まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら
登場人物:リナ=インバース
           正式名称:リロード=ナファレス=ドナ=ナイトメア
            参考:深淵なる闇 光よりも眩しき存在 闇よりもなお深き存在
               混沌を抱擁する存在 母なる海の妹にして
               この世界の海を創造せし存在
               『深淵なる真の王(ギャラクシーオブナイトメア)』
               金色の王の妹。この世界の混沌そのもの。
          登場人物名前:ガウリイ=ガブリエフ
            正式名称:ガウリイ=ガブリエル
                (ガウリイ=ナファレス=ナイト=ロード)←後々に(笑)
              参考:リナを心配した(孤独をみた)
                 エル様と、ルナが、リナを思ってたら、
                 その思いの反動で、生まれでた魂。
            おまけ?設定:
               エリアンヌ(エリー):リナとガウリイの長女(妹)
                (リナにくりそつ・・爆!)
                  正式名称:エリアンヌ=ドナ=ラビスティア=ナイトメア。
               カウリイ:リナとガウリイの長男(兄)
                (ガウリイにくりそつ・・爆!)二卵性の双子です(笑)
                 正式名称: カウリイ=ウル=ユリティス=ナイトメア。
               リナス:エリーとカウリイの妹
                  (両親を助けるために、未来からやってきてます・笑)
                   リナ譲りの栗色の髪に、瞳の色は、ガウリイ譲り。
                   性格は・・リナそっくりです(笑)
                   正式名称:リナスレイヤー=トゥェル=ウル=ナイトメア。
              登場人物名前:ルナ=インバース
                正式名称:ルナティック=スィーフィード
                  参考:深遠の真の王の補佐官&側近。
                     この世界に命が誕生した際に、
                     金色の母が、リナにお祝いとして、与えた存在
                     (とゆーか、それように、創り出した)
                『深淵の補佐官(アビス・ラズ・ポート)』
            別名、『紫蒼の朱玉(パール・レッド・ラズリ)』
        
         
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   ・・・・・・・ハナの馬鹿ぁ!!!!
   しくしくしく(涙)
   こんにちわ。
  ある程度打ち込んでいたら・・・・・犬が無理やりに、
  ベットの下にもぐりこんで・・・。
  ・・・・その反動でコンセントが抜けました・・・しくしくしく(涙)
  保存してなかったのにぃぃぃぃぃ!!!(涙)
  ・・・・・・・・こいつは・・体が大きくなったことに!
   絶対に気づいてないぃぃぃぃ!!(しくしくしく)
   まあ、何はともあれ。
   2月20日にSP発売v
   しかし・・・・今だにまだ編集されない・・ガウリイ外伝・・・。
   ああ・・・・あの父ちゃんに会いたい(切実に・・笑)
   あのバトルロワイヤル・・・・財布の中身がついていかなくて・・。
   立ち読みだけだったからなぁ・・・・ふっ(遠い目・・・)
   とりあえず、折角のお休みに、小説を打ち込まずに。
   ネットの小説めぐりをしていた私ですvv
   ではでは、いっきます!



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エデンの園  ~第38話~

あれから、すでに幾日たったのか。
    ―リナは、まだ目覚めない。
    毎日のように、リナのために、果物などを買い込んで。
    それを摩り下ろして、リナの口の中にと流し込む。
    始めとくらべて顔色は大分よくはなっているものの・・。
    その小さな体が。
いつ・・・動かなくなってしまいそうで。
    リナの横で眠っても、すぐに目が冷めて。
    リナが息をしているのを確認する毎日。
    買い物に出ているときも、気がかりで・・気がかりで・・。
    そんな毎日を送っているガウリイの耳に。
    ―ギアナの森が焼き討ちにあい、近くの村が誰かに襲われた。
    ―幅を利かしていたとある一味が何者かに襲われたのか。
      死体すら発見されなく、ただアジトの残骸が見つかった。
    などといった、町の噂が入ってくるが。
    今のガウリイには、上の空。
    「・・・・・・・リナ・・・・。」
    ベットで横になり、眠り続ける少女に。
    ただ、部屋を暖かくし。
出来るだけのことをする。
    その間に、仕事の話もあったりしたけど、ガウリイは、それ全てを断った。
    そんな毎日がしばらく続いてゆく―。





     「・・・・・ふぅ・・・。」
     「ゼルガディスさん?大丈夫ですか?」
     軽く溜息をつく、婚約者に。
     そっと、濡れたタオルを差し出すアメリア。
     「ああ・・・・すまん。」
     少し疲れたような表情。
     「・・・・そんなにひどかったんですか?村の様子は?」
     アメリア達が以前、調査に行こうかといっていた村。
     それは、ゼルにと直前に止められたが。
     その村が何者かに襲われた。
     その情報は、しばらくしてすぐにこの町、オーディル・シティにと届き。
     正式に調査隊が向かったのであるが・・・・。
     



     むせ返る、すでに、こげたような匂い。
     辺りに転がる無数の黒い塊に。
     野生動物に食い荒らされたのであろう。
     引き裂かれた・・・・人の体の一部。
     それら、全てといっても過言でないほどに。
     ・・・・・確実に分かる、人の手によって、傷つけられた痕跡。
     この村の長老は。
     あろうことか、別の場所で見つかった。
     それも・・・アザス一味というとても国が手を焼いていた組織のアジトの近くで。
     首を何ものかに切り落とされて。
     まあ、その首や体も。
     その森に生息しているギアナに多少食べられていたりするので。
     完全に原型をとどめてないのだが。
     アジトにゆくと、そこは、もぬけの殻。
     彼等に連れて行かれていたはずの女達の姿も見えずに。
     大地に残るは、何かを焼いた後。
     その地面の色から、死体を焼いた。
     というのが見てとれる。
     それでも、彼等の宝物庫の中にあった品々で。
     その持ち主が分かった・・・つまりは、女性たちが身に着けていた品物などは。
     その両親などの手にと引き渡され。
     最近、行方不明になったという領主の娘―フローラル令嬢が、
     身に着けていた宝石も、そこから発見され。
     領主の手に戻された。
     ギアナの森で死んだはずの娘が。
     そのアジトにいたのをそれで知り。
     しばらく、それを手にとり、震えていたが―。
     アザス一味の噂は聞いていた。
     ―女達を楽しみのためだけの道具にし、使い果てる。
     というのも。
     ギアナの森で死亡していた娘の遺品を。
     彼等が奪ったとも考えられるが。
     それは、まず皆無に等しい。
     ―ギアナは、宝飾品なども一緒に食べるがゆえに。
     つまり、それがそこで発見されたということは・・・・。
     どうやってかギアナの森から無事に出たのか。
     それが皆目不明だが。
     森に入ったのは、確実の聞き込み調査の果てであったがゆえに。
     娘がどんな目に遭ったのか想像がつき・・。
     しばし、領主は泣いていた。


     まさか。
     自らがその娘を逃がしてくれた恩人を殺そうとして。
     村人達などに焼き討ちを指導した。
     などとは夢にも思ってないが。



     「証拠を残さず襲撃する。
      ・・・あれは、絶対訓練を受けている者達の仕業だ・・・。
       何ものかが、この国に入り込んでいる・・。」
     心配するアメリアが差し出したタオルで顔を少し拭き。
     ぽつりと説明するゼルガディス。
     「・・・・・・最近、不穏ですよね・・。」
     少し前には。
     名高かった、マクスヴェルズの王国が。
     ある国にと滅ぼされた。
     その王室の血縁者も、ことごとくに討ち果たされたとか否か。
     昔、数十年以上前に、国を捨てて、家出した、その国の王子。
     その王子の行方すら、その滅ぼした国の上層部は。
     全てを根絶やしにするつもりで捜しているらしいという噂。
     その滅ぼした国―アウストリア王国は。
     さらに勢力を拡大しようと。
     その傘下に、メネシス王国を抱き込んで。
     大掛かりな戦争を始めようとしている気配すらあるという不穏の動き。
     もし・・・・・アウストリアが関連していたら・・・・。
     ・・・・・・あいつはどうするんだろうか?
     そんなことがふと頭をよぎり。
     「そういえば?ガウリイのやつは。
        ここ数日、ちょっとした仕事とかも全て、
         キャンセルしてるって聞いたが?」
     そんなゼルガディスの問いかけに。
     「それなんですよ。どうやら、ガウリイさん。
       怪我人を連れて戻ったようです。
        シルフィールさんに詳しく聞くんですけど・・・。
         ゼルガディスさんが戻ってきてからのほうがいいからって。
           詳しく教えてくれないんですよ。」
     少しうつむいて答えるアメリア。
     「そうか。・・・・なら、今からいってみるか?シルフィールのところに?」
     「はい!!」
     ゼルの言葉に、満面な笑みを浮かべて返事をする。





      コトコトコト・・・・。
      何かいいにおいがする・・・・。
      ぼんやりと目を開ける。
      高い天井が目に入る。
      そして。
      窓にと掛けられている布の間から、こぼれてくる光。
      「・・・・・・・・・・?」
      何か頭の中がぼんやりする。
      ここ・・・何処?
      どうして・・・・あたし・・・・知らない天井の下にいるの?
      ふと、身じろぐと、体にかかる、ふかふかのフトンの感触。
      いつも寝ていた硬い感覚のそれではない。
      体が思うように動かない。
      どうにか動く視線だけで辺りを見回す。
      暖炉に積み上げられた薪に。
      火が灯り。
      それが部屋を暖かくしている。
      そして。
      自分が寝ているベットの少し横の上のほうに。
      おそらく窓であろう。
      そこに、布が掛けられ、光をさえぎっている。
      窓から光が差し込むなど。
      あの時以後―そう、両親が死んでからというもの、見たことがない。
      そんなことをぼんやりと考えつつも。
      しかし、何がどうなったのか思い出せない。
      

      いつものように。
      果物を全て、飲みやすいようにと加工して。
      リナが寝ている部屋にと入る。
      もう、この数日、そこがガウリイの寝室。
      といっても、ベットの横の椅子に座ったままであるが。
      ・・・・・!?
      思わず手にもっているそれを落としそうになり。
      どうにか、冷静になって、それを置く。
      そして。
      「――リナ!!!!」
      目を見開いて、ベットの上で目を開いている紅い瞳の少女にと駆け寄ってゆく。


      「―リナ!」
      名前を呼ばれて、視線を向ける。
      ・・・・・・あれ?
      ・・・・・・・・ガウリイ?
      ・・・・・・・・・何でガウリイが・・・ここに?
      リナの思考が回転するより早く。
      ギュゥゥゥゥゥ!
      そのまま、リナを強く抱きしめるガウリイの姿。
      「リナ!!!よかった!!!!何処も痛くないか!?
        苦しくないか!?」
      ・・・・・くる・・し・・・・。
      「ちょ・・・・ガウ・・・・くる・・・や・・・め・・・」
      だんだんとガウリイに抱きしめられ、その温もりで思考がはっきりしてくるリナ。
      そして。
      あまりにガウリイが強く抱きしめているので、それが苦しいというのに気付く。
      じたばたもがくリナにようやく気付き。
      「リナ!?」
      「あ・・・あのね!そんなに強く抱きしめられたら!
         苦しいでしょ!?・・・って・・・何であたし・・・こんなところに・・・・・?」
      そういいかけて。
      ふと。
      

     


     「テメエら。騒がないように抑えてろ!」
     ―――ビリ!
     「い・・・・・いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
     押さえ込まれ。
     服に手を掛けられ。
     服を完全にと破かれて。

     
     気を失う前の記憶が。
     一気によみがえってゆく。
     「あ・・・あ・・・・いやぁぁぁぁ!!!」
     がたがたと震えだす。
     視線の先で何かされていたフローラルお姉ちゃん。
     何となく、漠然とだが、自分もああいうようなことをされるような予感がし。
     ただひたすらに怖かった。
     その恐怖がリナに再び襲いくる。
     しか!
     そんなわめくリナをしっかりと優しく抱きしめて。
     「大丈夫だ!大丈夫だから!リナ!
        何もなかったら!」
     落ち着つくようにと、何ども、何ども、強く抱きしめたまま。
     「・・・大丈夫。」
     そう何ども繰り返すガウリイ。
     やがて、リナの震えが収まるころに。
     「・・・・・ゴメンな・・・あんなときに・・・側にいてやれなくて・・。」
     リナが見上げるその表情は。
     まるで自分が傷ついたような表情で。
     リナよりもよっぽど切ない表情で。
     「・・・な・・で?ガウリイが謝るの?」
     そっと、今にも泣き出しそうなガウリイの頬に。
     そのまだ幼い手をそって当てる。
     「・・・・お前に怖い思いをさせちまった・・・・。
       お前がいくらいやだっていっても・・。
        はやく、こうして、ここにつれてくればよかったんだ。
           そうすれば・・・・こ・・な!」
     そういって抱きしめてくるその暖かさに。
     思わず安心する。
     ・・・ああ、そうか。
     ・・・・ここ、ガウリイの家なんだ。
     その言葉にここが何処なのがようやく理解する。
     「・・・・でも・・・助けてくれたんでしょ?
      ・・・・あたしがあそこから出たくないっていってたんだから・・・。
       ・・・・ガウリイのせいじゃない・・・。」
     ガウリイが本気で自分を心配してくれていたのは分かっていた。
     だけど。
     自分があの森からいなくなってしまったら。
     あの森に捨てられてくる人々には・・・・生き残るすべはない。
     そのために、そのガウリイの家にこないか?
     という誘いを断っていたのは・・・リナ、自身。
     「でもよかった・・・。このまま・・リナが目覚めないんじゃって・・俺・・。」
     ぽたり。
     リナの頬に何か冷たいものが落ちてくる。
     「・・・・ガウリイ?」
     見れば、リナを抱きしめたまま。
     ガウリイが・・その瞳から涙を流していた。
     本気で心配してくれていたのが。
     その表情でも。
     リナを抱きしめているその手がかたかたと震えているのも。
     リナにと伝わってゆく。
     「よかった・・・・。七日も目を覚まさないから・・。」
     ・・・・・・・・・・って!?
     「七日ぁ!?そだ!?お姉ちゃんたちは!?」
     リナがはっと思い出すが。
     ガウリイは少しつらそうにして。
     「とにかく!リナは、しばらく安静にしていろ!
       まだあまり硬いものとかはしばらく無理だろうからな。
         ・・ともかく、体力つけないと。とりあえず・・ほら。」
     そういって、話をそらせて。
     持ってきた、ガウリイ特製のミックスジュースをリナに手渡す。
     「・・・・うん。」
     手渡されるままに、そのコップを口にと運ぶ。
     ―コクン。
     ・・・あれ?
     この味?
     気を失っていたリナに、注がれていたあの甘い味と同じ感じがする。
     ・・・・・何かが欠けているが。
     リナはきょんとコップに入ったジュースにと視線を落とす。
     「俺特製vリナに早く元気になってもらうためにな。」
     きょとんとするリナに。
     にっこりと微笑み返し。
     「さ、無理はするなよ。まだ寝てろ。」
     「・・・・・・うん。あのね・・・ガウリイ?」
     飲み干したコップを後にして、部屋を出てゆこうとするガウリイに。
     「その・・・ありがと//
     それだけいって、がばっと。
     布団を頭からかぶるリナ。
     何か、その一言をいうだけで・・すごく恥ずかしいというか。
     くすぐったい感情に襲われるというか。
     そんなリナには理解できない感情に突き動かされて。
     真っ赤になって、布団にともぐりこんでゆく。


     「早く元気になろうな?」
     そんなリナを微笑みつつみて。
     ガウリイが優しく話しかけると。
     盛り上がった布団がうなづく気配。
     くす。
     それを確認し。
     とりあえずは。
     片付けと・・・。
     そして、目覚めたからには、やわらかいものから、食べさせていき。
     体力もかなり落ちているはずである。
     抱きしめたときの・・・一回り以上細くなっているように感じたあの体。
     それが、余計に側にいなかった自分が恨めしくなる。
     ―無理やりにでも、一人で生活しているリナを。
      ・・・・せめて、ここにつれて戻っていれば・・・。
     いくら、後悔しても、もはや、過ぎたことはどうにもならないが。
     それでも、後悔せずにはいられない。
     後片付けをして。
     再び部屋に戻ると。
     安らかに眠るリナの顔。
     「・・・・・リナ、もう二度と・・放れないからな・・・・。」
      そっと。
     リナの髪をなでてやると。
     安心したように微笑むリナ。
     そんなリナの寝顔をみつつ。
     ガウリイは、ベットの横の椅子にと座り。
     そのまま、ベットに顔をうずめるようにと、深い眠りに誘われてゆく。





      ふと、目を開けると。
      視界の下のほうに見える金色の光。
      「・・・・・・・・・・・・・・ガウリイ?」
      かなり心配なのであろう。
      そのまま、リナを見守るようにと、何もかけずに。
      熟睡しているガウリイに。
      「え・・・・えと・・・・・。」
      部屋の中を見渡すが。
      その背中にかけるものなど見当たらない。
      「・・・・・・・・・・出来るかな?」
      ともかく、このままでは、ガウリイが風邪ひくんじゃ?
      と、思い立ったリナは。
      リナは、風邪で死んでいった森の動物たちとは仲がよかった。
      人間も風邪をひくのだと。
      仲のよかった鳥たちが教えてくれた。
      風邪を引いたときや、寒いときは、暖かくするのが一番。
      そうも聞いている。
      そのまま。
      起き上がろうとするが。
      「・・・・あれ?」
      ふらり。
      体に力が入らない。
      「・・・・・・・リナ無理するんじゃない・・・・・。」
      そんなリナに届いてくる優しい声。
      みれば、椅子の上で目を覚ましているガウリイの姿が。
      「リナはまだ寝てなくちゃ駄目!いいか!?」
      そのまま、ぼすんと。
      リナの体をベットにと戻してゆく。
      「・・・・・だって・・・・・あたしがベット・・・占領してたら・・。
       ガウリイ・・・風邪引かない?」
      「リナが優先だ。」
      きっぱりと言い切るガウリイに。
      ええと・・・・。
      それって・・・・何か悪いような・・・。
      「え・・でも・・・・風邪引いて・・森の動物みたいに・・。
        ガウリイが・・・もし・・・・・・。」
      リナがいくら魔法をかけても、助からなかった命の数々を。
      リナはずっと経験してきている。
      リナの元に通っているときに。
      その話もガウリイはリナから聞いている。
      「俺は大丈夫だから。
        リナをどんなことがあっても守ると決めたからな。」
     そういって、下にとうつむくリナの髪をくしゃりとなでる。
     そんなガウリイの言葉に。
     「そだ!ガウリイもあたしと一緒に寝よう!
        ね?いいでしょ?人が側にいたほうがあたしもいいもん!」
     リナは、流石に。
     ずっと一人で生活していたということもあって。
     まだ幼いというのもあるにしろ。
     ある意味、少し世間の常識からは離れているところがある。
     ―普通なら、父親とかならとくかもとして。
       まず他人の異性の布団に一緒に寝よう?
       などという子供は滅多といない。
     まあ、友達同士のお泊り会などではあるにしろ・・・・。
     そんなリナの言葉に。
     くすりと笑って。
     「はいはい。お姫様のいうとおりに。
        ―だからリナも俺のいうことを聞いて・・早く完全に回復しような?」
     「―うん!」
     天使の微笑みでそんなガウリイにと微笑みかけるリナであった。





      コトコトコトコト・・・・。
      台所で音がする。
      リナに食べさせる。
      それを思うと、下手なものは作れない。
      食事をこんなに暖かい気持ちで作る日が・・・自分にこようなどとは。
      かつての自分からでは想像できないであろう。
      そんなことを思いつつ。
      台所に立つガウリイの姿。

      「・・・・ん?!あいつは・・また!」
      すぐさま気配を感じ取り。
      あわてて、ダッシュで部屋にとかけてゆく。

      「んしょ・・と。」
      どうにか、ベットの端にと腰をかけ。
      今にも立ち上がろうとしようとしているリナに―。

      「リナ!まだ安静にしてないと駄目だろうが!」
      バタン!
      勢いよく扉が開かれる。
      「ちょ!?少し歩くだけ!」
      「駄目だ!まだ体は本調子じゃない!
        リハビリといっても、早すぎる!」
      そういって。
      そのまま、リナを抱きかかえて。
      再び布団の中にと横にしてゆく。
      「・・・・・う゛~!!」
      抗議の声を上げようとするリナに。
      「リナが大人しくしてたら。
       ・・・・リナの好きなチェリーバイ、焼いてやるぞ?」
      「ほんと!?じゃ、そーする!」
      ・・・・・・・・リナは、食べ物には・・・とことん弱いのであった・・・・・・。


      ほのぼのと。
      これで、リナがもう少し大きければ。
      間違いなく、周りの目には、新婚さんv
      に映ったであろうが・・・。
      何しろ、十八と八歳の男女。
      ・・・・・・・・どうみても、歳の離れた中のいい兄妹にしか。
      みえない事実にも関らずに。
      和やかに時間は過ぎてゆく。



      ブブブブブゥゥゥ!!
      まずシルフィールの話しを聞いて噴出した。
      「いきましょう!その子をみに!」
      瞳をきらきらさせていっているアメリア。
      「そろそろ、あの子も目覚めているころでしょうし。
        ゼルガディスさんもご一緒にいって、
         ガウリイ様をからかいませんこと?(はあと)
      げほげほと、今だにむせているゼルガディスに。
      にっこりと微笑みかけるシルフィール。
      「あ・・・あ!?」
      あ・・あのガウリイが・・・女の子をつれて戻ってるぅぅぅぅぅ!!!!!?
     

      それは。
      彼をよく知っているゼルガディスですら。
      驚愕する事実であった。
      ―ガウリイは、その自分の家に。
      一度も自分以外の誰も入れたことなど・・・・今までに。
      一度タリとてないのだからして・・・・・。


      「確かに・・・ガウリイを変えた・・・・少女か・・・。」
      シルフィールの話しに。
      会ってみるだけの価値はあるかもな。
      そう思って。
      「いきましょうよ!ゼルガディスさん!」
      アメリアに、きらきらと瞳を輝かしながら言われて。
      ・・・・・こいつも興味深々だな・・。
      くすりと笑って。
      「そうだな。そのガウリイを変えた女の子とやらに、
       会いにいってみるか。」
      少し意地の悪い笑みを浮かべるゼルガディスの姿が。
      シルフィールの実家にて。
      みうけられていた―
     
                                   -続くー


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    多分、次か・・次回くらいまではかなぁぁぁぁりのほのぼのv
    ・・・・・・年齢差が・・・・十歳なので・・・。
    いちゃついているというよりは・・仲のいい兄妹?にみえる?(笑)
    リナちゃんの・・・・かなり人に育てられていない。
    という育ちが・・次回よぉぉぉぉく分かりますv(こらこらこら!)
    んではではv
    


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