まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

こんにちわ♪
さてさて、とりあえず、またまた一気に年代突破!(まてこら!)
・・・のりは、殆ど極楽大作戦vに近いのりv
しかぁし。今回はvんっふふふvvv
・・・・・小説読みふけってたら・・・十一時になりました・・(あはは・・)
というわけで・・またまた明日に繰越ですね・・これも(こらまて!)

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何かがかけている。
それに気付いたのは、すぐ。
世界を創りだしても、当の本人が……
「ルー、慈愛の心……持たないと駄目よ?」
あたしのその言葉にも。
「そんなものは必要ありません。母上」
ピシャリと言い切り、
世界を……銀河を創造してゆく、ここの空間そのものとしてあたしが創り出した、この子。
冷徹で非情。
それに徹底しているこのルー。
別にあたしが創り出したのは、ここの空間だけではないにしても。
やっぱり、完璧でないと気がすまない。
「……はぁ」
紅茶カップを片手に、思わず溜息。
「エル?」
紅茶を注いでいる黒い髪をポニーテールにしている彼女があたしを不思議そうにみてくるけど。
「……どうにかならないかしら……あの『ルー』……」
あたしのつぶやきの言葉の意味を瞬時に悟り。
「あらv手っ取り早い方法があるじゃないvだって、あの『ルー』
  殆ど、『彼ら』と本質的には、同じような性格でしょv」
くすくす笑って言ってくるその言葉に。
……ポン!
「なるほどね!その手があったわね!」
「くすくす、ま、私としては、そ~なったら。かなり、『彼ら』と同じように暴走すると思うけどv」
くすくす笑って言ってくるその台詞に。
「それはそれで別にいいわよ」
でも、そのままっていうのも面白くないから……
「じゃ、ユニットv新たな魂の構造、ちょっぴり参加してねv」
その方が楽しめるしv
「い~わよv」
互いに顔を見合わせてにっこりと微笑むあたし達。
あたしと紅茶タイムをしているのは。
あたしと同じ存在である、ユニット。
あたしは……すべてなる母。
全ての虚無と混沌を司り、創りし存在。
さって、人間の魂を創りますかねv

エターナル・フューチャー第5話    ~卒業式の後に・・~

「う~ん、そよ風が気持ちいいわね……」
風にとなびく栗色の髪。
「確かにな。ほら、リナ、風邪ひくぞ?」
そういいつつ、上着を少女にとかける金髪碧眼の男性。
「ありがと。」
そうにこやかに会話している様子は。
どこからどう見ても、恋人同士そのもの。
……周りの風景さえ気にしなければ……
彼女と男性の周りには。
白い砂浜に青い海。
それが広がっている。
それだけならば、完全にデートスポット。
……なのだが……
その彼女とその男性の周りに。
うめく人影が数名に、異形の生き物がうごめいているとなると……
話しはかなり違ってくる。
しかも、その白い砂浜には、所々、赤い染みや。
青い染み、もしくは紫色の染みなどが。
咲き乱れてさえいなければ……
「しっかし、よくまあ、ここに、これだけたむろしてたわねぇ」
グシャ!
足元にある、肉片を踏み潰す。
とはいっても、普通の靴の上に、長靴を履き。
自分の靴が汚れないようにしてからであるが。
「ま、ここには、溜まっているの、わかってたからな。リナ、きてよかっただろ?」
「まねvここ一つで、本当、軽く一年分以上の収入になってるしv」
ほくほくと、腕輪から、小さなノートを取り出して。
「ええっと……手配番号、ASE123……」
ぱらぱらと、今自分達が倒した生き物の。
手配番号と懸賞額を素早く暗算にて計算してゆく。
パタン。
ぱらばらと、ノートをめくり。
「よっしゃぁぁぁぁ!これで五百億、ゲットぉ!ガウリイ!サンキュ!」
この場所を教えてくれた隣にいる男性、ガウリイに抱きついている女性、リナ。
「お礼なんていいさvリナのためだしな♡」
そういいつつ、腰に手をまわし、自分にさりげやく引き寄せて。
そのあごにと手を当て、軽く持ち上げ、そのままキス。
「……ん……」
さすがに、こうも、約、三年。
毎日のようにキスの攻めを受けていると……抵抗する気もなくなってきているリナ。
それでも、キスをするたびに真っ赤になるリナが、とても初々しく愛らしい。
なれてきているとはいっても。
以前のようにあまり抵抗しなくなったということのみ。
軽く唇に触れ、そっとリナの顔から自分の顔を離してゆく。
「でも、本当にいいの?」
さすがに、無償で……五百億も貰ってもいいものか?
リナの素朴な質問に。
「う~ん。だったら、リナ、ここにリナの名前書いてくれないかv」
そういいつつ。
細かくたたんだ小さな紙を取り出しているガウリイ。
「……名前?」
首をかしげるリナに。
「そ、リナに無償であげたっていう証になv」
にこにことそういい。
かなり細かくたたんで名前を書く欄のみが、
かろうじてそのたたんで折り曲げている表に書く欄が見受けられる。
「……契約書?」
「まっ、そんなところだなv」
「ま、五百億のお礼に名前くらい書いてあげるわよv」
そういいつつ、ガウリイの差し出したペンにて。
その、『名前』とかかれている場所に。
自らの手で自分の名前を記載してゆく。
「サンキューなvあ、リナ、もう少しで中等部卒業だなぁv」
そこにかかれた名前をみて、ガウリイの目がキラリと光ったのをリナは気付いていない。
「ま、もう三月だもんね」
すでに、高等部の進学のための入試は済んでいる。
とはいえ、リナとしては。
すでに、七歳のときに、鳳凰学園大学部を単位を取り卒業しているので、
別に、中・高等部に行かなくてもいいのでは?
とも思えるのだが。
それは、リナの姉に当たるルナの教育方針の賜物。
何しろ、小学部に通いつつ、大学部にも通わせて。
しかも、大学の四年で本来は学ぶ学問を。
一年でマスターしなさいねv
といって、にっこり微笑みかけられたのは……
まだリナが五歳のとき。
それでも、姉の言うとおりに、六歳で大学入学し。
さらには一年で全ての単位を主席で取り。
卒業まで果たしているリナ。
ちなみに、取れる殆どの資格や博士号なども所有している。
あと少しで今通っている、中等部は卒業。
今は、卒業を控えた休み。
それを利用して、思いっきり、スイーパーの仕事をこなしているリナ。
三年前と違い、今は、無料で手伝ってくれるガウリイが側にいるので。
リナに入ってくる収益は、以前とは比べものにならないほどに増えている。
しかも、ガウリイは、その、本来の仕事というか身分。
ガブリエフ財閥の総帥という立場から。
かなり、お金になる依頼も入ってくるのである。
そんな依頼も全てリナに回されて。
この三年間、かなりホクホクのリナ。
まあ、このガウリイと一緒に住んで。
しかも、家計も一切任されていたりするのだから。
見る人がみれば、もはやもう、新婚さん。
というか夫婦以外の何者でもない。
一応、さすがに総帥というだけあり。
その屋敷も広かったりするが。
そのため、メイドなどといった存在も雇っている。
それらの給料管理も今やリナの役目となっていたりする。
リナは一応、弁護士や、会計士。
そういった資格の殆どを姉に言われて所得しているのである。
「あと少しで卒業……か」
といっても、そのまま、鳳凰学園に付属している高等部に移るだけだが。
「そ~いえば、ゼル……あんたのところに就職したんだって?」
ふと、リナが思い出したようにガウリイに問いかける。
丁度、夕日が水面にかかり。
夕焼けが海面に反射し、かなり幻想的な景色にとなっているそれをみつつ。
「まあな、一応、ある会社の社長を任せてみるつもりだが」
「ま、確かに、ゼルなら切り盛り上手だもんね」
さすが、この宇宙に名だたる、大財閥。
その保有する会社の数も生半端ではない。
ゼル ― ゼルガディス=グレイワーズ。
リナの幼馴染に近い男性でもあり、そしてまた。
リナの親友の一人でもある、アメリア=ウィル=テスラ=セイルーンの恋人でもある。
のんびりとそんな会話をしつつ。
周りでうめく、五体不満足な物体をそのままに。
二人して、しばらく、沈む夕日を眺めている、リナとガウリイであった。


「……?」
ふと、それに気付いたのは。
次の日から。
「ねえ、ガウリイ?何作る気?」
「ああ、ちょっと分館を」
屋敷の庭の中。
その一部に、何やら、土台を作り。
何か業者が入り、作り始めている。
「ふぅん」
ぴらり。
その詳細が書かれた紙にと目を通す。
「そ~いや、使用人たちが、礼拝堂みたいなのがあったらいいって。
  まえアンケートとった事柄。あれ実行するんだ」
以前。
というかついこの前。
ちょっとしたトランプゲームにリナが勝ち。
その内容は、勝ったものが、相手の言うことを一つだけ聞く。
そういうもの。
リナは、たまには、使用人たちの意見を聞いて。
その願いを叶えるのも、ここの主たるガウリイの役目じゃない?
といい含め。
使用人たちに、何が欲しいかアンケートをとったところ。
何名かが、お祈りをするのに礼拝堂みたいなのが欲しい。
そう答えた。
その他は……リナには意味不明のことばかり。
曰く、『早く、赤ん坊を見たい』だとか。
曰く、『リナさんが来られてから主が明るくなったからこれからも永遠によろしく』とか。
挙句は、『式は、ぜひ!この屋敷の中で!』
などとかかれているアンケート用紙があったりしたものだが。
……その意味をまったくリナは理解してなかったりする。
ちなみに、裏からガウリイが。
『この屋敷の内部に小さくてもいいから、教会みたいなのを作る口実が出来るように協力しろな♡』
と、手を回しているなどとは。
リナは夢にも思っていない。
「まあなv」
にこにこといいつつ。
「ほら、リナ、学校いくぞ?」
「あ、まってよ!ガウリイ!」
ぱたばたと制服に着替えて。
二人仲良く、登校してゆくリナとガウリイの姿は。
リナがここに住み始めてから……ずっと恒例の風景と成り果てている。

トンテンカン。
二人の卒業までに。
完成させるように。
そう依頼された職人たちは。
普通の数倍以上ある手当てを貰い。
張り切って、作業をこなしてゆく。

「リィナさんv今日、楽しみですねv」
にここにと言ってくるアメリアに。
「そう?別に卒業式だけだし。それに、そのままあたし達、高等部に行くんだし?」
あっさりと言い切るリナに。
「んっふふふ!リナさん!
楽しみにしてますからね!」
にっこりと笑って、ガッツポーズをとるアメリアに。
「……?」
首をかしげているリナであった。

「あ、リナさん、ルナさんから連絡ありまして。
  卒業式が終わってすぐにガウリイ様の家に行かれるそうですわ♡」
アメリア……何が言いたかったんだろう?
そう首をかしげているリナに。
今度はシルフィールが話しかけてくる。
「……ななななななななななな!?姉ちゃんがぁ!?」
その言葉に思わず絶叫を上げるリナ。
「いいいいいいいったい……ななななななにしに?(汗)」
どもるリナに。
「またまた、リナさん、後から、楽しみにしてますわ♡」
……?
それだけいって、にっこりと微笑み。
くすくすと笑っているシルフィール。
「……一体、全体……何なのよぉぉぉぉ!!?」
リナの叫びが。
むなしく教室中にと響き渡っていた。

「……以上、卒業生、代表。ミリーナ=セレニティアでした」
ぺこり。
銀色の髪をポニーテールにしている女性が頭を下げる。
『わぁぁぁぁ!』
パチパチパチ……
会場に拍手が響き渡り。
約一名……
「さっすが、俺のミリーナ!素敵だぜ!」
などと、叫んでいたりする目つきの少し鋭い男性がいたりするが。
卒業生の代表挨拶も終わり。

「……三年A組、リナ=インバース!」
「はい!」
名前を呼ばれて、前に出る。
そして、お辞儀をし。
「三年間、お疲れ様でした」
「ありがとうございます」
そういいつつ、手を前にだし、そ賞状を受けとってゆく。
卒業証書授与。
三年生、全員の名前が呼ばれ。
滞りなく、卒業式は無事に行われていったのであった。

「さ、リナ、家に戻ろうなv」
にここにと、全てが済んで。
各自、教室を後にしているクラスメートたち。
この後、打ち上げにいく子供達もいるようであるが。
「そそそそそそそそうね(汗)」
早く戻らないと……姉ちゃんがぁぁ!
卒業式に顔をみせた、リナの姉。
だが、授与式の後に、【ガウリイの家に先に言ってるからね?】
そうリナに釘をさし、
そのまま先に戻っている、リナの苦手とする姉のことを思いつつ、声がどもっているリナ。
あわてて、荷物をまとめ。
学園を立ち去ろうとするリナ達に。
「リナさん!すぐに私達もいきますからね!」
にこにこと、ぶんぶん手を振り言っているアメリアに。
「ファイトですわ!リナさん!」
両手を胸の前で握り締めて、気合を入れる格好をしているシルフィール。
「……ミリァナァ。いつか、俺達もv」
卒業証書の入った、筒をもち。
どこに用意していたのか、薔薇の花束を、隣にいる、銀髪の女性にと差し出している男性。
「ルーク。世迷言は一昨日いってください」
それをさらりと交している、銀色の髪をしている女性、ミリーナ。
「……?あんた達・・何いってるの?」
そんな友人たちの様子に首をかしげつつ。
「さ、リナ♡」
「ああ!そうだった!姉ちゃんが待ってるんだった!」
カチャリと車の扉を開けるガウリイの声に。
あわてて、助手席に座り込む。
「じゃあね!」
「じゃ、行くかv」
いいつつ、鍵を指し、車を動かすガウリイ。
どこか、ガウリイの声が・・かなり弾んでいるのを。
今のリナは、姉がなぜか家にきている。
その事実により、気付くことは……なかったのである。


「まあまあ、リナ、遅かったわねぇ?♡」
にこにこにこ。
そこにいるはずのない人物に一瞬呆気に取られるリナ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・な・・・・」
長い沈黙の後に。
ようやく声を絞り出す。
「なななななな何で、母さんや、父さんまでいるのよぉぉぉぉぉぉぉぉお!?」
思わず頭を抱えて絶叫を上げる。
「あらv決まってるじゃないv娘の晴れ姿に参加しない親がどこにいるって?ねえ?あなた?」
にっこりと隣にいる、火のついてない葉巻を不機嫌そうに、咥えている男性にと話しかけているのは。
リナと同じ紅い瞳に金色の髪の女性。
その髪質は異なっているが。
リナの母親は、ストレートの髪質であるのに対して。
リナの髪は、少し癖のある髪質。
「……何も……こんなに早く……」
ぶつぶついっている、その黒い髪をしている男性は。
リナの父親でもあるマルス。
しかも、どういうわけか。
二人とも、正装しているのはどういうわけか。

「あら、リナ、ようやく戻ったの?ほら、早く着がえなさい」
そういいつつ、無数にある部屋の一つから。
リナの最も苦手とし……尊敬し……
または、あこがれている、紫がかった青い髪を肩の辺りで切りそろえているこの女性。
リナの姉の、ルナ。
ルナ=インバースその当人。
そういいつつ、リナを自分が今、出てきた部屋にと押し込んでゆく。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・へ?」
そこに掛けられている、一つの服をみて。
長い沈黙の後にようやく声を絞り出し。
「ねねねねねねねねねねねねねね……」
わなわなと手を震わせ、それを指差す。
手が震えるのは仕方ないであろう。
そこに掛けられていたのは……
……純白のドレスが一着……
……どこをどう見ても、ウェディング・ドレス。
……それ以外の何物でもなかったのであるからして。
「ほら、早く着がえなさい。リナ。 もう、神父さんも来られてるのよ?来賓の皆さんも来られてるし」
口をぱくぱくさせているリナの服を脱がし。
そのまま、着付けを始めるルナ。
未だに混乱しているリナは、なすがままにされていたりする。

服を着がえさせられ。
そのまま、未だに混乱しているまま。
手をひかれ。
二日前に完成したという、礼拝堂にと連れて行かれる。

「……リナ♡」
礼拝堂の前で待っていたのは。
リナと同じく白い服……しかし、こちらのはタキシード姿。
きっちりとタキシードを着こなしているガウリイが。
にっこりと手を差し伸べてくる。
「ガガガガ!?ナナナナ!?」
未だに訳が分からないリナ。
「それで?もう婚姻届は出してきたの?ガウリイさん?」
リナに手を差し出し。
未だ混乱して、呆然としているリナの手を掴み、握り締めているガウリイに。
にこにこと話しかけているのは、リナの母。
セシル。
「ええ、さきほど♡」
そんなセシルの言葉ににっこり微笑むガウリイ。
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
「こここここここここ!?」
口をばくばくさせているリナに。
「ああ♡この前、リナに署名してもらったからなv卒業までまったんだぞ?オレって優しいだろう?♡」
にっこりと笑って、握り締めたリナの手の甲を。
ガウリイの口元の高さまで持ち上げ。
リナに見えるように軽く手の甲に口付けするガウリイ。
「……な゛!?////」
その行動に真っ赤になるリナ。
混乱するリナの思考では、何が何だかわからない。

少しほど前。
ガウリイがリナに【名前を書いてくれv】
そういって、差し出した紙が・・・なぜ、あんなに小さくたたまれていたのか。
……それは、その紙の意味をリナに悟らされないため。
『婚姻届』という文字を隠すための手段であったことに。
……未だリナは混乱しているのでその事実に気づいてない。
ちなみに、リナはまだ未成年なので、その保護者の許可もいるが。
それはすでに取っているガウリイ。
ここ、礼拝堂を作り始めたのも。
リナが卒業したその日に、挙式を挙げるために、創り出したに他ならない。

混乱するままに。
真っ赤になって、抵抗すらも出来ないリナを。
そのまま、手を引き、扉を開けて。
礼拝堂の中に進んでゆく……

すでに、部屋の両脇には。
卒業式が済んで、服を着替えた、リナの関係者たちや。
数名のガウリイの関係者たち。
といっても、こちらはあまりいないが。
後は、インバース財閥の主だった面々や。
仕事の関係上か、なぜか、魔界関係者……といえども。
今の世の中、ルビーアイ財閥として活動しているその財閥の主だった幹部たちの姿が……
あと、ルナが率いる、フレアート財閥の幹部たちの姿も多少見える。


「では、これより、リナ=インバースと、ガウリイ=ガブリエフの結婚式を行います。
  汝、ガウリイ=ガブリエフ。
  汝はこの女性、リナ=インバースを、永遠の伴侶として生涯愛することを誓いますか?」
「誓います!」
「では、新婦、リナ=インバース。汝は、この男性、ガウリイ=ガブリエフを。
  永遠の伴侶として生涯愛することを誓いますか?」
「……あ…あの……?」
「りぃなv」
「誓いますか?」
……って!?
何でいきなりこ~なってるのよぉ!?
思いっきり思考がパニックに陥っているリナに。
そんなリナの姿をみて、ちらりと神父をみてから。
「ちょっと待ってくださいねv」
そのまま、混乱しているリナのヴェールを挙げて。
そのまま、ぐいっと自分の元に抱き寄せる。
そのまま、リナのあごを持ち上げて。
リナの顔にガウリイの顔を近づけてゆく。
「……んっ!//」
口の中に入ってくる異物の感覚。
逃れようにも必要に絡め取られ。
始めはじたばたもがくリナだが。
やがて、ぐったりと力が抜けてゆく。

『おおおおおおおおお!?先に誓いのキスとは!?』
などと、周りからざわめきが起こっていたりするのだが。
混乱しているリナの耳には届いていない。

力の抜けたリナを確認し。
名残惜しそうにそっとリナから離れると。
透明に糸を紡ぐ何か。
「誓うよな?リナ♡」
「……あ……うん。」
ぼ~とする思考の中で。
思わずつぶやくリナ。

「……え……え~……こほん。では、順番が狂いましたが……
  両名の誓いの言葉をここに得て。
  ここに新たな夫婦と、二人がなりましたことを認めます。……指輪の交換を。」
未だに呆然としているリナの手に。
ガウリイの手から、銀色に輝く指輪が左手の薬指にとはめられ。
呆然としているリナの手にガウリイが指輪を握らせて。
自分の左手にとはめさせていっていた。

「では、これをもちまして、二人が夫婦となりましたことを認めます。
  みなさん、若い新たな夫婦に祝福を!」
『わぁぁぁぁぁあ!』
「リナさん!おめでとうございますぅ!」
「リナさん!ガウリイ様!ご結婚、おめでとうございます!」

未だに呆然とするリナだが。
……気がついたら。
滞りなく、結婚式が行われてしまっていた。

リナだけが知らなかった事実。
ガウリイは、卒業式のこの日に。
リナと結婚式を挙げるために。
すでに招待状などを関係者に配りきり。
しかも、直前にしっかりと、前もって、リナに署名させていた。
婚姻届を役所にと出していたりする。

友人たちのお祝いの言葉も。
……しばらく混乱しまくっているリナの耳には……完全には入ってはいなかった……

ひょいと、リナを抱きかかえ。
花びらが敷き詰められた道を屋敷の本館に向かってゆくガウリイ。
そんな二人に、投げかけられる祝福の言葉。

祝福をうけつつ。
ガウリイは、未だに呆然としたままのリナを抱きかかえたまま。
……そのまま直行し、リナの部屋……しかも、寝室にと運んでいっていた。


「リナ♡」
「……え?ちょ……まっ……やめ……やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

ベットに投げ出され。
服をはだけられ。
……ようやく正気を取り戻したリナ。
時、すでに遅し……とは、こういうことをいうのかもしれない……


「やぁぁ!ひぁ!駄目ぇ!そこはぁぁ!あぁぁ!」
上目遣いにリナを見上げる。
「かわいいよvリナv」
「ああ!……いた!あ…はぅん!」
指を入れられて苦痛の声を上げる。
「……狭いな……」
「だ…だめ…やめ…やぁ…も…あぁぁぁぁ!」
長い悲鳴の後に、ぐったりとなるリナ。
ベットの下に投げ出されているリナが来ていたドレス。
全裸のまま、ぐったりと四肢を投げ出しているリナに。
素早く服を脱ぎ去り覆いかぶさるガウリイ。
「……リナ♡」
そのまま、リナの足をぐいっと一気に開き。
その中心めがけて突き上げる。
「あ……あ……きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!いたぁぁぁっっっっ~~!!」
長いリナの悲鳴が……寝室にこだましていっていた……


「しっかし、ガウリイのやつも……何だな……」
あきれた声のゼルガディスに。
「でも、ガウリイさんの気持ちも分かりますよ。リナさん、どんどん綺麗になってますし。
  高等部に入ったら、いくら持ち上がりとはいえ。新しく他の人達も当然入ってきますもん」
呆然とブーケを持ったままであった、リナのそれを。
会場を出たその直後、リナの手を掴み投げたガウリイ。
それを見事にキャッチしたアメリアは。
その花嫁が持っていたブーケに顔をうずめて小さくつぶやく。
「……その……何だ……高等部……卒業したら……お前さえよかったら……」
照れて、そういいつつ。
小さな小箱を差し出すゼルガディスに。
「ゼルガディスさん……はい!!!!」
満面の笑みを浮かべているアメリアであった。

「ミリァナぁ!俺達も、いつか結婚式を上げようなv」
「ですから、寝言は寝ていってください。いえ、寝言でもいわないでください。ルーク。
  私達はそういう関係じゃないでしょう?」
「ううう……ミリィナァ……」
いつものように、ラブラブアタックをさらりとかわされて。
いじけているのは、リナと同い年であるのだが。
違うクラスのルーク。
そして……ミリーナ。
この二人。


ぐったりと横になっている一糸纏っていないリナに。
「リナ♡愛してるよ。お前だけを……永遠に……」
そういいつつ、抱きしめるガウリイ。
「……これで高等部からは、リナ=ガブリエフだなvふふふ♡リナ……かわいい♡」
そのまま再び、リナにと覆いかぶさってゆく。

ガウリイとしては。
他の男性も入学してる高等部に、リナを進学などさせたくない。
といっても、一応リナも姉の言葉もあり、高等部をまともに出ないとリナの信念が許さない。
というのも分かっているから。
……その前に、確かな絆を回りから固めて。
問答無用で、挙式を挙げているガウリイであった……


「ああああああああああああ!はめられたぁぁぁぁぁぁぁ!」
全てが終わり。
ようやく一時ほど、開放されたリナは。
その一部始終をガウリイから聞き出し。
しばし、ベットの上で絶叫を上げていた……

この春より。
リナの名前は……
リナ=ガブリエフ。
戸籍上でも、名実上も。
……完全にガウリイの正式な妻にとなったのであった……


                                          -続くー

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あとがきもどき:
薫:・・・・・・・・・・・・・・・・・・(まて!)
  いきなり、結婚式でしたv
  リナ、気付きましょうね?
  アメリア達が何を着ていくとか相談していたんだし(爆!)
  ガウやん、策士ですv(笑)
  ・・・・ちなみに。
  前ぶり。
  ・・・・・・・・・リナの魂がまだ出来てないときの話しですv
  さぁて、次回からは、高校生活!&新婚生活です!(だからまて!)


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