まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

こんにちわ♪
目指せ、十話以内完結・・なんですけど・・・。
さて・・・・中高等部の話しと・・。
んでもって、それ以後の話しと・・。
・・・・いけるのでしょうか?(まてこら!)
年代が一気に飛ぶのはご愛嬌(かなりまて!)
さて・・・♪
今回の話しの元になってる話は・・なぁんだv(まてこら!)

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「リナさん……依頼があるんですが……」
深刻な顔をして。
姿も多少薄くして。
クラスメートでもあるにこにこ顔の、男性が。
栗色の髪の女の子にと話しかける。
「何よ?改まって?でも、パス。あんたの依頼、ロクなことじゃないだろうし」
あっさりとその言葉を却下する。
「それに、あんた、依頼料……払わないし」
きっぱりいいきるその言葉に。
「それでしたら、今回は……払いますよ。……百億でどうですか?」
「のった!」
いつも側にいる、金髪碧眼の長身美男子は。
今はちょっと席を外している。
依頼料に、つられて。
依頼を受けることにしている、リナと呼ばれた少女であった。

エターナル・フューチャー第4話

「……と、いうわけで、放課後。詳しい依頼をするって」
戻ってきた金髪碧眼の男性に説明している少女。
すでに、言うだけいって、急ぐからと姿をかき消している、紫色の髪の男性。
「……オレがいないときに、リナに話しかけるとは……ふふふ……ゼロスのやつ……後で殺す!」
いいつつ、目が据わっているその男性に。
「まあ、冗談はともかくとして。まあ、本気でも別にゼロスだからいいけど。
  でも、ガウリイ、あたしに話しかけてくる、男性。全てにそんなこといってるわよね?変なやつ」
毎回そんななのに。
この男性……ガウリイが本気で自分を好きなのだと。
まったく気づいてないこの少女はリナ。
すでに、ここ、鳳凰学園の中等部の授業も終わり。
帰りのホームルームも終わり、帰り支度をしている生徒たち。
そんな二人のクラス、二年A組の中で。
未だに教室に残っているのはこの二人と。
他にはもう一人。
「……リナさん、いい加減に分かってください……」
そんな二人の横で、溜息まじりにリナの台詞に言っているのは。
リナの親友でもあり、友達であり、クラスメートの黒い髪を長く伸ばしている少女。
彼女の名前をシルフィール。
リナとはいわゆる腐れ縁というか幼馴染関係にある。
根本のところでは、リナもまたガウリイに惹かれているのは、一目同然なのだが。
いかんせん、本人にまったくその自覚がないと来ている。
しかも、毎日のようにガウリイが口説いているにもかかわらず。
それにまったく気づいてないリナ。
しかも、さらにいうならば、一目も関係なく。
毎日のように一日、最低学園の中だけでも、十回以上はキスされているというのにも関らず
……である。
そして、溜息を一つつき。
「ガウリイ様、頑張ってくださいね?……くれぐれも先に襲わないように?」
さらりと釘をさすシルフィールに。
「ああv今回は、初夜まで我慢するさv」
……多分。
さらりと、心で継ぎ足して、シルフィールに答えるガウリイ。
「???二人とも、何の会話してるの?」
まったく意味が理解できてないリナは首をかしげるのみ。
そして、ちらりと腕時計を見。
「……遅いわね。ゼロスのやつは……」
まさか、依頼料、払うのが、いやになってキャンセルとかいうんじゃないでしょうね!
だったら、キャンセル料として、十倍はもらわなくちゃv
などと心で決めているリナ。
そんなリナの心のつぶやきを視れるガウリイは。
う~ん。
さすがオレのリナvかわいいよなぁ♡
そんなことを思いつつ、にこにことリナを見つめているのであるが。
このガウリイ。
こうみえても、本当は、すでに二十歳を超えている。
今、ここ、リナ達と同じく中等部に通っているのも。
その彼のもつ『力』と、ちょっとした細工によるもの。
ガウリイとしては、共学でもある、ここ、鳳凰学園に。
リナが通うのが心配でたまらないのである。
彼は、果てしなく、他者ともに認めるほど。
リナに対する独占欲は……果てしなく強い。
それは、万物の創造主たる金色の母ですら認めているほどだからして。
ここでガウリイの正体を知っているのは。
リナの姉と、そして、ゼロス。
そして、それに連なる、この世界の上層部、光と闇を司る存在達のみ。

まさか、知っているはずもない。
リナが完全に過去の記憶を取り戻せば別だとしても。
この彼―ガウリイが、この世界そのものの。
果てしなく広がる、虚無という名前の空間そのものであるなどとは。
彼を生み出したのは、全ての母たる、『金色の王ロードオブナイトメア
各世界ごとに、その呼び名は異なるが。
一般に、悪夢を統べる王ロードオブナイトメアの名前が。
ここでは主流になっている。
まあ、この呼び名を知るものも、ごく限られた一部の存在達のみであるが。

しばらく、約束の時間まで。
あと少しあるので。
そのまま、教室で待機する、リナ、ガウリイ、シルフィールの三人。
なぜ、シルフィールも残っているかといえば。
リナに泣きつかれたため。
何しろ、人気のない教室。
ガウリイと二人っきりになったら。
どうなることか分からない。
それでなくても・・。
最近、いきなり、家でもリナの部屋にガウリイはやってきていたりするのである。
まあ、最後まではどうにかガウリイが理性を総動員して。
突っ走っていないのだが。
簡単に部屋に招き入れるリナもリナだと思うのは、おそらく誰の意見も同じであろう。
何しろ、家では、今、リナとガウリイは一緒に住んでいる。
という理由もあいまって。
意識が飛ぶほどにキスの嵐の攻めを受けているリナ。
それでも、ガウリイが本気だと、気づいてないリナは、かなりのものである。

ダダダダダダダダダダダダダ!!

「リナさぁぁぁぁぁぁぁんんんん!!!!」
教室で依頼を聞こうと、ゼロスを待っていたリナ達の耳に。
廊下を駆け抜ける音と。
狼狽した、元気のある声。
「おい、アメリア!廊下を走るな!」
その後ろから深い、男性の声が響いているが。
「あれ?アメリアに、ゼル、どうかしたの?」
バタァァン!
教室のドアを勢いよく解き放ち。
廊下を走ってきたその二人の人物を少し驚いて見つめるリナ。
肩の辺りより少し上で切りそろえている黒く艶やかな髪に、ぱっちりとした大きな瞳。
対して、男性の方は、黒く、端整な顔立ち。
少女の方の名前をアメリア。
男性の方の名前をゼルガディス。
アメリアは、リナと同じクラスであるが。
ゼルガディスのほうは、只今、高等部の二学年。
この二人、一応というか、正式に、家族の了解のもと、付き合っている。
そのまま、一気に部屋を付ききって。
リナにとしがみつき。
「リナさん!お願いです!協力してくださぁぃ!」
半分泣きながら懇願してくるアメリアに。
「ちょ…ちょ!?アメリア!?ゼル!?どうしたの!?一体!?」
ここまでアメリアが狼狽しているとは。
一体何事!?
さすがのリナの少し驚き、後ろにいるゼルガディスにと問いかける。
「あうあう!リナさぁん!姉さんがぁ!」
「……え゛?」
……あの…ナーガが?
何か果てしなくいやな予感が、リナの中をつきぬけたのは……
まず気のせいではないであろう。
「え…えっと、聞かないことにするわ。あたし、今、ゼロス待ってるし……」
そういって、聞かなかったことにして逃げようとするリナを。
がしっとつかんで。
「リナさん!正義の使者がそんなこといったらいけません!」
スカートのすそをつかんで放さないアメリアに。
「だぁ!あたしはそんなものになった覚えはなぁぃ!放してぇ!ナーガ絡みだといつもやっかいなのよぉ!」
悲鳴に近い声を上げているリナ。
アメリアの姉。
アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン。
その姉に当たる、グレイシア=ウル=ナーガ=セイルーン。
自称、白蛇サーペントのナーガ。
リナと同じくレイヤー・スイーパーの資格保持者。
それゆえに、何どか、仕事を一緒にしたことがあるのだが。
はっきりいって、味方につけるのは得策とはいえない。
敵に回すと面白いが。
悲鳴に近い声を上げているリナの元に。
「…おや。先にアメリアさんがリナさんに話されてましたか?」
にこにこと。
すでに、この世界ではあまり見受けられなくなり、
お洒落でよく持つ存在などがいるという、錫杖を手にもち。
教室の空間が一瞬ゆらぎ。
そこに、黒い神官服を纏っている男性が出現する。
「ゼロスさん?どういうことですか?」
未だにじたばた、アメリアと押し問答をしているリナに代わり。
シルフィールが問いかける。
「いえね。リナさんへの依頼が、そのグレイシアさんのことなんですよ。
  いやぁ、あっはっはっ。僕達や魔王様クラスじゃ手に終えませんでねぇ。はっはっはっ。」
なごやかに笑ってさらりと言っているのは。
紫の髪に、にこにこと細めで笑っている黒い物体。
この世界の闇を統べる王、魔界の王、赤瞳の魔王ルビーアイシャブラニグドゥ。
それに直接に使える、腹心の一人、獣王グレータービーストゼラス=メタリオムが。
その力を注ぎこんで、たった一人だけ作り出した、自身の直属の部下。
獣神官プリーストゼロス。
それが、この彼 ― ゼロスである。
……びたり。
ゼロスの言葉に、リナが一瞬止まり。
「……どういうことよ……ゼロス……」
果てしなくいやな予感が突き抜けるのは、気のせいでありますように。
そう心で祈りつつゼロスにと問いかける。
「リナさん!お願いです!姉さんの眷属の一人が暴走したのを止めるの手伝ってください!」
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・
「またかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
思わずアメリアの言葉にしばらく無言になり、思わず絶叫を上げるリナ。
「まあ、今度はどの御方が暴走を?」
昔からのことなので。
もはや慣れきっているシルフィール。
「ええとですね。ヨムンガルドさんと、後は。
  グレイシアさんに一目ぼれして眷属に入ったという、何でも、メネシスさんさんですね」
にこにこと、ぴっと手を口の前にと差し出して言っているゼロスに。
「……あのメネシスが暴走?」
ふと、ガウリイが口を挟む。
「ガウリイ?知ってるの?」
「ん……まあな。」
そ~いや、最近。
まったく休み取ってないから。
あいつに、休み取らせたけど……
そ~いや、母上が、どこかの世界に休暇に降ろしたとかいってたな・・。
などと、心でつぶやいているガウリイ。
深淵宮に仕えている、書記官。
メネシス。
本質的な存在としての、一応、ガウリイの部下にあたる。
「でも……何でまた?」
ガウリイか口を挟むと。
「いやぁ、何でも、セイルーン王国を代表して。グレイシアさんが、表敬訪問されていた先で。
  そこの皇太子が、グレイシアさんにプロポーズしたんですよ。
  それが原因ですね。グレイシアさん曰く。
  『この私を口説こうなんて、百億光年以上、早いのよ!お~ほっほっほっ!』
  といわれて、軽く断ったんですけど・・。
  でも、その皇太子が、こともあろうに、暗殺者を雇いましてねぇ。
  グレイシアさんを殺そうとしたんですよ。それに腹を立てたらしくて。
  いやぁ、普段真面目な方が切れると、面白いですよねぇ。はっはっはっ。
  ちなみに、ヨムンガルドさんは。ランダムに星に入り込んで。
  その星のマグマを活性化させて、星を爆発させてますけどね。
  ま、こっちはたいしたことじゃないですし。はっはっはっ!」
にこにこと説明するゼロスの言葉に。
「十分にたいしたことじゃぁぁあ!」
どごめし!
リナのけりが、まともにゼロスの顔面を捉えていた。
うるうるうる。
「リナさぁん、お願いですぅ。手を貸してください……被害がこれ以上広がる前に……」
涙交じりでいうアメリアの言葉に。
「わ……分かったわ……」
ああ!
ナーガのやつは!
また、何をしでかしてくれてるのよぉ!
いつも宇宙規模のごたごたを巻き起こしてぇ!
心で絶叫を上げているリナであった。
「ま、メネシスは、オレが引き受けるから。リナは、じゃあ、ヨムンガルドを中心的にな」
あっさりというガウリイのその言葉に。
「そ~いや、あたし、そのメネシスっていうやつ知らないけど?
  そんなに実力のあるやつなわけ?ゼロス?」
初めて聞く名前なので、一応問いかける。
「まあ、そりゃ……
  何しろ、あの御方に繋がりがある。といっても過言でない地位の存在の人(?)ですからねぇ」
深淵の闇王ダークオブナイトメア
その書記官。
そういいかけようとして、それは、ガウリイに精神世界から。
殺気を飛ばされて断念した。
今はまだ、リナが思い出す時ではないと判断して。
相手というか他人から言われて思い出すのでは、意味がない。
リナ自身が思い出してくれなければ。

初めてあったときは。
こんな強く独占したいなどとは思わなかったのに。
たった一つの小さな人間。
その小さな体で、全ての輝きを持っていた少女。
あの時から…彼、深淵の闇王ダークオブナイトメアルキシフェル=ガヴリシヴィア=アビス=ロードナイト。
この世界を生み出した彼【ガウリイは】。
ずっと、少女 ― リナに惹かれている。
彼を生み出したのは、金色の母。
彼は、一応、名目上は、金色の母の息子。
という立場にいるのである。
それを知るのは、ごく一部のみ。
彼が鎮座するのは、深遠宮殿ダークバレス

「ま、ガウリイがそういうんだったら・・・。
  そのメネシスって奴はとりあえず置いといて!先にヨムンガルドを何とかしないとぉ!」
リナの悲鳴に近い叫びが。
教室中にこだましていた。

ヨムンガルド。
とある世界の存在。
ナーガになつき、眷属にとなっている…巨大な大蛇。
とある星には、その伝説が残っているほどに。

かつては、大陸一つ程度の大きさを誇っていたらしいが。
今では、かるく、ちょっとした惑星くらいの大きさまで成長していたりする。
ちなみに、それが暴れると、まず大地震が起こり。
まずそのプレートの上に位置する存在は
その地震に対抗するすべがなく。
今までいくらの文明が滅んだことか。
以前、ちょっとした依頼で。
地震の調査を受けた時にナーガとチームを組み。
…あろうことか、その地震の元になつかれて、自らの眷属にしているナーガ。

ヨムンガルドの暴走。
彼は、星を形勢する、マグマやマントルの中でも生存可能。
というか、暴走するそれが好むのは…星の中心にある、どろどろしたマグマの部分。
そんな所で暴れられると……
まず間違いなく、その星は滅ぶ。
ほぼ100%の確率で。

今度は一体。
何処まで暴走させてるのよ……ナーガは……
リナの心のつぶやきに答えられるものは……誰もいない。

せっかく、夏休みに入るというのに……
リナの心の溜息は。
むなしく掻き消えていた。


メネシスの方は、どういう手段を用いたのか。
ガウリイが目の前に行って、少し何やら大人しくなり。
その結果。
メネシスの力をも借りて、どうにかヨムンガルドを落ち着かせたのは。
夏休みに入って、すでに一週間が経過していた。

十四歳の夏休み。
年相応の夏休みの過ごし方では……はっきいって……ない。


                                           -続くー

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あとがきもどき:
薫:さてさてv
  打ち込みしていると、恒例のごとくに十二時・・過ぎました(汗)
  ヨムンガルドとリナ達の戦い?
  ・・・・・ま、要望があれば打ち込みます・・。
  ・・・いや、風景は頭の中にはっきりあるんですけど・・。
  ・・・・文章できっぱり表現しきれる自身が・・ないんです(汗)
  ちなみに、ヨムンガルド。
  正式な名前を、ミドガルズオルム。
  はいv北欧神話に出てくるあの大蛇さんですv
  ちなみに、ガンガンコミックの。魔探偵ロキ。
  あの性格に近い・・そう判断してくださいなv
  つまり、ロキ=ナーガ(笑)
  んではではv

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