まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ
登場人物:リナ=インバース
正式名称:リロード=ナファレス=ドナ=ナイトメア
参考:深淵なる闇 光よりも眩しき存在 闇よりもなお深き存在
混沌を抱擁する存在 母なる海の妹にして
この世界の海を創造せし存在
『深淵なる真の王(ギャラクシーオブナイトメア)』
金色の王の妹。この世界の混沌そのもの。
登場人物名前:ガウリイ=ガブリエフ
正式名称:ガウリイ=ガブリエル
(ガウリイ=ナファレス=ナイト=ロード)←後々に(笑)
参考:リナを心配した(孤独をみた)
エル様と、ルナが、リナを思ってたら、
その思いの反動で、生まれでた魂。
おまけ?設定:
エリアンヌ(エリー):リナとガウリイの長女(妹)
(リナにくりそつ・・爆!)
カウリイ:リナとガウリイの長男(兄)
(ガウリイにくりそつ・・爆!)二卵性の双子です(笑)
リナス:エリーとカウリイの妹
(両親を助けるために、未来からやってきてます・笑)
リナ譲りの栗色の髪に、瞳の色は、ガウリイ譲り。
性格は・・リナそっくりです(笑)
登場人物名前:ルナ=インバース
正式名称:ルナティック=スィーフィード
参考:深遠の真の王の補佐官&側近。
この世界に命が誕生した際に、
金色の母が、リナにお祝いとして、与えた存在
(とゆーか、それように、創り出した)
『深淵の補佐官(アビス・ラズ・ポート)』
別名、『紫蒼の朱玉(パール・レッド・ラズリ)』
更なる裏暴露設定(まて!)
エデン世界
大まかに、四つの大陸に分けられる。
ユグラシドル大陸・オーディル大陸・ジール大陸・
マナ大陸
この世界(リナが抱擁する世界)において、
初めてといっていいほど、命あふれる星。
まだ、ここまで、他の星達は発展してない。
魔王ユージン・神マナティスが治める世界。
ユグラシドル大陸第一皇女:
アメリア=トゥエル=ユグラシドル
オーディル大陸第一王子:
ゼルガディス=マナ=オーディル
ユグラシドル王家巫女頭:
シルフィール=ラナ=サイレス
$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$
唯一に近いほのぼの話し!!
(お゛い゛!)
この後。
リナの猫パターン・・にいきなり話しを飛ばします・・。
そーして。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・。
少しばかり。
人に転生した、リナとガウリイをやって・・・。
そーして・・。
闇の行方にと入ります・・・。
んではでは・・・・・。
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エデンの園 ~第25話~
ことことこと・・・。
軽やかなまでの包丁の音と。
暖かい何かのスープの匂いで。
意識が浮上してゆく。
「・・・・う・・・・。」
まず目を開き。
飛び込んできたのは。
見慣れた天井。
・・・・・?
一瞬、理解ができないガウリイ。
記憶をめぐらせると。
確か。
家に戻る最中。
急襲されて。
怪我を確か自分は負ったはず。
それなのに。
どうして、自分の家にと帰り着いているのか。
負っていたはずの。
怪我の痛みもない。
それに。
自分の家の中に。
自分以外の気配がするのは。
・・・・どういうわけか。
しかも。
いつもの、夢の中の気配と同じ気配が。
「・・・・・・・・・何・・・が・・・。」
いって。
ベットから起き上がろうとするが。
体がまるで、引き裂かれるようにと痛む。
いや、肉体的な痛みでは。
これはない。
どちらかといえば。
魂からの、精神からにくる痛みであるのを。
直感的に理解する。
「な゛!?まだ寝てなくちゃ駄目!」
いって。
なぜか。
白いエプロンを付けた。
栗色の髪に、紅の瞳の女性が。
台所の方から。
その手に。お盆手にもって。
ガウリイが寝ている部屋にと入ってくる。
お盆を部屋のテーブルにと置いて。
そのまま。
ガウリイをうずめるようにと。
再びベットの中にと。
押し戻してゆく女性の姿。
「いい?まだ、精神に受けてる。ダメージ。
回復してないんだから。・・・・無茶したら駄目。
・・・・食べれる?」
いって。
ベットの側に椅子を持ってきて。
お盆に載せられた。
おかゆとスープを。
ガウリイにと見せている女性。
「・・・・あ・・・ああ・・・。」
まだ自分は夢を見ているのか?
いつも、霧の向こうで、泣いていたはずの女性。
間違いなく、目の前にいるのは。
その女性だ・・と。
確信が持てる。
ガウリイの声が。
安定しているのを聞いて。
ほっとする。
目覚めなかったら。
どうしようかと思った。
でも。
無事な様子にホットする自分がいる。
そのことに、多少苦笑する。
・・・・何で、あたしは、こうまでこいつを心配するんだろ??
と、苦笑交じりに少し笑いつつ。
差し出される、スープのお皿を。
スプーンを使って口に運ぶ。
その、絶品ナまでの味が。
ガウリイの口に広がってゆく。
「いい?早く回復しなさいよ?
とりあえず、あんたが回復するまでは。
あたし、ここにいるから。」
そういって。
ガウリイの頭の下に敷いていた。
タオルを取り替え始める。
「・・・・回復・・するまで?」
「そうよ。・・・・ほっとけないでしょ。」
その言葉に。
「・・・・・・・なら、ずっと回復しなくていい・・。」
かたん。
食事を勧める手を止める。
「ナ゛!?何馬鹿なこといってるのよ!
食べないと、いくらあんたでも!体力つかないんだからね!
とっとと食べる!ガウリイ!」
無理やりに、口の中にスプーンをねじ込んでくる。
その手を掴む。
「――嫌だ!やっと・・・・・やっと会えたのに!リナ!!!!!」
――――――――――――・・・・・・・・な・・・・・・で?
手を掴まれると同時に。
発せられた。
ガウリイの台詞に。
思考が混乱する。
「・・・・・な・・・で?あたし・・・・名乗って・・・・な・・・・・・い・・・・。」
声が震えるのが、自分でわかる。
姿を見た刹那。
名前を思い出していた。
その全てを。
「お前が側に居てくれるなら!
俺はずっと、このままでいい!回復なんてしなくていい!」
そのまま。
硬直しているリナを抱きしめる。
な゛な゛な゛な゛!?
「何馬鹿なこといってるのよぉ!
何で、あたしの名前を思い出したのかは、わかんないけど!
馬鹿なこといってないで!とっとと体力つける!
でないと、あんたが困るでしょうが!」
自分で気付かないうちに。
真っ赤になって叫んでいるリナ。
リナは、自分が真っ赤になっていることに。
まったくといっていいほどに。
気付いていない。
「だって・・・・治ったら・・また・・・リナ・・・。
手の届かないところに・・・いくんだろ?
だったら・・・・リナが居てくれるなら・・。
俺は・・・俺は・・・・。」
その言っている言葉が弱々しくて。
泣きそうになっている言葉が痛々しくて。
だ・・・だぁぁ!
「だぁ!男が訳のわかなんいことをいわない!
とにかく!何でかしんないけど!
ある程度思い出しているんだったら、話は早いわ!
なんか、あんた、狙われているようだから!
それが解決するまでは側にいるから!」
必死に、ガウリイを押し戻して。
真っ赤になって、叫ぶリナ。
「本当か!?」
「だぁ!もう、このあたしに!
二言はないわよ!それに、ソウ何度も。
あたしのせいで、あんた達の命を狙われちゃ。
あたしも寝覚めがわるいかんね!」
リナの言葉に。
顔を輝かせる。
「ほら!分かったら、とっとと食べて回復する!」
いって。
再びガウリイの口に。
スプーンを押し込むリナ。
結局。
そのまま。
リナがお皿の中身。
全てをガウリイの口に、スプーンで食べさせて。
食事を終わらせる。
「ほらほら!病人はとっとと寝る!」
「絶対にいなくならないよな!?」
「でぇぇぇぃ!くどいわぁ!
あいつは絶対にまた来る!それまではここにいるわよ!」
叫ぶリナの声を。
安心と不安が混じりつつ、その耳に届かせて。
そのまま。
睡魔に襲われるようにと。
ガウリイは眠りについてゆく。
「さて・・・何で、こいつ??あたしのこと・・。
名前・・覚えてるのよ??」
いって。
とりあえず。
今のやり取りで。
ベットのシーツなども一瞬で取り替えていたリナは。
それらを洗濯しようと。
部屋から出てゆこうとする。
と。
椅子から立ち上がると。
ピン。
何かが、つっかえる感覚。
みれば。
リナの服の端を。
ガウリイがしっかりと握り締めたまま。
眠りにと入っていた。
「???」
それをみて。
首をかしげつつ。
手を振り解こうとすると。
「・・・・・く・・・な・・・・いくな・・・・リナ・・・。」
うなされるようにとつぶやくガウリイ。
「・・・・・・・・・・・・馬鹿・・。あたしは、とりあえずは。
今のところ、何処にもいかないから。
あんたは、ゆっくりと養生しなさい。ガウリイ。」
そういって。
ガウリイの額に手乗せると。
安心したようにとその苦悶の表情に満ちていた顔が。
綻んでゆく。
その寝顔にふと。
苦笑し。
「・・・・何やってんだろ・・・・あたし・・・・。」
一人、自問しつつ。
それでも。
やはり無視できずに。
「ま、とりあえず。これ、とっとと洗濯して!
次は部屋の掃除だ!」
・・・・リナは気づいてないが。
その行動を。
第三者から見ると。
はっきりいって、新妻のような行動である。
そのことに。
まったくリナは理解すらもしていなかった。
「ガウリイさん!怪我したって・・大丈夫なんですか!?」
バタァン!
数日後。
ガウリイの家に。
訪問者がやってくる。
勢いよく、扉か開かれる。
そこにいたのは。
黒い髪を肩で切りそろえた、ばっちりとした顔立ちの少女に。
同じく黒い髪をしている男性。
それと。
ストレートの髪を伸ばしている巫女の服を着た女性。
女性二人に男性一人。
「あら?ガウリイ、お客さんよ。」
いって。
出迎えに出てきたのは。
栗色の髪に紅の瞳の。
歳のころならば。
十六、七程度の女性の姿。
『・・・・・・・・え?』
何か懐かしいような。
それでいて、昔から知っているような感覚に捕らわれる三人。
「ちょっとまってね。
ガウリイ!ほら!アメリアに、ゼルにシルフィールが来てくれたわよ!」
リナが奥にと向かって叫ぶ。
どうして、自分達の名前を知っているのか。
ということにも疑問を感じるが。
それよりも。
この家に。
ガウリイが、女性を連れ込んでいる。
というのに驚愕する。
しかも、リナは、エプロンを身に着けていたりする。
どう見ても、どこかの専業主婦。
それ以外の姿でも何ものでもない。
という事実に。
まったくリナは気付きもせずに。
かいがいしく、ガウリイの身の回りの面倒を。
ここで一緒に住みながら。
見ている今の現状。
ガウリイがリナに何かいうたびに。
リナが自分でも気付かないうちに。
真っ赤になって。
多少、ガウリイを力にて吹き飛ばしていたりもしているのであるが。
それは。
どう見ても、新婚夫婦のじゃれあいにしか。
第三者の目には映りはしないという事実に。
リナは、そのことにも。
これっぽっちも気づいてないのであるが。
「まったく。あ、ちょっとまってね。今、あのくらげ。
呼んでくるから。」
ちなみに。
リナが一緒に生活を始めて。
ガウリイに付けたあだ名がクラゲである。
言って。
奥にと入ってゆく。
「ほら、ガウリイ!アメリア達が来たってば!
いい加減に起きなさいぃ!」
スパパァン!
ガウリイが、ベットから起きれるようになって。
リハビリがてらに。
無理やりにガウリイを起こす手段として。
リナが開発した、ダイヤモンド製の、はりせんが。
ガウリイの頭を直撃してゆく。
ガウリイとしては。
リナに起こされるのが、うれしくて。
リナが自分の側にいる。
という実感が得られる瞬間でもあるので。
わざと、なかなか起きないのであるが。
そのことにすら。
リナは、気付いていなかった。
他の存在などの、全てを見通すリナなのだが。
なぜか。
ガウリイに関しては。
そーいったことごとくの事柄を。
見抜くことが出来ないのである。
ガウリイは、無意識下のうちに。
その魂の奥底にと眠っている、
金色の王の力と
深淵の補佐官(アビス・ラズ・ポート)
その二つの力を。
無意識下で使いこなしているからに他ならないのであるが。
彼の魂は。
この二人のリナを心配する感情より。
誕生している。
という事実をーリナ、深遠なる真の王(ギャラクシーオブナイトメア)は。
今だに知らない―。
こぎみいい音と共に。
「はいはい。おきてるってば。」
いつも。
起こされるたびに。
にこにことしているガウリイに首をかしげつつ。
「・・・あんた?マゾ?」
繭をしかめていっているリナ。
「いやぁ、リナがちゃんと、ここにいるって。
その痛みだからな。」
にこにこといいつつ。
起き上がるガウリイの台詞に。
「何、わけのわからないことを言ってないで!
とっとと、着がえんかぃ!」
「ほいほい。」
いうなり。
いきなり、
リナの目の前で。
服を脱ぎ始めるガウリイ。
「って・・きゃぁぁ!何考えてるのよぉ!
あたしが部屋から出てからにしなさいよぉ!!////」
ポ゛スン!
マクラをガウリイにと投げつけて。
真っ赤になりつつ。
部屋から出てゆくリナ。
ゼイゼイ・・・・。
部屋の扉を勢いよく閉めて。
真っ赤になりつつ、息を整えるリナ。
そして。
「・・だから、何で、あたしはあの程度のことで、
こんなにも動揺しているのぉ!?あたしの馬鹿ぁぁ!」
自分に一人突っ込みを入れているリナであった。
リナはなぜ。
自分がガウリイに関して。
こんなに動揺するのか。
その理由に、これっぽっちも、気づいてない。
「はい。」
いいつつ。
とりあえず、テーブルに案内して。
三人にお茶を出しているリナ。
「あの?あなたは?」
アメリアがリナにと質問する。
「ああ、あたし?あたしはリナ。
リナ=スレイヤー。」
リナの自己紹介に。
「どうして、ガウリイ様と一緒におられるのですか?」
質問してくる、長い髪の女性―シルフィール。
「どうしてって・・・。
そうねぇ。これ以上、あいつにあたしのせいで。
傷ついてほいくない・・から・・かな?」
いって。
とりあえず、完結までに。
自分を狙っている輩が。
何を考えているのか。
ガウリイを狙っているから。
その輩をやっつけるためと。
被害が、関係のない、ガウリイに及ばないため。
そういった意味合いのことを説明するリナ。
まあ、事実でもないが、嘘でもない。
大まかなところは。
あっているのであるからして。
どこか。
遠くをみつつ、言っているリナの台詞に。
三人とも、ずきり。
胸の奥が痛む。
以前にも、同じようなことがあったような気がする。
それは、いつのことだったのか。
三人が三人とも、同じ思いに刈られていると。
「よお、アメリアにゼルがディスにシルフィール。
何の用だ?」
いって。
着がえたガウリイが。
その場にとやってくる。
上に藍色の服を着て。
下に紺色のズボン。
かなりラフの格好であるが。
「・・・いや、何のようだって・・ガウリイさん・・。
元気そう・・・ですね?」
唖然としているアメリアに。
「お前が襲われたってきいてな。」
あまりのガウリイの代わりように。
多少あきれつつ、つぶやいているゼルガディス。
シルフィールもまた。
しばし言葉を失っていたりする。
彼等が知っているガウリイの姿は。
いつも、冷え冷えとした空気に包まれて。
どこか痛々しく、近寄りがたいまでの。
痛烈なるまでの冷たさをたたえているガウリイの姿。
だが。
今部屋の奥から出てきたのは。
その気配もどこにやら。
全身から、幸せオーラを噴出しているような。
緩んだ顔立ちに。
冷たいまでの冷たい光のないような碧色の瞳のその瞳の色は。
暖かな光にと包まれていたりする。
まず。
ガウリイをよく知っているものですら。
その代わりように。
本人なのか?と疑問符を投げかけるほどの。
その代わりようであるのである。
「セイルーン王室に。
異界のものが、侵入してきたんです。
それを締め上げて、はかせたところ。
何でも、ガウリイ様の命も狙われているとか。
そう聞きまして。しかも、来る途中の噂では。
ガウリイ様が怪我を負ったとか。」
淡々と、とりあえず、ガウリイの代わりように、呆気にとられつつ。
説明するシルフィール。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・そーいや・・・。
何か、かなり下っ端の反逆者が・・・いってたような・・・・。」
その言葉に。
頭を抱えているリナ。
まあ、あのような、下っ端ならば。
普通の人ですら。
どうにかできるほどの程度の実力しかもってないし。
それより。
ガウリイの方を優先していたリナ。
結局。
当然のことながら。
精霊などの力を濃く受け継いでいる。
アメリアの父の力の前に。
あっさりと掴まったのであるが。
その掴まる刹那。
―この国王は、本当に人間か!?―
などと、その刺客は。
叫んでいた事実は。
そのとき。
周りに居たものたちしか知らない事実。
何しろ、あっさりと。
素手で、それを倒したのであるからして。
「何か、生きることのすばらしさを。
一日ばかり、じっくりと説得をしていたところ。
消滅しちゃいましたけど。それ。」
ずずっ。
出された紅茶をのみつつ、言っているアメリア。
「まあ、とりあえず。
どうやら、聖なる攻撃に弱い。ということが判明いたしましたので。
四六時中、王宮の中に。
聖なる母を称える賛歌を。流すことで全員の意見が同意しまして。
それから、刺客なんかは、近寄りもしませんけど。」
追加説明をしているシルフィール。
以前。
リナが、ユグラシドル王宮に滞在している時に。
教えたことのあるその内容が。
歌となり、姿を変えて。
この時代のセイルーン王家にまで引き継がれている。
ちなみに。
その内容とは、自分のことと。
姉たる存在の金色の王のこと。
それらが含まれている内容であるのであるが。
「ま・・まあ、無事で何よりだ。ガウリイ。」
こほんと咳払いを一つしているゼルガディス。
「あ、そうだ。皆、どうせ昼ごはんまだでしょ?
ガウリイ、あたしちょっと、昼の材料。
買ってくるから。それじゃ、みんな、ごゆっくり。」
ふと日が高く上っているのに気付き。
ぱたぱたと。
買い物の準備をして。
買い物籠を片手に。
一言、アメリア達にと断って。
近くのお店にと買い物に出かけているリナ。
まあ、リナの買い物は。
近くといえども。
ガウリイの力になりそうなものであるならば。
別の星などにも買出しにいっているのであるが。
始めのうちなればこそ。
リナは、その材料の全てを自ら。
作り出しては料理していたのであるが。
ここ、最近。
物質世界の材料を生かして。
料理する楽しさを。
発見しているリナであった。
「・・・・しかし、よくまあ、お前が。女に興味をもったな・・。」
つくづく感心しているゼルガディス。
「そうですわ。ああ、これで、ガウリイ様に泣かされた女性たちが。
さらに嘆くこと間違いなしてすわ。」
一人、からかうように悲観しているシルフィール。
「でも・・あのリナさん・・・・何処かで出会ったような気がします・・・。」
遠くを見つめているアメリア。
確かに。
自分は。
彼女のことを知っている。
そう。
遠い、記憶の何処かで―。
それが思い出せないから。
よけいに、気になる。
「ああ、そのことか。ゼル。
昔からいってたろ?夢の中に出てくるっていう女性。
それが、彼女―リナだよ。・・一目で分かった。」
いいつつ。
にっこりと微笑むガウリイ。
「夢の中って・・・すごいです!まさに、それこそ、運命の出会い!
ガウリイさん!リナさんといつ結婚するんですか!?」
――ブブブゥ!
アメリアのいきなりの発言に。
ゼルガディス、シルフィールが。
口に含んだ紅茶を。
噴出してゆく。
「いや・・・。リナのことだから。
そんなこといったら・・二度と会えなくなるだろうから・・。
今のままでいいんだよ。リナが側にいてくれる。
今の現状のままで・・・な。」
結婚などということで。
リナを束縛したくない。
まず、リナの性格的に。
そんなことを口に出したら。
二度と。
たとえ、どんなことがあろうとも。
二度と、自分の前に姿を現してはくれないような気がするから。
――それが怖い。
だから。
リナが側に居てくれるなら。
・・・・・・・・たとえ、それがどんな理由であろうと。
――今は、それでいい。
少なくとも。
リナが、自分の側で。
笑っていてくれるのであれば。
「そんなの間違ってます!」
アメリアの言葉に。
「まあまあ、アメリア。人にはそれぞれ。
事情ってものがあるんだから。」
「俺は、リナが側で。笑っていてくれるだけで―それでいい。
それじゃ、駄目なのか?」
にっこりと、本当に幸せそうにときっぱりと言い切るガウリイに。
何もいえなくなるアメリア。
「ガウリイさんはそうかもしれませんけど!
乙女にとって、好きな人と一緒に暮らして。
一生を約束する結婚という約束は、憧れなんです!」
断言するアメリアに。
「―それで、リナが居なくなったら?
・・・・・・・・・俺は、その方がいやだ。」
自分は、気にしてないが。
リナはまず。
立場を考えるであろう。
そして―また。
自分の記憶を封印するであろう。
そう確信が持てるから。
だから。
――今のままの関係で。
それでいい。
リナが立場など関係なく。
そう思ってくれる日が来るまで。
ただずっと待つだけで。
―それで・・いい。
ガウリイのその台詞の奥に。
リナが居なくなってしまう恐怖を見出すアメリア達。
確か。
以前にもこんなことがあったような気がする。
そして・・。
あのときは・・・・どうなった?
―確か・・・・・・・・。
キオクをケサレテ。
ジブンタチノコトノスベテモワスレタノワ・・イツノコト?
三人の脳裏に。
ふと。
同じ情景が一瞬浮かび上がり。
瞬く間に掻き消えてゆく。
それは。
リナがその力をもってして。
消したはずの。
自分に関する、彼等との関りの記憶の端々―。
ガタ!
誰ともなく。
三人が、三人。
一斉に。
椅子から立ち上がる。
『リナ(さん)って・・・・!?深遠なる真の王(ギャラクシーナイトメア)(様)!?』
驚愕の表情を浮かべつつ。
叫ぶ三人に。
ガウリイは。
軽く微笑みつつ。
「・・・・・お前らも思い出したか・・・。
とにかく、俺は・・・リナがいなくなるような真似だけは・・したくない・・。」
そういい。
リナが入れてくれていた紅茶を。
飲み干してゆくガウリイ。
ちなみに。
ガウリイのこれは。
薬煎紅茶。
リナがガウリイの体のためを思って。
自らがブレンドした薬草などの数々が。
含まれている。
アメリア達が思いだした事実を。
一応。
他に気付かれないようにと。
その力をセーブしているリナは。
買い物籠もって。
只今―。
交渉していた。
「おっちゃん!これ、もうちょっといってみよう!
これと、これとあれも買うから、これだけにまけてv」
「いや、その金額だと・・・なぁ・・。」
「それじゃ、これも買うから!これだけで、銀貨十枚!
うーんvあたしって何て太っ腹v」
ざわざわざわ。
あまりの見事な駆け引きに。
すでに。
店の周りには。
ギャラリーで埋まっていたりする。
何しろ、小柄で華奢で。
かなりの美少女が。
値段交渉をしているのである。
しかも。
今まで全戦全勝。
店の主人とは面白くないが。
だがそれでも。
彼女が買い物に来るだけで。
結構ギャラリーなどが多くなり。
それでお得意先も増えている事実もあるからして。
無碍には出来ない。
―結局。
リナは、店の品。
一通り全種を含めて。
銀貨十一枚で。
ゲットしていた。
「やれやれ・・・・・リナちゃんにかかったら・・。
だいなしだな・・。」
いいつつも。
結局は。
いつも、何かをおまけしてくれる。
商店街の人々であった。
リナはここ数日で。
すでに、この辺りでは知らないものがいないほどに。
違う意味で、有名にとなっているのを。
そのことにも。
リナは気付いていない。
この周りの周辺一帯では。
当然。
全員が。
リナが、ガウリイの新妻だ・・と。
思いこんでいるという事実にも。
リナは当然のことながら。
気付いてすらもいなかった。
-続くー
#####################################
あとがきもどき:
薫:唯一のほのぼのvv
ある意味。
本気の新婚生活真っ只中の、リナとガウリイ(笑)
ただ。
夫婦の、恋人の営み(お゛い゛!)がないだけで。
周りはそーはみてないとゆー(笑)
ガウリイは気付いててわざとリナには言ってませんが。
リナのみが気づいてないという(爆!)
いいのか!?それで!?
一応、この世界の核たる。
深遠なる真の王!?(笑)
・・・・・リナはあくまでリナ・・・・ということですね(^・^)
んではではvv