まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら
登場人物:リナ=インバース
           正式名称:リロード=ナファレス=ドナ=ナイトメア
            参考:深淵なる闇 光よりも眩しき存在 闇よりもなお深き存在
               混沌を抱擁する存在 母なる海の妹にして
               この世界の海を創造せし存在
               『深淵なる真の王(ギャラクシーオブナイトメア)』
               金色の王の妹。この世界の混沌そのもの。
          登場人物名前:ガウリイ=ガブリエフ
            正式名称:ガウリイ=ガブリエル
                (ガウリイ=ナファレス=ナイト=ロード)←後々に(笑)
              参考:リナを心配した(孤独をみた)
                 エル様と、ルナが、リナを思ってたら、
                 その思いの反動で、生まれでた魂。
            おまけ?設定:
               エリアンヌ(エリー):リナとガウリイの長女(妹)
                (リナにくりそつ・・爆!)
                  正式名称:エリアンヌ=ドナ=ラビスティア=ナイトメア。
               カウリイ:リナとガウリイの長男(兄)
                (ガウリイにくりそつ・・爆!)二卵性の双子です(笑)
                 正式名称: カウリイ=ウル=ユリティス=ナイトメア。
               リナス:エリーとカウリイの妹
                  (両親を助けるために、未来からやってきてます・笑)
                   リナ譲りの栗色の髪に、瞳の色は、ガウリイ譲り。
                   性格は・・リナそっくりです(笑)
                   正式名称:リナスレイヤー=トゥェル=ウル=ナイトメア。
              登場人物名前:ルナ=インバース
                正式名称:ルナティック=スィーフィード
                  参考:深遠の真の王の補佐官&側近。
                     この世界に命が誕生した際に、
                     金色の母が、リナにお祝いとして、与えた存在
                     (とゆーか、それように、創り出した)
                『深淵の補佐官(アビス・ラズ・ポート)』
            別名、『紫蒼の朱玉(パール・レッド・ラズリ)』
        
         
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何気に。
   今回の転生話の設定です。
   ガウリイ=ガブリエフ=ウル=デ=アウストリア。十八歳。
   リナ=スィティル=ドナ=マクスヴェルズ。八歳。
   さあ!
   この名前で・・今後の展開を予想できたかた!
   すばらしいです!(こらこらこら!)
   ・・・・・・・・ふふふ。
   もし気付いた人がいたら・・・連絡くれたらうれしいかなぁv
   ・・・・薫は喜び勇んで・・何か送りつける・・・・と(多分)思います(かなり不確実)。
   名前が今回の転生話の裏設定のヒントですvvv
   ああ・・・今日のエデンの更新・・・・。
   オリジを打ち込んでたら・・できないかな?(滝汗)
   まあ、何はともあれ!いっきます!
   ラウディスル=クリステ=ウル=アウストリア。
    メリル=セイレーン。
    ・・・・・・ガウリイの両親の名前です・・・・・。
    今回のvv



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エデンの園  ~第40話~

「・・・・・・ガウリイ?これ何?」
     「ほら、リナ、遊んでないで。」
     パシャ!
     ようやく、体力がどうにかついて。
     歩けるようになったリナに。
     とりあえず、今までは、濡れたタオルで体を拭いて。
     タライで髪を洗っていたので。
     暖かなお風呂にとリナと一緒に入っているガウリイ。
「きゃ!」
     頭からお湯をかぶせられて、少し縮まるリナ。
     こんなふうに、誰かと一緒に。
     風呂に入ったことなど・・・。
     まあ、ガウリイがリナの元にいくようになって。
     何どか止るようになって、一緒にリナの家で入ったことはあるにしろ。
     主には両親たちとの遥かな記憶にしか残ってないリナには。
     それがとてもくすぐったい。
     今まで、リナは。
     自分の家にて、風呂などには入っていたものの。
     そこに、別に、石鹸とかがあるわけでなく。
     まあ、リナは、両親というか祖母が作っていた、
     手作り石鹸があったので。
     これまで別に困ったことなどはなかったのだが。
     リナの祖母は、蜜柑などから、石鹸などを作るのを。
     多々とある趣味の一つとしていたがために。
     「・・・これは、ヘチマっていうんだよ。
       これでこすると、よく体の汚れが落ちるんだぜ?
        少し痛いかな?リナには?」
     そういって。
     リナの手にあったサイズの体を洗うための、
     干したヘチマのそれをリナに手渡す。
     「・・・・これ、あたしの家にもあったやつ・・・。」
     ヘチマの干したやつもまた。
     大量にと作り置きがあったので。
     リナは、体を洗うものにも困らなかったという事実があるのだが。
     「・・・・・ヘチマっていうやつなんだ・・。」
     リナの両親が生きていたときに。
     裏庭にと植えられていた植物の名前。
     あれがどうして、こんなに白い筋のような塊になるのか不思議だが。
     祖母が作っているのを見たことはあるが。
     リナはよく理解ができていなかった。
     その名前を知ったことによって。
     今はいない母たちがすぐ近くにいるような感覚に一瞬陥り。
     「こらリナ、そーいう髪の洗いかたしたらだめだろう!?」
     「ええ!?目に入ったらやだもん!」
     「やだじゃない!」
     「きゃぁぁ!」
     「こら!暴れるな!」
     わしゃわしゃわしゃ。
     リナの髪をわしゃわしゃと洗い。
     「しっかり目をつむってろよ?」
     そういって。
     リナの頭の上から、さらにお湯をかぶせてゆく。
    
     「ガウリイの家の風呂って・・・・大きいね?」
     「そっか?」
     自分の家の風呂よりはかなり大きく思う。
     風呂の外では薪がたける音。
     薪を燃やす熱で風呂の水を温めているのである。
     窓から、そんな外を眺めて。
     「でも、こんなにいつも薪つかってたら。
      木がいくらあっても足りないね?」
     かなりの量を使っているのが見てとれる。
     そんなリナの言葉に。
     「え・・・・いやぁ・・・・ははは・・・・。」
     殆ど家の風呂は・・使わなかったからな・・俺・・・。
     少し内心冷や汗をかくガウリイ。
     リナが湯冷めしたらいけないので。
     普通の三倍以上、薪をたいているのである。
     ガウリイは。
     「ほら、そろそろ出るぞ?」
     「はぁぁぃ。」
     ガウリイにと促されて。
     風呂を出る。
     そこにある、子供服を着込むリナ。
     ガウリイがリナにと買ってきた服である。
     朝の光が少し高くなっている。
     「よし。リナ、家の掃除したら、リナの服とか買いに行くからな?」
     「うん!!」
     自分で服を選んでもいいと言われて。
     ようやく外に出れる!
     と喜んでいるリナに。
     「あ・・そうそう。リナ、これ、手に付けておいてくれな?」
     シャラリ。
     そういって、何か金色のような、腕輪が。
     リナの右手にとはめられる。
     それは、リナには大きすぎるような気もするが。
     ガウリイがカチャカチャと何かそれをいじると。
     リナの腕に調度くらいの大きさとなり。
     一連であったその腕輪が、ガウリイが何か作業した後には。
     二連にとなっていた。
     「??ガウリイ?これ・・・何?」
     何か・・・・これから・・何かが感じられるけど?
     リナが首をかしげると。
     「・・・・・万が一のため・・かな?」
     もし・・万が一。
     リナが『力』を使ってしまったときの・・言い訳。
     そのために、たとえ―自分の身元が分かってしまったとしても。
     それでリナが守れるならば―それでいいから。
     ガウリイの祖母―実は母親。
     メリルと、そして、父親であるラウルの・・・・形見でもあるそれを。
     
     
     「・・・・・わぁぁぁ!」
     広がる青い空。
     あれから、かなり数日以上が経過している。
     結局。
     リナの体力が完全にと回復するまでに。
     約一ヶ月の時間を要していた。
     今日は、ようやくもう大丈夫だから。
     これから、リナが普段着る、服を買いに。
     リハビリを兼ねて、ガウリイと町にとお出かけするリナ。
     始めは、町にいくのを嫌がっていたリナだが。
     町には、リナと同じ髪の色をしている人もいるから。
     それを聞いて、リナは3日間の説得の後に。
     ようやく賛同した。
     ―栗色の魔女。ギアナの魔女。
     そう―自分が呼ばれていたのをリナはよく知っているから。
     家を出て、思わずその太陽の光のまぶしさに目を細める。
     いつも、森の中から太陽を見ていたので。
     こんなにはっきりとは見たことなどない。
     


     ざわっ!
     ガウリイが、さすがにリナをつれて町の中心街にと入ると。
     ざわめきが起こる。
     ―あれが、ガウリイ=ガブリエフ・・・金の死神が。
      引き取った少女。
     その噂は、すでに、町にと完全にと広まっているのだ。
     始め、誰もが信じられなかったが。
     にこにこして、子供服を買っていったり。
     買い物をしているガウリイの姿を・・・一ヶ月前にと見たときなどは。
     まず、しばらく、その姿をみたものは・・石化した。
     あるいは、気絶したり、その場で気が狂ったりと。
     些細な騒動が町にと巻き起こったが。
     さすがに、一ヶ月が経過するころには。
     そんな、にこことして、食事用などの買い物をするガウリイの姿に。
     ようやく慣れてきた町の人達。
     ―その、ガウリイを変えた、女の子。
     というのは・・・・実は、町の誰もがみてみたかったのである。
     まあ、金の死神として名前が通っていた、
     冷酷で、感情などないといわれていた・・あのガウリイが。
     そこまで変わった原因の・・女の子。
     
     か・・・・・かわいいいいい!!
     まず全員がガウリイの横に並んで歩いているリナをみて。
     まずそう思った。
     着ている服は、ガウリイの見立てだが。
     リナのかわいらしさを十二分にと引き立てている。
     それでいて。
     歩くたびに少したなびく、腰の辺りまで伸びている栗色の髪の毛に。
     そして・・・まるで、輝きを宿したような、強い意志を持っている、
     その紅の瞳。
     しかし、さらにリナをみて、かわいい!
     と思った町の人達を驚かせたのは・・。
     横にいるガウリイ。
     はっきりいって、誰にも見せたことがない、幸せの表情をずっとして、
     リナを優しく見つめているのだ。
     愛しく見つめるその表情は。
     いくら、疎い人物でも誰でもわかる。
     ・・・・まあ、まさか、本気で惚れている。
     と、そう判断できたものは・・。
     まずいないが・・・。
     それでも、ガウリイがとてもリナを大切にしているのだ。
     というのは、その表情からしても、一目瞭然。
     ・・・その瞬間に。
     町の人達は把握する。
     ―あの子に何かしたら・・・・まず生きてられないだろうな・・・・。
     ・・・・・・と。
     何しろ、リナをみて、口笛とかを吹こうとした大人たちは。
     その直後に、ガウリイの冷たいような殺気を直接に、
     浴びせかけられたのだから。
     そのまま、その全ての大人たちは、その場に卒倒していたが・・。
     リナに気付かれないようにと殺気を飛ばすガウリイ。
     さすが、『金の死神』として怖れられているだけのことはある。


       ガウリイが、この町に・・・・オーディル王国に来たのは。
     今から三年ほど前。
     ガウリイが16歳にとなる年月。
     ちょっとしたことで知り合ったことがあった・・。
     ゼルガディスに誘われて。
     そのまま、五年間契約でこの国で働くことに決まったのだ。
     リナとであったのは、三年目のある日のこと。
     そのときから・・ガウリイの世界は一辺した。
     
     そして―今に至る。




     「お、これなんかリナに似合いそうだなぁv」
     「・・・・そうかなぁ?こんなのあたし・・・来たことないよ?」
     そこにあるのは、少しフリルのついた薄いピンクの上下のセットになっている服。
     「リナは、何を着ても、似合うからな。」
     そういって、リナの体にそれをあてがい。
     「うん!似合う!」
     満面の笑みを浮かべるガウリイ。
     ―ビシ。
     その笑みに、店の店員たちは、ことごとく凍りつき。
     女性たちからは悲鳴が巻き起こる。
     「・・・あれ?ガウリイ?店の人達?どうかしたの?」
     「さあな?ほら、それより、これもこれもこれも!
      ・・・うーん・・。何かが足りないよなぁ・・・。
        よし!リナの服を作ろう!」
     「・・・・・はあ!?」
     全て既製品のそれでは。
     完全にリナのかわいらしさを覆うには。
     ガウリイには、少し・・いや、かなり不満。
     「とりあえず・・これはこれで。
       これ、全部くれ。」
     どさっ!
     「は・・・・はい・・毎度ありがとうございます・・。」
     あまりのガウリイのその心底幸せそうなその顔に。
     色を白くして完全に棒読みと成り果てている店員。
     店の店員や客たちを全て唖然とさせつつも。
     リナとガウリイのショッピングは続いてゆく―。





      リナのために、家の横に小さな小屋も建てた。
      しかも、内装全てガウリイの手作り。
      その小屋の中には。
      ぎっしりと埋まった本などの数々。
      家でいろいろと教えるのも構わなかったが。
      やはり、本の量を考えて。
      ガウリイは、リナの勉強のためだけに。
      新たに小屋というか、かなり立派な家を建てたのである。
      

      ガウリイに教えられるもの全てが楽しく。
      みるみるその知識を吸収してゆくリナ。
      数ヶ月も立たないうちに。
      リナは、一通りの読み書きや、計算は。
      かなりのものとなっていた。
      

      「・・・・・・♪」
      今までの冷たい気配は何とやら。
      全身からまるで幸せオーラをみなぎらせ。
      城に勤める人達全てを凍りつかせているガウリイ。
      リナと暮らし始めて・・そろそろ半年が経過しようとしていた。
      もはや、ガウリイとリナの中のよさ・・。
      ガウリイが小さなリナにスリッパで叩かれる光景を見るのは。
      この町では日常的なものにとなりかけ始めていた。
      とりあえず。
      この半年間、ガウリイは、リナから片時もといって過言でないほどに。
      ずっとリナの側にいたのである。
      「・・・・どうでもいいが・・・・にやにやするのは止めてくれ・・。
        ・・・・・全員が怯えてるぞ・・・。」
      はあ。
      溜息交じりにいうゼルガディス。
      「だってなぁvリナから初めてのお弁当貰ったし(はあと)」
      ガウリイの持っている腰の袋の中には。
      リナから貰ったお弁当。

      ―不穏な動きがある。
      調査に同行してほしい。
      そういわれたとき。
      ガウリイは、猛反対した。
      ―リナと離れるのはいやだ!
      ・・・と。
      さすがに拉致が開かないと感じた、ゼル達は。
      リナから懐柔してゆき。
      「ガウリイvあたし、お弁当の作り方、
        アメリア達に習ったからv作ってあげるねv
          お仕事頑張ってv」
      そうにっこり・・いわれれば。
      ガウリイには、否定することなどできはしない。
      すでに。
      この半年で全員が悟っている。
      ―ガウリイを動かすには、リナを懐柔すればいい・・・・と。
      それゆえに、少しの出廷であるにも関らずに。
      リナを連れ歩くガウリイに。
      王宮の中で、仕事上、リナから離れているときを狙って。
      リナに、これでもか!
      というお菓子と食事。
      などを条件に。
      リナの口からそれを言わしているのである。
      アメリア達は。
      苦肉の策というべきか。
      リナににっこりと。
       「お仕事頑張ってね。」
      そういわれれば・・・いやとはいえないガウリイ。
       


       不穏な動きが見えるというのは。
       王国の端。
       まあ、調査なので、そう時間はかからないが。
       それでも、三つかは軽くかかる。
       リナをアメリアにと預けて。
       ガウリイは、調査隊にと加わり。
       出発してゆく。







        リナがようやく動けるようになり。
        アメリアの提案で。
        アメリア、ゼルガディス、シルフィール、ガウリイ、リナ。
        この五人で、以前。
        ピクニックにと出かけていった。
        そのときに。
        アメリア達は、リナの『力』を目の当たりにしている。


        「みゃぁぁぁぁ・・・・。」
        あれ?木の上から子猫の声が?
        ふと、大木の木陰で。
        お弁当一式を開いて食べていたところ。
        その大木の上の方から、子猫の鳴き声。
        みれば。
        その大木の頂上に。
        昇っておりなられなくなっている子猫。
        その白い小さな体が震えている。
        「大変!」
        「・・・・・・あ!」
        ガウリイが止めるまもなく・・。
        ふわ。

        『え!?』

        何かを唱えて、ふわりと浮かんでゆくリナ。
        そして。
        空中に立ったままで。
        「おいで?」
        「ミュゥゥ・・。」
        あまりに怖かったのだろう。
        その子猫はリナの体にしがみついてきた。
        そして。
        子猫を抱きかかえて、地面に降り立った時には。
        ゼルガディス達の目は点となっていた。
        ああああ!
        ばれた!
        ガウリイは一人、頭を抱えて。
        「・・・・・このこと、他人に漏らしたら・・・・。
         ・・・・・・二度と口が聞けないようにするからな?
          ―それがたとえお前らでも?」
        子猫と戯れるリナに聞こえないように。
        低く―本気で殺気を向けられた三人。
        「すごぉぃ!リナさん!
          古の力が使えるなんてぇ!
           は!これぞやはり、運命の紅い糸!?」
        などと、一人盛り上がっていたアメリアには。
        ・・・・そのガウリイの殺気に気付かなかったという。
        事実もあるのだが。
        アメリアがうっとりと一人盛り上がっているのは理由がある。
        先日。
        アメリアは、ふとしたことで。
        ―ガウリイの身元を知ってしまったのだ。
        それは、父親とゼルガディスの会話から。




        「・・・・・そうか。やはり・・・・・。
          アウストリアが・・・・。だが・・そうなると・・・・。」
        深夜。
        まるで何かに隠れるようにして話していた、父親と婚約者。
        まあ、アメリアとその父親のフィリオネルは、似ても似てつかないのだが。
        「・・・・わかってる。だが、今のガウリイの雰囲気からは。
          誰もあいつとわからないと思うが?」
        腕を組みそうぽそぽそと話しているのはゼルガディス。
        その黒い髪が蝋燭の炎で怪しく照らし出される。
        「・・・・して?あのリナ殿の身元は?
         ・・・・・貴殿ならば聞いているのであろう?」
        ごつい髭を生やしたその男性の言葉に。
        苦く苦笑して。
        「・・・まあ・・・・な。」



        ガウリイがリナを引き取り。
        生活を一緒に始めた時に。
        ―覚悟はあるのか?
        と、そう本気で聞いた。
        ガウリイの身元からして・・・・少女も危険な目に遭わないとも限らないから。
        だが・・・・・。
        『・・・・・俺といたほうが、少なくても・・あいつには目がいかない。』
        『???どういう意味だ?』
        そう、リナが寝静まった、ガウリイの家で。
        繰り広げられた会話。
        そんなセルガディスの言葉に。
        無言で一冊の本と・・・一振りの剣。
        その小さな短剣は。
        いつも、リナがあの森で持っていたもの。
        『???何だ?』
        『・・・・その紋章を見てみろ。』
        そういわれて・・・。
        本の裏表紙に書かれている紋章をみて・・・・。
        ゼルガディスは絶句した。
        今は亡き、神秘王国。
        マクスヴェルズ王国の―その紋章。
        噂では、その純粋たる血縁の王家のものは。
        ―古の力全てを従えることができる・・という。
        その噂は真実にしろ、嘘にしろ。
        ・・・・それを怖れて、その国を滅ぼした。
        という国があるのをゼルガディスは知っている。
        書かれている内容を見てみろ。
        そういわれて。
        中身を見てみると。
        それはどうやら日記帳。
        ・・・・・・始めに書かれている名前をみて。
        ゼルガディスは絶句した。


         ――――エディフィス=ディミット=ウル=マクスヴェルズ―――




         かつて。
         一人の女性を愛し・・・・家を出たという・・・。
         ・・・・・純粋なる王家の血を引く・・正統な後継者。


         その日記に書かれている内容は。
         ――娘と、孫娘・・・リナに関することであった。



 
      「・・・リナは、昔国を出た・・・・あのエディス王子の・・孫だ。」
      ぴくり。
      その言葉にフィリオネルは反応する。
      「しかも、リナの父親は・・・あの、インバース公だ。」
      「・・・・・・・・なぬ!?」
      数年ほど前に・・・・いきなり、家を捨て・・・・どこかに消えたとされる。
      これもまた、かなりの昔からの有名な血筋である・・そのインバース一族。
      その・・・当主の一人息子・・・・。
      噂では、その祖先は、ユグラシドル王家に起因するとも言われている。
      ―今はなき、古に繁栄したとされる・・・ユグラシドル王家と。
      
      ガウリイからみせられた・・・。
      リナが正統な持ち主。
      そう告げられた短剣には・・・。
      間違いなく、王家の印が刻まれていた。
      この剣は・・・・正統な持ち主以外は抜けないという・・。
      かつて、王子とともに、行方不明とされている・・・その伝説の剣。
     

      「・・・なるほど・・・な。
         前、国王ラウディスル殿の・・・血を引いているガウリイ殿と。
           ・・・・マクスヴェルズとインバースの血を引く・・・リナ殿か。
             ・・・・組みあわせとは・・悪くないな。」
      かたん。
      「誰だ!?」
      ゼルガディスが扉を開けると・・・。
      そこにいたのは・・・アメリアであった。
      『アメリア!?』
      「あ・・・あの!?今の!?どういう意味ですか!
        父さん!?ゼルガディスさん!?」



      あの日。
      二人に詰め寄って。
      アメリアは真実を聞き出したのである。
                                   

        「・・・何?アメリア?その運命の紅い糸って?」
          きょんとするリナに。
          「それはですね!永遠に生涯を一生共に歩いてゆく男女の間に、
           ある糸です!」
         「?どういう意味?」
         リナは・・・・そういう知識は・・知らない。
         「ですから、いずれ、ガウリイさんとリナさんが・・・むぐぐぅぅ!」
         「り・・リナ!何でもないからな!あはははは(汗)
            ほら、それより、タルトも食べろ?な?」
         「うん!」
         はむはむはむ。
         アメリアの口を押さえるガウリイ。
          ガウリイに言われるままに。
         ガウリイが作ったタルトを口にしているリナ。
         ゼルガディスから簡単な説明を聞き。
         しばらくして。
         「・・・・・・これが・・・古の純粋なる力・・か。」
         ゼルガディスは小さくつぶやいていた。




    「それより、早く片付けようぜ。リナが待ってる。」
    ガウリイの言葉に。
    「・・・・そうだな。」
    あまりに雰囲気から何もかもが変わった、友人をみて。
    少し微笑みつつ。
    「じゃあ、早いとこすませるか。」
    「ああ。・・・・というわけで、手を抜いたら・・・。
       分かっているよな?(はあと)」
    ・・・・・・・・ピシィィィ!
    その妖艶なる笑みに。
    同行していた兵士達は、一斉にと脂汗を流す。
    つまりは。
    手を抜いたりしたら・・・容赦はしない。
    その笑みと殺気が物語っているからして。
    リナの前では絶対にみせないガウリイのその表情。

    「・・・・お゛い゛(汗)ガウリイ・・・・脅したら・・・・余計に戻りが遅くなるぞ?(汗)」
    さすがのゼルガディスもそのガウリイの殺気に汗を額から流しつつ。
    かすれる声で何とか声を絞り出す。
    「何!?それは困る!?リナにそれでなくとも3日もあえないんだからなぁぁ!」
    『・・・・・・・・・・・・・(汗)』
    ・・・・・・・・人間、変われば代わるもの。
    ・・・・・・・・・・・・金の死神という事実は・・・・もはや。
    リナのことに関しては・・・・その姿から察することなど・・・できはしない。

    そんなガウリイの様子に。
    しばし、調査たちの者達全て。
    しばらく石化していっていた・・・・・・・・・。





    「・・・・・・・・・・・うーん・・。何か・・・こう・・・・。」
    「んふふ。リナさん、寂しいですか?」
    「何!?そんなわ・・け・・ないもん!///」
    真っ赤になってそっぽを向いても。
    肯定しているというのには代わりない。
    「ただ・・・・ガウリイがいなくなったらね・・。
      ・・・・・また・・・・・あたし・・一人になるのかと思って・・・・。」
    ぞくり。
    もう・・一人というのは考えられない。
    ・・・・・二度と、あんな一人で・・孤独な想いなど・・・。
    当時は・・何とも思わなかった。
    ―あいつに・・・・ガウリイに出会うまでは・・。
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・この感情は・・・・・・・・何??
    ふと。
    ガウリイが側にいなくなって気付く。
    ガウリイがうっとうしい!
    とリナがいっても、ずっと側にいてくれたその事実が。
    そして。
    ガウリイがいなくなったら・・・・無償に虚無感に襲われているという・・・。
    自分自身に。
    リナはまだ・・・恋愛という、感情を・・知らない。
    「ガウリイさんなら、すぐに戻ってきますよ。
      だって、ここにリナさんがいますからねv」
    「・・・・・・うん・・。」
    ガウリイがいないだけで・・・すごく素直になる自分がいる。
    ・・・・・何で?
    とまどいつつも。
    リナが、オーディル王宮で。
    アメリアと共に。
    ガウリイの戻りを待ちわびてゆく姿が。
    そこにはあった。
                                         -続くー


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    ・・・・・・・・ヘチマの作業は・・・・・面倒です!(きぱっ!)
    始めに、まず皮を腐らせないといけないし!
    次に乾かして、その皮を綺麗にとって。
    次にたたきつけて中の種を取る!
    面倒なので、早くに皮をむいたら、筋まで一緒に取れるし!
    かといって、水につけすぎてたら、中身までがアウトだし!
    ・・・・以前は作ってましたけど・・・・。
    今は・・・私やってません・・・・・。はい・・・・。
    しかも・・蔓が延びて・・・かなり場所とるし・・あれは・・。
    

    ・・・・・少しガウリイがリナに与えている腕輪の力に触れるか・・否か。
    ・・ま、どーせまた出てくるから・・いっかv(お゛い゛!)
    さあ!
    リナちゃんの秘密(といえるのか!?)
    ガウリイの少しの秘密(だからいえのるかって!?)
    が出てきました!この今回!
    これが今回の転生話のネックです!
    さあ!
    これで読めた人には・・・拍手と何か押し付けしましょう(こらこらこら!)
    (といいつつ、送らずに掲載するかも・・・こらぁ!)
    ではではvvv

 


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