まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ
こんにちわ♪
ふふふふふふ(爆!)
なぜか、最近、エデンと、ミッドナイトを集中的に打ち込んでいる私です♪
・・多分、気が変わらなければこのままだろう・・(汗)
だが、しかぁぁし!!
また、仕事の時間が変わったしぃぃ!!
(お店だから仕方がない・・)
というわけで、どうなることやら(笑)
ではでは♪
なぜか、熱いのに、脱走して、物置に隠れたままの、家の猫、ルナを探しつつの、
打ち込みで、お休みというのに、執筆(打ち込み)が遅くなっている私です・・(汗)
それでは、いくのです♪
エデンの園、15話です♪
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エデンの園 ~第15話~
「ですから!そう、簡単には、お会いは!」
「いいえ!!!正義の心が呼んでます!!
リナさんには、私達、もう一度あう必要があります!」
どんな正義なのか。
「どうしても、リナさんには、合わせていただきます。
駄目だというのであれば、自力で、わたくしたちだけでいくだけです。」
淡々と、それでいて強くいうシルフィール。
「まあ、あのまま・・というのは、後味がわるいからな。
それに、あいつは、俺達の大切な仲間だからな。」
「俺は、ぜったいにリナに会う!」
確信できる。
リナが泣いている・・と。
リナには、泣き顔は似合わないから・・・。
ゼルガディスがしれっといい。
ガウリイが断言している。
「駄目なら、俺達だけで、パレスにいくまでだ。」
「あああ!!まってくださぃぃ!!
もし、彼方たちになにかあったらぁぁぁぁ!!」
悲鳴に近い声。
話しは、数時間前にさかのぼる。
「じゃあ、肉体は、俺にまかせとけって♪」
「頼みますね。リュクさん。」
ガウリイの兄のリュクに、アメリア、ゼルガディス、シルフィールの肉体を預け。
肉体と精神を分離した彼ら三人。
「ガウリイ、頑張れよ♪」
「いわれなくても。」
ガウリイのみは、肉体をもったまま。
「では、いきますよ。」
彼らの横で。
この世界を任されている。
彼らの世界の神と魔王。
緑の竜神マナティスと、蒼の王ユージンが。
その手に仕上がった資料を専用のオーブにつめて。
準備をしている。
光元素還元書式と、書類書式、それと、保管用の書類に・・。
同じ内容でも、用意するのは、全ての機関用に、形式は様々。
オリーブたちが消えて。
・・・そして、リナがこの世界から消えて。
はや、二週間。
ガウリイ達の協力もあり、
このたびの、反逆者達の被害状況や、作戦状況をまとめた資料を。
上層部に提出するために、彼らは、世界の中心でもある、
混沌の世界へと出かけるところなのである。
「あの世界は、精神世界とのつながりが深いですし。
生身の人間は、耐えられませんよ?」
純粋なる生命しか、存続を許されない。
また、力のない魂などは、
たどり着く前に、押しつぶされて、消滅してしまう。
一応、マナティス達が、アメリア達に結界を張っているものの。
やはり、完全ではなく。
その内に、ガウリイが彼らに無意識で張っている結界がなければ。
彼らでも、消滅してしまっているであろう。
そこは、それほどまでに。
純粋なる空間。
パレスに入る前に。
形式上、通行許可を取るようになる。
そこで、
まあ、お供を連れるのは、悪いことでもないから、すんなりと突破したガウリイ達だが。
パレスの入り口で。
パレスに続く、入り口にあたる、門のところで。
押し問答を繰り広げているのである。
「ここからは、下手に入ると、消滅するので、考え直したほうがいい・・と。」
親切に言っている門番なのだが。
しかし。
それで、ガウリイ達の意見は変わることがあるはずもなく。
―リナに会いにきた。
その一言で。
滅多とお会いできる御方ではない!!
と。
押し問答が繰り広げられているのだ。
何となくだが。
もし、この存在達に何かあったら・・・・。
自分達がただではすまない。
と、本能で彼らは感じ取っていたのである。
リナが、彼らの世界で遊んでいたのは。
・・・彼らは知らないのだが・・。
「止めましたからね!!」
責任は、我らがとるから・・・・・。
というユージンたちの台詞に。
しぶしぶ、承諾をしたものの。
やはり、漠然とした不安は残る。
自分達にふりかかる、火の子は・・・払いたいのである。
「・・・・すごいな・・。」
思わず感心するゼルガディス。
門を抜けると。
そこは、別世界。
四方には、無数に、星星が煌いている立体映像。
そして、咲き乱れる、見た事もない花々。
そして、虹色がかった、澄んだ水がさらさらと、
庭園を巡るように、流れている。
所々に、水の溜まり場があるのだが。
その、噴水もまた。
不思議な色合いに輝き、幻想的。
そして、見た事もない、喋々や虫たち。
視点を変えれば、透き通るような青い空も見えたりするが。
この世界の中心でもある、ギャラクシー・パレス。
そこにたどり着くまでの、庭園は。
はっきりいって。
永遠に続いているかのように、
地平線すらも見えない状況。
少し、道を外れれば。
また違う風景も視られるのだが。
殺伐とした風景に、何もない空間・・・。
そこに迷いこみ、出られなくなり、そのまま、消滅した存在もいくらか・・。
まあ、この光輝く庭園にも、そういうことは、起こっているのだが・・。
「リナさん、センス、いいですね。」
アメリアが感心していたりする。
きちんと。
整頓されたそれは。
管理しているリナが、几帳面であることを指し示していた。
ここは、あくまで、パレスに続く、ただの道というか、庭。
パレスの本当の庭は、また別にある。
アメリア達が歩いているのは、出入り口に位置している庭園。
くるくると。
めぐるましく、光があふれ、展開するその風景は。
心を捉えられない存在などは、まずいない。
それほどまでに、神聖で、綺麗で、厳かで。
ここが、神聖な場所なのだ。
と、改めて感じさせる、そんな場所・・・。
「ほら、余所見していると、空間に飲まれるぞ?」
ユージンが注意する。
この庭園は、定期的に、くるくると空間接続が移動しているのである。
毎回、同じ風景が視られる。
というものではない・・。
それに、下手に巻き込まれると。
まず、神や魔王ならいざ知らず。
彼らですら、命があるまでに、抜け出せるか、疑問視するほどに。
このパレスに続く、道筋の庭園は・・・・。
・・・・・広いのだ。
果てしなく・・・・・。
下手にここでは、空間移動などできるはずもない。
場所が場所だけに。
どこに、飛ばされるか分からない場所。
絶えず、空間が変動しているがために。
だから。
歩いていくしかない。
・・・・パレスまで。
リナが鎮座している、リナの抱擁する、この混沌の全ての海の世界。
その中心に、ここ。
ギャラクシー・パレスはある。
その中に、リナが鎮座し、自分の中・・世界を見守っているのである。
この奥に、リナの本体がある、本当の、世界の核。
に通じる場所もあるのだが。
そこにいけるのは。
まず、リナと金色の王、それと、宇宙の姫くらいなものである。
やがて。
どれくらい、歩き続けたか。
ようやく、パレスが視界に入ってきたころには。
精神が疲れてきたところでもあった。
「う・・・・ん・・。」
自分の中に。
近くに。
「・・・ガウリ・・・!!!」
がばっ。
リナは、目を覚ます。
意識を閉じて、眠りについている状態から。
ふと。
近くに、忘れられない、気配が。
四つと、部下達二人の気配が。
こちらにむかってやってきていた。
その気配に気づき。目を覚ますリナ。
ふい。
リナが正装する。
目を閉じれば、すでに、そこにいるのは。
ギャラクシーオブナイトメア・・深淵なる真の王としてのリナの姿。
「あら、リナ様、お目覚めですか?」
「まあね。・・・・マナティス達が報告に来たようだし・・・。」
心なしか、そわそわしているリナ。
リナ自身、気づいてないが。
「失礼いたします、リナ様、ルナ様、お客様が見えられました。」
扉の向こうより、発せられる声。
「あら、彼らもきたのですわね。」
「どうぞ、お入りなさいな。」
謁見の間で。
リナの横で待機していたルナが。
扉に向かって、静かにいった。
ぎぃ・・・・。
扉が開かれる・・・・。
「・・・・ガウ・・。」
なぜか、泣きそうになってしまうのをどうにかこらえ。
そっぽを向いているリナ。
「失礼します。リナ様、報告書の提出に参りまして、ご挨拶に伺いました。」
深く一礼しているマナティスとユージン。
まず、彼らの目に飛び込んできたのは。
広いまでの、凄烈なまでに、印象にのこるであろう、広間と。
周りに所々に、飾られた装飾品の数々よりも先に。
広い、謁見室の先に。
深いじゅうたんと、透き通るような、白光する床の先に、
不可思議な色に覆われたカーテンの向こうに。
そして、その奥にあるカーテンの下にある大きな、見事な細工の椅子。
それに座っている。
彼らの知っている存在。
だが。
受ける印象は。
彼らとともにいたときのそれではなく。
その印象は、まぎれもなく。
全ての母という、凛として近寄りがたい雰囲気をかもし出している。
「リナさん!!」
「リナ!!!」
アメリア、シルフィール、ゼルガディス、ガウリイが、同時に叫んでいた。
「こ・・こら!」
あわてているユージン達。
「・・・あんた・・・た・・・・ち・・・。
って・・何考えてるのよぉぉ!!ここに、普通の人間であるあんた達がきたりしたら!」
え?
こんなに取り乱したリナをみたことは。
一度たりとてなかった、ユージン達。
リナは気が気でない。
ここの空間は。
長くい続けると。まず、間違いなく、
普通の存在である彼らには、影響を及ぼしてしまうから。
「だって、リナさん、いきなりいなくなるんですもん。」
当然のようにいうアメリア。
「そうですわ。リナさん、正体が分かったからって。
いきなり、いなくなるのは、ちょっといただけませんわ。」
シルフィールもうなづいている。
「な゛・・なにいって・・・。」
「リナ様、皆さん、リナ様を心配して、ここまでこられたのですわ。」
意見しているルナ。
「わ・・あたし・・・は!」
き。
「ユージン!!ナマティス!!何で、こんなに危険なのに、
アメリア達を連れてきたのよ!!」
分かってはいる。
断れなかったのだろうということは。
でも。
もし?
ここにきたせいで、彼らに何かあったら?
せっかくの、初めての・・・・。
リナの一括に、ただ、怯えてすくんでいる二人。
「・・・・リナ。」
どき。
名前を呼ばれた。
なぜか、頭から離れないその声で。
「・・・どうして、俺達の側からいきなりいなくなった?」
「・・・なに・・・いっ・・て・・・・。」
まともに顔が視れない。
こんなの、あたしらしくない。
とわかってても。
なぜか、直視できなかった。
ふと、リナが気づくと。
四人は、リナのすぐ前にやってきていた。
「リナ・・・。」
また呼ばれる。
どくん。
なぜか、精神がびくりとする。
彼に名前を呼ばれるたびに。
「や・・・・いや・・・呼ばない・・で・・。」
声がかすれる。
後ろの方では。
そんなリナの様子に、
ただただ、固まるしかない竜神と魔王達。
あの、リナ様が、??!
傍目にも、ガウリイを意識しているのは。
はっきりいって分かったから。
「リナさん、また、私達と旅しましょうよ?
せっかく、リナさんのおかげで平和になったんですし。」
にこにこと、アメリアが手を差し伸べる。
・・・また、一緒に・・。
とくん。
リナの中に、楽しかった出来事が、次々に浮かぶ。
「できる・・わけ・・・・な・・い・・・・。」
かすれる声。
「あたし・・は・・・・。
あたしは、存在からして・・・・。」
リナが言いかけると。
「それがどうしたというんですか?
リナさんは、リナさんでしょう?
ただ、私達の知っていたリナさんが、深淵なる真の王であった。
ただ、それだけのことですよ。」
「あ・・・・。」
ふと、顔を向ければ、全員、本心からそう思っていることが。
その瞳から見て取れた。
「・・・・リナ、俺達の所に戻って来い?な?」
「なに・・いっ・・て・・・・。あたしの居場所は・・・。」
あたしの居場所は。
ここ。
といいかけるが。
だが、
ここよりも、彼らの・・・彼の側のほうが居心地がいい。
というのは、リナには分かっていた。
分かっていたからこそ・・・・。
甘えるわけにはいかないのだ。
自分は・・・・。
この混沌を統べる世界の王なのだから・・と。
「じゃあ、なぜ、そんなに悲しそうな瞳をしている?リナ?」
気づかないうちに、リナの瞳には涙があふれかけて来ていた・・。
・・・・だめ!
これ以上・・・これ以上、彼らと・・特にガウリイの顔をみてたら・・。
あたしは・・・・・!!
自分の中にある、感情が理解できるはずもなく。
かたん。
いきなり、椅子から立ち上がる。
「リナ様?」
未だに、感情に気づいてないリナをみて、ため息を内心ルナはつきつつ。
そんな行動に出たリナを呼び止める。
「・・・・ごめん、やっぱ、あたし・・まだ、本調子じゃ・・ないや。
ルナ、あんたが報告、受けといて・・・。
あたし・・・まだ寝る・・・。」
逃げるように、ガウリイ達から逃れようとするリナ。
「リナ!!」
ぱし。
・・・・・やっ!!
いきなり、ガウリイがリナの手をつかむ。
「・・まってるから。いつでも戻って来い?な?
リナの居場所は・・・俺達の側だ?いいな?」
「何馬鹿なこと!!!!!」
ふぃ。
そのまま、リナの姿は、解け消えた。
ぽすん。
「何よ、何よ、何よ!!!あいつは!!」
あたしの・・あたしの精神を何で、あいつは、こうも乱すのよ!
なぜ、あのガウリイの声を聞くだけで。
触れられるだけで。
死にそうになるほど・・つらいの?
分からない。
何も。
すべて・・・・。
あたしには・・・・。
きっと、眠りが足りないせいよ。
そーよ、そーよ・・・。
リナは、自分の中にある感情を・・・・まったくといっていいほどに。
理解してない。
そのまま、再び、精神の安定を図るために、眠りにつくリナ・・・・・。
〃・・・・ルナ、彼らを無事に、世界に送り届けておいて・・・。〃
ルナにそれだけ伝えて。
リナは、眠りに入っていった・・・・。
「・・・リナ!」
触れた手から、リナが掻き消える。
「・・・リ・・・な・・・・。」
消えるとき、リナは確かに。
泣いていた。
それが、ガウリイには分かった。
リナをここでみたときに。
感じたのは・・・・。
孤独。
リナには似合わない瞳の中のその光。
いつも、ガウリイの夢の中にでていた・・・リナが宿していた光。
「あ、あの?貴女は?」
今更、ルナに聞いているアメリア。
「ああ、私、リナ様の側近&補佐官をしております、
ルナと申します。別名、紫蒼の紅玉(パールレッドラズリ)と申します。
以後、御見知りおきを。」
にっこりと笑うルナ。
「リナさんは、どこにいかれたんですか?」
シルフィールが問いかける。
「リナ様は、おそらく。精神が乱れるのを怖れて。
眠りに入られたのだと思います。
リナ様の精神が乱れると、少なからず、この世界に影響がでますから。」
「どういうことだ?」
ルナの言葉に。
ゼルガディスが聞き返す。
「リナ様は、このすべての世界の核たる存在。
リナ様の精神に乱れが生じると、世界に影響がでるんです。
・・いい例が、あなた方の世界に出向いていた、反逆者。
あなた方は、侵略者と呼んでましたが。
ああいう存在も、リナ様の精神の乱れから発生することもあります。」
淡々と説明しているルナ。
「でも、どうして、リナさんの精神が乱れるんですか?!
私達は、友達であるリナさんに会いにきただけですのに!」
アメリアが疑問を投げかける。
「・・・リナ様には、今まで、普通に、あなた方のように、接する、
存在は、皆無でした。
・・ですから、ご自身でも、分かっておられないのですわ。
リナ様、テレやの所もありますし。
どうやって、接したらいいか。
また、自分が側にいると、あなた方に迷惑がかかる。
そう思われているのだと思います。
ですから、眠りに入られた・・。」
それもあるけど。
ガウリイの存在が、一番の原因なのよね・・・。
でも、悔しいから、それは、説明しないから。
少しばかりガウリイに焼もちやいているルナである。
「どうして、迷惑がかかるんだ!
確かに、リナは・・。
リナは人でないかもしれない。けど・・関係ないだろう!!」
切実なガウリイの訴え。
「・・まあ、あなた方は、リナ様が、初めて、友人と呼べる存在達。
あんまり、ここに長いは無用に願います。
・・・ここに長くいると、精神に影響を及ぼしてしまいますし・・。」
そういって。
とりあえず、硬直したままの竜神と魔王には。
別の誰かをあてがい。
ルナは、彼らをつれて。
その場から掻き消えた。
「ちょ・・ちょっと!!私達、まだ、リナさんに話したいことが!」
アメリアが抗議するが。
「あまり、長くここにいると、肉体にも影響があります。
あなた方になにかあったら、それこそ、リナ様に顔向けできませんわ。」
ルナがいう。
気づけば。
彼らは、元の惑星に戻って来ていた。
「・・・おや?パールレッドラズリ様?お久しぶりです。」
にこにこと。
アメリア達の肉体を保管していたリュクがルナの姿を認め。
挨拶を交わしてくる。
「お久しぶり、リュク、彼らの精神、肉体と入れて、問題ない?」
「まだ大丈夫ですよ。まあ、一ヶ月あれから経ってますけど。」
『一ヶ月!?』
思わず、叫ぶ。
あちらにいって、まだ数日も立ってないはずなのに・・・と。
「あちらの空間と、ここでは、時間の流れが違うんだよ。
だから、普通の人間とかがあそこに入ったら。
出てきたら、すでに、寿命が尽きていた。
ということもありうるからねぇ。」
説明しているリュク。
「つまりはそういうことですわ。
では、わたくしはこれで。
あ・そうそう、リナ様は、いつ目覚められるか・・・。
・・・こればっかりは、私には、分かりかねますから。」
それだけいって、きびすを返すルナ。
「あの・・・・・。ルナさん、伝言、リナにいいですか?」
ガウリイが静かにいう。
「何か?」
「俺達は、いつでも、リナを待ってるから。
・・いつでも、戻って来い・・と。リナに・・。」
ガウリイがいうと。
「そうです!!たとえ、何年後でも、私達は、リナさんが、
再びくるのをまってます!」
こくん。
うなづく四人。
「・・分かりましたわ。リナ様には、そのように伝えておきます。」
リナが目覚めるのは、自分達が死んだあとかもしれない。
それを分かっていて、彼らは言っているのである。
いつまでも、リナを待っているから・・と。
リナ様・・いい、友達、作られましたわね・・・。
ふっ。
と、優しく笑い。
ルナはパレスに戻っていった。
「ふむ。報告は、こんなところでしょう。
・・で、二人とも、世界の存続、しっかりね。
それと・・・・。あの四人に何かないように、
しっかりとね(はあと)リナ様の大切な友人ですから(はあと)」
『は・・・はい(汗)』
執務室で。
ルナに呼び出されているマナティスとユージン。
「・・・それで・・あの・・リナ様の手を煩わせたその・・。」
いいにくそうにいうナマティス。
「ああ、リナ様は、あれは、自分が勝手にやったんだから、
気に留める必要ない。と、言われてましたわよ。
でも、あんな程度に苦戦するようでは、考えないといけない。
と、おっしゃられてたわよvv」
すぅぅぅ・・・。
ルナの言葉に。
顔色が悪くなっている二人の王。
「とりあえず、リナ様が、目覚めるまで、彼方たちは、世界の修復と、
それと、進化。もし、リナ様が目覚めたとき、
何も進歩がなかったら・・ふふvvわかってるわよね?(はあと)」
『は・・・はぃぃぃぃぃ!!!』
ルナの言葉に。
いやがおうにも、即座に返事をしている王たちであった。
「・・・結局、リナとは、話しはできなかったな・・。」
ゼルガディスが、残念そうにいう。
「いや、いつか、リナは、また戻ってくるさ。
リナの居場所は・・ここが似合ってる・・。
ここでなら、リナは、リナでいられるから・・。」
ここでなら、
リナの中に、孤独の影は見えなかった。
だから。
「俺は、いつまでもリナを待ってる。
・・・ときどき、無理いって、父やマナティス様たちと、
パレスに顔をのぞかしてみるさ。」
リナがいつ、目覚めるのかが分からない限り。
自分からいくしかない。
そう、ガウリイは判断していたりする。
あきらめられるか。
リナ・・・・。
リナは、悲しそうだった。
リナの悲しみを取り除きたい。
それが、ガウリイの切なる望みであるがゆえに。
「・・そうですね。私達も、リナさんが、
いつまた、戻ってきてもいいように。
恥ずかしくないように、世界を守っていかないと。」
リナが、世界の全ての王なれば。
それを守ることで、リナの手助けにもなる。
そう、アメリア達は、顔を見合し。
いつまでも、いつでも、リナさんが戻ってきたら。
―お帰りなさい。―
といって、出迎えましょう。
そう、その場で、約束を交わしていた。
「・・・・ガウリイ?すみませんが、あまり、ここには・・。」
ルナがいう。
「?なぜだ?」
自分でも、いけることが分かったガウリイ。
というか、試してみたら、すんなりいけたのである。
リナのいるパレスに。
ほぼ、毎日のように通いつめている。
ガウリイがパレスに来るたびに。
寝ているリナの精神が乱れているのが、ルナには分かっていた。
「・・・・・・リナ様が、安眠・・できないんです・・。」
「?だから、どうして?」
納得できないガウリイ。
リナの目覚めをまつのが、何処が悪い?
と、いった感じである。
はぁ・・・・。
リナ様は、あんたを意識しているからにきまってるじゃないの・・・。
でも、それを言いたくない。
リナ様が、自ら、それに気づくまでは。
自分の口からいうべきことではない。
「とにかく、ガウリイ、あなたが、ここに来るたびに。
リナ様の精神に少なからずの乱れが生じているんです。
いい意味でも、悪い意味でも。」
「???」
ルナの言いたいことが理解できないガウリイ。
「それに乗じて、世界に歪みが発生しています。
つまり、リナ様に背くやからが・・。」
ルナがそこまでいうと。
「何!!リナに危害を加えようなやつが!?」
ガウリイの顔色が変わる。
・・・あら?
もしかすると・・・。
・・・もしかして、もしかすると、
これは、使えるかもしれないわね。
ルナは、内心ほくそえむ。
「リナ様が、目覚めるまで、駆逐・・してみますか?
リナ様に危害を加える、この世界の理に背く、反逆者達を。」
ルナの提案に。
「リナを傷つけるのは・・誰であっても、この俺が許さない!!」
それでなくても、いつも、悲しい瞳をしているリナ。
それ以上に、悲しい思いにさせて、何とする!
ガウリイの決意は固い。
即座に。
「やる!!」
駄目といっても。ぜったいにやる!
ガウリイの心は、決まっていた。
・・ラッキ♪
ガウリイの実力、見極めるのにも、便利だし。
何よりも、リナ様のためにもなるし♪
一石二鳥ね(はあと)
かくして。
ガウリイは、エデン世界の補佐も、一族としてやりながら。
情報が入れば。
並いる反逆者を。
駆逐していっていた・・・・。
やがて、数年の年月が流れる・・・・・。
―続く―
#####################################
あとがき:
薫:・・・こらぁ!!ルナぁぁ!!!かえってくこぉぉぉぉぃぃぃ!!
朝、脱走して、そのまま、まだ戻ってこない・・・・。
隠れて、出てこない家の猫・・・。
そんなに臆病なら、出るなぁぁぁぁぁ!!!!
ぜいぜいぜい・・・・・・。
朝、十時から、ずっと捜してる・・(汗)
夜九時に発見したけど、また逃げられて・・(汗)
父親の姿みて、逃げた・・しくしくしく・・・。
ででこぉぉぉぉぉぃぃぃぃぃぃ!!!
臆病で、人の声が聞こえたりしたら、そのまま、震えて、
縮こまるんだったら、家からでるなぁぁ!!
父親ぁぁぁ!!何回もいうけど、家を開け放っとくなぁぁ!!
しくしくしく・・・・。
というわけで・・・・。
小説の打ち込みが・・・お休みなのに遅いです・・・・。
しくしくしく・・・・・。
戻ってこォォォォイ!!!
姫:・・・・猫ルナで、パニックになってる薫はほっといて。
次回、リナ、目覚め&エデン世界、敵襲♪
それでは♪また(はあと)