はい♪回想ですvv(まてぃい!!) 


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   過去からの希望 ~第7話~



リナの本体ともいうべき、世界の核・・リナの核に入り込んでゆくスティルバイト。
・・・普通なら、絶対に世界の核の中には、入り込めないんだけどねぇ♡
どくん。
リナの中に―リナの全てとも言える中に入ってゆくスティルバイト。


― この奥に・・リナの本体・・リナ自身がいる ―。

そう確信して、スティルバイトは、さらに、さらに奥へと無理やりに進んでゆく。


――これは?
スティルバイトに流れ込んでくるもの。
それは、リナの全てともいうべき記憶の本流。
リナの精神の記憶の海。
〃ぎゃぁ・・・!!ほぎゃぁ!!!ほぎゃあ!!〃
〃あら?う~ん・・。新たに命になっちゃった・・。ま、いっかvvあたしの娘にしましょっとvv〃

――リナ・・じゃない、エル・・・様?
覗きこむエルの顔。
〃ついでだしvvこの世界のあたしの一部・・この子と交換しましょvv――貴女は、この世界となるのよvv♡〃
――まさか!?これは!?
そう。
これは、リナが誕生したときの記憶。
〃貴女の名前は、リナよ。リチェウスィ=ナファレス=ネオ=ロード♡
  このあたしに代わり、この世界の核となる存在vvよろしくね♡リナvv〃

――リナは・・・。
リナに流れ込んでくる知識と力。
それがダイレクトにスティルバイトには感じられる。
〃ふぇ・・・。〃
〃何でこんな所に子供が?〃
〃ふ・・・・ふぇぇぇぇぇぇぇぇんんん!!!!!〃

――どうやら、初めて空間移動したみたいだな。
・・あ、あいつ、リナを!
リナを単なる人間の赤子、玩具と判断した下級魔族がリナにちょっかいかけようとする。
そのとたん、リナの泣き声と共に・・。
・・・一瞬で消え去る大陸。
被害が広がる前に。
〃リナ!?大丈夫!?〃
あわててやってくるエル。
〃・・あ。まっいっか♡大陸の一つくらい♡〃
かるくいって、リナを抱き上げて戻ってゆくエル。
――・・・・エル様(汗)・・そーいや、シャブたちの世界の一つの大陸・・・・。
    ・・・・原因不明で消滅したことがあったっけ・・(汗)
    ・・・あのときか(汗)
暁の竜の大陸・ジーナの消滅の原因を知るスティルバイト。
その後、エルがSたちの世界にいるのをしり、たまげているSとルナ。
――・・・・そーいや、そーだったな・・・・(汗)
   ・・エル様・・人間のふりして魔法道具店(マジックショップ)・・しておられたっけ(汗)
人間のふりして、魔法道具店(マジックショップ)エルを経営してたエル。
スティルバイトはちょっぴし引いていたりするけども。
奥に進むにつれ、スティルバイトに流れ込んでくるリナの記憶。
〃わぁぁぃvv成功vv〃
〃あ゛あ゛!!リナ様!!危ないですぅ!!〃
〃・・そだvv母様に、花でも摘んでこよう!!〃

リナをはらはらして止めているルナ。
――あれ?・これは・・・・・。
〃・・誰??母様と同じ感覚がする・・。―綺麗な髪・・・・。〃
スティルバイトを庭でみつけ、リナはそう思う。
――これは!?俺と初めて出会ったときの!?
スティルバイトとリナが初めて出会ったときの記憶。
リナが、あのとき、初めて15・6歳の姿に成ることを成功したとき。
〃わぁぁぁぃ!!!母様に似た感じのする人!!〃
スティルバイトを押しつぶしたまま・・というか、上に乗ったまま、幼子の姿ではしゃぐリナ。
――これは・・。いきなり、リナが上空から降ってきたときの・・・。
・・・二度目の出会い。
それから先は、ほとんどといっていいほど、スティルバイトに関する記憶ばかりが、流れ込んでゆく。
何には違うものもあったりするが。
それも当然だけど。
何しろ、常に、リナの隣には、スティルバイトがいたのだから。
奥に、奥にと進むたび、記憶の本流は激しくなってゆく。
〃スティルバイト!!!いやぁぁぁ~!!!〃
リナの前で怪我するスティルバイト。
――これは・・リナを狙って初めてアザチェスがせめてきたときの・・。
リナのせつないまでの悲鳴がスティルバイトに届く。
このとき・・すでに、リナは、自分の心が、スティルバイトで占められていたのは、
・・・リナですら気づいていない。
リナの心の悲鳴が伝わる。
――リナ・・・俺もこのとき・・・すでに・・・。
自分の心がリナに向いているのを知り。
それでもひた隠しにしていた自分。
リナがあまりに無邪気で愛らしいがゆえに。
〃やっ!!!人になったら!!スティルバイトに会えなくなる!!〃
〃・・はぁ・・・リナ・・・。〃
リナの言葉に、あきれるエル。
〃じゃあ、彼・・こっちに来てもいいようにするし、リナもあっちにいってもいいから・・・ね?・・・いい子だから・・。〃
〃本当!?絶対よ!?母様!?〃

――・・・・・♪こういうことだったのか♡
   なぜか、リナを精神の修行させるために、人にするとエル様がいったとき。
   どうして、俺はリナのところに来てもいいといわれたのか、ずっと、不思議だったんだよなぁ~。うれしかったけど♡
これは、リナが不安定な精神がゆえに。
エルがリナの修行として、人にしたときの記憶。
このときから―リナは人として生きることとなったのだ。
人として生きることとなったときのその始まり。
この直後。
リナを隠す目的で。
神魔戦争がSとルナの世界で巻き起こり。
あの四界の世界は、エルが特殊な結界を張ったりしていたけど。
リナを守るために。
――この辺りは・・昔のリナだな・・。今のリナは・・さらに奥・・か。
かまわずに、スティルバイトはさらに奥へと進み行く。

びくん!!
リナの実体となっている身体が震える。
――見られている。
それが、より一層リナを真っ赤にさせていた。
恥ずかしさで。
自分の全てを……記憶をのぞかれているのだ。
それがスティルバイトにはよりいっそうに愛しく映る。
・・・ど~も、本当に、本能で、魂のうちに記憶されている力、無意識に使いこなしてるわねぇ♡スティルバイト♡
無意識に混沌の力で、結界作ってるし♡
リナは、さらに身体をわななかせてゆく―・・・・・。




〃ガウリイの・・昔?〃
〃何だ?あんた・・知らないのか?〃

にやにや笑う男性。
〃・・感じ悪い・・・。〃
〃そ~か♪そ~か♪〃
〃・・・・・?〃

――こ・・・・これは!?あいつ、こうやってリナを!!
これは、リナが赤ん坊へと姿を変えるきっかけとなったその序曲。
〃ねぇ?ガウリイ・・・って・・好きな人・・とか・・いないの?〃
〃・・ん?俺はお前の保護で手一杯さ。一生リナの隣にいるから。・・永久にな。あ、リナ似の子供とリナと俺とで暮らしたいなァ。〃
〃??何いってるの?ガウリイ?あたし、結婚してないのに、なんであたしに子供が出来るのよ?〃

ガウリイのはっきりいって、プロポーズにまたまた気づいてないリナ。
――・・・・・。鈍すぎるぞ・・・リナ(涙)
    何回、遠まわしのプロポーズ・・いったことか(涙)
〃ひゅう♪一人かい♪リナちゃん♪〃
〃気安くよぶなぁぁぁぁ~!!!〃

どがめしゃ。
――よくやった!!
リナのキックがあいつにきまる。
〃う~ん♡つれないなぁ♪リナちゃん♪でも、あきらめないからな♪〃
〃・・・・はいはい・・・・。〃
〃・・・・ガウリイ・・・・何やってるのよ・・・馬鹿・・・。〃

一人で食事を食べているリナの愚痴。
――リナ・・・俺は・・このとき・・・。
   リナへの婚約指輪を注文してて・・・・。
   あと、俺に対する暗殺者たちの始末。
〃りぃなちゃん♪〃
〃・・・・苦しい・・・。ガウリイがあたしに何か・・隠している・・・。
  ・・・・ねぇ?ガウリイでなければ・・こんな思い・・・。・・・苦しい想い・・・しなくていいの?・・・・彼なら?〃

――駄目だ!!!!
リナの心が揺らいでゆく。
自分に何か隠しているガウリイ。
そして、毎日のように、ガウリイがいないときに限って、やってくるあいつに。
・・寂しさにつけこむように。
不安になるリナ。
そこにつけ込むあいつ・・・リナを物にすべく。
〃・・リナ?あいつは?〃
――ゼルガディス!?
あいつがリナに言い寄っていた食堂に、ゼルガディスが現れる。
ガウリイは、このとき・・・・。
無数に来ていた暗殺者を削除していた。
〃あら?ゼルじゃない。ひさしぶりね!!・・・・何よ?あいつの知り合い?〃
〃知り合いって・・・リナ・・・あいつ知らないのか!?〃
〃・・・・何よ?〃
〃・・・何も旦那から・・ガウリイから・・聞いてない・・のか?〃
〃・・・だから・・何?〃

ゼルガディスより聞かされたガウリイが、ガウリイの一族から命を狙われているという、衝撃の事実。
〃あ・・あいつ・・そんなこと・・ひとこと・・・・も。〃
リナの声が震える。
〃あいつのことだ・・・。お前を巻き込みたくなかったんだろ。〃
〃そんな!!あたしは・・・あたしはガウリイとだったら!!!〃

リナの心がスティルバイトに伝わる。
――俺は・・俺は、リナを守りたかったんだ。
    ・・・余計な心配かけたくなかったから・・。
〃それとだな・・。あいつ・・どうやら、ガウリイの暗殺・・受けてるぞ?〃
〃あいつのやり口は・・・闇の世界では有名だ・・・。〃
〃・・・・有名??〃
〃あいつは、ターゲットの最も大事なものをまず奪う。
  それが女なら、構わずに奪い姦り、そして・・ターゲットを殺す。・・・無論、女の前で。〃
〃・・・な゛!!!!?〃
〃ふっ・・・。どうやら、・・ガウリイに対して・・リナ。お前をそれにする気のようだな・・・・。
  ・・・・モーションかけてるだろ?あいつ?リナ、お前に。〃
〃・・・多分。〃
〃・・・・鈍いなぁ・・・。相変わらず。ガウリイが苦労するわけだ。〃
〃??〃

すると・・・何!?あたし・・あたしは・・・・・。
ガウリイを殺そうとしているやつに・・心が揺れたの!?一瞬でも!?
そんな・・・そんなの・・いや!!!自分が許せない!!!
かたん。

〃リナ?〃
〃サンキュー。ゼル・・・。決着は・・・自分でつける。〃
〃お・・・おい!!!!リナ!!!!!?〃

ゼルガディスから聞かされた事実により動くリナ。
・・・・あたしだって・・・・・。
ガウリイの役に立ちたいの・・・・。ガウリイ・・・・。
そして、・・・彼のデートの誘いに乗る振りをするリナ。
その後の結末も知らずに。
――駄目だぁ!!!リナぁぁ~!!!!
〃ごめん・・ガウリイ・・・・。〃
動かなくなるリナ。
そして、姿が赤子へと変わり行く。
・・・・ねぇ?ガウリイ?
こんな私でも・・・許してもらえるかな?
愛して・・もらえるかな?・・・忘れたい・・・全てを・・・

痛いほどのリナの想い。
―― っ!!!!!リナを守りたかった。ただ、それだけだったのに・・。
    ・・・それが、リナを追い詰めていたとは・・。
あのときの自分を責めるスティルバイト。
〃?これ何?りなのなまえがある?〃
〃あ・・ああ。コレは、リナのだからな。俺からの。〃
〃ほんとう!?ほんとうにりなの!?う・・・うぇぇん・・。ゆびにはいりゃないぃぃ!!!〃

――リナに渡せなかった婚約指輪。それを子供のリナが見つけたとき。
    ・・・ストレートに告白・・してたら・・結果は違っていたかもな。
自分の名前が入っている指輪をとってもうれしそうに持つリナ。
だが、そのサイズは、かつてのリナのサイズに合わせてある。
一歳にもならないリナの手のには・・大きすぎた。
〃じゃあ・・こうしよう?な?とりあえず、今はこれで・・〃
〃うん!!わぁぁぃ!!がうりい!!すき!!!〃

リナの首に、指輪をネックレスに通してかけてやるガウリイ。
指輪がほしいとなくリナに、玩具の指輪を買ってやる・・。
リナのとってもうれしい想いがスティルバイトに伝わる。

〃だめぇぇぇぇ~!!!スティルバイト!!!〃
彼を傷つけないで!!!あたしの・・あたしの最も大切な存在を!!
――これは?リナが覚醒した・・さっきの??
・・・と・・いうことは・・・・・。

――リナ・・・リナ・・・・。
―――・・・・カウリイ!?ど・・どーして!?無茶して!!もし・・もし消滅したら!!
リナの核の奥深く。
リナ自身をみつけるスティルバイト。
リナは・・泣いていた。
「・・リナ・・。」
「・・だめ!!あたしに触れたりしたら・・まちがいなく!!」
一部と違い、スティルバイトの本体の目の前にいるのは・・。リナそのもの。
つまりは、この世界を構成している・・混沌そのもの。
・・・そんなものに触れたら・・どうなるか・・。
リナには、怖かった。何よりも。
スティルバイトを失うことが。
「大丈夫・・。ここまで、無事だったろ??・・・リナ・・愛してる・・・・。・・・・だから・・・・。」
そのまま、リナの腕をつかみ、リナを強く抱きしめる。
「・・・・!!!いや!!!カウリイが消滅しちゃう!!!」
「・・大丈夫だって・・。」
「で・・でも!!」
ここにくるまでに、ダメージ受けているのは、リナにもわかっていた。
そして、自分に触れたら・・・どうなるのかも。
「・・俺はリナを愛している・・・。だから・・・。・・・・俺の全てをリナに分かってほしい・・・・。」
「あ・・・・あ・・・・ああああ/////」
リナを包み込む、スティルバイトの強い想い。
それは・・・リナそのものをあたたかく、強く包み込んでゆく・・。
リナに流れるスティルバイトの想いと力と記憶の全て。
「リナ・・愛してるから・・リナも・・・俺に・・・・・全てをゆだねてくれ・・・・・。」
「で・・・でも!!」
自分の力は・・あまり強大。
下手をすると・・いや、確実に・・・スティルバイトは・・・消滅する。
「大丈夫・・。愛しているリナだから。
  ・・・俺は、全てを受け止める自身がある・・・・。だから・・・・。リナ・・・俺を信用してくれ・・・。
  ・・・・離れたくないんだ・・・。永遠に・・・。リナ・・・・。」
強いほどのスティルバイトの想い。
それは・・リナも。
「・・・・愛してる。リチェウスィナファレスネオロード。」
「・・・・あたしも・・・・あたしも!!カウリィ・・カウチェリイキルティッシュスティルバイト!!!!」

かっ!!!!!

二人を・・いや、リナの本体そのものを・・・。
碧玉の光と・・。淡いピンク色の光が覆ってゆく・・・。

光が・・・・中心そのものを・・・・包み込んでゆく・・・・。






それは、存在するものに、許されている・・。
・・・・一つの儀式。
魂の融合という儀式・・・。
リナは・・無意識のうちに・・その儀式を・・・スティルバイトと共に、やっていた。
魂は、一つになり、そして・・・二つになる。
一人は、二人に。
二人は、一つに。
二人で一つの存在するという儀式・・・・。
まあ、スティルバイトはこれをリナとやりたかったから、ここまで来たのだが・・。
リナと自分とは・・・存在から違う。
いくら自分がリナを想っても・・リナを置いていってしまう。
・・・・ならば。
自分以外には・・・リナを渡したくない。
悲しませたくない。
・・・だったら・・・・。
俺も・・リナと同じ存在に・・・・。
俺が俺でリナとともに、永遠でいられるように・・・。
・・・あいしている・・・リナ・・・・。
スティルバイトの熱い想いが・・・・。
リナを・・・世界を抱擁してゆく・・・・。

                               -続くー


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あとがき:
薫:んふふふふ♪
   よーやく、素直になって、一つになった二人です♪
   魂からの融合。これは、特定の存在と結びつくための究極の方法です。
   これさえ、やっておけば、たとえ、片方が死んだりしようとも、必ず、出会えるという。
   大概は、世界に存在する一般(部下達も含めて)に対して許している契約です。
   ・・・・普通なら、・・世界そのものの核となんて・・できませんって(笑)
   ええ。エル様の(すみれちゃんの世界ではすみれちゃんの)許可がなければ(汗)
   なぜできたのが。
   ・・・それは、スティルバイトの魂の元が・・・・(笑)
   リナと同じ、混沌そのものだったから・・・(爆!)
   ではでは♪また・・・じかいで♡

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