まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

まえがき:
とりあえず、ある程度まとまったら。
このお話の説明ページつくりますねv
では、いきますv

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永遠の邂逅  ~物語の序曲開始~

「リナぁぁ!あんたはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
「きゃぁぁ!ごめんなさい!姉ちゃぁぁん!!」
いつもの光景、とはいうものの。
だが、しかし。
いくら見慣れてきた…といっても、そんなに滅多とあることではない。
いきなり、町の中に黄金竜が降り立てば…まず、間違いなく誰でも驚くことは間違いなし。
それゆえに。
遅くなったから、といってフィリアに送ってもらったリナにと今日も今日とてルナよりの雷が落ちていたりする。
「ま、まあ、遅くなって急いでかえってきた、というのは認めるけど。あ、フィリア、いつもありがとね」
ぐりぐり、とリナの頭をかなぐりつつも、横にいる、すでに人の形態になっているフィリアにと話しかけるルナ。
だが、まあ、いきなり黄金竜が町の中にと舞い降りて、しかも、それがルナとレイスが経営している、ここ。
フレアナの町の中にある唯一の一件の宿屋。
その目前で起こったこと、となれば、人々の理解は…かなりすばやい。
中には、『みなかったこと』にして、現実逃避をしてそのままいつもの日常を送っているものもいたりする。
すでに、完全に日は暮れ、空には星がきらめいている。
「あ、ゼルガディスさん。送っていきますから、少しまっててくださいね」
そういって、奥より出てくる一人の男性。
その長い黒髪と紅い瞳が何よりも印象深いが。
「俺的には一人で帰れるが……」
そんなゼルガディスの言葉に。
「ダメです!あなた、あのレゾさんに何かあったら、ねちねち言われるのは私たちなんですよ!?」
何やらそんなことをいっているこのレイス。
ちなみに、この場においては、リナの実の父であり、ルナは実の母でもあるのだが。
だがしかし、彼らの見た目の年齢的に、おかしく感じられてはいけない、というので。
リナには、両親のとことを、姉、兄、と呼ぶようにとしつけてある。
そんな事実は、町の人々は知るはずもなく。
知っているのは、ガウリイの父である、フィリオネル…通称、フィル、と。
その彼に今は仕えているゴルンノヴァ。
と、そして、ゼルガディスの祖父であるレゾのみ。
まあ、事情が事情であるがゆえに、誰もその事実は公言してないのであるが。
「…まあ、レゾの過保護ぶりは認めるが……なら、すまんが頼む」
彼がねちねちと何やら文句をいうときのねちっこさは、彼とて十分に承知しているがゆえに。
そのまま素直にうなづいているゼルガディス。
ゼルガディス=グレイワーズ=ラクド=レテディウス。
このレテディウス王国の正等なる王位継承権を持つ皇太子であり、また、ガウリイとは同い年。
彼の両親は幼いころに死別しており、ゆえに、祖父であるレゾに育てられたこのゼルガディス。
周りが、時期国王に、という教育を施したためか、分別をわきまえた性格に六歳にしてたどり着いていたりする。
最も、彼としては、数年前に誕生した、という、レゾの息子が王国を継ぐべきだ…と思っているのだが。
その息子が実は、レゾの子供ではなく、レゾに取り入るため…といか、
レゾの側に近寄る為にと義祖母にあたる、エリス、という女性が、
魔道を駆使して作り出したホムンクルスだとは…彼は知るはずもなく。
レゾはその事実を疑っているがゆえに、だからこそ。
その真偽を確かめようと日々努力しているのだが。
そんなゼルガディスの言葉に。
「それでは、ルナ?リナ?私はちょっとこのゼルガディスさんを送ってきますね。」
いって。
そのまま、ゼルガディスの横に立ち。
ふいっ。
ゼルガディスと共にその場から掻き消えてゆくレイスの姿が。
そしてまた。
「それじゃ、ガウリイ、まった明日ね」
「リナ。風邪ひくなよ?」
「はいはい。あんたも気をつけて帰りなさいよ?」
いって。
そのまま、ルナと共に家…というか、宿屋兼、実家、となっている家の中にと入ってゆくリナの姿。
そして。
「さて。オレも帰るか」
そのまま。
リナが無事に家の中に入ったのを確認して。
「リナが近くにいるからできるわざだな……」
本来なら、簡単にできるのに……
そんなことを思いつつ。
かるく、自分の横にと円を描く。
と。
その円の内部が淡く光り。
その中がまるで水面のようにと成り果てる。
「よっと」
それを確認し、その円をくぐってゆくガウリイ。
その円の先は、彼が住んでいるサンタローズの村にとつながっており。
これはいわゆる空間同士をつなげた簡単な直通移動。
ガウリイもまた、戻っていったのを確認し。
「さて。それでは私も帰りましょう」
いって。
そのまま、町の中だ、というのに、一声吠え。
その姿を人の形状から、一瞬のうちに竜のそれにと姿をかえ。
ぱさっ!
彼女が住んでいるオリクルベリーの町にと夜空を飛んで戻ってゆくフィリアの姿が。
そんな光景がしばし、ここ、フレアナの町の中、見受けられてゆくのであった………


数日後。
「?父さん?呼び出し何だったの?」
王宮から呼び出しをうけ、一人レテディウス城にと向かっていたフィルに対し、戻ってきた彼に問いかけるガウリイ。
「ん?ああ。これを預かってくれ…といわれてな」
そういって、フィルが取り出したのは、先日、ガウリイとリナとゼルガディスの三人で。
神の塔、と呼ばれている場所から取ってきた、一枚の鏡が握られていたりする。
「ラーの鏡を?」
確か、あれであのレゾは、何かするつもりだったんじゃ……
ガウリイはそんなことを心で思うが。
「何でもあの城に保管していたら、危険だとか何とかというのでな。
  あのレゾ殿は予知の能力も兼ね備えているからな。
  ゆえに、儂にこれを預かっておいてほしい、といってきたんじゃ。
  何かとてつもない力が押し寄せているようなこともいっておったな……よもや……」
よもや、まさかヴラバザードの手のものが何かしてくるのでは……
などと思い言葉をつまらせる。
暗黒魔界にいる、という、魔王ヴラバザード。
まあ、それが真実だ…といのは。
彼。
フィルこと、フィリオネル=エル=ディ=セイルーンは、
妻であるシルメリア=ラナス=マルガレータ=セイルーンがガウリイが産まれた直後に誘拐されているがゆえに、
そのことを知っている。
最も…その名前をしったのは、妻を捜して世界をめぐっている最中のことではあるが。
だが、そのヴラバザードも、ただ魔王を自分で名乗っている…というか、周りがそう呼んでいるだけ。
というその事実は彼とて知らないが。
それは、一部の存在しかしらない事実。
そして、少し顔を曇らせるフィル。
「とりかく。ガウリイ。儂はちと用ができた。――お主はリナ殿のところにでも遊びにいくがよい。ではな」
いって、そのまま、その鏡をもち。
サンタローズの村の中にとある、位置的には北にある、洞窟にと足を向けてゆくフィルの姿が。
そんなフィルの姿をみつめつつ。
「…?何かあの鏡であるのかな?…ま、とりあえず、オレはリナのところにいくか♡」
いって、許可もでた、ということもあり。
うきうきとして、一人、フレアナの町にと向かってゆくガウリイの姿が。
ここ、サンタローズの村の中、見受けられてゆくのであった……

そして……
そんなほのぼのとした日常は、つつがなくすぎてゆく……


そして月日は流れ……
四年がつつがなく経過したある日のこと。
「?王室から?」
「うむ」
何やら重大な話がある、といわれ、フィルに内密に使者が送られてきたのは先日のこと。
今、リナはルナと一緒に何やら宿屋で売る品物を仕入れにどこかにいっているので、ここ数ヶ月は留守である。
そんな中、しばらくリナに会えないので、いじけていたガウリイにと、フィルが話しをもってきたのが。
――王宮で大変なことが起こっている。至急きてくれ。
という、レゾからの手紙。
それは、何やらゼルガディスにも関わりがあるらしく。
ゆえに、ゼルガディスと仲のよい、ガウリイもまた一緒に、ということになり。
フィルが話しをしているのだが。
ガウリイ10歳。
ゼルガディス10歳。
そしてリナ8歳のある日。
それは、ある日いきなり、一つの伝達によって表面化した。
これより後、ある出来事を当然、フィルも…そして、ガウリイでさえも、知るはずもなく。
「ゼルにも?…わかった。とにかくいってみよう。フィル父さん」
そうフィルの言葉にうなづくガウリイに対し。
「うむ。そういってくれると助かるわい。とにかく、急ぎの用らしいから…すぐに出発するぞ。
  ――ゴル。留守番をまたすまないが頼むな」
いって、家の中にいるゴルンノヴァにと話しかけているフィルの姿。
パタパタ、とその手にハタキをもって掃除していたゴルンノアヴァはその言葉に手をとめて。
「はい。いってらっしゃいまし。留守はお任せください」
いって、ぺこり、と頭を下げる。
そして、
「…フィリオネル殿、ガウリイ殿…くれぐれもおきをつけて……
  カウリィ様、これからおこることは私には責任ありませんので…」
そう小さくつぶやくゴルンノヴァ。
その彼の言葉に、首をかしげるガウリイであるが。
だがしかし、その言葉はフィルには届いておらず。
彼がその言葉の意味を問いかけようとするよりも早く。
「いくぞ。ガウリイ」
ガウリイを促すフィル。
「あ。はい」
しかたなしに、そのまま、フィルと共に家を出てゆくガウリイであるが。
今の言葉の意味は・・・まさか、母上が何か?
などとそんなことを思っているガウリイであるのだが。
フィルは当然そんなことなどはまったく知らず。
いって、ガウリイを引き連れて、そのままいつものようにと城に向けて出発してゆく。

カチャ。
二人が家を出て…そして、村を出るのを見送りつつ……
ふぃっ。
どこからともなく虚空から、一冊の本を取り出して、ぱらり。
その一部のページをめくるゴルンノヴァ。
そして、その一部分に指をなぞらせつつ。
「……さて、この台本においては、……あのフィリオネル殿が本当にすんなりとコトどおりに運ぶだろうか??」
その一部分をみて…何やらしばし、つぶやくようにといっているゴルンノヴァの姿が。
しばし、その場――村の出入り口の横にて見受けられてゆくのであった……

そしてまた。
「……絶対に、何かあるな…心しないと…あのゴルの言い方は……」
「うん?何かいったか?ガウリイ?」
「いや、何でもない。とにかく急ごう。父さん」
そんな会話をしつつも。
ガウリイとフィルの二人は。
城にと向かうためにと、川にかかっている関所を通り、対岸にと向かってゆく……

彼らは知らない。
これから自分たちにどのようなことが起こるのか。
それを知っているのは……

この地を『面白そうだからv』といって創ったすべてなる母と、その友人と。
そして……
この地のイベント内容を手渡されている元になった『モノ』の攻略本を手渡されている数名のみ…

この地は。
かの存在が、とあるゲームをしていて面白そうだから…と創り出した地でもある……
その事実は…ガウリイは当然知るはずも…ない……


                             -続くー

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あとがき:
薫:あはは。一気に年代突破ですvvちなみに、この六年間。
  ほぼ毎日かわらない日常が続いてますv
  ガウリイの涙ぐましいリナに対するアプローチも健在です(笑
  が、リナは気づいてませんv
  次回で、ゼルガディス誘拐!(まて!
  と、潜入!古代の遺跡・・・です!
  それでは!
  短いですけど、キリがいいのでここで区切るのですv
  ではまた次回にてv
  2005年3月3日某日
 
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