過去からの希望 ~第6話~



ぐらり。
スティルバイトは、おもわずよろけてしまう。
それを心配したのか、急いで、スティルバイトをベットに寝かそうとしているリナ。
「ほら!!!早く横にならなくちゃ!!」
そのまま、スティルバイトを呼んでいる。
・・・まだ、いきなりの覚醒で、すこしばかり、記憶が混乱しているのである。
とにかく、彼を失いたくない。
というのが、今のリナを突き動かしているのだ。

―とす。
「―?カウリイ?」
リナは分っていない。
いきなり、スティルバイトに、そのまま、ベットに押し倒されているというのに。
「リナ・・・愛してるよ・・・。」
「・・・ん・・。」
いきなり、そのまま、リナに口付けするスティルバイト。
深く、激しく。
「―ん!!や!!か・・カウリイ!?何を!?」
いきなりのことで真っ赤になっているリナ。
押し倒されたので、リナの白いふとももが見え隠れしている。
―かわいい♡
それが、スティルバイトの欲望をよりいっそう、かきたてる。
「・・・何をって・・・決まってるだろ?男と女・・・。愛し合うもの同士がすることといえば・・・・♡」
いたずらっぽく笑うスティルバイト。
「―・・・やっ!!」
いいつつ、リナの首筋に口付けするスティルバイト。
ぴくん。
リナの身体が震える。
精神世界においても。
スティルバイトは、リナのここにいる一部から、リナの本体そのものに、入りこむべく進んでいる。
「ちょ・・駄目ぇぇ~!!あたしの本体に近づくのはいや!!か・・カウリイが消滅しちゃう!!」
リナの顔色が変わる。
リナの本体。
それは、この世界の混沌の海・・世界そのものの中心。
そして、その中に。
リナそのものといえる、リナの核となるリナ自身がいるのである。
そのリナの本体のあるべき空間に―スティルバイトは本体を使って近づいてゆく。
「大丈夫・・。愛しているから・・・・。リチェウスィ=ナファレス=ネオ=ロード。」
ぴく。
スティルバイトがリナの本名を呼ぶ。
よぼとの想いがなければ無理のこと。
名前には・・力が含まれる。
「ちょ・・や!!!あ・・あたし!!!知識しか・・しらない!!」
混乱して、自分が何言っているのか理解してないリナ。
それを、肯定しているという風に、スティルバイトは捕らえる。
真っ赤になっているリナ。
「当然だろ?・・大丈夫・・。何も心配しなくても・・・・。俺にまかせておけば・・・・。」
そう、何も知らない・・それはスティルバイトはよくわかっている。
だからこそ・・それに・・もう・・・今までのように・・・自分を抑え我慢するようなことは・・しない・・・

リナはそのまま、スティルバイトに初めてうける感覚に戸惑いつつもなされるままにとおぼれてゆく。


リナの一部より受ける感覚は・・。
とうぜん、リナ本体にも伝わるわけで・・。
「きゃん!!」
リナは、実体化した。
リナの核たる部分も。その本体の中で。
「何・・なになの!?この・・感覚・・感情は・・?」
・・う゛////
肉体にひこずらられて行くリナの意識。
スティルバイトとすれば、今、抱いているリナは単なる一部にしか他ならない。
―――ならば。
―――ぴくっ!!
リナの両方が震える。
本体と実体化している両方が。
『だ・・だめぇぇ~!!それいじょう近づいちゃ・・駄目ぇぇ~!いや!!』
本体と、スティルバイトに抱かれているリナの両方から発せられる声。
―――いやなのではない。
怖いのだ。
スティルバイトが消滅するのが。
リナの本体というべき、この世界の核―中心は。
この世界を壊すことのないように、防壁がある。
リナ曰く『絶対防御壁』
それは、母ですらはいったことのないリナ自身のいる空間。
この世界そのものの、核というべきリナ自身。
まあ、エルがリナを抱擁するときは・・・全てを抱擁するから。
外からまるごと。
そこは、全ての純粋の意思の結晶体。
触れれば、たちどころに、消滅するほどの。
それほどに、穢れなき神聖な場所。
「・・リナが、俺を消滅させるわけ・・・ないだろ?」
すでに確信しているスティルバイトは、かまわずに、リナの中心というべき核の部分にさらに入り込んでゆく。


余談だけど。
リナとエルがいるここのエルの宮殿も、リナの本体の中にある。
そのさらにおくに。
リナの核があるのだ。
普通、そこまでに行く前に、リナ自身―混沌に完全に溶け込んでしまい、永久に消滅するのだけど。
何しろスティルバイトのリナに対する想いは生半可ではない。
それゆえに、消滅してないのだ。
それと、もうひとつ。
リナがまだ生まれて、5千年あまりだということ。
力自体は、そのまま、エルがリナに渡しているから。
リナはこの世界そのものだけど、命―つまり、精神に関しては別。
何しろまだ成長途中。
力は使いこなせるが、・・あまり本体自体を使うことなんてまずないから。
リナの数億倍も、王やってるスティルバイトとは、精神面からゆくと、
天と地・・いやそれいじょうの開きがあるから。
普通は、精神と共に、世界も成長してゆくように、何もない状態から、エルは創るんだけど・・・。
私もそうだし。
このリナはエルが創りあげていた世界もそのまま引き継いでいるから・・。
知識はある。
力もある。
・・・・ただ、その応用力がまだとぼしいこの現実。


ばちぃ!!!
スティルバイトの精神をリナの防壁が襲う。
『いやぁぁ~!!それに触れたら!!!あたし・・あたし・・・・。防壁のコントロールなんて・・できない!!!』
スティルバイトの本体の周りから、そして、抱いているリナからわめき声が漏れる。
「― 大丈夫。俺がリナをおいて・・・消えるわけがないだろ?リチェウスィ=ナファレス=ネオ=ロード♡
   ―――それに、愛しているから・・。リナの全てを俺の者にしたいから―――。」
物質世界で、リナをせめたて、抱き続けつつ、スティルバイトは激しい防壁にもかかわらず。
……無理やりに、リナの核そのものへ入りこんでゆく。

― ぴくん!!
「あ・・・・あああああ/////」
初めて入り込む自分以外のもの。
いや、母ですら、この空間には入ってきたことはない。
母は自分の全てを包み込んでくれるから―。
リナ自身そのもの―世界がゆれる。
そして、リナの実体化している身体も。

・・・よく、無事なのものである。
・・どぉ~も、本能的に、自らの中にあるリナの力と。
魂のうちに刻まれているカウリイの力・・使っているみたいだけど・・・・・スティルバイトは・・・
あっちも、こっちも、リナからみだと・・・本当に面白いこと♡

どん!!!!



スティルバイトがリナの核に入っていったとき。
この世界のそのもの―宇宙全てが一瞬ゆれる。
「―?そういえば、スティルバイト様とリナ様、・・・なかなか出てこないけど?」
しっかりと、リナと対で作っているスティルバイトの服を用意して、写真の用意をして、引く手数多で待っていたエメラーダ。
緑の髪に緑の瞳。ながくウェーブのかかった髪が印象的。
スティルバイトの補佐官である。
すでに、彼女の横には、処理済のデータの書類の山。
リナの写真欲しさに・・もののみごとに、今回も、全員、きっちりと、ノルマ以上の仕事をこなしているのである。
スティルバイトにばれたら、全員、それも没収だけど(笑)
せっかくのコレクションのチャンスを!!!
そう思い、主の部屋に近づくなといわれていたが、近づいてゆく。
・・・が、ものの見事に部屋は完全に結界の中。
・・・結界?
・・・・さきほどの衝撃???
・・・・・・・・まさか!!!!?
エメラーダは理解する。
つまり、主である、スティルバイトが―ついに、リナを抱いているというのを。
さぁぁぁぁぁ!!!!
顔色を悪くするエメラーダ。
リナ様にそんなことしたら、まず、スティルバイト様は、あの御方がただではすまさないであろう。
そして…この世界そのものも。
・・まあ、当然だけど。
何しろ、リナはエルの娘。
・・・・しかも、かなりかわいがっているのよねぇ~・・・・。
まあ、顔色が悪くなるのも当然・・と?
ん??あらららら???
「ああああぁ!!!スティルバイト様ぁ~!!!リナ様を抱くのはいいですけど!!
  せめて、私のコレクション!!!増やしてから!!!!リナ様と対の写真をとってからにしてくださぃぃぃ~~!!!!」
・・・・・ずがしゃ!
・・・・あ・・・私、思わず、こけそうになったわ♡
主の部屋の前で、叫んでいるエメラーダ。
・・・・主より、世界より、コレクションの方が大事なのね(笑)
「ああ!!!無理にでも、先にスティルバイト様も着せ替えて、写真とっとくべきだったぁぁぁ~~!!!!」
絶叫あげて、頭を抱え込んでいるエメラーダ。
・・・・・・・♪
面白い♡
完全消滅したら、関係ないでしょうにね♪



「・・・ああ////」
リナがいっそうからだをよじる。
自分の核に入ってくる別のもの。
何よりも大切な存在に初めて穢される。
リナの核―誰も入ったことのない、その空間に―スティルバイトは入り込んでゆく。
その感覚は・・リナをよりいっそう狂わせる。
スティルバイトにしてみれば、そんなリナの姿は、ただただ、欲望をそそぐだけ。
さらに色っぽくわななく、リナの身体と肉体。
ほんのりと紅く染まってゆくまっしろい肌。
そんなリナにスティルバイトは、自分の跡を刻んでゆく。
全身に。
強く、強く、荒々しく。
痣となり残るくらいまで。
「あ・・・・ああぁぁぁぁ////////」
ベットの上で、スティルバイトの思うがままにされているリナであった。


                               -続くー


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まえがき:
こんにちわ♪
ここで、ちよっと裏話♪

 姫:なぜ、リナがかなり素直になってるいか♡
    それは、ちょっと、まだ覚醒したばかりで、記憶の混乱があるからよ♪
    性格的には・・・変わってないんだけどねぇ・・・♡
かお:・・とゆーことです。ではでは♪またまたいくのです♪
   (だから何クライマックスから打ち込んでる!?)
   なぜか・・今日・・・(笑)
   管理人の小説・・ルシファーの花嫁・・・の中に、入っている、自分の夢を・・・・(爆!)
   なるほど!!!ああいうふに、かけば、スレイヤーズ風になる!!
   と、一人、納得してたりする自分がいたりして・・・(笑)
   なぜか、読んでいたりするんですよねぇ・・。(笑)
   それを。文庫で(爆!)
   ではでは♪




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あとがき:
薫:んふふふふ♪
  よーやく、素直になって、一つになった二人です♪
  魂からの融合。これは、特定の存在と結びつくための究極の方法です。
  これさえ、やっておけば、たとえ、片方が死んだりしようとも、必ず、出会えるという。
  大概は、世界に存在する一般(部下達も含めて)に対して許している契約です。
  ・・・・普通なら、・・世界そのものの核となんて・・できませんって(笑)
  ええ。エル様の(すみれちゃんの世界ではすみれちゃんの)許可がなければ(汗)
  なぜできたのか?
  ・・・それは、スティルバイトの魂の元が・・・・(笑)
  リナと同じ、混沌そのものだったから・・・(爆!)
  ではでは♪また・・・じかいで♡



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初期まえがき:
こんにちわ♪ここで、ちよっと裏話♪
 姫:なぜ、リナがかなり素直になってるいか♡
    それは、ちょっと、まだ覚醒したばかりで、記憶の混乱があるからよ♪
    性格的には・・・変わってないんだけどねぇ・・・・♡
かお:・・とゆーことです。
 ではでは♪またまたいくのです♪
     (だから何クライマックスから打ち込んでる!?)
     なぜか・・今日・・・(笑)
     管理人の小説・・ルシファーの花嫁・・・の中に、入っている、
     自分の夢を・・・・(爆!)
     なるほど!!!ああいうふに、かけば、スレイヤーズ風になる!!
     と、一人、納得してたりする自分がいたりして・・・(笑)
     なぜか、読んでいたりするんですよねぇ・・。(笑)
     それを。文庫で(爆!)
     ではでは♪こちらの小説は某所に移動してあります。