まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

せっかくアニメさんにナーガがでてきたんだから、アメリアが気づいてもよかったんじゃ?
とおもうのは私だけではないでしょうね。
というか某所でもコメントでそのようなこと書かれてたし。
まあ、ナーガは母親っこで、アメリアは父親っこ。(これも神坂先生が対談でいってた裏設定)
そのあたりの差?といえばそれまでかもしれないけど。
だけど、正真正銘、ナーガの本名はグレイシア=ウル=ナーガ=セイルーンで。
フィル殿下の第一子なのよー(涙
神坂先生も裏設定でさらっと暴露してるんだから、外伝くらいでそれをだしてほしい…切実に…
ちなみに、これにもかいてる、露出度の高い服云々…実際にセイルーンにあるそうです(爆
(神坂先生監修、フルフェイスの砂時計の裏表紙から)

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リトル・スレイヤーズ ~逃げろや逃げろ 囚われの身~

「だけど。何であの像が何とかいうやつの復活のカギになるんだ?」
これ以上、他に迷惑をかけるわけにもいかずあたし達がいまいるのは海道はずれにあるちょっとした小屋。
おそらく狩猟小屋か何かであろう。
ショックが大きかったらしく、シルフィールはあれからずっと気を失ったまま。
あたしは木の上にいたので遠目だったがそのショックはよくわかる。
おそらく自分が手を下したであろうレゾはにこやかな笑みを崩さないままだったりする。
ナーガに聞いていなければあたしですらあっさりとだまされていたかもしんない。
「あんたねぇ!前に説明したでしょうがっ!」
「そうだっけ?」
こ…こいつは……
本気で綺麗さっぱりと忘れているらしい。
「では私が説明しましょう」
いっていきなりマントの後からハープを取り出し…いや、無理だから。
いくら何でもかなり大きな体半分くらいありそうな大きなハープをマントの後に隠しておくなんて。
おそらく空間関連の術の応用とみた。
以前、似たような空間操作をしていた術?といえるのかわからないが、ともかくそれをみたことあるし。
まああれをやっていたのはひとではなかったが。
そのままハープを手にし歌い出す。
しかし、なぜにうた?!

~♪むか~し、昔、その昔~♪この世界をかけて神たる竜神と魔王が戦い世界は混沌に満ちていた。
竜神の名前は赤の竜神フレアドラゴンスィーフィード。魔王の名前は赤眼の魔王ルビーアイ・シャブラニグドゥ。
神と魔は長きにわたり戦いつづけ勝利したのは赤の竜神フレアドラゴンスィーフィード。
魔王はその身を引き裂かれ眠りについた。その戦いにおいて神もまた力つきた。
しかし神は自らの分身を創り出しこの世界の東西南北に配置して世界を守らせた。
しかし、今から約千年ほど前、魔王の七つのかけらの一つが復活し北をおさめる水竜王に戦いを挑んだ。
戦いにおいて魔王の欠片はその身を竜王の力により氷に大地につなぎとめられ力尽きた水竜王も姿をけした。
魔王の欠片を目覚めさせるのはカギが必要。
それに気づいたある魔道士はそのカギをオリハルコンでつくった品の中にと封印した。
その品物こそが女神像。
それをつかえば魔王のかけらを目覚めさせることができる。
~♪

…何というか。
「・・・この人間も音痴なんだ」
エルちゃんがあたしのマントの下に隠れる格好のままぽそっといい、
そして何か失敗しただの何だのとぶつぶつとつぶやいていたりする。
そう。
エルちゃんの言うとおり、まったくもって音程がなっていないっ!
無理やり、しかもそれを歌のように音程はずれまくった口調でいうのだからたまったものではない。
聞いていてまず酔いがまわりそうなほどの音痴ぶり、である。
「ぐ~……」
見ればガウリイは座ったままねているし。
こ…こいつはぁっ!
「って、だからあんたはねるなぁぁっ!!」
そもそもの原因はあんたなのに寝てどうするっ!!
「わかりましたか?わからないのならばもう一度…」
「いや、いらないから」
即座にきっぱりと否定する。
んなもん、いく度も聞かされてたまるかっ!!
「では、私は周囲を見回ってきますね」
またまたマントの後にハーブを入れてそのまますくっと立ち上がる。
マントに空間をいじる術でもかけてるんだろうか?
そのまま暗闇にとレゾはかききえてゆく。
今のうちら移動したほうが賢明だろう。
おそらく大反対してくる…レゾを盲目的に信じているシルフイールには何をいっても無駄。
ならば当人が意識を取り戻さぬうちにアレから離れておくのが得策である。
だれが、『今なら簡単に襲えますよ』という報告をしているだろうその手の内で踊らされるもんですかっ!
今のあたしの集中力でもそれぞれにプロテクトくらいはかけられる。
主にシルフィールにソレをかけ、あたしはガウリイ達とともに小屋をあとにする。
おそらく大きな町にでもはいってしまえばそう彼らも手だしはできないはず。
似たような小屋を見つけて今日のところは休むことに。
さて、相手はどうでてくるか?

翌日。
「レゾ様、遅いですね」
「気にしてもしょうがないわよ」
どうやら目覚めたシルフィールはあの村人たちを変化させたのもゼルガディスの仕業、と思い込んでいるらしい。
しきりにヤツを批難するようなことをいっていた。
そんなわけない、何もしてなかったのをみてたでしょう。
という人の意見もまったく聞く耳もたず。
仕方ないので話題をかえて朝早く出発したあたし達。
レゾがいないのをうけてシルフィールが聞いてきたが、
「見回りにいっている」
と適当に答えたあたしの台詞をあっさり信じたらしく
「ではあとからレゾ様はおいつかれるのですね」
そう一人納得し、あたし達はひとまずアトラス・シティへとむかっている。
この道はどうやら途中で切り立った断崖絶壁の隙間を通らないといけないらしく、
それを過ぎたとしても足場の悪い細い道とつながる深い森がなくなるわけでもない。
「襲撃ってよくこういうところでよくあるのよね~」
「だな~」
「まさか。そんなお約束な」
…どうやら、一人のみ、その気配に気づいていなかったようである。
警戒するあたしにこれまた臨戦態勢をとっているガウリイ。
シルフィールのみわかっていないらしく、あたしとガウリイのセリフを笑とばす。
が。
くるっ!
次の瞬間。
ザザザザッ!
森からトロルやらオーガ、ついでにコブリンといった群れが現れてあたし達の前後のゆくてをおもいっきりさえぎる。
ミイラ男はもとより、この前宿にやってきたおっちゃん。
ついでに犬にどこかみたことあるような半魚人。
そして…
「お~ほっほっほっ!!」
うげ。
あたしが思わず顔をしかめたのは間違っていない。
絶対に。
「お~ほっほっほっ!お~ほっほっほっ!ここであったが百年目!リナ!大人しく女神像をこちらによこすのね!!
  そうすればあなたがコエダメにおちたのは忘れてあげるわっ!お~ほっほっほっ!」
・・・・・・・・・・・・
「それはあんたでしょうがっ!!」
無視したいが訂正することはきちんとしておかねばっ!
「何ですの?アレ?」
う~ん。
アレ、ときたか。
まあ、人間、というのもはばかれるからなぁ。
あいつは。
シルフィールがいいつつも白い目をあたしに向けてきて、
「リナさんのお友達ですか?」
「違うわよ!他人よ!赤のたにんっ!」
おもいっきりそこは否定する。
つうか事実だし。
「何をいっているのよ!リナ=インバース!あなたはこの白蛇のナーガ様の子分でしょうが!」
「だれがじゃぁぁっ!!」
「ふっ。とにかく!子分は親分のいうことをきくべきよ!お~ほっほっほっ!私にはあなたを倒す切り札があるのよ!」
無視したらダメですか?
というかかかわりたいになりたくはない。
「お~ほっほっ!よくみるのね!この私の格好をっ!」
格好?はて?
「いつもとかわんないじゃない。いつもその変な格好だし」
というかあたしは断じてこいつの格好を服とは認めないっ!
そんなの普通の服達が気の毒すぎる!
「お~ほっほっ!愚問ね!リナ=インバース!この違いがわからないとは!
  それに露出度の高い服を着こなすのは上流社会の常識よっ!」
「あ…あんたに常識云々をいわれたくないわぁぁっ!つうかそんな常識があるかぁぁっ!」
そんな常識があってたまるかっ!
「…やっぱし。知りあいではあるんですね。やっぱりリナさんって本当は九十近い…
  ……は!?まさかガウリイ様を若さを保つための生贄に!?」
うおいっ!
「何でそうなるっ!」
どうしてこのシルフィールの考えは突拍子もないことばかりなのやら。
しかし、切り札?
「ナーガ、一応きいてあげるけど。その切り札って何よ?」
どうせロクでもないことではあろうけど。
「お~ほっほっほっ!大人しく女神像を渡さないと、あなたの大切な白蛇のナーガ様がどうなるかわからないわよ!」
・・・・・・・・は?
え~と?
「はい?」
「お~ほっほっ!ついに耳も遠くなったのかしら!
  女神像を渡さないと、このナーガ様がこの私をひどい目にあわせる、といっているのよ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
ごめん。
降参。
こいつは何も考えていない。
それはわかっていた、いたけど・・・っ!
あたしはどうやらナーガのことをまだ甘くみていたらしい。
ここまで何もかんがえていなかったとはっ!!
「…あのかた、自分のいっていることわかっているのでしょうか?」
シルフィールまでもがあきれ顔。
…まあ、当然の反応だよな~。
「……雷撃モノヴォルト
「んきゃぁぁっ!!」
ふぅ、すっきり♪
あたしの放った電撃がナーガを直撃しその場に倒れるナーガ。
「さってと。どうせこいつはすぐに復活するし。無差別に攻撃してくる前にきりぬけるわよっ!」
「どういう人なんですか!?」
「いったとおりの意味よ。そういうやつなのよ。このナーガは」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
あたしの言葉にシルフィールが黙り込む。
「おいおい。自信満々に自分が倒すといっておいてあれか?」
犬もどきが何やら溜息をついている。
つうかナーガをあてにした時点で間違っているのがこいつらにはわからなかったんだろうか?
きっと面倒なので半ばやけくそ、投げやり半分でナーガの主張を認めたんだろうけど。
そうでないとず~とナーガの耳ざわりな高笑いを延々と聞かされるハメになるのだから。
その光景がありありと脳裏に浮かぶ。
「この前はわけのわからん術で不覚をとったが、今日はそうはいかないぞ!」
え~と、この前っていつのこと?
ミイラ男のセリフに思わず首をかしげる。
こいつも影が薄くていちいちいつ出てきたか、なんて覚えていない、というのが本音。
「お主、なかなかやるな」
「いやぁ。おっさんのほうこそ」
みればガウリイのほうは槍斧ハウルバードを手にした中年剣士といつのまにか交戦中。
「ゼルガディス!覚悟!すべての力の源よ 輝き燃える紅き炎よ 炎の矢フレアアロー!!」
力強く言い放ち、呪文を唱え解き放ったシルフィールの術は……
「え~と…人参?」
おもわず目が点となりはてる代物。
申し訳程度に小さな炎の矢みたいな何かが現れ、それはひょろひょろとゼルガディスにとむかってゆく。
しいていうならば小さめの人参さん。
いや、それよりもかなりひどい。
「・・・・・・・・・・・」
てし。
「ああっ!何てことを!」
ゼルガディスがそれをあっさりと手で地面にと払いのける。
それをみて何かいっているシルフィール。
いや、当たり前でしょうが。
あんなんじゃ、赤ん坊でもそのあたりの蚊すらやっつけられないってば。
「お~ほっほっほっ!」
…げっ!?
もう復活した!?
「よくもやってくれたわね!リナ=インバース!いくわよっ!」
やばい!このパターンはっ!
翔封界レイウィング!!」
魔竜吠グルドゥーガ!」
あたしの術とナーガの術が完成するのはほぼ同時。
…やっぱし。
すばやく飛び上り、回避をとったあたしは間違っていない。
すぐそばにいたエルちゃんはちゃんと抱きかえているので問題なしっ!
『うわぁ~!?』
…ナーガの呼びだした魔王竜ディモスドラゴンが予測通り暴走しているらしい。
何か誰のものともわからない悲鳴が聞こえてくるがあたしには関係ない。
そもそも、ナーガをきちんと理解してないと被害は敵も味方も関係なく、
無関係なものまで巻き込まれるのは常識中の常識である。
そういや、シルフィールやガウリイをおいてきたけど…ま、いっか。

「リナおね~ちゃん、うしろ」
「くっ!」
キッン!
振り向きざまに腰にさしていた短剣をすばやく抜き放ち飛んできたそれを弾き飛ばす。
「さすが、だな」
とりあえず、森の中の小さな泉のほとりで休んでいるあたしとエルちゃんに向けられてくるとある声。
いって森の中から姿を現したのは……
「…あんたは巻き込まれなかったわけだ」
ついでに巻き込まれてくれればよかったのに。
「お前が飛んだのがみえたからな」
ふむ。
どうやらあたしを追いかけるのを優先したらしい。
それはわかるが、高速飛行の術をつかって、さらには検索よけの術も一応ほどこしてはある。
「何でわかったわけ?」
ひろい森の中、簡単にみつけられるものでもないはずである。
「あのナーガってヤツがお前さんの髪の毛をくれてたからな。金貨十枚で」
「な…なんですってぇぇ?!ナーガのやつ、ひとの髪で!?あとでしっかりと金貨は没収しないと!
  あたしの髪の毛をうったんだったらとうぜん、その金貨はあたしのものだしっ!」
しかし、いつのまにあたしの髪の毛なんかもってたんだか。
おそるべしはナーガ。
もう、いろんな意味で。
「・・・・・・・・・・・・怒るところがずれてないか?」
「どこが?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。ま、まあいいとしよう。とにかく、神像を渡してもらおう。
  そうすればそっちのお前の妹には手はださん」
どうやらエルちゃんのことを勘違いしてるっぽいが訂正してやる義理もない。
「誰が!光よ!!」
明かりライティングを上空にむけてぶっぱなす。
「な!?」
むろん、これで倒すことなどできないが、まばゆい光に目がくらむがゆえに目くらましには十分。
「すべての力の源よ 輝き燃える紅き炎よ 我が手に集い手力となれ!火炎球ファイアーボール!!」
ドゴォッン!
続けて呪文をすばやく唱えてぶっぱなす。
おっし。
手ごたえあり。
が、おそらく岩の肌をもつかれには通じないだろう。
今のは彼がもっているであろうあたしの髪の毛を燃やすために放ったのだから失敗ではない。
そのままエルちゃんの手をつかみ、というかひょいっと抱き抱え、
とにかくひたすらに今は逃げの一手を決め込むことに。
今のあたしは意思力と気力とで襲いくる腹痛をどうにか押さえている状態。
ゆえに呪文もかなり威力がそがれているこの現状。
だからあの日ってきらいよっ!
そもそも、二日目や三日目はかなりそれがひどいんだから乙女はいたわりなさいよね!
裏をかえせばそういうときにしかけてきてもらっては、実力が発揮できないのでかなり厄介。
と。
クッン。
いきなり体が何かに縛られたように動かなくなる。
みれば延びたあたしの影の先のあたりに何かが突き刺さっている。
その後にみえているゼルガディスの影。
ちっ。
影縛りシャドウスナップか!
精神世界面から相手の動きを束縛する術。
小技ではあるが、けっこう重宝する。
が、あまぁっいっ!
明かりライティング!!」
光明を唱え影のある方向にと戸紀は夏。
この術をとくのは至極簡単。
用は、”しばられている影”を消せばいいのだから。
「リナ!」
ふと、エルちゃんの声はあたしの真下から。
その声に振り向くとすでにあたしの後にはゼルガディスが迫っており、
それと同時、お腹に痛烈ない民を感じる。
こ…こともあろうにお腹をけってくるとはっ!
…あまりの痛みにあたしはなさけないことにも意識を手放してしまったのは…いうまでもない……

「お~ほっほっほっ!お~ほっほっほっほっ!」
あ~、うるさい!
というか何で耳ざわりないやな声がきこえるのよ!
いい加減にしろぉ!
ふつふつ湧いてくる怒りがあたしの意識を呼び覚ます。
ふっと視界にはいりるのは、今は使われていないっぽい教会らしき内装。
え~と?
一瞬状況判断ができないものの、すぐに何があったか思い出す。
あ、そっか。
不覚にもつかまったんだったっけ。
動こうとするがすぐに自分の置かれている状況を理解する。
あたしは両手をしばられ天井からつるされている格好である。
…またベタな……
あたしの目の前には、例のゼルガディスとなぜかナーガ。
よく術を暴走させたであろうにまだこいつらもいっしょに行動を許しているもんである。
まあ、ナーガがつきまとっている、というのが正しいのであろうが。
そしてミイラ男と獣人。
ついでにみたことない色の半魚人。
うげ、あのきしょくわるい踊りを思い出した。
格好は先の半魚人とまったく同じ。
やたら平べったい体に同じく平べったくてででかい頭らしき両側についている二つの魚眼。
ぬらぬらとひかるウロコに覆われた体。
小さく虚ろに開いた口ははっきりいって魚そのもの。
ただ、魚に手足が生えているだけ、といって過言でない生物。
「お前。本当にあのリナ=インバースか?」
なんか呆れたようにゼルガディスがいってくるけど。
「わるかったわね。天才美少女魔導師にも失敗はあるわよ」
「美少女?どこが?」
むかっ。
何か背後のほうで獣人がぽそっとつぶやいたのをあたしは聞き逃してなどはいない。
しかし、さるぐつわをされているいのは好都合。
この状況でも実は術の発動は可能だとこいつらは知らないのだろう。
「お~ほっほっほっ!観念するのね!リナ!これで金貨二百万は私のものよ!」
つ~か、本気でしんじてるのか?ナーガは?
「あのねぇ。ナーガ。あんたは本気でこいつらがそんな大金払えるとおもってるの?」
絶対に無理である。
「お~ほっほっほっ!みぐるしいわよ!あなたが取引を断った以上、金貨はすべて私のものよ!」
…話しになんないし。
「あのねぇ。そういう問題じゃないでしょうがっ!」
そもそも、口封じに殺られるのがオチだとどうしてわからないのか。
何も考えてないんだろうなぁ。
こいつは。
は!?
「そういえばあの子は!?」
一緒にいたはずのエルちゃんはどうしたんだろう?
「俺は子供。しかも幼児をいたぶる趣味はない」
ふむ。
どうやら少しは常識がありそうだ。
このゼルガディスというやつは。
「お~ほっほっほっ!あなたの体系も幼児そのものだけどね!」
むかっ!
「あんたにはいわれたくないわっ!この露出狂っ!!」
「お~ほっほっ!この私のセンスに嫉妬しても見苦しいわよ!」
「誰が嫉妬かぁぁっ!!」
ほんと、こいつの脳内回路はどうなってんだ!?
「・・・・・・・・・・あ~。こほん。とにかく。まさかあんたが神像をもっていなかったとは計算外だったが」
何かあきれた口調で溜息まじりにいってくる。
「?どういうことだ?」
ゼルガディスの台詞に獣人がといかける。
しかし、この獣人、ど~みても、たってる犬、だよなぁ~。
「ディルギア。これでこいつがどこかにあの像を隠しているようにみえるか?」
ちなみに、あたしはいつもの服装からマントと剣、そして荷物を取り上げられた格好でつるされている。
つまり、もしく服の下に何かを隠しているのならば一目でわかる。
「ふむ。たしかに。いやまてよ?こいつは女だ。体の中に隠すってことも。
  …いや、無理か。あんなもんつっこんだらいくら何でもあそこがさけちまうな」
おいこら。
何下品なことをこいつはいってるんだ!
これだから男ってやつは……
「あんた、バカ?」
「なにぃぃ!?」
「ふっ。男って、犬も人間も所詮はバカなのよね」
一番馬鹿なのは人間だけど。
「何だとぉぉ!?」
「お~ほっほっ!リナ!何当たり前のこといっているのよ!男っていうのはね!どうしようもない生き物なのよ!」
「あんたにだけはいわれたくね~ぞっ!!」
珍しくあたしの意見とナーガの意見が一致してそういいきるナーガに対し、
つっかかっているのはディルギア、と呼ばれている犬。
「しかし。けがもないのに血臭がすることからして、あの日のようだな。
  オリハルコンの探知ができなくなっているのはプロテクトか?」
どうやらあたしたちの言い争いはさくっと無視することにきめたらしく、
腕をくみつつあたしに問いかけてくるゼルガディスの姿。
あからさまに血のにおい、といわれて思わず顔があかくなる。
「まぁね」
「とにかく。悪いがあんたは人質だ。何かあんたの連れはそっちのやつが呼び出した魔王竜を相手にしていたらしいが。
  後できくとドラゴンは斬り倒されたらしいからおそらく助けにくるだろう」
斬り倒れてた?
ふむ。
あのガウリイというやつ、そこそこかなりの腕はあるとみた。
並みの剣士じゃ当然、竜には歯がたたないし。
ちなみに、うちの姉ちゃんあたりならば石ころひとつで倒せそうだが。
それは別格、というものである。
「さて、お嬢ちゃん」
いいつつミイラ男が前に出てきて、
今だに無意味というか会話のかみあっていない言い争いをしているナーガとディルギアをこれまた無視し、
あたしの目の前でその足をとめ、
「あんたにはいろいろと世話になったからな。ぜひともお礼がしたいんだが」
何やらそんなことをいってくる。
こらまて。
「あんたをひどい目にあわせたのはあたしでなくてそこのナーガっ!」
すかさずきっぱりと言い放つ。
「そもそも、ナーガを仲間にするなんて!三流の悪役でもしないわよっ!
  三流魔道士でもそれくらい理解しなさいっ!そいつは歩く迷惑なんだからっ!」
『それはわかる』
あたしの言葉にその場にいた全員が同意を示す。
…約一名をのぞいて。
「ちょっと!聞き捨てならないわよ!リナ!
  はっ!?さては、あなた得意の口先でこいつらを言いくるめてお宝をよこどりするきね!
  そうはいかないわよ!こいつらがためこんでいるお宝も私のものなんだから!お~ほっほっほっ!」
・・・・・・それが目的か。
『おい』
おもわず本音をいったナーガにはいる突っ込みの声。
「と、いうわけで!金貨と私のお宝のために口をわってもらうわよっ!」
「誰が教えるもんですかっ!」
「お~ほっほっ!いってくれるわね!極悪魔道士リナ=インバース!!」
「誰が極悪よっ!この人外魔境の生物がっ!友達いない露出狂女!」
「お~ほっほっ!このセンスは上流世界では常識よっ!」
「んな常識があってたまるかぁっ!!この単純女っ!!」
「お~ほっほっ!さあ!あなたの恥ずかしい話を触れまわってほしくなければ…」
ダメだ。
ラチがあかない。
そもそも、ナーガと話しあいをしようとするだけ無駄である。
「……氷窟蔦ヴァンレイル
ピシ…ピシピシピシっ!
「ん…んきやぁぁ!?」
溜息ひとつつき、ぽそっと呪文を口の中で唱えて術を解き放つ。
天井とつながっている糸を媒介にして氷の蔦を発生させる。
氷の蔦は螺旋状に天井から壁、そして床をはいすすみ、接触しているものたちを氷漬けにしてゆく。
人間、怒りが大きいと痛みなんかかんけいなく精神統一ができるようである。
本来、この術は壁などに直接手をあててそこから氷の蔦を発生させるもの。
『な!?』
そのままものの見事に足元から凍りつきその場にできあがるいくつかの氷像。
ふ~、すっきり。
あとは…と。
「輝き燃える紅き炎よ」
ぼっ。
火炎球のこれまたアレンジ版。
ちょっとしたモノを燃やしたり火がほしいときにとっても重宝する。
あたしの声にともない、あたしをしばっていた手首の縄がぼっと燃える。
ちなみに、あたしは手袋をしているまま。
この手袋もあたしの特製のものなのでちょっとやそっとの熱などではびくともしない。
縄が緩んだ…否、燃えてなくなったところをすきさず力をいれて両手を自由に。
浮遊レビテーション
ふわっ。
そのまま下手に床に足をつくとアレンジしてある術であるがゆえに、
しばらくの間は床や壁に触れたすべてのものを氷漬けにしてしまう。
そういったアレンジもきちんと術の特性を把握していればなんなく出来る。
とりあえず、床に触れないようにふわりと浮かびつつあたしは捕まっていた部屋をあとにする。
さってと。
あたしの荷物をとっとと奪い返してとんずらするとしますかね。
荷物を探し出すのもいたって簡単。
あたしは自分の荷物にはきっちりと目印になる術をかけている。
ゆえにたとえどこかに置き忘れたりとられたりしてもすぐにわかる。
荷物は教会の一室らしき場所にまとめておかれており、
ついでにそこにあった他の品々を慰謝料かわりにもらいマントをはおる。
そしてそのまま荷物をもつと建物の外へ。
どうやら外はすでに暗くなっているらしく逃げ出すのにはうってつけ。
そのまましばし空を飛びつつ、ある程度すすんだところで術を解除。
と。
「お~。いたいた」
何とも気の抜けた声は闇の中から。
え~と?
「ね。あたしのいったとおりでしょ?」
そしてかなり幼い声。って……
「エルちゃん!?何でここに!?」
というか敵のアジトに近すぎる。
危険極まりない、というのに。
あたしが抜けだしておそらく一時もたっていないはず。
「さがしにきたの」
いや、そうでなくて。
あたしがいいたいのは……ん?
「?シルフィールさんは?」
なぜかそこにいるのはガウリイとエルちゃんの二人のみ。
あのシルフィールの姿が見当たらない。
「あの子ならどっかの宿に預けてきたぞ?何か足手まといだし。
  そもそもオレは一応お前さんたちの保護者をかってでている手前おまえさんをほっとけないだろ?」
あ゛~……
何かそんなことをいっていたような。
いまだにこいつはそのつもりなんかいっ!?
「しかし、よく逃げだしてきたなぁ。たぶんあいつらにつかまってたんだろ?」
「ふっ。それくらいどうってことないわよ。それより何でエルちゃんが一緒なわけ?」
こんなところに幼い子をつれてきてほしくないものである。
しかも、エルちゃんが例の品物をもっているのだからなおさらに。
「妹さんが教えてくれたんだよ。ゼルガディスというやつにおまえさんが捕まったって」
なるほど。
どうやら本当にあの男はエルちゃんには何もしなかったようである。
となれば、やはりシルフィールがいっていたことをやったのは……
と。
「お嬢ちゃん!」
……ど~でもいいが、そのお嬢ちゃんはやめろ。お嬢ちゃんは。
金髪兄ちゃんことガウリイが、あたしとエルちゃんを後にかばうような格好をとる。
あたしも”それ”に気づきはしたが……
月の光がこうこうと黒く佇む深い森。
そしてその中に続いている一本の細い道。
そこを低空飛行で飛んでくる影がひとつ。
「ここはオレがくいとめる。お嬢ちゃんたちは先にいけ!」
え~と…
ま、ここは素直に従おう。
何よりあたしはちょっぴし水浴びをして体をさっぱりさせたい。
それらはちょっとした女の子の事情である。
「とにかく。それじゃ。エルちゃん。いくわよ」
かけだすあたし達の背後でしばらくのち。
ちょっとした爆発の音が響き渡ってゆく――


「…何とかふりきったようだな」
「だな」
え~と……
状況説明してもらってもそろそろいいでしょうか??
逃げているあたし達のあとからガウリイだけでなく何とあのゼルガディスまで一緒にやってきたのはたまげたが。
どうもヤツに気づかれただの何だのとかいっていた所をみると仲間うちで何かあったのかもしんない。
ちんたら走っていては追いつかれる。
といって、あたしをガウリイが抱きかかえ、ゼルガディスがエルちゃんを抱きかかえ、
そしてただひたすらに走り続けてはやしばらく。
気付けば空は薄く明るくなってきていたりする。
まあ、美容の大敵は睡眠不足。
というわけで抱きかかえられて逃げている間に寝ていたりするあたしだったりするのだが。
「つうか。逃げている途中で寝るなよな」
何かガウリイが呆れたようにいってくるけど。
あたし達がいまいるのは、街道からかなり離れた森の中。
ついでに小さな滝があり、少々大きな声をだして話しても周囲には滝の音に消されおそらく伝わらない。
「で?結局、何がどうなってるの?」
至極当然なもっともなあたしの疑問。
「ヤツが仕掛けてきたんだ。どうやらあいつは俺のしようとしていることを見抜いたらしい」
苦々しい口調であたしの質問に答えるようにいってくるゼルガディス。
「ヤツ?」
予測はつくが決定的な言葉がほしい。
「俺に賢者の石を探すように命令したやつさ」
「へ~……」
・・・・ん?
「け…賢者の石ぃぃぃ!?」
その言葉に思わず驚愕してしまう。
「あいつが俺達に命じて探させていたもの。
  こうなったらいっちまうがあの女神像の中にはかの有名な賢者の石が封じられているらしい」
え…
「えええっ!!!?」
さすがにそれにはあたしもびっくり!
賢者の石。
魔道をやっているものでその名を知らないものはまずいないだろう。
古代の超魔道文明の産物だとか、世界を支える神々の杖のかけらだ、
とか何とかいわれその正体についての説はさまざま。
わかっているのはそれが魔力の増幅アイテム、ということ。
それもすこぶる強力な。
賢者の石が歴史上、登場したと確認されているのはわずかに数回のみ。
つまりはおそらくそれだけ数が少ない、ということなのであろうが。
あるいは記録ごと綺麗さっぱり消失しているか。
とにかく、その石は登場するたびにその”時代”において多大な影響を与えているのも事実。
実際、賢者の石をつかった一人の見習魔道士によって、
ひとつの国が滅ぼされてしまった記述がしっかりと残っていたりする。
ほとんど眉唾?ともおもわれる伝説にちかい品物だが。
それが実在するらしい、とは一応知ってはいた。
いたが…まさか、自分のもつアレの中にそんなもんがはいっていたとは……
「けど、そんなモノを手にいれよう、だなんていったいどうして?」
あたしの想像どおり、黒幕がレゾならば、世間の噂通りの能力と実力だとして十分すぎるほどに強いはず。
その魔力も桁はずれのはず。
それなのにどうして賢者の石を手に入れようだなんておもうのだろうか?
まさか……
「まさか、世界征服、なんていわないわよね?」
あまりにベタすぎる。
まあ、いくら本当に”賢者の石”を手にいれたとしても郷里の姉ちゃんあたりがさくっとどうにかしそうだが……
「あいつが昔いっていたのは、ただ世の中がみてみたいだけ、といっていたがな」

「世の中が?それってもしかしてレゾの目が視えない、というのに関係あり?」
あたしのかまかけに大きく目を見開き、驚愕の表情をうかべる。
こいつ、どうやら嘘のつけないタイプとみた。
「…さすがはあのリナ=インバース。あいつと一緒にいながら疑っていたわけか」
苦笑まじりにそんなことをいってくる。
あの、というのが多少きになりはするが。
「あんたの推察通り。俺達はレゾの下で働いていた。俺にとってあいつはあこがれであり、また誇りでもあった。
  こんな体にされてしまっても、あいつが世の人々のために役立てるのを手助けできるんだから。
  そう、自分自身に言い聞かせてきた。だが…だが、ヤツはっ!」
うわ~…何かかなり訳ありっぽい。
「大いなる善のためには時には小さな悪も必要となってくる。
  俺達はその闇の部分で手助けをしていた。あいつにはいつも清くいてほしかった。
  聖者でいてほしかったから。人々の笑顔、そしてあいつの思いを叶えるために。
  …だがっ!あのくそ爺はこの俺達をだましていた!
  本当のことをいわず、尚嘘もいわずに平然と俺達を利用していただけだった!!
  ・・・・・・あいつの目は生まれつきみえなかった。あしつは自分の目を開かせようと。
  そのためだけに白魔術を習い始めたのさ。そして白魔術を極め諸国を歩いてさまざまな患者をみてまわった。
  そして…多くの人々をすくった。…自らの目を治療するための実験台としてヤツは人々に術を施していたんだ。
  しかし、他人の目を治すことはできても自らの目を開くことはできなかった。
  そして精霊魔術や黒魔術にも手をだし、
  それらと白魔法とを組み合わせてより高度なレベルの魔術を生み出そうとした――」
・・・・・・・・・よほど、何かあるのだろう。
人間、饒舌になる時には理由がある。
ひとつは、何もかもさらけだしてどうしようもない気持ちをどうにかしたいとき。
そしてもう一つは嘘を嘘と思わせないために作り話をするとき。
そして、人々を楽しませようとギャグをかまそうとしたとき。
この三つの中では、このゼルガディスは一番初めの分野にはいるのだろう。
言葉の端々にも信頼していた相手に裏切られ憎みたいのに憎みきれない。
自分の気持ちがおいついていない様子がありありとあらわれている。
「魔術においてヤツは天才的な成長ぶりと才能を発揮した。
  が、それでも自分の目を開かせることはできなかった。十数年前。ヤツはある術すらも完成させたらしい。
  そしてヤツが目をつけたのは……」
?ある術?
「ある術って?」
「さあな。俺も詳しくはしらん。ただ…俺の両親はそれゆえにレゾから離れた、ともきいたがな」

レゾと何かかかわりがあったんだろうか?
こいつの両親。
「両親?」
「あ~。何かあの紅いやつとあんたが身内ってことか?」
さらり。
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
さらっといったガウリイのセリフにおもわず目がテン。
「な!?」
「って、あんた、それ本当!?」
あきらかに驚いているゼルガディスにこれまたあたしもガウリイの言葉にびっくりぎょうてん。
「?だって、あの紅いやつの中の人の気配とそっちのゼロロスの雰囲気同じだろ?気配も似てるし」
ゼロロスって…こいつまだ覚えてないんかいっ!
「…たしかに、あいつは俺の爺さんか曾爺さんにあたるらしいがな」
ありりゃ…そりゃ、かなり複雑な事情だわ。コリは。
身内に強大な力をもつものがいる、というのは誇らしくもあり常に比較される事を覚悟する必要がある。
かくいうあたしも姉ちゃんに勝ちたくといろいろとやったものである。
一番尊敬していて、そしてもっとも怖い相手。
と、とにかく話題を変えよう。
「それで?あなたはどうしたいわけ?
  まあ、あたしの勘でもあのレゾにそんなもんを渡さないほうがいいって告げてるし。渡すつもりもさらさらないけど」
判った以上、姉ちゃんへの献上品に決定である。
「俺はヤツの邪魔をしたいんじゃない。ヤツを倒したい。いや、倒さなければいけないんだ。
  しかし、今の俺では勝てない。だから俺はお前さんたちのもつ賢者の石がほしい」
何かかなり顔がまじなんですけど。
だけど……
「悪いけど。渡す気はさらさらないわ」
いくら憎んでいても嫌っていても、やはり血のつながり、というのは非情に徹しきれるものではない。
ゆえに、彼に渡してもレゾに品物がわたる可能性は高い。
「ま、難しい話はオレにはわからんが。少し休んだほうがよさそうだな。あんたもだいぶつかれてるんだろ?」
…今の話が難しいって…こいつの頭の中、どうなってるんだろう?
「ゆっくりできるときにしとかないと。なんか魔族の人も数人いるっぽいしな」
・・・・・・・・・・・・・・・って・・・・・・
「…えええ!?」
いや、さらっといまとんでもないことをいわなかったか!?
つうかほんとなわけ!?
「・・・なぜ知ってる?」
警戒したようなゼルガディスの声。
ってまじでいるんかいっ!魔族が!!
「いや、だって気配でわかるだろ?」
いや、わからんってば。
こいつってばかなり謎すぎる……
しかし、【なぜ】ということは、やはりレゾの手先には魔族もいるってこと!?
・・・・・・・・・何で何もしていないのにあたしはこんなことに巻き込まれたんだろうか?
しかしまあ、ガウリイの言うとおり、疲れていてはいざというときに役にたたない。
ふむ。
とりあえず、二人には眠ってもらってあたしはちょっと水浴びでもしよっと♪
人間、応用力が何よりも大事である。
うん。
ひとまず、隙をみて二人に術をかけ、あたしは滝壺に火炎球をたたきこみ、簡易的に温泉をつくりだす。
さってと。
「エルちゃん。今のうちにゆっくり体やすめましょうね」
「うん!」
しかし…魔族かぁ。
…ま、まさか純魔族…とかいわない…わよね?
でもどうしてこう厄介事がかかわってくるかなぁ?
あたしは何もしてないのにぃぃっ!!!


                   -続くー

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あとがきもどき:
薫:ちなみに、リナの一人称なのでわかりませんが。
  リナが逃げているとき、ガウリイ達の目の前にはレゾが立ちふさがっています。
  だから、ガウさん、紅いやつ、といっているわけで(苦笑
  さて、ガウさん、実は台詞の中に真実を含ませているんですけど、皆さんはおわかりですよね?(にやりv
  岩の体だったので、氷の呪縛から逃れたものの、レゾがゼルガディスのたくらみに気づいてやってきて。
  そのまま部下たちの氷を溶かして応戦しつつも、逃げだした、という設定となっております。
  ちなみに、ガウさんがさくっとリナのもとにつけたのは、いうまでもなく誘導されたわけですが(笑
  って、みなさん、もうエルちゃん、とリナがよんでいる幼女がだれかは…わかってますよねぇ(爆
  何はともあれ、ではまた次回にてv
  次回でようやく襲撃の回~♪

2009年4月24日(土)某日

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