まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら
登場人物:リナ=インバース
           正式名称:リロード=ナファレス=ドナ=ナイトメア
            参考:深淵なる闇 光よりも眩しき存在 闇よりもなお深き存在
               混沌を抱擁する存在 母なる海の妹にして
               この世界の海を創造せし存在
               『深淵なる真の王(ギャラクシーオブナイトメア)』
               金色の王の妹。この世界の混沌そのもの。
          登場人物名前:ガウリイ=ガブリエフ
            正式名称:ガウリイ=ガブリエル
                (ガウリイ=ナファレス=ナイト=ロード)←後々に(笑)
              参考:リナを心配した(孤独をみた)
                 エル様と、ルナが、リナを思ってたら、
                 その思いの反動で、生まれでた魂。
            おまけ?設定:
               エリアンヌ(エリー):リナとガウリイの長女(妹)
                (リナにくりそつ・・爆!)
                  正式名称:エリアンヌ=ドナ=ラビスティア=ナイトメア。
               カウリイ:リナとガウリイの長男(兄)
                (ガウリイにくりそつ・・爆!)二卵性の双子です(笑)
                 正式名称: カウリイ=ウル=ユリティス=ナイトメア。
               リナス:エリーとカウリイの妹
                  (両親を助けるために、未来からやってきてます・笑)
                   リナ譲りの栗色の髪に、瞳の色は、ガウリイ譲り。
                   性格は・・リナそっくりです(笑)
                   正式名称:リナスレイヤー=トゥェル=ウル=ナイトメア。
              登場人物名前:ルナ=インバース
                正式名称:ルナティック=スィーフィード
                  参考:深遠の真の王の補佐官&側近。
                     この世界に命が誕生した際に、
                     金色の母が、リナにお祝いとして、与えた存在
                     (とゆーか、それように、創り出した)
                『深淵の補佐官(アビス・ラズ・ポート)』
            別名、『紫蒼の朱玉(パール・レッド・ラズリ)』
        
         


$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$

こんにちわ♪
   さてさて・・・そろそろいくか・・(まてぃ!)
   んではではv



#####################################

エデンの園  ~第52話~

ズン・・・・。
   まるで地の底から響いてくるような揺れ。
   ふと。
   横にいる、自分達の主が、悲しい顔になったのに気付く。
   いつからだっただろう。
   物心、ついたときには。
   自分達の主―彼女の手足として、部下として、誕生していた。
   自分達と同じく作られたのは・・あと一人。
   「―スィーフィード様?」
   悲しい瞳を湛えている自分達の目の前にいる女性に問いかける。
   目の前にいるのは、紫がかった青い髪に、紅の瞳をしている女性。
   その腰には、一振りの剣が。
   はぁ・・・。
   その揺れの意味は、もう分かっている。
   深く、疲れたように溜息をつき。
   「ゴメンだけど、アクア。
     また、しばらく留守番お願いね?
      ちょっと、宮殿にまでいってくるから。」
   いつものように、この揺れがあった直後には。
   彼女の上司に当たるという、混沌の宮殿にと出向く彼等の上司。
   この世界の至高神、赤の竜神(フレアドラゴン)ルナ=スィーフィード。
   この、まだ発展途上の宇宙空間たる、銀河の全ての光を、
   司っている光の神。
   対して、闇を司っているのは、赤瞳の魔王(ルビーアイ)レイ=シャブラニグドゥ。
   光と闇、相対する属性の力がぶつかり合い、互いに高めあうことで。
   この宇宙は発展を遂げてゆく。
   ある程度のぶつかり合いの後に。
   すでに、生命が誕生しえるほどに、様々に星星は、発展しているが。
   それでも、ときどき。
   何が起こっているのか。
   神や魔王が何もしないのに。
   いきなり、銀河などが消滅することがある。
   特にまだ発展途上であまり進化してないその場所が。
   そのたびに、何もいわずに。
   自分達に後を任せて、出かけてゆく、スィーフィード。
   さすがに、こう度々に続くと。 
   少しは疑問に思う。
   しかし、今にも泣き出しそうな、それでいて苦しそうな表情を見ていると。
   何も言えない。
   「―分かりました。」
   それだけいって、一礼する。
   「よろしくね。」
   シュン。
   一礼している、自分が作り出した、水を守護する、
   水竜王―アクア=ラグラディアを一瞥し。  
   そのまま、赤の竜神であルナの姿は、掻き消えていた。
   
 

 

 

   「・・・・エル様・・・。」
   ふわりと、出現すると。
   いつものように、魂二つ。
   水晶にと映し出し、それを悲しそうな瞳で見ている、
   金色の髪に金色の瞳。
   その神々しいまでの気配を纏っている、絶世の美女。
   「―ルナ、またよ・・。」
   はぁ・。
   そういって、軽く溜息一つ。
   すでに、あれから。
   どれくらい過ぎたであろうか。
   すでに、軽く百五十億年は経過しているというのにも関らずに。
   いつも、同じことの繰り返し。
   かなり、いいところまでいき、互いに想いを伝え合った直後に。
   何らかの事件などに巻き込まれて。
   互いに死に別れ。
   しかも、毎回のように、ガウリイがリナを庇って死亡し・・・。
   あるときなどは。
   両親もすでになく、一人で生きていたリナの元に。
   ガウリイが現れて、まだ子供だったリナを引き取り。
   一緒に暮らしていて・・。
   ある日、ガウリイがリナにキスを送り・・。
   混乱した、リナが、家から飛び出し・・・。
   その世界では、文明が発達していたので、
   車道に飛び出したリナを、ガウリイが突き飛ばし・・・・。
   そのまま、ガウリイが還らぬ人と成り果て。
   ガウリイが、普段、気休め。
   といって、身に着けていた毒薬を飲み干して・。
   ガウリイの後を追って自殺。
   などということもあったりした。 
   そのとき、ガウリイは、リナと出会う前には、その世界の裏世界で。
   活動していたのである。
   リナと出会ってからは、足を洗ったが・・。
   そのときに持っていた、かなり強い毒薬。
   ガウリイを追うように、リナが自殺し。
   あるときなどは。
   村人にリナが殺されそうになり。
   それをガウリイが庇って、リナの目の前で・・。
   などということもあった。
   いずれも、第三者の手によって。
   リナの目の前でガウリイがいつも死亡しているのだ。
   何回、転生を果たしても。 
   そのたびに、リナの精神は。
   かなり傷つき、
   すでに、力を閉じているというにも関らずに。
   リナがガウリイを失うことで生じる、リナ自身の自我による、
   歪は。
   リナそのものである、この混沌そのものに、かなりの影響を及ぼしている。
   そのために、生じる、歪みによる修正を。
   少しでも緩和させようと。
   ルナは、今、リナがいないことを別な使命・・つまりは、
   とある世界の神としての役目をこなしつつ。
   深遠の補佐官としての役目もまた果たしているのである。
   少しでも、リナの役にたつために・・・。
   すでに、何度も、目の前でガウリイを失う。
   ということを経験しているリナの魂というか自我そのものは。
   すでに、かなりもろくなっている・・・・。
   「・・・・どうにか、二人を安全な場所に・・無理ですか?」
   「・・それは、あたしも考えてたろところよ・・・。」
   『はあ・・・・・』
   あまりに、純粋すぎるために、すれ違う二人の想いと、
   果たされない願い。
   このまま続けば・・・。
   間違いなく、リナの精神は、瓦解し。
   この混沌の世界そものが消失してしまうのが目に見えている・・。
   互いに顔を見合わせ。
   溜息をつく、この二人。
   一人は、リナの姉であり、リナを創りだしたその当人でもある、
   全ての混沌の源たる曰く、金色の王(ロードオブナイトメア)。
   そして、リナの混沌の中に、生命が誕生したのを受けて、
   その金色の王がお祝いにと、リナに与えたのが、この、
   ルナ。
   ルナティク=スィーフィード。
   『深淵の補佐官(アビス・ラズ・ポート)』
   別名、『紫蒼の朱玉(パール・レッド・ラズリ)』
   とも、このルナのことを呼びもするが。
   二人は、リナの幸せを常に願っている。
   それゆえに―。
   リナに安らぎと休息を始めてもたらした、あの、ガウリイという、
   魂との行く末を心から願っているのである。
   「・・・まあ、流石に今回のは・・・
     かなりリナ・・ダメージ・・受けてるから・・。
      ・・・・ルナ、あそこの銀河。
       レイにも、干渉しないように。
        それとなく、力削いどきなさい。
         あたしも、ちょっと、根性いれにいっとくから。」
   「分かりました。」
   さらりと、和やかに、会話がなされている。
   リナが、・・つまりは、ここの空間そのものである、
   深遠なる真の王(ギャラクシーオブナイトメア)が。
   人間に転生して、普通に生活しているなど。
   気付かれるわけにはいかないのだ。
   それゆえに、それを気付かれないように。
   リナの代わりに、この空間を守っている、金色の王たる、
   頭文字をとって、この絶世の美女のことを存在達は、エルと呼んでいるが。
   エルは、リナが眠りについてから、度々に。
   見回りとか、点検とか称して
   様々な世界に降臨して、世界を管理している各部所の部下達に。
   活を入れているこの現状。
   まあ、一部には、それを楽しみにしているのでは?
   という声も無きにもあらずだが・・。
   そして、よく降臨しているのが。
   リナが眠りにつく前に創りだした、あの四つの世界。
   その中でも、やはり、このルナがいる世界が多いほうであろう。
   彼女としては、リナが創りだしたあの部下が。
   とある自分が作っている世界の中にもある、彼女曰く、
   部下S。
   それと同じ存在だというのもあいまって。
   かなり、楽しみつつ、行動している節もあるが・・。
   リナが創りだした、部下達の一部には。
   やはり、リナの姉たる金色の王が作り出している、
   その魂に似通った部下も多々といるわけで・・。
   その、違いを楽しむのも今や彼女の日課となっているのである。
   そんなことは、リナやルナは、ましてや。
   各宇宙空間を任されている部下達などは、知るはずもなく・・。
   「今回のダメージは・・かなり来てるわね・・。」
   数年間。
   ガウリイと共に、平和に暮らしていた。
   それなのに。
   今度は、人の争いに巻き込まれて。
   リナを逃がそうとして、その刃に倒れたガウリイ。
   リナの心からの悲鳴は。
   閉じているはずのその力そのものにも影響し。
   リナの叫びとともに、大陸一つ、まるごと消し飛んだ。
   リナが使った力により。
   多数のリナにと反逆する存在もまた目覚めた。
   一番厄介なあれが目覚めてないのが不幸中の幸いともいえるであろう。
   リナが怖れるのは。
   何よりも、ガウリイがいなくなること。
   自分のせいで、ガウリイが傷つくこと。
   そして、ガウリイが怖れるのは。
   リナを守りきれないこと。
   そのために、自らのその身全てを投げ出してでも、リナを守り抜く。
   そう決心しているその行動。
   ガウリイは、自ら死しても、リナを守り。
   リナは、リナで、ガウリイに死んでほしくない。
   自分のせいで・。
   その、感情のすれ違いは、いまだに続いている。
   「・・・・あの馬鹿。リナ様をいくら泣かせれば・・。」
   ぎりっ。
   歯ぎしりするその口から、紅いものが流れ出す。
   元々、精神そのものの存在とはいえ。
   やはり、その核となっている精神の力というものは存在する。
   その、力が口からこぼれだしているのだ。
   「自分が死しても、リナを守りたい。その根性は認めるけど・・。
     リナのために、絶対に死なない!という誠意をみせて欲しいわよね・・。」
   そうでなければ・・。
   いずれは、リナの精神である自我は。
   間違いなく崩壊する。
   不確実な未来も。
   いまだにきちんと安定していない。
   現在があって、未来がある。
   未来から過去を変えることはできても。
   今のこの現在の積み重ねによって未来は出来る。
   「・・・・・エル様、私、リナ様が安心して、
    転生できるような星・・作りますわ。」
   「そーしてくれる?どーも・・。
     ・・・・このままだったら・・リナの自我・・本気でやばいわ・・。」
 
   そんな会話を繰り広げている矢先。
 
 
 

    

   「えっと・・・・スィーフィード様・・どこだろ?」
   とりあえず。
   頼まれていた報告書と。
   新たな太陽系の作成の概念が出来上がり。
   そのための報告に上司の指示を仰がなくては。
   その先に進めない。
   同期である、エマに頼まれて。
   ここ、金色の王が鎮座しているという、宮殿に。
   やってきているのは。
   水色の髪に水色の瞳をしている、まだ幼さの残る、
   十代の女の子。
   ルナが創りだした、今、彼女が神をやっている世界の。
   水竜王(アクアロード)ラグラディア、その当人。
   広すぎる、その宮殿をうろうろし。
 

 

   「今『深淵の補佐官(アビス・ラズ・ポート)』
     の、ルナ様が戻られているらしいわよ?」
   すたすたすた。
   この宮殿のメイドなのであろう。
   かなり整った容姿の女性たちが。
   その手に、何か品物・・シーツだろうか?
   をもって、廊下を歩いてゆく。
   「ルナ様も・・・気持ちは分かるけど・・。
    でも、お体・・気をつけられないと・・。
     過労死でもされたら・・。」
   「でも、ルナ様だし・・・いっても聞かないわよ・・。」
   「・・・そうね。」
   そんな会話をしているメイドたちに。
   「あ・・あの?」
   確か、この人達は。
   今、自分達の主の名前を言ってなかったか?
   「あら?あなた・・だぁれ?・・・あ!ルナ様のところの!」
   まずい! 
   聞かれた!
   しまったという表情をするメイドたち。
   「・・・・一体?今の会話の意味は・・・。」
 

 

 

   報告書を提出にきて。
   アクアは・・・自分達の主である、赤の竜神が。
   本来は、誰であるのか。
   このとき、初めて知ったのである。

 

 

   ルナに口止めされて、それは決して、外部には漏れないが。
   これより後。
   ルナの正体を知る部下として、さらに、ルナの役にたちたいがために。
   やがて、彼女の仲間は、四人になり。
   その四人のうちでも、知識の竜王と呼ばれるまでに。
   精進してゆくアクアであった。

 

 

 

 

   「・・・・できたわね。」
   「・・・・ええ。」
   新たな銀河系。
   その、一角に。
   今から、リナとガウリイが今度こそ。
   平和に、その想いがすれ違わないように。
   星を創ってゆく―。

 

 

 

 

 

                     -続くー

 

##################################

 

  あとがきもどき:
    只今、チャット(メッセ?)をしつつ、打ち込んでますv
    ちなみに。
    次回で、一応、リナ、かなり危険な転生をば・・。
    そーして、5千年前の、神魔戦争へと・・・。
    よーやく終わりがすこぉぉし見えてきた・・・(汗)
    んではでは・・・。

    


TOP
    BACK   NEXT
  
一覧1     一覧2    小説TOP
長編リスト  中編リスト  短編リスト