まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

こんにちわ♪
さてさて、ようやく、第3話(爆!)
リナ……ああ……気の毒に……(笑)
しっかし・・・アメリア・・世の中には知らないほうがいいこともあるんだよ?(笑)

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キュリアン・タウンについたあたし達。
そこで、便利なアイテム其の5をゲットして、なんとただでケーキの食べ放題♡
おお!!!腕をあげたな!!!ジョージっ!!
なんとどこかに弟子入りして腕を磨いたらしいけど……
何?その師匠がくるって??
どこから……
……って……
でぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~~~~~~~~!!!!!!
ゼフィール・シティのリアランサーのウェイトレスのバイトしている女性ぃぃ!?
そ・・そりはあたしの姉ちゃんだぁぁぁぁぁ~~~!!!!!
あたしの驚きもなんのその。
……ちょいまてぃぃい!!!!!!
姉ちゃんがケーキを引き取りにくるってぇぇぇぇぇぇ~~~~~!!!!!
こ……これは今日中に解決しないと……
あ……あたしの命はないぃぃぃ~~~!!!!!!!

タルト攻略戦 ~第3話~

「……とすると、姉ちゃんの性格からいって……三日前には来るとして……ケーキつくりに三日……
  だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!一日しかないじゃないのよぉぉ~~~~~!!!!」
あたしは、完全にパニックである!!
たったの一日でどうしろっていうのよぉぉ~~!!!
そんなあたしの心の叫びもむなしく、ただ、アメリア達はケーキを、ただひたすらに食べてるし……
「ああ、リナさんのお姉さんでしたか。ルナ=インバース師匠は」
にっこりとジョージがいってくる台詞もどこかあたしにはむなしい。
「リナさんのお姉さんって……」
シルフィールのつぶやきに。
『〃リナまた〃のお姉さん(姉ちゃん)ですね(だな)!!』
見事なまでに、台詞をハモらせるアメリア・ガウリイ・ゼルガディス・シルフィール。
「だぁぁ~!!あんた達、成仏しなさいね!!!姉ちゃんに対してそんなこと……」
あたしの顔色に。
「リ…リナさんが…恐れてます……(汗)」
「あ・・・あの『リナ=インバース』が怖れるお姉さんって……(汗)」
そんなあたしをみて、ゼロスとトパジェがなにやら言っているが。
「……あれ??ルナ……??あの人と同じ名前なんですねぇ~……」
「まあ、リナさんは人間ですし。違うかもしれませんが♡」
ちょいまてぃ!!!
「魔族のあんた達には言われたくないわよ!!!あ゛あ゛……姉ちゃんが来るぅ~……」
もっと普段なら、ゼロスとトパジェに、ラグナブレードでもお見舞いしてやるところだが。
何しろ、今は状況が状況である!!!
う~ん……う~ん……
あたしがただひたすらに悩んでいると。
「でも、すごいです!!!リナさん!!!
  困っている人をほっておけないなんて!!これでリナさんもようやく正義の道に……」
一人で盛り上がっていたりするアメリア。
「しかし、いなくなったって……??盗まれでもしたのか??その『高級材料』は??」
しっかりと、全てのケーキを食べつくしていたりするゼルがジョージに聞いている。
「はぁ……なんかそんなものというのですかねぇ……」
にこにこと笑っているジョージ。
……歩いて逃げてたぞ???
あれは(汗)
「何しろ自分でも懇親の出来だと思えますしね。あれは。
  そのせいか、しっかりと他の方々まで引き連れていなくなりましたし……」
自分によってる場合か!!ジョージ!!!!!
「ねぇ。そんなことより、このケーキっておかわりあるの??」
マルチナがとことん話しについてきてない台詞をいう。
「ええ。すぐにできますよ。ちょっとまってくださいね」
ジョージが奥に引っ込んでゆく。
そして、2・3分もしないうちに、ケーキの数々を持って出てくるし……
……何かむちゃくちゃやな予感……(涙)
「とりあえず、わたくしは、海王様にケーキを届けてまいりますわ♡」
逃げようとするトパジェ!!
「させるか!!アメリア!!いけ!!」
「はい!!!人生ってすばらしい!!!生きてるってすばらしい!!」
毎夜のことなので、すっかり定着しているアメリアの生の賛歌。
「うわぁ……」
「いやぁぁぁぁ!!!」
それを聞いてうずくまるゼロスとトパジェ。
「ふふふ……それでも、今回のことに協力しないというなら♡」
あたしはごそごそと袋から球を取り出す。
『げっ!!!リナ(さん)それは!!!』
アメリア・マルチナ・ゼルの声が重なる。
「じ…ジョージ、それはそうとなんでそんなに早くケーキができるんだ?何か秘策でもあるのか?」
汗をびっしょりとかいて、なんとかゼルがあたしの気を変えようとしていたりする。
「秘策だなんて・・・・♪ただの品質改良の結果ですよ♡植物とはいえ生き物ですから♪」
言って、ジョージは、懐から小さな瓶を取り出す。
中には、なぜか虹色に色が変化する液体が入っているのだが。
それをそこにあったケーキに瓶のふたを開けて、
――――― ぽた。
一滴、ケーキに落とす。
『うげげげぇぇぇぇぇぇ!!!!!!?????』
あたしはそれを見た瞬間、一瞬思考が真っ白になってしまった。
おそらくゼルもアメリアもだろう。
どこか焦点があっていない。

ジョージがケーキにその不可解な液をたらすと。
『わきゃわきゃわきゃ♪』
なぜか、その液のかかったケーキがその……分裂を始めたのだ……
しかも、言葉・・・話して・・・手足までついてるし……(涙)
各五十個程度にまで分裂し、それはぴたっ!!と止まるが……
ケーキがケーキを産む……
こんな奇想天外な事実があたし達の目の前で繰り広げられているのだ……
……みなかったことにしよ……
「リナさんのおかげなんですよ♡
  リナさんのおかげで女性はケーキが好きで、よく食べるとわかりましたので。
  品質改良の結果、少ない材料で品質も落とすことなく、増殖させることに成功したんです♡」
ジョージの言葉があたし達に風となって吹き抜ける。
そ…そりゃ……確かに。
あたし、以前、ジョージが好きなだけ食べていい。
っていったから、数百個からたべたけど……ケーキ……
そ・・それでこれにいくかぁ!?普通!?

「それで、ジョージさん、その材料を盗んだ人の特徴は判りますか?」
あ、アメリアも今のは見なかったことにする気のようだ。
「そうですねぇ。すらりとした手足。完璧なまでの装飾の数々。
  使っている材料も格別なら、仕上がりとして完成した彼らもまた一品!!」
「……な…なんか、変わった人ですねぇ……」
シルフィールがそんなことをもらしている。
いや……だから、あれは人ではないってば(涙)
「そういや、なんでゼロスの同僚のこの人のもってる箱から、寝息が聞こえてくるんだ?」
ガウリイがこっちの話についてこないで、ゼロスに話しかけていたりするが。
こら!!ガウリイ!!
いやな予感其の2がするから聞くな!!!
「トパジェさんですってば……(汗)
  ああ、最終工程をこれ、やってもらってないので、そのままになってるんですよ」
ゼロスがいう。
「最終工程??さっきもいってたが……??」
だから聞くな!!ゼルも!!!
「ああ、簡単なことですよ。実は、いろいろと研究してみまして、やっぱり鮮度のいいものがおいしい。
  というのが分かりまして。鮮度を重視すれば、それはなんていっても生きたまま!!」
こらまて……(汗)
ジョージ……
……頼むから……プリ~ズ……
「ならば、お客様に少しでも鮮度がいいものを。ということになると、それはやっぱり生き作り!!」
だからまてぃ!!!
「でも、なぜか、ケーキが話すのは君が悪いとか言われますので、
  お客様に手渡す前に、言葉などを話せなくしてついでに、動けなくもしてるんです♡
  それが最終工程です♡」
にこにこと丁寧に説明してくるジョージ。
う……うだぁぁ~~~!!!!
聞きたくなかったぁぁぁぁ~~~!!!!!!
アメリア達ももはや目が点になっている。
「け…ケーキが話す?……動くって……」
「なんなら、見ます?アメリアさん??」
ゼロスがいつのまにか、自分用に買っていたらしいケーキを取り出す。
ゼロスが何やらつぶやくと。
どうやら、目覚めの呪文のようだが……
『は…ここは、どこ!?お願いぃぃ!!私を食べないでぇぇ♡』
ケーキに手足が生えて、ぶりっ子しつつ、命乞いしてくる姿が……
………………
「はぅ……」
シルフィールはその場に卒倒し。
マルチナなどは、
「へぇ。これ、けっこういいんじゃない??私の国で売り出そうかしら??」
とことん感性のずれまくってる意見をいい。
「……ああ、お茶がおいしい……」
ゼルなどは、いつのまにやら現実逃避。
「ですね。ゼルガディスさん。」
アメリアもそれに付き合っていたりする。
「へぇ~。実際にも話せるんだなぁ……ケーキも」
とことん理解してないガウリイ・・・・・・・。
「まあ、これらは、すべてランクが下の材料でつくってるから、こんな程度ですが。
  師匠から教わった技術でこの僕が作り上げたあの材料!!
  彼らはみごとなまでの完成ものです!なんといっても、知性ももってますし♡呪文も扱えますし♡」
……まてぃぃぃぃ!!!!!!
「それでですかねぇ……
  始めに造ったショートケーキたちが材料たちを引き連れて、なぜか家出したんですよねぇ。
  はぁ……空気から養分を取り出すシステムも追加してるんですよねぇ。
  持ち帰り用と、出前用に、品質が落ちないように……」
だ……だぁぁぁ~~~!!!!!
「んな変な特性与えるなぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
「ですが、そんなのなら、ある程度は精神世界からの探査もできるのでは??」
ゼロスがのんびりという。
「じゃあ、ゼロス!!!あんた、さっきここに来るまでに見た『あれ』!!探してきなさい!!!」
「無理いわないでくださぃぃ!!いくら僕でも魔力波動が分からないものの探査なんて!!!」
ほほぅぅ……
あたしはまだ持ってた球を握り直す。
「あ゛あ゛!!!ゼロスさん!!!お願いです!!!受けてください!!」
「アメリア!!!耳栓!!!用意しろ!!!早く!!!」
『……????』
その言葉に首をかしげているゼロスとトパジェ。
あたしは、教わったとある呪文を唱える。
むろん、しっかりと魔力で強化している耳栓をしてはいるが。

ばったぁぁぁぁぁぁんんんんんん!!!!!

それをまともに、聞いたゼロスとトパジェは泡吹いて倒れてるが……
姿も薄くなってるぞ??
「ああ…なんてすばらしい…ぎゃぐ……」
『う゛ぞ……』
なぜかうっとしてたりするジョージ……
コレは、ガウリイが冥王にさらわれたとき。
ドラゴンズピークのミルガズィアさんが、あたし達の傷の手当てをしてくれたときにくれたもの。
なんでも、落ち込んでては、力がでないとかいって、
『ギャグでも聞いて、力をだすがいい。これは私の得意とするギャグが詰め込まれている記憶球メモリーオーブ()だ』
といって、竜達の峰ドラゴンズピークを立ち去るときに、くれたもの。
以前から、故郷の関係で、
竜やエルフのギャグのセンスをしってるあたしとしては、かなりほしくなかったのだが。
もしかして、何かの役に立つのでは?
と思い、今までもっているものである。
……よく考えてみると、これつかったら……あっさりと冥王にもダメージ…与えられたかもしれないが。
何しろ、あたしはあのときは、ガウリイをただ助けたい一心だったし……
世界の消滅よりも、何よりも、ガウリイ…ただ一人を……
アメリアとゼルはそのとてつもないギャグを知らなかったのか。
一度、あれを再生してしまったことがあったりする……
念のためにいっておくが、あたしは一応、あのとき、『やめたほうがいい。』とは忠告はしたかんね……

「ふふふ……ゼロス、トパジェ♡協力しないんなら、このギャグ…カタートにでも響かせるからね♪
  声の増幅の呪文……あたし、知っているのよねぇ♡あと、毎晩、これ聞かす!!!」
あたしのなんとも誠意に満ちた説得に。
「わ……わかりました(涙)協力します……しくしくしく……」
「きょ……協力はいたしますが…
  …と…とりあえず、怒られるのがいやですので……これ……届けてきますね♡」
いうなり。
シュン!!!
「あ゛あ゛!!!トパジェさん!!!ズルイですぅぅぅ!!!」
トパジェはケーキをもってトンズらするしぃ!!!!
「さぁぁぁて♡も・ち・ろ・ん♡ゼロスは、滅んでも、探し出してくれるわよねぇ♡
  いやなら、ギガスレ・不完全バージョンのプレゼント♡」
あたしのなんともかわいい意見に。
「リナさん!!それは使わないでっていったじゃないですか!!」
アメリアが何かいってくるが。
「じゃあ…何?アメリアは姉ちゃんに、ここにいる皆が殺されてもいいわけね?ふふふふ……」
「リナ……目がまじだぞ……」
「な……何ものなんだ!?その姉ちゃんって……!!??」
ガウリイとゼルが冷や汗流してたりするが。
「しくしくしく……やらせていただきます……しくしくしく……」
かくして、ゼロスの全面協力のもと、この町に来る途中、
見かけた『材料』とケーキたちを探し出すことにしたあたし達。
まあ、ゼロスだったら大丈夫でしょう。
なんていっても一応、実力ある魔族だし。
これでも。
あたしがほっと心の隅でひとかけらの希望をもつと。
「あ、そうそう。言い忘れてましたが。彼らって……全員『プロテクト』の呪文を唱えているらしく……
  魔力探査ができなくなっているんですよねぇ~♡一応、試してはみましたが、駄目でした♡」
にこにこと追加説明してくるジョージ。
『早く言え(言ってくださぃぃ)~~~!!!!!!んな(そんな)重要なことは~!!!』
みごとにあたしとゼロスの声が一致した。
うう……あたし……死ぬかも……(涙)


                                    ―第4話へ続く―


なんと、あたしの姉ちゃんが自らケーキを引き取りに来る!?
それまでの期限はなんと姉ちゃんの性格からいっても今日が限界!?
どうにか、あたしの淑女らしい乙女な説得で、ゼロスの全面協力を取り付けたあたし。
まあ、まだ完全に気絶してるシルフィールは……ほっとこっと……
気絶してても……あれ……ダメージあったか……
しかし……ジョージ……
変なものを作らないでぇぇ~~~!!!!!
おいしいケーキは作ってもぉぉぉ~~~!!!!
しかも、探す『材料たち』は魔法も使えるとか・・・・・。
なんですってぇ!?それらは『プロテクト』を唱えてるってぇぇ~!!
い・・・意地でも根性で見つけてやるぅぅぅ~~!!!!!
そ・・それが無理なら、完全版でも唱えてこの世界ごと消してやるぅぅぅ!!!!
姉ちゃんの怒りを買うくらいならぁぁぁぁぁ~~~!!!!!!!(絶叫!!)

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あとがき:
薫:あぅ・・・・・・・。ようやく、転機点です・・・・・・。
    次回から、ケーキ探しに奮闘します♪←(爆!)
    多分、これは、余り長くならないとおもう・・・・んだけどなぁ・・・・(涙)
    なんといってもSP読みきりネタとして思いついたし・・・・・。
    ではでは、また次回ででも会いましょう♡それでは♪


ひとりごと:・・・初期のケーキなら食べてもいいけど・・・・・。
      なんか今のケーキは・・・・・食べたくない・・・・・・(涙)
      むちゃくちゃおいしいらしいけど・・・・・。
      しくしくしく・・・・・・。
      私も知る前に食べとけばよかった・・・・・(涙)
      ジョージのケーキ・・・・・・(涙)


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