まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ
こんちわ♪
さてさて、一気に頑張るぞ!!
とりあえずの目標!!
エデン世界、アザチェス誕生!!まで!!(まて!)
それでは♪
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エデンの園 ~第16話~
リナと共に、発展し、進化をみせているこの宇宙。
そして、並ある世界で、唯一、バランスよく発展している、
一つの世界。
緑の竜神マナティスと、蒼の王オーディルが管理を任されている・・曰く。
エデン世界。
その中、その中心に存在している銀河の中央に。
一つの惑星。
この惑星は、おおきな四つの大陸から成り立っている。
ユグラシドル大陸、オーディル大陸、ジール大陸、マナ大陸。
この世界は、光も闇も、共存し、よりよく進化、発展を遂げている
並ある世界の中でも、唯一の世界・・・・。
「平和主義者クラッシュ!!」
どごぉぉぉ!!!
び。
「ビクトリー♪」
Vさいんをしているアメリア。
「アメリア!!」
どおぉ!!
アメリアの背後から襲い来る敵を補佐して倒しているゼルガディス。
「パールフレア!!」
さぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
シルフィールが放った、深淵の補佐官、ルナの力を借りた呪文が。
その一帯を紫蒼の光に染めてゆく。
「はぁぁぁぁ!!」
ざしゅざしゅざしゅぅ・・・・。
ガウリイのまるで、舞をまっているかのごとくの剣技で、
残りの敵もあっという間に駆逐されてゆく。
「何か、ここ、数年、反逆者達、力・・ついてませんか?」
駆逐を終えたアメリアがぽつりという。
「確かにな。まるで、何かが力を与えているような・・。」
ゼルガディスがつぶやく。
「巨大な闇の力を感じます。・・それが、何を意味するのかはわかりませんが。」
シルフィールがからん。
と、マキを述べながらいう。
リナが、眠りに入ってはや数年。
今や、アメリアとゼルガディスは。
無事に結婚し。
ゼルガディスは、弟に、オーディル大陸を任せ。
婿養子という形で、ユグラシドル王家にその身を置いている。
数年前、彼らの惑星は、侵略者といわれる存在に苦しめられていた。
だが、とある事柄をきっかけに。
それは、すんなりと駆除できたのである。
そして、そのときに、彼らは、リナとであったのである。
「とりあえず、俺は、リナにあだなす存在は、許せないからな。」
それでなくても、リナはいつも、その奥深くで泣いているのに。
ガウリイがふと、顔を伏せる。
あれから数年以上。
・・・・リナが目を覚ます予兆は・・ない。
それでも、ガウリイは、少しでも、リナの手助けをしたいがために。
自ら望んで、リナの補佐官でもある深淵の補佐官(アビス・ラズ・ポート)
ルナに頼み込み。
こうして、自分達が、本来身を置いている惑星と世界から飛び出して。
リナの抱擁する世界に並いるリナに背く存在。
つまりは、世界の理に背く存在達を駆除していっているのである。
ルナにより、与えられた宝玉が、アメリア、シルフィール、ゼルガディスを。
真空の空間でも、肉体のまま、無事に存在できるようにと手助けしている。
ガウリイは、その力を使って、自由にそういうことは簡単にできる。
彼らの世界の神と魔王を代理する存在である彼の一族。
ガフリエル一族。
その中で、一番、並外れて実力を持っている彼。
彼や誰も知らないが。
知っているのは、ルナと、リナを創りだせし、リナの姉でもある、
金色の王・・エルのみだが。
ルナとエルが孤独に悲しむリナを心配して、生まれでた魂であるガウリイ。
本人も知らないが、その実力は・・実は、リナより少し上だったりする。
それは、しかし、エルにしか知らないこと・・・。
リナが眠りについたあのとき。
ガウリイは、たびたび、あれから、リナのいる宮殿。
ギラクシー・パレスに度々顔をだしている。
そして、リナを苦しめる存在・・つまりは、リナに逆らう存在のことを、
ルナから聞き。
リナの手助けをしたいがために、こうして、
自ら進んで、反逆者の駆除をしているのである。
あれからずっと。
「ガウリイさん!一人でやるなんてずるいです!正義じゃありません!」
「そうだぞ。リナは、俺達にとっても、大切な仲間なんだからな。
一人より、人数は多いほうがいいだろう?」
「ガウリイ様、断りを乱す存在は、少なからず、この世界にも、
いつか、再び、あだをなしますわ。先手必勝ともいうでしょう?(はあと)」
ガウリイが、とりあえず、平和になったこの星は、兄と一族。
そして、魔王と竜神にまかせて。
リナに背く反逆者を駆逐する。
と、告げた時、アメリア、ゼルガディス、シルフィールも。
ガウリイとともに、戦うことを選んだ。
大切な友人であり、仲間であるリナの手助けを少しでもしたいがために。
そして、再び、自分達のように、彼らに苦しめられる世界がでないように。
あれから・・・・。
約、十年以上が経過していた・・・・・。
今だ、リナは目覚めない・・・・。
「・・・・何か、いやな気配がするわ・・・。」
ふと。
金色の王が、リナの世界でもある混沌を見渡す。
確実に。
・・そう、確実に。
リナが気づいてない、感情。
ガウリイを特別と見ている自身の感情。
それに伴う、理解しがたい、感情の反動は。
確実に、歪みを形成していた。
そして。
「・・・・・あれは!!!!?」
悲鳴に近いその声を聞いたのは。
誰もいるはずもなかった。
ただ、一人・・・・。
「・・・・・・誕生・・しちゃったわね・・・。」
金色の王の隣で、黒い髪の少女がつぶやく。
ありえることであった。
リナが自分がもっている感情に気づかないときから。
無意識に分からないから、排除しようとする意識。
しかし、それよりも、惹かれている本質。
そして、ガウリイのリナへの強い想い・・・・。
溢れるばかりの、そのすれ違う感情。
それから当然、相対する歪みが発生するのではないか。
ということは。
彼女達が、どうこうできない。
それは、リナの感情そのものである存在であるのだから。
これを無効化するには、リナが自分の感情に気づき、素直になることが、
唯一のできること・・・。
「・・・・リナ!!」
「・・・エル、私達が手をだしたら・・・リナがリナでなくなるわよ?」
ぎり。
分かっている。
あれを問答無用で、駆除したら、リナの精神まで傷がつくということは。
全てを創りだし、何でもできるとはいえ。
リナの精神に傷をつけてまで、駆除しようとは思わない。
・・・これは、リナとガウリイの問題なのだから・・・。
確実に、力をつけているそれを、今だに、誰一人として、
金色の王と宇宙の姫しか気づいてないその存在は。
確実に、確実に、力を増していっていた・・・・。
「・・・このままでは、我らは!」
ガウリイ達の活躍により、追い詰められてゆく反逆者達。
先日、彼らがリーダーとしていた存在も。
彼らの手によって、更正機関にと強制転送された。
「というか、なぜ、たかが、人間が、我らの邪魔をする・・。」
彼らは、ただ、リナを手に入れたいがために。
この世界全てを無にしたいための存在と。
自分達が、リナに成り代わり、この世界を管轄したいだけの存在。
無限にもいるリナに背く存在達。
中には、リナの部下だったものも少なくない。
リナの姿をみてしまい。
リナを自分だけのものにしたいがために。
反逆することを企てている存在も・・。
力ある反逆者達は。
あまり、強調することもないのだが。
エデン世界に侵攻していたその組織の王を交え。
ちょっとした会議が行われていた。
「彼らの世界は、エデン世界。
確か、滅びる直前、オリーブが伝えた情報によると、
あそこに、深淵なる真の王の友人ができたらしい。」
にやり。
笑うメタリア。
額の黒い石が鈍く輝く。
「ほう、すると、その世界を侵攻して、
こちらに取り組めば、あれも、手出しができないのでは?」
「それに、あの世界には、我らを苦しめている、
あいつらの身内もいるしな。
・・・いい案かもしれないな。」
「では、誰がいく?」
「前回は、オリーブに任せたのが失敗だった。
今回は、我が自ら、出向くとしよう。」
黒い影としかいいようのないメタリアの台詞に。
「では、我も参加しよう。依存はないであろう?メタリア?」
「・・・ファントム、貴様の手を借りずとも。
簡単に落としてみせるよ。」
にらみ合う二つの影。
「いや、これだけ、我らをてこずらせている存在が誕生した世界だ。
ここは、形だけでも、協力して、
一気に攻めてはどうだろう?
今、あれは、眠りの状態である今こそがチャンスなのでは?」
「・・カルス・・。確かにな。」
今、ここでは、一番実力があるであろう。
カルスの言葉に。
その場の存在全てがうなづく。
「・・・・では、決まりだな。」
どん!!!!!!!!!!!!!!
「く!!!!!!!!!!」
いきなり、星が揺れた。
「っ!?この気配は!?」
「何かあったのですか!?」
「いそげ!!」
「・・・・父さん!!皆!!」
『ループ(精神空間移動)!!!!』
感じる予感は、確かなもの。
自分達の世界から、伝わってくるのは・・・。
まぎれもなく、動乱の気配。
四人は、足止めとして使わされていた反逆者達を何なく倒し。
いそいで、自分達の世界へと戻っていった。
「・・・・父さん!!」
アメリアが急いで、王宮に入ると。
すでに、辺りには、火の手が回りかけている。
聖なる結界で、何とか王宮中までは、入り込んではいないものの。
「おお!!!アメリア!!
とりあえず、国民は、全て安全な場所に移した!!」
アメリアの父親でもあるフィリオネルが。
陣頭指揮をとりながら、
災害の被害状況を的確に、判断しつつ、
敵にたいする指揮も執っている。
「・・・大丈夫か!?」
ゼルガディスが、王宮に戻ると。
ここ、オーディル王家でもまた。
いきなりの、侵攻に、どうにか国民の全てを。
安全な場所に避難させることが先決で。
防衛しつつ、国民を非難させているところであった。
「ゼルガディス兄さん!」
心強い味方とは、このこと。
「ちっ!!!敵は、俺が引きうける!!」
はぁぁあ!!
剣に、魔力を込めて。
ゼルガディスは、自国に侵攻している反逆者達に向かっていった。
「大丈夫ですか!今、回復を!!」
シルフィールはまた。
マナ大陸にやってきている。
彼女の母親がここの出身であるがために。
一斉に、唐突に。
四大大陸に。
反逆者が出現したのである。
ジール大陸。
「くっ!!!」
どうにか、その大陸の力と、存在達の力で。
駆除するものの。
力の差は歴然。
「全員に継ぐ!!聖殿に避難せよ!!」
国王の一言により、
国民の全てが、避難を開始した。
「リュク兄さん!!」
「ガウリイ!!」
何が起こったのか。
目の前にいるのは、今までよりも、強い存在達ばかりなり。
「・・貴様ら!!」
すでに、竜神と魔王は、大怪我を負い。
それでも、侵攻してくる反逆者に立ち向かっている。
彼らにとって、何よりも、リナの怒りが恐ろしいがために。
「・・・・ほぅ・・・。やっとでてきたな。
・・・並いる存在達の中で、一番力ある存在。
・・ガウリイ=ガブリエルよ。」
にやり。
メタリア、ファントム、カルスが同時にガウリイを見る。
「・・・これ・・は!?」
唐突に分かった。
こいつらが、かなりの力ある反逆者である。
というのは。
力を全壊にすると、簡単に、この星は、
緑の竜神マナティスと、蒼の王オーディルが管理するこの世界は。
いや。
それどころか、近隣の世界も巻き込むであろうということを。
ガウリイは漠然と理解する。
だが。
何となくだが・・。
そうならないためには、どうしたらいいのか。
直感的にガウリイには感じ取れていた。
・・・・この星ごと、結界で覆えば・・・・・。
無意識の行動。
そうしないと、この星が消滅してしまうから。
・・・・リナが戻ってくる、この星を。
消滅させたくはなかった。
キィィィィィィィィィィィィィィィンンンンンンンン!!!!!!!!!
「ほう・・・そうこなくては、面白くない!!!」
歓喜するメタリアたち。
「兄さん達は、マナティス様たちを頼む!!」
「・・ガウリイ!?」
静止する、父や兄たちの言葉を無視して。
ガウリイは、彼らのいる空間に。
戦いやすい場所に。
彼らと共に、移動していた。
どくん・・・。
何か・・・・。
唐突に、うかぶ風景・・・・・。
アメリアが、ゼルガディスが、シルフィールが。
侵略してくる膨大な数の敵に対して。
防衛を繰り広げている。
・・・・どうして?
思考が回転を始めるより早く。
「・・・リナ様、反逆者達が、エデン世界に総攻撃を・・。」
遠くで声がする。
ルナの声が。
その直前。
リナにとある風景が見えた。
リナも知っている、まあ、自分の中では、
力のある、三大勢力でもある、反逆者の王。
それと対峙しているのは・・・・・・・・。
「・・・・・・・・・ガウリイぃぃい!!!」
ふっ。
そのまま、リナの姿は。
リナの寝室から解け消えていた。
ただ。
いやだった。
彼が傷つくのが。
何よりも。
いくら、彼でも・・。
あの三人を相手に、もし・・怪我でもしたら・・。
彼が死んだりしたら・・・・。
・・・・くるしい。
ただ、輪廻に戻るだけだというのに。
それが、いやでいやで、しかたがない。
・・・・守りたかった。
誰よりも、何よりも。
自分でも分からないけども。
大切な友人たちである、アメリア、シルフィール、ゼルガディスを。
・・・・そして。
なぜか、彼のことを思うと、苦しくなるにも関らず。
思わずにはいられない・・・彼・・ガウリイを・・・。
「ふぅ、これで、全員が避難したな!」
「とりあえず、全員避難、完了!」
エデン世界、四大大陸。
そして、精神世界、表裏一体の裏表の世界でも。
普通の存在達の避難は、とどこおりなく進み。
やがて。
戦える存在たちのみが。
その場に残っていた。
「ガウリイ!」
「ガウリイさん!」
「ガウリイ様!!」
ゼルガディス、アメリア、シルフィールが。
ガウリイのいるほうから強い気配を感じ。
それぞれの国の人達から。
ここはいいですから、あちらの補助を!
というので、ガウリイに合流したのは。
ガウリイが彼らと対峙し始めてから。
二日後のこと。
三人が同時に攻撃をしかけても。
ガウリイはそれを何なくかわし。
逆に、彼ら三人に、手傷を負わせていたりする。
さすがとしか言いようがないが。
その力を具間みて。
『・・・・・欲しい』
三人同時につぶやく。
彼を吸収してしまえば、
間違いなく、自分が最強になれるはず。
目的は・・変わった。
ガウリイの生け捕り。
もしくは、ガウリイの取り込み。
吸収。
食事。
三者三様に、それぞれ違うが。
唯一つ。
メタリア、ファントム、カルスがガウリイを。
その力を自分達の物にしたい。
というのは、共通していた。
「アピススピリッツ!!!!」
どぉぉぉぉぉぉんんんん!!!
「メティオフォール!!」
ちゅどぉぉぉぉぉんんんん!!!
「アメリア!!無理するなよ!!」
「大丈夫です!!」
「わたくしも大丈夫ですわ!!」
ガウリイに合流した彼らは。
反逆者の周りにいる手下たちの駆除に当たり始める。
シルフィールは、ルナの力を借りた魔法を。
アメリアは、リナから教わった、隕石落しの魔法に、
ルナの力を加えていたりするのだが。
反逆者を駆除するに当たり、ルナから預かっている、球(オーブ)
それが、彼らがいる一帯に、特殊な結界を形成している。
それゆえに、どんなに暴れても、星そのものには影響がない。
駆逐してゆくアメリア達。
形勢は、アメリア達に、優位である。
・・・ように見えていた。
だが、彼らは気づかなかった。
じりじりと、アメリア達を一箇所に、メタリアたちが、
追い込むように指示していたことを。
「・・・きゃぁ!?」
「うわっ!?」
「きゃぅぅ!?」
三人の短い悲鳴が起る。
きんきんきん!
剣を交えていたガウリイ。
「!!!?アメリア、ゼルガディス!?シルフィール!!!?」
悲鳴に気づき、そちらを振り向く。
このまま、一気に片付けましょう!
そう、アメリアが決心したとき。
そして、大分少なくなってきたな。
と、ゼルガディスが油断したとき。
「・・・何か!!!?」
シルフィールが足元がおかしいのに気づく。
ふと、三人が、足元を見るのと同時に。
アメリア、ゼルガディス、シルフィールの足元から、巻き上がる、
黒い煙。
「ふふ。どうする?ガウリイ=ガブリエル?
このまま、彼らを絞め殺すも、八つ裂きにするも、
消滅させるのも、我らの自由・・ふふふ・・。」
ファントムがふっ。
と、彼らの横に、三人の入った黒い水晶を横に引き寄せる。
「・・・くっ!!」
うなるガウリイ。
「剣をすてろ。」
淡々というメタリア。
「・・卑怯だぞ!」
はぎしりするガウリイ。
アメリア達は、カルス達が創り出した闇に。
捕らえられ、さらに、水晶に閉じ込められていた。
一瞬のうちに。
これも、彼らの作戦であった。
何しろ、ガウリイの力は、未知数。
彼ら、三人と対峙しているにもかかわらずに、
攻撃を全てかわし続け、それどころか、
彼らに手傷を負わしていたりするだから。
なりふりかまわずに、人質。
という手段をとったのである。
「ガウリイさん!!駄目です!」
「ガウリイ!駄目だ!」
「ガウリイ様!!」
カララン・・・・。
剣を足元に投げているガウリイ。
ガウリイには、三人を見捨てる。
ことなどできるはずもない。
・・どうすれば・・。
「ほう、いい思い切りだ・・・。では・・。」
これは、我の傷の代価だ・・・・。
ぶわっ!!!
「ぐぅぅぅぅぅぅ!!!!」
ぼたぼたぼた・・・・・。
「きゃぁぁぁぁぁ!!!」
「ガウリイ!!」
「ガウリイさぁぁぁんん!!」
捕らわれの水晶の中からシルフィール、ゼルガディス、アメリアの悲鳴に近い叫び。
ガウリイの両隣から出現した、槍が。
ガウリイをまともに貫いていた。
ぼたぼたと地面に落ちる紅いもの。
「おやおや、ファントム、傷つけるなど・・もったいない。」
にこにこといいつつ、その血をおいしそうに、
自分の元に引き寄せ、飲んでいるカルス。
ガウリイの血を飲むと、力が増幅するのがカルス自身にも分かる。
「ほぅ・・これは、これは(はあと)」
ぺろり。
舌なめずりをしつつ、そのまま、血を吸収しているカルス。
「ぐ・・・。」
それでも、ガウリイは、まだ意識がある。
どうにかして・・アメリア達を助けないと・・・。
「動くな。動くと・・。」
「くっ!」
メタリアがアメリア達に手をかざす。
ガウリイにはどうすることもできない。
「ふん、いいざまだな。しばし、いたぶって遊ぶとしよう。」
ざん!!
「ぐ・・・・ぁぁぁぁ・・・・。」
ほとばしる鮮血。
言葉と同時に、虚空から、突き出る槍や錐。
「ほぅ・・まだ、力が残ってるか・・。」
吸収するにも、弱らせてからでないと、
逆に、ガウリイに力を与えることになる。
「これだけ、我の力を組み入れていっているのにな。」
ガウリイにカルスの攻撃があたるたびに。
その力に組み入れられた、呪術が。
ガウリイの精神を蝕んでゆく。
「くっ・・・・。」
何か、何か方法があるはずだ!
ガウリイは思考を回転させる。
「ぐ・・・・ナイトロードカオス!!!」
『何!!!!?』
ガウリイから無意識に出た言葉。
それが、一瞬、メタリア達の驚愕を生む。
「く・・・!!」
自らに手をあてて、回復をその一瞬に図る。
それは、かけ。
リナの姉であるという、存在の力を借りた呪文。
「く・・貴様ぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ガウリイに三人が、形相を変えて、取り掛かる。
ぱっきぃぃぃぃぃぃんんんんんん!!!!!!
「・・・・!!!!!!!!ガウリイ!!!!!」
ぶわ。
攻撃は、虚無に飲まれて、そのまま、掻き消える。
「!!!!ガウリイ!!怪我!!!!」
ガウリイが怪我をしているのに気づき、真っ青になる。
「大丈夫・・だ。」
「駄目!!まって!!すぐに回復を!!」
朱金色の光がガウリイを覆ってゆく・・。
「ただの怪我じゃ・・ない・・。」
ふわり。
「ちょ!!!?//」
「・・・・お帰り・・リナ・・・。」
「何を!?それより・・怪我が!!」
怪我をしていることよりも、
何よりも、自分の目の前に出現した彼女が。
そこにいるのがうれしくて。
そのまま、リナに抱きついているガウリイ。
リナは、全然気づいてないが、真っ赤になっているのだが。
「リナさん!」
「リナ!」
「リナさん!!お帰りなさいです!!」
駆け寄ってくるシルフィール、ゼルガディス、アメリア。
まず、この世界にきて。
リナの視界に入ったのは。
捕らわれているアメリア達の姿。
瞬時に、彼らを束縛しているクリスタルを破壊して。
アメリア達を解き放ち。
ふとみれば、ガウリイに攻撃を仕掛けようとしている反逆者達の主要人物たち。
ただ、夢中だった。
気づくと、ガウリイの横にリナは出現していた。
・・・・ユージンとマナティスの力を逆流させた、毒を使ってる・・・・。
あと、面倒なことに・・。
カルスの力を組み込んだ術が・・・。
リナがガウリイをみると。
気が狂いそうになぜかなるほどの、流血がまず目に入った。
・・・ガウリイをこんな目にあわせたやつは・・・許さない!
なぜか、怒りがわいて出た。
まずそれよりも、何よりも。
ガウリイの怪我と、そして、攻撃によって、ガウリイの体に植えつけられてしまった、
力の駆除が先である。
しかも、それは、ガウリイの肉体と精神にしみこむようにして、
じわじわと、ガウリイの精神を冒すという、厄介なもの。
下手に駆除すると、ガウリイの精神に傷がつきかねない。
方法は?
・・ある。
彼を・・失いたく・・ない!
リナの心が悲鳴を上げる。
だが、リナは、それがどういった感情からくるものなのか。
今だに理解ができていない。
「・・・・ほう、まさか、貴様自らが、出向いてくるとはな!
ギャラクシーオブナイトメアよ!」
高らかにいう、カルス。
「ふん。貴様も、所詮は、ただの女だな。」
ガウリイが傷つけられたときに具間みた表情は。
紛れもなく、愛するものを失うことえの・・恐怖。
やはり、オリーブの報告どおり、これは、
あのガウリイに特別な感情を抱いているな。
メタリアは確信する。
「ほぅ、貴殿がでてくるとは、ちょうどいい。
ここで、貴女を私のものにしてしまいましょう(はあと)」
にこにこといっているファントム。
「・・・リナ!」
怪我は治ったものの、その身に、まだ問題があるにも関らず。
ガウリイが、リナを庇うようにして立ち上がる。
「・・・ガウリイ!駄目!!安静にしてて!」
リナが必死でとめるが。
「いや、リナの手は借りない。
・・男がすたる!」
???
リナには意味がわからない。
ガウリイとしては、好きな女性に、情けないところを見せたくないのである。
「何、わけのわからないことをいってるのよ!
うごいたら、カルスの思う壷なのよ!」
ガウリイが動くたびに、ガウリイの中にあるカルスの力が。
ガウリイの力を奪ってゆく。
「いいから!!」
「いや!リナは、俺が守る!!」
「・・・・な゛!!大人しくしてなさい!!!!」
ぐいっ!!
ちゅ。
リナは、自分で、どうして、そういう行動にでたのか・・・・。
まったく持って、理解してない。
「・・・・り・・・ナ?何・・・を・・・・。」
いきなり、リナに髪を引っ張られ、そのまま、襟首をつかまれて。
気づいたときには、自分の顔がリナの顔の目の前にあった。
そして、さらに気づいたときには、ガウリイの唇に触れる何か。
「・・・大人しく、寝ときなさい・・・。」
リナは、口付けで、ガウリイに自らの力を吹き込んだのである。
ずる・・。
崩れ落ちるガウリイを抱きとめるリナ。
「アメリア、シルフィール、ゼル・・・・。
・・・・ガウリイをお願い・・。」
とりあえず、あたしの力をガウリイの中に今、入れたから。
それで、カルスの力も駆除できるはず。
・・・下手に、うわべから、駆除したのでは、ガウリイの精神に傷がつくから・・。
・・・あれ?
でも、何で、あたし、わざわざ口付けで?
・・・なんでだろ??
自分の行動に理解不能になり、不思議がりながら。
それでも、気づいて照れて真っ赤にならないのは。
カルス達三人への、どうしようもない怒りのため。
「・・・・あんた達、許さない!!!!」
ぷわっ!!!!!!!
リナが、本気の、混沌の渦が巻き起こった。
よくも、よくも・・・・。
よくもガウリイに怪我・・させてくれたわね!!
それに・・・・。
唯一の、友達である・・・アメリア達にも!!
リナの中にあるのは。
ガウリイが怪我する前に間に合わなかった自分への後悔。
そして・・なぜか、ガウリイを失うかもしれない。
という恐怖という名前の感情。
・・・それらに当の本人は、まったく気づいてないのだが。
「簡単に、消滅させるものですか!!!」
リナの怒りに満ちた力が。
彼らを捉えてゆく・・・・・・。
-続くー
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あとがき:
姫:・・・リナ、怒りすぎて、素直に積極的になってるわねvv
エル:とゆーか、本人、あれ、無意識だけどねvv
姫:ま、正気にもどったら、真っ赤になって。
そのまま、また眠りにはいるけどねvv
何で、あんなこと、したんだろうか??
と、疑問に思いながら。
なぜあんな行動をとったのか?と不思議がりながらね(はあと)
エル:・・・ま、リナだからねぇ・・。
というか、リナ、まったく、恋愛感情・・判ってないから・・。
姫:ま、リナだしね(はあと)
薫:・・・。
エル:・・・それより、問題は・・アザチェスよ・・・。
姫:・・そうね。とうとう暗躍・・始めるわね・・・・。
薫:・・・次回から、暗躍の開始です・・(汗)
姫:リナが、全ての反逆者をガウリイのために(はあと)
エル:本人は、アメリア達のためって言い聞かせてるけど。
姫:本当は、ガウリイが傷つくのがいやだからなのよね(はあと)
エル:そうそう(はあと)
姫:リナが無に戻すんだけど・・・。
エル:・・それが、そうはいかなかったのよね・・・・。
姫:・・・ま、あいつがリナの心の一部から生まれた存在だからねぇ・・・・。
薫:・・・・・・・・・・・・・・。
とりあえず、次回、とうとう出現、アザチェス・・・・。
こいつがかぎを握ってる・・(汗)
エル&姫:・・で?結局、十二時・・過ぎてるし?(はあと)
薫:ぴぎゃぁぁぁぁぁ!!
ごめんなさいですぅぅぅぅぅ!!!!!(涙)
エル&姫:許さないvv
薫:んみゃぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!!
エル&姫:それじゃ、まったね♪
横には、何ともいえない物体が細切れに転がっている・・・・・。