにきょとんとして問いかけているアメリア。
「だって考えてもみろ。このリナとガウリイの子供だぞ?」
ゼルがあたしとガウリイを指差して言う。

一同なぜか沈黙……

―…いい勘してるわ♪ゼルガディス♡たしかにふつ~じゃあないし♡
「ま、まあ大丈夫でしょうよ。」
ナーガが軽くいっている。
「本当にそう思うか?」
ゼルが間髪いれずにつっこむ。
「ま、みたところ双子ね。この子達。さっきちょっと視てみたから。」
あたしの言葉に。
「視てみたって……リナさん?」
アメリアが聞いてくるけど。
「ま、そういうことなら出産までセイルーンに滞在するがよかろう。」
フィルさんが何やらそんなことをいってくる。

かくして、あたし達はセイルーンへと留まることになった。



「やっほ~♪リナさん調子どう?」
アメリアが部屋に入ってくる。
「アメリアの方こそ、どうなの?」
あたしが言うとアメリアは、
「えへへへへ♪」
アメリアも今妊娠中なのだ。
今、三ヶ月目。
「でも、リナさん。もう臨月近いんだから無理しないで下さいよ?」
アメリアは言う。
お世話になりっぱなしというのは何なので、魔法医やらその他もろもろを手伝っているのだが。
……いつのまにか周りが賢者や聖人あつかいするしまつ。
……やっぱ、死人を生き返らせたりしたせいかな~?
あたしにとってはものすご~く簡単な事なんだけど……
特に今のあたしにとっては。
ガウリイは兵士達に剣の指導をほどこしている。
ゼロスはフィルさん達に捕まって(監禁ともいう)歴史書を作らされている。
ま、降魔戦争より以前の神魔戦争以前からいたんだから、ゼロスのヤツは。
その辺のことは詳しいだろ~けど。
けどい~のか?
魔族にたよってんなもん作っても……
「それはそうとリナさん、夕食の用意ができましたよ。」
アメリアに連れられて、あたしは食堂へと向かってゆく。

    <間>

「おや?どうやらセイルーンの結界をどなたかが一時的に壊したみたいですねぇ。」
お茶をすすりながらゼロスが言う。
『また?』
というのも、ちょくちょく魔族の襲撃にはあたし達は慣れていたりするこの現状。
「じゃ、いきますか。」
いってかたんと立ち上がり、それぞれ町にと向かうことに。

ナーガはすでに町の方へいっている。
「ガウリイ!アメリアの援護をお願い!ゼルも!!」
妊娠中は魔力が弱まるのだ。
あたしにはそんなこと関係ないけど。
「リナ!お前は!?」
ガウリイが言う。
「あたしなら大丈夫!ゼロスもいるし!!
  それよりアメリアは魔力弱まってるんだから、そっちカバーして!!」
あたしは言って町の北側(以前クレーター化したとこ)へと進んでいく。

『げっ!?』
あたしがそこにつくと。そこには累々と転がる肉塊の山。
ま~あるわあるわ。
魔族が使う呪法『屍肉呪法ラウグヌト・ルシャヴナ』をかけられた人間達である。
……趣味わるいやつ……
そこら中から呻き声がきこえてくる。
……え~い!
うっと~し~!!
あたしはおもむろに片手を突き出す。
カッ!!
それと同時、この辺り一体が金色の光に包まれる。
そして光がのいたその後には、累々と横たわり気絶している人間達の姿が。
さってと、これで完了…っと。
そんなことを思っていると。
「リ……リリリリナさん?今のはっ!?」
ゼロスが目を見開いて何やら言ってくる。
「あっ。そういやゼロスもいたんだっけ?」
いや~、ついうっと~しかったもんで、あたしの【力】使っちゃったんだけど……
さて、どうやってごまかそう。
この現状。
あたしがそんなことを考えていると後ろから、
「ハ~イ♪リナ♪またなんか面白そうなコトしてるわね♪」
聞き覚えのある声が聞こえてくる。
ゼロスは声がすると同時に即座にその場にひざまづいているけど。
「エル!ちょうどよかった!いやぁ。つい……ね。」
「みたいね~♪ま、いいじゃないの♪」
そう。
そこにいたのは金色の魔王ことエル!!
「じゃっ、エル♪ここ、あとお願いね♪」
あたしはエルと手を打ちあわせ、そしてその場を離れる。
詳しく説明しなくてすんでラッキ~♪


「んっふっふっ♪み~つけた♪」
目的のそれをみつけてにこやかにいうあたし。
この騒ぎをおこしているヤツを見つけたのだ。
「なっ!?リナ=インバース!?なぜお前がここにこられる!?」
あきらかにうろたえまくっているのは、覇王将軍ノースト。
実は今あたしがいるここは精神世界面アストラルサイドである。
「そんな細かいことは気にしないの♪」
にこやかに微笑み。
「じゃ、いってみましょ~か♪」
『シェーラ・ロイヤル・クラーシュッ!!』
あたしはとある物体(?)をノーストに向かって投げつける。
ぐしゃっ!!
みごとに二人(?)は重なって倒れる。
う~ん。
我ながら、ナイスコントロール♪
「な……シェ…シェーラ!?」
ノーストがぶつかたそれを見た時驚きの声をあげた。
「ノースト!?ってあたしなんで生きてんの!?」
うろたえまくるシェーラ。
ノースト対策として、ただ単に投げ飛ばす為だけに、あたしはシェーラを復活させたのだ。
「な!?リナ=インバース!?」
シェーラがこちらを向き驚きの声をあげる。
『リナ。いいかげん遊んでないでこっち戻って来なさいよ~♪』
空間よりエルの声が声が響いてくる。
「それもそーね♪」
あたしはうなずき手にしたスコップでとりあえず、ノーストとシェーラを突き刺しておく。
……なんか動かなくなったけど、まっいっか♪
そしてあたしは空間より外に出てゆく。


「リナさん!こっちは終わりましたって……ああああああ!!!!」
アメリアがあたしの後ろを指差して言う。
そこにはエルとただ汗をかきつつ、ついてきているゼロスの姿!
「で?何であんたがこんなトコにいるんだ?」
とガウリイ。
……おい。
も~ちょっと口の聞き方考えろよな。
「リナの出産が近いから♪見に来たのよ♪」
エルはそんな彼らに対しにこやかに答えてるけど。
「……金色の魔王……直々に…か?」
ゼルはゼルで何でか警戒してるし。
「そうよ?いけない?」
いともあっさりと答えるエル。
……まあ分からないでもないが。
何せ今まで一度たりとも出産という形で生命や世界、創ったことないし……

とりあえず、エルも宮殿へと留まることになった。

アメリアはエルをあたしの知り合いと城の人達に説明する。
……本当のことは言えないわよね……
「ね~エル。ちょっと相談なんだけど、あの命令、取り消してくんない?」
周囲にエル以外がいないのを確認し、エルにと話しかける。
あれがあると力が使えないのだ。
人の目(?)もあるし。
「じゃ、一緒にいろって命令ならいい?」
「あ、それならかまわないわよ。ゼロスがいると面白いし。」
「そう。じゃっ、そうするわね♪」
言ってエルは掻き消える。


「ハ~イ♪ゼラス♪ダルフィン♪ちよっといいかしら♪」
あたしは二人の元へと出向く。
「エ…エル様!?直々においでになられるとは…一体?!」
冷や汗かいてるゼラスとダルフィン。
「あ、あのリナをガードしろって命令、あれ取り消しね♪」
『……ハイ……?』
みごとに間の抜けた声をだす二人。
「あっ、でもゼロスはあのまま同行させといてね♪その方が面白いから♪」
「……本当によろしいんですか?リナ殿を守らなくても……」
とゼラス。
「だって、あの命令ってそもそも面白そうだから命じたわけだし。だからい~わよ♪」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
「承知しました。」
長い長い沈黙ののちにやがて二人はうなずいた。


ゼロスが獣王に一度呼び戻されて再び戻ってきた。
……ちっ。
やっぱりあのコト報告してきてるわ。
ゼロスのヤツ……
あのこと、というのは、あたしが自分の力を使ったことである。
まあ、あたしとエルが同一人物(!)だとまでは気づいてないよ~だが。
あの力。
エルのものだとわかってたらしい。
ゼロスはなぜかあたしに対して怯えているし……


                             -続くー

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あとがき:
ノースト:何だってシェーラが!?シェーラはリナに滅ぼされたはず!!
シェーラ:あたしに言われても・・
      気づいたら投げ飛ばされてて、あんたとぶつかってたんだから・・・・・。
覇 王 :・・・・・・一体、何があったのだ?!二人とも・・・・・。
ノースト&シェーラ:覇王様!!!!!
覇 王 :シェーラ・・・・一体どういうことだ?
シェーラ:あたしにも全然・・・・。
   S : どうやら、あの人間、只者ではないな・・・。
覇王・ノースト・シェーラ:赤瞳の魔王様!!!
         (あわててひざまずく三人)
   S  :ともかく・・・グラウシェラーよ。あの人間にはしばらく関わるな。
        ・・・・・何かいやな予感がする。
覇 王 :しかし、それでは!!
   S  :・・・・・エル様が、あの人間のトコに度々行かれていても・・・・・か?
・・・・・・・ピッシィイイイイイィィィィィンンンンン!!!!!!・・・・
覇 王 :つ・・つまり・・もしかしてあの人間はあの御方と関わりが・・・ある・・と?
   S  :とにかく!手を出すな・・・・・何かものすごくイヤな予感がする・・・・。

K:(そんなやりとりを見てて遠くの方で)
   さすがSですね♪そのほうがかしこいとおもいます、ハイ!!(笑)
   では、次は第十話!!一応第一部の最終回です。
   (本当にまとまりつくんかいな?)
   ではでは、次であいましょう♪


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