まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ
こんにちわ♪
はい・・・・・。
ガウリイ達・・死んじゃいました・・・(汗)
残された、リナの決断は?(そーいう問題か!?)
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エデンの園 ~第21話~
「さて・・・・じゃ、けじめをつけにいきますか。」
その目は、すでに、深遠なる真の王の瞳とその姿。
自分が無意識のうちに、創り出してしまったあの存在。
あれは、放置しておくわけには・・・いかない。
ふっ。
リナの姿は。
謁見室から、パレスから解け消えた。
あたりは、深遠。
「・・・・・ほう、自らくるとは・・・な。」
声が響くと同時に。
目の前に人形となった陰が浮かび上がる。
朱金色の髪に漆黒の瞳。
「・・・・・・どうして・・・・。」
その存在の力に思わずアゼンとする。
どうして、ここまで膨れ上がるのに、自分が気づかなかったのか。
そういえば、最近、歪みがあまり出ないのは。
これが関係していたからか。
リナはそれを見据える。
「貴様に、この我が倒せるかな?」
「・・・・倒せるわよ。このあたしを誰だと思ってるのよ?」
リナの目が金色に光る。
「くく。深遠なる真の王、金色の王の妹にして、
この混沌の世界の核となりし者。」
淡々というその言葉には、恐れなど微塵も感じさせない。
「・・・・分かってるじゃない。
ま、このあたしの失敗ね。まさか、あたしの感情の揺らぎから、
あんたのような存在・・誕生してたなんてね。」
リナの低い声に。
「くくっ・・・・。感情の・・揺らぎ・・ね。
本気でそう思っているのか?くくくっ・・・・。」
いらいら。
「何がおかしいのよ!アザチェス!」
意味深げに笑っているアザチェス。
その様子をみているといらいらする。
「ともかく、あんたには、消えてもらうわ。」
リナの栗色の髪が朱金色に光りだす。
その近くにいた、他の反逆者達は。
リナのその気配だけで、消滅していっていたりするが。
威圧されるような、プレッシャーがリナより湧き出る。
リナが本気になっている証。
「貴様には、無理だな。我を滅ぼすのは。
我は何どでも、よみがえる・・・くくくっ・・・。」
「何を!!二度とよみがえられないようにするに決まっているでしょうが!」
リナがにらみつける。
「ガウリイ=ガブリエルのために・・か?」
びくり。
その言葉にリナが反応する。
「・・・・ガウリイは関係ない!!
あいつを・・あんなに傷つけたあんたなんて!!」
「くくっ・・・・。それが我の力となる・・・。」
???
意味が分からないリナ。
リナがガウリイを思うその強いまでの心で、誕生しているこのアザチェス。
リナが、自分の心に気づかない限り。
そして、その想いがすれ違う限り。
永遠に、アザチェスには、リナとガウリイから力が補給されてゆく。
リナはそれに気づいてない。
「ともかく・・あんたには、消滅してもらうわ!!」
ぶわっ!
リナが、大鎌を取り出し。
構える。
「くく。少し、遊んでやろう・・。」
「身の程しらずな!」
ぷわっ!!
混沌の力が吹きすさむ。
「何なのよ・・・・何で、あんたは、簡単に消滅しないのよ!!」
リナが息をつく。
被害を最小限にしようとして、力をセーブしているためか。
まったくといっていいほどに、ダメージが与えられていない。
いや、ダメージは与えているのであろうが。
すぐさま、ダメージが回復していたりする。
リナは、こんなこと、初めてであった。
「言っただろう?我は・・・貴様の感情より生まれしもの・・・・・。」
くすくすと笑っているアザチェス。
リナが自分の心に気づかない限り。
そして、気づいても、結ばれるはずもない。
と思っている限り。
永久に無限にアザチェスには、力の補充が。
リナも気づかぬうちに、アザチェスに補給されているということに。
リナは、この時点で気づくはずもなく。
「・・・・こうなったら、被害なんて、いってられないわ。」
ガウリイ達は、まだ転生してないし。
彼らが平和に過ごせる世界があればいい。
まあ、余波などは、部下達が防ぐでしょ。
防げないと・・・お仕置き決定だしね(はあと)
などとリナは思い立つ。
「ほぅ・・・。」
意味ありげな笑いをするアザチェス。
「―――――消えなさい!!!!永遠に!!!!!」
――――――――カッ!!!!!!!
この場を。
いや、この辺りの空間全てが。
リナの放った光に多い尽くされてゆく・・・・・・・。
「我は・・・・死なぬ・・・・何どでも・・・よみがえる・・・・。
くくくくく・・・・・・・・・。」
ゆらり・・・・・・・・・・・。
姿が解け消え。
そのまま、姿が掻き消えてゆく。
はぁはぁはぁ・・・・・・・・。
「よみがえられて・・・・たまるものですか・・・。」
何なのよ・・・・あいつは。
なんで、そこまで、タフな存在になってるのよ??
まああたしの感情の揺らぎから誕生していたにしろ。
・・・・・でも、攻撃するのがためらわれたあの一瞬。
「・・・・・・何で、あいつの・・・気配があれからするのよ!!!!」
リナの紅の瞳に溜まる涙。
確かに。
滅び行かせんとした攻撃の一瞬。
アザチェスから、ガウリイの気配がしたのだ。
それで一瞬ひるんだリナ。
「・・・・あたしが、あいつの気配で手加減するとでも・・思ったの?
って・・・消滅したやつにいっても・・仕方ない・・か。」
ぽたり。
「っ・・・・て・・あれ?どうして、あたし、泣いているの?」
知らず知らずに、涙があふれ出る。
あんなやつに・・ガウリイが傷つけられた・・・。
ゴメン・・・・ガウリイ・・・・。
心で何ども謝りつつ。
ごしっ。
「よし!!あとは、あいつが平和に暮らせるように手配するだけね!」
涙を吹きとり。
リナは、その場から掻き消えた。
「おお!!アザチェスさま!」
どよどよどよ・・・・。
深遠なる真の王に消滅させられてしまった!
アザチェス配下の生き残っている存在達がざわめく。
―我は、滅びん・・・・。
「おおおおおおおお!!!!」
歓喜の声がこだまする。
―だが・・・・復活には・・・・時間がかかる・・・・・。
「それでは、我々は?」
―しばし、休暇を取らす・・・・。
「御衣。」
―我は眠ろう・・・・。力がみなぎるそのときまで・・・。
確かに。
リナは、消滅させたのだ。
だが。
アザチェスの核の部分は。
消滅などはしていなく。
リナがガウリイを思っている限り。
ガウリイがリナを思っている限り。
そのすれ違う感情がある限り。
アザチェスは・・・・・消滅することなど・・・ありえない。
「まさか、自分より、子供の方が先に死ぬとはなぁ・・・。」
ガウリイの気配が消えたのを察知して。
ガブリエル一族では、一族の中で、話し合い。
ガウリイの父であるラウリィがいう。
「どうやら、反逆者の駆除をしていてのようですね。」
まったく。
不器用なやつ。
苦笑するしかない兄である。
ガブリエル一族の長の一族、長男。
第一継承者、リュシュオン。
通称、リュク。
リュクがいうと。
「ともかく、しかし、報告によれば。
世界中から、全ての反逆者が一瞬のうちに、駆除されたとか。
これから、本格的に、各世界において、進化が進行する。
という緑蒼の王と緑の竜神様たちからお達しがあった。」
長老が口を開く。
パリサイト=ウル=ガブリエル。
『おおお!!』
どよどよと周りからどよめきが起こる。
「すると、ユージンとマナティス様は!?」
一人が意見する。
「そろそろ、この星だけでなく。
この区域全体にいかれる所存。」
紡ぎだされる言葉に。
「すると、我らは、分断して、御仕えするべきですね。」
リュクがいう。
「あと、百年かそこらで。
この星から、別の場所に拠点を移す所存。
各自、それを心に留め置くように。」
パリサイトがそこまでいうのと同時に。
ゆらり。
辺りを朱金色の光が多い尽くす。
やがて、それは、一つの人の形となりゆく。
「・・・・あら?会議中だった?お邪魔だったかしら?」
ふわ。
栗色の髪がたなびく。
『な゛!!!!!!?
深遠なる真の王(ギャラクシーオブナイトメア)様!!!?』
その人物の正体をしっている長や長老達の声が驚愕に満ちる。
その言葉に。
あわてて、膝をつく人々達。
「ちょっと・・・いい?」
こくこくこく。
汗を流しつつ。
うなづく人々。
「ガウリイ、アメリア、シルフィール、ゼルガディス。
この四人、ここの輪廻の輪にいれたから。
一応、報告しておこうと思ってね。」
ふっとリナの瞳に寂しさが宿る。
ここでなら・・・・きっと、幸せになれるから。
「リナ様が自ら・・ですか?報告に?」
目を見開く長や長老。
一人うなづいているリョク。
―ガウリイ、片想いでは・・ないよ。
やっぱり。お前とリナさまは・・・。
そんなことを思いつつ。
「そ。このあたしに関って、命を縮めたようなものだからね。
ちょっとはサービスしないと・・・ね♪」
リナがにっこりと微笑む。
その表情に、その場の全員が見惚れて思わず絶句する。
―深遠なる真の王とは・・こんなに綺麗で素敵な女性だったのか・・・。
中には、心惹かれてしまっている存在もいたりするが。
リナはそれにはまったく気づいてなかったり。
「あ、ユージンとマナティスには、すでに了解とってるから。
それじゃ、用件はそれだけ。」
じゃね♪
それだけいって、出現したのと同等に。
いきなり、姿が掻き消えている。
しばらく静寂が辺りを支配する。
「・・・・綺麗だな・・・・。あれが・・・。」
「いっとくが?リナ様に手出ししようとしたら。
完全消滅だぞ?」
リュクが苦笑しながらいう。
そういう存在を少なからず、数名は知っている。
「ま、リナ様には、想い人がいるしな。」
『誰だ?』
全員の声が一致する。
「本人、まったく気づいておられないけど。
―・・・・・・・・ガウリイ。」
どよっ!!!
一瞬、どよめきが立ち込める。
「確かに、リナ様、ガウリイのやつといると。
完全に乙女の表情してたな・・。
とゆーか、ガウリイのやつの想いも無駄になってない・・・ということか?」
それですませているガウリイの父。
ガウリイが子供のころからずっと。
リナのことを夢に見続けて。
思い続けていたのは知っている。
それが何を意味するのかまではわからないまでも。
「とすると、転生してくるガウリイが不幸になったりでもしたら?」
一人がいう。
「ここも、消滅なんじゃない?vv
何しろ、ガウリイが死ぬ原因となった相手との戦いで、
リナ様、その相手との戦いの余波において、少なくとも、
十個の世界を消滅させたようだし。」
回ってきた世界情報の情報誌にそれが載っていた。
「この世界・・・・リナ様が結界を張っていたので・・。
無事だったに過ぎないからな・・・・。」
疲れたような表情の人物がいきなり出現する。
『うどわっ!?ユージン様!?マナティス様!?』
そこに出現したのは。
この世界の神と魔王。
「釘を刺されたからな。
もし、彼らが平和に暮らせなかったら・・・・。
それなりの覚悟はしてもらう・・・と。」
魔王ユージンの実感がこもった言葉。
手小でもおこなう。
ということは、部下である自分達がよぉぉぉぉく分かっている。
「そういうことで。ここで、我らが戦うと。
影響が出る可能性がある。
―ゆえに、拠点の移動を早める。
その用に心がけていてくれ。」
「私たちは、その胸をこの世界の精霊王たちに話をするからして。」
淡々と真っ青になりつついう竜神と魔王の言葉に。
一体・・・・リナ様のお仕置きって・・・(汗)
その場の全てが、その様子から、とてつもないのだと。
理解し、冷や汗かいていたりするが。
「分かりました。では、我らも、そのように手配しましょう。」
リュクが采配を振るう。
『頼むぞ。』
会議の後。
このエデンの世界における。
この世界の中心たる惑星エデンから。
彼らが拠点移動することになるのは。
数十年以上後のことであった。
完全に混乱しないように、配慮した結果にて。
ここまで年月がかかったのである。
「・・・リナ様?」
「・・・何もいわないで。ルナ。」
何かしていないと。
あいつを思い出すから。
でも・・・・・。
「う・・・・・・ルナ・・・ねぇ・・・・。
何なの?この心の苦しさは・・・・苦しい・・・・・。」
二度とあってはいけない。
そう自分に言い聞かせるたびに。
リナの心が悲鳴を上げる。
それを払いのけるかのように。
リナは、急激に。
世界を創造してゆく・・・・・。
・・・・・きゃあ・・・・ホギャァァァァ・・・・・・・。
魔王達が撤廃する直前の時期。
今、惑星に、一人の赤ん坊が産声を上げていた。
それに続き、三名もまた・・・・・・。
ぽう・・・。
浮かび上がる映像。
見てはいけない。
けど・・・。
みずにはいられないから・・・・。
リナは、転生した彼らの様子を。
映像にと映し出し。
その映像をみる。
「・・・・ね?ガウリイ・・・?
こんどは、幸せになってよ・・・ね?」
ぽたり。
なぜか、リナの瞳から。
溢れるばかりの涙が零れ落ちた。
「リナ様、失礼したいます。」
はっ!
ルナの声に映像をかき消すリナ。
「リナ様、一応報告しておきます。
無事に、ガウリイ=ガブリエルは転生を果たし。
このたびの名前は・・・」
ガウリイのこのたびの名前。
普通の存在として。
平和に。
それがリナの望みであったがゆえに。
しかし、一応、ガブリエル家の分家にあたる。
ガブリエフ家。
金色の髪に碧い瞳の男性は。
すでに、一人で反逆者に挑んだ英雄であるガウリイの名前をとって。
この星では、ガウリイの名前をつけるのが。
一般的になっていた。
「・・・・・・・・・ガウリイ・・・・・ガブリエフ・・・・。」
「リナ様?いってもいいのですよ?」
はっ!
その言葉に、リナは目を丸くする。
「な・・・なななななに言ってるの?
あたしには・・・・かんけい・・・・ない・・・・。」
「リナ様・・・・。」
真っ赤になって涙を浮かべているリナ。
どうして、こんなにあいつのことを考えるだけで。
苦しくなるの?
あたしがあたしでなくなるほどに?
リナは胸を押さえつつ。
「ともかく、ガウリイが転生したあの世界。
・・・・何も起こらないように・・しといてね。」
ガウリイを限定して言っているのにリナは気づいてないが。
はぁ・・・。
ルナはため息一つ。
「・・・分かりました。
・・でも、しばらく、あの世界、混乱を極めますわよ?」
「・・・・わかってる。」
ギリっ。
歯をかみ締める。
いきなり、神と魔がいなくなるのである。
残る、それなりの神族や魔族はいるとしても。
上層部で、それなりの対応ができているにしても。
一般の存在達にとっては。
しばらく、混乱がつづくであろうことは。
それは、どの世界でも同じこと。
上層部が拠点を移動するときには。
すくなからず、何かしらが起こる。
だが。
それを乗り越えれば。
いたって緩やかに。
他の場所で発生した、自らの世界の魔王と竜神の光と闇の融合の力によって。
発生した力を吸収し、緩やかに進化していくのであるからして。
「・・・・せめて、もう少し後に・・・。」
リナがぽつりという。
だが。
ひとたび、輪廻の輪に乗せたガウリイ達は。
自分が近づくことをしたくなかった。
記憶を消したのに・・・。
離れたくない、自分の感情というか心があるのがわかっているから。
それがなぜなのかはわからないけど。
・・・・だから。
そのまま、関らないようにリナはしていたのである。
会えば・・・・そのまま、離れたくなくなるから・・・。
「・・・・大概のことは、ここから、操作するわ。」
「リナ様・・・・。」
リナの強い決意の現われ。
「・・・・今度こそ・・・・ガウリイには・・・・。
幸せになってもらいたいの・・・・。
ね?ルナ、協力・・して・・・ね?」
「分かりました。」
ぎゅ。
そのまま、リナを抱きしめるルナ。
「ルナ?」
でも、それがうれしくて。
そのまま、ルナにしがみつく。
「・・・・どうして、あたし・・・あいつのこと・・。
考えたら・・・・まるであたしがあたしでなくなるみたい・・・。
変なの・・苦しいの・・・・・。ルナぁ・・・・。」
「リナ様、気づいてください・・ね?」
そのまま、リナの髪をなだめるように、なでてゆく。
そのまま。
言葉にならない、嗚咽をしばらく。
リナはルナの胸の中で響かせていた。
・・・・泣かないで。
―とくん。
―とくん。
泣き顔が近い。
泣かないで・・・笑って・・・・。
笑って・・・・・。
君は・・・・・笑ったほうが・・・・・・。
ふと。
目をあけると。
天井。
「だぁぁ!」
「あ、彼方、目をあけたわよ!」
この人は?
「おお。お前に似て、かわいいなvv」
「まっ(はあと)アナタッたら(はあと)」
・・・・そうか。
この人達は・・・・。
俺の両親・・・・。
でも・・・・。
意識の奥底で泣いている少女は・・・・。
・・・・・泣かないで・・・・。
頼むから・・・・・・。
泣き顔が離れない。
「ふ・・・・ふぇぇぇぇぇぇ!!!」
何かを忘れている。
彼女の名前すらも。
・・・・・忘れたくなかった、大事な名前・・・。
泣いている少女の名前・・・・。
会えたはずなのに・・・・。
泣かせてしまい、別れてしまった・・・少女の名前・・・・。
・・・・思い出したい。
・・・・会いたい。
「あらあら、ぐずりだしちゃった。眠いのかしらね?」
「お前は、ガウリイ。ガウリイ=ガブリエフだ。
これから、よろしくな。わが息子よ(はあと)」
ひょい。
抱きかかえられ。
高く掲げられる。
・・・・ガウリイ?
そう・・・・。
確かに・・・自分の名前は・・・・。
――ガウリイ!
明るい声が唐突に浮かぶ。
泣いていた少女の明るい笑顔。
――僕・・・俺は・・・・・・・・・。
あいつを・・・・・・・・・。
あいつに笑ってほいしために・・・・。
・・・・そして・・・・・。
・・・・どうした?
それから先が霞みのようにかかり。
分からない。
思い出したと想ったとたんに。
掻き消えるように消えてゆく。
再び、まっさらの状態になるかのように。
―とくん。
忘れない・・・・絶対に・・・・・・・。
彼女のことは・・・・・。
そのまま、転生したガウリイは目を閉じてゆく・・・・。
脳裏に、今までのことが一瞬、フラッシュするが。
それもすべて解け消えてゆく。
―が。
・・・・・・・・・絶対に、忘れて溜まるか!!!!!!
―――――――――――リナ!!!!!!
それほどまでに。
ガウリイのリナに対する想いは・・・・。
深い。
そのまま、ガウリイは眠りに落ちてゆく・・・・。
リナ・・・リナ・・・。
忘れてしまいそうになる、その名前を何ども反復しながら・・・・。
やがて。
しばらくの後。
ぎゃあ・・・・・。
ほぎゃぁ!!
「まあ!!かわいい女の子ですこと!」
「彼方、この子の名前は?」
「シルフィールというのはどうだ?」
かつて、ユグラシドルの巫女頭をしていた女性の名前。
大いなる、その巫女としての能力が高く。
神聖化されているその名前。
「いいですわね。
じゃあ、この子の名前は、シルフィール=ネルス=ラーダ。」
「ラーダ家の、この神殿の長女だな。」
父親であるラルクの言葉に。
母親はにっこりとベットの上から微笑んでいた。
「ほぉぉぉぉら!高い、高い!!」
きゃきゃきゃ!
「まあまあ、彼方ったら、そんなにまだ首も据わってないのよ(はあと)」
わらいつつ、二番目の娘をあやしている夫をみやりつつ。
苦笑しているシルメリア。
「ああ!!とーさま、ずるい!!なーがもやるの!」
姉であるナーガと父親が赤ん坊を取り合っていたりする。
・・・・ぷちり。
「いい加減にしなさいぃぃ!!!二人ともぉぉぉぉ!!」
シルメリアの一括に。
『はい・・・・。』
シュンとなる長女であるナーガと父親であるフィリオネル。
「まったく、さ、お昼ねの時間だから、
寝ましょうね。アメリア。」
アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン。
神々が撤収するに当たり。
それに変わり、四大大陸の王家が。
その地位につくことになり。
それに変わる、分家でもある血筋から。
それぞれの大陸に。
国々ができ初めてから、はや数年。
セイルーン王国、創始者。
フィリオネルとその妻。
シルメリア。
まだ国は多少の混乱をしているものの。
どうにか、落ち着きを取り戻してきている。
これから、新たな時代にむけて。
人々は、不安と期待を背負っているのである。
それをよりよく導くのも、自分達の務めであるからして。
アメリアは、今ここに。
セイルーン王家の第二王女として。
誕生していた。
「おや、これは、これは。」
にっこりと笑う、オーディル大陸のオーディル王国。
お抱えであったレゾ。
すでに、その籍を廃して、俗世に戻ってきているが。
孫が生まれたのである。
「これはこれは・・・・。
まるで、ゼルガディス様と同じですねぇ。」
そういいつつ、生まれたばかりの孫を抱く。
「どうです?エリス?この子の名前、ゼルガディス様からとって・・。
ゼルガディスというのは?」
「あ、お爺様、それいいですわね。」
レゾは、長生きをかなりしている。
もう、籍を廃したので、そんなに長生きはできないであろうが。
それでも、魔力を駆使すれば、あと、数百年は。
軽いものであろう。
「決まりですね。彼方の名前は、ゼルガディス。
ゼルガディス=グレイワーズですよ。」
にっこりと。
その緑の瞳で、生まれた孫をみつつ。
レゾはつぶやいていた。
今、新たな物語が始まる・・・・・・。
-続くー
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あとがき:
薫:・・・やっぱり、スピーカー・・めげたのかな・・・(汗)
まだ買ってから一年と少しなのに・・・・(涙)
・・・・ま、パソの後ろで猫がよく寝てたしなぁ・・・・。
気づいたら、コードをかじられてるし・・・・。
スピーカーの・・・・(汗)
あぅあぅあぅ・・・・。
音がでないぃぃぃ!!!
しくしくしく・・・・・。
はっ!
とりあえず関係ない話はおいとくとして。
ついに、ガウリイ達が、転生を果たしました。
姫:でも、この世界。
まだまだ混乱を極めてるけどねvv
エル:何しろ、上司がいなくなり、
暴走する馬鹿な下っ端もいるからねぇ・・・・。
姫:ま、星の出発っていうのは、そんなものよ(はあと)
ここは、いいほうよ(はあと)
エル:確かに。
リナの怒りを畏れて。
かなり、周到に土台を作って。
撤退することを決定してるからね。
ここの部下達・・・。
薫:・・・・これから、
二度目の物語の始まり・・です・・・。
はい・・・・・。
姫:・・・・リナも素直になればいいのに・・・。
エル:ま・・・リナだからねぇ・・・・・。
薫:・・・・・次の転生話は・・・ほのぼの・・なんですけどねぇ・・・。
姫:リナ、結局、合流しないしね・・・・・。
今回は・・・・。
エル:ま、大人しく、反逆者もしてないけど・・・。
薫:・・・・・。
ま・・・まあ・・・・(汗)
姫:ま、とりあえず、今日は、何遅くおきているのかな?(はあと)
薫:・・・・ぎくっ!!
エル:だから、作業が遅いのよね?(はあと)
薫:・・・ぎくぎくっ!
雲行きが怪しいので・・。
それでは!!
エル&姫:まったね♪