まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら
登場人物:リナ=インバース
           正式名称:リロード=ナファレス=ドナ=ナイトメア
            参考:深淵なる闇 光よりも眩しき存在 闇よりもなお深き存在
               混沌を抱擁する存在 母なる海の妹にして
               この世界の海を創造せし存在
               『深淵なる真の王(ギャラクシーオブナイトメア)』
               金色の王の妹。この世界の混沌そのもの。
          登場人物名前:ガウリイ=ガブリエフ
            正式名称:ガウリイ=ガブリエル
                (ガウリイ=ナファレス=ナイト=ロード)←後々に(笑)
              参考:リナを心配した(孤独をみた)
                 エル様と、ルナが、リナを思ってたら、
                 その思いの反動で、生まれでた魂。
            おまけ?設定:
               エリアンヌ(エリー):リナとガウリイの長女(妹)
                (リナにくりそつ・・爆!)
                  正式名称:エリアンヌ=ドナ=ラビスティア=ナイトメア。
               カウリイ:リナとガウリイの長男(兄)
                (ガウリイにくりそつ・・爆!)二卵性の双子です(笑)
                 正式名称: カウリイ=ウル=ユリティス=ナイトメア。
               リナス:エリーとカウリイの妹
                  (両親を助けるために、未来からやってきてます・笑)
                   リナ譲りの栗色の髪に、瞳の色は、ガウリイ譲り。
                   性格は・・リナそっくりです(笑)
                   正式名称:リナスレイヤー=トゥェル=ウル=ナイトメア。
              登場人物名前:ルナ=インバース
                正式名称:ルナティック=スィーフィード
                  参考:深遠の真の王の補佐官&側近。
                     この世界に命が誕生した際に、
                     金色の母が、リナにお祝いとして、与えた存在
                     (とゆーか、それように、創り出した)
                『深淵の補佐官(アビス・ラズ・ポート)』
            別名、『紫蒼の朱玉(パール・レッド・ラズリ)』
        
         
$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$

   こんにちわ♪
   あはははは(汗)
   本日、目を覚ましたのは、七時なんですけど・・・。
   二度ねして次に起きたら・・あぁら、九時(爆!)
   ついでに布団に入ってきた猫と。
   一緒に横になってたら・・・。
   あれあれあれあれぇ?
   気付いたら・・・・十一時になってました(汗)
   あ・・・・・・あはははは(汗)
   というわけで。
   おそらく、仕事に行く前に。
   一本の打ち込みは無理だろうなぁ・・・。
   としみじみしている私です・・。
   んではではvv



#####################################

エデンの園  ~第32話~

この辺りには、あまりというかまったく人気がない。
     こんな所であの少女がいた。
     というのも、常識的にはおかしいこと。
     この辺りにいるのは、凶暴で名高い、肉食動物のギアナが殆ど。
     そのせいか。
     この森は。
     辺りがすでに戦火に巻き込まれているにも関らず。
     ほどんど無傷で存在しているのだが・・・。
    

     かさり。
     森を進んでしばらく。
     目の前に、広がる、不似合いな湖。
     ―ただ、それは、感。
     きっと、ここでまっていたら。
     再びあえるような予感がして。
     そのまま。
     湖の側に座り込み。
     時を過ごす金髪碧眼の美男子一人。
     


     ふと。
     人の気配がする。
     ・・・・・・・・まぁた、誰かがこの森に迷い込んできたのね・・。
     そう栗色の髪に紅の瞳の少女は。
     溜息をつく。
     この森は。
     戦火が広がるにつれ。
     ある意味、『捨て場』となっている。
     そして、誰もがいうのだ。
     『あの子は、あの森に入って、魔女かギアナに殺された・・・。』と。
     事実。
     少女が彼等を助けて。
     その近くの村まで送り届けても。
     彼等は、もはや、生きていくためのやつかいものにすぎないらしく。
     そのまま、気がつかれたら殺されるというのが殆ど。
     中には、子供が無事に戻ってきて。
     子供からリナに助けられたことをきき。
     そっと。
     誰にも内緒でリナに食べ物を持ってきてくれる人間というか、
     子供の両親などもいたりするが。
     稼ぎのない、老人などは。
     自ら、進んで。
     この森の北に位置している火山に。
     少し運動をしてくるから。
     そういって、出かけていき。
     火の神への供物。
     と称して、自らの身を火山の河口に身を躍らせている。
     今度は、気配からすると。
     どうやら大人の人らしいけど・・・。
     中には、捨ててしまったにもかかわらず。
     やっぱり、迎えにくる子供の親などもいるわけで・・。
     「・・・・でも、今日はまだ誰も・・ここに捨てられていってないんだけどな?」
     少し首をかしげつつ。
     リナは、気配のする、湖の方に、足を進めてゆく。



     ―本当にここでまっていたら、会えるのか。
     ただ。
     無償にあいたかった。
     辺りに日が陰ってきて。
     鬱蒼とした森であるからして。
     やがて、闇のほとばりがおちてくる。


     パッコォォォォン!!!!!!



     ぼんやりと、太陽に照らされて、その景色を変えている湖をみていると。
     ふいに。
     背後から、にぶい痛み。


     気配を辿り、見てみれば・・・・。
     ・・・・・・いつだったか、迷い込んできていた大人の男性が一人。
     ・・・・・・・むかぁぁ!
     そのぼんやりと、無防備なまでの姿をみて。
     無償にむかむかしてくる。
     気付けば。
     靴を脱ぎさり。
     その男性の背後に気配を隠して回りこみ。
     そのまま、おもいっきり、力任せに。
     男性の頭を靴ではたいていた。



     「い・・・・いってぇぇぇ!」
     思わず頭を抱え、振り向く。
     振り向けば。
     ぜーはー。
     目を怒りに震わせて、息をしている少女が一人。
     その真紅の瞳をみて。
     その輝きに見つめられて、すぐさまに心が沸騰してゆく。
     ―こんな感覚は・・・しらない。
     「あ・・・。」
     彼―ガウリイが声を出す暇もなく。
     「あんたねぇぇぇぇぇ!
      大の大人が二度も迷い込んできてるんじゃないわよぉぉ!
       しかも、そんなに無防備で!死んだらどうするのよ!」
     ぜいぜいと。
     肩で息をして。
     どなっている栗色の髪に紅の瞳の少女。
     その言葉が。
     自分を心配して発せられている。
     というのが分かるから。
     すこし苦笑する。
     「・・・・ぷっ・・・。」
     やっぱり。
     会いに来た甲斐があったというもの。
     無償に、満たされた気持ちがガウリイの中に広がってゆく。
     「あのねぇぇえ!あんた、何笑ってるのよ!?
      今から夜よ!?夜!?ギアナの活動は夜には活発化するのよ!?
       今からだったら、この森抜けるの難しいじゃないのよ!」
     靴を片手にどなる少女。
     「ん?いやぁ・・迷ったんじゃなくて・・。
       ・・・・・以前のお礼・・かな?おじょうちゃんに会いにきたんだ。」
    頬をかきながら。
    自分で信じられないことばを発する。
    ―そう。会いたかった。
    ただ、無償に。
    スパパァン!
    「だ・か・ら!あたしは『リナ』だってば!
     これでも、もうすぐ八歳になるんですからね!」
    またまた頭に靴の直撃。
    「・・・・・・ん?」
    そのときになって。
    彼は気付いた。
    靴で叩かれているというのにも。
    あまり、―そう、痛みがそれほどないということに。
    以前は、あまりよく見てなかったが・・。
    少女が手にしているその紺色の靴は。
    ・・・・・・・・よくよくみれば、それは、草木を組み合わせて、
    そして、木を組み込み作られている、手作りの靴であるのである。
    そして、よく凝視してみれば。
    着ている服もまた。
    おそらく、この辺りに群生しているカヤで編んだのであろう。
    それもまた手作り。
    「・・・・なあ、おじょうちゃん?その靴と服・・。」
    そういいつつ、指を指す。
    「何よ!悪い!?あたしが作ったのよ!」
    怒鳴る少女に。
    「えええええええええ!?」
    思わず叫ぶ。
    「仕方ないでしょ!?ここには、あたししかいないんだから!
     誰も服を買ってくれる人も、作ってくれる人なんかもいないんだから!」
    そういって、きっとガウイリを睨み。
    「何よ!文句あるの!?」
    ずいっと。
    その小さな体で背伸びをして。
    ガウリイの顔をのぞきこむ。
    「いや・・・・おまえさん、器用なんだな。」
    感心した声を漏らすと。
    「・・・・そりゃ、二歳のころから、一人で生活してれば・・。
     器用にもなるわよ。」
    ふと、口がすべり。
    思わずその口元を押さえる。
    「・・・・・ちょ!?」
    その言葉に思わず問いかけようとすると。
    

    ギャギャギャァァ!!


    周りの木々の間から。
    聞こえてくる泣き声。
    「・・・・・げ!活動時間じゃない!
      ・・・・・・あんた・・・・およげる?」
    「・・・・・・・・・へ?」
    いきなり、その声に驚いたように。
    ガウリイの目を覗き込み。
    「ああもう!あんたのせいで遅くなったし!
      ・・・おぼれたらごめんだかんね!」
    「ちょっとまて!?いったい!?」
    ぐいっ。
    パッシャァァァァァァン!!!!!
    抗議する声もままならず。
    そのまま、その小さな手に引っ張られ。
    湖の中にと引きずり込まれてゆく。


    コポコポコポ・・・・。
    かなり深いのであろう。
    しかし、少女―リナは一向になれたもので。
    息をうまくコントロールしつつ。
    そして、時折。
    自分の口に何かの泡を手渡してくる。
    それが、空気の泡であることを認識し。
    多少驚くが。
    よく凝視してみれば。
    少女の体もまた。
    薄い空気の層で覆われている。
    ―古の風の結界か・・。
    眠れぬ夜を過ごす対策に。
    様々な知識もまた身につけている彼―ガウリイ。
    その様子からして。
    リナが使っているのは、風の結界呪文だと瞬時に理解する。
    やがて。
    かなりもぐったところで。
    その一番、湖の一番奥底。
    そこに。
    周りとは打って変わって。
    空気の球にと囲まれている、小さな小屋というか家が見えてくる。

    スポン。

    音をたてて。
    その空気の球の中にと入り込む。
    「・・・・・・・へえ、息ができるんだ・・。」
    思わず声をもらす。
    湖の中だというのにも関らずに。
    その家の周りには、空気があり。
    その波動というか気配からしても。
    これをやっているのが、隣にいるリナだとすぐさま理解する。
    「・・・・まね。
      だって、ギアナ、水を嫌うからね。
       ここだったら、夜なんかも安全だし。」
    そういって。
    扉を開く。
    「とにかく入んなさいよ。
      ・・・・・・・・人を入れるの・・・初めてだけどさ・・・・。」
    少し照れたように、小さくいうその声に。
    「それじゃあ、まあ。」
    そういって。
    促されるままに。
    家の中にと入ってゆく。



    家の中は。
    あまり、普通と変らない構造。
    ―いや、変っているとすれば。
    そこに。

    一つの部屋に。
    氷付けになっている四人の体。
    一人は、リナに何となく雰囲気と感じが似ている栗色の髪の女性に。
    そして、黒髪の男性。
    そして、白髪の混じった老人と。
    少し白髪が混じり始めているような年老いた老女の姿。

    「・・・・・・。」
    その前でガウリイがしばし立ち止まっていると。
    「・・・・それが、あたしの両親よ。
     ・・・・・あたしが二歳のときに、夜盗に襲われ、殺された・・。」
    そういいつつ。
    「はい。」
    そういってコップを手渡してくる。
    その中にあるのは。
    暖かい水におそらく、自分で精製したのであろう。
    ココアの実の粉。
    


    「・・・・・・・なあ、お前さんの・・・・事情・・・聞かせてもらってもいいか?」
    何となく、少女の全てが知りたかった。
    「・・・・・別にいいけど・・・。」
    少女も自分で言って驚く。
    今までこんなに気安く警戒することもなく。
    人をこの家に招きいれたことなど一度タリとてないにも関らずに。
    それでいて、自分の身の上を語ってもいいなどと。
    口走るとは。
    


    「・・・・・・お爺ちゃんは、どこかの国の王子だったらしいわ・・。」
    おぼろげに。
    幼い日に聞かされていた話。
    祖父は、どこかの国の王子。
    そして、母は普通の一般市民。
    二人が恋に落ちるものの。
    当然、周りの反対にあい。
    そのまま、駆け落ちし。
    そして、生まれたのがリナの母親であるセシル。
    そして、セシルの恋に落ちたあいては。
    これまたとある国の貴族の長男。
    セシルのために家を捨て。
    そして、家庭をもち。
    待望の子供に恵まれた。
    それが彼女―リナ。
    だが。
    その貴族や、王宮に伝わる伝承が正しかったのか、定かではないが。
    ともかく、古に、『力』を使える人達がいた。
    と、共に伝わっていたその血族の血脈。
    そのせいか。
    生まれたリナには、生まれた直後から『力』が備わっていたこと。
    その力を狙い、悪用しようと、絶えず刺客などが出没し。
    隠れるようにと、この森の奥深くのこの場所に。
    家を構えてひっそりと暮らしていたということ。
    周りとの関りを一切断ち切って。
    そして。
    その日は訪れた。
    リナがもう少しで二歳の誕生日を迎えるその日。
    その日は・・両親の結婚記念日であったために。
    家族団らんで食事を楽しんでいた。
    


    「・・・そのときに、襲撃があったの・・・。」
    淡々と語る。
    始めに。
    祖父と祖母が犠牲になった。
    祖父は祖母を守るようにして。
    なきがらにすがる祖母を躊躇なくそれらは切り捨てたのである。
    次に。
    リナを抱きかかえたセシルにその矛先は向かい。
    セシルを助けようと。
    マルス・・つまり、リナの父親が犠牲となり。
    その背に、リナを庇うようにして、攻撃を一度にうけて・・。
    動かなくなっていった・・・母。

    怒りにまかせて。
    両親から、使ったら駄目。
    といわれていた力を使って。
    彼等ごと、この家の周りの地面を。
    クレーターと化したこと。


    そして。
    それからずっと、この場所で一人で生きてきたということ。
    両親たちの死体を埋葬したいが。
    まだ小さなリナではそれは無理であったがために。
    魔法の氷でそのなきがらを封じこめ。
    墓標としているということ。
    ようやく、大地に埋葬できるかな?
    と思い始めた矢先に。
    この森にギアナたちがやってきて。
    こともあろうに、繁殖地にされてしまったこと。
    年月の間に、家の周りのクレーターに水がたまり。
    湖と成り果ててゆくので。
    家の周りに風の術を唱えて。
    家には、水が入り込まないようにしていたせいか。
    生活には困らなかったこと。


    ぽたり。
    知らず、瞳から涙が溢れる。
    「お・・・・おい!?」
    いきなり、泣き始めたリナにうろたえるガウリイ。
    「あれ・・あはは・・。
     ・・・おかしいよね・・・・。・・・・・・ママたちが死んだあの日から・・。
      ・・・・こうして机に座って・・・・誰かとしゃべったり。
        食べたりするのって・・・・初めて・・・・だったから・・。」
    ぐすっ。
    そのまま、涙をこらえるようにと我慢する様子をみて。
    「・・・・・・頑張ったな。ご苦労様、リナ。」
    そっと、そんな泣きそうになっているリナの頭を。
    ふわりとなでる。
    「ふぇ・・・・・ふぇぇぇぇぇぇぇぇんんん!!!」
    その優しい感覚に。
    まるで、今まで我慢していたものが一気に溢れるように。
    そのまま。
    ガウリイにとすがって泣き出すリナ。

    ・・・・こんな幼い少女が。
    ずっと、一人。
    しかも、両親たちの死体と共に。
    一人で暮らしてきたのを思うとやるせない。
    どうして、誰も、この子を引き取ろうと思わなかったのか。
    だが、それも嫌だが理解はできた。
    つまりは。
    誰も、古の力をもつリナなど。
    厄介でしかないのだと。
    そんな中で育っているガウリイには。
    そんな周りの思惑など嫌でも示らせるには十分。
    ――リナは、リナでしかないのに・・。
    泣きじゃくる、リナを。
    そのまま、ずっと。
    抱きしめるガウリイの姿が。
    しばらくそこに見受けられてゆく。





    「うん。泣いたらすっきりした!ありがと!お兄ちゃん!」
    少し罰が悪そうに、頬を赤めていう少女に。
    「俺はガウリイ。名前で呼んでくれよな?
      ・・・・・リナって俺も呼んでもいいか?」
    名前を呼ばれてぱっと顔を上げる。
    「―うん!あたしの名前を呼んでくれるのって・・。
       初めてよ!ありがと!ガウリイ!」
    満面の笑みでそうにっこりと答えるリナ。

    誰もが、リナを『魔女』と呼ぶ。
    忌み嫌われている子供だと。
    だから、人になるべく関らずに生きてきた。
    そんな自分の力を知っているのにも関らずに。
    自分を自分と・・・この人は・・・ガウリイは見てくれる。
    ・・・・両親たちと同じく。
    それがすごくリナにとってはうれしくて。

    その日は。
    リナと一緒に。
    ガウリイは、この家で。
    休むこととなったのである。



    「・・・・・・・・・・・はいってもいい?」
    夜。
    かたんと音がすると同時に。
    みれば。
    これも、自分で作ったのであろう。
    器用にうまく出来ているネグリジェーである。
    その手に小さなマクラ。
    ・・・おそらく、リナが昔から使っているであろうその枕を手にして。
    「ああ。いいよ。おいで。」
    そういって。
    自分の隣を叩く。
    「・・・・うん!」
    笑みを浮かべて。
    すぐさま、ガウリイの横にと滑り込む。
    「お休み、リナ。」
    「お休みなさい。ガウリイ。」
    ぎゅっ。
    その小さな手に力が入る。
    まるで人の温もりを求めるかのごとくに。
    考えてみれば当然。
    リナは、二歳のころから。
    誰とも、こうして気を許して。
    一緒に過ごすなど・・・・一度も経験してないのである。
    その孤独とさみしさは・・・。
    自分も経験していたことであるから。
    自分のことのように理解できる。
    「俺は、ここにいるからな。」
    そういって、髪をなでてやると。
    安心したようにと寝息を立て始めるリナ。
    その孤独を思い。
    ・・・・ガウリイは少し泣いた。
    自分が感じていた孤独より、こんな歳はもいかない少女が味わっていた。
    孤独は。
    一体どんなにつらかっただろうと思うと。
    それでも。
    ここまで一人で成長している少女の精神力に敬意を示しつつ。
    



     「なあ?またきてもいいか?」
     そういうガウリイの声に。
     少し照れているようにぶっきらぼうに。
     「来たければくれば!?」
     そういって。
     くるりと。
     ガウリイを森の出口にまで案内して。
     森の中に消えてゆくリナをみつつ。


     「・・・・・・・・毎日でもくるさ。リナに会いに・・・・な。」



     リナにあったあの日から。
     もう、あの夢は見ていない。
     リナの笑顔を思い浮かべると。
     それだけで満たされたように眠れる自分。
     「・・・・・・まいったな・・・・。」
     そういいつつも。
     その目は彼に似てつかわしくなく。
     完全に優しく光っている。
     いつも、冷たいまでのその眼差ししかしたことのなかった彼が。
     祖母が死んでからは、全てのことに感心をもてなかった彼が。


     しばらく歩いて。
     そして。
     ふと。
     「・・・・・えっと・・・・・・・・女の子の好きなものって・・・・何だ?
        うぅぅぅぅん・・・・。」
     少しでもリナなに何かしてやりたくて。
     悩みながら帰路にと着いてゆくガウリイの姿が。
     見られていた。
    

     たとえ、記憶はなくとも。
     心から惹かれあっていたもの同士。
     運命に導かれるかのように。
     再び出会いの場を設け。
     今、新たな物語は始まろうとしていた。



                                             -続くー


#####################################


   あとがきもどき:
        しばらくは、ガウリイとリナの二人にお付き合いくださいなv
        当然vアメリア達も出てきます(笑)
        ではではvvv


 


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