まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

さて・・・・・・・・と。
うーん、十話完結いける・・・かなぁ・・(汗)
んではでは・・・とりあえず・・・・・。
・・・すいません・・・CANARUさん・・・リクにまったくあってません(汗)

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別に理由といってはない。
……ただ。
気付いたら、いつも少女の元に足蹴しく通っていた。
まず驚いたのが……
「な゛!?お前さん、こんな所に住んでるのか!?」
思わず叫ぶ。
「そ~だよ?」
きょとんといいつつ、崖の間にある洞窟の中にと、崖をよじ登り……とはいえ獣道はついている。
そこを辿り、断崖絶壁に近い壁の中ほどにある、ちょっとした洞窟の中。
その中の奥に、おそらく手作りなのであろう。
小さな小屋が建てられていた。
そこが、この少女の住んでいる場所である。
さすがに唖然とし、周りの残留思念から。
どうしてこんな所に住んでいるのか。
読み取るガウリイ。
その、辺りの風景が覚えている、残留思念は。
この、幼子……リナを残して、母親が。
つい数ヶ月前、熱を出したリナのために。
薬草を取りにでかけ……
争いに巻き込まれ、戻らぬ人となったことと。
そして。
身分が違うという理由で。
リナの父親が死亡したときに。
お腹に子供……つまり、リナがいるのにも関らずに。
親族全てにその財産を取られ、そして家を追い出されたこと。
もともと、家族などいなかったリナの母親。
行く場所などあるはずもなく。
一人でリナを産み……育てていたのだが……
町や村……この辺りの町や村などには近づけるはずもない。
何かと理由をつけては、女性を魔女と仕立て上げ。
虐殺している人々の間などには……
……いくらなんでも……危険すぎる……
それが、ガウリイの感想だった。
こんな所に……まだ幼い子供が一人で住んでいるとは。
だから。
「リナ、これやるよ」
「なぁに?」
手にシャラリとはめられた、碧い色のブレスレット。
「お守り。……リナの身を守ってくれるよ」
「……よくわかんないけど…ありがと!」
にっこりと。
まだ幼いその真紅の瞳で、ガウリイに微笑みかけているリナの姿がそこにはあった。

「―♪」
なぜか、心が躍る。
今までこんなとこなどなかったのに。
「……リナに出会ってから…か?」
今までと違い、仕事も…かなり質が変わったと、よく部下達から言われるが。
今までは、近寄りがたく、畏怖のみされていたガウリイだが。
最近は、少しは丸くなったともっぱらの噂。
「……さて、今日は何をもっていってやろうかな?」
ふと。
あの紅の瞳が喜ぶ様子を想像し。
我知らず、ガウリイは微笑んでいた。
その様子をみて……部下達がしばし凍結したのは……いうまでもない。
何しろ、そんなガウリイの微笑みなど……未だかつて……
そう……金色の王ですら見たことのない笑みであったのであった……

「あれ?ガウリイ?また来たの?」
そういいつつ、気配を感じて抱きついてくるリナ。
かわいいと思う。
言葉も、知識も、文字も何も知らないリナに。
ガウリイは、率先して、知識を教えていった。
するするそれを吸収して、自分の物にしてゆくリナを温かく見守りつつ。
かきかきと、ガウリイが用意してくれた、ノートに文字をかきつつ。
「でも、ガウリイも暇よね。いい大人があたしなんかの、相手してて……仕事はどうしたの?」
もしかして、自分が、ガウリイの負担になっているのでは?
そんなことを思っているリナ。
身体が震えているのにはリナは気づいてもいないようだが。
くすり。
「大丈夫だよ。リナが心配するようなことは何もないから。
  ……仕事は仕事でちゃんとしてるから。気にするな」
「無理しないでね?……ガウリイのおかげで、文字とか書けるようになって、感謝してるけど……」
そういいつつ。
ガウリイがプレゼントしてくれた、本の山を全て。
写し取りながら、それを自らの知識として吸収してゆくリナであった。

数年間。
暇を見ては、リナの元に通う、深淵の王……通称、ガウリイ。
その姿が。
この世界では見うけられてゆく……

エターナル・フューチャー第7話

がたがたがた。
「まったく、いつも整頓しておけばいいのよ」
ぶつぶついっている、一人の女性。
「まあまあ、そういわないで。・・あ、机、これかな?」
倉庫の隅にある机を見つけ、その机にと手をかける。
「……先生、新品だっていってなかった?……これ、木製だけど?」
「でも、机には代わりないし。……いいんじゃない?それに、昔のデザインを復活させた机かもよ?」
「それもそ~ね」
じゃあ。
そう目で会話して。
先生に頼まれた、倉庫から、机を取り出す。
という役目を果たすため。
二人の女性とが、その机を両脇から抱きかかえ。
『よいしょ。あら……軽い』
二人かかりで、教室にと運んでゆく。

「うん?こんな机……まあ、机には代わりないか」
持ってこられた机には覚えがないが。
とりあえず、机には変わりがない。
「じゃあ、君、これに……」
転入生にと、その机を勧めてゆくが。
「はい……って……うわぁぁぁあ!?」
ギュルリ。
『……な゛!?』
先生、生徒たちの目の前で。
机が……その席に座った生徒を……飲み込んでいた。


「……これが?」
クラスにと持ってこられる一つの机。
「……何か違和感がします」
その机をみていっているアメリア。
「う~ん、どうやら、本体はこの机そのものだが……どうする?リナ?このまま、やっつけるか?」
あっさりきっぱり言い切るガウリイに。
スッパァァン!
懐から取り出したスリッパが炸裂し。
「あんたわぁ!そんなことしたら、取り込まれた人達まで殺すことになるでしょうがぁ!」
思いっきり怒鳴るリナ。
「ガウリイさん、そんなのは正義じゃありません!」
「ガウリイ様……それは…流石にちょっと……」
ガウリイの言葉に抗議の声を上げているアメリアとシルフィール。
「やっつけてから、全員生き返らしたほうが。手っ取りはやくないか?」
さらりと、とんでもないことを言っているガウリイに。
その場にいた、他の生徒や先生などが引いてゆくが。
「そっちのほうが大変じゃぁぃ!とにかく!
  どうやら、彼ら、中に入るみたいだし。中に入って救助して、それからよ!」
リナの言葉に。
「ええええ!?リナ、まさか、この机の中って……オレ以外の男の体内に入る気か!?それは許さんぞ!」
「だぁ!訳のわからないことを言ってないで!ともかく!この机に取り込まれた人達。
  見たところ、この机の内部に隔離されてある異空間にいるみたいだし!救助を優先するわよ!」
ガウリイの言葉をさらりと交し。
そして。
くるりと向きを変え。
「……というわけでvこれくらいは、いただけますよねv♡理事長、校長♡」
にっこりと、電卓に数字を記載しているリナ。

学園の中にあった、古い机。
その机に生徒が飲み込まれた。
さすがに、それは、世間体上、よろしくない。
そんな理由から、
在学中である、レイヤースイーパーの資格を持っているリナにと白羽の矢が当たったのだ。
ちなみに、アメリアとシルフィールもまた資格を所得して。
リナよりは日が浅いが。
「……リナさん、それは、少し高すぎませんこと?」
そんなリナの隣で、リナが提示した額をみて。
突っ込みを入れているのは。
銀色の髪をポニーテールにしている女性。
「そう?外部に知られないように極秘にっていうんだからvこのくらいは当然じゃない?♡」
そういって、にっこりとリナが示した額は……三億円。
「リナさん!そんな!中にはヴァルもいるんですよ!」
そういって、悲鳴を上げているのは。
リナの担任でもある、フィリア。
「……とゆ~か。どうしてヴァル君が取り込まれたのか不思議ですよね……」
「確か、この机……女性しか取り込まないって聞いてましたけど?」
今まで行方不明になったのは。
全て女性徒。
……のはずなのだが。
ちらほらと、男子生徒の名前もリストに載っていたりする。
「間違えたんじゃないですか?ほら、ヴァル君。それなりの服を着てたら、かわいい女の子ですしv」
『……確かに』
ひょっこりと、横から話しに割り込んでくるゼロスの言葉に。
思わず納得するリナ達。

事実、行方不明……
つまりは、この机に取り込まれた男子生徒たちは、全て。
はっきりいって、私服を着てたらまず女の子。
と間違ってもおかしくはない生徒たちばかり。
今までのリスト……つまりは、別の学校の行方不明者リストにしても。

「……ま、とりあえず、中に入って。大元を叩きのめすわよ!」
そういいつつ、机の引き出しを開け。
その引き出しの中にある、異空間の扉を無理やりにとこじ開ける。
「あ!リナさん!私もいきます!」
リナに続いて、アメリア、シルフィールがその入り口から入り。
まあ、リナとまったく同時にガウリイも入っているが。
そんな彼らに続いて。
フィリアもまた、その異空間の入り口から、机の中にと入っていっていた。


「まあ!新しい生徒ね!」
机の中の異空間に設置されているのは……
……どうみても、普通の学校。
新たに入ってきたリナ達をみて歓迎の言葉をかけている人々。
「ああ!フィリア!」
「ヴァル!無事だった!?」
しかっ!
そこにいる、義理の弟のヴァルを抱きしめているフィリア。
「……何なんですか…ここは……」
あきれたアメリアの口調も最も。
そこは、まったく。
学校と寸法違わない場所になっているのだから。
「机の中……らしいですけど。
  いやぁ、僕なんか、すでに、ここで何十年過ごしているか……あっはっはっ」
そういって笑っている……どうみても、女の子なのだが。
声のトーンと気配から、男性だとリナ達には分かる。
「とにかく、ここは、時間というものが存在しないんです。
  とにかく、授業を受けて、放課後……そしてまた始業のチャイム……という繰り返しで……」
ここに閉じ込められていた別の生徒が説明してくる。
「ま、とにかく!この私達!
  正義の仲良しグループが来たからには!全員を無事に外にだしてみせます!」
張り切っているアメリアに。
「それもそ~ね。とりあえず、その辺りでも切り刻んで見ましょうか?」
にっこりと微笑んでいるリナ。
ここは、すでに敵の体内。
だから、その周りに在る物全てが敵、そのもの。
さらりと髪をかきあげてにっこり微笑むリナは、ガウリイに目配せを送る。
「そ~だな。とりあえず、人質を先に出さないとな」
リナの視線を受け。
「とりあえず、全員、固まってくれよな。……今から、外に出すから。」
あっさりと、空間などもつなげて。
元いた場所にと戻す準備を一瞬のうちにと整える。
ここにいる、生徒たちは。
ここ、最近この机に捉えられた人々ばかりではない。
一番古くは、約百年くらい前の人間もいたりする。
閉じ込められた隔離された空間。
それゆえに、ここでは年を取ることなどまずありえない。
この空間そのものが。
時空の狭間に存在しているので。
過去、未来、現在と。
簡単に、行き来ができるのである。
「はいはい、皆さん、並んでくださいな?♡」
そういいつつ、シルフィールが指揮を取り。
この机に取り込まれていた人達を、部屋の一区画にと集めているが。
「んじゃ、いってみますかvラグナブレード!」
キィィィィィィン!!!!
リナが問答無用で、闇の刃を。
教室の壁をかき斬ると。
『―あ!』
空間のつながりが出来たその場所から。
取り込まれていた人達は。
無事に。
この空間より投げ出されていっていた。


「ぎゃぁぁぁぁぁ!?」
一人の生徒が、リナの刃が壁に当たった直後わめきだす。
「てめえ、よくも俺を閉じ込めてくれたな!」
「ふふふ……覚悟するのですわ!」
そういいつつ、その男性に詰め寄っているヴァルとフィリア。
「……で?動機は?」
痛がるということは、この男性がこの本体そのもの。
つまりは、机の姿を取り、生徒たちを取り込んでいた、張本人。
「早く言わないと、そのまま、完全消滅だからなv」
にっこりといいつつ。
その頭上に、いつのまにか。
深淵の色をしている刃の剣を突きつけているガウリイ。
ガウリイとしては、リナをいつまでも。
こんな、一応本質が男性である、この存在の中にいさせたくないのである。
「あああ!言います!言います!というか、どうして、こんなところに、ルキシフェル様が!?
  言いますってば!僕は、ただ…女性たちに囲まれて!授業をしてみたかったんです!」
いいつつ、だくだくと涙を流して説明してくるこの机の本体でもある、茶色い髪に茶色い瞳のこの男性。

彼は、しばらく昔。
とある学校の……しかも、男子校の机をしていた。
それも、質のいい木を使っているもので、長年の間…ずっと。
さすがに、こう、千年以上も。
ずっと、男子ばかりに使われていたのに飽きて……
女性とも授業をしてみたいと思い立ったこの机。
物も、年月が経過すれば化けるというが。
このこれは、その典型。
つまり、いってみれば、机の妖怪。
つまりは、妖し。
その前に
少しばかり、前世のリナとガウリイに、この机は、関りがあったという事実もあいまって。
人を取り込むという方法を覚えてしまっているこの彼。
ただ、女性たちをとり込んでいたのは。
……女の子と一緒に授業をしたい。
それだけの理由からであった……

『んな理由で、人を閉じ込めるなぁぁぁぁ(ないでください)!!!!』
れが説明を終えた直後。
リナ、アメリア、シルフィール、ゼロス。
そして、ミリーナ。
その全ての声が、一致していた。


「そんなに授業を受けたかったの?じゃあ、私のクラスの生徒として。授業受けてみる?」
にっこりと。
ズタボロになった机である彼に手を向けて。
そう微笑んでいるフィリア。
彼の名前は……愛(ラブ)。

「……というわけで、彼、反省しているみたいですし?校長、理事長?生徒としておいてもいいでしょう?」
にっこりと微笑みかけるフィリアの言葉に。
「……ま・・・まあ、別に構わないが……」
「……とりあえず、……こんなショボイ事件で依頼料貰うのも馬鹿らしいから……・百万でいいわ」
溜息混じりにいっているリナ。

かくして。
この日より。
リナ達のクラスに。
新たなクラスメートが加わっていた。
机の妖怪、愛(ラブ)。

瞬くまに、生徒たちの間にてアイドル的に祭り上げられていったのは。
……それはそれである……


「……ちょっ!ガウリイ!何を!」
「誰もこないってば♡」
「だぁめぇ!//」
もぞもぞもぞ……
「あ……ああぁぁぁぁぁぁぁん!」
いつものように。
抵抗もむなしく、スカートがずり挙げられ。
「もうこんなになってる♡かわいいなぁ♡リナはv」
「だ…め…みないでぇ……やぁぁぁ///」
ガウリイの言葉に真っ赤になっているリナ。
完全に生徒たちが戻り。
いつもは、教室にて見受けられていた光景が……
その日より、リナ達の教室ではなく。
別の部屋にて見受けられるようになったのは。
ひとえに。
リナの姿を誰にもガウリイは見られたくないがゆえであった……


                                           ー続くー

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あとがきもどき:
薫:・・・もとねた、分かる人!挙手!(かなりまて!)
  って、バレバレですよねvvvんふふふ♡
  ちなみに、コンセプトは、妖怪の愛子ちゃん♡
  ではではでははvvああ・・・意味になってないなぁ・・これもまた(自覚はある・・汗)

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