まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら
登場人物:リナ=インバース
           正式名称:リロード=ナファレス=ドナ=ナイトメア
            参考:深淵なる闇 光よりも眩しき存在 闇よりもなお深き存在
               混沌を抱擁する存在 母なる海の妹にして
               この世界の海を創造せし存在
               『深淵なる真の王(ギャラクシーオブナイトメア)』
               金色の王の妹。この世界の混沌そのもの。
          登場人物名前:ガウリイ=ガブリエフ
            正式名称:ガウリイ=ガブリエル
                (ガウリイ=ナファレス=ナイト=ロード)←後々に(笑)
              参考:リナを心配した(孤独をみた)
                 エル様と、ルナが、リナを思ってたら、
                 その思いの反動で、生まれでた魂。
            おまけ?設定:
               エリアンヌ(エリー):リナとガウリイの長女(妹)
                (リナにくりそつ・・爆!)
                  正式名称:エリアンヌ=ドナ=ラビスティア=ナイトメア。
               カウリイ:リナとガウリイの長男(兄)
                (ガウリイにくりそつ・・爆!)二卵性の双子です(笑)
                 正式名称: カウリイ=ウル=ユリティス=ナイトメア。
               リナス:エリーとカウリイの妹
                  (両親を助けるために、未来からやってきてます・笑)
                   リナ譲りの栗色の髪に、瞳の色は、ガウリイ譲り。
                   性格は・・リナそっくりです(笑)
                   正式名称:リナスレイヤー=トゥェル=ウル=ナイトメア。
              登場人物名前:ルナ=インバース
                正式名称:ルナティック=スィーフィード
                  参考:深遠の真の王の補佐官&側近。
                     この世界に命が誕生した際に、
                     金色の母が、リナにお祝いとして、与えた存在
                     (とゆーか、それように、創り出した)
                『深淵の補佐官(アビス・ラズ・ポート)』
            別名、『紫蒼の朱玉(パール・レッド・ラズリ)』
        
         
$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$

   注意ですぅぅぅぅぅぅ!!!!!
   今回、表現は直接にはしてないですけど・・・・。
   ・・・・かなりきわどいです・・・あはは(汗)
   それを了解の人のみ・・どーぞ?(こらこらこら!)



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エデンの園  ~第36話~

オーディル大陸の北にあり。
   今だに、あまり目が届いてないその場所に。
   ちょっとした高さの山脈が連なり。
   まず、殆どといって、人も近づかない。
   そんな山間の麓に作っている。
   彼等の本拠地にと。
   リナをその肩にと抱いている男達が。
   その場所にと戻ってゆく。
―リナは、完全に気を失っている。



   「―ほう、子供か。」
   にやり。
   子供はいい。
   あの気持ちよさがたまらない。
   そういって、本拠地に着くなり。
   そんなリナの周りに男達の人だかりが出来上がる。
   「―おかしらは?」
   「今出かけてるさ。」
   「そうか。とりあえず、おかしらが初物を頂く。
     それがここの掟だからな。―それまで、こいつは、
女達の所にでも放り込んでおけ。」
   「へい!あの・・・あっしも後で楽しんでもいいんですよね?」
   気絶しているリナを嘗め回すようにと見る。
   少し薄みがかかっている青いワンピースが。
   さらにリナのかわいらしさを引き立てている。
   「こいつ、こんなに上等な布の服きてるぞ?」
   一人がリナのその服を掴む。
   「―よせ。掟だ。なぁに。
    いつものように、おかしらが味見したら。
     俺達にもまわってくるさ。ふふふ。」
   ねちりとした笑いをこぼす。
   「ですよねぇ。へへ。
     子供のあそこって、いいんですよねぇ・・へへへ・・・。」
   リナをみてにやにやと笑う男達。
   「おい、お前。こいつを連れて行け。」
   そういって。
   軽々とリナを他の男にと手渡して。
   そして。
   「そろそろ。お楽しみの時間だ。
    女達に例のあれを食べさせておけよ。
     ついでにその女の子にもな。」
   にやり。
   下卑た笑いを下しつつ。
   そういって、すたすたと歩いてゆく。




   リナを抱きかかえ。
   山の麓にある洞窟にと足を踏み入れる。
   しばらくいくと。
   何ともいえない香りが漂ってくる。
   洞窟の奥には。
   数個の鉄格子。
   その中に、十数名の女達が閉じ込められている。
   彼女達は。
   ・・・・必要最低限の服しか。
   着ていることを許されてはいなかった。
   「へへ。いつきても、ここはいい眺めだぜ。」
   そういって。
   カチャリ。
   一つの鉄格子を開ける。
   「ほらよ。新人だ。
    ・・・さて、折角だから、一回楽しんでいくかな(はあと)」
   ―びくり。
   その言葉に、女達が震える。
   そして、ふと目を留めたのは。
   先日入荷したばかりの新人。
   「へへ・・・・。
    そーいえば、お前、結構味がよかったよなぁ(はあと)」
   がし。
   その腕を掴む。
   「い・・いやぁぁ!」
   「大人しくしろ!」
   そのまま、組み伏せるようにして、その女性の上にと覆いかぶさってゆく男の姿。


   「ひぁ・・・いやぁぁぁぁぁぁぁぁ~~!!!!」
   女性の切ない叫びが。
   洞窟にと響き渡ってゆく。
   その様子を。
   ただ震えてみるしかない他の女性たち。  
   ここに捕らえられたときから、逃れられないことなのだ。
   

   「ふん。お前もまだまだだな。
    なぁに、すぐになれるさ。全員に毎日、廻されていたら・・な(はあと)」
   女性から離れて。
   ぺろりと舌なめずりをしつつ。
   「さて・・少し楽しんだところで、仕事に戻るか。」
   何事もなかったかのように。
   足を大きく開いて、ぴくぴくし痙攣している女性をそのままに。
   ガチャン!
   再び鉄格子の鍵を閉めて。
   リナをそこにおいて出てゆく男。

   「・・・・ひくっ・・・。」
   涙がこぼれてゆく。
   ・・・こ・・・な・・。
   そんな女性をいたわるようにと抱き上げ、起こしてゆく他の女性たち。
   「・・・・大丈夫?」
   「・・・・立てる?」
   そう言っていたわりの言葉を掛け合うのは。
   そうするより、彼女達にはすべがないのを物語っている。
   
   「そういえば・・新人?」
   そこに転がっている、毛布を開く。
   

   ・・・・・コロン。
   その中から出てきたのは。
   まだ八歳になるかならないかの・・・女の子。
   『!!!!!!』
   その場にいた女性たち。
   全員が目を見開く。
   『な!?ギアナの!?』
   そして、同時に叫ぶ。


   「ねえ?どうかしたの?」
   「新人?・・・・まさか・・・子供?」
   他の牢獄に近い、いや、牢獄そのものであろう。
   鉄格子のはまっている部屋にと閉じ込められている女達から。
   そんな彼女達の部屋にと声が飛んでゆく。


   一人がやがて。
   震える声で・・。
   「・・・・ギアナの魔女・・・リナちゃんが・・・・。」
   『な゛!?』
   同時に全員が絶句する。
   ここにいる、全員といっても殆ど。
   中には、盗賊達に襲われて。
   攫われてきた女性も多々といるが。
   でも、それでも。
   ―ギアナの魔女。
   リナに助けられた女性たちは。
   その言葉に絶句する。
   そして、その姿をみた人達もまた。

   あのとき。
   あのまま、ギアナに食べられていれば・・とも思う。
   けれど。
   そんな自分たちを自らの危険も省みずに。
   助けてくれた―あの森に住んでいるという女の子。
   その子が伝説の『魔法』を使えるというのは。
   全員が助けられたときに知っている。
   そして。
   リナは、全員を。
   無傷で、村にまで送り届けてくれたのだ。
   ―そう、全員を。
   ・・・・・自分たちがこんな所に連れてこられたのは。
   ―村の長老達の仕業・・・・。
   そう、理解している彼女達。
   さもあらん。
   事実。
   彼女達を引き渡したのは。
   長老を含め、村の重要人物たちなのだからして。
   


   「・・・・この子だけは・・助けないと・・・・。」
   「そうよ!この子だけは!」
   「そうだ!さっき食事が運ばれてきたし!
    ・・・・・私が囮になるわ!
     リナちゃんは・・そんないい子がこんな目に遭うのは、絶対に駄目よ!」
   『そうよ!そうよ!』
   一斉に声が巻き起こる。
   ここにいる女性たちは、殆ど。
   ギアナの森に迷い込んで、つれてこられてきている女性たちは全員。
   リナにとても感謝している。
   その後の扱いはともかくとしても。
   何も見返りも求めずに。
   ただ、自らの危険も省みずに・・助けてくれた・・少女。
   そのことで、噂が事実とは異なっていると。
   そう分かっているから。
   それでいて。
   村人に迷惑かかるから。
   といって、そのまま、彼女達や子供達を無事にと送り届けて。
   森にと戻っていったあの後姿は。
   全員が目にと焼きついている。
   



    ぼそぼそと。
    やがて、女達の間で。
    リナをここから逃がすべく。
    作戦が鉄格子を隔てた各部屋にて。
    繰り広げられてゆく。




    「・・・・ん・・・。」
    「目がさめた?リナちゃん?」
    リナの世話を言い渡されたのは。
    数日前にここに加わったばかりの女性。
    「・・・・あれ?フローラルお姉ちゃん?」
    その淡い髪の色も。
    リナには見覚えがあった。
    そして。
    きょろきょろと辺りを見回す。
    「・・・・・・・・あれ?何でお姉ちゃんたち・・こんなところにいるの?」
    リナは、自分が出会った人物のことを。
    絶対に忘れない。
    それは、孤独に耐えかねていたリナだから。
    一度あった人間のことを忘れなくなるというのも当然のこと。
    そこにいたのは。
    紛れもなく、リナがかつて助けて村にと送り届けたことのある、
    女性たちの姿。
    「????何で・・・服・・・着てないの?」
    きょとんとする。
    ここにいる数名は・・。
    もはや、服などは・・・。
    与えられてもいなかった。
    ―必要がないから。
    かろうじてまだ服がある人達もまた。
    かなり破けたりして、服の様式をなしてない。
    「・・・・・フローラルさん。あなたがまだ一番。
     体力もあるし。何より、ここに染まってないわ。
      ・・・リナちゃんを連れて・・・ここから逃げて。」
    そういわれて。
    「えええ!?駄目だよ!?
     あたしだけ逃げるって!?皆で逃げないと!?
      何かここ・・・すっごく嫌な雰囲気だよ!?」
    その言葉に。
    思わず声を上ずらせるリナ。
    リナの得意とする力でも。
    この山自体が、魔力を封じ込める物質がかなり含まれている。
    というのもあり、リナは魔力が使えない。
    かといって。
    ここ、数日。
    リナは何も食べていないので余計に力が入らない。
    「そろそろ見回りの時間よ・・。
      ・・・・当初の予定の通りに。」
   こくん!
    女達全員がうなづく。
    「????お姉ちゃんたち?」
    首をかしげるリナに。
    「さ、リナちゃんは・・・少しこっち向いてて・・。」
    そういって。
    数名の女性たちが。
    リナの周りに囲いを作る。
    これから行われる光景を見せないために―。



    「あん・・・・あっ・・・ああぁ!」
    ごくり。
    「-へえ。今日の薬は一段と効いたようだなぁ(はあと)
     待ってろ。そんなに自分でしなくても。
      すぐに、ぶっといのを突っ込んでやるからな(はあと)」
    げへへへ。
    笑いをこみ上げつつ。
    リナの目の前にある部屋にと入ってゆく見回りの男性。
    その部屋の中では。
    数名の女性たちが。
    自分の体を愛撫している。
    「おっ。もうこんなに濡れ手やがる(はあと)
     まってろまってろ。すぐに挿れてやるから・・な!」
    ずん!
    「ひぁぁ!」
    そういいつつも、腕を絡めさせる。
    「お、本当にずいぶん薬が効いてやガル。
      へっへっへっ。始めに役得、役得(はあと)」
    そのまま。
    ぐいぐいと腰を動かし始めてゆく。
    「ああん・・・私にも・・。」
    「私もぉ・・。」
    そんな一人を貫いている男性に群がってゆく同室の女性たち。
    「へっへっへっ。こりゃ、かなりおいしいなぁ(はあと)」
    一人で全員を相手に出来るとはな(はあと)
    そのまま。
    今だに着ていたままでやっていたズボンを。
    その辺りに放り投げ。
    「じゃあ、頂くとするかな(はあと)へっへっへっ。」
    「ああぁぁんんん!」
    そのまま。
    全員を相手にするべく。
    行動を起こしてゆく。

    こくん。
    カチャカチャ。
    見回りの男性が快楽におぼれているのを確認し。
    群がる女性の中で。
    一人がそんなズボンにと手をかけて。
    その腰にぶら下げてある鍵の束を取り外す。
    その行為も、同室の女性たちのさえぎりによって。
    男には見えていない。
    「おっ。こりゃいい(はあと)」
    完全にその感触を楽しんでいる。
    捨て身の作戦。
    ―もう、穢れた体ならば。
    ・・・どうなってもいいから。
    ・・・・・・・あのリナちゃんだけは・・・助けたい。
    その願いが女性たちの共同の願い。
    穢れなき、それでいて・・・孤独な『ギアナの魔女』
    そう呼ばれているリナ。
    そのさみしさは何となく。
    出会って別れるときの表情で分かっているから・・・。
    

    そして、隠すようにと。
    目の前に部屋にとそれを投げる。
    それをうまく音を立てずにキャッチする。
    ―落とせば一巻の終わりである。
    そして。
    

    「あああああああああああ!!!
      もっとぉぉぉ!」
    かなり高い叫び声を出し始める犯されている女性。
    それは。

    カチャカチャカチヤ・・。
    隣というか前の部屋にて。
    鍵を合わせるために。
    その鍵の束から探している音を。
    この男に聞かれないため。
    

    「これだわ!」
    すかさずにそれだけを鍵の束から外して。
    そのまま。
    前の部屋にと投げ渡す。
    それをすぐさま元の位置にと戻してゆく女性たち。


    「ああああ!!」
    「おお!いくぞ!」
    そのまま、果てる女性。
    もう・・からだの中に何が入ってきているのか。
    確認しなくても分かるから・・。
    ここにきてからずっと。
    もう、この繰り返しなのだから。
    
    かちゃかちゃ。
    満足そうにズボンをはきなおし。
    「へへ。ご馳走さま(はあと)
      こりゃいい。前ぶり祝いにお前たち・・こい!」
    そのまま。
    その部屋の女性たち全て。
    外に連れ出されてゆく。


    それが意味するのは・・・。
    今からこの組織の頭が戻ってくるまでの・・。
    男達の相手・・・・。



    「・・・・・ね・・ねえ?一体?」
    何か聞こえてくる声。
    それが悲鳴にも聞こえて。
    リナは震える。
    そして。
    自分を囲んでいる女性たちの間から。
    見え隠れする。
    ―何かに貫かれている―ヴィーナの姿。
    リナがガウリイと出会う少し前に。
    助けた女性・・・・。



   そんなヴィーナを貫いているのは・・。
   そのヴィーナの前にいる・・・男性らしいが。
   ・・・・・・・怖い。
   何が起こっているかなど。
   リナに理解できるはずもない。
   

    やがて。
    目の前の部屋にいた女性たち全てが。
    外にと連れ出されてゆく。
    「・・・・・・・・・いい?
     もう少ししたら・・・。私達でリナちゃんを守りつつ。
      とにかく、外に出るわよ。」
    リナを取り囲むようにして。
    とにかく。
    ―頭が戻ってくるまでに。
    リナを逃がさないと・・・。
    リナがどんな目にあわされるか。
    いやというほどに分かっているから。
    だから。
    その言葉に。
    『ええ!』
    女性たちの声が一致する。


    やがて。
    外の方から聞こえてくる、叫び声に。
    男達の騒ぐ声。
    

    「今よ!」
    ガチャリ。
    扉を開けて外に出る。
    

   そのまま。
   洞窟を進んでゆく。
    「お!?お前たち?」
    リナは彼女達が取り囲んでいるので姿は見られていない。
    そして・・・フローラルも。
    だっ!
    そんな男に飛び掛る。
    『逃げて!』

    「こっちに!」
    「え・・ええ!?ミアお姉ちゃんたちは!?」
    引かれてゆく手の先で。
    

    「このアマぁぁ!」
    すら。
    ドス!
    「きゃぁぁぁ!」
    「ぐわぁぁぁぁ!」
    懐の短剣を抜き取り。
    男の胸につきたてるのと。
    男が剣を抜き去り、女達を切り捨てるのとほぼ同時。
    叫び声がこだましてゆく。





    洞窟から出たリナの目に飛び込んできたのは。
    信じられない光景。
    先ほどまで目の前の部屋にいたお姉ちゃんたちが。
    全員裸にされて。
    そして。
    下半身を裸にしている十数名以上いるであろう男達に。
    何かされている姿。
    その男の下半身が、女性たちの下半身にと密着して。
    何かを出しいれしている光景が飛び込んでくる
    リナにはその意味が分からない。
    そして。
    裸にされているその胸などを嘗め回している男達など・・。
    ・・・・・・・・いや!
    お姉ちゃんたち!
    リナの目には。
    何か大変な目にあわされている。
    というのだけがかろうじて分かる。
    その意味することろは・・・・理解できてないが。
    洞窟から出て。
    「・・・・・・・・・・ファイアー・ボール!!!」

    ゴォォォォォォゥ!
    ドッゴォォォン!

    『リナちゃん!?』
    ただ夢中だった。
    いいようにされているお姉ちゃんたちを助けたくて。
    だから、放った。
    「くっ!気付かれた!フローラル!
     ここは、私達に任せて!リナちゃんを!」
    「わかったわ!」
    ひょい。
    リナをそのまま抱きかかえる。
    「って!?フローラルお姉ちゃん!?
     皆が!?」
    


    きゃあああああああああぁぁぁぁあ!!!


    抱きかかえられて、届いてくるのは、悲鳴。
    そして。
    鉄さびにもにた匂いの数々・・・。


    「逃げたぞぉぉぉ!」
    「魔女の力をもってるぞ!?侮るな!?」
    「あんな上玉二人・・逃がすな!」


    口々に叫んでいる声。



    ドスン!
    「きゃ!」
    「おっと・・・・。逃げようなんて、いい度胸じゃないか?え?」
    何かに無我夢中で走っているとぶつかり。
    誰かに手を掴まれる。
    見れば。
    目の前にいるのは、数名の男達。
    その中心にいるのは。
    ・・・ぞくり。
    フローラルの体に鳥肌が立つ。
    「あ、おかしら。この子ですぜ?
       例の魔女とか呼ばれていたがきです。
         ―どうです?まだあれが来てない。
          純真ムク。上玉でしょう?」
    反動で投げ出されたリナをみて。
    言っている一人の男性。
    「ほぉぅ。確かなに。
     このまま成長させても申し分ないが・・。
      その前に俺達のいろに染め上げるのも悪くないな。
        それに、こいつに俺の子供を産ませるのもわるくない。」
    その言葉に、ねちりとした視線を落とし。
    リナをみて薄く笑う、黒髪の男性。
    「逃げてぇぇ!リナちゃぁん!」
    「その五月蝿い女を黙らせろ。」
    「楽しんでもいいですか?」
    「好きにしろ。」
    ピリっ!
    「い・・・いゃぁぁぁぁ~!!」
    リナの目の前で、フローラルの服が完全にと破り捨てられ。
    そして、肌もあらわになったところを。
    数名の男性がその手を押さえ込み。
    そのまま、体を嘗め回すように手を這わせていったり。
    事実、その舌で体を嘗め回し始めてゆく。
    「にげてぇぇ~!」
    「フローラルお姉ちゃん!?」
    思わずリナが駆け寄ろうとすると。
    「おっと。
     ・・・・・貴様も今から俺が味見してやるからな(はあと)」
    「い・・・・いや!」
    手を振り解き。
    走り出す。

    ―が。
    幼い子供と大人の足。
    すぐに追いつかれてゆく。


    「テメエら。騒がないように抑えてろ!」
    ―――ビリ!
    「い・・・・・いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
    押さえ込まれ。
    服に手を掛けられ。
    服を完全にと破かれて。
    そのまま、押し倒されてゆくリナ。







     「・・・・・・な゛!?」
     森にと何か胸騒ぎを感じて。
     あわてて駆けつけると。
     そこは、すでに灰と化していた。
     ―どごぉん!
     そして。
     聞こえる爆発の音。
     「いやぁ、魔女の家も壊したことだし。これで平穏に・・。」
     そういって、湖のある方向から歩いてくる数名の男性。
     すら。
     「―ひっ!」
     いきなり、歩いていると。
     気配も感じさせずに、近づいてきた男性にと剣をつきたてられる。
     「―貴様ら・・ここに何をした?ここにいた子は・・どうした?」
     すごく低い声に。
     喉元に突きつけられている切っ先。
     「ま・・魔女なら・・・もう、今頃は・・・。
       あいつたちの手によって・・・どうせ魔女だしな。」
     「あいつたちとは誰だ!」
     ザシュ!
     一人を切り捨てる。
     「ひ・・・ひぇ!」
     「逃がすか!」
     ザシュ!
     一撃の元に。
     一人を除き。
     そこに動くものは、その剣を構えた男性と。
     一人の中年の男性のみ。
     「いえ!!リナを何処につれいった!?」
     「い・・・いう!いうから助けてくれ!
        ギアナの魔女は、村長の指示で!
         アザス一味に引き渡した!」
     目の前にいるのは。
     金髪碧眼の美男子。
     ・・・・ふと。
     金の死神。
     という単語が頭をよぎるが。
     「・・・・・何だと!?」
     「たのむ・・たすけ・・・・・ぎゃ!」
     ドシュ!
     そのまま、その首をはね落とす。

     「~~~リナ!!!!!!」


     そのまま。
     馬にまたがって。
     そのアジトのある場所にかけてゆく。
     どこにそのアジトがあるかなんて・・しらない。
     ただの感。
     ただ、感じるリナの気配を辿って。


     ―リナが俺を呼んでいる!


     心が落ち着かない。
    リナに何かあったらと思うと。
    「・・・・くそ!こんなとこなら!」
     こんなとこなら・・・リナが嫌って言っても!
     無理やりにでも俺の家に連れて行っていればよかった!
     ―リナ!!!!!


     「リナぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


     叫びつつ。
     ただ、感を頼りに。
     リナの気配を辿ってゆく。



     周りの木々で何か痛い感覚もするが。
    だが。
    そんなことはいってはいられない。


    しばらく進むうちに。



    ドッガァァァァァン!!!!


    森の中腹の山の下から響き渡る爆発音。
    「リナ!!」
    ただの直感。
    別に、誰かが、爆弾を使っただけかもしれないのに。
    それがリナが放った術だと核心が持てる。
     そのまま。
    音のした方にと急いで駆け出してゆく。




   「い・・・・・いゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
   まず目に飛び込んできたのは。
   大地に散らばる栗色の髪の毛に。
   その幼い体に多いかぶさっている黒い髪の男性。
   そして。
   幼い体を押さえつけている数名の男達。


   「き・・・・・・貴様らぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」
   ふつふつと怒りがわいてくる。
   そのまま。
   リナにかぶさっている男を力づくで引き剥がし。
   どすっ!
   その手をまず切り落とす。
   『ひ・・・ひぇ!』
   「ニガサン・・・・・・。」
   自分でもすごく低い声共に。
   ホンの一瞬の出来事。
   リナを押さえつけていた男達は。
   その原型を留めぬままに。
   肉の破片と成り果ててゆく。

   引き剥がした男性の下から現れたのは。
   その白い肌にかろうじて間に合ったのを示すかのように。
   まだ何もアザとかも、何も。
   その下半身から流れている血もないのにほっとするが。
   ガウリイが知っているリナの姿とはかけ離れた―変わり果てたリナの姿。
   いつもの瞳に輝きはなく。
   ただにごり、視線がにごっている。
   その目にこびりついている涙は何を意味しているのか・・。
   そして。
   最後にあったときよりも。
   見間違いなんかではなく、格段にとやせているのは・・・どういうわけか。
   

   「貴様は・・簡単にはころさん!」
   そういって。
   まず耳を切り落とし。
   恐怖に震えるその男を。
   そのまま、ミンチにと刻んでゆく。

   返り血がかなり浴びせられてゆく。


   「・・・・・リナ!リナリナリナ!」
   ようやく我に戻った時には。
   すでに、もはや、ミンチと成り果てた血の塊の中に一人たっている自分。
   あわてて、倒れているリナの元にと駆け寄ってゆく。
   「―リナ!」
   抱き起こすその体が・・・・やけに軽い。
   


   「・・・・・リナちゃんを・・・・。」
   よろ・・・。
   そんなガウリイとリナの元に。
   全員返り血を浴びている一人の女性が近づいてきて。
   そして。
   ガウリイがリナを大事そうに抱きかかえるのをみて。
   「・・・・おねが・・い・・・・・・。がうり・・・・い・・・・さ・・・ん・・・・・。」
   どさっ。
   そのまま、地面にと倒れ付す。
   ―リナを助けたい一心で。
   抵抗し、自分を犯してくる男達を全員、
   男の一人がもっていたナイフで心臓を一突きし。
   自らもまた、その背に刀傷を受けているにもかかわらずに。
   どうにかリナの元にまでたどり着いている―フローラル。
   「確か・・・・この人は・・・・。領主の・・って!?リナ!?」
   「・・・・・ガウ・・・リィ?」
   

   ふと、ぼんやりする視界の中に。
   ガウリイの顔が見えたような気がした。
   ―ああ。最後にもう一度・・・あいつに会いたかったな・・・・。
   それだけ思い。
   そのまま、意識が遠のいてゆくままに、任せてゆくリナ。


   だんだんと力がなくなってゆく小さな体。
   体もだんだんと冷えてくる。
   「!!!!!!!!!!!!死ぬな!!!リナ!」
   ぱっ!
   そのまま、自分が着ていた上着を脱いで。
   すぐさまリナを包み込む。
   「くっ!!!!絶対に死なせない!」
   そのまま、リナを抱きかかえ。
   馬がつないであるその場所にとダッシュで駆け出して。
   馬にまたがり猛スピードで町にとガウリイは戻ってゆく。




   町はずれにある自分の家に。
   リナをつれて戻り。
   あわてて、部屋を暖める。
   ―が。
   リナの顔色はだんだんと悪くなるばかりで・・・。
   「・・・・・・くっ!まってろ!今医者を!」
    ばたん!
   とるものもとりあえず。
   深夜、ガウリイは、町にと駆け出してゆく。
   ・・・・・普通の医者は・・駄目だ!
   リナのことを知っていないとも限らない!
   ・・・・信頼できるのは・・・・。
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・シルフィール!


   シルフィールなら。
   魔法医見習いであるにしろ。
   医者であるには代わりない。
   彼女なら、口が堅いであろうし。
   もし、下手に医者に見せて。
   リナが狙われることになったら・・・・。
   ぞくり。
   それでなくても。
   体が震えてくる。
   今まだ、自分の命が危険にさらされても。
   こんなに冷え切ることは一度たりとてなかったというのに・・・。
   「・・・頼む!リナを・・・助けてくれ!シルフィール!」
   祈りを込めて。
   一目散にとシルフィールが住んでいる家にと向かってゆくガウリイの姿が。
   深夜、見受けられていた。


                                   -続くー


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    どうにか無事にリナちゃん、ピンチ脱出!
    しかぁぁぁし!
    さあ、リナは一体どうなっているのか?!
    (こらこらこらこら!)
    次回は・・・・。
    村と本部の場所で・・何かが起こります・・・はい・・・・・。
    え?今回、何で裏に色をつけてるかって?
    ・・・・・分かる人には分かります・・(こら!)
 


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