まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

どーも、お世話になります。第五話目です。
さて、今回、前回あれだけ言ってたくにのねーちゃんの作戦(?)が分かります。(笑)
そして、はじめに断っておきますが、
『スレイヤーズ・ロイヤル』(ゲーム)をプレイしてない人。ごめんなさい。
あれに出てきた人物(?)も出てきます。
では、またあとで!!

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前回までのあらすじ:
リナ達三人(?)はエルメキア帝国へ向かっている。
ガウリイの故郷ミプロス島にいくために。
ついでに、くにのねーちゃんもそこで何かたくらんでる。
エル様も一枚加わる!っといって、ミプロス島へー。

闇とリナと  ~ねーちゃんのたくらみ!?~

「やぁ~っと着いたわね。ミプロス島。」
あたしが言うと、
「そういえばここミプロス島は温泉が有名なんですよねぇ♡」
にこやかにそんなことをいっているゼロス。
う゛……ある一件を思い出してしまった。
おのれ~!ラウリィのヤツ!!
「何か、やけにざわざわしているな。」
とガウリイ。
道ゆく人々が何人かあたし達をみて何か言っている。
「ついたぜ。ここだ。」
ガウリイがとある家の前で立ち止まる。
個人の家にしては結構大きい。
しっかりしたデザインの丈夫な家である。
「ただいま!!」
いいながらも、ガウリイは家の中へと入ってゆく。
「あら、ガウリイ。お帰りなさい。?そちらの二方は?」
出てきた女性がきいてくる。
「ゼロスとい~ます。」
「リナ=インバースです。」
あたし達が答えると、
「リナ=インバースさんですって!?さっさっ!どうぞ上がって下さいな。」
むりやり家の中へと招き入れられ、お茶菓子まで出されるしまつ。
「あ。私用がありますのでちょっと失礼しますわね。」
言ってその女性は外に出てゆく。
「ガウリイ。今の人、だれ?。」
あたしが聞くと、
「あ~、オレのね~ちゃん。」
「お……おねえさんですか?」
ゼロスが多少声を震わせつつ言う。
あたしのくにのね~ちゃん思い出したなこいつ。
「へ~、ガウリイにも姉ちゃんいたんだ~。」
そんな会話をしている最中、奥から一人の人物がでてきて。
「おひさしぶりです。リナ=インバースさん。」
などといってくる。
しかも、出てきた女性は何と初老のエルフ!!
・・・・?はて?
どこかで見たよ~な??。
「ば~ちゃん!ただいま!」
ガウリイがそんな彼女にむかっていってるけど。
「ば~ちゃんってこのエルフあんたの身内!?」
あたしはガウリイに聞く。
「あれ?言ってなかったっけ?」
「んなの一度も聞いてないわよ!」
おや?しかしガウリイ以前『ば~ちゃんは死んだ』っていってたような??
「で、何であたしの名前を?」
あたしはそのエルフに向かって言う。
「あれからずいぶん時が流れていますから…お分かりにならないかもしれませんね。
  私、メリルーンです。」
・・・・・
「へ?!」
間の抜けた声をだすあたし。
「ですから、メリルーンです。あのときはありがとうございました。」
にっこり笑うメリルーン。
「メ……メリルーン……ってあんた!あのときのエルフ!?
  何でこんなとこに……って、ガウリイのお婆さん?あんたが?!」
「正確には曾祖母です。ガウリイは私の曾孫にあたりますから。」
答えるメリルーン。
「ちょっ……ちょっとまって。もしかしてガウリイの曽祖父って……」
声を震わせつつも問いかけるあたしの言葉に。
「ええ、ラウリィです♡リナさんのおかげで私たちあれから結婚しました♡」
ズッシャアアァァァァ!!!
あたしはみごとに椅子から滑り落ちた。
そっ!そういやラウリィも光の剣持ってたっけ。
それに名前は『ラウリィ=ガブリエフ』!!
だ~っ!!
何で気づかなかったんだ~!!
あたしは!!
「リナ、ば~ちゃんと知り合いなのか?」
そんなあたしとメリルーンをみて首をかしげつつガウリイが聞いてくる。
「ガウリイ。あなたやっぱり覚えてないのね?
  あれだけ小さいころからリナさんは私達の恩人だって話しているのに。」
とメリルーン。
「リナさん、あのど~いうことか説明してくれますか?」
ゼロスがあたしに聞いてくる。
「説明……ってもなんて言ったらいいのか。
  あたし、前。ミプロス島の歴史を変えた(?)ことがあるのよ。時空を移動して……ね。」
あたしが言うと、
「時空移動!?そんなコトできるんですか!?」
やたらと驚くゼロス。
「あ~、あたしがやったわけじゃないから。」
「とにかく当時のラウリィって人があたしを過去へ送り込んだの。
  昔のラウリィが歴史を作りかえられるように。
  で、子供のラウリィが、村を襲ったジョイロックって魔族を倒して、歴史が変わった。
  とかいつまんで言えばそ~いうこと。」
「ジョイロックさん?ああそういえばいましたね。変わった人でしたが……」
……お前がゆ~なよ
内心、心の中でつっこんでしまうのは仕方ないとおもう。
「つまり。時空移動して、この島の歴史を変えた。ということですか?」
ゼロスが言う。
「そのと~りよ。」
きっぱり答えるあたしの返事をきき、
「……なんで人間にそんなまねが……僕らでも不可能なのに…・・・ 」
何やらぶつぶつつぶやいているゼロス。
そんなあたしたちの会話は何のその。
「あれから、ラウリィ、村のみんなとも仲良くなれまして。私達結婚したんです。」
にこやかに、そんなことをいってくるメリルーン。
……ラウリィがいってた『』あたしにも関わってくるってこのことかい……
「でも、うれしいですわ♪リナさんがガウリイのお嫁さんになってくださるなんて♪」
と~とつにメリルーンが言う。
『は!??』
あたしとガウリイの声がダブル。
「いや、あのば~ちゃん。オレまだそんなこと一言も……」
ガウリイは言う。
「そう?でも、もう教会の用意もできてるし、あなた達の式服もできてるわよ?
  あなた達の知り合いって人たちも続々集まってきてるし。」
にこやかに、笑みを浮かべつつ、さらりととんでもないことをいっているこのメリルーン。
「ち……ちょっとメリルーン?何だってそんな・・・」
あたしはぴくぴくしつつ問いかける。
「あら、前リナさんのお姉さんのルナ=インバースさんって方が尋ねてきて、
  そうしようって言われたんですよ。
  あの二人、ほっといたらいつまでもあのままだから全部お膳立てすればいいって。」
ゴゲッ!!
あたしは完全にすっころげた。
姉ちゃん……ここまでやるか?!
「じゃあリナ、この際だからオレ達、結婚するか!」
ガウリイの一言にあたしはもはや完全に固まってしまった……




『あたし』は、ミプロス島へと来ている。
道行く人々がため息をもらしているけど。
ま、こんな金髪美人なんだからあたしは♡無理もないでしょうね。
「あの、すいません。」
後ろからあたしに声をかけてくる人がいる。
そこにいたのは、人の姿した黄金竜と面白いプレートメイルを着込んでいるエルフ。
それと、以前リナと一緒に旅してたヤツ。
「リナ=インバースさんの結婚式はどこですか?」
聞いてくるエルフ。
こいつらも来たのね。
面白くなりそう♪
というか、くるように仕向けたのはあたしだけど♡
「あっ、それならあの教会よ♪」
あたしは教会(屋根がみえている)を指差す。
あたしが振り向き答えると、三人はみごとに固まった。
ふっ、あまりにあたしが美人なんでみとれてるのね♪
こいつらが、あたしのこと知ってるわけないし♡
あ、通り名は知ってるわね♡
そして『あたし』は教会の方へと向かう。
ふっふっふっ♪
いきなり出向いて、驚かしてやりましょうっと♪



「ちょっ…ちょっと~!ガウリイ!!んなコト簡単に決めて!!」
あたしは叫ぶ。
「いやなのか?というか、リナはオレが嫌いなのか?」
「う゛……べつにそ~いうわけじゃあ。でなくて!ただ心の準備ってものが!!」
あたしは絶叫する。
……を゛いを゛い誰かど~にかしてくれ。
まじで。
「ゼロス!あんたも何かいってよ!!」
藁にもすがる思いとはこのことかもしんない。
横にいるゼロスに問いかけると、
「いやぁ。実はリナさんにはすいませんが、
  僕もルナさんに協力させられてる一人なんですよね~。これがまた。はっはっはっ。
  というわけで、アメリアさん達ももう来てるはずですよ。
  僕さっきルナさんに連絡しにいきましたから。」
あっけらかんと言ってくるゼロス。
そういやさっき、一度部屋を出て行ったなコイツ……
し…しまった~!!
ってことは姉ちゃん、
ゼロスが家に来た時点でゼロスをどついて、協力させてたな!!
ど~りで、やけにエルメキアにこだわってたのか……
って!言ってるばあいじゃない!!!
「じゃ、新郎、新婦は着替えましょ~ねぇ~。」
にっこりと笑うメリルーン。
「じゃ、皆さん。お願いしますね♪」
「はいっ!!」
メリルーンの言葉を受けてわらわらと入ってくる人々。
「ちょ…ちょっと~!!!」
……あたしの叫びもむなしく……
なし崩し的に……あたしはウエディングドレス姿になってしまった……



「わ~!!リナさん!!きれ~!!」
「うむ。まことに!!」
ゴゲッ!!
「ちょっとリナさん。ドレス姿で倒れないで下さいよ。」
ゼロスがあたしを倒れる寸前で錫杖でささえてから言う。
「ゼロスさんもいたんですか?」
「ええ、ルナさんに協力してます♡」
「魔族が、赤の竜神の騎士スイーフィードナイトに……か?」
声の方をみれば何と、
「あ!ゼルガディスさん!それにラークさん達も!!」
「ひさしぶりだな。アメリア。それにリナ。みちがえたぞ。」
「本当。馬子にも衣装とはよくいいますね。」
「あのね、ラーク……」
そう、言ってきたのはアメリアとその父親のフィルさん。
そしてゼルガディスと、とある事件で知り合ったエルフのラークとその妹のミネアの五人。
「ちょ、ちょっとアメリアやフィルさんはともかく、何でラークやゼルまで……」
あたしが言うと、
「決まってます!赤の竜神の騎士スイーフィードナイトからリナさんが結婚するときいて、
  各国の町や村にゼルガディスさんを見かけたら伝言してくれって頼んだんです!!」
アメリアが元気にいう。
……そこまでするか?ふつ~……
「僕達は、赤の竜神の騎士様につれられてきたんです。」
とラーク。
「……ラークさん?ってもしかして、レザリアムの首飾りを持ってたという?」
とゼロスが何やら聞いてるけど。
「ええ。そうですけど。……何か?」
そんなゼロスの問いに、ラークは不思議そうな顔をする。
「あの件……リナさんが関わってたんですか。どうりで失敗したハズです……」
つぶやくゼロス。
……こいつあの一件のコトしってたな……
「ふっ。しかしリナとガウリイが結婚とはな。」
ゼルガディスが小さく笑う。
「だ……だから~!!」
あたしが抗議しようとすると、
「あら?何が『だから』なの?リナ?」 
う”!!!!
何…何で……・いや、気のせい。
いや、しかし、この声は……まさか……
気のせいであってほしい。
いや、切実に……
「ふっ!あなたが結婚とはね。リナ!
  世の中には物好きな男もいるものね!!!おーほっほっほっほっほっほっ!!!」
声のしてくるそちらの方を恐る恐る振り向く。
認めたくない!何でこいつがこんなところに……っ!
「あっ!ナーガさん。おひさしぶりです!」
とラークの声。
ぎぎぎいいいぃぃぃ。
あたしがそちらの方を振り向くとそこにいたのは三人。
一人は結構美形な中年男性。
もう一人は変なプレートメイルを着込んでいるエルフ。
そして問題のもう一人は……
「ナ…ナーガ!!?あんたなんだってこんな所に!
  それになんで、ミルガズィアさんやメフィまでいっしょにいるのよ!」
そう。
そこにいたのは何と金魚のうんちのナーガ!!
そしてとある事件で知り合った、ドラゴンズ・ピークの長老。
黄金竜ミルガズィアさんと、エルフのメンフィス=ランソード!
「ふっ、しれたこと!たまたまゼフィーリアに行ったらメフィと再会したのよ。
  で『リアランサー』って所に食事に入ったら。
  赤の竜神の騎士スイーフィードナイトことルナ=インバースから、あんたが結婚するって聞いて、
  ここに来たのにきまってるじゃない!!」
ナーガは高らかに言う。
「ちょっ、ちょっとナーガ!何であんたが姉ちゃんのコトしってるのよ!」
「ふっ、愚問ね!この私が赤の竜神の騎士スイーフィードナイトルナ=インバースを知らないとでも!?
  まさかあんたの姉とは思ってなかったけどね!」
ナーガは言う。
「我等も知ったときはおどろいたぞ……」
とミルガズィアさん。
……姉ちゃん……
……ここまであたしが関わったヤツラを呼び寄せたか……
そんな会話をしている最中、ふとそこにいるゼロスに気づいたらしく。
「……ゼロス。なぜきさまがここにいる?」
ミルガズィアさんとメフィがゼロスを見て声を低くして何やらいってるし。
その時、もっと聞きたくない信じたくない言葉が聞こえてきた。
「あっれぇ?姉さん!ひさしぶり~!」
元気に言うアメリアと、
「おう!!グレイシアじゃないか!元気だったか!?」
とフィルさんの声。
『へ??』
あたしが見ると、アメリアとフィルさんがナーガに向かって言っている。
「あっら♡アメリアにお父様じゃない。ひさしぶり!!」
何とナーガも答えている。
……何とな~く、すご~くヤな予感……
あたしが一番聞きたくない質問をゼルガディスがフィルさん達に話を振る。
「アメリア。この女性、知り合いなのか?俺は以前会ったコトがあるが……」
ゼルが首をかしげて聞いている。
やめれ!たのむ!その質問は!!
「あ、ゼルガディスさん。姉さんを知ってるんですか?」
とアメリア。
「姉さん……?」
ゼルがつぶやく。
「おう!ちょうどいい!紹介しておこう!これがアメリアの姉でわしの一番目の娘!!
  『グレイシア=ウル=ナーガ=セイルーン』じゃっ!!」
フィルさんが言う。

・・・・・・・・・・・・暗転ブラック・アウト……

あたしは完全に意識を失った……


                                   -続くー

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あとがき:
K:さーて、とせうたせったでしょーか!くにのねーちゃんのたくらみ!(笑)
L:それより、この回、あのナーガの正体バラしてるのねー。
K:L様、これはこれは♪そうです!ナーガの正体作者公認(笑)公式裏設定!!
  とある対談にてきっぱりと公言しているナーガの名前ですvv
L:そういえば、作者って、本編やスペシャル版では言葉を濁してるけど、
  ある雑誌のインタビューでは、はっきり答えてたわねー。ナーガのコト・・・。
K:そーいうことです!次回はリナのねーちゃんが再び出てきます。
  ・・・・まあ、高笑いして、道に迷いまくる皇女・・・って・・・誰でもわかるでしょう・・・
  スレ関係では、秘密vとしてても、関係ないところでは、いつか暴露してましたしねぇ
  (どれか忘れたけど・・・)←しかもメガブラの会報の対談で名前を暴露
L:あら?あいつらも来るの?(次回を見つつ言う)
K:ハイ!!もー、オールキャラです!!(笑)
   では、次回六でお会いしましょう。

追伸:念のため、ミプロス島の事件、わざと百五十年ぐらいにしてあります。
メリルーンを出したかったので(笑)


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