まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら
登場人物:リナ=インバース
           正式名称:リロード=ナファレス=ドナ=ナイトメア
            参考:深淵なる闇 光よりも眩しき存在 闇よりもなお深き存在
               混沌を抱擁する存在 母なる海の妹にして
               この世界の海を創造せし存在
               『深淵なる真の王(ギャラクシーオブナイトメア)』
               金色の王の妹。この世界の混沌そのもの。
          登場人物名前:ガウリイ=ガブリエフ
            正式名称:ガウリイ=ガブリエル
                (ガウリイ=ナファレス=ナイト=ロード)←後々に(笑)
              参考:リナを心配した(孤独をみた)
                 エル様と、ルナが、リナを思ってたら、
                 その思いの反動で、生まれでた魂。
            おまけ?設定:
               エリアンヌ(エリー):リナとガウリイの長女(妹)
                (リナにくりそつ・・爆!)
                  正式名称:エリアンヌ=ドナ=ラビスティア=ナイトメア。
               カウリイ:リナとガウリイの長男(兄)
                (ガウリイにくりそつ・・爆!)二卵性の双子です(笑)
                 正式名称: カウリイ=ウル=ユリティス=ナイトメア。
               リナス:エリーとカウリイの妹
                  (両親を助けるために、未来からやってきてます・笑)
                   リナ譲りの栗色の髪に、瞳の色は、ガウリイ譲り。
                   性格は・・リナそっくりです(笑)
                   正式名称:リナスレイヤー=トゥェル=ウル=ナイトメア。
              登場人物名前:ルナ=インバース
                正式名称:ルナティック=スィーフィード
                  参考:深遠の真の王の補佐官&側近。
                     この世界に命が誕生した際に、
                     金色の母が、リナにお祝いとして、与えた存在
                     (とゆーか、それように、創り出した)
                『深淵の補佐官(アビス・ラズ・ポート)』
            別名、『紫蒼の朱玉(パール・レッド・ラズリ)』
        
         
$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$

   ・・・・・・・・・よーやく転生話ですぅ・・・・。
   ・・・・・・・何話しになるんだ!?(滝汗)・・・・・・。
   あ・・・あはは(どうにかなるさ!こらまて!)



#####################################

エデンの園  ~第31話~

ごぉぉぉぉお・・・・。
    辺りを炎が包んでゆく。
    「えぇぇぇぇん・・・えぇぇんん・・・。」
    泣き喚く子供の声。
    「お!まだこんな所に子供が生きてるぞ!」
    すでに。
    目の前には。
    動かなくなっている、四つの体。
    にやりと、下卑た笑いをしているのは。
    いきなり、襲撃してきた何者かの一人であるのは。
    間違いはないのだが。
    だがしかし。
    まだ、二つにも満たない少女に。
    それが理解できるであろうか。
    「ままぁ、ままぁ。」
    そう言って、すでに動かなくなっている母親の体を揺さぶるのみ。
    その体温がどんどんと冷たくなってゆく。
    ―確か、一年ほど前に。
    こういうのを経験した。
    目の前で。
    弓で撃ち殺された・・・大切に一緒に過ごしていた、家族の一員。
    そのウサギが。
    「ふむ・・・・・。栗色の髪に・・紅の瞳・・。
     よし!この子に違いない!
      やろうども!標的を発見したぞ!」
    『おおおおお!ついに、古の力が我らの手に!』
    どよめきたつ声。
    「・・・・・・・にげ・・・・・・り・・・・・・な・・・・。」
    冷たくなってゆく体から。
    感じ取られる思念。
    そして。
    その思念が。
    掻き消えるようにと薄くなってゆく。
    「・・・・・・・・・・・・・ままたちになにしたの!!」
    その紅の瞳に、涙を浮かべて。
    いきなり、家族団らんで。
    食事をしていた最中。
    襲ってきた大の大人たち。
    歯を食いしばり。
    そのまま。
    「・・・・・・・・・ゆるさない!!!!」
    きっと。
    その紅の瞳を燃え滾らせて―。


    手をかざす。
    ―その力は使っちゃ駄目よ?リナ?―
    そう母親から諭されていた・・・・・その力を使うために。




     どぉぉぉぉぉぉぉんんんんん!!!!!!



     次の瞬間には。
     大爆発と共に。
     辺りは、その家を中心に。
     半径数百メートル四方。
     完全にクレーターと化していっていた・・・・・・。





     それは、ある日の出来事・・・・・・。






     「・・・・・ねぇ?」
     ベットの上で、まるでねだるような声。
     「その気がない。」
     そっけなく言って。
     ベットから起き上がり―服を着る。
     「こ・・・の!○×△!!!!」
     罵声を浴びせる。
     全裸の女性。
     プロの意識が敗北を示す。
     まさか、自分だけがいかされまくって。
     あいてを喜ばすことができないとは。
     しかも・・・・・。
     ジャラ。
     そのまま。
     ベットの横の小さなテーブルに。
     皮袋を置いて。
     その中に金貨が入っている。
     ―・・・一晩の代金である。



     カララン・・・。
     コップの中で揺れる氷。
     「・・・・・また飲んでいるのか?」
     あきれたような声。
     「・・・・まあな・・・。」
     ぐびっ。
     そのまま、一気に、アルコール度数が高いそれを飲み干す。
     視線を映せば。
     自分よりも数歳ほど下の。
     黒い髪に端整な顔立ちの男性がいる。
     「・・・・お前、いつか・・・・死ぬぞ?
       夜は寝ないで女の相手かもしくは、こうして酒ビタリなんて・・。」
     はぁ・・・。
     溜息をつく。
     「・・・・・・・・・寝たくないんだよ・・・・。」
     物心つく前から。
     眠るといつも、夢を見る。

     その夢は。
     いつも、彼を無力感にと際なまさせてゆくには十分過ぎるほど。
     霧の向こうに見える人影。
     霧の中に見え隠れする栗色の影に。
     そして、おそらく、確信がもてるが。
     その人物の紅の瞳。
     近づこうとすると・・・・。
     ・・・・鈍い音とともに。
     その人物は崩れ去る。
     目に飛び込むのは。
     その人物が、自らの胸をその手にした剣で突き刺しているところ。
     その人物―女性の姿や顔は見えないが。
     「・・・・・・・・・!!」
     名前を呼ぼうと、近づこうとして目が覚める。
     いつも、助けられない。
     そのまま、まるで闇にと溶け消えるように。
     消滅してゆくその彼女。
     ―助けられないのがもどかしく。
     ・・・・・・・・・何よりも、笑顔が視たかっただけなのに・・・。
     その思いが目覚めたときに常にと付きまとう。
     

     家を出て。
     彼の家庭も少し事情があるにしろ。
     そのまま、まるで、死に場所を求めるかのようにの。
     かなり危険な傭兵暮らし。
     それでいて。
     少しでもその夢の中の彼女を助けたいと。
     物心つく前から現実世界で必死に腕を磨いていたせいもあり。
     すでに、その剣の腕は、誰にも負けられないほどにと。
     成長を遂げている。
     ―だが。
     現実と夢は違う。
     いつも、手を伸ばすと。
     その胸にと剣をつき立て、倒れてゆく、栗色の髪。
     

     「・・・・お前なぁ・・・・。ガウリイ・・・・。
       いくら寝たくないっていっても・・・夢だろ?」
     その言葉に。
     金髪碧眼の男性は振り向きもせずに。
     「・・・・・・・・ゼルには分からないさ・・・この気持ちは・・・。」
     助けられなかったというその無力感と。
     そして・・・・。
     この気持ちが何なのか。
     彼は理解していない。
     「・・・・さては、お前・・その夢の中の『女』に・・・惚れてるな?」
     そういって。
     少しどうにかガウリイの気を紛らわそうとするその親友でもある、
     彼―ゼルガディスの言葉に。
     「・・・・・・・・そうかも・・・・な・・・。」
     そのまま。
     すでに何杯目か。
     からになったコップに。
     再びアルコールを注いで。
     一気に飲み干してゆく。


     長い夜の時間をつぶすたびに。
     女達とも関係を幾度ももった。
     ―だが、それ全て本気になれずに。
     一晩限り。
     最近は、それすらも億劫になって。
     こうして、酒にとおぼれている。
     何かを忘れているようで。
     それでいてもどかしくて。
     ・・・・・・・・何がどうと理解しているわけではないが。
     ―守りきれなかった自分が悔しくて。
     自暴自棄にも近いその感情。
     それが。
     守りきれなかった人。
     というのが、夢の中に出てくる『彼女』だと。
     漠然と理解できているから、余計にたまらない。
     眠っても、完全にと眠れるわけもなく。
     かといって、眠らないと人間は死ぬわけで・・。
     極限にまで体力を使ったり、アルコールに頼ったりとするものの。
     ―それでも、やはり、完全にとは眠れない。
     子供のころは。
     あまりに眠れないので。
     夜に剣の稽古などをしていたりもしたし。
     夜になって、やってくる。
     暗殺者や、刺客達を相手に。
     その血の匂いで眠りについたこともしばしば。


     まるで、ただ、意味もなく、生きている。
     そんな無力感にさえなまれつつ。
     金髪碧眼長身の彼―ガウリイ=ガブリエフ。
     傭兵クラスとしては、無限のライセンスを持っている、彼は。
     まるで死に場所を求めるかのように。
     危険といわれる仕事を優先し。
     こなしてゆく―。





      「・・・・・・道に迷ったか?」
      かなり胡散臭い依頼ではあった。
      この辺りにある村を調べてくれというのは。
      だが。
      依頼料が結構よかったのと。
      暇だったので受けた。
      ただそれだけのこと。
      辺りには、生い茂る木々が鬱蒼と茂り。
      この辺りには、人の気配などまったくしない。

      カサリ・・・・。

      やがて、しばらく進むと。
      そこに。
      半径二百メートル四方の。
      どうみても、自然とは調和していない。
      湖が鬱蒼とした森の中に突如として出現してゆく。

      「・・・・・何でこんな所に湖が?」
      そういって。
      その湖に近づこうとしたその刹那。
      「ギャギャギヤ!!」
      「ちっ!」
      その声が何を意味するのか。
      肉食性の獣。
      並大抵の剣などでは太刀打ちできないその皮膚の硬さは。
      かなり、やっかいな相手として。
      一般には怖れられている―ギアナ。
      ギアナとはそれの認証である。
      彼にとっては。
      そんなものは、何でもない相手なのであるが―。


      「ファイアー・ボール!!!!」


      ドゴォォォォン!!!!
      「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
      ごぉぉぉぉぉ・・・・。

      湖の方から。
      聞こえてきた声と共に。
      その灰色の巨体をのた打ち回らせて。
      四つ生えている角を地面にとこすりつけ。
      三つあるその目から光が失われてゆく。
      赤い炎にと包まれて。
      燃え尽きてゆくギアナ。


     ぱゃり。
     湖の方から。
     何かが上がってくる音。
     ―どくん。
     今までにない高揚が彼にと襲い来る。
     その肩より少し長い髪を。
     水でペットリと体にと貼り付けて。
     それでいて、他はあまり揺れていないのは、どういうわけか。
     湖から。
     歳のころならば、七歳か八歳かそこら。
     そして。
     湖から出。
     ぶるっ!
     と髪を振り。
     その栗色の髪から水滴があたりにと滴り落ちてゆく。
     「・・・・・あんた・・・・だれよ?」
     幼いながらにしっかりした声。
     その紅の瞳が、強くガウリイの碧い瞳を見据えてくる。
     「え?俺か?俺は、ガウリイ。ガウリイ=ガブリエル。」
     さらりと自分でいって、びっくりした。
     初対面の人物に。
     いきなり名乗ったことなど。
     この十八年間、一度タリとてない。
     「おじょうちゃんは?」
     さらにいきなり名前を聞いている自分に少し驚く。
     スパパァァァン!
     いきなり、頭に何かが触れて叩かれる音と痛み。
     「あたしは、『おじょうちゃん』じゃなぁぃ!
      あたしには、『リナ』っていう名前があるんだから!」
     視線を向ければ。
     湖の側にいるガウリイの横にと湖から上がり。
     その手にしている何かで。
     ガウリイの頭をはたいたらしいが。
     「何なんだよ!?その靴は!?
       人の頭をそんなもので叩いてもいいのか!?」
     思わず抗議する。
     こんなに、人と話すことなど。
     今までにないことであるにも関らずに。
     「あんたが悪いんでしょうが!
       あんた!ここ!どんなところだかわかってるの!?
        ギアナの大量繁殖地よ!?ここは!
          この数年間ずっと!」
     そういいつつ。
     手にしている、小さな、紺色の靴をその足にと立ったまま、履いている、
     少女の姿。
     「そういうおじょうちゃんは、そんなところでなにしてるんだよ!」
     まさか、いきなり、頭をしかも。
     その靴で叩かれる。
     という、予想外の出来事に。
     彼でも自分でも信じられないほどに。
     警戒するまもなく。
     地でそのまま、少女にと語りかけるガウリイ。
     その行為に、多少、言ってしまってから、自分で少し驚き目を見開く。
     「あたしは・・・・・墓参りよ・・・。
       この湖のそこに・・・・母さんと父さんと・・・・お爺ちゃんとお婆ちゃんが・・。
         ・・・・眠っているのよ・・。」
     かつて。
     自分が作ってしまったこのクレーターは。
     五年。
     という歳月を得て。
     今は、雨水などがたまり。
     完全にちょっとした湖となっている。
     そして。
     そのまま、きっとガウリイを睨むと。
     「あんた!生きたくても、生きられない人だっているんだからね!
       そんないつ死んでもいい瞳なんてしてるんじゃないわよ!」
     ボガッ!
     そう、言い放ち。
     駆け抜けざまに、ガウリイのみぞおちに一発いれる。
     「ぐっ!ちょ・・・ちょっと・・まてぃぃ!」
     「ふん!命がおしかったら!
      とっとと立ち去りなさい!さっきのは、気まぐれだかんね!」
     だっ!
     それだけ言い放ち。
     駆けてゆく少女。


     今のは・・・。
     さっきの。
     それで、さきほどの攻撃は。
     彼女の仕業だと。
     納得するが。
     しかし、それは、もう始めに、その気配で彼女が放ったものだと理解していた。
     そして。
     「確か・・あれは・・・古の・・・失われた・・力・・・・。」
     少女―リナと名乗った少女が使ったのは。
     今や、失われた、古の力。
     『魔法』というもの。
     だが、それに興味を引かれるよりも。
     少女と会話したことによって。
     なぜか心が満たされてゆく感覚が浮上してくる。
     

     「・・・・・リナ・・・・・か。」
     なぜか。
     もう一度・・・・あいたかった。
     無償に。
     それがなぜかは分からないが。
     とりあえず。
     村は見つからなかったと。
     報告を済ませて。
     数ヵ月後。
     彼は、仕事も何も関係なく。
     その森にと足を踏み入れていた。


     少女に出会ったその日。
     彼は、生まれて初めてといっても過言ではないであろうか。
     初めて。
     眠りにつくことができていた。
     ―心の奥底で。
     今度こそ・・・・・守ってみせる・・・。
     という感情がわきあがる。
     「・・・・・・・・・・・・・あんな反応・・・初めてだったな・・。」
     くす。
     少女が自分の容姿に惹かれたわけでもなく。
     しかも、出会い頭にいきなりの靴で頭を叩かれるなど。
     出会いとしては、かなり強烈である。
     思わず少女のことを思い出すと。
     うまれてこのかた、笑ったことなど思い出せないというのに。
     思わず笑みがこぼれる。
     「・・・・・・・・・・・・・・・・・また・・・・あいたいな・・・。」
     ただ。
     あの瞳に会いたかった。
     それが何なのか。
     わからないが。
     ただ・・・無償に。


     そして。
     今。
     彼―ガウリイは、少女と初めてであった、その森に。
     再び足を踏み入れてゆく。



                                      -続くー

#####################################


     ・・・・・・・途中まではほのぼのです・・。
     この転生話は・・・・。
     とりあえず。
     リナ、人としての初めての転生です。
     ・・・・というわけで(何が?)
     力、さすがに始めてでもあるので・・・もってます。
     閉じてるので完全ではないですけど・・・。
     ちなみに、参考は、『ルナ・シルバーストーリー』のルナv(こらまて!)
     とあるRPGゲームv
     あのルナも女神が転生した女の子だったし(だからまてってば!)
     ではではvv
     ちなみに。
     リナ、七歳。もう少しで八歳。
     ガウリイ・・・・十八歳です。
     ・・・・・本当はちょうど一回り違わそうかともおもったんですけど・・。
     ・・・・・三十の男性が・・・・・・・というのは犯罪のような気がして・・
     ・・・・・(まてぃ!)
     ではではv
    
  
 


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