まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
さて、と。前回おそらくゼルガディスがいつリナ達の世界の出来事をきいたの?
と疑問におもった人もいるかと。
というかあれを打ち込んだのはいったいいつよ(爆)という突っ込みを自分でしてみたりv
2008年度の打ち込みなので数年前。38話にエル様がゼルにと説明しておりますv
おそらく覚えている人は誰もいないでしょう(通して読めば別として……
ともあれようやく登場。ヘルマスター。
さて、いまだに冥王の処遇のパターンを悩み中……
どのパターンにしようかな?菫ちゃんのいうとおり…(おひ……
ともあれ、いくのですv
#####################################○パラレル・トラベラーズ○~死を司るもの~○
恨まれるのは覚悟の上。
それでもやはり終始無言のままだ、というのは後味もわるい。
しかしそれでも先に進まなければどうにもならない。
どうして魔族がからむとこんな悲しいことが起こらなければならないんでしょうか……
今まで経験した魔族がらみの事件で悲しい思いをしなかった試しは一度たりとてない。
ゆえにこそアメリアもまた無言となりはてているこの現状。
人気のまったくないサイラーグの街。
その中心、本来ならば神聖樹フラグーンがあったその位置。
そこにあるドーム型の建物の中に入ったリナ達。
入口も何もなかったその場所に虚無の刃にて出入口をつくったのはついさきほど。
理性では判っている。
リナさんは悪くない。
だけども目の前で父親を失った、という悲しみと絶望はどうしてもリナを許せる気にはならない。
そしてその怒りの矛先は同じ姿をしているレナにもまた向けられる。
今、レナの体を借りて表にでてきているのは同じ名前の『リナ』であることがわかるからなおさらに。
周囲を取り囲む壁、という壁。
そして足元という足元には様々な生き物の姿が閉じ込められている。
中には小さな子供や幼生体、といった姿も垣間見える。
「気をぬくな。そろそろつくぞ」
「あいつの気配…か~……」
ラウリィとガウリイの言葉はほぼ同時。
その言葉をうけて今までそれぞれに無言であったアメリア達がはっと顔をあげる。
この空間は嫌でも覚えている。
ゆえにどこにたどり着くかもリナは判っている。
目の前で次々と倒れていった仲間達。
そして…ガウリイの魂の結晶である水晶が壊れそうになったあの瞬間。
すべてが昨日のことのようにリナの脳裏に様々と蘇る。
「しかし……何もしてこない、というのが気にかかるのよね……」
『リナ』からしてみれば気になって仕方がない。
絶対に何かしらの干渉があるはず。
そもそも『あれ』から感じた感覚ではそうでなければおかしい、と切実に物語っている。
もっとも、もしも万が一、出てこられてもかなり困るというかどうしようもないのだが……
「…救いは、わからないようにしてること…くらいみたいなのよね……」
そんなことを思いつつ、おもわずぽそっと本音が漏れ出す。
たしかに判らないようにしているのは事実。
それゆえに今をもってしてもリナにも他のものにもガウリイ以外に気がつかれてなどいないのだから。
やがてたどり着くちょっとした空間。
その先に座っている小さな人影一つ。
「…ついに現れましたね!諸悪の根源っ!」
とにかくすべての元凶は目の前にいる。
ゆえにこそ気を取り直してぴしっと指を突き付けて言い放っているアメリア。
ちょっとした円状に開けた空間。
その空間の少し上あたりに造られている観賞席。
暇な時などはこの場所にてちょっとしたコロシアムのようなものを展開していたりするのだが。
「諸悪の根源?まあ別にどう呼んでもらってもいいけどね。それより僕の歓迎は気にいってくれたかな?
だけど、けっこう簡単に知り合いでも手にかけたね。もう少し躊躇するとおもったのに」
彼らが手にかけなければ次の命令として彼らを殺せ。
そう命令を下していたのも事実。
「どこまでも陰険なやつ……どうせあんたのことだからああしなかったら次にあたし達を殺せ、
とでも命令してたんじゃないの?」
目の前にいるのは見覚えのある顔をしている子供。
かつて自分の目の前に摺りとして、そして冥王として姿をみせた。
吐き捨てるように言い放つそんなリナの台詞に、
「まあね。僕としたら知り合いによって殺されるのもまたおもしろい、とおもったんだけどね。
まあとりあえずようこそ。僕の宮殿へ。歓迎するよ。観客がいないと楽しくないからね」
くすくすと笑いながらもさらっと言い放つフィブリゾの姿。
「観客?」
その意味がわからずにオウム返しに問い返しているゼルガディス。
「もうすぐ、もうすぐ世界は無に還る。君たちはその観客として見届けつつも、
そしてそのきっかけとなるんだよ。すばらしいとおもわない?」
あと少しの力が加わればあの場所の空間の安定は崩される。
目の前にいる人間達はその『きっかけ』にすぎない。
それゆえの彼の台詞。
「あんた。自分が何をいってるのか理解しているわけ?」
自分の手を下さずに他者の力…または、他の力を使って役目を果たそうとするなど。
それは彼らにおける存在すらをも否定している、ということに目の前の彼は気付いていないらしい。
『リナ』が何をいいたいのか理解することもなく、
「ま、せっかくきたんだし。そうだ。ゲームをしようか。君達が何の目的でここにきたのかはわかってるよ。
君たちが僕に少しでも傷を負わすことができたらあれの利用を考えてみてもいいよ。
最近退屈してたことでもあるし。もっとも君たち風情にどうにかできるともおもえないけど」
くすくすくす。
目の前にいるのはたかが人間。
しかし少なくとも暇つぶしにはなるであろう。
彼らが自分に向けてくるであろう『力』をあれに取り込ませればいい。
そうすることによりこの世界は確実にあの『扉』にと飲み込まれる。
そう思い込んでいるがゆえのフィブリゾの提案。
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あとがきもどき:
薫:このパラレル。2005年から始めているのでいい加減におわらせないと……
ちなみに編集してたら自分の中ではもう全部うちこんだつもりのやつが。
いまだに打ち込みまったくされてなかったりするのもけっこうあったり…
中には中編?もので始めと終わりだけうちこみしてて中が打ち込みかけ…というのとか(まてぃっ!
なんか最近ず~とパソにむきあって打ち込みしてたら疲れなのかねむくなったり…
あとは、なんでかさいきん一番のチビスケのミヤっちが腕にのっくてるのがマイプームらしい…
・・・おもいから…というかノートパソのキーの上にのらないで…
しかも、腕、というか肩にのってきてそのまま腕にかけて手のひらにすらのろうとする…
・・・あんたはもう、二歳猫なんだから(汗)状態です……
2011年1月23日(日)某日
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