ようやく指輪。が出てきます。でもまだ旅にはでてないぞっと。
というか、いったい全体こんなもの作った人間って・・・。
というか・・・・わかった人・・・いるかなぁ・・・。
あの旅の品物うってた・・・・という人物・・・・。
あれが実は・・・・・あ・・・・あはははは(滝汗←怖いから考えまひ・・・)
何はともあれ、いっきますv
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ミッションズ・オブ・リング 〜第1話〜
太陽がとてもまぶしく感じる。
そう、今日もまたいつもの朝が始まる。
「おかーちゃまぁ!」
とてててて。
ふと顔を向ければそこに走ってくる愛らしい少女が一人。
思わず顔がほころぶが。
「なぁに?レナ?」
そういいつつも走ってきたまだ足元がおぼつかない少女の頭をくしゃりとなでているのは。
その小高い丘の上にある一軒の家。
その家の前にとシーツを干している栗色の髪の女性。
その真っ白いエプロンをつけて洗濯物を干している様は。
よもやこの女性がある理由で有名な女性だとはいったい誰が想像できようか。
「あのね!おかーちゃま。あのね、あのね。」
息を切ってそんな言葉をつむぎだしているもっともいとしい娘に向かい。
にっこりと微笑みかけ。
そしてゆっくりとしゃがみ、その少女、いや幼女、といっていいであろう。
見たところどうやらこの少女の年齢はおそらくは一歳にいっているかそうでないか。
まだとても小さくとても愛らしい、栗色の髪を持っているこの少女。
「レナ、落ち着いてゆっくりと話そうね?」
そういいつつも娘と同じ視線に腰を落としてにこやかに語りかける。
この子が産まれたときにはとてもうれしかった。
いや、自分より、何しろ夫であるあいつの方がかなり舞い上がってたけどね。
などとふと思い出し思わず苦笑するが。
まさか結婚一年目ですぐさまに子供が授かるとは夢にも思ってなかったけど。
というか、いわゆるほとんど新婚ベビー。
まあ妊娠しているのに気づかなかった女性も女性であるのだが。
「あのね。あのね。おかーちゃま。ルナおねーちゃまがよんでる。」
―ぴしり。
その無邪気なその台詞にそのまま女性−女性の名前はリナ。
リナ=ガブリエフ。
一部では『盗賊殺し(ロバーズ・キラー)』『魔を滅するもの(デモンスレイヤー)』
だの呼ばれている、世界でも三本の指に入るとすら言われている、トップクラスの魔道士である。
そんな女性−リナはそのまままともにそのままの姿勢で、音を立てて石化する。
「だ…だぁぁぁあ!レナ!そーいう重要なことはもっと早くにいいなさいぃぃ!ねーちゃんからいつ聞いたの!?」
叫ぶ母親の姿にきょとんとしつつ。
「んーと。あのね。あのね。おとーちゃまおくってったとき!」
にこやかに無邪気に言い放つ、わが娘。
栗色の髪に碧い瞳。
ちなにみ顔立ちはその両親によく似て整っており。
将来は誰ともなく言わなくてもかなりの美人さんになるのが保障されている、リナの娘。
レイナ=ガブリエフ。
ただいま一歳。
「ってさらにまてぃぃい!それってもう時間がかなりたってるじゃないのよぉぉぉ!こ、こうしちゃいられないわ!」
バタン!
ダダダダ!
あわてて、家にと駆け込むかと思いきや。
ダッシュですべての洗濯物を干して家に入るところが。
すでに主婦業が身についてきている、というところなのであろうが。
急いで洗濯物を干し、そして家の中にとダッシュで入り。
あわてて、出かける用意をする。
「レナ!あたし、ねーちゃんのところにいってくるから!えっと…ついてくる?留守番してる?」
とりあえず問いかけるそんな母親の言葉に。
「んーと、レナ、まってるー!おともだちとあそぶんだもん!」
にっこりとそんな母親に向かって話しかけているレナ。
「そう?それじゃ、気をつけるのよ?」
―まあ、最近はあの生ごみ、出なくなったから、ま、安心できるけど。
などとぽそりと心の中で付け加えつつも。
あわてて、ばたばたと家をでて、離れた場所にと位置している町の中にと向かって、
そのまま。
「レィウィング!」
ビュン!
そのまま高速移動の呪文にてその場から飛び上がってゆくリナの姿。
そんな母親の姿を見送りつつも。
『…さって、面白くなりそうv』
なぜかレナの口から異なる声が発せられたのは。
誰も耳にはしていないのであった……
「…リナ。」
あわてて高速移動の術でもある翔封界(レィ・ウィング)の術で飛んできたがために。
多少息が乱れているものの。
だがしかし、そんなことはいってはいられない。
すぐ目の前には、にこやかに目が笑っていない一人の女性が。
すでになぜか店の前にて仁王立ちになりつつ待っている姿を目の当たりにすれば。
それはさらになおさらに。
ここは、レストラン・リアランサー。
なぜかアルバイトでもあるにもかかわらずに副支配人となっている、そんなウェイトレス姿の女性の姿を認め。
思わずだらだらと冷や汗が全身を伝ってゆくのをリナは感じ取る。
いや、それどころか、どちらかといえば命の危険を感じている。
といったほうが正解なのであろうが。
「あ゛あ゛あ゛!ねーちゃん、ごめんなさいぃぃ!今、レナからきーたのよぉぉおお!
何でもいうことききます、何でもします!だから許してぇぇぇえ!」
条件反射。
そのまま術を解き地面に降り立ちその場にて土下座をするリナではあるが。
そんなリナの目の前に立たずむのは。
にこやかに表情は笑っているものの、完全に目は据わっている一人の女性。
年のころは二十歳を少し過ぎたくらいであろうか。
そのつややかな黒い髪とそして紅い瞳が印象深い。
どことなくリナと似た雰囲気をもつ女性ではある。
「ふぅん、何でもねぇ。とりあえず、リナ、話があるから。とりあえず店にと入んなさい。」
そういいつつ、くるりとそのまま向きを変えて。
店の中にと入ってゆく姉であるルナの姿をみつつ。
「…あれ?姉ちゃんのお仕置きが…ない?」
それはさらにリナに恐怖感をあおってゆく。
うう、怖いよぉ。
姉が何も言わないときが一番怖いのは。
リナがこの人生の中で身をもって体験している事実であるがゆえに。
カラン。
店に入るとすでにさすがにいつもながらに人々で店の中は賑わいを見せている。
そして。
「ああ、わが愛しいリナさん。これをぜひにあなたに。」
などといいつつリナに花束などを向けている男性がいたりするが。
「?何なの?こいつ?」
きょとんとしているばかりのリナ。
「…リナちゃん、相変わらずだねぇ。」
「…というか懲りないねぇ。まったく男というものは。」
などとそんな会話がリナの耳にと届いていたりするが。
??
リナはただ首をかしげるのみ。
結婚してから早一年。
リナは周りの誰からも見てわかるほどに極端にどんどんときれいになっていっている。
そしてそれは。
今のような無謀なナンパ男のような出現をもあおる結果となっていたりする。
だが当然リナはまったくそんな事実を知ることすらなく。
逆にそういった男たちはものの見事にリナの夫であるガウリイに、死よりもむごい制裁を受けている。
というのもいまだにリナは知らない。
周りをうろうろとするその男性に。
「でぇぇぇぇぃ!鬱陶しい!メガ・ブランド!」
ドゴガァァン!
器用にも、とりあえず先にと店の外にとたたき出し。
そのままその場にて呪文を一発かませていたりするリナ。
まあこれもいつもの光景なので人々は見慣れていたりするのだが。
何しろ店の中で呪文など、そんなこと姉が怖くてリナにはできるはずもない。
ぱんぱんぱん。
軽く手をたたきつつ
「…あ、ねーちゃん、ごめん、何かうっとうしいハエがいて。」
「そうね。とりあえず、リナ、すわりなさい。」
にこやかに、目が笑ってないままに。
ひとつのテーブルを目で指し示すそんなルナの言葉に。
「…はひ。」
冷や汗をだくだくと流しつつもその言葉にと従い、そのテーブルの椅子にと腰をかけるリナ。
何しろルナに逆らって命が保障されるわけもない。
やがて。
向かい合わせにとルナが座り。
そして。
何やら懐から小さな小箱を取り出し、そのままテーブルの上にとそれをおくルナ。
「?姉ちゃん?」
何だろ?これ?
などと思いつつもうかつにあけたらそのまま爆発、というようなことは今まで幼い時の記憶からもそれは想像に難くない。
「あけてみなさい。」
いや、あけなさいって言われても…
何かかなりいやな予感がするのは、あたしの気のせいだろうか?
などと身の危険を感じつつも、それでもルナのいうことに逆らえるはずもなく。
そのまま震える手てそれを受け取り。
そしてその箱にと手をかける。
「―あれ?」
その箱から受ける感触に思わずリナは顔をしかめる。
その箱は見た目は普通の小さな宝石箱、のように見えるが。
触ってみたその感触、そしてそれにもまして、それから感じる特殊な魔力。
それがリナにわからないはずもない。
思わず首をかしげつつも、ばっと顔をあげるリナに。
「リナ、わかったみたいね。まあわからなかったらそれなりに、特訓しないといけないところだったけど。」
そういいつつも、にこやかに静かにお茶を飲んでいるリナの目の前に座っているルナ。
そんなルナの言葉に。
「…姉ちゃん…何でこれ…竜神の結界がかけてあるの?(汗)」
思わず震える声でと問いかける。
そう。
この箱から感じる気配は。
姉が纏う、それと同じもの。
そしてその中身をまるで保護、もしくは遮断するかのように何らかの術が。
この箱全体にかかっているのである。
そんなリナの言葉に。
にっこりと微笑み。
「ともかくあけてみなさい。」
いわれてかなり戸惑う。
― 変なものが入ってませんように・・・・(汗)
心底心の奥底で願いつつ。
恐る恐る手をかけると。
その小箱はその恐れに反してあっさりと開いてゆく。
そしてその中にあるのは。
「― 指輪?」
思わずそれをみて目を点にする。
そう。
その中にあったのはたったのひとつの指輪。
しかもかなりの細工が見事であり、その銀色とも金色ともいえないリングに、見事な黒い石がはめ込まれている。
そんな精巧な細工の指輪がひとつ。
「そうvそれ、死の山に捨ててきてねv」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
一瞬。
にこやかに微笑みつついうそんな姉であるルナの言葉が理解できずに。
一瞬リナは箱をもったまま黙りこむ。
「は?」
しばしの沈黙のうちにようやく声を出したのはその間の抜けた一言。
「い、いやあの?ねーちゃん?」
とりあえず意味がわからずに問いかけるが。
「ああ、そうそう。これ、一応魔道士協会からの依頼でもあるからね。ということでがんばってねvリナv」
それだけいってにこやかに微笑むルナの言葉に。
「ちちちちちょっと!?姉ちゃん!?説明してよぉ!?」
思わずそれだけしかいわれずにどもるリナ。
まあそれも当然であろう。
かなり厳重に封印されていた小箱に入っていたのはたった一つの指輪。
それをいきなり死の山に捨ててきて。
とこうである。
死の山。
それは伝説、とすら言われている山。
カタート山脈の一角にと位置し。
そこのあたりいったいには生物も何も存在せずに。
文字通り、死、というかまるで虚無、ともかく無の空間が広がっている。
そして、そんな無の空間の中心に。
その問題の山はあり。
まずそこに足を踏み入れて戻ってきた、という報告はまず聞かない。
…まあリナはその理由が、何なのか。
昔、好奇心に駆られて、ちょっと旅の最中に身に寄ったことが。
そのとき自分にくっついてきていたとある女魔道士とともに訪れ…
その原因はわかっているのであるが。
まあそれを作ったのがいったい誰なのかは。
あまり深く追求しないほうが世の中のためだ。
などと一人納得し、それ以後そこには近づいていないリナなのであるが・・。
ちなみに似たような空間は実はあと二箇所ほど存在していたりするのだが。
だがそれは、リナが作った、といっても過言ではない。
まあそれはまた余談ではあるが。
そんなリナの言葉に軽くため息をつきつつ。
「とりあえず、そうね。説明くらいはしないといけないわよね。
リナ、あんた、シャザード=グランディの名前は知ってるわよね?」
その言葉に思わずびくりと反応する。
昔に実在したとある魔道士。
だがしかし、彼のその発明した魔道具の数々はいまだに実用化され、そしてまた重宝されている。
だがしかし。
そんな彼の作品で、リナは以前、かなり精神的によろしくない一件にと携わったことがあるのは。
あまりといえばあまりの出来事なのであまり人には話していない。
― まあ話しても信じてはもらえないであろうが。
というか話したくない、思い出したくない、というのが本当の所の本音。
そのまま無言でうなづくリナに。
「これ、そのシャザードの作品なのよ。伝説にもあるんだけど、これ一応ずっと封印してたんだけど。
最近これに目をつけた馬鹿魔族とか神族とかがうるさくってねぇ。あと人間とかも目、つけてるし。」
にこやかに何げにそんなことをさらっと言い放つそんなルナの言葉に。
「いや、姉ちゃん…魔族はいいとしても神族…って…」
などといいかけるが怖いのでそれ以上聞くのはとりあえず思いとどまり。
「ま、簡単にいったら、これ。すべての存在の魔力を無制限に高めるのよ。
ついでにいったら制限なし。だからこれ昔から狙ってるやからがいるのよねぇ。」
ぷぷぅぅぅぅぅぅう!
思わずそんなにこやかなまでにさらりと言い放つルナの言葉に思わず噴出すリナ。
それはそうであろう。
まさか【無制限に魔力を高めるアイテム】があるなどとは、いったいだれが想像できようか。
「まあ、問題はそこじゃなくて。」
いや、十分に問題があると思うんだけど…
などと心で思うが怖いので当然そんな突っ込みはできるはずもなく。
でも、無制限で魔力が高まるなんて何てラッキーなアイテム!
などとふとそんなことをリナは一瞬思うが。
「でもねぇ。それ、身につけた存在の生命力をとりあえず糧としてるから。
つけたが最後命削られるし、ついでに死ぬまで外れないし。
というか無制限に魔力が高まって肉体がついていけずに、
そのまま魔力が飽和状態になって内部から破裂したり、とするからねぇ。使い物にはならないのよね。
でもそんな理由なんて知らなくてこれ狙ってる馬鹿たち。最近、あんたが結界壊したこともあってうるさくなってるから。
とりあえず誰も近づけない場所にと投棄しておけば。問題ないし。」
「・・・・・・・・・・・・・つーか姉ちゃんそんな物騒なことをにこやかに。ケーキ食べつついわないで……」
そんなリナにと説明しつつ。
にこやかに微笑み、ショートケーキをつついているルナではあるが。
「ま、とりあえず、これから表にでないように。簡単にいったら死の山に不法投棄してきなさいvっていってるのよv私はv」
にっこりと。
まるで何でもないようにと言い放つそんなルナの言葉に。
ただただ無言になりつつ手の中にある指輪を脂汗をながしつつ見つめるしかないリナ。
おそらく、いや絶対に。
あの姉がいうことである。
それは事実だというのはもはやそれは確定。
…つ、つけなくてよかった…(汗)
思わず条件反射てきにつけそうになったのであるが、
つけなかった自分に思わず拍手を送っていたりするリナ。
「で?リナ、やってくれるわよねぇ?いやだっていったら、お姉ちゃん、リナちゃんにそれ、指にはめちゃうからv」
にっこりと微笑むそんな姉の言葉に。
「謹んでお受けさせていただきます。」
即答するリナの姿が。
ゼフィーリアの一角にあるリアランサーというレストランの一角で。
みうけられてゆくのであった。
リナ=ガブリエフ。
旧姓、リナ=インバース。
姉であるルナ=インバースこと、『赤の竜神の騎士(スィーフィード・ナイト)』には、
結婚しても頭が上がらないのは…押して知るべし……
−続くー
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あとがきもどき:
薫:今回はほとんどリナサイドですねぇ。
次回でガウリイ、出てきますね。というかガブリエフ一家が(笑)
さて、誰かこのレイナの突っ込みくっるかなぁ(ふふふふふv)
まあ、はじめにもいいましたし注意書きにもかいてますけど。
これ、ドラゴンオールスターズのあの漫画をみて。思いついた話です。あしからず。
ではでは、とりあえず、また次回でお会いしましょうvそれでは、またvいつかv
2003年11月18日某日
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