まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
こんにちわv今回例のショップ。オラクルショップがでてきますv
さてさて、そこの主人は誰でしょう?ふふふふふv
わかった人に座布団一枚!(だからまて!)
あと、ゼルガディスの弟の名前がでてきますv
さって、誰でしょうねぇ?んふふふふv(だからまてってば!)
#####################################永遠の邂逅 ~眠らぬ町、オラクルベリー~
ざわざわざわ。
別に空から人が振ってくることは日常茶飯事。
まあ、それに慣れてしまっている、というのは。
この町がそれほどまでににぎわっているからに他ならない。
しっかりとした外壁にと囲まれた中にとあるのは。
様々な店などがたち並ぶ、かなり賑わいあふれたそんな町。
別に子供だけで歩いていても、まず違和感、というか、不思議に思われず。
まあ、保護者は奥にとある、カジノにでもいっているのであろう。
そんな感じで捉えられるという何とも、このご時世からすれば、かなり平和、
といえば平和な町。
それが、ここ、【オラクルベリー】という町。
シュッ。
「はい。とうちゃ~く!」
すたっ!
どてっ!
きれいに着地しているリナとは対照的に。
あまりなれていないがゆえに、ちょっとぱかり頭から着地しているゼルガディス。
もっとも。
受身など、といった体術は祖父に叩き込まれているがゆえに。
音のわりには怪我のひとつもないのであるが。
だが、なれない、というのは、着地すらもまたすこし不安定にとなる。
「お~。相変わらずにぎわってるなぁ」
のほほんとそんなことをいっているガウリイ。
こちらはすでに、何事もなかったかのごとくに。
きょろきょろと周りを見渡していたりする。
一応、こういった大きな町などにおいては。
自分はもとより・・・まあ、自分のことを知っているものはいないにしろ。
父であるフィリオネルならば別として。
ゼルガディスのことならば、ある程度のその筋のものならば知っている。
それで、ごたごとに巻き込まれでもしたら、そしてそのことが。
リナをもし傷つけることになっては。
そんなことを思いつつも、回りにそれとなく目を光らせているガウリイに。
「ほらほら!ゼルもガウリイも!とりあえず品物、換金にいくわよ!」
元気よく。
どう考えても四歳児、とは思えない元気な声を響かせつつ。
すたすたと、そのまま、入り口付近にある道具やではなく。
さらに奥にと位置している、よくよく探さなければ見つからないような、
そんなとある店にと向かってゆくリナ。
こういった大きな町では、必ず、といっていいほどに。
裏の品物などを取り扱う店がある。
それは、たとえば盗品であったり、盗品を奪い返したものであったり。
そのまま普通の店などに売り払っては。
下手をしたら、自分に火の粉が舞い降りてくる。
そんな危険を避けるべく、たいていのどこの町などには。
それ系を扱う店、というものは存在している。
それゆえに。
よくリナはここを利用しているのであるが。
姉命令において品物などを換金するにとあたり。
まだ四歳、だというのに、なれたもので。
そのまま、すたすたと入り組んだ町の路地を進んでゆく。
「こんにちわ~!いるぅ?」
元気よく何やら声をかけているリナに対し。
「あら、リナちゃん?おひさしぶりじゃない?」
ひょっこりと奥から顔をのぞけている金色の髪の一人の女性。
そこは、ちょっとした町の中の入り組んだ路地などを抜けた先にある。
通のものでなければまず目につかないようなそんな店。
「今回はいい骨董品がはいってるのよ?」
いいつつも。
何やら嬉しそうに家の前にとおいてあるちょっとした大きな壷にと頬を擦り付けているその女性。
「あ゛~。今日は買い物じゃなくて。これ、換金お願いできる?」
いいつつも。
ちらりと後ろにいるゼルガディスとガウリイのもっている【品物】にと視線を走らせるリナに対し。
「あら。今回も大量ね。ってまさかまた盗賊いじめ?まあ悪人退治はいいことだけど」
……いいことなのか?おい……
何やらそんなことをそんな女性の言葉に対し、
思わず心の中で突っ込みをいれているゼルガディスの姿があったりするのだが。
当然そんなことにはまったく気にも留めずに。
「久しぶり。フィリア姉ちゃん。今回のはちょっとした塔の中で魔物退治してゲットした品物よ。
何か最近の魔物っていい品物をよくもってるのよねぇ。
こっちとしてはストレス解消にもなり、また品物ゲットでおこずかいゲットでラッキーだけど♡」
にっこりと微笑み、そこにいるその女性…フィリア、と呼んだその女性にと話しかけているリナ。
「確かに。最近はまったくロートル魔王の噂はあまり聞かないけど。
最近はミドラースとかいう魔のことがささやかれてるからねぇ。
うわさではどこかから追放されてきた神族の一人だとか、または。
生きとしいけるものたちがもっている闇が固まった存在だとか。
挙句は生まれ出ることができなかった闇にと散った子供たちだとか。
そんなうわさがささやかれてるけど。まったく…本当に、地上を収めているマスタードラゴン様。
いったいどこにいかれたのかしら…」
そんなことをいいつつも。
そこにいるリナたち三人を家の中にと促してゆくフィリア、と呼ばれたその女性。
彼女は普通の人間ではない。いや、人そのものですらもない。
彼女の本質は竜なのであるからして。
かつて、地上に降りた地上を納めていた、
光の神である【マスター・ドラゴン】と呼ばれている竜の神。
その神を探すべく使わされた神に仕えるものの一人。
…が、しかし。
どうやらその竜の神はその力すべてをとある塔の中のとあるオーブにと封印し。
どうやらおそらくはこれはささやかれていた噂のひとつに過ぎないが。
人間になった、という説がとても色濃いい。
彼女が地上に降りてしばらくして、いったい何が起こったのかは理解できないが。
空に浮かんでいた天空城が地上におち。
はや、数百年以上が経過している。
ゆえに帰る場所もなく、かといって、神を探すのをあきらめられるはずもなく。
こうして人間の世界にと入り込んでいるこのフィリア。
この世界の理、というか仕組みについては。
まず、光のすべて、光を司る竜神・赤の竜神フレアドラゴンスィーフィード。
そして闇のすべてを司る、魔王・赤瞳の魔王シャブラニグドゥ。
このふたつの名前はもはやすでに死語にも等しい。
この二つの存在の名前を知っているのはごく限られたものたちのみ。
何しろこの二つの存在は表だってでることはなく。
この地にて有名なのは、闇の王・エスタークと光の王・マスタードラゴン。
この二つの存在。
正確にいうならば、彼らは赤の竜神と赤瞳の魔王の代理のような存在。
この地…否、この惑星をそのように二人にと任されている存在に他ならない。
だからこそ、普通の存在は、彼らの上にまだ魔王や竜神といった存在がいるなどと。
露とも知っているはずもなく。
上位の位置にと属している一部の存在たちのみがその事実をしっているのみ。
もっとも。
リナなどに関しては、表上は姉とされている、実は母であるルナより。
様々な知識などを叩き込まれているがゆえに、そのあたりのことは知っているのだが。
ガウリイからすればそれは当たり前、といえば当たり前な事実。
何しろ彼は物心ついたころには、
すでに自分がいったい本当は【誰】なのか思い出しているがゆえに。
彼女が実は黄金の鱗をもつ竜だ、ということを知っているのは。
ほとんどのものが知るはずもなく。
ただ、この三人の子供…リナ、ガウリイ、ゼルガディス。
彼らはその事実を知っている。
以前、ガウリイがまだフィリオネルと出かける前。
ルナにいわれ、フィリアの仕入れに付き合っていたときに。
ちょっとフィリアが切れてしまい、竜となりちょこっと暴れたのは…彼らにとっては記憶に新しい。
フィリアに促され、家の中にはいると。
そこは、外見からは店とはわからないものの。
変わった骨董品などがずらりと並べられているそんな空間にいきなり放り出されたような感覚となり。
「…また増えてるし…」
何でこう、意味不明なつぼとかなぜかメイスとかモーニングスターとかがところませしと…
そんなことを思いつつ思わずつぶやいているリナ。
この店の主人、フィリアの趣味は骨董品集め。
「お。何だリナじゃねぇか。久しぶりだな。二年ぶりじゃねえか?」
そんな店の奥からひょっこりと顔を覗かせてくる一人の青年。
「お~。久しぶりだな。ウィル。」
「ヴァルだ!!!!」
そんな青年をみて片手を軽くあげ挨拶しているガウリイのそんな声に。
思わず叫んでいるヴァル、と名乗ったその青年。
彼もまた、地上に降りた神を探すべくフィリアとともに地上にとやってきている神族の一人。
「あ…あんたなぁ。というか毎回、毎回人の名前を間違えるなよ…」
であったころからあうたびに名前を間違われていてはたまったものではない。
まあ、何となく、野生の勘でガウリイに喧嘩をふっかけたら何か怖いような予感がし。
表だっては喧嘩をするようなことはないにしろ。
「こいつに何をいっても無駄だとおもうぞ・・いまだに俺の名前ですらこいつは間違えるからな……」
そんな抗議の声を上げているヴァル、となのった青年に対し。
ため息をつきつつもつぶやくようにといっているゼルガディス。
「ま、まあガウリイだし。それより、フィリアにヴァル。
いつものように鑑定お願いね♡代金はいつものように・・・ね♡」
にっこりと。
そんな彼らの会話をさえぎり。
視線で促し、ガウリイとゼルガディスにと持たせていた品物を、そこにある机の上にと並べさせているリナ。
「リナちゃんにはかなわないわね。さ、ヴァル。鑑定を始めましょ」
「だな。また暴れて店壊されでもしたらたまらないからなぁ…」
以前、のんびりとしていたらちょこっと暴れたリナが店を破壊した。
という事実があるがゆえに、そんなことをいっているフィリアとヴァル。
それはまだリナが一歳のころの出来事。
暴れた・・・というか力の制御ができなくて、のほうが事実なのであるが。
まあそのあたりのことはリナは当然あまり覚えてはいない。
ただ覚えているのはルナにこっぴどくしかられた、というその事実のみ。
「はいはい。わかってるってば」
いいつつも、てきぱきと品物の鑑定を進めてゆくフィリアたち。
ここは、この町、オラクルベリーの知る人ぞ知る隠れたお店。
何しろ普通の店ではあつかっていないようなものも扱っているがゆえに。
すでに忘れ去られて等しい古代の遺跡などから発掘された代物や。
または魔法道具など。
数知れずの不思議な品物が取り揃えられている。
結構人気のある商品は、宝石の中に星が入っている、いわゆる、
ジュエルズ・アミュレット。
と呼ばれている品物。
今はこの品物を作れる人間などはっきりいって皆無。
まあ、リナやゼルガディスの場合は、ルナやそしてレゾ仕込みで作り出すことは可能なのであるが。
それはちょっとした護身の役目をもつ品物。
たとえばそれを服などに組み入れることにより、かなり格段にと防御率はアップする。
それは防具や武器などにしてもまた然り。
本来はめったとない品物…ほとんどは遺跡などから発掘されるのが主なのであるが。
ここの店には常に新品の品物が取り扱われている。
ちなみに、扱っている品物はそういったものだけではなく。
旅をするのに必要な馬車や挙句は船、といった代物まであつかっているこの店。
フィリアのオラクルショップ。
この店を運営しているのは、フィリアとヴァル、という二人の男女。
もっとも、彼らが実は人間ではなく互いに【竜】である。
という事実を知っているものは…この町においては。
ごく一部の者たちのみ…
まあ、普通ではない、というのはすこし考えれば誰でもわかることなのではあるが。
何しろ彼らはこの町が誕生したころからずっと、
変わらぬ姿でこの町にととどまっているのだからして。
「リナちゃんにはかなわないわね。ま、のんびりとまっててね」
そんなことをいいつつも。
品物の鑑定を進めてゆくフィリアたち。
しばし、リナたちは、鑑定が住むまで。
彼女の店の中にて待っているのも退屈、というので。
町の中にとある観光の目玉でもある『カジノ』へと足を進めてゆく。
「・・・・・・・・ぼくは……」
言葉はようやく最近もつれずに話せるまでにと成長した。
生まれたときより、知識などはすでに頭の中にとインプットされていた。
どうして自分を作り出したのか?という疑問はさることながら。
だがしかし、生みの親に逆らうわけにもいかず。
結果としては、実は父親という立場ではなく、自分にとってはオリジナル。
というか自分の元となっている人間に他ならない人物…この国、レテディウス国の国王、レゾ。
レゾ=シャトニック=グレイワーズ=パル=レテディウス。
彼の第二子として存在している今現在。
自分を生み出した表向きは母親、となっている女性の名前をエリス。
正確にいえばエリシエルと呼ばれるその女性。
自分は彼女の子供ではない。
彼女に作られた存在である。
それはクリスタルケースの中より出でたときより。
その事実はわかっている。
自分が誕生したのは、冷たいクリスタルのケースの中。
まあ、救いとすれば、赤ん坊の姿で取り出され。
彼女の子供として、いかにも今エリスが産んだかのようにと彼女が細工をしたのだが。
それゆえに。
一応作られた命とはいえ、周りは自分を一人の人間と扱ってくれている。
自我もまた自分だけのもの。
だけども、常に自分は普通の人間ではなく、エリスに作られた人造人間…
…いわゆる、【ホムルンクス】である。というその事実。
それは常にようやく一歳にとなったばかりの彼の脳裏を埋め尽くす。
産まれた…と周りが実はそのようにだまされているのだが。
とにかく、彼の赤ん坊の姿を目にしたものたちは。
その姿があまりにレゾそっくりであるがゆえに。
彼の名前と、そして、この国にと伝わる伝説の国王。
レイ=マグナス。
その名前から一字を取り、彼の名前をレイ=マグナス=グレイワーズ=パロ=レテディウス。
それが彼の名前。
エリスにより生み出され、ただいま一年が経過している。
彼の存在によって、今、この国はどちらが王位を継ぐかでもめている。
その事実もまた彼はわかっている。
そして…エリスが兄というか実の血縁であるゼルガディスを押しのけて。
自分を国王として、この国のすべてを手にいれようとしている…ということも。
彼女の好きにはさせない…
自分は自分。
レゾの代わりでは・・・ない。
誕生して間もない彼ではあるが、
そんな思いが芽生えてゆくのは仕方のない、といえば仕方のない事実。
彼にとっての唯一の救いは、自分を本当の弟のようにかわいがってくれているゼルガディスの存在。
そしてまた…自分が実はホムルンクスではないか?とほぼ確信を持ちながらも。
彼に罪はない、と考え、普通の子供のようにと接してくれているレゾ。
彼にとってこの二人は…いわば、救い主のような存在。
そしてまた、ゼルガディスの幼馴染である二人の人間もまた…
実際はオリジナルの人間、表面上は父親、となっている人間…レゾ。
彼が何を調べているのかは、彼はよくわかっている。
だが、どちらかといえば…彼が味方をするのは…自分を生み出したエリスではなく…レゾのほう。
その事実を…まだエリスは気づいてはいない。
自分が作り出した命は、当然自分に付き従いいいように操れる。
そう信じてやまないこそ……
「…えっと…え?・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
思わず支給されているそれをみて思わず顔を見合わせる二人の男女。
「・・・・・・ねえ?レイス?…というか、あのフィルさん…素直に死ぬとおもう?」
「…いや、思わないんだが……」
この地における、元となっている世界の出来事。
そこに書かれているのは…
「…だわよねぇ…いったいここはどうなるのかしら・・・・」
「…まあ、われわれとしてはエル様の設定したこの世界で、できることは限られてるからな…」
「…そね…」
なぜかどこか悟りぎみに。
二人して遠くをみつめそんな会話を繰り広げている二人の姿が。
そこ、フレアナの町の中にとあるとある宿の中の一室にて。
しばし見受けられてゆく……
-続くー
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あとがきもどき:
薫:さって。次回でカジノvガウリイの動体視力ゆずってくれ(笑)
ちなみに。私は今まで一度!も!どのシリーズでもスロットで777出したことはありません!
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!
どうにか自力でお金をためて「クリムガンのムチ」ゲットしましたよ・・・
いや、まじで・・・くすん・・・・あとメタル装備一式とかさ・・・・
運がないし、動体視力すらもないからねぇ・・・・しくしくしく・・・・
まあ、何はともあれ。
次回、カジノですvんではではv
2004年8月3日某日
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