まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
さて、今回はまだまだ、衝撃の回にはいきません(笑
おそらくは長さてきに次回になるかとv
何はともあれ、いっきますv
#####################################永遠の邂逅 ~たくらみの行く末~
「……うん?レゾ殿!?」
バタバタバタ。
ここ、レテディウス城。
ここは、かつて、若い国王と王妃が一時国を治めていたのであるが。
まだ、一人息子である王子が幼いときに、その国王と王妃は死亡。
ゆえに、子供夫婦にその任務を譲っていた、元国王でもあったレゾ
娘を溺愛していた彼にとって、娘の死亡は他ならないショックを与え。
ゆえにこそ、残された孫でもあるゼルガディスを溺愛しているレテディウス国王、レゾ。
フィルとガウリイがレゾに呼ばれ。
王城にと向かい、そして。
今、まさに、城下町に入ろう、としたその直後。
ばたばたと。
一人あわてて出てきているレゾの姿が。
そして、中には数名の兵士の姿すらも見て取れる。
「フィリオネル!?」
その声に、狼狽しつつも、フィルに声をかけてくるレゾの言葉に。
おもわず、ざっと身構える、レゾに付き添う三名の兵士達の姿。
だが、そんな兵士達を制し、すっと手を横に伸ばし。
「申し訳ありません。――お呼びたてしていたのに……それどころではなくなってしまいました。フィリオネル」
何やらあわてているレゾに対し。
「どうかされたのか?」
そう問いかけるフィルの言葉に。
「ええ……じつは、ゼルが心無いものたちに誘拐されてしまいまして……」
『誘拐!!??』
「ええ。いつものように部屋にいたはずなんですけど……
ふと何となくゼルの部屋にいったら、一枚の手紙がおいてありまして……
で、波動をたどりましたら、ゼルはどうやら古代の遺跡にいるらしく……
それで、今から救出に行くところなんです。――今私のところがごたごたしているのはご存知ですよね?
この機に心無いものたちがよからぬことなどをたくらんでもいけませんし……」
思わず同時に叫ぶガウリイとフィルに答えるように説明するレゾに対し。
「皇子を亡き者にして、レゾ様のご子息であるデューク様を時期国王に、という動きもありますからね。
ですから、レゾ様としましては、内密にゼルガディス様を助け出したいわけなのです。」
どうやら、フィルの名前をきき、ようやくフィルが誰なのか思い出し、警戒を解いている兵士達。
「しかし……あのゼルが誘拐?…間違いないのか?レゾさん?」
いくら何でも、ルナにも特訓を受けたこともあるあのゼルが、あっさりと簡単に誘拐される、などとは考えにくい。
「ええ。水晶を通して確認いたしましたから。
――ともかく、早くしないと、あの子は売られてしまいます。――急がないと」
そんなレゾの言葉に。
「何と!?最近勃発している、あの幼い子供を誘拐している奴らの手のものか!?・・・よもや、アレが!?」
思わず叫んでいるフィルの姿。
「それはわかりません。――ですが、確かに巨大な力が動いているのは事実みたいです」
「うむ。わかった、わしらも手を貸そう。ガウリイ、おぬしもいいな?」
レゾの言葉にフィルはうなづき、そしてガウリイにと問いかける。
「オレは別に。というかほっとく訳にもいかないだろう」
「――すいません。ご迷惑をおかけいたしまして」
『――レゾ様!ともかく急ぎましょう!』
そんな兵士達の言葉をうけ。
彼らは、レテディウス城がある大陸の北のほうにある山間の麓にある、忘れられた古代の遺跡にと足を運んでゆく。
「……うっ。…ここは?」
ふと気づけば、見知らぬ場所。
しかも、何かひんやりとしている。
視界に映るのは、鉄格子。
「・・・・・・・・・一体俺は……」
確か自分は部屋にいて、そして、義祖母であるエリスから珍しく差し入れをうけ…
それを食べた直後に意識を失った。
それまでは覚えている。
「……ちっ。どうやらしてやられたらしいな」
最近、あのエリスがよからぬものと会合している、というのは噂で知っていた。
ゆえにこそ、レゾもまた、証拠をつかむためにと動いていたのだから。
協力をフィルにと仰いだのもそのため。
だが、こうも早くにあからさまに行動を起こすなど。
「……この俺が不覚にも捕まるとは……」
毒は感じなかったのに。
おそらくは、レゾも、そして自分すら知らない毒か何かであったのであろう。
それが毒で少量でもおそらくは意識を失わすものである。
というのは、その症状から大体は見当つく。
「――とにかく、ここから出ないと……」
ガシャ。
自分が今いるのは、どこかの牢屋の中。
しかも、冷たい雰囲気から、地下であるのだろう、ということは検討はつく。
閉じ込められている牢屋にと手をかけて…だがしかし。
パチッ!
「……ちっ。結界か」
どうやら、中からはどうにもできないような術がかけられているらしく。
檻に手をかけたところ思いっきり電気が走りはじかれる。
こういう場合は……
たしか、どこかに術を構成している紋があるはず。
その紋さえみつければ、この結界は解けるはず。
そう思い…牢屋の中を慎重にと調べてゆくゼルガディスの姿がしばし見受けられてゆく。
「…ガウリイ、こっちでいいのか?」
「ええ。気配はこっちからしてますよ?」
「にゅぅ??」
「この地下にいるのは間違いないんです。ああ、ゼルガディス…今お爺ちゃんが助けにいきますからね」
古代の遺跡、と呼ばれている遺跡の入り口でそんな会話をしている彼ら達。
そして。
「お前たちはこの中にいるであろう、盗賊たちの捕獲。いいですね?」
「――はっ!!」
いって、後ろに控えている兵士達にと命令し。
そして。
フィルと顔を見合わせ。
「ガウリイ、儂はとりあえず、地下にと向かう。
――お前では危険だから、とりあえず、ここにいるか。もしくは入り口を探してくるがよい」
「では、いきますか」
いって。
そのまま、レゾが何やら唱えたかと思うと、フィルとレゾの姿はそのまま、その場から掻き消える。
レゾは一定範囲内においては瞬間移動をその能力により、術を得とくしているのである。
だが、これはそれほど長い距離は移動は不可能。
近いからこそ出来る技。
そんな二人が掻き消えたのをみて。
「……リナが離れてるから瞬間移動もできないしな……とりあえず。こっちにいくか。こっちに入り口があるし」
そんなことをいいつつ。
「いくぞ?チロル?」
「みゅっ!」
以前、リナと共にレヌール城に住み着いていた魔を退治したときにとゆずリ受けた魔金竜。
まずめったに人になつかない種族であるのだが。
だが、ガウリイやリナは別らしく、二人にはなついたがゆえに。
だが、一応リナは宿屋、ということもあり、動物が苦手な客もとまる。
というのもあり、ガウリイが預かることになっているその生物。
リナが名前をチロル、と名づけたのだが。
チロルを伴い、地下への入り口がある場所にとガウリイもまた向かってゆく。
古代の遺跡。
入り組んだ構造になっており、かつて、この地は町謙城をかねていた。
篭城するのにはうってつけ。
何しろ町すべてを建物で囲い、国としたのであるからして。
この遺跡を参考にして、フィルもまた、自分の国の大改革を行ったのであるが……
それはまあ、今は関係ないこと。
カコッン。
わざわざ遠回りする必要はない。
目的の場所は目に見えているのだからして。
それゆえに。
その場から飛び降りて、そこにある床のスイッチを押すガウリイ。
と。
ゴゴッ。
その部屋の背後にある壁がガコン、と音をたて開いてゆく。
その先にあるのは、地下に続いている道のり。
階段なども多少存在しており、昇り降りを繰り返して地下にと移動できる仕組みになっているのも。
これもまた、侵入者対策のしかけに他ならない。
今は住んでいるものといえば、ときたま盗賊などといった悪人の根城になっているこの場所がら。
このような入り組んだ仕組みになっているがゆえに、そういった輩にはかなり好都合。
…中には道にまよって餓死したものも過去にはいたりしたのだが。
ゆえに。
ところどころにチョークで矢印がほどこされていたりする。
その階段をしばらく進み。
そして。
ピシャン……
やがて、ガウリイは周りに水が張ってある地下にと移動する。
足場も狭く、そしてまた、何やらこの辺りにも魔物が徘徊していたりするが。
それをあっさりとギロリ、とにらむ殺気だけでことごとく撤退させ。
そのまま、奥に、奥にと進んでゆく。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・!?」
やがて、奥のほうから何やら聞こえてくる声が。
「こっちか!」
その声のほうにとガウリイは足を向けてゆく。
「何ゆえに幼い子供を!おのれ!儂は平和主義じゃが容赦はせんぞ!?」
「ゼルガディス!?大丈夫ですか!?」
ゼルガディスが捕らえられている牢獄の外。
何やら言い合っている二人の姿と。
そして。
「Ω⊇Э」
人間では聞き取りにくい言葉を発する。
それとともに、ゼルガディスが閉じ込められていた牢の中から開放され。
「…レゾ!?それにフィルさんも!?」
驚きの声を上げていたりする。
しずかに目をつむり、精神を集中させていたところにやってきた祖父達の姿。
「ゼルガディス!心配しましたよ!?」
そういうレゾの言葉とともに。
「うぐっ!?」
いきなり、ぎゅっとゼルガディスを抱きしめるレゾ。
それとともに。
「――ほぅ。やはり自らでてきましたか……」
低い…地に這うような低い声が響き渡ってゆく……
-続くー
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あとがき:
薫:さてさて。
でてきた人物はいったい!?
ゼルガディス達の運命は!?って・・・ゲーム知ってたら誰でもわかりますよね(笑
ちなみに、これ、二点ほど考えてるのをどっちをメインとして打ち込みするか・・・
実は、生きていた(!?)と、やっぱりゲームに忠実に死んでるか。ということに(まてやこら
ま、でも後々の話しの展開として死亡しないと話すすまないのよね(笑
ま、何はともあれ、次回。
衝撃の展開(んなもんでもないかな?)に!!
2005年3月6日某日
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